眼鏡の探偵、二階堂とその相棒、ヒナコ。人の世にありながら、人の世非ざる怪異が跋扈する現代日本。依頼人達は知らない。自分を悩ませるそれが、人非ざる者にまつわる事案だということを。しかし二人は知っている。人の心の闇こそが、そんな怪異を産むことを。リアルな依頼内容。リアルな捜査線。そこに浮かび上がる人の闇。それはごくごく身近に起こりうる、小さな嫉妬や憧れ、そして悔恨を餌に膨れ上がる。謎の答えは、いつも人の心の中にある。