ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、LINEヤフー株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
LINEヤフー株式会社は、2023年10月にLINE株式会社とヤフー株式会社を中心としたグループ内再編によって誕生した、国内最大規模のテクノロジー関連企業です。
メッセージングアプリの「LINE」やポータルサイト「Yahoo! JAPAN」をはじめとする多様なサービスを支えているのは、7,000人以上の精鋭エンジニア。通年で社内公募制度を実施し、年間100名を超える社員が自身の希望に基づく社内異動を実現しているなど、主体的にキャリアを形成できる環境が整っています。
今回は、LINEヤフー株式会社のエンジニアとして働く魅力や成長機会について、LINE開発グループ サービスPF開発統括本部の岩山さん、コーポレートビジネスカンパニー ビジネスPF統括本部の赤松さん、採用部中途採用チームの長井さんにお話をうかがいました。
更新履歴
2025年6月16日
- 同じトピックを紹介している「キヤノンマーケティングジャパン株式会社、日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社、京セラみらいエンビジョン株式会社、株式会社日本HP、株式会社Gunosy、株式会社出前館」への内部リンクを追加しました
LINEヤフーのエンジニア支援:社内公募で100以上のポジションに挑戦可
▲取材が実施された本社オフィスは明るく開放的な雰囲気
編集部
LINEヤフー株式会社では7,000人以上のエンジニアが活躍されているそうですが、御社のエンジニア職における魅力について教えていただけますでしょうか。
長井さん
職種を問わず、社員が自ら応募できる社内公募制度の「LINEヤフー Job Challenge(ジョブチャレンジ)」があり、エンジニアとしても多彩な経験を積めることが大きな魅力だと思います。社内公募というと特定の時期にしか受け付けていない企業が多いですが、当社では通年で実施しており、募集中のポジションに常時エントリーすることが可能です。
外部を含む採用状況にもよりますが、ポジションとしてはLINEヤフー全体で200~300ほどが常時オープンしている状況で、そのうちエンジニア向けのポジションは2025年5月時点で100件を超えています。サービス領域もコマースやメディア系、エンタメ・ゲーム系など多岐にわたるほか、横断組織もインフラ専門やデータ領域専門、コーポレートIT専門、セキュリティ専門など充実しており、事業展開が多様であるゆえ、選択肢が非常に豊富です。
なお、応募にあたって現部署の上長への事前報告は必要なく、選考を通過し、異動が決定してから上長へ通知が行くスタイルを採用しています。実際には上司と相談しながら応募する方も多いですが、新たな機会へ安心して挑戦できる仕組みにしています。
実際に、直近の1年間で100名以上の社員が社内公募制度による異動を実現しており、そのうち4割がエンジニア、6割がエンジニア以外の職種という構成です。
編集部
そのような制度を採用している理由についてお聞かせください。
長井さん
当社は多様な事業展開をしており、各サービスのフェーズも様々です。人事としては、この多様性を活かし、社員一人ひとりが自分の強みを発揮しながら新たな経験や挑戦の機会を得てほしいという想いがあるんです。
私たちの競争力の源泉は、プロダクト創りを担う社員一人ひとりの成長にあります。当社の多くの優秀な人材がその才能を最大限に引き出し、成長できる環境を目指して、社内に多様なキャリアパスを提供しており、そのサポートの中でも重要な位置づけとなるのが社内公募制度だと考えています。
編集部
社内公募制度の選考期間や選考プロセスについても教えていただけますか?
長井さん
選考プロセスは外部採用とほぼ同じで、エンジニアの技術テストなども同様のものを実施しています。ただし、社内公募の場合はリファレンスチェックやバックグラウンドチェックが不要なため、選考期間は外部採用よりも短くなっています。
なお、採用となってから完全な異動までの期間は2~3ヶ月ほどで、その期間は異動元の部署に主務を置きながら、兼務という形で異動先の部署で学習する時間を設けるパターンが多いです。その後、徐々に主務を切り替えて最終的に異動先に完全に移行する形を取っています。
エンジニアのキャリア支援に特色のある企業
事例1:SREチームに異動。人脈を活かしながら新しいキャリアに踏み出せるのが魅力
▲インタビューに応じてくださったエンジニアの岩山さん
編集部
岩山さんは、サーバーサイドエンジニアとして出向先のシステム開発や社内ツールの開発などを担当後、社内公募制度を通じて2024年7月にSRE(※)チームへ異動されたそうですね。このような制度を使って異動されることについて、エンジニアとしてどのように感じていますか?
(※)Site Reliability Engineeringの略。サイトおよびシステムの信頼性を向上させるために、運用の自動化・効率化などを担当する
岩山さん
私は以前から「数年単位で新しい環境にチャレンジしたい」と考えていました。エンジニアの職種は多岐に渡りますし、やりたいポジションも明確にあったので、この制度を使ってサーバーサイド開発からSREへと職種を変更できたことは非常に良い機会だったと感じています。
職種を変更するとなると、転職するのが一般的かもしれません。しかし、転職活動は大変ですし、社内異動であれば以前一緒に働いていたメンバーとの繋がりも維持できます。外部に転職して一からネットワークを作り直すよりも、既存の人脈を活かしながらキャリアを展開できる点が大きな魅力だと思いますね。
編集部
御社でのやりがいについても教えてください。
岩山さん
LINEは多くの方にご利用いただいているサービスなので、自分の仕事について話すときも周りの人に理解してもらいやすいのが嬉しいですね。また、インフラ面では非常に多くのユーザーが利用するサービスを支えているため、システムの安定性を保つための様々な工夫や蓄積されたナレッジに触れることができます。
例えば、新年時の大量のメッセージトラフィックをどう処理するかなど、LINEならではの規模の課題に取り組めることも大きなやりがいだと感じています。
有名サービスの開発に携わる働き方事例
事例2:会計システムからLINE公式アカウントに。自ら掴んだ環境で主体的に働ける
▲インタビューに応じてくださったエンジニアの赤松さん
編集部
赤松さんも、2024年に社内公募制度を利用してLINE公式アカウントのバックエンド開発部署に異動されたと伺いました。この制度を利用しようと思ったきっかけを教えていただけますか。
赤松さん
私はLINE株式会社に入社し会計システム開発を担当する中で、空き時間に社内のエンジニアが書いた技術記事やソースコードを読んでいました。
そこで他の組織のエンジニアの仕事内容を知ることができ、大量のデータトラフィックと向き合うLINE公式アカウントのバックエンド開発部署に魅力を感じたんです。ちょうど担当プロジェクトの区切りが良いタイミングだったこともあり、異動を考え始めました。
入社当初は与えられた役割の中で頑張ることに集中していましたが、この制度を通じて自分のやりたいことや適性に合わせてチャレンジする選択肢があることを実感し、自分のキャリアに対して主体的に考え、さらに前向きに仕事に取り組めるようになったと感じています。
編集部
現在の部署でのやりがいについて教えていただけますか。
赤松さん
非常に大規模なデータ量とトラフィック量を扱える環境があることですね。このような経験ができる環境は限られているので、技術者として貴重な機会をたくさん得られていると感じています。
LINEヤフーの働き方:オフィス・リモートのハイブリッドが基本
編集部
LINEヤフー株式会社での働き方(※)について教えていただけますか?
(※)LINEヤフーの働き方については、2025年5月取材時点の情報です。
岩山さん
オフィスワークとリモートワークを組み合わせたスタイルが基本です。チームごとに出社ルールが設定されていて、現在、私のチームは月1回東京オフィスに集まることになっていますね。
赤松さん
私の部署も同様で、現在は月1回は出社してface to faceでのコミュニケーションを取る機会を設けています。
ちなみに、私の場合は異動して間もないこともあり、出社時は主に挨拶回りに時間を使っていますね。担当しているプロダクトが大規模で多くのチームが関わっているため、経験豊富な先輩に案内してもらいながら、関連部署の方々と対面でコミュニケーションを取る機会を作っています。
編集部
リモートワークの時には、テキストコミュニケーションが主体とのことですが、普段はどのようにやり取りをされているのでしょうか。
岩山さん
チーム内では主にSlackを活用しています。私の所属するチームは外国籍の社員も多く、公用語が基本的には英語なので、英語でのテキストコミュニケーションをベースに、リアクション機能もうまく活用しながら触れ合っている形ですね。
また、朝会はZoomで行っていて、雑談を楽しむこともあります。
最新技術や他チームの取り組みなどもリアル・オンラインで共有
編集部
メンバー間のコミュニケーションの機会が多そうですが、どんな話題が出ているのですか?
赤松さん
いろいろな話をしますが、中でも技術情報の共有は非常に活発です。プライベートな時間でもコードを書いたり、技術記事を読んだりするエンジニアが多く、そういった情報を自分専用のSlackチャンネルで共有したり、朝会後の共有・相談の時間で話題にしたりしています。
岩山さん
あとは他チームの取り組みを能動的に学んだり、互いに知見を共有したりする文化も定着していますね。各チームの活動報告用のパブリックチャンネルでも定期的に情報が発信されており、最近は同じ職種間でのナレッジシェア会が頻繁に開催されています。
LINEヤフーの求める人材:「ユーザーファースト」の視点を持てる方
▲インタビューに応じてくださった採用担当の長井さん
編集部
LINEヤフー株式会社の採用時において、着目しているポイントがあれば教えてください。
長井さん
エンジニア採用において特に大事にしているのが、当社のバリューでもある「ユーザーファースト」の考え方です。直接ユーザーと接する機会が少ない職種であっても、「ユーザーが何を求めているのか」「ユーザーの利便性をどう向上できるか」といった視点を持ち、それを開発の判断軸として持てる人材を求めています。
赤松さん
いちエンジニアとしては、高いコミュニケーション能力と協調性が求められていると感じますね。これらを備えた方であれば、活躍し成果を出せる、非常に働きやすい環境だと思います。
編集部
御社の社員に共通する特徴はあるでしょうか?
赤松さん
私が所属しているLINE公式アカウントを扱う部署においては、プロジェクトによって社員の特徴が大きく異なります。例えば決済関連を扱う部署では慎重で手堅い考え方の方が多く、新規開発を進めているチームではアグレッシブな考え方の方が多いといった具合です。
そういった多少の毛色の違いはありますが、どこの部署にも優秀な人材が揃っている点は共通していますね。幅広い知識を持つゼネラリスト型の人材もいれば、特定の技術に深い専門性を持つスペシャリスト型の人材もいて、多様な人材が協力し合うことで高い成果を出せていると実感しています。
採用担当者から転職希望者へのメッセージ
編集部
最後に、御社への転職を検討されている方へメッセージをお願いします。
長井さん
当社で働く大きな魅力は、LINEやYahoo! JAPANといった多くの方にご利用いただいているサービスに携われることです。
非常に大規模なデータ量とトラフィック量を扱える環境があることや、大規模サービスの安定稼働を維持しながら、さらなる改善を追求していくという責任とやりがいを経験できる点は、LINEヤフーならではだと思います。
また、様々なバックグラウンドを持つ非常に優秀なエンジニアが多数在籍していることもおすすめのポイントです。高い専門性と自ら学び続ける姿勢を持つ方々と一緒に働き、互いに良い影響を与え合える環境が整っています。
さらに、バリエーション豊かなキャリアパスも当社ならではの特徴で、社内公募制度を活用した部署異動をはじめ、マネージャーやスペシャリスト、テックPM(テックプロジェクトマネージャー)、企画職など、様々な選択肢があります。個人の意思を尊重し、新しいチャレンジを支援する文化と制度が整っている魅力的な職場ですので、ご興味のある方はぜひご応募いただけたら嬉しいです。
編集部
本日はありがとうございました!
LINEヤフー株式会社の働き方のまとめ
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人材の特徴 |
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LINEヤフー株式会社の基本情報
企業名 | LINEヤフー株式会社 |
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住所 | 東京都千代田区紀尾井町1-3 東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー |
事業内容 |
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設立 | 1996年1月 |
働き方 | オフィス出社とリモートワークのハイブリッド(部署やチームによって出社頻度は異なる) |
公式ページ | https://www.lycorp.co.jp/ja/ |
採用ページ | https://www.lycorp.co.jp/ja/recruit/ |