この記事のサマリー
・「闇が深い人」とは、性格の暗さというより、言動や雰囲気から「何か抱えているものがありそう」と感じさせる人を指す比喩表現です。
・過去を語らない、自分を大切にしない、人間関係の距離感が極端などの特徴があると、「闇が深い」と受け取られやすくなります。
・問題なのは闇の有無ではなく、それを抱え込みすぎて日常に影響が出ることです。
誰かを見て「この人、闇が深そう」と感じたことはありますか? 何気なく表現してしまいがちですが、そもそもどんな特徴があると「闇が深い」と言うのでしょう?
この記事では、「闇が深い」という言葉にふと引っかかったあなたに向けて、意味や使いどころについて考えてみたいと思います。
「闇が深い」人の特徴とは?
「闇が深い人」は、ネットスラング的に「表向きは普通に見えるのに、内面に強い葛藤・孤独・不安・トラウマなどを抱えていそうな人」という意味合いで使われることが多いです。そうした場合の特徴を3つ紹介します。
過去の話を極端に避ける、隠したがる
世間話の流れで出身地や学生時代の話題になったときに、さらっと話せる人もいれば、明らかに話題をそらす人もいます。もちろん、プライバシーを大切にしたい人は多いので、それ自体は自然なことです。
ただ、あまりに一貫して過去に触れられるのを拒む場合、「触れられたくない出来事があるのかもしれない」「思い出すのが苦しいのかもしれない」と周囲が感じてしまうことも…。
その結果、本人が特に何かを語らなくても、どこか影のある印象につながりやすいといえるでしょう。
自分を大切にしていない言動が多い
例えば、周囲が褒めても「いやいや、私なんて全然」「どうせうまくいかない」と強く否定したり、成果を出しても自分の力として受け取れなかったりする人がいます。また、「自分は我慢して当然」という前提で動いてしまったりすることもあります。
こうした言動が続くと、周囲は「この人は自分を傷つけるような考え方をしているのでは?」と感じ、そこに「深い影」を見てしまうことがあります。

人間関係の距離の取り方が極端
最初はやたらと距離が近く、親友のように接してくるのに、ちょっとした行き違いがあると急に連絡が途絶える、あるいは逆に相手を強く束縛してしまう、といった形で現れることがあります。
距離の取り方が極端であるほど、「この人は心の奥で何か抱えているのかも…」という印象が強まりやすいでしょう。
闇自体は誰にでもある
「闇が深い人」と聞くと、どこか特別な事情を抱えた人のように感じるかもしれません。しかし実際には、闇そのものは、誰にでも多かれ少なかれ存在します。
私たちは日々の生活の中で、理不尽な出来事に傷ついたり、思うようにいかない自分に落ち込んだり、誰にも言えない不安を抱えていたりするものです。そうした感情を完全になくすことは難しく、むしろ「闇がない状態」を理想として追い求めすぎるほうが、心を苦しくしてしまうことがあります。
闇は「弱さ」ではなく「人間らしさ」
闇という言葉にはネガティブな響きがありますが、それは必ずしも「欠点」や「異常さ」を意味するものではありません。悩んだり迷ったりするのは、人と関わりながら生きている以上、自然なことです。
むしろ、闇があるからこそ人の痛みに気づけたり、言葉を選んで相手を思いやれたりする場面もあります。表に出さないだけで、誰もが心の中に「触れられたくない部分」や「整理しきれていない感情」を持っているものです。
問題になるのは「闇があること」ではなく「抱え込み方」
大切なのは、闇があるかどうかではなく、それをどう扱うかです。
疲れているときに弱音を吐けたり、安心できる人に少しだけ話せたり、時間をかけて気持ちを整理できたりするなら、闇は人生の一部として存在していても問題ありません。
反対に、ずっと一人で抱え込み続けたり、自分を責める方向へと深く沈み込んでしまったりすると、日常生活や人間関係に影響が出やすくなります。
「闇が深い」と言われる印象につながるのは、闇そのものよりも、そうした「抱え込みの状態」にあることが多いといえるでしょう。

「闇」を遠ざける方法
闇は誰にでもあるものだとしても、できることなら「深く沈み込む前に距離を取りたい」と感じるのが本音ではないでしょうか?
闇を完全になくすことは難しくても、心の中でふくらみすぎないように整える方法はあります。ここでは、日常の中で実践しやすい「闇を遠ざける工夫」を紹介します。
「闇が近いサイン」に気づく
闇を遠ざける第一歩は、「落ちる前」に気づくことです。例えば、眠りが浅い、食欲が落ちる、SNSを見るのがつらい、やたらと過去を思い出す、人の言葉が刺さりやすい… こうした小さな変化は、心が疲れているサインかもしれません。
この段階で「気のせい」と片付けず、少し生活のペースを落とすだけでも、闇が深くなるのを防ぎやすくなります。
考えすぎる時間を「物理的に」減らす
闇が濃くなるときは、頭の中で同じ考えがぐるぐる回りやすくなります。この状態を抜けるには、精神論よりも「環境」を変えることが効果的です。
例えば、散歩に出る、部屋の換気をする、シャワーを浴びる、机の上を片付ける。小さな行動でも、脳に入る刺激が変わることで思考の流れが切り替わり、「闇に浸り続ける状態」から抜け出しやすくなります。
気持ちは「言葉にする」だけで軽くなる
闇が深くなるときほど、感情は心の中で大きく膨らみます。けれど、頭の中だけで抱えていると、感情は形を持たず、いつまでも整理できません。
おすすめなのは、ノートでもスマホのメモでもいいので、「しんどい」「嫌だった」「怖い」と思ったことを書き出すこと。
人に見せる必要はありません。ただ言葉にするだけで、自分の気持ちを客観視できて、心が落ち着くことがあります。
休むことを贅沢だと思わない
闇を遠ざけるには、気持ちの整理より前に、体の回復が必要なこともあります。睡眠不足や疲労が続くと、思考はネガティブに傾きやすく、普段なら気にしないことが刺さるようになります。
だからこそ、休むことは甘えではなく、コンディションを整えるための基本です。
「今日は頑張れないな」と思った日は、闇に向き合おうとするよりも先に、まずはちゃんと休ませてあげる。それだけで、心の景色が変わることがあります。

「闇が深い」に関するFAQ
ここでは、「闇が深い」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 「闇が深い人」とはどんな人のことですか?
A.「表向きは普通に見えるけれど、内面に強い葛藤・孤独・不安・トラウマなどを抱えていそうな人」という意味合いで使われることが多いでしょう。
Q2. 自分のことを「闇が深い」と感じるのは変ですか?
A. 変ではありません。誰にでも、気分が沈む瞬間や、複雑な感情を抱える場面はあります。それに気づけること自体が、自分と向き合えている証ともいえます。
Q3. 「闇が深い」という言葉のNGな使い方はありますか?
A. 相手を評価・ラベリングする目的で使うのは避けた方がいいでしょう。軽いノリや冗談のつもりであっても、相手を傷つける可能性があります。
最後に
「闇が深い」という言葉は、ときに人を縛るラベルにもなります。けれど、その奥にある感情や背景に目を向けることで、自分の受け止め方も優しく変わってくるのではないでしょうか。
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