評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし  ・・・買うべからず

2025年12月のワイン

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12月10日

Cotes du Roussillon Villages Vieilles Vignes 2009/Gauby(コート・デュ・ルシオン・ヴィラージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ／ゴビー)
革の香りと柾目のしっかりとした構造。第一印象は間違いなくボルドー。でもザクロのような赤い果実とバナナの甘い香りがゴビーらしい。そしてクローブやフェンネルなど漢方系のスパイスがかったぶどう味。酸がまだたっぷり残っているけれど、いま飲み頃。ムンタダの出来の良いセカンドワインといってよい。グラスの底にはべったりたっぷりの澱。84点。ウメムラで4本セット11000円(25/3/1)。単品価格は7480円。ウメムラさん、さすがにこの値段のセットでコレはサーヴィスのしすぎ。ありがたや、です。

12月8日

Saperavi 2020/Napheri(サペラヴィ／ナフェリ)
最古のワイン産地の一つとしてポテンシャルがあるといわれるジョージアのサペラヴィ。36年前からジョージアワインを飲んでる身としては、サペラヴィ種といえばムクザーニ。これは新興ワイナリーによる品種名を銘柄としたワイン。地場消費用のジョージアワインにはびっくりするほど美味しいものもあるけれど、商業ベースで売られているワインは(私の知る限り)普通。このワインは味の要素がバラバラで硫黄のような臭みがあり、ジョージアの名を使って売り込もうという便乗商品という印象。ビロードの舌触りだけに残念。64点。ウメムラで5本セット16500円(25/12/1)。単品価格は3630円。1500円までならアリが、この値段はぼったくり

12月5日

Chevalier Delaude 2022/Languedoc(シュヴァリエ・ドゥロード／ラングドック)
リピートワイン。1本目を飲んだ時とほぼ同じ印象。ラングドックの果実味だけでなく、ボルドーのようなしっかりした構造も楽しめるワイン。もちろん前者のウエイトが大きく、漆のような高貴な香りもある。凝縮感があり、普段飲みのなかでは中の上。75点。Cave de Naotakaで南仏5本セット7500円(2025/10/16)。2セット35%で購入したので、10本で9750円。単品価格は1980円。

11月29日

L’Opis 2021/Primitivo Salento(ロピス／プリミティーヴォ・サレント)
「らしい」ワイン。構えは大きくシラー系かなと思って味わうと、底にしっかりとした甘味と酸味。時間がたつにつれ甘酸っぱさが広がってきて、最後はほとんど甘味一辺倒。ソ連時代に飲んだグルジアのキンズマラウッリを思い出す。プリミティーヴォは好きな品種だけど、これは甘すぎ。と思ったら同じプッリア州ながらネグロアマーロとのことです。73点。ヴェリタスで6本セット6750円(25/11/20)。単品価格は1390円。

11月27日

Flying Solo 2023/Pays D’Oc(フライング・ソロ／ペイ・ドック)
なんでもない日なので、やる気なさそうなラベルのこれをあける。グルナッシュ&シラーのペイドック。見た目は若々しい青紫。香りは果実の香水できもちいい。口に含むと、あっと驚くような本格的南仏ワイン。胡椒のような刺すようなハーブ、濃い緑色の葉、そしてプルーン、ブラックベリーなどの豊かな果実味。ラベルで判断しちゃだめですね。77点。ヴェリタスで6本セット6750円(25/11/20)。単品価格は不明。

11月24日

Chateau Hyon la Fleur 2019/Saint-Emilion(シャトー・ヨン・ラ・フルール／サンテミリオン)
ボルドーの村名はピンキリだけど、シャトー名がついているとやはり違うのかも。色はグランヴァン。軽く樽の香りがあり、フルボディー。早めの飲みごろ。鉄や血のニュアンスもあり、質的にグランヴァンよりのACボルドーとの間。と思ったら結構なお値段。物価があがったとはいえ、3000円台後半まででは？ウメムラで4本セット11000円(25/11/1)。単品価格は6600円。

11月22日

Domaine Cavailles 2023/Minervois(ドメーヌ・カヴァイユ／ミネルヴォワ)
凝縮度が高く、南仏特有の果実エキスがリードする味わい。と同時にボルドーみたいな柾目のカチっとした構造感がある。華やかさよりも謙虚さなのでシノン？というのが第一印象。カベルネフランより、シラー・グルナッシュ系の果実味。75点。Cave de Naotakaで南仏5本セット7500円(2025/10/16)。2セット35%で購入したので、10本で9750円。単品価格は1980円。

11月20日

Domaine du Mas de la Tour 2023/Costieres de Nimes(ドメーヌ・デュ・マス・ドゥ・ラ・トゥール／コスティエール・ドゥ・ニム)
典型的な南フランス仕様。苦渋い果実に黒胡椒。そして葉のニュアンス。とはいえ重すぎることはなく、洗練されたイメージ。もしやと思って裏ラベルをみると、やはりアカシア入り。でも嫌なほど人工的ではなく、普段飲み枠では上位。76点。Cave de Naotakaで南仏5本セット7500円(2025/10/16)。2セット35%で購入したので、10本で9750円。単品価格は1980円。

11月17日

Paul Dongin & Fils Cuvee Jean Baptiste/Celles sur Ource/Champagne(ポール・ドンジャン・エ・フィス・キュヴェ・ジャン・バプティスト／セル・スュルルス／シャンパーニュ)
色は濃くも薄くもない、みごとなシャンパンゴールド。そしてお約束のブリオッシュの香りとりんご味。ほどよい複雑さと上品な甘味があり、廉価版ではなく5000円以上レンジのシャンパーニュだとわかる。その反面、ないものねだりながら個性に乏しく、作り手の名前と味の組み合わせを覚えられなさそう。というか、以前に1度飲んだことは覚えていたけど、中身の印象は残っていなかった。81点。ウメムラで4本11000円。単品価格は7260円(25/6/1)。けっこうなお値段ですね

11月15日

Pegaso Zeta 2021/Cebreros(ペガソ・ゼータ／セブレロス)
スペインのガルナチャは果実に醤油をかけたみたいで苦手。でもこれは違う。いちごキャンディー的なモダンな感じで、いつまでもなめていたい。エキスは濃いけど、ガルナチャとしては薄めであっさりなところがいいのかも。ガルナチャ苦手な人にもおすすめ。75点。ウメムラで4本11000円(25/11/1)。単品価格は2680円。

11月13日

Haut de Buisson 2023/Cotes du Rhone(オ・ドゥ・ビュイッソン／コート・デュ・ローヌ)
いかにもローヌというワイン。スペインのガルナチャと味の傾向は同じながら、明らかに果実っぽさや甘さが少なく、ドライでキレがいい。23年産と若いので少し収斂性があるけどそれなりに開いていて、いまでも楽しめる。洗練され感もあるけど人工的でもあるのでもしやと思い裏ラベルをみると、アカシア入りでした。73点。Cave de Naotakaで南仏5本セット7500円(2025/10/16)。2セット35%で購入したので、10本で9750円。単品価格は1980円。

11月12日

Albarel 2022/Languedoc(アルバレル／ラングドック)
2セット購入すると安くなるセットを買ったので、今日から2巡目。ジャム味とボルドー的な柾目の構造を兼ね備えるワイン。青黒系果実味と草のニュアンスで、少しエキスが過剰だけど2000円以下なら「買い」。75点。Cave de Naotakaで南仏5本セット7500円(2025/10/16)。2セット35%で購入したので、10本で9750円。単品価格は1980円。

11月10日

Alamos 2022/Malbec(アラモス／マルベック)
アルゼンチンのマルベック。品種を反映したエキスがしっかりありながら過剰ではなく、飲み口もミディアム。ブルーベリー、プルーン、そして梅の果実味が素直においしく感じられる。飲み終わって裏ラベルをみるとアカシア入りでした。76点。ウメムラで1925円(25/11/1)。

11月8日

下町のフレンチHudson25で青谷さんと会食。5杯のワインペアリング (5478円)をいただく。ほかに3杯3278円や2時間フリーフロー(3850円)とかシャンパーニュ、ソーテルヌ含むフリーフロー7678円など意欲的。食べたものは高い方のディナーコース9878円(テーブルチャージ550円)。メルマガ割＋ライン友達割をあわせて10%引きだったので、二人で行って31402円。

Blanc de Blancs Brut/Vin Mousseux(ブラン・ドゥ・ブラン・ブリュット／ヴァン・ムス)
裏ラベルの写真を撮らなかったので銘柄を特定できないが、ひどく落胆させるスパークリング。前日の残りものだとしても気が抜けすぎており、味は軽いドゥミセックくらいで質の悪い甘さがあり、かなり平板。食べたものはフォアグラ最中なのに盛り下がっちゃいました。選択間違えたかも。64点。

Koenig Gewurztraminer 2019/Alsace(ケーニッヒ・ゲヴュルツトラミネール／アルザス)
アルザスのゲヴュルツが2杯目。料理はじゃがいもに竹すみをコーティングして石にみたてた一口アミューズ。遊び心のある面白い組み合わせ。ゲヴュルツだけどライチよりバラの香り系。深いし複雑味も楽しめた。78点。

Panamera 2023/California(パナメーラ／カリフォルニア)
カリフォルニアのシャルドネ。べっこう飴のような焦がした香りとりんご香。核にはりんごの果実味があり、パッションフルーツやマンゴーを表面にコーティングしたようなきらきら輝くような味わい。ほどよい重さもあり、リピートしたくなる。80点。

Las Dosces 2024/Chozas Carrascal(ラス・ドセス／チョセス・カラスカル)
次は赤ワインというので、グラス白を追加注文。自然派に興味ありますか？と聞かれ、興味ないけどおすすめならそれを飲みますと答えて出されたもの。スペインの白でマカベオとソーヴィニョン・ブラン。ビオのくささはないにせよ、家で普段飲む浅いスペインの白という感じで、これに1540円は出したくない。70点。

Chateau du Pin 2022/Bordeaux(シャトー・デュ・パン／ボルドー)
メインの鴨にはボルドー。こちらは普段飲み＋αの品質。たぶんメルロベースで青黒系果実の滑らかな味ワイン。78点。

Sauternes 2020/Mortier(ソーテルヌ／モルティエ)
ACソーテルヌだし若めだけど、意外によかった。軽く熟成しており、パイナップルやモモの味や香りがしっかり。ちゃんとソーテルヌしてました。80点。

総合すれば値段なりのワインペアリング。最初の泡がせめて普通程度だったら好印象だったのに。

11月7日

恒例の高齢ワイン会。参加者は去年と同じで幹事のとびさん、半年ぶりの師範と柳沢さん、そして磯子さん、テレカンのため30分遅刻した紅一点のがぶさんです。場所も去年と同じで中目黒のBistro Hinge。お値段は乾杯のシャンパーニュ、コース料理、ワイン持込料込みで10980円。いただいたのはムニュグルマン(7200円)＋デザート(800円)です。

Sanger Voyage 360 Brut Nature Avize/Champagne(サンジェ・ヴォワヤージュ・360・ブリュット・ナチュール／アヴィズ／シャンパーニュ)
色は濃いめ。ブリオッシュの香りに焼きりんご味という直球ど真ん中のシャンパーニュ。味はしっかりな割に飲み口は軽めで余韻は少なめ。80点。

Resonance 2020/Julien Courtois et Heidi Kuka/Vin de France(レゾナンス／ジュリアン・クルトワ・エ・エイディ・クカ／ヴァン・ドゥ・フランス)
典型的な自然派ワインの香り。だけど古漬けの香りにパイナップルの味がして深い。コルトンシャルルマーニュを思い出す。酸味や苦味を意図的にやたらと強調しているのは作り手の狙いなのか？インパクトのあるワイン。84点。とびさんから。

Air de Famille Pinot Noir 2019 2019/Tack&Glou au Vignoble Klur(エール・ドゥ・ファミーユ・ピノ・ノワール／タク・エ・グル・オ・ヴィニョブル・クリュール)
アルザスのピノノワール。これまたナチュールワインお約束の馬小屋香。でも飲むとちゃんとピノ。アルザスだけあってドイツ的にキレがいい。そのうえ余韻もある。おとなしいけど主張があり、後の方になるとハチミツの香りも出てくる。深くピュアな味。がぶさんから。83点。

Cometa 2023/Planeta/Sicilia Menfi(コメタ／プラネタ／シチリア・メンフィ)
シチリアの白。軽いブショネでダンボール臭。でもその向こうにトロピカルフルーツ。残念ながらトロピカルフルーツの部分だけ飲みたいと思っても、ダンボール臭がもれなくついてくるし、時間と共に強くなってくる。だけどよい意味でブショネの勉強になりました。師範から。73点。

Galpin Peak Pinot Noir 2020/Bouchard Finlayson/Helmel en Aarde(ガルピン・ピーク・ピノ・ノワール／ヘルメル・エン・アアルデ)
ほとんどブルゴーニュ。質的に1級まではいかないにせよ、いい作り手の村名レヴェルは十分にある。ただ変化は少なく、キラキラしすぎ、かつ、濃すぎ(師範が言うところのゴムタイヤ)なので新大陸か南アフリカ？となる。84点。ウメムラで6248円(25/9/1)。

La Gioia 2017/Riecine/Toscana(ラ・ジョイア／リエチネ／トスカーナ)
見た目はよくある青紫系でスミレの香りだけど、なぜか神々しい深みがある。梅やバラを中心とした複雑な味わいで深い。重めのミディアムボディー。少し収斂性がある。磯子さんから。90点。

Barolo Dagromis 2019/Gaja(バローロ・ダグロミス／ガヤ)
ガヤのコンテイサとスペルスを混ぜたワインとのことで、こちらはネッビオーロ。私が前回(11年前)飲んだガヤがまさにコンテイサ。やはり重めのミディアムで、骨格がしっかり。味のタイプは違うけどメルロベースのボルドー1, 2級くらいのクオリティーがある。やや硬いけど果実の旨みを楽しめるし、全体のバランスがいい。柳沢さんから。88点。

光弘さんが抜けちゃったので目玉ワインが毎回気になるところですが、今回はしっかり横綱が2本ありました。場所もよく、2階を貸し切り状態で使わせていただけたからか、気のおけない仲間とワイン会を楽しむのにぴったりの、とてもよい雰囲気のビストロでした。みなさん来年も健康で楽しみましょう！

11月5日

Chevalier Delaude 2022 Pinot/Languedoc(シュヴァリエ・ドウロード／ラングドック)
南仏らしいジャムのように濃い青黒系の果実味とボルドーのような柾目の構造を楽しめるワイン。エキスたっぷりだけどキレがよく、後味スッキリ。バラの香りに梅の味。黒胡椒系のスパイスも楽しめる。割と好きなタイプ。熟成すればどうなるのか知りたい。77点。Cave de Naotakaで南仏5本セット7500円(2025/10/16)。2セット35%で購入したので、10本で9750円。単品価格は1980円。
3ヶ月前にも飲んでました。

11月3日

Casillero del Diablo　Reserva Pinot Noir 2022/Concha y Toro(カッシェロ・デル・ディアブロ・レセルバ・ピノ・ノワール／コンチャ・イ・トロ)
ついでにピノも購入して、家で稽古(@安ワイン道場)。以前ほどじゃないけど、フルボディー。裏ラベルの説明ではラズベリーやストロベリーと書かれていて、それは否定しないけど、でもやはりチェリーの味と香り。レフォールじゃないけどヴィンテージに関わらず同じ味を維持しているのはすごい。ほどほどの複雑味があり、さらに味の変化も楽しめるのであれば3000円してもおかしくない。75点。ダイレックスで1278円。

10月30日

恒例の研究室旅行で今年も湯原温泉の米屋さんにお世話になりました。

Casillero del Diablo　Reserva Chardonnay 2023/Concha y Toro(カッシェロ・デル・ディアブロ・レセルバ・シャルドネ／コンチャ・イ・トロ)
例年はコノスルのビシクレタ・ゲヴュルツを買って、「エキゾチックな味で白ワインおいしいでしょ」と学生にアピールするところだけど、今年はカッシェロがセールだったので。品種は他に選択肢なし。でもレモンの香りがストレートに香り、あとからパイナップルのほのかな甘い香りと酸味。オイリーではないけどヴォリュームがあり、フレッシュ。値段を考えると、きわめて質が高い。77点。ダイレックスで1278円。

Casillero del Diablo　Reserva Cabernet Sauvignon 2022/Concha y Toro(カッシェロ・デル・ディアブロ・レセルバ・カベルネ・ソヴィニョン／コンチャ・イ・トロ)
カベルネで南米ときたら、とにかく濃くて重い。ヴァニラの香りにプルーン味という「うん、この味！」。でもお団子のように味が固まっているわけではなく、ブラックカラントや梅のような味もする。学生には白ワインの方が圧倒的に人気でした。75点。ダイレックスで1278円。

10月28日

Domaine du Mas de la Tour 2023/Costieres de Nimes(ドメーヌ・デュ・マス・ドゥ・ラ・トゥール／コスティエール・ドゥ・ニム)
ギガルのジゴンダスよりずっと南仏感が溢れる。プルーン、うめ、ラズベリーなどの果実味だけど、のどにくるほどの苦渋さがしっかり。アルコール14%。コスティエールは果実たっぷりけど甘ったるくないのがいい。大物の雰囲気もある。78点。Cave de Naotakaで南仏5本セット7500円(2025/10/16)。2セット35%で購入したので、10本で9750円。単品価格は1980円。

10月26日

Gigondas 2019/Guigal(ジゴンダス／ギガル)
10年くらい熟成させてから飲もうと思っていたけど、我慢できずあけてしまった。果実熟々のイメージだったけど、うーん早すぎたのか閉じ気味。期待していた甘味も最小限。果実だけでなく、黒こしょうやクローブなんかのスパイスが効いていて、複雑。だけどヴィンテージが悪いのか、飲み頃じゃなかったのか、残念ながら小ぶり。75点。ウメムラで3560円(2025/3/1)。

10月24日

Domaine Cavailles 2023/Minervois(ドメーヌ・カヴァイユ／ミネルヴォワ)
普段飲みとして好きなAOC。軽めのミディアムで、気軽に飲めるのがいい。でもエキスはラングドックだけにしっかり。骨格や血のような味わいはボルドーっぽい。でもタイムの香りや煮詰めたプルーンジャムの味はやはり南仏。76点。Cave de Naotakaで南仏5本セット7500円(2025/10/16)。2セット35%で購入したので、10本で9750円。

10月22日

Domaine Albarel 2022/Languedoc(ドメーヌ・アルバレル／ラングドック)
グルナッシュ＆シラーの果実ジャム味。南仏のエキスたっぷりワインはtoo muchに感じられがち。だけどこれは絶妙なミディアムボディーで全体のバランスがとてもよい。キレもいい。短期間に同じワインを飲むのは好きではないけど、2セット買うと35%引に負けで購入したけど正解。もう一本飲めるのは嬉しい。75点。Cave de Naotakaで南仏5本セット7500円。2セット35%で購入したので、10本で9750円。

10月21日

Chateau Jussas 2021/Blaye Cotes de Bordeaux(シャトー・ジュサス／ブライエ・コート・ドゥ・ボルドー)
軽めのミディアム。一口飲むとブルーベリーの果実とブランデー感でボルドーだなと思ったけど、よく味わうと果実たっぷりで南仏っぽくもある。ヴェリタスさんの中身がわからない傷もの(ラベルやキャップシール破れ)セットで、これはダブりで2本め。だけどこの銘柄を1本あたり1000円で飲めるのはありがたい。74点。ヴェリタスで6本4767円(25/9/21)。単品価格は1790円。

10月18日

Cranswick Estate 2018/Cabernet Sauvignon/South Australia(クランスウィック・エステート／カベルネ・ソヴィニョン／サウス・オーストラリア)
選んで買ったことはないけど、ウメムラの福袋でお馴染みの銘柄。間違いのない味。カベソといってもボルドーと全然違う。氏より育ち。品種より産地の味という感じで、果実由来の天然の甘さがおいしく、苦味や渋みは後景で甘味をサポート。でもそれぞれの要素がマッチしてのこの味。初心者にワインの魅力を伝えやすい銘柄でもある。80点。ウメムラの4本セット11000円(2025/10/1)。単品価格は2420円。

10月17日

Merlot Le Chant du Merle 2023/Gard(メルロ・ル・シャン・デュ・メルル／ガール)
ラングドック・ルスィオンとローヌを含むヴァン・ドゥ・ペイ。だけど主品種はメルロ。でも、飲んでなるほど。プルーン、ブルーベリーや梅の果実味にどっしりフルボディーのワイン。飲み口は完全にグルナッシュ系の南仏。ざらざら感じがなく、青黒系果実のなめらかなジャムっぽい味。ワインショップソムリエの世界7カ国赤ワイン7本セット11000円(2025/9/8)。単品価格は2530円。

10月15日

Maison Paul Courtois 2017/Haut-Medoc(メゾン・ポール・クルトワ／オ・メドック)
1年くらい前に飲んで、リピート買いしたワイン。今回は福袋なので嬉しい再会。プルーンやブラックベリーの果実に鉄や血の味で、私的に典型的な裾ものボルドー味。オ・メドックなので樽香やコーヒーのニュアンスもある。前回とくらべて、やや年取った感があり。それでもあと半年〜1年は楽しめるだろうし、そのあとは古酒として別の魅力が開花しそう。77点。ヴェリタスのアウトレットセット6本4767円(25/9/21)。単品価格は2280円。

10月12日

Albert & Mathieu Nuba 2022/Vin de France(アルベール・エ・マティウ・ニュバ／ヴァン・ドゥ・フランス)
柔らかめ、重めのミディアムな南仏ワイン。ビオなのか「田舎の香水」が少し香る。グルナッシュの、甘さ控えめ果実感いっぱい。サンソーもはいっているとのことです。74点。ウメムラの4本セット11000円(2025/10/1)。単品価格は3856円。

10月10日

Yosemite Road Special Selection 2023/Central Coast(ヨセミテ・ロード・スペシャル・セレクション／セントラル・コースト)
急遽予定が空いてしまい、いろいろ考えたけど、ホテルでケンタッキー＋コンビニワインにする。ボトル1本飲んでも飽きるだろうからハーフで何かないかと思ったら、ちょうどよいものがあった。まずはカリピノ。そつなく作られていて、確かにピノ。ボトルに換算すると1500円なので、高望みはヤボ。こんなもんでは？という感じ。あっという間になくなる。69点。セブンイレブン文京西方1丁目店で250ml458円+税。

Medoc 2023/J. Lebegue(メドック／ルベグ)
廉価版カリピノを飲んだあとだからか、メドックはやはり存在感がある。聞いたことのない生産者だけど、この値段でAOCメドックであることがすごい。ラベルも頑張ってる。重みもあるし、青黒系果実味もしっかりしてるし、40円差ならこちらがお買い得。72点。セブンイレブン文京西方1丁目店で498円+税。

10月7日

Chateau Hyot 2019/Castillon Cotes de Bordeaux(シャトー・ヨット／カスティヨン・コート・ドゥ・ボルドー)
カスティヨンらしいワイン。プルーン、ブルーベリー、梅とかが合わさった果実味。いかにもメルロという感じで、とてもなめらか。少し煙たいところや苦味がカベルネかな。というか、カスティヨンはどれも同じような感想になってしまい、違いがわからない(ほめ言葉)。もちろん飲みごろ。75点。ウメムラの4本セット11000円(2025/10/1)。単品価格は2200円。

10月5日

Il Palazzo 2022/Chianti(イル・パラッツォ／キアンティ)
愛すべきキアンティ。ちょうど飲みごろ。ボルドーみたいなプルーンとか青黒系果実一色だけど、違いは鉄とか煙とか土とかのニュアンスがないこと。ヴァニラやメロンの香り。ミディアムで舌触りが優しく、普段飲みのために作られたようなワイン。銀賞までいかないけど、80点。ヴェリタスで1390円(25/9/21)。

10月4日

Love 2021/Valle Central(ラヴ／バレ・セントラル)
ちゃんとしたワインらしくない名前だけど、ちゃんとしたワイン。セパージュはカベソ、カルメネール、シラー。なめらかな舌触りで青系果実と鉄の合わさった香り。味はメルロベースのボルドーがちかい。たっぷりとした重めのミディアムで、チリワインとは思わなかった。75点。ワインショップソムリエの世界7カ国赤ワイン7本セット11000円(2025/9/8)。単品価格は2805円。

10月2日

Closerie Le Glorit 2021/Atlantique(クロスリ・ル・グロリ／アトランティーク)
コクはしっかり、ヴォリュームは軽いワイン。アトランティーク*というIGPは南仏っぽい響きだけど、鉄や血の香りがするし、飲んだ感じもカベルネ＆メルロのボルドーブレンド。味が単純なので飽きるけど、ボトル半分までなら楽しめる。71点。*調べてみるとアトランティークはボルドーを含む西部地域の広域のようです。ヴェリタスのアウトレットセット6本4767円(25/9/21)。単品価格は1590円。

10月1日

Chateau Le Roc 2023/Bordeaux Blanc(シャトー・ロック／ボルドー・ブラン)
いかにもボルドー白という味。といえるのはラベルを見ながら飲んでるから。でも30年前もこの味だったような気がする。ソーヴィニョンブランかセミヨンかわからないけど、魚介料理に合いそうな柑橘系の風味で、もちろん酸味はしっかり。甘さは微塵もない。74点。ヴェリタスのアウトレットセット6本4767円(25/9/21)。単品価格は1890円。

9月28日

Chateau 2021/Blaye Cotes de Bordeaux(シャトー・ジュサス／ブライエ・コート・ドゥ・ボルドー)
「メルロ多めだけど、カベソもそれなりに入っているボルドー」という印象。正解はメルロ60%、カベルネ・ソヴィニョンとカベルネ・フランがそれぞれ20%ずつ。ブルーベリーやプルーンの果実に柔らかい渋みを加えた味。飲みごろで穏やかな紳士タイプ。75点。ヴェリタスの(中身のわからない)アウトレットセット6本4767円(25/9/21)。単品価格は1790円。

9月25日

Vinem 12M 2019/Carinena(ビネム・12M／カリニェーナ)
グラスの向こう側が見えないほどの深い赤紫色。スタイリッシュなラベルで期待が高まる。ガルナチャベース(+カベソ)の正統派で、フルボディー。ラズベリーやプルーンの赤青系果実由来の酸味と苦味、そして少しの甘み。期待を高く設定しなければ、期待に応えてくれるワイン。75点。ワインショップソムリエの世界7カ国赤ワイン7本セット11000円(2025/9/8)。単品価格は2090円。

9月24日

神楽坂のフロレゾンで長井さん、北さんと会食。5杯6800円(+サ10%)のペアリングをいただきました。

Veuve Pelletier/Reims/Champagne(ヴーヴ・ペルティエ／ランス／シャンパーニュ)
大手メーカーがあるからじゃないだろうけど、ランスのシャンパーニュは個性重視より、バランスと安定感をめざした作りが多い気がする。りんご味でミディアム。泡も快適。というか、いつもながらだけどこの値段でシャンパーニュから始まるのがすごい。グジェール、凝ったタコス、タルトレッドというおつまみをつまみながら、シャンパーニュらしいシャンパーニュを飲める幸せ。80点。

Savoie Cuvee Gastronomie 2023/Abymes(サヴォワ・キュヴェ・ガストロノミー／アビム)
ハーブの香りに柑橘系の果実味。ジャケールという品種とのことです。どちらかというと個性薄めで、料理を引き立てるタイプ。72点。

Tout Nu & Tout Rose 2020/Languedoc(トゥ・ニュ・エ・トゥ・ロゼ／ラングドック)
驚きのロゼ。タンニンたっぷりでフルボディー。目隠しで飲めば赤ワインだと思う。それもそのはず。カリニャン、サンソー、グルナッシュという赤ワイン品種のブレンド。少ないながら今までのロゼ経験のなかでダントツで一番インパクトがある。これはまた飲んでみたい。80点。

Chateau de Piote 2020/Bordeaux blanc sec(シャトー・ドゥ・ピオト／ボルドー・ブラン・セック)
シャトーシャロンのような変わった形のボトル。ボルドー・ブランに加えて、セックと書いてあるのは貴腐じゃないという印かな。辛口白だけどとてもフルーティーなので、果実からくる自然の甘みが印象的。セミヨン70%、コロンバール30%とのことです。75点。

Chateau de Lussac 2008/Lussac Saint-Emilion(シャトー・ドゥ・リュサック／リュサック・サンテミリオン)
3年前に2006年産を飲んだことがあり、無名の古酒だけど好印象が残っているワイン。メルロ中心でとてもなめらかな舌触り。寡黙だけど温かい紳士みたいで、丸いタンニンや鉄分が鹿ととても良い相性。レヴェルの高い料理をいただけるだけでなく、佐々木オーナーソムリエのペアリングもこのお店に行く楽しみのひとつ。今回も大当たりでした。80点。

9月23日

Pol Cochet/Champagne(ポル・コシェ／シャンパーニュ)
夏の週末用にシャンパーニュをストックしてきたけど、そろそろ涼しくなってきたので開ける。黒ぶどうが多めなのか、綺麗なシャンパンゴールド。選択はウメムラさんに任せているので値段を知らずに飲んでるけど、これは上質だとわかる。例えるとりんごの甘酸っぱさとライムの酸味。苦味や甘みを含め、味の要素がどれも上質。これくらいシャンパーニュを飲みたい日に飲める生活ができればなぁ。83点。ウメムラの4本セット11000円(2025/3/1)。単品価格は6820円。

9月21日

Fog Mountain 2022/Sonoma(フォグ・マウンテン／ソノマ)
カリピノ。これもセット購入なので単品価格を知らずに飲んだ。優しさのあるピノ。ブルゴーニュで例えると、優良中堅どころのオートコートクラス。パセリの香りやごぼうのような土臭さが個性。すみれやミントの花の香りやソルダム系の果実味など、ピノに期待するものがしっかりあり、南米のピノとは一線を画する。78点。ワインショップソムリエの世界7カ国赤ワイン7本セット11000円(2025/9/8)。単品価格は3410円。

9月20日

Claroscuro 2021/Valle de Uco/Mendoza(クラロスクロ／バレ・デ・ウコ／メンドーサ)
ボルドーのような引き締まった骨格を持つけど、果実が赤というより黒で、甘さや渋さより苦味が優先。アルゼンチン産なので地物の品種？かと思ったがカベルネ・フランとのこと。なるほど！こういう品種を当てられるとかっこいいですな。75点。ワインショップソムリエの世界7カ国赤ワイン7本セット11000円(2025/9/8)。単品価格は3135円。

9月19日

Grand Royal Cuvee Brut/Vino Spumante(グランド・ロワイヤル・キュヴェ／ヴィノ・スプマンテ)
やる気のない名前とは反対に、中身はぎっしりつまったフルボディー。梨と白ぶどうとレモンの香り。少し金属っぽさがあるからカバかと思えば、なんとイタリア。名前的にはフランス産なのに。翻弄するスパークリングワイン。って、同じセットで1ヶ月ほど前に飲んだけど産地は忘れてました。73点。うきうきワインの玉手箱の日曜スパークリング6本セット5478円(25/8/10)。単品価格は1188円。

9月17日

Tyrrell’s Moore’s Creek Shiraz 2023/Australia(ティレルズ・ムーアズ・クリーク・シラーズ／オーストラリア)
ざくろのつぶっぽい果実味があり、たしかにオーストラリアのシラーズ。ただ甘さ控えめ。これはぶどうに合いそうとのことで、いただきもののピオーネに合わせると、存在感はピオーネの圧倒的勝利で、ワインの方は透明人間みたいに姿を消して干しぶどう味になってしまった。ある意味共振しているのは確かだけど、ぶどうに合わせるには甘口ワインの方がよい。73点。ワインショップソムリエの世界7カ国赤ワイン7本セット11000円(2025/9/8)。単品価格は2398円。

9月14日

Piemonte Barbera 2023/Umberto Fiore(ピエモンテ・バルベーラ／ウムベルト・フィオーレ)
ジャムといえばジャムだけど、甘さ弱めで地味な感じ。しっかりしたワインだけど面白みはない。品種はなんだろう？カベルネでもメルロでもシラーでもない。ラベルをみると、バルベーラ。たまに聞くけどあまり馴染みのない品種。23年さんでもう飲みごろだけど、同じ品種の個性的なワインも飲んでみたい気になった。72点。ワインショップソムリエの世界7カ国赤ワイン7本セット11000円(2025/9/8)。単品価格は1749円。

9月12日

Chateau Beyzac 2013/Haut-Medoc(シャトー・ベイザック／オ・メドック)
オ・メドックといえど2013年は弱い年だしもう終わってると確信して飲んでみると、カベソ中心なのか苦味がしっかり効いており、立派に現役。やわらかく開いており、いままさに飲みごろ。赤系果実味が苦味に包まれているけど、苦味と同じくらいの主張がある。カベルネのおいしさを知るために作られたワイン(実はメルロだったりして)。ただ、いつまで持つのやら。80点。2500円までなので銀賞。ウメムラの4本セット11000円(2025/8/1)。単品価格は2420円。

9月11日

Charles Ellner Grande Reserve/Epernay/Champagne(シャルル・エルネ・グランド・レゼルヴ／エペルネ／シャンパーニュ)
『古代ギリシアの民主政』の著者で先輩の橋場弦さん(東大教授)を自宅にお招きして。まずは好きな銘柄のシャンパーニュ。甘い酸味とあとに続くほろ苦さがたまらなくいい。それしグミ味。個性的なので、バランスの良い大手が多いエペルネを期待するとちょっと違う感があるかもだけど、やはり好きな味。81点。ウメムラの4本セット11000円(2025/8/1)。単品価格は5500円。

Damsteep Pinot Noir 2015/Estate Black/North Canterbury(ダムスティープ・ピノ・ノワール／エステート・ブラック／ノース・カンタベリ)
知らずに飲めばブルゴーニュと自信をもってこたえるところ。さすがに村名に固有のアーシーな農産物を思わせる深さはないけれど、内側には隠れた渋み、苦味がありつつ、表面はラズベリー、イチゴ、チェリーなど、とにかく果実味。そして少しセージのようなハーブ香。10年前のワインだけど、熟成感はよくも悪くもナシ。80点。ウメムラで3990円(2025/9/1)

9月10日

Mimmo 2018/Le Piane/Boco(ミンモ／レ・ピアーネ／ボコ)
上質なワイン。ジャムのような熟々感があるけど、ローヌというより果実味たっぷりのルシオンみたいで、メロンやバナナのような果実味。構造はしっかりしておりボルドーみたい。正解はピエモンテのワインで、ネッビオーロ70%とお初(!?)のクロアティーナ25%、(同)ヴェスポリーナ5%。福袋を毎月注文しているので、いろんなワインをウメムラさんに教えてもらえます。80点。ウメムラの4本セット11000円(2025/9/1)。単品価格は2420円。

9月7日

Montelibero Brut/Spumante(モンテリベロ・ブリュット／スプマンテ)
スパークリングのセットによく入っている銘柄。悪くない。泡は細かくたちのぼり、ビールのような柔らかい苦味やレモン、ナシなどの果実が香る酸味を楽しめる。そしてフルボディー。ただあまり複雑ではないので、3杯以上飲むと飲み飽きる。74点。うきうきワインの玉手箱の日曜スパークリング6本セット5478円(25/8/10)。単品価格は1298円。

9月5日

岡山の薪焼きフランス料理店Agniで青谷さんと会食。

Anjou Blanc 2023/Thibaud Boudignon(アンジュー・ブラン／ティボー・ブディニョン)
60ml×7(8800円)のペアリングがあったけれど、量が少なすぎるので同じくらいの値段で泡か白をボトルでお願いし、候補をいくつか挙げてもらった。ちなみに他にはクレマン・ダルザスやシャブリ(1万円超え)があったけど、シャンパーニュはないので消去法でコレにする。ロワールのワイン。はじめはミネラルで、だんだん苦味が濃くなっていく。フルボディーにちかくヴォリュームたっぷりで、オイリー。力強い料理群をサポートしてくれました。利益をあまり考えず安く出してくれたのだと思うけど、ワインリストがなく値段がわからないなかで選ぶのは苦手。73点。8000円くらい。

Les Enfants Sauvages 2022/Cotes Catalanes/Famille Bantlin(クランスウィック・エステート／南オーストラリア)
仔羊のロースト薪焼きという料理に合わせて赤をボトルでもう一本。候補はボルドー2種とコレ。王道はボルドーだけど、ムールヴェドルとグルナッシュでも羊にいけるとのこと。だったけど、普段飲みとかワイン単体ならともかく、果実味たっぷり系のルシオンワインは正直違和感があった。野菜炒めっぽさはビオワインだからかも？71点。8000円くらい。料理は日本有数で居心地のよいレストランだけど、ワインはこれからかな。料理を支えてくれたことでよしとします。

9月4日

Cranswick Estate 2018/South Australia(クランスウィック・エステート／南オーストラリア)
南オーストラリアのカベソ。苦味より種の中身を炒ったような甘さが優勢。品種より、作り手や産地の要素の方が大きい印象。知らないで飲めばシラーズと答えたかも。カベソと知って飲むと、果実由来の苦味が舌によく当たる。スムースで中身もしっかりしており、好きなタイプのワイン。80点。ウメムラの4本セット11000円(2025/9/1)。単品価格は2420円。

9月2日

Heretat El Padruell/Cava(エレタト・エル・パドルエル／カバ)
焦がした樽の香りをかぎながら、グレープフルーツの苦甘い果実味を味わるフルボディーのカバ。ブリュット・ナチュレの表記があるが、だから何？という感じでもある。それなりに特徴のあるカバだけど、だからこそないものねだりの複雑さや味の変化を求めてしまい、平板さが目立つ。73点。うきうきワインの玉手箱の日曜スパークリング6本セット5478円(25/8/10)。単品価格は1580円。

8月31日

Saveurs du Temps 2022/Pays D’Oc(サヴール・デュ・タン／ペイ・ドック)
南仏のカベソ。品種の特徴をよく生かしたアーモンドとブラックベリーを合わせたような果実味。よく開いており、酸味と渋みがミックスされ、渋みはほとんど感じられない。果実味が中心だけど、カベソだからか甘味もほとんどなく、重心の低いワイン。76点。セラー専科のフランス赤ワイン5本セット5900円(2025/8/1)。単品価格は1056円!

8月29日

Gevrey Chambertin Vieilles Vignes 2017/Geantet Pansiot(ジュヴレ・シャンベルタン／ジャンテ・パンスィオ)
ブルゴーニュの王道。ユリやすみれの花の香り、チェリーやいちごの果実、そして下草や森の自然の香りと続いて、味も香りも楽しめる。まだ開ききっていない感じで、ブルゴーニュ村名の飲み頃探しは難しい。村名で8年と思ったけど、10年くらいは待った方がいいのでしょうか。娘から父の日プレゼント。

8月28日

Lasalle Preference/Chigny Les Roses/Champagne(ラサール・プレファランス／シニ・レ・ローズ／シャンパーニュ)
久々に飲むラサール。メロンや青リンゴの果実味。軽やかなイメージがあったけど、フルボディー。大手メゾンのような安定感。ムニエ60%、ピノとシャルドネ20%ずつなんですね。80点。

Chateau Brane Cantenac 2012/Margaux(シャトー・ブラーヌ・カントナック／マルゴー)
格付け2級ワインらしく、骨太。マルゴー村は優美な印象があるが、シャトー・マルゴーと同様このワインは骨格がしっかりだし、タンニンたっぷりで重心が低い。革や樽や土壌の香りに続いて、カシスやブラックベリーなど黒系果実味。少しざらついた感じがしたのは、岡山から横浜まで車で運んですぐに飲んだからかも。80点。うきうきワインの玉手箱の福袋ボルドー3本セット15000円(17/1)。単品価格は6780円。

8月27日

Taltarni T Series/Australia(タルターニ・Tシリーズ／オーストラリア)
一口飲んでシャンパーニュかと思った。クリーミーな泡、酸味が美味しい弾力性、ほどよい飲み口。樽っぽい香りから出てくるパイナップルのような果実味。シャンパーニュに匹敵するといわれるスパークリングはいろいろあるけど、私の経験ではこれが2本目。ちなみに1本目は「1+1=2」。名前からイタリア産かと思ったら、オーストラリアでした。80点。うきうきワインの玉手箱の日曜スパークリング6本セット5478円(25/8/10)。単品価格は2035円。

8月26日

Cotes du Rhone 2020/Vignerons Proprietes Associes(コート・デュ・ローヌ／ヴィニュロン・プロプリエテ・アソシエ)
ふつうのワインセットにはいってるただのローヌなので期待していなかったが、なかなかのもの。裾ものはザラザラでバランスの崩れたワインが多いなか、ビロードのなめらかさでタンニンの角はまんまる。煮詰めたジャムのような果実味。くさっぽさはなし。これもちょうど飲みごろで、お手本のようなローヌ。共同組合みたいなところが作っているのかな。80点。セラー専科のフランス赤ワイン5本セット5900円(2025/8/1)。単品価格は1042円!

8月24日

Chateau Belle Coline 2020/Blaye Cotes de Bordeaux(シャトー・ベル・コリヌ／ブライエ・コート・ドゥ・ボルドー)
無名のボルドー。でもこういうのがいい。粒子のとても細かいビロードの舌触り。たぶんメルロ中心で渋みは少なく、青黒系の果実味。いまちょうど飲みごろ。若さと落ち着きの両方を味わえる。80点。でもけっこうなお値段。ウメムラの4本セット11000円(2025/8/1)。単品価格は3410円。

8月23日

Cremant de Loire/Duc de Versigny(クレマン・ドゥ・ロワール／デュック・ドゥ・ヴェルスィニ)
1ヶ月前くらいに飲んだばかり。柑橘系の酸味や苦味が中心のクレマン。泡は豊かでたっぷりとしたヴォリューム。なのでアペリイティフとして2杯くらい飲むだけだと満足感が高い。でも優等生タイプで面白みがないのも事実。まるで最近の若い大学の先生みたい。75点。うきうきワインの玉手箱の日曜スパークリング6本セット5478円(25/8/10)。単品価格は1518円。

8月22日

Terres de Maribelle 2022/Vin de France(テール・ドゥ・マリベル／ヴァン・ドゥ・フランス)
規格的にはVin de Franceという最下級のものだけど、質的にはなかなかのもの。表記はないけれど、リムーのワインのようです。肉厚なぶどうに胡椒のスパイスを加えた味。果実味100%だけど辛口中の辛口。少しドーピングっぽさがあると思ったら、アカシア入りでした。アルコール14.5%。74点。セラー専科のフランス赤ワイン5本セット5900円(2025/8/1)。単品価格は1298円。

8月20日

Silaba Organic Brut/Vino Espumoso Gasficado　Blanco Brut(スィラバ・オーガニック・ブリュット／ビノ・エスプモーソ・ガスフィカド・ブランコ・ブリュット)
ブラン・ドゥ・ブランの表示はないけど、色は明らかに白ぶどう。酸味を中心に苦味や渋みもあり、バランスの良いスパークリング。シャンパーニュとは違うけど、ほんのりとした甘味もほどよい重みもある。期待してなくてごめんなさい。普段飲みにはとてもよいスパークリング。74点。うきうきワインの玉手箱の日曜スパークリング6本セット5478円(25/8/10)。単品価格は1080円。

8月19日

Fuligni Ginestreto 2021/Rosso di Montalcino(フリーニ・ジネストレト／ロッソ・ディ・モンタルチーノ)
重めのミディアムボディーで、しっかりとしたコクがある。ぶどうの果実味にブランデーをいれたような感じで、ヴォトカの「スタルカ」の香りがする。重くはないのに、余韻たっぷり。ブルネッロには質的におよばないにせよ、普段飲みとしては贅沢なワイン。77点。ウメムラの4本セット11000円(2025/7/1)。単品価格は5500円。

8月16日

M. Haslinger & Fils/Epernay/Champagne(アスリンガ/エペルネ／シャンパーニュ)
黒ぶどうがしっかり入っていることがわかるシャンパンゴールド。酸味、苦味が効いているブリュットだけど、それにつづいて上品な甘さがジワリと口のなかに広がる。作り手の個性なのか、大手メゾンが多いエペルネだからかはわからないけど、最終的にはバランスよく着地するのはお見事。81点。ウメムラの4本セット11000円(2025/2/1)。単品価格は7700円。

8月15日

Gheppio 2014/Ca’ de Noci/Emilia Rosso(ゲッピオ/カ・デ・ノーチ／エミリア・ロッソ)
バナナやニッキの個性的な香り。構造がしっかりしているところはボルドーみたい。総合的にはルシオンのゴビーを思い出させるワイン。力強いとまではいえないでも若々しくしっかりとしたコクがあり、ラベルをみて2014年産と知り驚いた。しかもいまどき珍しい12.5%。ラトゥールなんかも少し前まで同じ度数で立派な構えのワインを作っていたし、アルコール度数でヴォリューム感やワインの大きさが決まらないことを教えてくれる。80点。ウメムラの4本セット11000円(2025/8/1)。単品価格は3960円。

8月14日

Chevalier Delaude 2022/Languedoc(シュヴァリエ・ドゥロード/ラングドック)
ラングドックのワイン。張力があり、酒質はなめらか。重みがあり(アルコール15%!)、バラの香りに梅の酸味という個性豊かな味。少し収斂性がありまだ熟成途上かもしれないけど、いま飲んでも楽しめる。80点。2000円以内なら銀賞。セラー専科のフランス赤ワイン5本セット5900円(2025/8/1)。単品価格は1980円。まとめ買い(12本)価格は1350円。

8月11日

La Giuvna 2019/Tere Ruse/Mombaruzzo(ラ・ジュヴナ/テーレ・リューズ／モンバルッツォ)
酒質はとてもなめらかで、粒子の細かいのがわかる。だから質の高いワインということはわかるけど、品種が皆目見当つかない。で、販売店サイトをみると、ピエモントのワインで、ぶどうはバルベーラ100%。寡黙な感じで柔らかい苦味を包むような滑らかな酸味が印象的で、高級なキャンディーみたい。ウメムラの4本セット11000円(2025/8/1)。単品価格は3960円。

8月9日

Alderac Blanc de Blancs Brut/Vin Mousseux(アルデラック・ブラン・ドゥ・ブラン・ブリュット/ヴァン・ムス)
ほどよい酸味、ほのかな甘味。そしてしっかりしたボディー。特徴はないけど、アペリティフとしてちょうどいい。セットにこれが入っていたらうれしいスパークリング。75点。ヴェリタスのスパークリング6本セット5780円(2025/7/1)。単品価格は1890円。

8月8日

Chateau Haut D’Auriolle 2020/Bordeaux(シャトー・オ・ドリオル/ボルドー)
飲みごろで、よくこなれたボルドー。カベルネ由来の果実の苦甘さを楽しむワイン。苦いけどタンニンの角は丸いく、飲み口はミディアムで飲みやすい。ACボルドーとしては理想的なワイン。77点。セラー専科のフランス赤ワイン5本セット5900円(25/8/1)。単品価格は不明。

8月6日

Veuve Oudinot Brut/Landiras(ヴーヴ・ウディノ・ブリュット/ランディラ)
フランス産のスパークリング。本社はフランス南西部のランディラのようだけど、どこのぶどうを使っているかはわからない。でもパイナップルの甘味、梨の渋みにグレープフルーツの苦味を楽しめるワンランク上のスパークリング。フルボディー。でもアルコールは11%。複雑さや立体感こそないけれど、廉価版シャンパーニュといわれても納得する。79点。ヴェリタスのスパークリング6本セット5780円(2025/7/1)。単品価格は1890円。

8月3日

Herve Malraud Extra Brut/Mandois Pierry(エルヴェ・マルロ・エクストラ・ブリュット／マンドワ・ピエリ)
夏の週末はシャンパーニュということで。何度か飲んだことのある銘柄。エクストラブリュットだけど極端な辛口ではなく、普通のBrutの範囲内。やや苦酸味が多めという感じ。全体的なバランスはよく、ルイ・ロデレールを思い出す。突出したおいしさはないけれど、間違いのないシャンパーニュ。80点。ウメムラの4本セット11000円(2024/11/1)。単品価格は5280円。

8月2日

Charmer Reserve Pinot Noir 2020/South Island(チャーマー・リザーヴ・ピノ・ノワール／サウス・アイランド)
ラベルをみるとブルゴーニュでないことはわかるけど、ACブルっぽいワイン。色とか苦味とかほどよい軽さとか。実はニュージーランド。同じピノでも濃さや力で勝負する新世界とは明らかに違う。普段飲みのピノとして覚えておきたい銘柄。74点。京橋ワインのピノ5本セット7980円(25/7/15)。単品価格は2178円。

7月30日

The Master Selection Pinot Noir 2020/Monterey Central Coast(ザ・マスター・セレクション・ピノ・ノワール／モントレ・セントラル・コースト)
ピノのセットを購入して何本か飲んだけど、今回初めて「うん、この味」と思った。新大陸ピノが続いたからか、儚さがいい。でがらしっぽい薄暗い小豆色に、樽でもタバコでもない焦げた味。飲んだ感じではブルゴーニュ度80%。張力が強いところが新大陸っぽいなと思いラベルをよくみると、カリフォルニアでした。2000円台前半の安ブルゴーニュよりこっちの方が好き(と思ったら結構な単品価格)。80点。京橋ワインのピノ5本セット7980円(25/7/15)。単品価格は3608円。

7月27日

Chateau Cap de Faugeres La Mouleyre 2016/Castillon Cotes de Bordeaux(シャトー・カップ・ドゥ・フォジェール・ラ・ムレイル／カスティヨン・コート・ドゥ・ボルドー)
カップ・ドゥ・フォジェールのスペシャルキュヴェ。カップは何度も飲んできたけど、これは別物。フルボディーで苦味がじわりとくる。といってもタンニンはまるく、初期の飲みごろ。はじめはプルーンやブラックベリーなど黒系果実っぽいけど、だんだんバナナやメロンの酸味や果実の甘さがでてくる。そして血のような鉄分。質の高いワインだけど、革の香りのする格付け貴族ワインというより、ボーモンとかのブルジョワに近く、その上位。80点。うきうきワインの玉手箱の福袋6本セット11000円(25/3/1)。単品価格は5478円。

7月26日

Marquise Des Roches Brut/Vin Mousseux(マルキーズ・デ・ロシュ・ブリュット／ヴァン・ムス)
再稽古の銘柄。名前は立派だけど、あまり個性がないスパークリング。苦味と酸味が半々くらい。甘さはほとんどないけれど、苦味や酸の裏にあることはわかる。ということで、「個性がない」とは「バランスがいい」ということの別表現であります。「フランス産スパークリングワイン」というイメージをよく体現しているともいえる。郵便番号がないのでフランスのどの地域かはわかりません。72点。ヴェリタスのスパークリング6本セット5780円(2025/7/1)。単品価格は1890円。

7月25日

Richland Pinot Noir 2024/South Eastern Australia(リッチランド・ピノ・ノワール／サウス・イースタン・オーストラリア)
確かにピノノワールの味だけど、かなりな大味。南米のようなチェリーと張力満杯のピノじゃないけど、ブルゴーニュはもちろんのこと、ヨーロッパ産のような繊細さを感じさせるピノではない。だから消去法でオーストラリア？と思ったら正解。とはいえオーストラリア独自の果実の魅力はない。ピノという品種がおいしいのではなく、美味しいワインは作り手のおかげであることを再認識。71点。。京橋ワインのピノ5本セット7980円(25/7/15)。単品価格は2068円。

7月24日

Eco Balance Pinot Noir 2023/Emiliana(エコ・バランス・ピノ・ノワール／エミリアーナ)
以前に飲んだ記憶があるけど、印象に残っていない。チリのピノで、先日飲んだErrazurizとくらべるとやや単調度が強い意外に有意な差を見出せない。同時にあけて比較しないと私には違いがわからない。ピノの特徴は確かにあるので、1000円以下なら悪くないです。70点。京橋ワインのピノ5本セット7980円(25/7/15)。単品価格は638円。

7月21日

Poilvert-Jacques Brut/Talus Saint Prix/Champagne(ポワルヴェール・ジャック・ブリュット／タリュス・サン・プリ／シャンパーニュ)
柔らかい苦味を舌先で味わいながら、クリーミーな発報による口内バブルを楽しめる。そしてお約束のブリオッシュ香と上品で残り香のような甘味。決してバランスのよいシャンパーニュではない(苦＞酸)けれど、シャンパーニュといえばこの銘柄があれば十分と思わせる魅力がある。今回はずいぶん値上がりしちゃった値段で購入したけど、3000円台前半で踏ん張ってくれという思いをこめて銀賞。81点。ヴェリタスで3290円(25/7/1)。

7月20日

Aconcagua Cuvee Pinot Noir 2022/Aconcagua(エラツリス・アコンカガ・キュヴェ・ピノ・ノワール／アコンカガ)
チリピノ。予想とおり新世界ピノの味。張力が強く、はっきりとしたチェリー味。良し悪しはともかく繊細とは正反対のストレート味。1000円前後ならアリです。72点。京橋ワインのピノ5本セット7980円(25/7/15)。単品価格は1958円。単品価格での購入はナシです。

7月19日

Le Bousset Blanc de Blancs Brut/Vin Mousseux(ル・ブセ・ブラン・ドゥ・ブラン・ブリュット／ヴァン・ムス)
グレープフルーツの苦味とレモンの酸味とくれば、カバ。でもヴァン・ムスでした。違いはやはり甘さかな？いわれてみると、ブリュットの範囲内ながら糖度が結構ある。上品さのある甘味じゃないのでシャンパーニュと間違えることはないけど。73点。ヴェリタスのスパークリング6本セット5780円(2025/7/1)。単品価格は1890円。

7月18日

Chateau Galochet 2018/Bordeaux(シャトー・ガロシェ／ボルドー)
2018年産の優良ACボルドーはいま飲みごろ。ボルドーらしい苦味や渋み、血のような鉄分、そしてブルーベリーやプルーンのような青黒系果実みといったボルドーの特徴といわれるものをすべて兼ね備えている。タンニンはよくとけているので、苦味や渋みはとてもなめらかで柔らか。裾ものなので繊細さはなく相対的には大味だけど、ボルドーの魅力を十分に楽しめる。76点。ヴェリタスの代表的ぶどう品種赤6本セット7180円(2025/5/25)。単品価格は1890円。

7月16日

Apotheose Brut Blanc de Blancs/Vin Mousseux(アポテオーズ・ブリュット・ブラン・ドゥ・ブラン／ヴァン・ムス)
今回のセットにはブラン・ドゥ・ブランが多いけど、どれもシャンパンゴールドで目でも楽しめる。焦げた味としっかりとした梨を中心とした果実味。ヴォリュームもしっかりで、泡がぬけて白ワイン状態になったとしてもおいしく飲めそう。75点。ヴェリタスのスパークリング6本セット5780円(2025/7/1)。単品価格は1890円。

7月15日

Lunatic 2021/Penedes(ルナティック／ペネデス)
セパージュはカベソ、メルロにウル・デ・レブレという聞いたことのない品種のスペインワイン。よだれの香り(笑)が印象的。エキス濃いめでテンプラニーヨの雰囲気。でも骨格がしっかりでなるほどボルドー品種だけのことはある。面白いワインではないけれど、1000円台前半ならアリだと思う。70点。ウメムラの4本セット11000円(2025/6/1)。単品価格は1760円。

7月12日

Chateau Belle Coline 2020/Blaye Cotes de Bordeaux(シャトー・ベル・コリーヌ／ブライエ・コート・ドゥ・ボルドー)
出自はわからないけど、アジと個性のあるワイン。例えるとトマトジュースとかもろこしアイス。ブラインドで飲んだらオーストラリアのシラーズと答えていた。実際はボルドーなので不明を恥じるばかりだけど、そういわれると確かに血とか鉄のニュアンスがある。とはいえここまで南国の厚い果実味が層のように感じられるワインはそうそうない。アルコールは14.5%。78点。ウメムラの5本セット16500円(2025/7/1)。単品価格は3410円。

7月11日

Charles Roselin Brut/Vin Mousseux(シャルル・ロスラン・ブリュット／ヴァン・ムス)
グレープフルーツの苦味という表現があるけれど、これは丸ごとグレープフルーツ。苦味だけでなく、みずみずしさや果実の酸味や苦味、もしかすると甘味もあるかもしれない。レモンの酸味やビール的な苦味もある。もう一つ特筆すべきは、たっぷりとしたボディーであること。シャンパーニュでは時々お目にかかるけど、それ以外のスパークリングでは経験したことのないフルボディー。80点。ヴェリタスのスパークリング6本セット5780円(2025/7/1)。単品価格は1780円。

7月9日

Corbelli Primitivo 2021/Puglia(コルベリ・プリミティーヴォ／プリア)
品種の特徴をよく反映していて、梅のような果実の甘酸っぱさを味わえる。ほかには黒い果実のニュアンスがいっぱい。でもいかんせん、前に飲んだラフィットの印象が口のなかに残っているので、舌触りなどかなり大雑把に感じられる。普段飲みとしては、もちろん合格点。74点。ウメムラの5本セット16500円(2025/7/1)。単品価格は1210円。

7月7日

Fallet Dart Anthocyane Rose Brut/Charly-sur-Marne/Champagne(ファレ・ダール・アントスィアーヌ・ロゼ・ブリュット／シャルリ・スュル・マルヌ／シャンパーニュ)
記念日なので、ロゼのシャンパーニュ。ロゼはこうあらねばならぬというような綺麗な色。味はビール系だけど粒子が細かく、まろやかさと繊細さがメリット。シャンパーニュならではの膨らみは十分あるアンメン、甘さ控えめでブリオッシュ香はごくわずか。飲みながら自問自答したのは、ロゼならではの「赤い果実の味と香り。」綺麗なロゼ色を見ながら飲むのでそう感じるのか、ブラインドでもわかるのか？ロゼと非ロゼのシャンパーニュを並べて試してみたら面白そう。82点。ウメムラの4本セット11000円(2025/5/1)。単品価格は8580円。

Lafite Rothschild 2002/Pauillac(ラフィット・ロートシルト／ポイヤック)
口に含むと、懐かしい味。ラフィットは22年に1999年ヴィンテージを飲んで以来。ラトゥールと同じく、ヴィンテージによる差があまりないように思う。2002年産はいまちょうど飲みごろ。優しいアタックと中庸の重さ。西洋杉、ダージリン、アンズやプラムなどのドライフルーツの香りに続いてなめし革というお約束のオリエンテーション。ボディはいつものようにミディアムで、粒子の細かさが他のワインを寄せ付けない。インパクトよりじんわりと凄さが伝わってくるワイン。90点。オーケストラワインショップで14700円(2005/6/19)。

7月4日

Cuevas de Arom Garnacha 2021/Calatayud(クエバス・デ・アロム・ガルナチャ／カラタユド)
見るからに暑苦しく、重そうなボトル。実は同じワインが去年7月の福袋に入っていたけど食指が動かず寝かせていた。でも今回1年ぶりにまた入っていたので、その日に開けちゃいました。飲み口は意外にも軽い。もちろんエキスやハーブの香り付けはしっかりというかべったりなので味は濃いけれど。そして馬小屋の香りが特徴的。自然派なのか？Aromという名の通り、というよりガルナチャなのでユリ、アケビ、ザクロなどの個性的な香り。変化球としてワイン会にもっていくといいかも。80点。銅。ウメムラの5本セット16500円(2025/7/1)。単品価格は5720円。

7月3日

Cremant de Loire/Duc de Versigny(クレマン・ドゥ・ロワール／デュック・ドゥ・ヴェルスィニ)
ヴェルスィニ公爵の名前は聞いたことあるので、このスパークリングも飲んだことがあるはず。でも覚えてない。ビールのような苦さが味の中心(ほめことば)でレキがいい。でも(少し粗い)甘さがあり、柔らかく着地できる。これがカバとの違い。甘さが粗すぎると安っぽくなるけれど、これはその一歩手前。74点。うきうきワインの玉手箱のスパークリング日曜6本セット1298円(2025/6/1)。単品価格は1518円。

7月1日

Bastide Sobirana 2022/Cotes du Roussillon(バスティード・ソビラーナ／コート・デュ・ルシオン)
好みの産地のワイン。色は濃く、まるで黒ワイン。ブルーベリーとプルーンの青黒系果実の香りにきゅうりのキューちゃん(まだあるのか？)のニュアンス。エキスは濃く、飲み口は重く、フルーツ爆弾。洗練さよりやぼったさ優勢だけど、いいワイン。78点。京橋ワインの赤ワイン飲み比べ6本セット7678円(2025/4/17)。単品価格は1980円。