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王子と婚約?ただし、条件がありますわ。 - 56
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「従兄弟…。」


通りで見たことあるような顔だなと、いやそれよりももっと重大な…


「皇位継承権…、ローズマリーが皇女?!」


レオナルドは驚きながら聞いた。


「私は放棄していますわ。」


「お父さまは許してないわ!」


ジョシュアはローズマリーにずっと抱きついているリリエを無理矢理引き剥がした。


「リリエ、みっともないから。」


無理矢理引き剥がされたリリエはまた頬を膨らませている。

コロコロ変わる表情にレオナルドの顔が緩んだ。


「リリエ様、滞在中のお部屋を案内させていただきますね。」


とニコリとレオナルドが笑うと、リリエの顔が段々と赤くなり、リリエは自分の両手で顔を隠した。


「レオナルド様!よく見ると、金髪碧眼だったのですね!」


「は?」


よく見なくても金髪碧眼はわかるのだが…。

ローズマリーとレオナルドは頭に?がたくさん浮かんでいたが、ジョシュアだけはリリエの言いたいことが分かったらしく…


「最近はまってる小説のヒーローが、金髪碧眼の設定で、そのヒーローがリリエの今の理想の男性なんだ。」


と淡々と言われた。

ようは、小説の中のヒーローが現実にいて、ときめいてるんだ。とジョシュアは二人に説明していた。


「ぇっと…」


レオナルドがリリエに何か話そうとしたら、


「レオナルド様は、お付き合いなさってる方とか、婚約者さまはいらっしゃるのですか?!」


リリエの顔は真っ赤だった。

ローズマリーと婚約をしているし、好意を持たれても期待に応えれないため、はっきりと言おうとした。


「あ…いま「せんわよ。」


が、レオナルドの言葉にローズマリーが被せてきた。

レオナルドは何を言ってるんだとばかりにローズマリーを見るが、ローズマリーは知らんぷりをしている。


「お姉さま、本当ですか?!」


きゃーと嬉しそうにリリエは小躍りをしていた。

ローズマリーはリリエの問には答えずに、ジョシュアとリリエの部屋を案内し始めた。


レオナルドはただ悲しかったが、今は客人の相手の最中なのでローズマリーに代わり先頭を歩いた。





ジョシュアの荷物はさほどないみたいだが、リリエの荷物が多くて時間がかかっているみたいだ。


先に3人は、応接室にいき、ティータイムをしていた。


「姉様、嘘は良くないよ?」


ジョシュアは、にこりと笑っていたが後ろに黒いオーラが見えた。


「ジョシュアは知っていたの?」


リリエが知らないから知らないと思っていた。


「父に聞かされたからね。で、その嘘のせいでレオナルド様とリリエが可哀想なんだけど?」


レオナルドは心ここにあらずなようで、ずっとぼーっとしていた。


「嘘ではないわ。公式には発表はしていわ。それに、建国記念の日に破棄しますから。」


ジョシュアはそれも気に入らなかった。


「ただの屁理屈じゃないの?」


ジョシュアに言われて、たしかにそうかもしれないと、ローズマリーは思ったが、もう自分の中では決めたことだと…。


「もう決めたことよ。」


「レオナルド様とリリエが本当に可哀想だな。」


先程からずっとぼーっとしているレオナルドが気の毒に思えた。


「レオナルド様!お待たせいたしましたわ!」


とリリエはレオナルドの隣に座り、勢い良く抱きついた。


抱きつかれたことにより正気に戻ったのか、背筋を正し、王子様スマイルまで見せた。


「リリエ様、親睦のために一緒にお茶をどうぞ。」


とリリエには自らお茶を淹れ手渡した。


「美味しいですわ!レオナルド様はお茶も淹れることができるのですね!」


レオナルドの王子様スマイルは揺らぐことはなかった。

ローズマリーは、使用人が淹れたお茶を一口飲んだ。

その紅茶はいつもより苦い気がした…。








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