このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(238文字)
「鬼の棲家」B級1組からの昇級を賭け、女流棋士・澤出七段とベテラン棋士・奈良勉七段が激突します。しかしその対局は、放屁で相手の思考を妨害するベテランと、それに対抗する美女棋士という前代未聞の盤外戦がメインに描かれます。真剣勝負とユーモアの見事なコントラストは、まるで名人の語る落語のようです。ただならぬ語彙力で語られる盤外戦術の数々に、何度も笑いました。外で本作を読まれる場合は、くれぐれもご注意ください!
澤出香澄と奈良勉という二人の棋士は勝った方がA級昇級という対局をすることになるんだけど、この戦いが普通じゃないんですよね。 奈良勉は「オナラの奈良」という異名がつくほど屁をこくやつで、オナラで相手が思考するのを妨害してくるんですよね。 将棋が題材の作品ですけど盤外戦術がメインで将棋の作品を読んでる感じがいい意味でしないですね。 なので、あまり将棋が好きでない人にも楽しめる作品だと思います。おすすめです。
世は大放屁時代。屁を上手くこける者こそが成り上がる、過酷な世界を生きる女流棋士。実力が足りない。この先はますます落ち目になっていく。だが、そんな逆風なぞ関係ない!私の屁が新たな風を起こすのだ!!勝て!屁の力で!!
回避不可な笑いがこみ上げますが、ただならぬ量の語彙力で…ああ、ネタバレになってしまうのであまりいえないのが残念です。ただ、今作品は、著者の愛する文芸を、なぜここまで突き詰めたんですか?すばらしい腕前ですからね? ってか笑いましたよ本当に!……凝縮された文字と笑いが襲ってきます。ので、本当に読む方はその……ご注意を……。わたくしのこのレビューにて、どなたか引き込まれたならば、入口に立っているのならば、是非とも読み進めてみてくださいまし。
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このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(96文字)