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王子と婚約?ただし、条件がありますわ。 - 73
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服は汚れたままフラフラとルイはゆっくりとローズマリーに近づいてきた。

周りの貴族は、ルイに道を開けるかのように、ルイから距離をとっていた。


「ローズマリー、とても綺麗になったね。」


微笑みながらそう言い、近づいてくるルイがどことなく怖い。

いや、なぜ、ここにいるのかも分からない。

ローズマリーの気持ちを察したのか、レオナルドかローズマリーの前に立ち、ルイからはローズマリーを見えないようにした。


「そこで、止まれ。これ以上、近づくな。」


レオナルドはルイに牽制をした。

ルイの足は止まり、ルイの周りには騎士が集まっていた。


「ひどいなぁ、殿下。僕はお祝いの言葉を言いに来ただけだよ?」


ルイの微笑みは崩れない。


「貴方は幽閉されていた筈…。」


「あぁ、長年鉄格子を揺らしていたら、取れたみたい。外に出れるようになったよ。それに、衛兵達もほとんど来ないし、僕には2日に一度しか食事も運ばれないから、あまり気付かれない。簡単なことだったよ。まぁ、食事を置くだけで中の様子なんて確認しないから、まだ気付かれてないんじゃないかな?」


ルイはクスクスと笑っていた。


会場中はザワザワと騒ぎ出し、レオナルドはローズマリーを抱き締め、自分の身体でルイにローズマリーを見せないようにした。


「ルイ・ブルース。君は幽閉されている地下牢から出たということは、それ相応の処罰が下る。何故出てきた。」


国王はゆっくりと話た。


「陛下、お久しぶりですね。何故出てきた…衛兵達が言ってたんですよ、ローズマリーが殿下の婚約者だと…。僕の元婚約者ですから、お祝いの言葉をかけなければと…。」


クスクスと笑うルイにレオナルドはローズマリーを更にぎゅっと抱き締める。


ローズマリーはレオナルドに耳打ちをすると、レオナルドは驚いた顔をした。


「ルイ、私の為に地下牢から出てきたのでしょう?」


ローズマリーはレオナルドの腕の中から離れ、ルイにゆっくりと近付いた。


「ローズマリー、更に美しくなったね。ドレスもとても似合ってる。」


「ありがとう。お祝いの言葉だけではないでしょう?幽閉されているのに、わざわざ脱獄したのだから。」


ローズマリーはルイにニコリと微笑んだ。


「あぁ、殿下を見に来たんだ。パレードに出る時も見ていたよ。」


ローズマリーはゆっくりとルイに近付いた。


するとルイはローズマリーを自分に引き寄せ力強く抱きしめた。


ルイはチラリとレオナルドの方を見ると、今にも殴ってきそうな顔をしていた。


「ルイ、満足したかしら?」


「あぁ、満足したよ。」


ルイはローズマリーを優しく離した。


「ローズマリー、君の後ろにいる殿下なら、君を必ず幸せにしてくれるよ。自分の気持ちに正直になったほうがいいよ。」


ルイはそう言うと騎士に抑えられ、ローズマリーはまたレオナルドの腕の中に収まった。


ルイは抵抗することもなく騎士に自由を奪われ連れられていった。


その姿をローズマリーは瞬きもせず、見つめていた。










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