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「ようこそ、お越しくださいました。ジョシュア第2皇子、リリエ第1皇女。私のことは、レオナルドとお呼びください。」
レオナルドは爽やかな笑顔で二人を迎え入れた。
隣には無表情のローズマリーがいた。
「丁寧なご挨拶、ありがとうございます。どうかジョシュアとお呼びください。」
「私は、リリエとお呼びください。」
二人はにこりと笑顔で挨拶をした。
ジョシュアはレオナルドの2つ上で、薄い茶色の髪の毛は光に当たると金髪にも見える。赤い瞳はとても濃くワインレッドのように深い赤色だ。
ジョシュアの隣にいるリリエはレオナルドと同じ年で、ジョシュアと同じ様に、薄い茶色の髪がふわふわとしている。瞳は赤いのだが、色は薄い。
兄妹だと一目で分かるぐらいに似ている。
だがレオナルドはどこかで見たことあるようなと考えていた。
「ジョシュア皇子、リリエ皇女。私は、ローズマリー・クロフォードと申します。レオナルド様と私で、滞在中の間のお相手をさせていただきます。よろしくお願い致します。」
ローズマリーが挨拶をすると、リリエは身体を震わせていた。
挨拶に何か問題があったのか?とレオナルドが首を傾げた時、
「ローズマリーお姉さま!」
と叫びながら勢い良くローズマリーに抱きついた。
「お久しぶりですー!お手紙でやり取りしてましたけど、お会いできるのは何年ぶりかしら?とにかく会いたかったですわー!」
とリリエは更にぎゅーとローズマリーを抱きしめた。
「リリエ、ローズマリー姉様の迷惑だから離れなさい。」
とジョシュアがリリエをローズマリーからベリッと剥がした。
「ジョシュアお兄さま何するのよ!せっかくローズマリーお姉さまを堪能していたのに!」
リリエは頬を膨らませ口を尖らせた。
「ジョシュア、迷惑じゃないわよ?」
と穏やかな顔でリリエの頭を撫でると、リリエは満足そうだ。その代わりジョシュアが不満そうな顔をしていた。
レオナルドはずっと首を傾げていた。
ローズマリーお姉さまと言っていたけど…
「ローズマリー、お二人とはどんな関係なんだ?」
「あぁ、まだ言ってませんでしたわね。従兄弟ですわ。私の亡き母がファラージア皇国現皇帝の姉なので。」
さらりと結構重大なことを話した。
「…え?」
「公爵と結婚する時に、身分を隠して嫁いだみたいなので、知っていらっしゃる人はごく僅かだと思いますが。」
レオナルドは呆気にとられたままだった。
「ローズマリー姉様は一応、皇位継承第4位になってるから。」
「私は、辞退しましたわよ?」
「お父さまが、許すわけないじゃない!」
3人は普通に会話を楽しんでいたのだが、レオナルドの頭がパンクして、何が何だかわからなくなっていた。