Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
BAD END STORY ~父はメインヒーローで母は悪役令嬢。そしてヒロインは最悪の魔女!?~ - 78話 オリバー再び
[go: Go Back, main page]

表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

80/228

78話 オリバー再び

 本日はパートナー生徒と学園敷地内で魔力に纏わるスポットを探し出し、レポートを書くことになりました。


 数名の生徒は中庭の石像や聖水の噴水を目につけて向かいます。私とジャンヌさんはせっかくですので別の場所を探してみようかと思い、歩き回ることにしています。


 それに複数の生徒たちは中庭の石像や聖水の噴水以外にも目を付けて向かっている情報を聞き、私達も見に行くことにしました。


 【赤】と【藍】のワンダーオーブの入手場所に人が集まると言うことは、私達の前を歩く生徒たちも他のワンダーオーブの入手場所を目指している可能性が高い。


 しばらく歩きますと、学園敷地内最北の場所にある大樹にたどり着きました。


 大樹かぁ。ちょっと違うわね。ワンダーオーブの入手場所に大樹なんてなかった気がします。


 でも確かにこの大樹からは、魔力を感じ、レポートを書くには十分な場所だと思えました。それにワンダーオーブと関係ないジャンヌさんをむやみやたらと連れまわすわけにはいきませんよね。


「ここにしますか? レポートの完成は来週ですのでまだ探せますが、歩き疲れたでしょう?」


「!? いえ、むしろ姫様をここまで歩かせてしまい申し訳ありません!! 私はどこまでついて行きます」


 どこまでもついて行きますなんて言ったら、私もその間歩いていますが…………いえ、彼女はそういうつもりで言っているわけではないのはわかりますけど、ちょっと可愛いし良いか。


 スザンヌなんてたくさん歩かせた日の夜は、わざとまずい紅茶を淹れて仕返ししてくるのに。今日も砂糖は多目に用意しておきましょう。


 ニコニコしながらついてくるジャンヌに、真顔のままのスザンヌと元気に尻尾を振って私の周りを駆け回るウィルフリード。お散歩じゃないのよ。やだこの子まだ散歩続けたそう。


「そうね、せっかくですしもう少し探してみましょうか」


「はい!」「がう!」「…………畏まりました」


 ごめんねスザンヌ。だからジャンヌさんに気付かれない様に嫌そうな顔をしないで。


「あら、ミゲルじゃない。あなた方も大樹に?」


 しばらく散策をしていますと、ミゲルとミゲルとパートナーの生徒と偶然鉢合わせました。ミゲルのパートナーの生徒は男子生徒でジャンだったかしら?


「ええ、そうですよ。クリスティーン姫はまだ探されるのですか?」


「そうね、まだ時間はありそうですし、せっかくですからもう少し歩いてみようかと思います」


 私達がそのままどこかに向かう最中、ミゲルのパートナーであるジャンは、私をよく思っていないのか一瞬、目が合うと睨まれていたように見えます。


 どうやら今の私は我儘で横暴な姫様と、実は優しい姫様で意見が対立しているようですね。ジャンは間違いなく前者だと思っていそうですね。まあ、別に構いませんが、ミゲルと一緒にワンダーオーブを手に入れようとするときに障害になりかねないわね。


 こういう学園内を自由に歩き回れる授業で、他のクラスと合同でしたら、リビオやビルジニとも会う機会を作れましたのに。


 あとは最初に話したきり一度も接点を持てない隣国の皇子よね。アレクシスは学年が違うから難しいか。


 隣国の皇子であるオリバーとは、一度顔を合わせたきり、一度も接点を持てないでいる。身分ごとに分かれている昼食のテーブルは同じであるが、彼は最初の一回以外はあそこに現れていないのだ。


 そこまで私のことが嫌だったとか? ちょっとショックね。料理が好みじゃないとかでしたら良いのですが。


 しばらく歩き回りましたが、その日は良い場所を見つけることができませんでした。授業終わりにジャンヌさんと話しながら教室に戻っている最中。


 正面を歩くは厳格そうな執事を連れたこげ茶色の髪にライトグリーンの瞳の男子生徒。目つきは鋭く冷酷で威厳を感じ、歩く姿も堂々としていた。


 彼はちょうど今、考えていた隣国の皇子オリバー・アーバスノット・コリングウッド。偶然にもお互い目があいました。いつかこの男とも親睦を深めて【紫】のワンダーオーブを手に入れる必要があるのよね。


「俺に何か?」


 つい彼の顔を見すぎたのか、オリバーの方から私に話しかけてきました。


「ごめんなさい。特に他意はないわ」


「へぇ、他意なく俺を見ていたのですね」


「……ええ、そうですけど?」


 オリバーの表情はあいかわらずわかりにくい。これはジェラールの動かない表情筋とは違う。彼は嬉しそうに口角を上げている。しかし、声からはやはり冷たさを感じた。そう、表に出している表情が本心に見えないのだ。


 どちらかと言えば、貴方の方から他意を感じますわ。まあ、私を利用しようっていうのなら、私も貴方を利用し返すだけの話ですけど。


 特に何事もなく、お互いはすれ違うように廊下を進んで行きました。


 やっぱり昼食時に現れないのは、料理が口に合わなかったからなのかしら?

オリバーはクリスティーンに好意が……ある?


今回もありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
表紙絵
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ