皇族方が見せる「一流のふるまい」
一流とは、どんな人を指すのでしょうか。すぐに答えられる人は少ないかもしれません。決して収入や肩書きで測れるものではなく、むしろ“誰も見ていない場面でどう振る舞うか”にこそ表れます。その答えを、本稿では皇族の方々のふるまいから探ります。
元JALの国際線CA・香山万由理さんが機内で見てきた光景は象徴的です。ビジネスクラスに座る大企業の幹部が、食後のトレイをゴミだらけにして降りていく一方で、皇族の方の座席はシートベルトまで元通りに整えられ、ゴミひとつ残っていなかったといいます。誰も見ていない場面でのこの違いに、「人の格とは、こういうところに出る」と感じたといいます。
皇族の方々の所作には、形式や演出を超えた自然な品格があります。愛子さまが雨の大阪・関西万博で、さりげなく傘を持ち替えて同行者に気を配る――そんな一瞬のふるまいに、多くの人が心を動かされたのは、「相手を思う」姿勢が伝わったからでしょう。そこにあるのは“マナー”ではなく、“思いやり”です。
本稿では、プレジデントオンラインで配信した人気記事から3本を紹介します。テーマは「一流の作法を学ぶ」ではなく、「どう生きるか」を考えること。一流とは、遠い誰かの話ではなく、実は今日から始められる小さな習慣なのだと気づかせてくれるはずです。
皇族が降機したあとの座席はすごかった…国際線のベテランCAが「背筋が伸びる思いがした」と語る経験
(2025年7月19日公開)
一流の人のマナーは何が違うか。元JALのCAで研修コンサルタントの香山万由理さんは「一流と呼ばれるにふさわしい人徳と品格はマナーに表れる。一流企業にお勤めの方でもお食事のあとのトレイにゴミが山盛りだったら、公共の場を汚しても平気な人と思われてしまう。一方で、皇族の方が降機されたあとの状態をみて、改めて背筋が伸びる思いがした」という。<続きを読む>
雨の大阪万博で愛子さまは即座に傘を持ち替えた…皇室研究家が確信した「国民統合の象徴」に近い存在感
(2025年5月15日公開)
5月8日と9日に、天皇、皇后両陛下の長女、愛子さまが、大阪・関西万博を視察された。神道学者で皇室研究家の高森明勅さんは「敬宮殿下(愛子さま)のご発言、ご表情、しぐさ、立ち居振る舞いの優美さは、飛び抜けており、ご公務を通じて存在感がますます大きくなっている」という。<続きを読む>
中国でも愛子さまと雅子さまは大人気…「日本の皇室」が世界中から尊敬される本当の理由
(2024年12月17日公開)
日本の皇室は世界でどう評価されているのか。イギリス在住で著述家の谷本真由美さんは「中世以前からの伝統を現在も維持している王室は世界的に見て非常に珍しい。だからこそ、中国やアメリカ、アフリカだけでなく、王室のある中東やヨーロッパの国々からも特別な存在だと思われている」という。<続きを読む>



