概要
逃げた先に出会ったのは、“縁”を司る神様と、秘密を抱えた少年だった。
人間関係のトラブルにより心を閉ざした高校2年生・小谷野柚葉は、
都会の生活から逃げるように、田舎に住む祖母のもとへと引っ越す。
その町で出会ったのは、場違いな洋風の店『ル・リアン』と、喋る猫・アン。
自らを“縁を司る神”と名乗るアンは、柚葉にこう告げる。
「君の縁の糸は、すべて絡まっている」
誰とも関わりたくないと願う柚葉は、「すべての縁を切って」と頼む。
しかし、それには“ある条件”があって――。
そして出会う、ピアノの音に心を閉ざした少年・露木愛斗。
これは、逃げたい少女と、縁を司る神様、そして秘密を抱えた少年が織りなす、あたたかくて少し不思議な物語。
都会の生活から逃げるように、田舎に住む祖母のもとへと引っ越す。
その町で出会ったのは、場違いな洋風の店『ル・リアン』と、喋る猫・アン。
自らを“縁を司る神”と名乗るアンは、柚葉にこう告げる。
「君の縁の糸は、すべて絡まっている」
誰とも関わりたくないと願う柚葉は、「すべての縁を切って」と頼む。
しかし、それには“ある条件”があって――。
そして出会う、ピアノの音に心を閉ざした少年・露木愛斗。
これは、逃げたい少女と、縁を司る神様、そして秘密を抱えた少年が織りなす、あたたかくて少し不思議な物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!痛みを抱えた人にそっと寄り添い、希望を灯してくれる物語
痛みを抱えた人たちにテーマを当て、「縁の糸」や猫の姿を神さまのアンなど、ファンタジーの要素がトッピングされた素敵な物語。
テーマが明確で、それがストーリーの柱として微塵もブレていないので安定の読み心地です。
目には見えないはずの関係性が「縁の糸」として可視化されることで、登場人物たちが抱える痛みやこじれがより鮮やかに浮かび上がり、物語の世界にすっと引き込まれました。
青春ものが好きな方はもとより、人情物の時代小説をよく読む方にもはまる一作ではないかと思います。
そして猫好きさんも必読!! 猫の神さま「アン」がとってもいい味出してますよ~。