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俺の『全自動支援(フルオートバフ)』で仲間たちが世界最強 ~そこにいるだけ無自覚無双~ - 33.もう一度だけ、聞かせてほしいです
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俺の『全自動支援(フルオートバフ)』で仲間たちが世界最強 ~そこにいるだけ無自覚無双~  作者: epina
第三章 夢屋敷

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33.もう一度だけ、聞かせてほしいです

「えっ、おじちゃん帰っちゃうんです!?」

「うん」


 レメリの境遇を考えたら、この幸せな夢を壊すのはかわいそうな気もする。

 ナイトメア・フェアリーがレメリに危害を加える可能性がない以上、しばらくはこのままでもいいんじゃないだろうか。

 

「ねえ、考え直すです。おじちゃんも、お母さんといっしょに暮らすです」

「この子もこう言っていますし、どうでしょうか?」

「あたしもそれがいいと思う!」


 お母さんだけじゃなく、もう一人の子供まで俺を引き止めてきた。

 この子は誰なんだろう? 妹さんかな。レメリちゃんと同じ年の頃に見えるけど。


「ごめんね、おじちゃんは他の人のところにも行かなくっちゃ」

「なんでそんなこと言うんです!? どうして……」


 レメリちゃんが泣き崩れてしまった。

 目線の高さに合わせてしゃがみこんでから、レメリちゃんの頭を泣き止むまで撫でた。

 

「おじちゃんはレメリちゃんの夢じゃないんだよ。ごめんね」

「スラッドおじちゃん……」


 落ち着いてから語り掛けると、レメリちゃんがきれいな瞳でジッと俺の目を見つめ返してくる。

 

「じゃあね。また来るから」


 笑いかけて立ち上がった途端、周囲の景色がまたも変化した。

 どこかの宿の一室だ。見覚えがある気もするけど……。


「スラッド……行かないでほしいです」


 いつもの『魔女』としてのレメリが目の前に立っていた。

 頭ひとつ分くらい俺よりも背の低い銀髪をサイドテールに結んだ女の子だ。

 膝上ぐらいまでの丈のスカート。シャツの上から黒い上着を羽織っていて、トレードマークの三角帽子も被っている。

 だけど、肌の色は半魔族じゃなくて、人間のままだ。

 いつの間にかレメリのお母さんともうひとりの子供は消えている。


「レメリ……魔族の血が、そんなに嫌だったんだね」

「……当たり前です。私が人間に生まれていれば、です。あんなことにはならなかったです」


 レメリの言うあんなこと、というのが何を指しているかはわからない。

 だけど、自分自身を否定したくなるほどの辛い記憶のようだ。


「レメリ、俺が言ったこと覚えてる?」

「もちろんです。忘れるわけないです」


 何かを期待するように俺の顔を見上げるレメリ。


「もう一度だけ、聞かせてほしいです」


 ……ああ、そうか。思い出した。

 この部屋は、俺がレメリにあの言葉を伝えた場所だ。

 当たり前に思ったことを口にしただけだけど、レメリにとっては違ったんだな……。


 ようやくそのことに気付いた俺は、レメリの望み通りの言葉を口にする。


「君は君でいてもいいんだよ」

「ああ……そうです。貴方だけなんです。私のもう半分、肯定してくれた、たったひとりの……」


 相変わらず途切れ途切れの共通語。

 レメリは一言ずつ頷きながら、自分の手を握った。

 触れた箇所から半魔族の青白色が広がって、元のレメリになる。


「レメリ、自分のやりたいことは思い出せた?」

「はい、そうです。私は……魔王を倒すのです。私も含めたすべての半魔族。みんなを受けいれてもらうために、です」


 レメリの言うことは現実的に考えて、とても難しいだろう。

 きっと半魔族のレメリが魔王を倒したからといって、差別する人はいなくならない。

 だけど、そんなことはレメリもわかっているだろう。

 困難な道のりだとわかった上で、魔王と戦う道を選んだんだ。


「そうだったね。じゃあ、そろそろ行こう。いっしょに夢から覚める時間だ」


 レメリがこくりと頷いて、手を差し出してくる。

 その手を取って、夢からの目覚めを念じた。

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【悲報】生殺与奪の権を竜に握られた人類、竜国の使者を「田舎者」呼ばわりしてしまう ~俺は学院生活を楽しみたいだけだから気にしないけど、俺を溺愛する竜王族の姉は黙ってないかもしれません〜
― 新着の感想 ―
[一言] 女の子助けるのはいいけど、 この後ハーレム化しそうで不満
[一言] 全俺が泣いたッ! レメリがんがれ超がんがれっ!
[良い点] あぁ、こういう話は弱いんだよなぁ(;ω;)
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