「場所」というのは本当に不思議なものがあります。
どんな種類の店が入っても、なぜかうまくいかない土地。賃料が高くて採算が取りづらいというのもあるし、交通の便が悪いとか、人の流れがないとか、色々と問題は考えられはする。
でも、それ以外にも「何か」のジンクスとか眼には見えない何か、もあるのかもしれない。
本作ではそういう「流行らない店」が立つ場所に行ってしまった二人組の話が描かれています。そこはラーメン屋だったが、ふと垣間見てしまった厨房の様子から「何か良からぬもの」を感じ取ることに。
お店を経営するには、まずは「センス」が必要。そして、センスのある人間は「場所選び」で既にそのセンスを発揮する。
つまり逆を言えば、「ダメな場所」を選ぶ人間は、その段階でセンスがなく、スタートから失敗していることになる。
本作の店が立っていた場所は、そう言った意味で「逆のセンスの持ち主」を引き寄せてしまう「ダメな魅力」があるところだったのかもしれません。
もしかするとこの店は、あなたの家の「すぐ近所」にあるのかもしれない!