iPad 用 Twitter クライアントしては TwitePad がいちばん便利やね
iPhone は、それなりに時間をかけてアプリ界隈が豊かになって、Twitter アプリもいろいろ出たし、なにかと便利になっていったんだが、iPad は、なにせこないだ出たばかりでもあり、全然専用アプリが充実していない。Twitter アプリも、Google Reader アプリも、Tumblr アプリも、まだこれぞというものがない(一応ありはする)。
とりあえずの模索。
- とりあえず安定してるけどおもしろみはなさそうな Twitterrific を試用。で、悪くないんだけどマルチカラムにならんかな。字がでかい。せっかくの iPad の大画面をもってして、iPhone とたいして変わらん情報密度。もうちょっとうまく画面使いたい。
- その点 TweetDeck for iPad は、PC 版同等のマルチカラム画面でいいかんじではある、んだけど、現在のバージョンはタイムライン表示がめちゃくちゃになるという大問題を抱えており、実用に耐えない。アップデート待ち。
で、実際触ってみてわかったのは、iPad の画面は十分広く、そして iPhone アプリ的なシンプルスマート路線では全然満足できないということだった。短期集中でサクッと済ませる的な美学はそぐわない。集中なんざくそくらえだ。散漫に、同時にいろいろできたい。最終的には「Google Reader も Tumblr の dashboard もサクサク読めてネットも巡回できつつそれらを連動可能の Twitter アプリ」とかが出ればいいのかな、というかんじで、現状それにもっとも近い思想で作ってあるのが TwitePad。操作系が最初よくわからんかったのと、web 表示が微妙に怪しいのと、全体的に UI デザインがイマイチなのが難。
Google Reader を表示すれば(PC 版は厳しいので、iPhone 版の web)、RSS と Tweet を同時に消化可能。同様に Tumblr Dashboard も OK、まあ専用アプリ使ったほうが個別の作業は当然速いんじゃけど。ダラダラつまみ食いしたい欲の充足は重要。
ところで YouTube も iPhone 版がひらくので快適に見れたりする。ブラウザ側はマルチタブ制御ができるので、動画再生しつつタブを隠して、BGM として利用しながら web に Twitter に、みたいな運用も可能。
問題として大きいのは、TwitePad のブラウザは Google の検索結果から飛べる範囲しか見れず、URL を直接見にいけるわけではない(=直打ちした URL を参照&ブックマークができない)というへんな仕様になってるあたり。これなんでこう不便にわざわざ作ってあるんだ。規約か何かか。これだと、ブックマークレットが使えないということなので、痒いんじゃけど。
とかなんとか、諸々の問題はあるにせよ、TwitePad よりもいいかんじの Twitter アプリは、いまんとこ iPad には存在しない。と思う。
あぶないこと言いたいなら予行演習してからにすれば関連
どーもなんかこの、「ネットごしの接続感」の可能範囲を大きめに見積もってるひとがたまに居る。コード違反などを警戒してインターネットの向こう側の人間の顔色伺ったって、そんなものは見えてこない。なにも見えないところから批判はいきなり飛んでくる。なにかの顔色を伺いながらインターネットをしたいのなら、それはネットの手前の友人知人をテストケースにして行うべきだ。つまり、友達に普通の話としてしゃべってみて、とくに問題ないようならネットでも大概は問題ない。あるいは、ネットの向こう側であっても、よりクローズドなネットワーク、メールやチャットや SNS などを妄念の一時留め置き場として利用して、そこである程度アラを叩いてからパブリックにもっていけばいい。…いや、それじゃアレか、未成年飲酒喫煙とか万引き自慢とか居酒屋で店員に凄んでみたとかエアロをバキバキにしてみたとかクイズでイカサマをしたとか、そのてのヤンチャ大好き界隈においては「身近な友人には OK だったのに!」というパターンになるのか。じゃあネットの手前側に「まともな」友人知人が必要とハードルが上がる。それがむずかしいって話か。…というこれがつまり、地方東京問題であるとか、はてな最適化問題(ちょっと言い換えると「過剰なフェアプレイ精神とラフプレイが同居して分裂していく人々」問題あたりになるのか?)とか、なんかそのへんにつながっていく、なんかここ数年の妄想テーマのひとつだ。
ネットで原理的には空気は読めない、なぜならインターネットに空気はないからだ、にもかかわらず読むべき空気というものは存在する、はずだ、という共同幻想が、コミュニティ関与者をどう駆動していくのか、みたいな。