わたし流。エッセイって何よ？

エッセイを読むのが大好きです。

その人が、何をどのように考えて
そのように受け止めて
どのように行動しているかを見るのが多分ものすごく好きだからだと思っています。

ただ、書き手に対して
ここまで思いを馳せた事はありませんでした。

これからエッセイを書こうかな
そう思っている皆様、間違いなく、必読書です。

個人的には、

エッセイは人間力


この一言が、本当に目から鱗でした。

著者のエッセイ感が簡潔にまとまっていて、自分が書きたいことをどう表現すればエッセイになるのか、エッセイとして書ける題材とはなにかに迷っている私のような人には一読の価値があります。


> そこまでツーカーではない相手に対して、どういう話をどんな風に組み立ててしゃべったらウケるかを考えましょう、ということです。

作中よりかなり部分的な引用ですが、上記箇所が私としては刺さりました。決して言葉上手でない私が抱えていたエッセイに対するはてなを一番よく示していたと思います。
なんてことのない場面での相手との場をつくるためのフリートークに詰まりがちなんですよね。聞かれれば応えられるけど相手への投げかけ…続きを読む

　エッセイも「物語」である。「書き手という物」を語る物語だと私は思っている(例外はもちろんある)。

　また、よいエッセイはよい雑談に似ているように私は考える。
　雑談は、ネットなどから仕入れた「情報」よりも、話者の体験談(とくに失敗の話)のほうが基本的に聞き手の関心を呼ぶ。要は、「話者がどういう人間なのか」が問われるわけである。そこで大事になるのは、話者の『人間力』だ。

　その点で、他人の笑いを誘うような雑談をイメージして、エッセイは書けばよいのかもしれないと、この作品を読んで思った。