ヒロインは醤油味のカップラーメンを作ります。彼と半分こするために、あえて一個。
割り箸も綺麗に割れて、ショートにした髪を美容師に褒められたと上機嫌で話します。
一方、彼は食欲がないようで――。
不穏です。
最初から不穏。だけど、彼女は喋り続けます。
自分が好きな醤油ラーメンを啜りながら。
そして吐き出されるこれまでの想い。
ラストは予想を裏切ってきました。
怖い。
さらに怖かった。
真っ暗な闇夜に、残り香だけが残る。
掌編ですが、とても中身の濃い作品でした。
ぜひ、ご一読ください……!!
怖いけど醤油ラーメンが、食べたくなります…