これって転生ですかっ？

二十連勤で倒れた社畜OLが、
目を覚ますと――
そこは、彫刻のような美貌の婚約者が待つ異世界の伯爵家だった。

しかも、自分は名家ロシュモントの令嬢レナ。
事情も知らず、突然「キラキラ世界」の住人になってしまった元OLは、
ダンスに読書にアフタヌーンティー、そして婚約者との距離に四苦八苦。

けれど、周囲は皆やさしくて。
不安と戸惑いのなかで、
少しずつ「この世界」で生きていく実感が湧いてくる。

令嬢の顔で微笑みながら、
中身はツッコミ全開の元社畜。
気品と茶目っ気のあいだで揺れる転生ライフが、今はじまる。

イベント会社で働く花平玲奈はある夜、二十日連勤が災いして高熱を出し、倒れてしまう。
そして、気がつけば異世界にて見目麗しい男爵令嬢レナ・ロシュモントに転生していた。

レナもまた婚約者との顔合わせの際に倒れたらしく、玲奈がレナとして目覚めた時、婚約者フレデリク・ウィンデロー伯爵の屋敷にて看病されていたのだ。

侍女のメリーの助けを借りながら、令嬢として慣れない日々を切り抜けていく玲奈。

そんなある日、レナの両親が訪れる。
レナを心配して来たのかと思いきや、両親は伯爵家を乗っ取るための算段を話し始めて――。


本作は、不幸な主人公が転生先でスキルを生かして幸せに……という「転生もの」のパタ…続きを読む

花平玲奈は、イベント会社に勤務する女性。
いわゆる裏方の仕事をしている。

花形の仕事が夢を見て見せることなら、裏方の仕事は誰よりも現実的なことを考える仕事だ。彼女はそんな現実の世界で生きてきたし、これからも当然その世界で生きていくのだと思っていた。

……そんな彼女に訪れた、まさかの『転生』
しかも生まれ変わった先は異世界で、レナ・ロシュモントと言う絶世の美女。そして令嬢。
今まで裏方しか経験してこなかった玲奈が、なんの因果か、名前の同じ人間に生まれ変わってしまったのである。そして、今まで影の世界で現実に生きてきた女性が、全く別の生き方を迫られる。

果たして、この転生はなんのためのものな…続きを読む

この作品の主人公である元日本人・玲奈は、ブラック勤務をしているうちに倒れ、気づけば、異世界の男爵令嬢・レナに転生しているのでした。レナの一人称視点で紡がれるこの物語、終始どこかポワポワとした優しい語り口で、すごく癒されるのです。美しい自分を素直に「美人さん」と言ってしまうような、お茶目さ、裏表のなさもまた彼女の魅力です。

レナには婚約者がいました。まるで彫像のような美貌を持つ伯爵家の若き当主・フレデリク。彼からは純粋な好意を向けられているようですが、それは元のレナに対してであると思うと、素直になれないレナ。思い悩むその感情もまた、なんだかいじらしい。

そんなモヤモヤを抱えるレナの耳に入る…続きを読む

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（405文字）

面白いです、わくわくします。主人公の人柄に好感がもてます！展開もありそうでなかった新しさが、ですが奇抜ではなく、違和感なく読み進みました。
まだ物語は途中で、どこまで行くのか分からないのですが、できるなら、行くつく先まで行ってほしいと願います。おすすめです、是非是非読んでみて下さい。

優しい語り口が心地良くて、心がほっこりします。

異世界の男爵令嬢のレナの身体に転生した会社員の花平玲奈、優しくて超絶イケメンの婚約者がいるというマジで羨ましい転生です。

しかも、レナはダンス、音楽などの才能にも恵まれたスペック高めの御令嬢。これ以上ないくらいの好条件の転生。

ところがある日、玲奈が住んでいた時代に繋がる洞窟を発見し、レナの格好のままその時代に行ってしまい、そこで動画配信をしている女性と知り合い、行動を共にします。

えっ、異世界に転生したんじゃないの？
イケメン婚約者はどうするの？

先が読めない異世界転生物語。

玲奈（レナ）の一人語りで物語は進んで行きます。その語り…続きを読む

　この設定と展開、一体どういう方向へ進んでいくんだ！？

　いわゆる「異世界転移」なのだけれど、普通とは違った形式になっているため、先の展開が読めない状態になっています。

　ある時、異世界の「貴族の令嬢」の体に突如宿ってしまった主人公。
　現世で死んでいるわけではない。そして、「転生」したわけでもない。元の自分自身のままで「転移」しているわけでもない。

　ファンタジーな世界に住む令嬢レナの肉体に宿り、貴族として生活することになる。

　果たして、「元の世界」にある自分の肉体はどうなっているのか。そして「元々のレナの人格」は現在どうなっているのか。

　レナとして生きていくことを選んでいい…続きを読む