Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
サイコフットボール 〜天才サッカー少年の双子は本当のテレパシーが出来て心が読めるサイキッカーだった!〜 - 地区大会決勝 桜見VS富永2
[go: Go Back, main page]

表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サイコフットボール 〜天才サッカー少年の双子は本当のテレパシーが出来て心が読めるサイキッカーだった!〜  作者: イーグル
第2章 地区大会、都大会の戦い

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/91

地区大会決勝 桜見VS富永2

 富永のカウンターから菊池へのスルーパスを阻止した与一。


 桜見は攻撃を立て直し、富永の陣地へ攻め込んで行く。



「(やっぱ、うじゃうじゃいるなぁ!)」



 菊池以外の富永選手達が自陣で守り、人数をかけて桜見の攻撃を跳ね返しにかかる。



「ボール回して回して!素早く」



 後ろから輝羅がボールを止めず、どんどん回していけと指示を送っていた。



「(この人数だからな、スルーパス出し難い上にドリブル突破もしづらい)」



「(だったら素早くショートパスを出来る限りワンタッチで……!)」



 両サイドの霧林、室岡もパスを素早く回した方が良いと判断して、迫り来る富永に桜見はボールを素早く動かす。



「よーく見てー!相手さんは人数だけでプレスそこまで早くないよー!」



 後ろから与一もコーチングに加わり、相手の守備の数に怖がるなと声を出していた。



「(確かに、王坂の時のプレスと比べたら──)」



「(まだ楽な方……!)」



 楽斗に影二、それぞれが目の前の相手の動きを見て、練習試合で以前戦った王坂の方が速いと思い出す。



 後ろからの声を聞いた事でパス回しが安定してきた桜見の中盤。


 迫りくる相手のプレスをパスで躱し、富永ゴール前へ迫って行く。



「(此処は正面か!? いや、サイドを疎かにしたら隙を突かれて……!)」



 富永のDFに一瞬の迷い、正面かサイドか意識がどっち付かずとなって、守備に僅かな乱れが生じる。



 その隙に楽斗はパスからドリブルへと切り替え、中央から敵味方の大勢で入り乱れる中盤を越えていった。



「(よぉし!)」



 この時、楽斗はゴールの方を見ている。


 正面には竜斗と八坂西の両者。



 王坂の時と違ってスペースの空きは見つけられないが、楽斗の右足はボールを捉えて飛ばす。



 勢いの付いたミドルシュートがゴール正面から放たれ、上の方に浮き上がると下の方に向かって落ちる。


 球に激しい縦回転をかけて、ドライブシュートと呼ばれる強力なボールとなっていた。



「くおぉっ!!」



 富永のGK桃下が地を蹴り、懸命に落ちてくるボールへ飛びつく。



 伸ばした右手がボールに触れれば、ドライブシュートを弾き出して桃下のスーパーセーブとなる。


 ボールはゴールラインを割って桜見の左からのCK。



「おおっし! 良いぞ桃ー! 良いスーパーセーブだ!」



 ピンチを防いだ事に菊池の口からチームの守護神を称える声が出て来る。



「上がって上がって! でっかい大橋が加わるだけでも全然違うから!」



「お、おお!」



 与一はセットプレーに参加するようにと、大橋に伝えれば彼は富永のゴール前に向かっていった。


 彼がいなければ、桜見の長身プレーヤーはワントップのキャプテン竜斗だけとなってしまう。



 全体的に桜見には長身の選手が足りていない、それは桜見の弱点でもある。




「(このセットプレー決めて早めに先制と行きたい所だな)」



 セットプレーなら誰の邪魔も受ける事なく、思いっきり蹴れる。


 左からのCKを務めるキッカー楽斗は、敵味方の多くがゴール前で争う光景を見据えた。



 桜見のセットプレー、楽斗の右足から繰り出された球は上がって来た大橋が頭で合わせに行く。



 その前にGK桃下が飛び出してパンチングでクリア。


 ただ、零れ球を影二が拾ったので桜見ボールはまだ続く。



「(セカンドはすぐ拾う……!)



 影二は再び楽斗を使おうと彼の姿を見つけた直後、すぐにパスを送っていた。



 ボールを受ければ今の楽斗がいる位置は左サイド。



「(今度は低く!)」



 高い球だと、さっきのようにGKの手で阻止される。


 かと言ってドリブルで切り込むかとなれば、この密集地帯では無理な話だ。



 右足で楽斗はボールを蹴り、低いクロスを竜斗へ送る。


 だが、富永DFが頭で弾き返して通さない。



「(動き回ってはいるけど、中々フリーになれねぇ……!)」



 竜斗には常に厳しいマークが張り付き、彼らの目からは逃れられず。


 菊池に匹敵する程の得点を重ねるエースに対し、富永の守備陣は常に警戒している。




「ううん、向こう人数かけて守ってばかりだなぁー。攻めには来ない?」



「彼らとしては我慢の時間帯だと思いますから、耐え切った先の攻撃に備えてるのかと」



 富永が攻めて来なくて守備を固めてばかりなのを見た遊子から、消極的なんじゃないかという言葉が出て来る。



 それに神奈が今は守る時間帯で前に出て来ないんだと思い、反撃のカウンターに警戒していた。



 向こうの得点パターンとして相手の攻めを耐え凌ぎ、そこからの速攻で菊池が主に決める。


 こういったデータがあるせいか。




「(何時も通り待ってりゃ良い。速攻で相手が守備に切り替えきれていない隙を突けば、どんな鉄壁の守備も崩されるってな)」



 桜見に押されている展開だが菊池に焦りは無い。


 自分の役割は決まっている。



 守りきった所へ速攻のチャンスが来た時、確実にゴールを奪う事。


 それがワントップの点取り屋である自分の仕事で、来たるべきチャンスの時まで彼は温存していた。



 ただ、それは相手の方も同じだが。




 前半も終盤、桜見は最初の30分で先制しようと、かなり前へ出て来ている。



「(しつっこいなぁ〜。飽きもせずガチガチと固めちゃって!)」



 変わらずゴール前を人数かけて固める富永に、楽斗はパスターゲットを見つけられない。



 だったら自分で決めてやろうと、中央の位置から右足でシュートを撃つ。



「ぐっ!」



 これは相手DFの釜石がシュートブロックで体を張って、ゴールはならなかった。



『(与一! 来るよ!)』



『(うん!)』



 輝羅とテレパシーでやり取りすれば与一が動き出す。




 楽斗のシュートは跳ね返ると、富永の谷岡が拾って右サイドの長崎へパスを出す。


 チャンスから一転、カウンターのピンチに桜見は陥る。



「(よし!!)」



 これに菊池が桜見の空いてるスペースに走り、長崎からは既に長いスルーパスが、菊池の目指す場所へと放り込まれる。



「ナイスパース♪」



「な!?」



 菊池は驚愕。



 またしても自分より速く与一が先にパスへ到達、というよりも完璧に読まれた感じの方が大きかった。



 耐えてカウンターに繋げたはずが、それをあっさりと潰されてしまい富永としては貴重な攻撃チャンスを逃す形となる。



 ピィ────



 此処で主審から前半終了を告げる笛が吹かれた。


 桜見が優勢で試合を進めるも富永の堅い守備を崩す事が出来なくて、スコアレスで折り返す事となった。




「お前、思ったよりもやるみたいじゃんか」



「ありがとうー♪」



 前半が終わったタイミングで菊池は与一に声を掛ける。


 流石に此処まで防がれ、自分の動きについてくる相手は認めざるを得なかった。



 菊池に認められた与一から笑顔が咲く。



「けど、こっちは後半ゴールを取るからな。そんで俺らが都大会に行く」



 ニヤッと強気な笑みを見せる菊池。


 実力は認めても試合で負けるつもりはなく、後半で彼のゴールを叩き割ろうとゴールへの意欲が心と共に表れていた。



「あー、悪いんだけど〜」



 与一は陽気な笑顔から菊池と同じ強気な笑みへと変わり、そこに後ろから輝羅も加わる。




「「中学で失点する気無いから」」



 2人揃って同じ台詞を菊池へ言い放った後、双子はベンチに引き上げていく。



 この試合だけに限らず与一と輝羅は先の都大会、関東大会、更にその先の全国大会で全ての試合で完封を狙っていた。

与一「うーん、点が入らないねー」


輝羅「上のレベルに行けば、こういうの多くはなりそうだけど、取れる時に取ってはおきたいかなぁ」


神奈「このままスコアレスかな?」


与一「どうなんだろうねぇー」


輝羅「次回、影の薄い彼が活躍するかもね♪」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ