早くから印刷していたのに、結局今日まで投函しなかった。
やはり手書きのメッセージを書き加えたいという妻のリクエストと、
住所の確認などに手間取ったからだ。結局住所の間違いがひとつ、
名前の感じ漢字が違っていたものがひとつあった。
たかはしさんの「ただ、風のために。6」より。
こう言うとまつもとさんは納得しなさそうですが、 PHPにしろRubyにしろ、2万フィート上空から俯瞰すれば同じスクリプト言語、あるいはLightweight Language(LL)で、そんなに変わらないんじゃないかと思うわけですよ(やっぱり納得しなさそう……)。
いや、十分納得しますよ。私が言語を比較してどうこう言っても、外部からみれば「コップの中の嵐」であることは最初から自覚しています。 これはyooseeさんのツッコミに対しても同じことが言えます。
ドキュメント・ユーザ・利用例が多い、とにかくとっつきやすい(HTML に数行足せばWeb上で動くものが作れる)、始めに覚えることが少ない(基本がオブジェクト指向ではない事も多分大きい)、と言うあたりで初めてWebシステムを作る人が最初に使い始めて、その後乗り換えるほどのモチベーションを他の言語から受けない、と言うあたりだと思うので、純粋に言語の優劣を語っても個人的にはあまり意味がない気がします。
とはいえ、そういう大局的な立場から公正な見地の意見を述べてもあんまりおもしろくないわけです。むしろ、他人から見たらめちゃめちゃ些細な「意味がない」ことを真剣に論じるというのが、この「Matzにっき」のスタイルではないだろうか、と自覚しているわけです。
また、そういう「些細な違いが大きな違いを生む」というのは、Rubyのデザインポリシーでもあります。 「些細な違いは重要ではない」とか「意味がない」とかで、切り捨ててしまうのは、 他の人にお任せして、私はこのやり方を突き進んでいくのがよいのではないかなあ、と。
息子と二人で床屋に。しっかり短くしてもらった。サイドが短すぎて「のびた」くんみたいになったような気がする。
「名前の感じ」→「名前の漢字」?
あ。
まだできていないんですが、PHP と Ruby をセキュリティモデルから比較してみるのはなかなか面白そうだなぁと考えています。大雑把に言うと PHP はディレクトリ構造に、Ruby はオブジェクトに注目しているんですけど。
どうです? おひとつ。
Rubyはともかく、PHPのセキュリティモデルについては無知なので、適切な比較ができる自信はないですねえ。
「些細な違いが大きな違いを生む」というのはその通りかもしれませんね。って、PHPとRubyの違いは「些細」ではないかもしれませんが、少なくとも普及するかどうかを左右するほどには「些細」な違いでしかないような気がします。
web利用のセキュリティについては、ディレクトリ単位でのアクセス制限を何かしらの方法で確保しないと、同一サーバ上で互いに見せたくない領域を確保するのは難しい、というのがRubyを使う場合の難点でしょうか。とはいえ、ビジネスであれば契約(ビジネス上での)ベースである程度はなんとかなる問題な気もします。
個人的には違いを切り捨てると言うよりも「PHP が流行っている理由は言語仕様以外の部分や言語として未熟(非OOP 言語であるとか、そう言う意味で)である故が大きいので、Ruby が(言語仕様として)見習うものでは無いんではないかな」と思ったと言うことなんですが、しかし確かに細部をついていけば気づかなかった言語としての優位点なりが見つかるのかもしれないのですね。
しかしそう考えるとPHPにあってRubyに無い物ってなんだろう(いや色々あるんだろうけど)。
「悪いほうがよい」原則( http://cl.aist-nara.ac.jp/~daiti-m/text/worse-is-better-ja.html )(すでにまつもとさんはご存知かもしれませんが) から見た場合、言語としての PHP はどう捉えることができるでしょうか? Perl も、ある意味では「悪いほうが良い」言語かもしれませんが、別の点で(aswk, sh, sed などのビーズを溶かして1つのビーズを作ってみた、という意味で)細部にこだわった結果大きな力を持ったケースといえるのかもしれません。
私自身結論を持っているわけではないですが、worse is better の観点から何か面白い方向に議論が発展するかな、と思いまして。
W
「悪い方が良い」原則はあらゆるケースにあてはまるのではなく、「達成困難な完璧なもの」と「不完全だが実現可能なもの」であれば後者の方が良い、という原則ではないでしょうか。
個人的にはPHPはそれにはあてはまらないと思います。いくらでも達成可能な「より良いもの」が現実に存在しているのですから。たとえばPythonとか(笑)。もっともこれは技術者の観点で(元々の文書もそういう観点なのですが)「大衆心理」にはまた別の形の「悪い方が良い」原則があるのかもしれません。
原則も何も、そもそも良し悪しを比較検討するという発想がないのでは。
> 原則も何も、そもそも良し悪しを比較検討するという発想がないのでは
ユーザ本人が比較する必要は無いと思います。この原則は、この業界に結果として起こった社会現象への後からの指摘なので。
worse is better は特に技術者の観点だけにあてはまる、と言うよりは、a) もう少し広い社会現象的なのではないかと W は思っています。また、b) PHP ユーザも広い意味で動的 HTML を作成している技術者(広く捉えてください)なわけなので。