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俺の『全自動支援(フルオートバフ)』で仲間たちが世界最強 ~そこにいるだけ無自覚無双~ - 49.危ないところだったよ
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俺の『全自動支援(フルオートバフ)』で仲間たちが世界最強 ~そこにいるだけ無自覚無双~  作者: epina
第四章 勇者裁判

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49.危ないところだったよ

 なんとかギリギリ間に合わせた俺は、ベッドの上でみんなを何食わぬ顔で出迎えた。 


「まさか一ヵ月も眠るとはね~」

「もう二度と起きないかもと思ったのだわ……」

「毎日祈ってたのよ」

「危なかったのです」


 シーチャ、エチカ、ディシア、レメリが一斉に喋りかけてくる。


「ああ、そうだね。危ないところだったよ」


 本当に危なかった。

 もう少しで、俺のパーティ内での地位が底辺まで下がるところだったよ。


 しかしそうか、シーチャが言ってたけど一ヵ月も……。

 道理(どうり)で息子がドラゴンになるわけだ。

 エチカに抱きつかれた瞬間、理性が根こそぎ吹っ飛んだもんな……。

 彼女に《全自動支援(フルオートバフ)》が効いててよかった。


「はい、これです。私が()いたリンゴです」

「ありがとう、レメリ」


 レメリから受け取ったリンゴをもしゃもしゃとむさぼる。

 ああ、一ヵ月ぶりの糖分だからだろうか。

 めっちゃおいしい。


「まったく……アレスを起こすのに、ずいぶん苦戦したのね?」

「う~ん、そういうわけでもないんだけど」


 ディシアが嘆息(たんそく)しつつも、笑ってくれている。

 ずいぶんと心配をかけてしまったみたいだ。


「アレス自体は割とすぐに起きたのにね~。屋敷も消えちゃったし」

「そ、そうなんだね」


 シーチャの言葉で、ナイちゃんの言ってたことの裏付けが取れた。

 アレスは悪夢で跳び起きて、ナイちゃん自身は変身能力を得て身を隠したと……。


「本当に……本当にいっぱい心配したのだわ……起きてくれて、本当によかった。グスッ……」

「エチカ……」


 ずっと泣きそうだったけど、エチカはついに大泣きし始めてしまった。

 みんなに慰められている。


「みんな。本当にごめんね。たくさん心配かけちゃったみたいだ」


 結果的にうまくいったとはいえ、ナイちゃんを《全自動支援(フルオートバフ)》の対象にするのは俺にとってもかなり危険な賭けだったみたいだ。

 それまで《全自動弱体化(フルオートデバフ)》のおかげで普通でいられたのに、逆にパワーアップさせちゃったんだもんな。

 ひょっとしたら、エチカの言うとおり二度と目覚めなかったかもしれない。


「謝ることないわよ。あなたは立派にやり遂げたわ。きっと、この世界の他の誰にもできない偉業をね」


 ディシアが素直に讃えてくれる。

 

「いつもどおりに、自分の心に従って行動してただけなんだけど……」

「それでできちゃうっていうのが凄いよね~」

「本当にすごいです。スラッドは英雄なのです」


 シーチャとレメリもたくさん誉めてくれた。

 すごいすごいと言われても、活躍スキルが全自動なので俺には実感がない。

 こればっかりは今も昔も変わらないなあ。

 やっぱり薬草採取とゴブリン退治ぐらいが、自分の力で頑張れてる感じがする。


「スラッドが死ななくてよかったよおおおおおおおおお」


 半身を起こしている俺のお(なか)のあたりにエチカが抱き着いてきた。

 胸が股間にあたっているけど、賢者モードなので余裕の笑顔だ。

 よしよし、とエチカの頭を撫でてあげる。


「それにしても俺が寝ている間に、いったい何が起きたの? ここは王城みたいだし、それにアレスは?」


 エチカがガバッと顔を上げる。

 他のみんなも顔を見合わせた。


 シーチャがため息を吐き。

 レメリが怒りのオーラを発し。

 エチカが羞恥に顔を赤く染め。

 ディシアの顔から表情が消えて。


 しかし、最後には全員同時に頷く。

 ディシアが代表なのか、重い口を開いた。


「そうね。じゃあ、順番に話すわね。あれは――」

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【悲報】生殺与奪の権を竜に握られた人類、竜国の使者を「田舎者」呼ばわりしてしまう ~俺は学院生活を楽しみたいだけだから気にしないけど、俺を溺愛する竜王族の姉は黙ってないかもしれません〜
― 新着の感想 ―
[気になる点] 後書きですが「真綿で締める」でしょうか? [一言] いつも楽しみにしてます。
[一言] 勇者が色々ごねたか・・・
[一言] つまり悪事の数々が発覚して、栄えある勇者としての輝かしい地位から引きずり下ろされ、今や罪人として投獄され虜囚の身なのね。 そりゃ死にたくもなるだろう。 でも自死するようなタマじゃないだろうし…
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