幼馴染のユウタとハルカ……宮本様の純愛青春傑作短編『打上花火』にて初登場した二人の、相思相愛すぎる物語です!
『打上花火』の時にはユウタの視点で描かれておりましたが、今作はこえけん出品作ということで、ハルカの視点で描かれております。
幼稚園の頃から始まり、小学時代、中学時代……とエピソードごとに成長していく二人の姿を、四季を感じさせるイベントや、とても重要な節目に沿いながら描いております。
それゆえ、読み進めるごとに、「二人とも立派な大人になって……」と謎の親戚目線になって、物語を楽しませていただきました!
しかし、どんなに時が経ても二人の相思相愛な関係は揺るぎません!
最後の最後まで恋する気持ちで相手を呼び合う二人の関係に、幸せをおすそ分けしていただけたように感じます!
是非ともご一読を!!!
主人公のハルカと、幼馴染ユウタ。物語は二人の幼い頃の話から始まって、そこから成長とどんどんと深まっていく絆と恋愛模様がとても微笑ましくて、自然と笑みがこぼれてしまうような素敵な青春模様、人間ドラマだと思います。
作中では二人の関係がずっと良好で幸せな流れが続いてくれたことが、読んでいる私としてもとても嬉しく感じていました。それぐらい、二人のことを応援する気持ちが強かったです。
ハルカとユウタが一体どんな経験を積んで、二人の関係を育んでいくのか。それを私の口から説明してしまうのは少し野暮だと思いますので、どういった具合に物語が進展していくかは是非ともご自分で読んで、その行く末を確かめて頂きたいです。
本当に素晴らしくて素敵な作品ですので、あなたもご覧になってみてはいかがでしょうか。
リアルに恋愛している時間。その空気を強く味わうことができる作品でした。
主人公である「ユウちゃん」と、その恋人であるハルカ。
まだほのかな恋愛を暖めている感じの二人。一緒に花火大会に行き、ハルカが浴衣姿を披露。
異性と二人の夏祭り。ドキドキする瞬間がまさに描き出されています。
淡い恋心を抱いている二人。そして、手が触れ合うとか、たしかな繋がりを徐々に徐々に獲得して、関係がどんどん深まっていく。
そして、そんな二人の関係は「恋」や「青春」だけでは終わりません。
しっかりと昂揚感を味わって、ドキドキしてときめく時間を味わって、それはやがて一つの確かな関係性へと変わっていく。
恋や青春から「人生」へ。そして、「幸せな未来」へ。
二人が迎える未来、そして「夏祭り」で花火を見る光景。最終話で再び描かれるその場面には、ひたすら胸があたたかくなりました。