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そら、あんた(増田の人)のお仲間は予知能力者かもしれない。でもあんたはどうなんだ? 違うだろう?
「コードを書かない連中」にどれだけ予知能力者がいるというのか。予知能力者である割合は「コードを書かない連中」も「コードを書く連中」も同じくらいだろう。より正確にはどちらも比較して意味のある数値にはならない。未来を述べる者は山ほどいるが、未来に他人が起こす大規模な変化を当てられるのは、前者のうちのほんの一万分の一か、百万分の一程度だろうから。ある集団とある集団のうち、どちらが宝くじの一等になりやすいかを比較するようなものだ。
まあ、宝くじも買わねば当たらないように、プログラマーよりも未来について語ることを仕事にしている連中の方が予言を的中させた数が多いのは事実だろう。でも、その程度のことだ。少なくとも私は他人の仕事によって為される未来を言い当てることよりも、未来の変化の種を創造してゆくことに価値を感じる(そして、それは上司の功績になるだろうけどね。上司というものは武勲を宣伝していられるぐらいに暇だし、それも仕事の一部なのだから)。
弾さんは「梅田望夫さんがギークになれなかったのは仕方のないこと」と書いていらっしゃるし、それはそうだろうと思うが、プログラマにならなかったのは彼がそう選択したからだ。40代、50代のプログラマなど幾らでもいるもの。「コードを書かない連中」というのは「コードを書かないことを選択した連中」だ。わざわざそれを選んだ連中にプログラムのことについて口出しされるのは不愉快極まりない。あんたらが「社会の変化」とやらを創造できるように、工期や既存の技術を無視したムチャクチャな要求を実現してやっているのは我々なんだ。だからせめて黙っていろ。な?*1
上ではえらくひどい扱いをしたけれど、これには大体同意。ただ、一つだけ同意できないのは、人を攻撃することの価値だ。人を攻撃することは重要な意味を持っている。誰にとって重要かというと、攻撃する側にとってだ。それは(攻撃する者が)梅田さんであっても、同じことだ。しかし、人に対する攻撃は新しいものを生み出す積極的な攻勢にもなるが、ほとんどは既にあるものを失わないようにする消極的なものだ(私は時々これを「防御」と呼んでいる)。なので、「既にあるものを守ることばかり考えすぎるな。もっと新しいものを生み出していけ」というような意味ならば私もある程度そう思う。
それと、弾さんがミクロな視点から書いていらっしゃるけれど、よいものというのは何かを否定することから始まる*2 *3。もちろん、それが人であることもある。これも梅田さんであっても同じことで、現に毎日十回は他人を攻撃する私のような人々を批判している*4。そして、わざわざ毎日数時間費してこんなブログをやっているのは、やはりそこからよいものが生まれる可能性を感じるからだ。今は私にとってよいものしか生まれていないがね*5。
本、面白そうなので読みたいな。三時間前に知っていればなぁ……。折角本屋に行ったというのに。
ところで、改めて件のテキストを読みかえしてみたのだけれど、 WWW や SNS や Wikipedia で社会がどう変わったの? そりゃ、便利な道具が手に入って、表面的には変わったし、コンピューターの普及にも大きく貢献したけれど、結局のところ一緒のまんまだ。人々はまだ毎朝出勤しているし、普及したコンピューターで誰かが作ったアプリケーションを実行して、コンピューターを使いこなした気になっているだけだ。
重大な変化なんてそうそう起こるものじゃない。少なくとも発展的な方向には、その集団を組織している大多数の人々が、十分ついていけるような速度でしか起こらない*6。そのことはあまり技術と関係がない。そして、逆の方向なら枚挙に暇がない。災害や戦争や株の大暴落などだ。このことはある程度技術と関係がある。
折角なので、未来の話をしてみるけれど、遠い未来には日常の仕事を簡略化する程度には、誰もがプログラミングしている世界が来るかもしれない。同じプログラミングといっても、プロジェクトと呼ばれるレベルの大規模な仕事と日常茶飯事レベルの小規模な仕事には相当な差があるので、ほとんど全員が大規模な仕事をするような世界はさすがにこないだろう。ただ、休日を使ってそこそこの規模の仕事に、私的に取り組むのが趣味として確立するぐらいならばあるだろうと思う。私がそういう世界にいるからかもしれないが、そのような流れを感じるのだ。
しかし、今はコンピューターが各家庭に普及してから、まだ半世紀も経っていない。そういうわけで、上に書いた理由から、現在の人々がプログラミングしない、出来ないことを責めるのは間違っているのかもしれない。まあ、それを責める時は大抵「防御」だから、実現される可能性がどのくらいあるかなど、あまり関係のないことだ。
折角なので、未来を当ててみよう。対立や争いだけは、人類も動物も滅ぶまでなくならないだろう。これは多分当たる。あと、完璧な不老不死が実現されない限り、繁殖も生物が滅ぶまでなくならないだろう。そこまで社会が発展できるかどうか疑わしいが、完璧な不老不死が実現されなくても、十年だとか百年だとか一千年だとか、一定の期間、実行されないことはありうると思う。そして、これも当たる自信がある。当然のことだからだ。それと、既に正しいことや、誤っていることが、ちゃんと証明された数学的な命題も覆されないだろう。これも当たる自信がある。当たり前だからだ。
最初の方に書こうとして収まらなかったのだけれど、発展的な変化は予測が困難であればあるほどに価値がある*7。もっとも、これが正しければ、未来を予測する作業はよりハードな変化を生み出す余地を広げるかもしれないので、価値ある仕事といえるかもしれない。
あー、そうそう。 Lisp プログラマーの Paul Graham が未来に起こる、社会的な変化を予測する仕事もしているので、最初に出てきた増田の人は見ておくとよいかもしれない。
久々にそれなりの長文が書けたと思ったのだけれど、彼には追いつかない。そんな長文を毎日書いているなんてヤバイ。色々と。
改行ナシ空白アリで 2747:2907 か。意外に迫っているものだな。
初めて付き合った女の子が援助交際の達人だった。「なんかカネ持ってんなー」とは思っていたんだけど、まさかねぇ……。相手中二だったわけで、普通に処女だと思っていたのだけれど、妙に手慣れているので、聞いてみたら発覚した。もちろん、遠慮なく脱童貞させていただきましたが、非常にショックでした。というか、あの時の衝撃は今に至るまで影響を残している。まー、厨房のセクロスなんてふじゅんいせーこーゆーに他ならないわけで、五十歩百歩だけれどねぇ……。
あと、付き合った女の子の元カレがとんでもない DQN で、デートしたら毎回のように殴られたらしいし、二回妊娠して二回ともおろしているわでなかなかひどかった。付き合う前までは相談を受けた俺は、その女の子とともに怒りに燃えていたのだけれど、付き合ったらなんてことない。「お前殴られたいんちゃうか」というぐらいに男を怒らせるのが上手で、あれは才能としかいいようがない。もっとも私は今も昔も女を殴る習慣がないので、一度も殴りませんでしたが……。
それでですね、先日 jonathans から借りたLoveカワイコという女子高生から「フリーター」向けの雑誌にはこんな世界がこれでもかというほどに広がっています。中絶特集が四ページあって、「中絶して高校やめて無職」とか「母が壊れてお腹を蹴りつけてきた」とか「麻薬依存症だったので未熟児が生まれてくるのが怖かった」とか「リア充」のダークサイドがこれでもかというほどに描かれています(「生んでよかった」的な話もあるけれどね)。一冊のうちに何度「中絶」や「妊娠」という言葉が登場したのか、計測したいぐらいです。こんな調子で、最初から最後まで延々恋愛とセックスと男とダイエットについて書かれています。
なかなか面白いので、怖いものが見たい大きいお友達は、是非立ち読みするといいですよ。特に「リア充」にコンプレックスを抱いている人には是非オススメします。きっと「こんな世界に行かなくてよかった……」と思えるでしょうから。
似たような表紙で「モテかわいい」なんてのもあるのか。読んでみたいな。
「男女差別」みたいなことを云われるといい気がしないのだけれど(俺は男だからね)、このテキストには大筋で共感を覚えた。しかしなんでわざわざ法事なんて行くのかねぇ……。それさえも「あちら側」のものだというのに……。
やられた。いつの間にか(笑)がついていて、大笑いしてむせて死にそうになった。今、私は非常に喉が悪いので、面白いものをたくさん教えると呼吸困難になって死んでしまいます。チャンスですよ。
ひらがなで書いて(笑)を付けたら大変なことになった。
一番最初にハマる言語というのは、どうも大きな影響を持つようなので、是非「どのようなプログラマになりたいか」で選ぶことをオススメします。つまり、言語のユーザーのコミュニティを見て、どこに属したい、どのようになりたいと思うのかで決めるとうまくいくかと。
質問者:benjamintokyo 2007-11-05 20:42:44
ありがとうございます。
おっしゃられることはよくわかるのですが、やはり楽をしたいなというのが正直なところです。
これから一からプログラミングを覚えようと考えています。 様々な言語がありますが、どれを覚えるべきでしょうか? なお、条件は下記の通りです。 やりたいこと ・Webサー.. - 人力検索はてな
海兵隊でもやっていけるぐらいの根性があるなら LL から入っても大丈夫だと思うけれど、そうでないのならポインタに躓くぐらいまででよいから、 C を最初にやった方がよいかと……。最初から LL やると、仕様の全てが不条理に見えてしんどいよ……。本当に頭が爆発しそうになる。
# 抽象度の高い言語でのプログラミングって、包丁を使わずに料理するようなもんだからねぇ。
Ruby 人気だなぁ……。胃が痛くなってきた。
今更オススメしても仕方ない気がするけれど……。
私の巡回リストに入っているというブログの中の人が、私のコメントを非常に楽しみにしているということだ。これもきっと私の自意識過剰なのかもしれないけれど、期待をひしひしと感じることがある。期待には答えたい性格でありながらも、ニュースサイトという時間のかかる趣味を持っていると、どうも一つ一つに時間を避けないときがある。もっともっと読みくだいて、相手の期待以上のコメントをしてあげたいと思いつつも、上手いコメントが書けなかったときは、いつもごめんなさいって思いながら紹介しています。
304 Not Modified: 読者の期待に答えること
いや、こちらこそすんません……。
攻撃的なブログを書いている人は全員 M だと思う昨今。だって、わざわざ不愉快極まりない文章を探してきて、それを批判するなんてとんでもないマゾのやることだよ!
*1:ひどい言いようだけれど、そのムチャクチャな要求がよい刺激になり、それに触発されてよいものを生み出すこともあるので、そうそう否定できるものでもない。辛いことは確かなんだが……。
*2:追記 : このテキストもえらく過激な口調の「防御」から始まったけれど、最終的に幾つかの新しい知見が得られた。無為に一時間を過ごすことに比べると、梅田さんの文章に沿うような意味でも、ずっとよいことだと思うけれど、どうだろう?
*3:あー、だから攻撃を許容しろとまでは云っていないよ。別に私はよくしらない人々の幸福を考えて、文章を書いたり物を考えたりしているわけではないし、そうすることが総合的に見て、「よくしらない人々」にとってよい結果を生むとも考えていないからだ。
*4:「攻撃する者を攻撃するのはよい」などという理屈は通じないよ。例えば世界の警察を自認する何処かの国は、世界中で迷惑がられている。警察というものは、十分に監視され、規制され、手足をもがれているから価値が出てくるのだ。そうでなければただの弾圧に過ぎない。
*5:私が書いたあるテキストに共感を覚える人たちにとって、そのテキストはよいものだろうが、それを強く実感できるほど規模は大きくない。
*6:生命倫理なんて云っている連中を見ているとよくわかる。バイオテクノロジーが否定される根本的な理由は宗教や道徳じゃない。ついていける人々が少ないからだ。
*7:まあ、変化が発展的かどうかなど、後付けのものでしかない。災害が起こって得をする人々だって、たくさんいるのだ。ならば、損が得を上回ることだって、そうそうないとは言い切れないだろう。