受付嬢との約束①
「わざわざ送っていただいてありがとうございます」
家の前まで送って貰ったシシリアがランドにお礼の言葉を言うと
「気にしないでくれ、それじゃあ俺も帰るとするよ。おやすみ」
「はい、おやすみなさい」
ランドの言葉にそう返事したシシリアだったが返事を聞いて踵を返したランドに意を決したように言葉を投げ掛けた。
「あ、あのランドさん!」
「ん?」
「明日はなにか予定とか有りますか?」
「明日?特に決まった予定はないよ。なんか適当に依頼があれば受けようかなとは思っているけど」
「で、でしたら今日遅くまで付き合わせてしまったし帰りも送って貰ったのでお礼と言ってはなんですが明日食事でも行きませんか?」
「そんなお礼なんて気を使わなくていいぞ?」
「でも…そ、そうだ実は私明日は仕事がお休みで買い物とかをしようと思ってるんですが、結構量が多くなりそうなんですよ。それで荷物を持つのを手伝ってくれないかなと思いまして、それでその交換条件と今日のお礼も含めて食事に行かないかなと…」
「あぁそういうこと、別に食事なんか奢ってくれなくても荷物持ちくらい手伝うよ?いつもお世話になってるんだから」
「流石にそれは悪いです。だから是非ご馳走させてください」
「だからそんな気を使わなくても「そ、そんなに…」…え?」
「そんなに…私と食事に行くのが…嫌ですか?」
シシリアはランドに悪気がないのは理解しているが、それでもそこまで遠慮されてしまうと流石に自分の事が嫌いなのかと感じてしまい今にも涙が流れそうなほど目を潤ませてランドを見つめてしまう。
「い、いや…嫌とかそんなんじゃなくて」
シシリアの顔を見てランドは慌ててしまう。
「だ…だったら明日は私に付き合ってください。たまには仕事抜きで交流しましょうよ!じゃないと今度ギルドの中で「ランドさんが冷たいんです」って泣きじゃくりますよ?」
とうとうシシリアの目から涙が零れた、それを見たランドはオロオロしながら答えた。
「わ、わかったから、明日買い物も食事も付き合うから泣かないでくれ!」
「ホントですか…嘘なら泣きますよ?」
「大丈夫、約束は守るよ。だから泣き止んで」
「グス…わかりました」
どうにか泣き止んでくれたシシリアにホッとしたランドは一呼吸置いてから口にした。
「じゃ、じゃあ明日待ち合わせはどうしようか?」
「そうですね、では朝の10時頃にギルド前で落ち合いましょう。それでいいですか?」
「わかった、遅れないように気を付けるよ」
「はい、楽しみにしてますね」
そう言って笑顔に戻ったシシリアが家に入ろうとした時にランドが声をかけた。
「シシリア」
「はい?」
「これだけは本心で言っておくけど、本当にシシリアが嫌いとか食事に行くのが嫌とかはないんだ。俺はシシリアのことは信頼してるし頼もしく思ってるからそれだけは信じてほしい」
少しの間が空いてから…
「フフ…わかってますよ、ランドさんがそんな人でないことくらい」
「え?」
「ずっとランドさんの担当をしてるんですよ?ランドさんの人柄くらい知ってます。ランドさんに遠慮されたことが悲しかったのはホントですがそれが悪気があってのことではないのは理解してます」
「そ、そうか…良かった。シシリアに嫌われたらどうしようかと思ったよ」
「え、それって…?」
ランドの言葉にシシリアは少し顔を赤らめてドキッとしたが…
「担当を辞められたらギルドに行きにくいしな」
ランドの言葉にシシリアはガクッと脱力した。
「ハァ、この人はホントに…」
「え、なに?」
「なんでもありません。じゃあ明日楽しみにしてますね、おやすみなさい」
「あぁ、おやすみ」
「はい」
そう言ってシシリアは家の中に入っていった。
男女の会話が書けるほど人生経験ないからどんな感じで書いたらいいのかよくわかりません( T∀T)