猫が擬人化。猫又、とか獣人、あとはケモナーなんて呼び名もあります。
そうやって割と親しまれている「猫が人間になった美少女」ですが、突き詰めて考えると実は「ものすごい破壊力」があることが。
主人公の前に、飼い猫が「美少女」の姿になって現れます。飼っていた猫が未来の世界で猫又となり、過去へとタイムリープしてきたという。
彼女、姿は可愛い女の子ですが、中身は猫。
つまり、「猫ならではの距離感」で傍にいることになります。
猫なのでいっつも撫でてあげたり、膝に乗せたり、そして「猫吸い」なんて言って顔を近づけて匂いを嗅いだり。
どうでしょうか。これを「人間の女の子の姿をした相手」に実行してしまうというのは。
想像するとかなり絵面がヤバいものになるな、という事実を改めて感じさせられました。
そんな猫又の女の子ですが、とにかくご主人が大好きです。そしてご主人に「死の運命」があるとし、守ろうと頑張ります。
その一方で、今まで猫だった時にしてもらったように、主人公のことをひたすら甘やかせる。膝枕をしてあげたり、耳かきをしたり。
猫だからこそ、「してもらったら嬉しいこと」を熟知している。自分がしてもらいたいことをご主人様にしてあげようとする。
忠義、そして可愛らしさ、更には思わぬ包容力。そんな最強の魅力を兼ね備えたヒロインが登場しました。
猫と人との関係性、それについての認識が改まると共に、ひたすらスウィートな時間を堪能できる作品です。