Deprecated : The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
四捨五入,切り上げ,切り捨ての関数の使い方(ROUND,ROUNDUP,ROUNDDOWN):Excel関数
Home »
エクセル関数一覧表 »
Excel関数の目次 »
四捨五入,切り上げ,切り捨ての関数の使い方
エクセルでの数値の丸め処理に関する様々な関数について説明しています。
同じような機能の関数が複数あり、結果が微妙に異なりますので各関数の特性を理解して使用してください。
このページではすべての関数について説明がありますので、それぞれの特性をよく調べてみてください。
四捨五入はROUND関数、切り上げはROUNDUP関数、切り捨てはROUNDDOWN関数を使います。
このページのスリム化に伴い、移動した関数はこのリンク先で説明をしていますので、リンク先をご覧ください。
四捨五入:ROUND関数,MROUND関数
切り上げ:ROUNDUP関数,CEILING関数 ,EVEN関数 ,ODD関数
切り捨て:ROUNDDOWN関数,FLOOR関数 ,INT関数 ,TRUNC関数
その他:MOD関数
更新:2025/2/14;作成:2005/12/7
指定した桁数で四捨五入 する topへ
ラウンド
=ROUND(数値,桁数)
桁数:四捨五入後の桁数を指定します。
0の時は1の桁、-1の時は十の桁、-2の時は百の桁、-3の時は千の桁で丸めます。
1の時は小数第1位、2の時は小数第2位で丸めます。
桁数の指定方法
引数の桁数は下図のようになります。
どの桁数で表示するかを指定します。表示される値は四捨五入された値となります。 引数の桁数は、一の位が 0 となり、小数点以下第一位を四捨五入して整数で表示することになります。
また、小数点以下を表示させたい場合は、桁数で 1 を指定すると小数点以下第二位を四捨五入して、小数点以下一位に丸めることができます。
正の数値と負の数値の計算結果の例を示します。
【問題】
各教科の平均点を、四捨五入後、整数と小数第1位の桁で丸めて表示しなさい。
B
C
D
2
氏名
国語
数学
3
今田浩次
80
85
4
内田あかり
70
65
5
江藤公正
90
88
6
岡田太郎
55
62
7
川口宏
77
64
8
木村次郎
64
75
9
平均点(整数)
73
73
10
平均点(小数第1位)
72.7
73.2
【解答例】
平均はAVERAGE関数を使います。 平均は AVERAGE(C3:C8) で求めることができます。
これをROUND関数の引数の数値部分に入れます。
C9セルは、平均点(整数)のC9セルは整数に丸めるので、桁数は 0 とします 。
よって、=ROUND( AVERAGE(C3:C8) ,0)
C10セルは、平均点(小数第1位)のC10セルは小数点以下1桁で丸めるため、桁数を 1 とします 。
=ROUND( AVERAGE(C3:C8) ,1) となります。
「5」は切り捨てて「6」から切り上げる場合は、3通りの方法が考えられます。
該当桁数の値を「-1」して、四捨五入する(ROUND関数を使う) :=ROUND(B2-1 ,-1)
該当桁数の値に「4」加えて、切り捨てする(ROUNDDOWN関数を使う):=ROUNDDOWN (B2+4 ,-1)
該当桁数の値を「-5」して、切り上げする(ROUNDUP関数を使う):=ROUNDUP (B2-5 ,-1)
小数点以下の数値の場合は下図のように -0.1 +0.4 -0.5 といった具合にします。
ワークシート関数の場合は"算術型"丸め処理で「.5」は常に切り上げられます。
VBA関数の場合は"銀行型"丸め処理で「.5」は結果が偶数になるように丸められます。
つまり、切り上げたり切り捨てられたりするということです。
また、整数部分での丸めを行うことはできません。
[XL2000]VBA の Round とワークシート関数 Round の違い
http://support.microsoft.com/kb/225330/JA/
JIS Z8401『数値の丸め方』
http://www.bsddiary.net/doc/jis-z8401.html
B列はワークシート関数 =ROUND(A2,0) で求めた値を表示形式で小数以下第1位まで表示しています。
C列はVBA関数 Round で求めた値を表示形式で小数以下第1位まで表示しています。
C列は下表にコードを使って求めています。
Sub test()
Dim i As Long
For i = 2 To 11
Cells(i, 3).Value = Round(Cells(i, 1).Value)
Next i
End Sub
VBAの Round関数では整数部分が偶数の時は0.5では切り上げはされません。
整数部分が奇数の時は0.5は切り上げられます。いわゆる"銀行型"丸め処理の例です。
ある値を基準に四捨五入したい topへ
指定した桁数で切り上げ る topへ
ラウンドアップ
=ROUNDUP(数値,桁数)
桁数:切り上げ後の桁数を指定します。
0の時は1の桁、-1の時は十の桁、-2の時は百の桁、-3の時は千の桁で丸めます。
1の時は小数第1位、2の時は小数第2位で丸めます。
【問題】 テレビとパソコンの販売価格を決めたいと思います。
それぞれの販売価格は1000円単位に切り上げることにします。
B
C
D
E
2
品名
標準価格
値引率(%)
販売価格
3
テレビ
50,000
12
44,000
4
パソコン
210,000
12
185,000
【解答例】 値引後の価格は 「標準価格*(100-値引率)/100」となります。
1000円単位に切り上げるには、ROUNDUP関数の桁数に「-3 」を入れます。
E4セルに =ROUNDUP( C3*(100-D3)/100,-3) と入力します。
指定した桁数で切り捨て る topへ
ラウンドダウン
=ROUNDDOWN(数値,桁数)
桁数:切り捨て後の桁数を指定します。
0の時は1の桁、-1の時は十の桁、-2の時は百の桁、-3の時は千の桁で丸めます。
1の時は小数第1位、2の時は小数第2位で丸めます。
【問題】テレビとパソコンを販売しました。
小計、消費税(10%で1円未満は切り捨てとします)、合計金額はいくらでしょうか?
B
C
D
E
2
品名
販売価格
台数
金額
3
テレビ
43,888
2
87,776
4
パソコン
185,888
3
557,664
5
小計
645,440
6
消費税率
10%
7
消費税
64,544
8
合計金額
709,984
【解答例】
金額は「販売価格*台数」
消費税は「小計*消費税率」
1円未満は切り捨てますので、ROUNDDOWN関数を使い、桁数は「0」を入力します。
E7セルに =ROUNDDOWN( E5*E6,0) と入力します。
数値を四捨五入し、ピリオド(.小数点) とカンマ(,桁区切り) を使った 文字列に変換 します topへ
フィックスド
=FIXED(数値 ,桁数,桁区切り )
桁数:四捨五入する桁数を指定します。省略すると2(小数第2位)を指定したと見なされます。
桁区切り:TRUE/FALSEを指定します。省略するとFALSEと同じになります。
FIXED関数の結果は 文字列 であることに注意してください。
例えば、FIXED関数の結果をSUM関数やAVERAGE関数で計算しようとしても、文字列は計算から除外されますので、0 となってしまいます。
下表では FIXED関数の引数の桁区切りを TRUE/FALSE としたときの結果の違いを示しています。
TRUEを指定したときには桁区切りの , (かんま)が表示されていません。
B
C
D
E
F
2
TRUE(桁区切りなし)
FALSE(桁区切りあり)
TRUE
FALSE
3
1234.56
=FIXED(B3,1,TRUE)
=FIXED(B3,1,FALSE)
1234.6
1,234.6
4
-1234.56
=FIXED(B4,1,TRUE)
=FIXED(B4,1,FALSE)
-1234.6
-1,234.6
5
1234.56
=FIXED(B5,-1,TRUE)
=FIXED(B5,-1,FALSE)
1230
1,230
どうしても計算したい場合はスピルや配列数式でどうにかなります。
スピルが利用できる場合は、=SUM(C3:C5*1)
配列数式では =SUM(C3:C5*1) と入力して、[Shift]+[Ctrl]+[Enter]で {=SUM(C3:C5*1)} とします。
基準値の近い倍数に 丸める(四捨五入 ) topへ
エムラウンド
=MROUND(数値,基準値)
CEILING関数とFLOOR関数の間みたいな関数です。
(注) Excel2003以前のバージョンでは、この関数はメニューバーの【ツール】→【アドイン】で【分析ツール】を有効にする必要があります。
【使用例】必要な個数に最も近いケース単位での個数を求めます。
たとえば、50個欲しい場合、12個単位(1ケース)で 50を四捨五入するわけです。 50÷12=4あまり2です。2は12の半分より小さいので切り捨てになり、結果は12×4=48となります。
54個欲しい場合は、54÷12=4あまり6です。
6は12の半分以上なので切り上げて5になり、結果は12×5=60となります。
B
C
D
E
F
G
H
2
数量
基準値
3
品名
必要量
1ケースの本数
発注本数
答え
発注ケース数
答え
4
鉛筆
50
12
=MROUND(C4,D4)
48
=E4/D4
4
5
鉛筆
54
12
=MROUND(C5,D5)
60
=E5/D5
5
6
ノート
61
12
=MROUND(C6,D6)
60
=E6/D6
5
7
ノート
66
12
=MROUND(C7,D7)
72
=E7/D7
6
スポンサードリンク
Home »
エクセル関数一覧表 »
四捨五入、切り上げ、切り捨ての関数の使い方
PageViewCounter
Since2006/2/27