『イモタン』

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（146文字）

本作を夜の９時過ぎに拝読させていただいた私のお腹は、少し前に食した夕食（残り物のカレー）のことなどすっかり忘れて「ギュルギュル……」と鳴き始めました。

やはり、秋はサンマです！しかも七輪で焼かれたやつ！
とんでもない飯テロに遭遇してしまいました。
お腹が鳴らされるのもやむなしです。

そして、そんな秋の味覚の王に相まみえるは……イモタン！？
イモータン・ジョー！？（失礼しました）いや、芋焼酎の炭酸割りだ！
普段はまったく飲まないのですが、本作の魔力にかかった私の喉は「イモタンを流してくれ！」と叫んでおります！

さらに、トドメのエイヒレに完全にノックアウト。
明日、本作に登場した食材を買い…続きを読む

酒テロよりも、「秋刀魚が食べたい」と思える飯テロです！！
(ちなみに焼酎は芋派です！！！)
そして私にとって秋刀魚のお供はビールや焼酎よりも日本酒です（笑）

今年は豊漁らしいです、サンマ。
しかも今は大ぶりらしく。

この短編を読んだら、今晩の主食が決まります！！

イモタンってなんだろ？と思いながら読み始めたら、芋焼酎の炭酸割りでした。

大分にはいいちことか二階堂とか有名な麦焼酎がありますが、私はもう麦は卒業して芋です。麦は味気ないと思うようになった。

冬はお湯割り、夏はロック。今度はイモタンしてみよう。

確かに芋焼酎はくっさい！昔キャンプに一升瓶持って行って、コンクリートの駐車場でうっかり落とした時の臭さと言ったら！

そして炭火焼きの秋刀魚にスダチをぎゅっ！
待て待て、大分では秋刀魚にはカボス一択、そこは大分県人なら譲れないこだわりです(笑)

いつもの宮本さんの読みやすい文体で、仲良し夫婦と飯テロ。どちらもご馳走様でした♪

　ああ、サンマが食べたい！

　一体いつになったら、サンマは庶民の食卓に戻ってくるのでせうか。物価が高く成り過ぎて、サンマがいつの間にか贅沢品に。

　秋の味覚として、しっかりとサンマを味わいたい。本作を読んだ後は、つくづくそんな想いに駆られました。

　とにかく描写が最高。サンマを焼く。それも七輪で。なんという贅沢！
　そして大根おろしにお醤油。更には、「すだち」なんていう隠しアイテムまで。

　どんだけ美味しく召し上がるつもりなのか！

　そしてサンマに合う飲み物としてイモタンこと「イモ焼酎炭酸」という秘密兵器の登場。焼酎で炭酸入りも珍しいし、更にいもの風味。

　日本酒好きにはきっとた…続きを読む