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A.R.N [日記]
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2006/06/19 (月)

[] トリック劇場版2を観る

デスノを観るつもりだったのだが人が多そうだったので、トリックに鞍替え。

期待していなかったが、その期待に的確に答えてくれる普通さであっけにとられる。てゆうか、ドラマでええやん。鬼束ちひろが歌ってないのも、物足りない(活動休止中だから仕方がないが)。

猿岩石有吉ファンにのみ、おすすめ

[] 「公取委は競争至上主義」 電力業界が反発

電気事業連合会の勝俣恒久会長東京電力社長)は16日の記者会見で「競争至上主義で本当にいいのか」と述べ、公取委の主張が自由化の行き過ぎにつながりかねないと警鐘を鳴らした。
「公取委は競争至上主義」 電力業界が反発

きょ、競争至上主義で本当にいいのか、っていいに決まってるじゃないか。競争至上主義で困るのは電力業界の人だけで他の人は単純にメリットを享受できるはずだ*1

しかし「○○至上主義」って言葉は便利でいいですな。とりあえず、批判したいものを○○に入れれば何か主張しているように見えるものな。

そういえば、最近は2.0至上主義者が多くて困るので、2.0の行き過ぎに警鐘を鳴らしてみよう(w

*1:まぁ、アメリカみたいな中途半端な自由化だと困ることになるが

# とりい 『中途半端な自由化っていうか、電力事業って本質的に割に合ってない気がするので、自由化が中途半端になる危険性は低くない気がする。新規参入の業者が多分割に合わない電線敷設をやらないだろうことは容易に想像されるので、「フリーライダーを育成して信頼性は低下するアメリカ的なオチ」は十分に想定されるでしょ。

そもそも、公取委の主張自体「競争至上主義」だと思わないんだけどな。記事の流れからして、競争の結果を批判しているように読める。

まぁ、バランスを取れるようになるまでの、過渡期を無人島で過ごせるなら自由化万歳なんだけどね。』

# arn 『うむうむ、それは反論を書かねばなりませぬぞ。

> 電力事業って本質的に割に合ってない気がする
それが本当ならば、給料も利益も良くないはず。実際にはそんなことない。
http://profile.yahoo.co.jp/biz/fundamental/9501.html
http://profile.yahoo.co.jp/biz/consolidate/9501.html

> 自由化が中途半端になる危険性は低くない気がする
自由化するかどうかを決めるのは電力会社じゃなくて国の方。アメリカの電力問題は、出口を規制したまま入口を自由化したため、供給を絞って値上がりさせるインセンティブが働いてしまったことが原因。入口も出口も自由化すれば問題は起きなかった。

> 新規参入の業者が多分割に合わない電線敷設をやらないだろうことは容易に想像される
すでに日本には民間の電力会社が多数あるので地域間の垣根をなくせばそれでOK。

> フリーライダーを育成して信頼性は低下するアメリカ的なオチ
自由化した後の電力は公共財ではない(むしろ規制のある現在の方が公共財的状況が存在し得ると思う)のでフリーライダーは発生しない

> バランスを取れるようになるまでの、過渡期を無人島で過ごせるなら
この手のサイトをみればわかるとおり、結果がでるまで数年あれば十分。だって規制が緩和されたということは、レントが転がっているのと同義なわけで。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/summit/cologne99/k_tk.html』

# とりい 『パチンコ台業界に新規参入する人を聞かないのと同じように、新規参入コストは利益に対して過大→「割に合ってない」だと思うんだけどね。
#独占状態が実質維持されてるんだから、給料はいいはずだよね。

まぁ、各電力会社間の地域の棲み分けを取っ払えばとりあえずOKっぽくはあるんだろうけど。といいながら隣接する電力各社は協力会社みたいなもんなんで、よっぽど頑張って競争をさせないと馴れ合いのままだと思われる。
実際電力が足りなくなったら隣から融通してもらったりする訳だしね。

電力が空気を伝わってくるならそれでいいと思うけど、発電所・電線・変電所・制御所etcを既設設備にフリーライドせずに参入できるビジョンが個人的に持てない。
しかもどの設備も作るとアホみたいに高い。

で、現状の電力供給は極端に安全側に寄せてる(それにコストを払ってる)ので、自由競争が最高にうまくいった状態で、安定供給のコストと価格圧力のせめぎ合いだと想定する。停電が当たり前の数年は「ちょっと勘弁な〜」と思うわけですわ。』

# とりい 『というか、現状インフラが独占状態なのが新規参入が難しい一因のは間違いなかろうから、電力会社からインフラを一回召し上げないと十分な競争なんてできないと思う。
風車で村の電力を賄うくらいはできるかもしれんけどね。

電力業界が儲かる&コストがやたらでかいのは、電機会社に電力会社に納入するための専門の技術部やら営業部やらがあるのでわかるよね。
彼らは10年に一度くらいの設備更新のために、日夜働いて失注すると途方に暮れるのだ。』

# arn 『> といいながら隣接する電力各社は協力会社みたいなもん
いや、それは逆で今は規制があるから協力会社でいられるけど、同じ市場を争うようになったら単なる敵になるわな。

> 停電が当たり前の数年は「ちょっと勘弁な〜」と思うわけですわ。
それは逆で、市場競争が適切に働けば、停電が起こるような状況では電力の価格が上がるので、使う側は使用量を抑えようというインセンティブが働くことになります。

> 電力会社からインフラを一回召し上げないと十分な競争なんてできないと思う。
それはまずい。私的所有は資本主義の基本原理ですがな。

> 彼らは10年に一度くらいの設備更新のために、日夜働いて失注すると途方に暮れるのだ。
経済学は当事者には厳しいので残念ながらそれは仕方がないのだよなぁ。』

# とりい 『一日ぼ〜っと考えた結果、俺の意見の前提は「電力の独占状態は、インフラの独占状態に根本原因がある」「インフラの整備にはアホみたいに金と時間がかかる」の二点。
で、自由化を推進するのに反対しているわけではなくて、時間をかけて進めていかないとメリットを享受できない恐れがあるんでないかって事。
要は「東電で作った電気を東電の電線で送電して、東電より安く売ります」ってビジネスとして破綻してると思うわけですよ。

だから、長期的に如何にライバル企業を育成していくかってのが、問題の骨格部分だと思うんだけど、記事を読む限り公取委の見解って「自由化したのに電力会社のシェアが落ちてないのはけしからん」なので、なんだかな〜と思った。
隣の電力会社もその地域にインフラを持ってないのは新規と同じだから、競争相手としては短期では期待できないしね。』

# arn 『> 電力の独占状態は、インフラの独占状態に根本原因がある
> 「東電で作った電気を東電の電線で送電して、東電より安く売ります」ってビジネスとして破綻してると思うわけですよ

んっ、別におかしかないでしょう。東電の送電部門と供給部門が同じと考えるからいけないのであって、別会社だと思えば、送電部門はより高い値段で送電してくれる方に売ったほうが利益は高く、供給部門は売れないから電力供給量を減らすだけなわけだから。
それに、町内だけに送電するような業者であればインフラのコストもたかがしれてるし、二重に伝染をひいてはいけない理由は当然ない。
ADSLの時もそうだったけれど、光ファイバのように需要さえあれば値段は下がっていくわけで、広域で始めなければ電力会社の利益の一部を貰い受けることは可能でしょう。』

# namany 『>東電の送電部門と供給部門が同じと考えるからいけないのであって、別会社だと思えば

分けたところで、送電部門は東電が独占していることに変わりがないのでは?
自由化で新規参入するには国がNTTに回線の貸し出し料金を強制しているような仕組みは必要だよね。

#で、ソフトバンク電力だかYahoo!EPだとかが東電の送電線を借りて安い電力を供給するわけだ。』

# とりい 『とりあえず、別会社云々に関してはnamanyと同意見な訳だが。
ビジネスとして破綻してるってのは、東電価格にあう程度に電力の原価をコントロールされたときに抵抗できない&そもそも東電より利益率が悪い、の二点。

町内だけに送電する業者をやるくらいなら、大口の工場みたいな顧客に特高で送電した方がコストもかからない(はず)で売り上げも安定してる。
というか、ニッチ狙いだけでもコスト的に引き合う参入は不可能ではないかもしれんね。それで、公取委が満足するとは思えないのがポイントだ(笑。』

# arn 『> 送電部門は東電が独占していることに変わりがないのでは?

東電の送電部門が今以上の利益を稼ぐためには、他の電力会社に貸し出すという選択はありえる選択だと思うけど。実際、今だって送電線の維持コストを複数の電力会社が出し合ってるケースも普通にあるようだ。

でかいグループや企業だと、似た商品を売ってる組織が多数あり、社内競合なんてのも普通にあるわけ(今は部門別損益とかで評価されることが多いから、社内であろうがなかろうが敵には違いなかったりする。しかも、経営陣からすれば利益が上がるなら競合しようと何しようと気にする理由はない)。東電がそうなってないのは、単に競争が少ないからだろう。

> 自由化で新規参入するには国がNTTに回線の貸し出し料金を強制しているような仕組みは必要だよね。

それには条件付きで同意する。国の規制が理由である地域の送電線が特定の一社に独占されている状況からスタートするなら、ハンデを付けることには意味があるかもしれない。ただ、基本的には送電線の敷設なり、電話基地局の開設なりの規制を撤廃することが重要。

> ビジネスとして破綻してるってのは、東電価格にあう程度に電力の原価をコント
> ロールされたときに抵抗できない&そもそも東電より利益率が悪い、の二点。

前者はゲーム理論的にagreeできるが、後者はdisagreeだ。利益率が悪かろうが、他の何かを行うより利益が上がっているなら、参入する意味はある。

前述の通り、規制により独占が発生しているならば、最初のハンディキャップは付ける必要があるだろうが、長い目で見れば規制ではなく所有権の元で行うことが重要(そうでなければ、別のゆがみが発生してしまう)。』

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