第七十四話 混乱
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「流石に気づいてはいたようですが、放置していたみたいです」
新月の言葉に僕は頭を抱える。
あれええええええええ?
行き成り予想が外れたぞ。
何処かの国が関与してると思ったのに。
「放置? 自分達の国なのに?」
「あ~~いや何というか。密偵達の一部がその貴族が罪を着せるのを手伝っていたみたいですね」
「はい?」
まさか寝返ったのか?
何の為に?
というかその前に新月に聞くことがある。
「新月」
「はい?」
「先程の間は何なの?」
「一瞬寝てただけです」
「え? 寝てた」
「はい」
「本当に?」
「それはもう」
「何で?」
「夜に寝室で頭領との初夜を考えいたら眠れずに……」
まてええええええええっ!
僕は頭痛を覚え頭を抑える。
「良し新月。もう黙ろうか。寝てても良いよ」
こう言い放っても仕方無いと思う。
うん。
「ええええっ! 頭領が私に聞いてきたから答えたのに~~」
「はいはい。黙ろうか」
「はあ~~少し眠らせてもらいますね」
と言いつつ新月は椅子に座ると本当に眠り始めるて寝息を立てる。
新月。
最初の凛々しさはどこに行ったのやら……。
まあ良いか。
報告書をもう一度見るか。
……。
………。
否。
違うな。
報告書でみた感じではこの国の密偵は無能では無いみたいだし。
国家に忠誠心が無く金の為に裏切ってるのか?
いや。
違う。
寧ろ徹底的に国に忠誠を誓っているタイプだ。
いや違うな。何人かは国ではなく剣王個人に忠誠を誓ってるみたいだし。
では何で?
……。
………。
幾つかの仮説が浮かぶがその殆どを否定。
その内一つの可能性にたどり着く。
まさか僕達に偽の情報を掴ませるのが目的なのか?
何の為に?
自分達が僕に依頼してきたのに、虚偽情報を与えてくる意味が分からない。
そんな事をしても利益が無い。
もう一度報告書を見る。
……。
………。
うん?
何だこの違和感?
「新月」
「はい?」
僕の言葉に寝ぼけながら返事をする新月。
「前の報告書持ってる?」
「はあ?」
「ならもう一度見せて」
「はい」
新月から渡された前の報告書と見比べてみる。
「やっぱり」
「どうしたんですか?」
「ここを見て」
「この箇所がどうかしたんですか?」
「何というか……此方の調査のレベルで評価が変わってるんだよ」
「はあ?」
意味がわからないと首を捻る新月。
う~~ん。
人に説明するのが難しいねえ。
今はまだ。
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