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2026.02.18

「口角、泡を飛ばす」とは唾を飛ばして激しく議論をする様子|唾関連の慣用句まとめ

「口角、泡を飛ばす」とは激しく議論をする様子を表す慣用句です。語句中の「泡」は唾(つば)を指しています。唾関連の慣用句としては、眉唾(まゆつば)や唾棄(だき)、固唾(かたず)などのさまざまな言葉があります。それぞれの意味や使い方を見ていきましょう。

「口角、泡を飛ばす」とは? 意味と使い方

「口角、泡を飛ばす」とは、興奮して口から唾を飛ばすことです。「こうかく、あわをとばす」と読みます。実際に口から唾を飛ばすとは限りませんが、まるで唾が飛び交っているかのように激しく議論する様子を表現する際に使われます。

・口角、泡を飛ばして、経営を立て直す案を口々に論じた。
・話し合いは白熱し、皆、口角、泡を飛ばしている。

読点を使用せず、「口角泡を飛ばす」と表記することもあります。

口角泡を飛ば・す
興奮して口からつばきを飛ばす。激しく議論するさまにいう。

出典:小学館 デジタル大辞泉

「口角、泡を飛ばす」以外の唾関連の語句

「口角、泡を飛ばす」の「泡」とは、「唾(つば)」を指します。「唾」を使った表現は少なくありません。次のように、普段何気なく使っている言葉にも「唾」が含まれています。

・眉唾(まゆつば)
・唾棄(だき)
・固唾(かたず)
・天を仰いで唾(つばき)す
・唾(つば)を付ける
・咳唾(がいだ)、珠を成す

それぞれの意味や使い方を、例文を通して見ていきましょう。

(c)Adobe Stock

眉唾(まゆつば)

「眉唾(まゆつば)」とは、騙されないように用心することを意味する言葉です。眉に唾を付けると狐などに化かされないという言い伝えに由来します。

・彼の話は、眉に唾を付けてから聞くほうがよい
・眉唾したものの、結局は騙されてしまった

また「眉唾物(まゆつばもの)」の略語としても使われます。眉唾物とは、騙される心配のある物や真偽の確かでない物、信用できない物といった「不確実な物全般」を指します。

・その情報は眉唾だ。信用する前に情報源をしっかりと確認するほうがよい
・そんなにおいしい話はかえって怪しい。話を鵜呑みにするのは危険だ。眉唾物に違いないよ

日常会話では「用心する」よりは「怪しい」のニュアンスで使われることが少なくありません。正確に話の内容を理解するためにも、2つの意味があることを押さえておきましょう。

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唾棄(だき)

「唾棄(だき)」の文字通りの意味は、唾を吐き棄てることです。そこから転じて、非常に軽蔑して嫌うことを意味するようになりました。

・彼がしてきたことは、いずれも唾棄すべき行為だ
・彼女にとってわたしは唾棄する存在のようだ

唾棄は、単に嫌っているときには使われません。相手に対して軽蔑する気持ちがある場合に使われる言葉です。ポジティブなニュアンスが一切含まれないため、使う場所やシチュエーション、相手を選ぶようにしましょう。

固唾(かたず)

「固唾(かたず)」とは、緊張して息を凝らしているときなどに口中にたまる唾のことです。古くは「かたつ」と発音しました。固唾だけで使用されることはあまりなく、事の成り行きが気がかりで、緊張している様子を指す「固唾をのむ」という慣用表現で使われます。

・いよいよ最優秀賞の発表だ。ホールに集まった人々は固唾をのんでプレゼンターに注目した
・娘の発表の順番が近づいてきた。息を殺し、固唾をのんでステージを見つめる

なお、固唾をのむの「のむ」は、「呑む」と表記することもあります。

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天を仰いで唾(つばき)す

「天を仰いで唾(つばき)す」とは、人に害を与えようとして、かえって自分に災いを招くことです。上を向いて唾を吐くと、それがそのまま自分の顔に落ちてくることに由来します。

・彼女は誰彼となく悪口を言っているが、天を仰いで唾すという言葉のとおり、結局は自分に返って来るだろう
・人を貶める発言は今すぐやめるように。天を仰いで唾する行為だから

「天を仰いで唾す」は、「天を仰いで唾(つばき)する」や「天に向かって唾(つば)を吐く」、「天に唾(つば)する」とも表現されます。

なお過去の調査では、本来の意味とは異なる「自分より上位に立つような存在を冒し汚すような行為をすること」の意味で使っている人が一定数いるという結果も。「天=位が高い」「天=自分よりも上位の存在」と解釈すると、誤った意味で理解してしまうかもしれません。

「天を仰いで唾す」や「天に唾する」の「天」は、文字通りの天、つまり空に向かって唾を飛ばす行為だと覚えておきましょう。

唾(つば)を付ける

「唾(つば)を付ける」とは、他人に取られないように、前もって手を打っておくことです。

・売り出す前に唾を付けておいたから、わたしの分は確保されているはずだ
・すぐに売れてしまいそうなものは、早めに唾を付けておくほうがよい

「唾を付ける」といっても、実際に唾を付けるわけではありません。唾を付けたものは売り物にならないことから、早めに手を打ち他人に取られないようにする意味で使われるようになったと考えられます。

咳唾(がいだ)、珠を成す

「咳唾(がいだ)、珠を成す」とは、かりそめに出た言葉も、珠玉のように美しいものであることを意味する表現です。詩文の才能が非常に優れていることをたとえて使われます。

・彼が紡ぐ言葉は心地よい。咳唾、珠を成すとは彼のような人のことを指すのだろう
・わずか数行の文章でも、咳唾、珠を成す彼女の手によるものだとわかる

咳(せき)も唾も、決してきれいなものではありません。しかし、そのような不潔なものでも、扱う人(話し手・書き手)によってはまるで珠のように美しく見えることがあります。

「唾」を使う言葉は多い!意味を確認しておこう

「唾」を使う言葉・表現は数多くあります。決して清潔できれいなものとは言えない「唾」ですが、わたしたちが生きていくうえで欠かせないものでもあります。

「不潔だからあまり会話に使わないようにしたい」と避けるのではなく、表現力を高めるためにも、紹介したような日常的に使われる言葉の意味は、覚えておくとよいかもしれません。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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