概要
瑞獣が統べる世界で、村娘は知る。神もまた、愛に狂うことを。
四霊と呼ばれる瑞獣が、世界を創り、統べている。
鳳凰の治める国に生まれた湊詩響は、毎朝欠かさず鳳凰への祈りを捧げていた。
しかし村は、鳳凰を敬わない。
弟の廉心が発明した蒸留設備のおかげで、水不足が解消されたからだ。
「祈りは水にならない」――村人たちは鳳凰廟を取り壊し、跡地に設備を置いた。
詩響は密かに鳳凰画を祀り、弟に罰が下らぬよう祈り続けている。
ある日、村に鳳凰天子・嚆陵漣が現れる。
庶民から天子に選ばれた青年は、粗野で横暴で、詩響の神経を逆撫でした。
ところが陵漣は、詩響を宮廷へ連れていくという。
鳳凰が詩響を選んだ、と。
戸惑う詩響だったが、やがて知る。
四霊の一柱・霊亀が暴走し、大陸が崩壊の危機に瀕していることを。
そして鳳凰が詩響に託した役目の、本当の意味を――。
瑞
鳳凰の治める国に生まれた湊詩響は、毎朝欠かさず鳳凰への祈りを捧げていた。
しかし村は、鳳凰を敬わない。
弟の廉心が発明した蒸留設備のおかげで、水不足が解消されたからだ。
「祈りは水にならない」――村人たちは鳳凰廟を取り壊し、跡地に設備を置いた。
詩響は密かに鳳凰画を祀り、弟に罰が下らぬよう祈り続けている。
ある日、村に鳳凰天子・嚆陵漣が現れる。
庶民から天子に選ばれた青年は、粗野で横暴で、詩響の神経を逆撫でした。
ところが陵漣は、詩響を宮廷へ連れていくという。
鳳凰が詩響を選んだ、と。
戸惑う詩響だったが、やがて知る。
四霊の一柱・霊亀が暴走し、大陸が崩壊の危機に瀕していることを。
そして鳳凰が詩響に託した役目の、本当の意味を――。
瑞
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