2007-11-09
■[みなさんへの][文化芸術からの]いよいよ始動!ヴェネチア・ビエンナーレ建築展2008 
ジャパンファウンデーションWEBサイトでお知らせしましたとおり、
第11回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展の日本館コミッショナーが五十嵐太郎さん*1に決定しました。
本日11月9日(金)、国際交流基金(赤坂)の国際会議場では記者発表が行われています。
石上さんといえば・・・、先日から東京都現代美術館で始まった「space for your future―アートとデザインの遺伝子を組み替える」展*2に出品中。オープニングの日から早くもブログ上では次々に反響が綴られており、「おっ、これは何としても見に行かなくては・・・!!」(衝動的に)みかんも先週末出かけてまいりました。
出品されている《四角いふうせん》は
ふわり。
1tの巨大な四角いかたまりが宙に浮いているもの。美術館のB1〜3Fまでの吹き抜けのアトリウムに、ヘリウムガスによってちょっと歪なアルミの構造体が漂っているのです。各階のバルコニーから眺める人、B1Fから見上げる人、多くの来場者がぽかんと見とれていました。
感覚から思考まで、もういろんな部分が触発されます。是非、また見に行きたい。
写真では伝えにくい作品でもあり、どこかに移設するのは容易ではないので、
この展覧会で見ることを強くお薦めしたい。
実はこの日、偶然にも石上さんご本人が会場にいらっしゃったのです。某建築家に同行していたみかん、この《四角いふうせん》を体感しちゃいました!!通常は監視の方がスティックを持って、巨大なふうせんが隅に寄り過ぎないようにしたり、ゆーっくりと上下、左右に動かしたりと、絶えずふうせんを見守っていらっしゃるのです。
話によると、吹き抜け空間も、窓側は日が差し込むので温度が上がり、その温度の変化によってもふうせんが上がったり下がったり、動くのだそう。そして、実は思ったよりも軽い!んーー、コレは皆さん、必見ですよ。
みなさん、ぜひ週末に足を運んでみてはいかがでしょう?*3
その他にも、100通りの沢尻エリカを出現させたタナカノリユキさんやSANAA*4の《フラワーハウス》模型、フセイン・チャラヤンからカーステン・ニコライまで、建築、ファッション、デザイン、メディアアート、幅広いジャンルの作品が目白押し。
ヴェネチア・ビエンナーレ建築展日本館のテーマが「EXTREME NATURE - SMALL PAVILIONS -」と発表されましたが、最近のアート界、有機的な曲線、植物や細胞の生成を連想させる作品が気になっている人も多いのでは・・・?建築のように一見“ハード”な印象のものが生物学的な柔らかさを持っている、これがまたなんとも不思議な魅力を発揮しています。
本展覧会でも、ブラジルからエルネスト・ネト、パリの建築家ユニットR&Sie;(n)+Dなど、展覧会サブタイトルにもある「遺伝子」を感じさせる作品が並んでいます。
記者発表で明らかになった注目の展示については、
後ほどこちらでも少ーしご紹介しちゃいます!!乞うご期待♪
↓↓↓
こちら、本日の様子です!来年のヴェネチアが楽しみですね^o^
*1:ジャパンファウンデーション定期刊行誌の「をちこち散歩」コーナーでは、10月号より五十嵐さん、束 芋さん、テッサ・モーリス-スズキさんの連載が始まっています。こちらをチェック。
*2:ジャパンファウンデーションも助成しています。お、チラシにも蝶々のロゴ、飛んでますよ♪
*3:来週の11/16の、フジテレビ art loverでも「SPACE FOR YOUR FUTURE」が紹介されます。午前4:25〜の放送ですので、みなさん早起きを^^;
*4:妹島和世さんと共にSANAAとして活躍する西沢立衛さんも、「をちこち」の最新号19号]に登場。横浜トリエンナーレ2008へのカウントダウン連載として、総合ディレクター水沢勉さんとの対談を収録しています。
2007-11-08
■[文化芸術からの] 文化大革命 ―作家・李鋭氏の骨に刻まれた記憶を辿る 
お久しぶりです。三富です。
ブログチームに参加し、早1年と1ヶ月。
第2期ブログチームの始動とほぼ同時に、ブログノートなるものをつくり、毎月の編集会議の内容や、取材メモ、記事の構想などを書きとめていました。
その記念すべき1ページ目に記された取材メモが、第16回開高健記念アジア作家講演会シリーズ、シンガポールの華人作家・丁雲さんの東京講演でした*1。
それから1年を経て、第17回開高健記念アジア作家講演会「中国と私の文学の道−小説を書き始めた頃− 李鋭(リ・ルエイ)講演会」 が11月6日(火)、ジャパンファウンデーション国際会議場で開催されました。
冒頭、コーディネーターの毛丹青(マオ・タンチン)さんより、次のような挨拶がありました。
この講演会は、皆さんがアジアのなかの中国を知るチャンスであると同時に、中国が日本を知るチャンスでもあります。先ほどご紹介した情景のような、ごくありふれた情景が一人の中国の作家の好奇心をそそり、また旅先においてインスピレーションを与えるのです。
毛さんの言葉どおり、私たちにとって、1人の中国人作家の人生のほんの1コマ(ただしとても重要な1コマ)を通じて、中国についての理解を深める素晴らしい機会となりました。
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講演では、文化大革命期の上山下郷運動(下放)によって、山西省呂梁山の寒村に送られ、“天国から地獄へ”とご本人自ら形容されるほどの急激な変化を経て、厳しい農村の現実に絶望しながらも、逆境をバネに執筆活動に熱意を注いだ李鋭さんの「小説を書き始めた頃」の記憶を辿ります。
北京を離れ、生産大隊に入って3年。「一生労働者として生きていくこと」を覚悟した時。だからこそ、何か人に認めてもらえる証を、そしてまるで犬同然のように扱われる自分が真っ当な人間であることを示すために、「書くこと」を決意したそうです。
李鋭さんの決意は、長兄に宛てた手紙に現れています。
「自らの作品が発表されることがない限り、北京には戻らない」
そして、長兄にも漏らさなかった思いを吐露してくださいました。「発表される作品を亡き父母に捧げたいと思った*2。あなたの息子は消して意気地なしや出来損ないではないことを伝えたかった。」
冬場の農閑期も村に残り、何枚も何枚も服を着込んで寒さに耐えながら執筆活動に専念した李鋭さん。執筆を決意した1972年からの1年間は、初稿を書き上げてからも、7回8回と書き直しを繰り返し、原稿の総文字数は8万文字を優に超えたといいます。
― そして、1974年。
ついに作品が雑誌に掲載されることが決まったとの通知を受けた李鋭さんは、その時の気持ちを「狂おしいほどの喜びと同時に、深い深い悲しみを感じた。」と顧みます。
その年の冬、はじめて戻った北京の実家で、作品が掲載された雑誌を父母の霊前に飾り、頭を深くさげ、人目も構わず思いのたけを涙として流したそうです。
文化大革命という歴史の波に翻弄されながらも、自らの運命に「書くこと」で抵抗しつづけた李鋭さん。
呂梁山での記憶を振り返りながら、小説を書きつづけることは、人生や運命への抵抗、そして歴史に埋没されることに対する抵抗であると、講演をまとめていらっしゃいました。
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質疑応答の場面でも、参加された方々からは、「毛沢東は、文革で何を目指したのか?」「文革の本質とは?」「中国は文革を乗り越えて、何を目指すのか?」などと文化大革命に関する質問が集中しました。
「文革を経験した中国の文化人で、文革のことを笑いながら話す人は1人としていない。」との、コーディネーターの毛さんの言葉に、私たちにとっては教科書で学んだ歴史の一幕であっても、その時代に生きた中国の人々にとっては、正に骨に刻み込まれた忘れえぬ記憶であることを痛切に感じました。
李鋭さんは、11月15日まで日本に滞在されます。すでに大阪、東京でも講演をされていますが、今週末には仙台、函館の2都市でも講演会が開催されます。お近くにお住まいの方は是非、足を運んでみてください。
- 仙台「永遠なるものと消えゆくもの」
平成19年11月10日(土)14:00〜16:00
URL:http://www.lit.city.sendai.jp/event.html#kaiko2007
- 函館「漢字による自己表現」
平成19年11月11日(日)14:00〜16:00
講演後、サインに応じる李鋭さん
*1:第16回講演会の様子は、こちら→漂流する新人職員、丁雲氏の講演会に出没
2007-11-05
■[みなさんへの][知的からの]日本研究機関支援プログラム、デリー大学、ネルー大学訪日研修 
さてさて、今日はブログ初登場Tさんからの投稿ですよっヾ(▽^ )ゞ
ジャパンファウンデーションでは、世界各国で日本研究の中核を担っている大学や研究所に専門家を派遣したり、国際会議、学会などを通じて研究者のネットワークを広げていただくためのお手伝いをしています。
それが今回ご紹介する「日本研究機関支援」というプログラム。
漢字ばっかりでちょっと堅苦しそうだなぁ・・・o(;△;)oと思ってのぞいてみたら、インドから来日した皆さんの素敵な笑顔がたーくさん(≧∇≦)/ そして最後は涙涙の展開・・・!?
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平成19年度の日本研究機関支援プログラムの一環として、今回初の試みとなるインド人学生による訪日研修が、9月26日から10月6日まで行われました。訪日中、学生は基金の関西国際センターに宿泊し、そこから大阪、京都、奈良を回り、大阪大学や京都大学、また奈良の東大寺や京都の御所などを訪れました。あと京都の四条にある「国際マンガミュージアム」なんて日本のポップ・カルチャーにも触れましたね。*1
今回支援対象となった大学はともにインドのニューデリーにあるデリー大学とネルー大学。両大学ともインドではその創立当初から、ライバルとして、またインドを代表とするエリート校として、インド国内の高等教育を引っ張ってきた由緒ある大学です。デリー大学からの参加はカリヤンモイー・ダスさん、プーナム:タクールさん、ネトラナンダ・サフさん。そしてネルー大学からはスプリティ・セティさん、ディープティ・セティさん、チランジブ・サフーさんが参加しました。
(右からスプリティさん、デープティさん、ネトラナンダさん、プーナムさん、カリヤンモイーさん、後ろチランジブさんと、私。)
参加者のうちスプリティさん、デープティさん、カリヤンモイーさん以外は今回が初来日どころか初海外経験。何もかもがインドと違い、最初は戸惑いもあったことでしょう。しかしそこはパワフルインド人たち、彼らの輪の中では笑い声が絶えることはありませんでした。
参加者は既にそれぞれの研究分野を持ち、京都大学や大阪大学では自らアポ取りをした上で大学教授と面接に行ったり、インドでは手に入りにくい専門書を購入したりと限られた研修時間を最大限活用しようとする姿に心を打たれました。
特に印象的だったのが、自然科学系出身のネトラナンダさん。研修中、どうしても会いに行きたい先生がいるというので、日本語が全くできない彼が京都大学の防災研究所へ一人で行った時のことでした。京都にある日文研を訪れるのが本来のその日の予定でしたが、京都駅までみんなで行った後、彼が乗るべき電車のホームまで連れていき、「この電車の7番目の駅で降りるんだよ」それだけ言って、彼を電車に乗せ、他の参加者は日文研のある桂駅まで移動しました。
心の中では拭いきれない不安がありましたが、その3時間くらい後に明るい笑顔とともに同じ電車から京都駅に戻ってきた時、彼の手には研究所の先生から渡された大学院進学のための研究課題がありました。「私はこの研究課題を提出して、来年には防災研究所で勉強する。」そう誇らしげに言うネトラナンダさん。教授との面接がよほどうまく行ったようで、彼は再会した友達に捲くし立てるように自分の体験談を話したのでした。「自分で自分の将来を切り開く。」そんなインド人のハングリー精神を見せ付けられた瞬間でした。
研修も無事終わり、最後、みんなと空港でお別れをする際、いつも笑ってばかりのPoonamさんが突然泣き出してしまいました。「お別れは辛いけど、それだけ充実した時間を過ごせたんだね。またどこかで会いたいね。」そうお互いに言いながら、パワフルインド人学生による、笑いあり涙ありの訪日研修は幕を閉じたのでした。
(みんなの周りには常に笑顔が溢れてました。⇒)
(楽しかった10日間もアッという間に、お別れの時間)
2007-11-02
■[みなさんへの][日本語からの]NC研修事業めじろ押し(後編) 
こんにちは。NCニコですヾ(*゚∇^*)ノ
10月31日の日記に引き続き、日本語国際センター(通称「NC」Nihongo Kokusai Center)*1より「NC研修事業めじろ押し(後編)」をお送りします。
「日本文化紹介バージョンアップ企画」第2弾(現代邦楽コンサート)の余韻も覚めやらぬうちに第3弾プロジェクトとして、空手デモンストレーションをNC内ホールで行いました(-д(-д(`д´)д-)д-)
教えてくださったのは(社)日本空手協会埼玉県本部の皆さんで、大人から小学校3年生まで、総勢14人で来てくださいました。小学生の中には、全国大会でベスト4までいった方もいました!同協会埼玉県本部の神田副理事長が解説し、技の型の紹介に始まり、1対1での取り組みなど、勇壮な姿を皆さんで披露してくれました。とくに面白かったのは護身術で、たとえば「後ろから羽交い締めにされたらどうしますか」「腕を強く捕まれてしまったらどうしますか」といった問題が与えられたとき、素人だとどうにもこうにもならないのですが、空手の技を使うと見事にするりと振りほどくことができたりするのです。
研修参加者からも数名が、護身術を先生から直に教わりました。神田副理事は、「相手を振り払ったら、相手と戦おうとせず、まずその場から逃げることが大事だ」と念を押していました。デモンストレーション終了後もなかなか興奮が冷めやらなかったのですが、記念写真を撮り、無事終了となりました。空手のデモンストレーションをNCで行うのは始めての試みでしたが、今回の成功を踏まえ、神田副理事からは「ぜひ定期的に開催したい」とのありがたいお言葉をいただきました。(ο^ ^ο) にっこり
゚★,。・:*:・☆゚ ゚★,。・:*:・☆゚ ゚★,。・:*:・☆゚
今日も研修参加者インタビューをしたいと思います。ご紹介するのは、ドミニカ共和国の日本・ドミニカ文化センター日本語学校で教えていらっしゃるラモス・アリスメンディさんです。
NCニコ(以下、「NC」):アリさんは、こないだの現代邦楽コンサートで出演した演奏家たちがドミニカ共和国で公演したとき、きてくださったのだそうですね。
アリスメンディ(以下、「アリ」):はい。サントドミンゴ公演に行きました。初めは僕の教えている学校の日本人の先生が新聞に公演のお知らせが載っているのを教えてくれて、生徒たち50人くらいと一緒に聴きに行ったんです。日本に関するイベントは全部行くようにしていますから!その前の年にあった、和太鼓「小太郎」の公演も聴きに行きました。
NC:東京打撃団の「小太郎」も聞いてくれたんですか?実はあの公演も私が舞台芸術課のとき担当していたんです。まさかあれらの公演を聴いてくれた方にここ浦和でお会いできるとは思ってもみませんでした。ご縁ですね。…ところでアリさんはどうしてそんなに日本語がお上手なんですか?いつから勉強し始めたのでしょうか。
アリ:5〜6年前からです。子供の頃に空手・合気道の道場に通っていたことがあって、日本の文化にはもともと興味があったのですが、大学では日本語を教える学科がなかったので、2年間、日本語学校に週1回通いました。その後は、教師として教えるようになりました。
NC:2年勉強しただけで、そんなに上達したなんてすごいですね。他に何か秘密があったのでは?日本人のお友達がたくさんいらっしゃるとか?
アリ:日本の友達はたくさんいますが、2005年の愛知万博のときにできた友達が多いですね。愛知万博のとき、メレンゲ*2のレッスンの講師として日本に来たのです。1日に3回、万博のドミニカ館でレッスンが開かれて、そこで講師として教えていました。万博の後も3ヶ月、日本に滞在して名古屋で日本語を勉強しました。講師といっても、ドミニカではみんな踊れるのが当たり前なんですよ。ホームパーティなどでみんな踊りますし、「踊らない子供はケーキを食べちゃダメ!」と言われたりするので、子供たちもみんな自然に踊るようになるんです。メレンゲを踊るのは、日本人にはちょっと難しいようですね、特に腰の動きが…ヾ(~O~;)
NC:そういえば愛知万博のとき、メレンゲのヒーローといわれるセルヒオ・バルガス氏の来日計画があったようなのですが、結局うまくいかなかった話を思い出しました。代わりにアリさんが踊っていたわけですね♪それにしても、2年間、週に1度のレッスンを受けて、3ヶ月日本に滞在して、そこまで日本語が上手になるというのは稀だと思います。
アリ:いえ、そこまで上手ではありません…。でも僕は、日本のドラマを見るのが大好きなんです。インターネットで買って、いろいろ見ました。一番好きなのは「電車男」、あとは「Love Generation」、「Long vacation」など。キムタク大好き!映画も好きですね。「東京タワー」とか。黒木瞳が好きなんです。あとは松嶋菜々子、深田恭子などなど。みんな、英語字幕が付いているので、最初は字幕を見ながら理解して、繰り返し見ているうちに日本語が理解できるようになったんです。
NC:私も見習わなくては( ̄ω ̄;)アリさんが教えている日本語学校の生徒さんたちも、そうした動機で日本語を習い始める人が多いですか?
アリ:そうですね。僕の学校には生徒が150人くらいいますが、みんな漫画とアニメが大好きで、アメリカからインターネットで買っています。ドラゴンボール、るろうに剣心、NARUTO疾風伝・・・。NCニコさん、”NARUTO”知らないんですか?2年くらい前のですよ〜。僕自身は漫画やアニメよりもドラマ・映画のような実写の方が好きですが、そのほか、僕はJ-POPが大好きなんです。L’Arc-en-Ciel、Gackt、LUNA SEA、宇多田ヒカル、倖田來未など。今は研修が大変で、なかなか音楽も聴く時間がありませんが。
NC:研修生活はどうですか?
アリ:大変ですが、今のところまだ大丈夫です。授業と宿題がとにかくたくさんあって。朝9時から5時まで授業を受けて、その後ご飯を食べて、大体夜2時くらいまで勉強しています。遊びに行く時間がないのが困りものですが、それでも土日はあちこちでかけます。僕は日本のお寺や神社を見るのも好きで、今週末は大宮の氷川神社を見に行く予定です。趣味はお寺に関する本を集めることで、将来はドミニカで日本のお寺を紹介する本を書くのが夢です。ドミニカでは宗教といえばキリスト教しかないのですが、日本では仏教や神道が混在しているのが面白いです。
アリさん、ありがとうございました(*^-゚)v ドラマやJ-POPが好きで秋葉原に毎週のように行っているとおっしゃるかと思えば、寺社仏閣に興味をもたれるという面もあるんですね。「金閣寺より三十三間堂や法隆寺が好き」なんて、渋好みな方ですよね。3月までの研修を、楽しんで頑張っていただきたいと思います。
NCでは10月25日に、国際交流基金の活動を応援してくださるJFサポーターズクラブの会員向けのイベントとして、希望者の方をNCにお招きし、研修事業の授業見学会を実施しました。詳細は後日JFサポーターズクラブのウェブサイトでご紹介する予定です。こちらもお楽しみになさってください★,。・:*:・☆゚
ちなみに・・・9月25日、9月26日にご紹介した『エリンが挑戦! にほんごできます。』のDVD(+テキスト)1〜3巻がオンライン上でも買えるようになっていますので、改めてご案内します。基本的な日本語スキットはもちろん、日本での生活が生のまま見られる映像素材としてもとても面白い内容になっています。ぜひご覧ください。JFサポーターズクラブ会員の方、そして国際交流基金のJFICショップでは割引価格でお買い求めいただくこともできますヨ( ゚ー゚)/
また北浦和から登場させていただきます。それでは、また!!
2007-11-01
■[日本語からの]速報!!!海外日本語学習者298万人!! 
お久しぶりです、潮風です。
いきなりですが ↓↓↓
機関数 13,639 機関
教師数 44,321 人
学習者数 2,979,820 人
これ、なんだと思いますか?⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒ (@゚ペ@) !!!
これは、これは、・・・・
10月31日にジャパンファウンデーションが発表した、今*1、世界では日本語教育がどんな状況で行われているかを示す数字です。
名前は「海外日本語教育機関調査」。
前回調査は2003年だったのですが、機関数・教師数・学習者数が全て増加。実はこれ、1970年代からずーーーーと順調に伸びているのです!!!!
さて、この調査、どうやって行われているのかというと。。。全部アンケートなんです。言うまでもなく、世界の皆様の協力の賜物☆☆そしてぶっちゃけ、かなり地道な作業です。世界中に約2万7千枚配布して、2万枚くらいを回収して、集計して積み上げた数字なんですから。協力していただいた世界中の方々、この場を借りて、ありがとうございましたっ!ぺこ <(_ _)>
この調査の結果概要速報版は、ホームページに掲載されていますので、ゼヒご覧ください。
http://www.jpf.go.jp/j/japan_j/news/0711/11-01.html
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この速報発表にあわせて、昨日は「機関調査記者発表会&パネリスト討論会」が実は行われていまして、パネリスト討論会に以下の3名の方々にいらしていただいていました。*3
(株)ユニカルインターナショナル 代表取締役社長
アーサー・ビナードさん 詩人
パネリストの方々には、発表した調査結果・分析を受けて、日本語教育に関してのお考えなどをお話いただいたのですが、当日会場にいた潮風も、受付に座りながらふむふむと聞いていました。
中でも・・・
■ 佐々木さんは、ご自身がアメリカで日本語を教えていた経験があることを明かしながら、全体として学習者が増加はしているものの、最近の海外のビジネス関係セミナーでは日本の分科会よりインド・中国などのほうに人が集まっていて、日本の魅力が低下しつつあるのでは?との懸念を口にされました。その中で、やはり「言語を学びたい、その国をもっと知りたい」と思うには「人との接触」が大きく影響しているので、「いい先生」を育てることが大事なのでは、と、
■また西原さんは、調査の結果から初・中等教育機関*5の学習者が全体の6割も占めることが判明したことに触れて、学習者にとって言語を学ぶ理由が、授業として習わされる「外発的理由」と、自分でその言語を学びたいという意思をもって学習する「内発的理由」の2つもちうること、そして初等教育などの早い段階で子どもたちに外国語学習の機会を与えることは自分の文化のことも知るいいきっかけになることを、
■ビナードさんは、学習者数がどれだけ増加しても言語教育は1人1人のレベルで取り組むことが何より大事であり、また元日本語学習者のお立場から、日本語を学んだことによって英語の「cold」を示す概念が日本語では「寒い」と「冷たい」に分けられることを知った、という例を用いながら、言語を学ぶことは自分の中に新しい尺度や考え方を生み、自分のことを改めて知ることができる、と
話されていたことがとっても印象に残っています。
3人の方々は財界人、日本語教育学専門家、詩作家というそれぞれ違う立場でいらっしゃるのに、学習者1人1人にとって、どのようにしたら日本語学習経験がよいものになるのか、という視点をもってらしたように思え、潮風も日本語事業部の一員として非常に共感したのでありマス。
ジャパンファウンデーションは、この調査結果を受けて、日本語教育事業の更なる充実の必要性を認識し、これからもガンバリマス!!
レッツ━━━━━━o(・∀・)○━━━━━━ゴー!!