なんか落ちてた風船に、忍ばせられてるLINE:ID。一歩間違えると犯罪臭しかしないのですが、そこは友達を求める切実なメッセージ。始めは風船を飛ばして鳥さんたちが怪我をしたらどうしましょうと、憤慨をしていた彼女なのですが……徐々に仲良くなり、近づいていくたびに思う。相手のことを、もっと知りたい。ウキウキ気分も絶頂に、実際に会った時には、まさに水を差されたような事態に。リラのもう一つの花言葉に、切なさを滲ませて。
Mantap
お話の中に色々なお花が出て来ますが1つだけ元気のない花が。そこに偶然落ちて来た水への道しるべ。お花は迷いながらもそこに辿り着くと、そこには枯れそうな花がいて綺麗な水をくれて枯れて行った。元気のないお花は綺麗な水を貰って大輪の花を咲かせ、そこで花の季節が終わる。けれど水を貰ったお花はそこで完全に終わるわけではありません。新しい季節に再び綺麗に咲くのです。いつか来るその季節に新しい花を咲かせる準備をするきっかけを貰ったのですから。悲しい終わり方に見えますが、新しい始まりでもあるお話です。
満たされる出逢いを感じるな。このお話しに。