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【13万PV 感謝!】封神闘仙記 〜スキル無しで追放された俺、複数拳法と最強の仙術《封神拳》で無双中〜 - 第22撃:《日常への還還》
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第22撃:《日常への還還》

一真は、空に広げた仙気の足場を伝い、ゆっくりと大地へと降り立った。


その表情はすでに変わっていた。

先程までの圧倒的な威圧と殺気――"死神"とまで呼ばれるに相応しいそれは、もうどこにもない。

そこに立っていたのは、いつもの優しげな笑顔を浮かべる草薙一真だった。


「……無事か?」


静かにそう問いかける声が、村に再び“日常”を呼び戻す。


ビル、リューネ、ザック、サラ、ハンクの五人はいずれも軽傷。

晶と、逃げ遅れていた母娘も無傷だった。

母親の足首の捻挫も、サラの持っていたポーションによってすでに完治している。


それぞれが無事を報告する中、母娘は何度も頭を下げて礼を述べ、やがて人の気配が戻り始めた村の奥へと帰っていった。


「……もう、安心だな」


ぽつりと一真が呟く。

そして、改めて冒険者たちに視線を向けた。


「助かったよ。俺たちのゴタゴタに巻き込んじまって、悪かったな。それと――晶を守ってくれたこと、心から礼を言う」


そう真っ直ぐに告げられて、五人は少し驚いたように目を見合わせた。


「礼……って言われてもな」

と、ビルが頭をかきながら苦笑した。


「ほとんど、あんた一人で全部倒しちまったし。俺たちは後片付けみたいなもんだったぜ」


「あなた……本当に何者なの?」

リューネは一歩前に出ると、じっと一真を見つめる。

「あんな力、勇者どころの話じゃない……」


「まあ、礼は受け取っておくよ」

ザックが肩をすくめながら言った。

「それより……あんた、本当にさっきと同一人物か? 別人みたいだぞ」


「ははっ、ちょっとやりすぎたとは思ってるさ」

一真は照れくさそうに笑うと、すぐに晶の方を振り返る。


「晶、無茶はするなよ? ……でも、母子を守ろうとしたお前、すげぇカッコよかったぞ」


その言葉に、晶は真っ赤になってうつむいた。

「は、はい……」と小さく返事をし、耳の先まで染まっていく。


次に、一真の視線は晶の隣に立っていた少女、サラへと移る。


「えーっと……サラちゃん、だったよな? 晶を守ってくれてありがとう。身を挺して、よくやってくれた。本当に、感謝してる」


そう言って、一真は右手を差し出す。

サラは一瞬目を見開き、頬を赤く染めながら俯いた。


「べ、別に……そんな、大したことじゃ……」


そう言いつつも、目を逸らしながらも、その手をそっと握り返す。

その手は、小さく、少し震えていた。


戦いが終わり、村には静かな時間が戻った。


冒険者たちは、破損した道や建物の修復を始めるという。


「俺たち五人はな、この村の出身なんだ」

と、ハンクが言う。

「田舎だけどな。それなりに、思い入れもあるんだよ」


一真も手伝いを申し出たが、ビルは首を振った。


「そこまでの被害じゃないさ。数日もあれば、ゆっくりでも直る。骨休めついでに、のんびりやらせてもらうよ」


その言葉に、一真も素直に頷いた。


やがて、一真と晶は、彼らに別れを告げて村の外へと歩き出す。


「また、どこかで会えるといいな」


そう別れ際に一真が言うと、リューネが微笑んで答えた。


「私たちは時々この村に戻ってくるから、また会うかもね」


そして、リューネはふいに晶の方へと振り返り――軽く投げキスをしてみせた。


「晶くん、またね♪」


「は、はいっ! ……守ってくださって、本当にありがとうございましたっ!」


晶は顔を真っ赤にしながら、深々と頭を下げた。


一真と晶が村の外へ歩き始めた、そのときだった。


「あ、あの……!」


サラが一真に駆け寄り、頬を少し染めながら言う。


「名前……教えてほしい……」


その声は、小さく、それでもはっきりと響いていた。


「ああ、そう言えば名乗ってなかったな」


一真は笑顔で頷く。


「俺は草薙一真。そして、こっちが水無瀬晶」


ふと考えて、軽く首をかしげる。


「ん? この世界だと名字が先か? まあ、細けぇことはいいか。……機会があれば、また会おうな」


そう言って背を向ける。


その背中に、ぽそりと小さな声が届いた。


「……クサナギ・カズマさま……カッコいい……」


「なっ!? サラ! お前、俺というものがありながら何を言いやがる!」


怒ったようなザックの声に、サラが涼しい顔で言い返す。


「ザックは……ザック。カズマ様は……推し。……言わなくても分かれ」


「分かるかぁぁぁぁぁ!!」


ザックの叫びが響く中、一真は肩を揺らして笑い、晶はぽつりと呟いた。


「……この世界にも“推し”って言葉、あるんだ……」


その言葉に、一真は思わず吹き出し――

二人の旅は、また続いていく。


みなさん、本当にいつも、拙作を読んでくださり感謝します!

本当に嬉しくて、上手く言葉が出てきません。

ブックマーク、評価も有り難う御座います!


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