7月1日 ドラゴンズ対タイガース見どころ [中日戦]
★見どころ
7連勝中のドラゴンズと借金9のタイガースとの第2戦。昨日は大方の予想を覆したドラゴンズ・山井の先発起用であったが、今日は小笠原が濃厚だ。対するタイガースの先発予想は福原。両投手ともこのカードの登板は今季初となる。
ドラゴンズは4試合連続逆転勝ちを収めている中で、2巡目以降で先発投手を攻略する強さを見せている。対戦相手の福原は5敗すべてで6回もたずに降板していることから、中盤のドラゴンズ打線に注目!タイガースは昨日もリリーフ陣が無失点に抑えているだけに、福原の粘りのピッチングに期待したい。
★対ドラゴンズ「勝ちポイント」
1)とにかく本塁打を打つこと
昨年のドラゴンズ戦では、勝利試合で14本の本塁打を打っているが、敗戦試合では3本しか打っていない。とにかく本塁打を打てば勝てる。
2)デッドボールを食らうこと
昨年のドラゴンズ戦では死球をもらった試合は全勝。
3)1試合に三振を7個以上奪うこと
昨年のドラゴンズ戦では、勝利試合の1試合平均奪三振数が7.9個だったのに対して、敗戦試合では、6.3個となっている。7個以上奪えれば勝率は高くなる。
6月30日 ドラゴンズ5対4タイガース [中日戦]
竜の勢いは止まらない!!藤井にプロ初となる逆転満塁ホームランが飛び出し、ドラゴンズが5対4で勝利。連勝を7に伸ばした。
3回までタイガース先発・下柳にノーヒットに抑えられるも、2巡目から反撃を見せた。4回、井端、荒木の連続ヒットで無死1、3塁のチャンスを作ると、森野の犠牲フライで1点を返した。ドラマが待っていたのは6回。先頭の荒木がレフト前ヒットで反撃の狼煙を上げると、ブランコも詰まりながらレフト前に運び、続く和田は四球を選んだ。1死満塁のチャンスで迎えるバッターは藤井。「高い球をとにかくひっぱたこうと思っていたのが、良い結果に繋がりました。」と、自身初となる8号満塁ホームランで逆転。下柳をKOするには十分な一発となった。
6回の逆転劇を呼び込んだのは、リリーフ陣の完璧なピッチングだ。先発・山井の後を受けた高橋、ネルソン、パヤノがタイガース打線にヒットを1本も許さなかったことが反撃の流れを作る要因となった。8回からは浅尾、岩瀬の必勝リレーで締め括り、岩瀬は20セーブ目。パヤノが今季初勝利を手にした。
タイガースは山井の立ち上がりを攻め4点を奪ったが、その後は打線が沈黙し追加点を奪えなかった。見どころに挙げた先発・下柳は6回に捕まり、リードを保った状態でリリーフに繋げることが出来なかった。
★見どころ
6連勝中の3位・ドラゴンズが5位・タイガースを迎える3連戦の初戦。ゲーム差は7と離れているものの、チーム防御率はドラゴンズ3.25、タイガースが3.21と拮抗している。好成績を残している両投手陣の違いは、ドラゴンズは29勝を挙げている先発投手の安定感に対し、タイガースは5人のリリーフ投手が防御率2点台以下と終盤の戦いに強みがある。そこで、今日の見どころは「タイガースの先発投手・下柳が7回までマウンドに立っているか」に注目!タイガースは下柳が7回まで試合を作れれば盤石なリリーフ陣に繋げることで勝利の形が作れる。一方、ドラゴンズは下柳を攻略しリードを奪って終盤を迎えたいところだ。
★対ドラゴンズ「勝ちポイント」
1)とにかく本塁打を打つこと
昨年のドラゴンズ戦では、勝利試合で14本の本塁打を打っているが、敗戦試合では3本しか打っていない。とにかく本塁打を打てば勝てる。
2)デッドボールを食らうこと
昨年のドラゴンズ戦では死球をもらった試合は全勝。
3)1試合に三振を7個以上奪うこと
昨年のドラゴンズ戦では、勝利試合の1試合平均奪三振数が7.9個だったのに対して、敗戦試合では、6.3個となっている。7個以上奪えれば勝率は高くなる。
6月28日 タイガース3対2ベイスターズ [横浜戦]
★戦評
関本、逆転サヨナラ3ベース!タイガースがベイスターズに3対2で逆転サヨナラ勝ちし、3連戦を2勝1敗で勝ち越した。ベイスターズ戦のサヨナラ勝ちは4月30日以来で、3対2というスコアも、0対2から9回裏に3点を奪って逆転するという試合展開もまったく同じ。タイガースの先発は久保、ベイスターズはマストニーと、これまた4月30日とまったく同じマッチアップ。ベイスターズは2回表、下園のソロで1点先制。さらに5回表に村田がタイムリーを打ち、2対0とリード。一方のタイガース打線はマストニーの前に0行進。しかし7回裏、無死から連続安打でマストニーを降板させる。7回途中でマストニーが降板するのも4月30日と同じ。だがリリーフの木塚が後続を断ち、この回は無得点。ベイスターズは2対0のまま9回裏に守護神・山口を投入。しかし、タイガースは1死から鳥谷、狩野、葛城が3連打、そして代打・桧山の犠飛で1点を返す。2死1、2塁で関本が放った打球は左中間を破り、2者が生還、今季5度目のサヨナラ勝ちとなった。タイガースは最下位のベイスターズ相手に負け越しという最悪のシナリオを、最後まで諦めない粘りと関本の執念の一打で回避した。
★見どころ
1勝1敗で迎えるタイガース対ベイスターズの12回戦。先発予想はタイガースが2勝4敗の久保で、ベイスターズが0勝0敗の吉見。久保は4月30日のこのカードで先発し、6回2/3を投げて2失点と好投したものの、打線の援護がなく、勝ち負けはつかなかった(チームは逆転サヨナラ勝ち)。吉見は今季のタイガース戦は登板なし。最下位のベイスターズは、連打が少ないものの好打者は揃っている。早めに得点しても一息つくことなく、不安な投手陣を援護したい。
★対ベイスターズ「勝ちポイント」
1)4点以上取られないこと
昨年のベイスターズ戦では3失点以下では11勝1敗だったが、4失点以上すると2勝9敗だった。3失点以下に抑えれば勝てる。
2)ストレートで本塁打を打たれないこと
昨年のベイスターズ戦では、ストレートを本塁打された試合は全敗。
3)平野・関本以外の選手が犠打を決めること
昨年のベイスターズ戦では平野・関本以外の選手が犠打を決めた試合は全勝。
4)桜井の復活に期待!
ベイスターズの先発が左の吉見なら、左投手に対する成績が良い桜井のスタメン起用が予想されるが、一昨日の試合では4三振1併殺打と散々な内容で昨日はスタメン落ち。出場機会があれば汚名返上に全力を注ぎたい。
5)序盤の大量失点に注意
ベイスターズには力のある打者が揃っているので、序盤の大量失点には注意したい。
中盤まで接戦に持ち込めば、リリーフ陣はタイガースの方が圧倒的に上なので、勝つチャンスは広がる。
6月27日 タイガース3対5ベイスターズ [横浜戦]
★戦評
タイガース対ベイスターズ11回戦は、三浦が好投し、村田がホームランを放ち、エースと四番の活躍により、ベイスターズが5対3でタイガースを振り切った。
初回、ベイスターズはタイガース先発の能見から内川が先制打、村田が2ランを放ち3点先制。いきなり3点を失った能見もその後は立ち直り、2〜5回までパーフェクトピッチング。しかし6回表、痛恨の押し出しを与え、7回4失点で降板。ベイスターズ先発の三浦は制球よくタイガース打線を抑え、7回無失点の好投。球数が120球に達したこともあって7回で降板するが、ここからゲームがわからなくなる。大ベテラン・工藤からベテランの金本がソロを放つと、続くブラゼルがヒット、さらに代打・高橋光の2ランによりタイガースが1点差に詰め寄る。しかし9回表、伏兵の新沼がウィリアムスから、今季1号の貴重なソロを放ち突き放した。ベイスターズは9回裏、山口が締めて5対3で辛くも逃げ切った。ベイスターズは中継ぎ陣に不安を残したが、三浦が虎キラーの名に違わぬ投球を見せ、連敗を3で止めた。
★見どころ
昨日はタイガースが9対4で快勝した、タイガース対ベイスターズ11回戦。田代監督代行の元、巻き返しを図りたいベイスターズだが、なかなか調子が上がらない。今日は必勝を期して、先発に6勝5敗のエース・三浦を立てそうだ。だが三浦は最近2試合連続KOと調子を落としている。ただ、タイガース戦では5月8日に被安打2で完封勝ち。今日の試合でエースの信頼を取り戻したいところだ。タイガースの先発は3勝4敗の能見か。能見は今季のベイスターズ戦で1勝1敗。吉村、内川、村田らの右打者をいかに抑えるかがポイントとなる。
★対ベイスターズ「勝ちポイント」
1)4点以上取られないこと
昨年のベイスターズ戦では3失点以下では11勝1敗だったが、4失点以上すると2勝9敗だった。3失点以下に抑えれば勝てる。
2)ストレートで本塁打を打たれないこと
昨年のベイスターズ戦では、ストレートを本塁打された試合は全敗。
3)平野・関本以外の選手が犠打を決めること
昨年のベイスターズ戦では平野・関本以外の選手が犠打を決めた試合は全勝。
4)アニキ対番長の一騎打ち!
4月17日の1回戦で、金本は、今日先発予想のベイスターズ、エース・三浦から第1打席でホームランを打っているが、三浦が完封勝ちした5月8日の7回戦では3タコ。4番とエースとの対決に決着をつけたい。
5)ブラゼルがベイ撃ち!
筆者は交流戦明けの昨日の試合からスコアブックのヒット記号に赤ペンを使い始め、貧打タイガースの攻撃欄が昨日の試合ではウソのように真っ赤になった。スコアブックを真っ赤に染めた主犯が5打数4安打のブラゼルで、ライオンズ時代の昨季もベイスターズ戦は打率.429と相性が良い。今日の試合でも活躍が期待できる。
6月26日 タイガース9対4ベイスターズ [横浜戦]
★戦評
タイガース対ベイスターズ10回戦は、タイガースが9対4で快勝、対戦成績を6勝4敗とした。
タイガースが安藤、ベイスターズはウォーランドの先発で始まった試合は、ベイスターズが初回に3連打で1点先制。しかしその裏、タイガースは1死満塁からブラゼルの2点タイムリーであっさり逆転。2回には、鳥谷が盗塁を決め、狩野のタイムリーで1点追加。だが、安藤はピリッとせず、3回表に自らのエラーも絡んで2点を失い、同点にされた。4回裏、狩野の勝ち越しソロなどでウォーランドをKOし、再び2点リード。タイガースはその後、鳥谷の2本のバースデータイムリーなどで着々と加点、試合を有利に進める。勝利投手の権利を得た安藤は5回で降板、6回からは江草がリリーフ。江草は2回を投げて6人すべての打者を三振に取るという快投ぶり。その後はアッチソン、渡辺と繋いで、渡辺が1点を失うものの大勢に影響なし。9対4でゆうゆう逃げ切った。ずっと貧打が続いていたタイガース打線が、今日は15安打9得点と爆発。逆にいえば、不調のタイガース打線に大量失点を許したベイスターズ投手陣があまりにも不甲斐なかったとも言える。
★見どころ
リーグ戦が再開する今日の試合は、5位のタイガースと最下位のベイスターズという、ともに低迷するチーム同士の対戦。いわばお互いに戦いやすい相手なだけに、ここで勝ち越して弾みをつけたい。対戦成績もタイガースの5勝4敗と拮抗している。先発予想はタイガースが4勝5敗の安藤、ベイスターズが3勝6敗のウォーランド。両者は4月29日に投げ合い、ウォーランドが勝利投手、安藤が敗戦投手になっている。この試合で安藤は3回KO、また交流戦最後の登板となった6月20日のイーグルス戦でも3回でKOされているだけに、エースの意地でリベンジを果たしたいところだ。
★対ベイスターズ「勝ちポイント」
1)4点以上取られないこと
昨年のベイスターズ戦では3失点以下では11勝1敗だったが、4失点以上すると2勝9敗だった。3失点以下に抑えれば勝てる。
2)ストレートで本塁打を打たれないこと
昨年のベイスターズ戦では、ストレートを本塁打された試合は全敗。
3)平野・関本以外の選手が犠打を決めること
昨年のベイスターズ戦では平野・関本以外の選手が犠打を決めた試合は全勝。
4)赤星が塁に出てかき回せ!
今季は腰痛でフル出場とはいかない赤星だが、4連休で休養もとれただろう。
赤星が出塁して足でかき回せば、ベイスターズバッテリーにとって厄介な存在になる。
5)リードして藤川に繋ぐこと
なかなか調子の上がらなかった藤川だが、交流戦だけで5セーブを稼ぎ、調子を取り戻しつつある。
後半にリードを保てば、勝つ確率は高くなる。
6月21日 タイガース4対2イーグルス [楽天戦]
★戦評
イーグルスの2勝1敗で迎えたタイガース対イーグルス最終戦は、タイガースが4対2でイーグルスを振り切り、2勝2敗のタイで今季の対戦を終えた。
イーグルスの先発は、プロ入り初登板となるドラ1ルーキー左腕の藤原。タイガースは2回裏、藤原から桜井が左中間3ベースを打ち、続く鳥谷の右前適時打で1点先制。さらに3回裏には、当たりは良くなかったもののブラゼルと桜井の連続タイムリーにより2点追加し、試合を有利に進める。タイガース先発の能見は4回まで無失点に抑えるも、5回表に鳥谷のエラーから代打・中谷にプロ入り初本塁打となる2ランを浴びて1点差に迫られた。中谷は97年のタイガースのドラ1、12年目で古巣への恩返しを果たした。しかしその裏、タイガースは1点を加え、6回からは盤石の継投態勢に入る。アッチソンが2回、ウィリアムスが1回を投げ、最後は藤川が締めて、連敗を2で止めた。タイガースは勝ちポイントに挙げた「先取点を取ってリリーフをつぎ込む」という試合運びをそのまま展開し、交流戦最後の試合を勝利で締めくくった。
★見どころ
夏至の日にデーゲームで行われるタイガース対イーグルスの4回戦。両チームにとって交流戦の最終戦でもある。タイガースの先発予想は左腕の能見。能見は1イニングに1個以上の奪三振率を誇りながら、2勝4敗と勝ち星が伸びない。イーグルスの先発予想は、やはり左腕でプロ入り初登板となるドラ1ルーキーの藤原が濃厚。昨年のドラフトではタイガースも1位指名し、抽選の末イーグルスに入団した因縁の相手だ。若鷲が、ラブコールを受けた虎へ、恩返しのナイスピッチングを見せるか、最大の見どころだ。
★対イーグルス「勝ちポイント」
1)左投手を捉えること
昨年4戦通じてイーグルスの右投手に対し.310という打率を残したが、左投手には.231。
2)2ストライクから四球を選ぶこと
昨年勝利した3試合で、2ストライクから12の四球を選んだが、負けた試合では0。
3)左打者を抑えること
昨年3勝1敗と勝ち越したものの、イーグルスの左打者に対する被打率は4戦で.343と打たれていた。右は.255と抑えている。
4)先取点を奪い取れ!
明日から4連休となるため、リリーフ陣を惜しげもなくつぎ込める。
先取点さえ取れればタイガースはブルペンが充実しているだけに、勝機が広がる。
5)PL右翼手対決、桜井は先輩・平石に負けるな!
昨日3安打で猛打賞のイーグルス右翼手・平石は高校時代、PL学園の主将として伝説の横浜×PL延長17回の死闘に出場。横浜高のエースだった松坂大輔(現・レッドソックス)からヒットも打った。
タイガースの右翼手・桜井はPLで平石の3年後輩に当たり、甲子園にも出場した。プロでは桜井の方が逆に3年先輩であり、特に甲子園では平石に負けない活躍をしたい。
6月20日 タイガース2対5イーグルス [楽天戦]
1勝1敗で迎えたタイガース対イーグルス3回戦は、ビッグイニングを作ったイーグルスが5対2でタイガースを下した。
3回表、タイガース先発の安藤は2死無走者から平石と中村真に連打を浴び、草野に先制3ランを打たれ、続く山﨑武にも連続ホームランを浴びる。さらに1点を失い5失点で降板。安藤は4月29日のベイスターズ戦以来の3回KOで試合を壊した。一方、イーグルス先発の永井は力のあるストレートで5回まで無失点。6回裏に新井、金本に連打を浴び、1死2、3塁からブラゼルらしからぬ軽打で2点タイムリーを許し、この回途中で降板。しかしリリーフの有銘がこのあと2回1/3を無失点の好投。最終回はグウィンが3人で片づけて5対2で逃げ切った。タイガースは勝ちポイントに挙げていた「左投手を捉えること」「2ストライクから四球を選ぶこと」「左打者を抑えること」「草野の前に走者を置かないこと」の4つを達成できず完敗。借金は10と苦闘が続く。イーグルスは貯金を1とした。
★見どころ
1勝1敗のイーブンで迎えるタイガース対イーグルスの3回戦。過去2戦のスコアはいずれも3対2とまったくの五分。先発予想はタイガースが今季4勝4敗の安藤、イーグルスが同4勝3敗の永井。安藤は6月3日のイーグルス戦で7回1失点の好投を見せて勝利投手になっている。永井は昨季のタイガース戦では3試合で計6回1/3を投げて自責点8で1敗と、相性は悪い。ただ、前回登板の6月13日のベイスターズ戦では完封勝利と調子を上げている。先取点をどちらが取るかがカギとなりそうだ。
★対イーグルス「勝ちポイント」
1)左投手を捉えること
昨年4戦通じてイーグルスの右投手に対し.310という打率を残したが、左投手には.231。
2)2ストライクから四球を選ぶこと
昨年勝利した3試合で、2ストライクから12の四球を選んだが、負けた試合では0。
3)左打者を抑えること
昨年3勝1敗と勝ち越したものの、イーグルスの左打者に対する被打率は4戦で.343と打たれていた。右は.255と抑えている。
4)アニキの打棒に期待!
開幕直後は大爆発したものの、最近は調子を落としている金本だが、ここ一番での勝負強さは健在。
イーグルスの先発が予想される永井とは、昨季の対戦で4打数2安打1本塁打と相性がいいだけに、期待がかかる。
5)草野の前に走者を出すな!
今季、大ブレークした目下パ・リーグ首位打者の草野はやはり怖い存在。
無走者で草野を迎えたい。
6月17日 タイガース5対10ファイターズ [日本ハム戦]
タイガース対ファイターズ4回戦は、ファイターズが21安打の猛攻により10対5でタイガースを下し、対戦成績を2勝1敗1分として勝ち越しで最終戦を終えた。
ファイターズは初回、タイガース先発の下柳から田中、糸井、高橋による3本の2ベースで2点先制。タイガースは2回裏、ファイターズ先発の八木から桜井がソロを放って1点返す。3回に両チームが仲良く1点ずつ取った後、不調の下柳が4回途中で降板。6月11日のライオンズ戦に続いて2試合連続KOとなった。ファイターズはこの後、タイガースのリリーフ陣から5回に1点、6回に2点、7回に3点と、着実に加点し余裕の試合運び。タイガースは、8回に桜井の今日2本目のソロなどで3点を返すが、反撃もここまで。9回表にも1点を加えたファイターズがゆうゆう逃げ切った。勝敗を分けたのが5回の攻防。ファイターズは、この回先頭の高橋が13球粘って四球で出塁。これで昨日好投した渡辺のリズムが崩れた。この四球は貴重な中押し点に繋がった。逆にタイガースは1死2、3塁のチャンスを活かせず無得点、流れは途切れた。今日のファイターズは1番・田中が5打数5安打、4番・高橋が4打数4安打と、主軸の活躍が勝利に繋がった。
★見どころ
1勝1敗1分けのタイで迎えるタイガース対ファイターズの最終戦。昨日の試合ではタイガースが接戦を制して連敗を5で止めた。先発予想はタイガースが今季5勝3敗の下柳、ファイターズが同4勝0敗の八木という両左腕。昨日の試合でタイガースは序盤に4点取ったとはいえ、4回以降は無安打と貧打は相変わらず。ただし、1イニングに三盗を2つも決めるなど積極性も出てきた。ファイターズは稲葉が復帰していきなりホームランを打ったものの、好調だった打線が昨日はタイガースの救援陣に4回をパーフェクトに抑えられた。今日は両チームの打線の奮起がポイントとなりそうだ。
★対ファイターズ「勝ちポイント」
1)2点以上リードを奪うこと
昨年、2点以上のリードを奪った2試合で、一度も追いつかれることなく勝利。1点差ビハインドでは被打率.429と打たれたが、2点差以上広げた場合は.257と抑え込んだ。
2)変化球を捉えること
昨年、4戦通じてファイターズ投手陣の変化球に対し、打率.183と打てなかった。直球は.311と打っていただけに、変化球への対応がカギ。
3)左打者を抑えること
昨年4戦で、田中賢に打率.444、稲葉に打率.333と左打者に良く打たれていた。右打者は.160と抑えていただけに、対左が重要。
4)桜井がカギ
昨日の試合で登板したファイターズの投手全員が左で、桜井は3打数無安打だったが、ヒット性の当たりが2本あった。
今日のファイターズの先発も左腕の八木が予想され、桜井が先発出場する可能性が高いので、左腕が多いファイターズ投手陣を攻略するには桜井の打撃が不可欠だ。
5)中田に対し、ベテランがプロの洗礼を!
昨日の試合で、高校時代を過ごした大阪に「凱旋」したファイターズの中田が代打で登場、中飛に倒れたとはいえ鋭い当たりを飛ばした。
今日のタイガース先発予想が左腕の下柳だけに、中田の代打登場も充分考えられ、老練・下柳の技が、若武者・中田のパワーをいかに料理するか、大きな見どころとなる。
6月16日 タイガース4対3ファイターズ [日本ハム戦]
タイガース対ファイターズ3回戦は、4対3でタイガースが逃げ切り、連敗を5で止めた。
ファイターズは初回、4試合ぶりスタメンの稲葉がタイガース先発の久保から2ランを放ち、2点先制。5連敗中のタイガースに暗雲が立ち込めた。しかしタイガースは2回裏、ファイターズ先発の武田勝からブラゼルが4試合連続本塁打を放ち、1点を返す。3回裏、関本のタイムリー2ベースでタイガースが同点に追い付き、続く新井の左越2ランで一気に逆転した。ファイターズも5回表に1点を返すが、久保は勝利投手の権利を得て5回で降板。タイガースはこの後、渡辺、ウィリアムス、アッチソンが1イニングずつ繋ぎ、一人の出塁も許さない。9回表、中10日で守護神・藤川が登板。3者連続三振で1点差を守りきり、6セーブ目を挙げた。タイガースの勝ちポイントだった「2点以上リードを奪う」の項目が当たってリリーフ陣が完璧に抑え、さらに「新井の活躍に期待」という勝ちポイントも、決勝2ランで左腕の武田勝を沈め、達成。ワンチャンスを確実に活かして豊富なリリーフ陣で逃げ切るというタイガースらしい勝ち方だったと言えよう。
★見どころ
ファイターズの1勝1分けで迎えるタイガース対ファイターズの3回戦。タイガースは現在5連敗中と不調の極み。ブラゼルを獲得し、打線を大幅に組み替えてもなかなか得点力が上がらない。一方のファイターズは主砲の稲葉を欠いてから3試合で28得点と打線は絶好調。先発予想は、ファイターズがローテ順を変えて今季3勝3敗の武田勝になりそうだ。武田勝は5月31日のタイガース戦で5回2/3を3失点。タイガースの先発予想は、1勝4敗となかなか勝ち星が伸びない久保。久保がファイターズ打線を抑えなければ、今日も苦しい展開になるだろう。
★対ファイターズ「勝ちポイント」
1)2点以上リードを奪うこと
昨年、2点以上のリードを奪った2試合で、一度も追いつかれることなく勝利。1点差ビハインドでは被打率.429と打たれたが、2点差以上広げた場合は.257と抑え込んだ。
2)変化球を捉えること
昨年、4戦通じてファイターズ投手陣の変化球に対し、打率.183と打てなかった。直球は.311と打っていただけに、変化球への対応がカギ。
3)左打者を抑えること
昨年4戦で、田中賢に打率.444、稲葉に打率.333と左打者に良く打たれていた。右打者は.160と抑えていただけに、対左が重要。
4)3番・新井の活躍に期待!
金本のあとの5番という打順に重圧があった感のある新井が、3番に座ったライオンズ戦から2試合連続ホームランと長打力を発揮しつつある。ファイターズの先発は左の武田勝が予想されるだけに、新井のバットに期待がかかる。
5)糸井をマークせよ!
稲葉が不在のファイターズ打線だが、得点力がむしろ上がっているのは、ここ3試合で15打数9安打1本塁打と絶好調の糸井の活躍が大きい。5月30日のタイガース戦でも福原からホームランを打っており、乗せると厄介な存在だ。
6月14日 マリーンズ4対1タイガース [ロッテ戦]
デーゲームで行われたマリーンズ対タイガースの今季最終戦は、終盤のチャンスをものにしたマリーンズが4対1で勝利。対戦成績3勝1敗と勝ち越しを決めた。
過去2戦で32得点と好調だったマリーンズ打線だが、今日はタイガース先発・安藤の前に沈黙。4回終わってノーヒットと完全に抑えられていた。互いにソロ1本ずつで1対1と、ロースコアのまま試合は進み、迎えた8回裏。安藤に代わってマウンドに上がったウィリアムスから、マリーンズは2つの四球を選びチャンスを作ると、早くも投手交代が告げられ3番手・アッチソンが登板。すると代打・竹原が右中間へ運ぶタイムリー3塁打を放ち2点を勝ち越す。続く里崎もスクイズを成功させ、この回3点を奪って試合を決めた。先発・小林宏も先制点こそ奪われたものの、8回を投げ1失点でうれしい今季初勝利。連日投打の噛み合ったマリーンズが3連勝。タイガースは先発・安藤の好投実らず5連敗となってしまった。
★見どころ
マリーンズ対タイガースの交流戦最終戦。11日のイニング得点・日本記録の樹立で勢いのついた打線が、昨日の試合でまたも爆発し、マリーンズが9対1で勝利。2戦で36安打32得点と、いままでの不振から一気に吹っ切れた感のあるマリーンズが今日も試合を制するか。一方のタイガースは、昨日は8安打を放ちながらもソロによる1得点のみで、連敗が4と対照的なチーム状況。今日は、どちらにとっても明日以降の戦いに関わる大事な試合になりそうだ。
★対マリーンズ「勝ちポイント」
1)立ち上がりを抑えること
昨年1勝3敗と負け越し、4戦通算で、初回に.609という被打率を記録していた。更に四死球も7つ。立ち上がりの悪さを改善できるかがポイントだ。
2)走者を2塁に置くこと
昨年4戦通じて、走者が2塁にいるときの打率は.400と当たっていた。唯一勝利した試合では5割の確率で安打を放っている。
3)1、2番を抑えること
昨年、マリーンズの1、2番は打率.361、出塁率.425という数字。マリーンズの挙げた得点の3分の1が1、2番によるものであった。