概要
人間は感情で動けるんだよ。矛盾も躊躇も不当も苦悩も、関係なしに。
『エゴ・リセット・プログラム』
それは16歳になったときに一度だけ使える、これまでの自分を消して、新しい自分でやり直せる権利。
記憶も人格もすべてリセットして、まったく新しい自分としてやり直せることができるという国が推している制度。
そう聞いていたのに……現実は違った。
別人『みたい』になるのではなく。
本当の意味での『別人』になるという制度だったのだ。
僕を除く、クラスメイト全員がそれを受け――
それを受けなかった僕は、日本から命を狙われることになった。
そんな僕を助けてくれたのは、『リセット失敗成功被害者団』の一員である、流離 占。
僕は彼女から、 『エゴ・リセット・プログラム』の真実を知らされることになる―――
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それは16歳になったときに一度だけ使える、これまでの自分を消して、新しい自分でやり直せる権利。
記憶も人格もすべてリセットして、まったく新しい自分としてやり直せることができるという国が推している制度。
そう聞いていたのに……現実は違った。
別人『みたい』になるのではなく。
本当の意味での『別人』になるという制度だったのだ。
僕を除く、クラスメイト全員がそれを受け――
それを受けなかった僕は、日本から命を狙われることになった。
そんな僕を助けてくれたのは、『リセット失敗成功被害者団』の一員である、流離 占。
僕は彼女から、 『エゴ・リセット・プログラム』の真実を知らされることになる―――
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!サイコパスが引き起こすスプラッタな景色に、繋がる一本の感情の糸
今までの自分を反省して心を入れ替えるとか、人生をリセットするとか。少数ながら、現実社会の中で別人になることを迫られる人がいますし、自ら別人になろうとする人も少数います。
では、これは? 国民が16歳になると総取っ替えとなる、この国とは? その国に生まれた人間として生き長らえることの意味は?
サイコパスが立法したかと思うほど残酷な処置が進められ、生き延びる人間も同じくらい非情で、肉体の尊厳を踏みにじり切り刻むスプラッタな現実。
これなら死んだ方がいいのではないのか?
絶望的状況で、その問いに主人公は答えを探します。
探せるほど、剛毅なのです。
サイコパスが引き起こすスプラッタな景色に、…続きを読む