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JP2003297727A - 照明光学装置、露光装置および露光方法 - Google Patents
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JP2003297727A - 照明光学装置、露光装置および露光方法 - Google Patents

照明光学装置、露光装置および露光方法

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JP2003297727A
JP2003297727A JP2002100852A JP2002100852A JP2003297727A JP 2003297727 A JP2003297727 A JP 2003297727A JP 2002100852 A JP2002100852 A JP 2002100852A JP 2002100852 A JP2002100852 A JP 2002100852A JP 2003297727 A JP2003297727 A JP 2003297727A
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prism
optical
light source
illumination
refracting surface
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Application number
JP2002100852A
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Nobumichi Kanayamatani
信道 金山谷
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被照射面上の直交する二方向で互いに異なる
照明条件を実現することのできる照明光学装置。 【解決手段】 光源手段(1)とオプティカルインテグ
レータ(10)との間の光路中に配置された第1アキシ
コン系(7)と、第1アキシコン系とオプティカルイン
テグレータとの間の光路中に配置された第2アキシコン
系(8)とを備えている。第1アキシコン系は、光源手
段側から順に、少なくとも光軸に沿って移動可能に構成
された第1プリズム(7a)と、光軸に沿って固定され
た第2プリズム(7b)とを有する。第2アキシコン系
は、光源手段側から順に、少なくとも光軸に沿って固定
された第3プリズム(8a)と、光軸に沿って移動可能
に構成された第4プリズム(8b)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は照明光学装置および
該照明光学装置を備えた露光装置に関し、特に半導体素
子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等のマイ
クロデバイスをリソグラフィー工程で製造するための露
光装置に好適な照明光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の典型的な露光装置においては、
光源から射出された光束が、オプティカルインテグレー
タとしてのフライアイレンズを介して、多数の光源から
なる実質的な面光源としての二次光源を形成する。二次
光源からの光束は、フライアイレンズの後側焦点面の近
傍に配置された開口絞りを介して制限された後、コンデ
ンサーレンズに入射する。
【0003】コンデンサーレンズにより集光された光束
は、所定のパターンが形成されたマスクを重畳的に照明
する。マスクのパターンを透過した光は、投影光学系を
介してウェハ上に結像する。こうして、ウェハ上には、
マスクパターンが投影露光(転写)される。なお、マス
クに形成されたパターンは高集積化されており、この微
細パターンをウェハ上に正確に転写するにはウェハ上に
おいて均一な照度分布を得ることが不可欠である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、フライアイレ
ンズの後側焦点面に円形状の二次光源を形成し、その大
きさを変化させて照明のコヒーレンシィσ(σ値=開口
絞り径/投影光学系の瞳径、あるいはσ値=照明光学系
の射出側開口数/投影光学系の入射側開口数)を変化さ
せる技術が注目されている。また、フライアイレンズの
後側焦点面に輪帯状や4極状の二次光源を形成し、投影
光学系の焦点深度や解像力を向上させる技術が注目され
ている。
【0005】しかしながら、上述のような従来技術で
は、円形状の二次光源に基づく通常の円形照明の場合
も、輪帯状や4極状の二次光源に基づく変形照明(輪帯
照明や4極照明)の場合も、被照射面であるマスク上の
一点に入射する光束の断面形状がマスク上の直交する二
方向に関して同じ位置関係にある。換言すると、従来技
術では、被照射面上の直交する二方向で照明条件が同じ
である。その結果、マスクパターンに方向性がある場
合、マスク上の直交する二方向で最適な照明条件を実現
することができない。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、被照射面上の直交する二方向で互いに異なる
照明条件を実現することのできる照明光学装置を提供す
ることを目的とする。また、本発明は、被照射面上の直
交する二方向で互いに異なる照明条件を実現することの
できる照明光学装置を用いて、パターンに方向性がある
マスク上の直交する二方向で最適な照明条件を設定する
ことのできる露光装置および露光方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1発明では、光源手段からの光束に基づ
いて二次光源を形成するためのオプティカルインテグレ
ータと、該オプティカルインテグレータからの光束を被
照射面へ導くための導光光学系とを備えた照明光学装置
において、前記光源手段と前記オプティカルインテグレ
ータとの間の光路中に配置され、前記オプティカルイン
テグレータへの入射光束の入射角度と入射位置との少な
くとも一方を変化させるための第1アキシコン系と、前
記第1アキシコン系と前記オプティカルインテグレータ
との間の光路中に配置され、前記オプティカルインテグ
レータへの入射光束の入射角度と入射位置との少なくと
も一方を変化させるための第2アキシコン系とを備え、
前記第1アキシコン系は、前記光源手段側から順に、少
なくとも光軸に沿って移動可能に構成された第1プリズ
ムと、光軸に沿って固定され且つ前記第1プリズムの屈
折面と相補的に形成された屈折面を有する第2プリズム
とを有し、前記第2アキシコン系は、前記光源手段側か
ら順に、少なくとも光軸に沿って固定された第3プリズ
ムと、光軸に沿って移動可能に構成され且つ前記第3プ
リズムの屈折面と相補的に形成された屈折面を有する第
4プリズムとを有することを特徴とする照明光学装置を
提供する。この場合、前記第2プリズムは固設され、且
つ前記第3プリズムは固設されていることが好ましい。
【0008】第1発明の好ましい態様によれば、前記第
2プリズムと前記第3プリズムとは一体的に形成されて
いる。また、前記第1プリズムは凹状断面の屈折面を有
し、前記第2プリズムは前記第1プリズムの前記凹状断
面の屈折面と相補的に形成された凸状断面の屈折面を有
し、前記第3プリズムは凹状断面の屈折面を有し、前記
第4プリズムは前記第3プリズムの前記凹状断面の屈折
面と相補的に形成された凸状断面の屈折面を有すること
が好ましい。
【0009】この場合、前記第1プリズムは、光軸と直
交する第1方向に沿って稜線を有するV字状の屈折面を
有し、前記第1プリズムは、光軸および前記第1方向と
直交する第2方向に沿って稜線を有するV字状の屈折面
を有することが好ましい。あるいは、前記第1プリズム
および前記第3プリズムの一方は、光軸を中心とする円
錐状の屈折面を有し、前記第1プリズムおよび前記第3
プリズムの他方は、光軸と直交する方向に沿って稜線を
有するV字状の屈折面を有することが好ましい。
【0010】本発明の第2発明では、光源手段からの光
束に基づいて二次光源を形成するためのオプティカルイ
ンテグレータと、前記オプティカルインテグレータから
の光束を被照射面へ導くための導光光学系と、前記光源
手段と前記オプティカルインテグレータとの間の光路中
に配置され、前記オプティカルインテグレータへの入射
光束の入射角度と入射位置との少なくとも一方を変化さ
せるためのアキシコン系とを備え、前記アキシコン系
は、円錐状またはV字状の凹状断面の屈折面を有する第
1プリズムと、該第1プリズムの屈折面と相補的に形成
された円錐状またはV字状の凸状断面の屈折面を有する
第2プリズムとを有し、前記アキシコン系は、照明瞳の
近傍において前記円錐状の屈折面の頂点に対応して形成
される円形状の影領域の直径または前記V字状の屈折面
の稜線に対応して形成される直線状の影領域の幅が光束
全体の大きさの1/10以下にするための所要の形状お
よび特性を有することを特徴とする照明光学装置を提供
する。
【0011】第2発明の好ましい態様によれば、前記光
源手段からの光束を所定の断面形状を有する光束または
所定の光強度分布を有する光束に変換するための光束変
換素子と、前記光束変換素子と前記オプティカルインテ
グレータとの間の光路中に配置された第1光学系と、前
記第1光学系と前記オプティカルインテグレータとの間
の光路中に配置された第2光学系とをさらに備え、前記
アキシコン系は、前記第1光学系の光路中において前記
照明瞳の近傍に配置されている。
【0012】この場合、前記光束変換素子としての回折
光学素子の最大回折角をψmaxとし、前記第1プリズム
の屈折面と前記第2プリズムの屈折面との光軸に沿った
間隔をLとし、前記円錐状の屈折面の頂角または前記V
字状の屈折面の交差角を2θとし、前記第1プリズムお
よび前記第2プリズムを形成する光学材料の前記光束に
対する屈折率をnとし、前記第1光学系のうちの前記ア
キシコン系よりも前記光源手段側に配置された第1レン
ズ群の焦点距離をf1としたとき、 AL≦(f1×sinψmax)/10 ただし、 A=(tanα× tanθ)/(tanθ−tanα) α=sin-1(n×cosθ)+θ−90(単位:度) の条件を満足することが好ましい。
【0013】本発明の第3発明では、光源手段からの光
束に基づいて二次光源を形成するためのオプティカルイ
ンテグレータと、前記オプティカルインテグレータから
の光束を被照射面へ導くための導光光学系と、前記光源
手段と前記オプティカルインテグレータとの間の光路中
に配置され、前記オプティカルインテグレータへの入射
光束の入射角度と入射位置との少なくとも一方を変化さ
せるための蛍石で形成されたアキシコン系とを備えてい
ることを特徴とする照明光学装置を提供する。
【0014】第3発明の好ましい態様によれば、前記光
源手段は、200nm以下の波長を有する光を供給す
る。また、前記アキシコン系は、光軸と直交する方向に
沿って稜線を有するV字状の凹状断面の屈折面を有する
第1プリズムと、前記第1プリズムの前記凹状断面の屈
折面と相補的に形成されたV字状の凸状断面の屈折面を
有する第2プリズムとを有し、前記第1プリズムは、光
軸と前記稜線とを含む面に沿って分割されていることが
好ましい。
【0015】本発明の第4発明では、光源手段からの光
束に基づいて被照射面を照明する照明光学装置におい
て、所定の方向に沿って稜線を有するV字状の凹状断面
の屈折面を有するプリズムを備え、前記プリズムは、前
記稜線を含む所定の面に沿って分割されていることを特
徴とする照明光学装置を提供する。
【0016】第4発明の好ましい態様によれば、前記光
源手段からの光束に基づいて二次光源を形成するための
オプティカルインテグレータと、前記オプティカルイン
テグレータからの光束を前記被照射面へ導くための導光
光学系と、前記光源手段と前記オプティカルインテグレ
ータとの間の光路中に配置され、前記オプティカルイン
テグレータへの入射光束の入射角度と入射位置との少な
くとも一方を変化させるための前記プリズムを含むアキ
シコン系とをさらに備えている。この場合、前記アキシ
コン系は、光軸と直交する方向に沿って前記稜線を有す
るV字状の凹状断面の屈折面を有する前記プリズムと、
前記プリズムの前記凹状断面の屈折面と相補的に形成さ
れたV字状の凸状断面の屈折面を有する第2プリズムと
を有し、前記プリズムは光軸と前記稜線とを含む面に沿
って分割されていることが好ましい。
【0017】本発明の第5発明では、被照射面を照明す
る照明光学装置において、光源手段からの光束に基づい
て4極状の光強度分布を有する二次光源を照明瞳面に形
成するために、前記光源手段からの光束を4つの光束に
変換するための光束変換素子と、前記光束変換素子と前
記照明瞳面との間の光路中に配置されて、前記二次光源
を構成する4つの実質的な面光源のうちの一方の一対と
他方の一対とを光軸を挟んで対称的に移動させるための
アキシコン系とを備え、前記光束変換素子は、光軸と直
交する第1方向に沿って細長く延びた長方形の各隅点を
中心として前記4つの実質的な面光源の各々を形成する
ことを特徴とする照明光学装置を提供する。
【0018】第5発明の好ましい態様によれば、前記ア
キシコン系は、前記第1方向に沿って稜線を有するV字
状の凹状断面の屈折面を有する第1プリズムと、前記第
1プリズムの前記凹状断面の屈折面と相補的に形成され
たV字状の凸状断面の屈折面を有する第2プリズムとを
有する第1アキシコン系と、光軸および前記第1方向と
直交する第2方向に沿って稜線を有するV字状の凹状断
面の屈折面を有する第3プリズムと、前記第3プリズム
の前記凹状断面の屈折面と相補的に形成されたV字状の
凸状断面の屈折面を有する第4プリズムとを有する第2
アキシコン系とを有する。
【0019】本発明の第6発明では、第1発明〜第5発
明の照明光学装置と、前記被照射面に配置されたマスク
のパターンを感光性基板に投影露光するための投影光学
系とを備えていることを特徴とする露光装置を提供す
る。
【0020】本発明の第7発明では、第1発明〜第5発
明の照明光学装置を介してマスクを照明し、照明された
前記マスクに形成されたパターンの像を感光性基板上に
投影露光することを特徴とする露光方法を提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の一態様によれば、第1ア
キシコン系は、光軸に沿って移動可能に構成された第1
プリズムと光軸に沿って固定された第2プリズムとを有
し、第2アキシコン系は、光軸に沿って固定された第3
プリズムと、光軸に沿って移動可能に構成された第4プ
リズムとを有する。換言すれば、第1アキシコン系およ
び第2アキシコン系を構成する4つのプリズムのうち、
外側に配置された2つのプリズムが光軸に沿って移動可
能に構成され、内側に配置された2つのプリズムが光軸
に沿って固定されている。
【0022】その結果、本発明では、第1プリズムを光
軸に沿って移動させるための第1移動機構と、第4プリ
ズムを光軸に沿って移動させるための第2移動機構との
間隔が十分に大きく確保されるので、移動機構同士の機
械的な干渉を確実に回避することができ、ひいてはコン
パクトな全体構成を実現することができる。なお、この
場合、光軸に沿って固定された内側の2つのプリズムを
一体的に1つのプリズムとして形成することが好まし
い。この構成により、アキシコン系における光の透過率
を向上させるとともに、プリズム部材の製造誤差および
位置決め誤差を抑えることができ、ひいては高精度で高
性能なアキシコン系を実現することができる。
【0023】本発明の別の一態様によれば、アキシコン
系は、円錐状またはV字状の凹状断面の屈折面を有する
第1プリズムと、円錐状またはV字状の凸状断面の屈折
面を有する第2プリズムとを有する。そして、アキシコ
ン系は、照明瞳の近傍において円錐状の屈折面の頂点に
対応して形成される円形状の影領域の直径またはV字状
の屈折面の稜線に対応して形成される直線状の影領域の
幅が光束全体の大きさの1/10以下にするための所要
の形状および特性を有する。その結果、本発明では、直
線状の影領域や円形状の影領域の影響を実質的に受ける
ことなく、照明瞳において所望の光強度分布を得ること
ができる。
【0024】いずれの態様においても、本発明の照明光
学装置では、アキシコン系の作用により4極状や輪帯状
の二次光源を適宜変化させて、被照射面上の直交する二
方向で互いに異なる照明条件を実現することができる。
また、本発明の露光装置および露光方法では、被照射面
上の直交する二方向で互いに異なる照明条件を実現する
ことのできる照明光学装置を用いて、パターンに方向性
があるマスク上の直交する二方向で最適な照明条件を設
定することができ、良好な照明条件のもとで良好なマイ
クロデバイスを製造することができる。
【0025】本発明の実施形態を、添付図面に基づいて
説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかる照明
光学装置を備えた露光装置の構成を概略的に示す図であ
る。図1において、感光性基板であるウェハの法線方向
に沿ってZ軸を、ウェハ面内において図1の紙面に平行
な方向にY軸を、ウェハ面内において図1の紙面に垂直
な方向にX軸をそれぞれ設定している。なお、図1で
は、照明光学装置が4極照明を行うように設定されてい
る。
【0026】図1の露光装置は、露光光(照明光)を供
給するための光源1として、たとえば248nmの波長
の光を供給するKrFエキシマレーザー光源または19
3nmの波長の光を供給するArFエキシマレーザー光
源を備えている。光源1からZ方向に沿って射出された
ほぼ平行光束は、X方向に沿って細長く延びた矩形状の
断面を有し、一対のレンズ2aおよび2bからなるビー
ムエキスパンダー2に入射する。各レンズ2aおよび2
bは、図1の紙面内(YZ平面内)において負の屈折力
および正の屈折力をそれぞれ有する。したがって、ビー
ムエキスパンダー2に入射した光束は、図1の紙面内に
おいて拡大され、所定の矩形状の断面を有する光束に整
形される。
【0027】整形光学系としてのビームエキスパンダー
2を介したほぼ平行な光束は、折り曲げミラー3でY方
向に偏向された後、4極照明用の回折光学素子(DO
E)4aに入射する。一般に、回折光学素子は、ガラス
基板に露光光(照明光)の波長程度のピッチを有する段
差を形成することによって構成され、入射ビームを所望
の角度に回折する作用を有する。回折光学素子4aは、
矩形状の断面を有する平行光束が入射した場合、そのフ
ァーフィールド(フラウンホーファー回折領域)におい
て4極状の光強度分布を形成する機能を有する。このよ
うに、回折光学素子4aは、光源1からの光束を4極状
の光束に変換するための光束変換素子を構成している。
【0028】なお、回折光学素子4aは、照明光路に対
して挿脱自在に構成され、輪帯照明用の回折光学素子4
aや通常円形照明用の回折光学素子4cと切り換え可能
に構成されている。輪帯照明用の回折光学素子4bおよ
び通常円形照明用の回折光学素子4cの構成および作用
については後述する。具体的には、回折光学素子4a
は、光軸AXに平行な所定の軸線回りに回転可能なター
レット基板(回転板:図1では不図示)上に支持されて
いる。ターレット基板には、特性の異なる複数の4極照
明用の回折光学素子4a、特性の異なる複数の輪帯照明
用の回折光学素子4b、および特性の異なる複数の円形
照明用の回折光学素子4cが円周方向に沿って設けられ
ている。
【0029】また、ターレット基板は、その中心点を通
り光軸AXに平行な軸線回りに回転可能に構成されてい
る。したがって、ターレット基板を回転させることによ
り、多数の回折光学素子4a〜4cから選択された所望
の回折光学素子を照明光路中に位置決めすることができ
る。なお、ターレット基板の回転(ひいては回折光学素
子4aと4bと4cとの間の切り換え)は、制御系21
からの指令に基づいて動作する第1駆動系22により行
われる。ただし、ターレット方式に限定されることな
く、たとえば周知のスライド方式により回折光学素子4
aと4bと4cとの間の切り換えを行うこともできる。
【0030】回折光学素子4aを介した光束は、アフォ
ーカルレンズ(リレー光学系:第1光学系)5に入射す
る。アフォーカルレンズ5は、その前側焦点位置と回折
光学素子4aの位置とがほぼ一致し且つその後側焦点位
置と図中破線で示す所定面6の位置とがほぼ一致するよ
うに設定されたアフォーカル系(無焦点光学系)であ
る。したがって、回折光学素子4aに入射したほぼ平行
光束は、アフォーカルレンズ5の瞳面に4極状の光強度
分布を形成した後、ほぼ平行光束となってアフォーカル
レンズ5から射出される。
【0031】なお、アフォーカルレンズ5の前側レンズ
群(第1レンズ群)5aと後側レンズ群(第2レンズ
群)5bとの間の光路中には、光源側から順に、第1V
溝アキシコン系7および第2V溝アキシコン系8が配置
されているが、その詳細な構成および作用については後
述する。以下、説明を簡単にするために、これらのアキ
シコン系7および8の作用を無視して、第1実施形態の
基本的な構成および作用を説明する。
【0032】アフォーカルレンズ5を介した光束は、σ
値可変用のズームレンズ(変倍光学系:第2光学系)9
を介して、オプティカルインテグレータとしてのマイク
ロレンズアレイ(またはフライアイレンズ)10に入射
する。マイクロレンズアレイ10は、縦横に且つ稠密に
配列された多数の正屈折力を有する微小レンズからなる
光学素子である。一般に、マイクロレンズアレイは、た
とえば平行平面ガラス板にエッチング処理を施して微小
レンズ群を形成することによって構成される。
【0033】ここで、マイクロレンズアレイを構成する
各微小レンズは、フライアイレンズを構成する各レンズ
エレメントよりも微小である。また、マイクロレンズア
レイは、互いに隔絶されたレンズエレメントからなるフ
ライアイレンズとは異なり、多数の微小レンズが互いに
隔絶されることなく一体的に形成されている。しかしな
がら、正屈折力を有するレンズ要素が縦横に配置されて
いる点でマイクロレンズアレイはフライアイレンズと同
じである。なお、図1では、図面の明瞭化のために、マ
イクロレンズアレイ10を構成する微小レンズの数を実
際よりも非常に少なく表している。
【0034】なお、σ値とは、投影光学系PLの瞳の大
きさ(直径)をR1とし、投影光学系PLの瞳に形成さ
れる照明光束または光源像の大きさ(直径)をR2と
し、投影光学系PLのマスク(レチクル)M側の開口数
をNAoとし、マスク(レチクル)Mを照明する照明光
学系の開口数をNAiとするとき、σ=NAi/NAo
=R2/R1として定義される。
【0035】但し、輪帯照明の場合、R2は投影光学系
PLの瞳に形成される輪帯状の照明光束または輪帯状の
光源像の外径であり、NAiは照明光学系の瞳に形成さ
れる輪帯光束の外径によって定められる開口数である。
また、4極照明等の多極照明の場合、R2は投影光学系
PLの瞳に形成される多極状の照明光束または多極状の
光源像に外接する円の大きさまたは直径であり、NAi
は照明光学系の瞳に形成される多極状の照明光束に外接
する円の大きさまたは直径によって定められる開口数で
ある。また、輪帯照明の場合、輪帯比とは、輪帯状の照
明光束の外径をRo、輪帯状の照明光束の内径をRiと
するとき、Ri/Roで定義される。
【0036】なお、所定面6の位置はズームレンズ9の
前側焦点位置の近傍に配置され、マイクロレンズアレイ
10の入射面はズームレンズ9の後側焦点位置の近傍に
配置されている。換言すると、ズームレンズ9は、所定
面6とマイクロレンズアレイ10の入射面とを実質的に
フーリエ変換の関係に配置し、ひいてはアフォーカルレ
ンズ5の瞳面とマイクロレンズアレイ10の入射面とを
光学的にほぼ共役に配置している。したがって、マイク
ロレンズアレイ10の入射面上には、アフォーカルレン
ズ5の瞳面と同様に、たとえば光軸AXに対して偏心し
た4つの照野からなる4極状の照野を形成する。
【0037】ここで、4極状の照野を構成する各照野の
形状は回折光学素子4aの特性に依存するが、ここでは
4つの円形状の照野からなる4極状の照野が形成される
ものとする。この4極状の照野の全体形状は、ズームレ
ンズ9の焦点距離に依存して相似的に変化する。なお、
ズームレンズ7の焦点距離の変化は、制御系21からの
指令に基づいて動作する第2駆動系23により行われ
る。
【0038】マイクロレンズアレイ10を構成する各微
小レンズは、マスクM上において形成すべき照野の形状
(ひいてはウェハW上において形成すべき露光領域の形
状)と相似な矩形状の断面を有する。こうして、マイク
ロレンズアレイ10に入射した光束は多数の微小レンズ
により二次元的に分割され、その後側焦点面(ひいては
照明光学系の瞳)には、図2に示すように、マイクロレ
ンズアレイ10への入射光束によって形成される照野と
ほぼ同じ光強度分布を有する二次光源、すなわち光軸A
Xに対して偏心した4つの円形状の実質的な面光源から
なる4極状の二次光源が形成される。このように、マイ
クロレンズアレイ10は、光源1からの光束に基づいて
多数光源を形成するためのオプティカルインテグレータ
を構成している。
【0039】マイクロレンズアレイ10の後側焦点面に
形成された4極状の二次光源からの光束は、コンデンサ
ー光学系11の集光作用を受けた後、照明視野絞りとし
てのマスクブラインド12を重畳的に照明する。マスク
ブラインド12の矩形状の開口部(光透過部)を介した
光束は、結像光学系13の集光作用を受けた後、マスク
Mを重畳的に照明する。マスクMのパターンを透過した
光束は、投影光学系PLを介して、ウェハW上にマスク
パターンの像を形成する。投影光学系PLの入射瞳面に
は投影光学系PLの開口数を規定するための可変開口絞
りが設けられ、この可変開口絞りの駆動は制御系21か
らの指令に基づいて動作する第3駆動系24により行わ
れる。
【0040】こうして、投影光学系PLの光軸AXと直
交する平面(XY平面)内においてウェハWを二次元的
に駆動制御しながら一括露光またはスキャン露光を行う
ことにより、ウェハWの各露光領域にはマスクMのパタ
ーンが逐次露光される。なお、一括露光では、いわゆる
ステップ・アンド・リピート方式にしたがって、ウェハ
の各露光領域に対してマスクパターンを一括的に露光す
る。この場合、マスクM上での照明領域の形状は正方形
に近い矩形状であり、マイクロレンズアレイ10の各微
小レンズの断面形状も正方形に近い矩形状となる。
【0041】一方、スキャン露光では、いわゆるステッ
プ・アンド・スキャン方式にしたがって、マスクおよび
ウェハを投影光学系に対して相対移動させながらウェハ
の各露光領域に対してマスクパターンをスキャン露光す
る。この場合、マスクM上での照明領域の形状は短辺と
長辺との比がたとえば1:3の矩形状であり、マイクロ
レンズアレイ10の各微小レンズの断面形状もこれと相
似な矩形状となる。
【0042】図3は、第1実施形態においてアフォーカ
ルレンズの前側レンズ群と後側レンズ群との間の光路中
に配置された2つのアキシコン系の構成を概略的に示す
斜視図である。第1実施形態では、図3に示すように、
アフォーカルレンズ5の前側レンズ群5aと後側レンズ
群5bとの間の光路中に、光源側から順に、第1V溝ア
キシコン系7および第2V溝アキシコン系8が配置され
ている。
【0043】第1V溝アキシコン系7は、光源側に平面
を向け且つマスク側に凹状で且つV字状の屈折面を向け
た第1プリズム部材7aと、マスク側に平面を向け且つ
光源側に凸状で且つV字状の屈折面を向けた第2プリズ
ム部材7bとから構成されている。第1プリズム部材7
aの凹状屈折面は2つの平面から構成され、その交線
(稜線)はZ方向に沿って延びている。第2プリズム部
材7bの凸状屈折面は、第1プリズム部材7aの凹状屈
折面と互いに当接可能なように、換言すると第1プリズ
ム部材7aの凹状屈折面と相補的に形成されている。
【0044】すなわち、第2プリズム部材7bの凸状屈
折面も2つの平面から構成され、その交線(稜線)はZ
方向に沿って延びている。また、第1プリズム部材7a
が光軸AXに沿って移動可能に構成され、第2プリズム
部材7bが光軸AXに沿って固定され、第1プリズム部
材7aの凹状屈折面と第2プリズム部材7bの凸状屈折
面との間隔が可変に構成されている。第1V溝アキシコ
ン系7の間隔の変化は、制御系21からの指令に基づい
て動作する第4駆動系25により行われる。
【0045】また、第2V溝アキシコン系8は、光源側
に平面を向け且つマスク側に凹状でV字状の屈折面を向
けた第1プリズム部材8aと、マスク側に平面を向け且
つ光源側に凸状で且つV字状の屈折面を向けた第2プリ
ズム部材8bとから構成されている。第1プリズム部材
8aの凹状屈折面は2つの平面から構成され、その交線
はX方向に沿って延びている。第2プリズム部材8bの
凸状屈折面は、第1プリズム部材8aの凹状屈折面と相
補的に形成されている。すなわち、第2プリズム部材8
bの凸状屈折面も2つの平面から構成され、その交線は
X方向に沿って延びている。
【0046】また、第1プリズム部材8aが光軸AXに
沿って固定され、第2プリズム部材8bが光軸AXに沿
って移動可能に構成され、第1プリズム部材8aの凹状
屈折面と第2プリズム部材8bの凸状屈折面との間隔が
可変に構成されている。第2V溝アキシコン系8の間隔
の変化は、制御系21からの指令に基づいて動作する第
5駆動系26により行われる。
【0047】ここで、対向する凹状屈折面と凸状屈折面
とが互いに当接している状態では、第1V溝アキシコン
系7および第2V溝アキシコン系8は平行平面板として
機能し、形成される4極状の二次光源に及ぼす影響はな
い。しかしながら、第1V溝アキシコン系7は、凹状屈
折面と凸状屈折面とを離間させると、Z方向に沿って平
行平面板として機能するが、X方向に沿ってビームエキ
スパンダーとして機能する。また、第2V溝アキシコン
系8は、凹状屈折面と凸状屈折面とを離間させると、X
方向に沿って平行平面板として機能するが、Z方向に沿
ってビームエキスパンダーとして機能する。
【0048】図4は、第1実施形態の4極照明において
形成される二次光源に対するズームレンズの作用を説明
する図である。第1実施形態の4極照明では、ズームレ
ンズ9の焦点距離が変化すると、4つの円形状の面光源
42a〜42dから構成される4極状の二次光源の全体
形状が相似的に変化する。すなわち、4極状の二次光源
を構成する円形状の各面光源42a〜42dが、円形状
を維持したまま光軸AXを中心とした円の径方向に沿っ
て移動する。
【0049】そして、変化前の各面光源42a〜42d
の中心点と変化後の各面光源43a〜43dの中心点と
を結ぶ線分は光軸AXを通り、中心点の移動距離および
移動の向きはズームレンズ9の焦点距離の変化に依存す
る。また、変化前の各面光源42a〜42dを光軸AX
から見込む角度と、変化後の各面光源43a〜43dを
光軸AXから見込む角度とが等しい。こうして、ズーム
レンズ9の焦点距離を変化させることにより、4極状の
二次光源の輪帯比(4つの面光源に内接する円の直径/
4つの面光源に外接する円の直径)を変化させることな
くその外径(4つの面光源に外接する円の直径)だけを
変更することができる。
【0050】図5は、第1実施形態の4極照明において
形成される二次光源に対する第1V溝アキシコン系およ
び第2V溝アキシコン系の作用を説明する図である。第
1V溝アキシコン系7の間隔の変化に伴って、所定面6
への入射光束のZ方向に沿った入射角度は変化しない
が、所定面6への入射光束のX方向に沿った入射角度は
変化する。その結果、図5(a)に示すように、4つの
円形状の面光源44a〜44dは、Z方向には移動しな
いが、その形状および大きさを維持したままX方向に沿
って光軸AXを挟んで対称に移動する。すなわち、第1
V溝アキシコン系7の間隔が拡大すると、面光源44b
および44cは−X方向に移動し、面光源44aおよび
44dは+X方向に移動する。
【0051】一方、第2V溝アキシコン系8の間隔の変
化に伴って、所定面6への入射光束のX方向に沿った入
射角度は変化しないが、所定面6への入射光束のZ方向
に沿った入射角度は変化する。その結果、図5(b)に
示すように、4つの円形状の面光源44a〜44dは、
X方向には移動しないが、その形状および大きさを維持
したままZ方向に沿って光軸AXを挟んで対称に移動す
る。すなわち、第2V溝アキシコン系8の間隔が拡大す
ると、面光源44aおよび44bは+Z方向に移動し、
面光源44cおよび44dは−Z方向に移動する。
【0052】さらに、第1V溝アキシコン系7の間隔お
よび第2V溝アキシコン系8の間隔がともに変化する
と、所定面6への入射光束のX方向に沿った入射角度お
よびZ方向に沿った入射角度はともに変化する。その結
果、図5(c)に示すように、各面光源44a〜44d
は、その形状および大きさを維持したままZ方向および
X方向に沿って光軸AXを挟んで対称に移動する。すな
わち、第1V溝アキシコン系7の間隔および第2V溝ア
キシコン系8の間隔がともに拡大すると、面光源44a
は+Z方向および+X方向に移動し、面光源44bは+
Z方向および−X方向に移動し、面光源44cは−Z方
向および−X方向に移動し、面光源44dは−Z方向お
よび+X方向に移動する。
【0053】こうして、第1V溝アキシコン系7、第2
V溝アキシコン系8およびズームレンズ9の作用によ
り、4極状の二次光源を構成する各面光源の位置を広範
囲に亘って移動させることができ、且つその大きさを所
定の範囲に亘って変化させることができる。しかしなが
ら、実際には、第1V溝アキシコン系7や第2V溝アキ
シコン系8による各面光源の移動比率(すなわち移動先
の面光源の座標位置に対する移動元の面光源の座標位
置)には光学設計上の制約があり、各面光源の移動範囲
には制限がある。
【0054】そこで、第1実施形態では、4極照明用の
回折光学素子4aとして、特性の異なる3種類の回折光
学素子を備えている。すなわち、第1の4極照明用回折
光学素子により、4つの面光源の中心点を結んで形成さ
れる四角形が正方形になるような4極状の二次光源(図
2を参照)が形成される。また、第2の4極照明用回折
光学素子により、4つの面光源の中心点を結んで形成さ
れる四角形がX方向に沿って細長い長方形になるような
4極状の二次光源が形成される。さらに、第3の4極照
明用回折光学素子により、4つの面光源の中心点を結ん
で形成される四角形がZ方向に沿って細長い長方形にな
るような4極状の二次光源が形成される。
【0055】こうして、第1実施形態の4極照明では、
第1V溝アキシコン系7や第2V溝アキシコン系8によ
る各面光源の移動比率(ひいてはその移動範囲)が光学
設計の観点からある程度制限される場合であっても、特
性の異なる3種類の4極照明用回折光学素子を併用する
ことにより、光軸AXを中心とする円環状の領域におい
て各面光源の位置を自在に移動させることができる。
【0056】ところで、前述したように、回折光学素子
4aは、照明光路に対して挿脱自在に構成され、且つ輪
帯照明用の回折光学素子4bや通常円形照明用の回折光
学素子4cと切り換え可能に構成されている。以下、回
折光学素子4aに代えて回折光学素子4bを照明光路中
に設定することによって得られる輪帯照明について簡単
に説明する。
【0057】4極照明用の回折光学素子4aに代えて輪
帯照明用の回折光学素子4bを照明光路中に設定する
と、回折光学素子4bを介して輪帯状の光束が形成され
る。回折光学素子4bを介して形成された輪帯状の光束
は、アフォーカルレンズ5に入射し、瞳面にリング状の
像(リング状の光源)を形成する。このリング状の像か
らの光は、ほぼ平行光束となってアフォーカルレンズ5
から射出され、ズームレンズ9を介して、マイクロレン
ズアレイ10の入射面に、光軸AXを中心とした輪帯状
の照野を形成する。その結果、マイクロレンズアレイ1
0の後側焦点面には、入射面に形成された照野とほぼ同
じ光強度を有する二次光源、すなわち光軸AXを中心と
した輪帯状の二次光源が形成される。
【0058】図6は、第1実施形態の輪帯照明において
形成される二次光源に対するズームレンズの作用を説明
する図である。第1実施形態の輪帯照明では、ズームレ
ンズ9の焦点距離を増大させることにより、初期的に形
成されていた輪帯状の二次光源60aが、その全体形状
が相似的に拡大された輪帯状の二次光源60cに変化す
る。換言すると、輪帯状の二次光源は、ズームレンズ9
の作用により、その輪帯比が変化することなく、その幅
および大きさ(外径)がともに変化する。
【0059】図7は、第1実施形態の輪帯照明において
形成される二次光源に対する第1V溝アキシコン系およ
び第2V溝アキシコン系の作用を説明する図である。上
述したように、第1V溝アキシコン系7の間隔の変化に
伴って、所定面6への入射光束のZ方向に沿った入射角
度は変化しないが、所定面6への入射光束のX方向に沿
った入射角度は変化する。その結果、図7(a)に示す
ように、輪帯状の二次光源60aを構成する4つの四半
円弧状の各面光源61〜64は、Z方向には移動しない
がX方向に沿って光軸AXを挟んで対称に移動する。す
なわち、第1V溝アキシコン系7の間隔が拡大すると、
面光源61および63は−X方向に移動し、面光源62
および64は+X方向に移動する。
【0060】一方、第2V溝アキシコン系8の間隔の変
化に伴って、所定面6への入射光束のX方向に沿った入
射角度は変化しないが、所定面6への入射光束のZ方向
に沿った入射角度は変化する。その結果、図7(b)に
示すように、各面光源61〜64は、X方向には移動し
ないがZ方向に沿って光軸AXを挟んで対称に移動す
る。すなわち、第2V溝アキシコン系8の間隔が拡大す
ると、面光源61および62は+Z方向に移動し、面光
源63および64は−Z方向に移動する。
【0061】さらに、第1V溝アキシコン系7の間隔お
よび第2V溝アキシコン系8の間隔がともに変化する
と、所定面6への入射光束のX方向に沿った入射角度お
よびZ方向に沿った入射角度はともに変化する。その結
果、図7(c)に示すように、各面光源61〜64は、
Z方向およびX方向に沿って光軸AXを挟んで対称に移
動する。すなわち、第1V溝アキシコン系7の間隔およ
び第2V溝アキシコン系8の間隔が拡大すると、面光源
61は+Z方向および−X方向に移動し、面光源62は
+Z方向および+X方向に移動し、面光源63は−Z方
向および−X方向に移動し、面光源64は−Z方向およ
び+X方向に移動する。こうして、4つの独立した円弧
状の面光源からなる4極状の二次光源を形成することが
できる。
【0062】以上、第1実施形態の輪帯照明における第
1V溝アキシコン系7および第2V溝アキシコン系8の
作用とズームレンズ9の作用とを個別に説明したが、こ
れらの光学部材の相互作用により様々な形態の輪帯照明
が可能である。具体的には、図7(c)に示す状態にお
いて、ズームレンズ9を作用させると、たとえば面光源
62は、光軸AXを中心とした円の径方向に沿って移動
し、その全体形状が相似的に変化した面光源62aに変
化する。
【0063】さらに、4極照明用の回折光学素子4aま
たは輪帯照明用の回折光学素子4bに代えて円形照明用
の回折光学素子4cを照明光路中に設定することによっ
て得られる通常の円形照明について簡単に説明する。こ
の場合、回折光学素子4cに入射したほぼ平行光束は、
アフォーカルレンズ5の瞳面に円形状の光強度分布を形
成した後、ほぼ平行光束となってアフォーカルレンズ5
から射出される。
【0064】アフォーカルレンズ5を介した光束は、ズ
ームレンズ9を介して、マイクロレンズアレイ10の入
射面に、光軸AXを中心とした円形状の照野を形成す
る。その結果、マイクロレンズアレイ10の後側焦点面
(すなわち照明光学系の瞳)には、その入射光束によっ
て形成される照野とほぼ同じ光強度分布を有する二次光
源、すなわち光軸AXを中心とした円形状の二次光源が
形成される。
【0065】第1実施形態の円形照明では、初期的で形
成された円形状の二次光源が、ズームレンズ9の焦点距
離を増大させることにより、その全体形状が相似的に拡
大された円形状の二次光源に変化する。換言すると、第
1実施形態の円形照明では、ズームレンズ9の焦点距離
を変化させることにより、円形状の二次光源の大きさ
(外径)を変更することができる。
【0066】図8は、第1実施形態の円形照明において
形成される二次光源に対する第1V溝アキシコン系およ
び第2V溝アキシコン系の作用を説明する図である。第
1実施形態の円形照明では、第1V溝アキシコン系7の
間隔が拡大すると、図8(a)に示すように、円形状の
二次光源を構成する4つの四半円状の面光源66a〜6
6dのうち、面光源66aおよび66cは−X方向に移
動し、面光源66bおよび66dは+X方向に移動す
る。
【0067】一方、第2V溝アキシコン系8の間隔が拡
大すると、図8(b)に示すように、面光源66aおよ
び66bは+Z方向に移動し、面光源66cおよび66
dは−Z方向に移動する。さらに、第1V溝アキシコン
系7の間隔および第2V溝アキシコン系8の間隔がとも
に拡大すると、図8(c)に示すように、面光源66a
は+Z方向および−X方向に移動し、面光源66bは+
Z方向および+X方向に移動し、面光源66cは−Z方
向および−X方向に移動し、面光源66dは−Z方向お
よび+X方向に移動する。こうして、4つの独立した4
半円状の面光源からなる4極状の二次光源を形成するこ
とができる。
【0068】以上、第1実施形態の円形照明における第
1V溝アキシコン系7および第2V溝アキシコン系8の
作用とズームレンズ9の作用とを個別に説明したが、こ
れらの光学部材の相互作用により様々な形態の円形照明
が可能である。しかしながら、実際には、光学設計上の
制約により、ズームレンズ9による外径の変倍範囲には
制限がある。そこで、第1実施形態では、円形照明用の
回折光学素子4cとして、特性の異なる2種類の回折光
学素子を備えている。
【0069】すなわち、第1実施形態では、一方の円形
照明用回折光学素子により、比較的小さいσ値すなわち
小σから中間的なσ値すなわち中σまでの範囲でσ値を
変更するのに適した形状を有する円形状の二次光源を形
成する。また、他方の円形照明用回折光学素子により、
中σから比較的大きいσ値すなわち大σまでの範囲でσ
値を変更するのに適した形状を有する円形状の二次光源
を形成する。その結果、2種類の円形照明用回折光学素
子の併用により、小σから大σまでの範囲(たとえば
0.1≦σ≦0.95)でσ値を変更することが可能に
なる。
【0070】以下、第1実施形態における照明条件の切
り換え動作などについて具体的に説明する。まず、ステ
ップ・アンド・リピート方式またはステップ・アンド・
スキャン方式にしたがって順次露光すべき各種のマスク
に関する情報などが、キーボードなどの入力手段20を
介して制御系21に入力される。制御系21は、各種の
マスクに関する最適な線幅(解像度)、焦点深度等の情
報を内部のメモリー部に記憶しており、入力手段20か
らの入力に応答して駆動系22〜26に適当な制御信号
を供給する。
【0071】すなわち、最適な解像度および焦点深度の
もとで4極照明する場合、駆動系22は制御系21から
の指令に基づいて4極照明用の回折光学素子4aを照明
光路中に位置決めする。そして、所望の形態を有する4
極状の二次光源を得るために、駆動系25および26は
制御系21からの指令に基づいてアキシコン系7および
8の間隔を設定し、駆動系23は制御系21からの指令
に基づいてズームレンズ9の焦点距離を設定する。ま
た、駆動系24は、制御系21からの指令に基づいて投
影光学系PLの可変開口絞りを駆動する。
【0072】さらに、必要に応じて、駆動系25および
26によりアキシコン系7および8の間隔を変化させた
り、駆動系23によりズームレンズ9の焦点距離を変化
させたりすることにより、マイクロレンズアレイ10の
後側焦点面に形成される4極状の二次光源の形態を適宜
変更することができる。こうして、4極状の二次光源の
全体の大きさ(外径)および形状(輪帯比)、各面光源
の位置、形状、大きさなどを適宜変化させて、多様な4
極照明を行うことができる。
【0073】また、最適な解像度および焦点深度のもと
で輪帯照明する場合、駆動系22は、制御系21からの
指令に基づいて、輪帯照明用の回折光学素子4bを照明
光路中に位置決めする。そして、所望の形態を有する輪
帯状の二次光源を得るために、あるいは輪帯状の二次光
源から派生的に得られる4極状の二次光源または2極状
の二次光源を得るために、駆動系25および26は制御
系21からの指令に基づいてアキシコン系7および8の
間隔を設定し、駆動系23は制御系21からの指令に基
づいてズームレンズ9の焦点距離を設定する。また、駆
動系24は、制御系21からの指令に基づいて投影光学
系PLの可変開口絞りを駆動する。
【0074】さらに、必要に応じて、駆動系25および
26によりアキシコン系7および8の間隔を変化させた
り、駆動系23によりズームレンズ9の焦点距離を変化
させたりすることにより、マイクロレンズアレイ10の
後側焦点面に形成される輪帯状の二次光源の形態、ある
いは派生的に得られる4極状の二次光源または2極状の
二次光源の形態を適宜変更することができる。こうし
て、輪帯状の二次光源の全体の大きさ(外径)および形
状(輪帯比)、派生的に得られる各面光源の位置、形
状、大きさなどを適宜変化させて、多様な輪帯照明を行
うことができる。
【0075】さらに、最適な解像度および焦点深度のも
とで通常の円形照明をする場合、駆動系22は、制御系
21からの指令に基づいて、円形照明用の回折光学素子
4cを照明光路中に位置決めする。そして、所望の形態
を有する円形状の二次光源を得るために、あるいは円形
状の二次光源から派生的に得られる4極状の二次光源ま
たは2極状の二次光源を得るために、駆動系25および
26は制御系21からの指令に基づいてアキシコン系7
および8の間隔を設定し、駆動系23は制御系21から
の指令に基づいてズームレンズ9の焦点距離を設定す
る。また、駆動系24は、制御系21からの指令に基づ
いて投影光学系PLの可変開口絞りを駆動する。
【0076】さらに、必要に応じて、駆動系25および
26によりアキシコン系7および8の間隔を変化させた
り、駆動系23によりズームレンズ9の焦点距離を変化
させたりすることにより、マイクロレンズアレイ10の
後側焦点面に形成される円形状の二次光源の形態、ある
いは派生的に得られる4極状の二次光源または2極状の
二次光源の形態を適宜変更することができる。こうし
て、円形状の二次光源の全体の大きさ(ひいてはσ
値)、派生的に得られる各面光源の位置、形状、大きさ
などを適宜変化させて、多様な円形照明を行うことがで
きる。
【0077】なお、第1実施形態では、光源側から順
に、第1V溝アキシコン系7と、第2V溝アキシコン系
8とを配置しているが、この配置順序を適宜変化させる
こともできる。また、各アキシコン系7および8では、
光源側から順に、凹状の屈折面を有する第1プリズム部
材と凸状の屈折面を有する第2プリズム部材とを配置し
ているが、この配置順序を逆にすることもできる。
【0078】図9は、本発明の第2実施形態にかかる照
明光学装置を備えた露光装置の構成を概略的に示す図で
ある。また、図10は、第2実施形態においてアフォー
カルレンズの光路中に配置された円錐アキシコン系およ
びV溝アキシコン系の構成を概略的に示す斜視図であ
る。第2実施形態は、第1実施形態と類似の構成を有す
る。しかしながら、第1実施形態ではアフォーカルレン
ズ5の光路中に2つのV溝アキシコン系が配置されてい
るのに対し、第2実施形態では1つの円錐アキシコン系
と1つのV溝アキシコン系とが配置されている点が第1
実施形態と基本的に相違している。以下、第1実施形態
との相違点に着目して、第2実施形態を説明する。
【0079】第2実施形態では、図10に示すように、
アフォーカルレンズ5の前側レンズ群5aと後側レンズ
群5bとの間の光路中に、光源側から順に、円錐アキシ
コン系14およびV溝アキシコン系15が配置されてい
る。円錐アキシコン系14は、光源側から順に、光源側
に平面を向け且つマスク側に凹円錐状の屈折面を向けた
第1プリズム部材14aと、マスク側に平面を向け且つ
光源側に凸円錐状の屈折面を向けた第2プリズム部材1
4bとから構成されている。
【0080】そして、第1プリズム部材14aの凹円錐
状の屈折面と第2プリズム部材14bの凸円錐状の屈折
面とは、互いに当接可能なように相補的に形成されてい
る。また、第1プリズム部材14aが光軸AXに沿って
移動可能に構成され、第2プリズム部材14bが光軸A
Xに沿って固定され、第1プリズム部材14aの凹円錐
状の屈折面と第2プリズム部材14bの凸円錐状の屈折
面との間隔が可変に構成されている。円錐アキシコン系
14の間隔の変化は、制御系21からの指令に基づいて
動作する駆動系27により行われる。
【0081】ここで、第1プリズム部材14aの凹円錐
状屈折面と第2プリズム部材14bの凸円錐状屈折面と
が互いに当接している状態では、円錐アキシコン系14
は平行平面板として機能し、形成される4極状の二次光
源に及ぼす影響はない。しかしながら、第1プリズム部
材14aの凹円錐状屈折面と第2プリズム部材14bの
凸円錐状屈折面とを離間させると、円錐アキシコン系1
4は、いわゆるビームエキスパンダーとして機能する。
したがって、円錐アキシコン系14の間隔の変化に伴っ
て、所定面6への入射光束の角度は変化する。
【0082】また、V溝アキシコン系15は、第1実施
形態における第1V溝アキシコン系7と同様に、光源側
に平面を向け且つマスク側に凹状で且つV字状の屈折面
を向けた第1プリズム部材15aと、マスク側に平面を
向け且つ光源側に凸状で且つV字状の屈折面を向けた第
2プリズム部材15bとから構成されている。第1プリ
ズム部材15aの凹状屈折面は2つの平面から構成さ
れ、その交線(稜線)はZ方向に沿って延びている。第
2プリズム部材15bの凸状屈折面は、第1プリズム部
材15aの凹状屈折面と互いに当接可能なように、換言
すると第1プリズム部材15aの凹状屈折面と相補的に
形成されている。
【0083】すなわち、第2プリズム部材15bの凸状
屈折面も2つの平面から構成され、その交線(稜線)は
Z方向に沿って延びている。また、第1プリズム部材1
5aが光軸AXに沿って固定され、第2プリズム部材1
5bが光軸AXに沿って移動可能に構成され、第1プリ
ズム部材15aの凹状屈折面と第2プリズム部材15b
の凸状屈折面との間隔が可変に構成されている。V溝ア
キシコン系15の間隔の変化は、制御系21からの指令
に基づいて動作する駆動系28により行われる。
【0084】ここで、対向する凹状屈折面と凸状屈折面
とが互いに当接している状態では、V溝アキシコン系1
5は平行平面板として機能し、形成される4極状の二次
光源に及ぼす影響はない。しかしながら、V溝アキシコ
ン系15は、第1実施形態における第1V溝アキシコン
系7と同様に、凹状屈折面と凸状屈折面とを離間させる
と、Z方向に沿って平行平面板として機能するが、X方
向に沿ってビームエキスパンダーとして機能する。な
お、図9および図10では、V溝アキシコン系15が第
1実施形態における第1V溝アキシコン系7と同じ構成
を有するが、第2V溝アキシコン系8と同じ構成として
もよい。
【0085】図11は、第2実施形態の4極照明におい
て形成される二次光源に対する円錐アキシコン系の作用
を説明する図である。第2実施形態の4極照明では、円
錐アキシコン系14の間隔を拡大させることにより、4
極状の二次光源を構成する円形状の各面光源40a〜4
0dが光軸AXを中心とした円の径方向に沿って外方へ
移動するとともに、その形状が円形状から楕円形状に変
化する。すなわち、変化前の円形状の各面光源40a〜
40dの中心点と変化後の楕円形状の各面光源41a〜
41dの中心点とを結ぶ線分は光軸AXを通り、中心点
の移動距離は円錐アキシコン系14の間隔に依存する。
【0086】さらに、変化前の円形状の各面光源40a
〜40dを光軸AXから見込む角度(光軸AXから各面
光源40a〜40への一対の接線がなす角度)と、変化
後の楕円形状の各面光源41a〜41dを光軸AXから
見込む角度とが等しい。そして、変化前の円形状の各面
光源40a〜40dの直径と、変化後の楕円形状の各面
光源41a〜41dの光軸AXを中心とした円の径方向
に沿った短径とが等しい。なお、変化後の楕円形状の各
面光源41a〜41dの光軸AXを中心とした円の周方
向に沿った長径の大きさは、変化前の円形状の各面光源
40a〜40dの直径と円錐アキシコン系14の間隔と
に依存する。
【0087】したがって、円錐アキシコン系14の間隔
を零から所定の値まで拡大させると、4つの円形状の面
光源から構成される4極状の二次光源が、4つの楕円形
状の面光源から構成される4極状の二次光源に変化し、
変化前の二次光源の幅を変化させることなく、その外径
および輪帯比を変更することができる。ここで、4極状
の二次光源の幅は、4つの面光源に外接する円の直径す
なわち外径と4つの面光源に内接する円の直径すなわち
内径との差の1/2として規定される。また、4極状の
二次光源の輪帯比は、外径に対する内径の比(内径/外
径)として規定される。
【0088】以上のように、第2実施形態の4極照明で
は、1つのV溝アキシコン系15しか配置されていない
ので、4極状の二次光源を構成する円形状の各面光源の
形状および大きさを維持したままその位置だけを二次元
的に変化させることはできない。しかしながら、複数の
4極照明用回折光学素子4aを選択的に用いるととも
に、円錐アキシコン系14、V溝アキシコン系15、お
よびズームレンズ9の作用を利用することにより、光軸
AXを中心とする円環状の領域において、各面光源の位
置、形状および大きさを適宜変更することができる。
【0089】図12は、第2実施形態の輪帯照明におい
て形成される二次光源に対する円錐アキシコン系の作用
を説明する図である。第2実施形態の輪帯照明では、初
期的に形成された輪帯状の二次光源60aが、円錐アキ
シコン系14の間隔を拡大させることにより、その幅
(外径と内径との差の1/2:図中矢印で示す)が変化
することなく、その外径および内径がともに拡大された
輪帯状の二次光源60bに変化する。換言すると、輪帯
状の二次光源は、円錐アキシコン系14の作用により、
その幅が変化することなく、その輪帯比および大きさ
(外径)がともに変化する。
【0090】しかしながら、実際には、光学設計上の制
約により、円錐アキシコン系14による輪帯比の変更範
囲には制限がある。そこで、第2実施形態では、輪帯照
明用の回折光学素子4bとして、特性の異なる2種類の
回折光学素子を備えている。すなわち、第2実施形態で
は、一方の輪帯照明用回折光学素子により、たとえば
0.5〜0.68の範囲で輪帯比を変更するのに適した
形状を有する輪帯状の二次光源を形成する。また、他方
の輪帯照明用回折光学素子により、たとえば0.68〜
0.8の範囲で輪帯比を変更するのに適した形状を有す
る輪帯状の二次光源を形成する。その結果、2種類の輪
帯照明用回折光学素子の併用により、0.5〜0.8の
範囲で輪帯比を変更することが可能になる。
【0091】以上のように、第2実施形態の輪帯照明で
は、1つのV溝アキシコン系15しか配置されていない
ので、輪帯状の二次光源から派生的に4極状の二次光源
を得ることはできない。しかしながら、複数の輪帯照明
用回折光学素子4bを選択的に用いるとともに、円錐ア
キシコン系14、V溝アキシコン系15、およびズーム
レンズ9の作用を利用することにより、輪帯状の二次光
源の全体的な大きさおよび形状(輪帯比)、あるいは輪
帯状の二次光源から派生的に得られる2極状の二次光源
を構成する各面光源の位置、形状および大きさを適宜変
更することができる。
【0092】さらに、第2実施形態の円形照明では、1
つのV溝アキシコン系15しか配置されていないので、
円形状の二次光源から派生的に4極状の二次光源を得る
ことはできない。しかしながら、複数の円形照明用回折
光学素子4cを選択的に用いるとともに、円錐アキシコ
ン系14、V溝アキシコン系15、およびズームレンズ
9の作用を利用することにより、円形状の二次光源の全
体的な大きさ、あるいは円形状の二次光源から派生的に
得られる2極状の二次光源を構成する各面光源の位置、
形状および大きさを適宜変更することができる。
【0093】図13は、本発明の第3実施形態にかかる
照明光学装置を備えた露光装置の構成を概略的に示す図
である。第3実施形態は、第1実施形態と類似の構成を
有する。しかしながら、第3実施形態では、波面分割型
のオプティカルインテグレータ(マイクロレンズアレイ
10)に代えて、内面反射型のオプティカルインテグレ
ータ(ロッド型インテグレータ70)を用いている点が
第1実施形態と基本的に相違している。以下、第1実施
形態との相違点に着目して、第3実施形態を説明する。
【0094】第3実施形態では、マイクロレンズアレイ
10に代えてロッド型インテグレータ70を配置してい
ることに対応して、回折光学素子4とロッド型インテグ
レータ70との間の光路中に、光源側から順に、ズーム
レンズ71、第2回折光学素子(またはマイクロレンズ
アレイ)72、およびインプットレンズ73を配置して
いる。また、照明視野絞りとしてのマスクブラインド1
2は、ロッド型インテグレータ70の射出面の近傍に配
置されている。
【0095】ここで、ズームレンズ71は、その前側焦
点位置が回折光学素子4の位置とほぼ一致し且つその後
側焦点位置が第2回折光学素子72の位置とほぼ一致す
るように配置されている。なお、ズームレンズ71の焦
点距離の変化は、制御系21からの指令に基づいて動作
する駆動系29により行われる。また、インプットレン
ズ73は、その前側焦点位置が第2回折光学素子72の
位置とほぼ一致し且つその後側焦点位置がロッド型イン
テグレータ70の入射面の位置とほぼ一致するように配
置されている。
【0096】ロッド型インテグレータ70は、石英ガラ
スや蛍石のような硝子材料からなる内面反射型のガラス
ロッドであり、内部と外部との境界面すなわち内面での
全反射を利用して集光点を通りロッド入射面に平行な面
に沿って内面反射数に応じた数の光源像を形成する。こ
こで、形成される光源像のほとんどは虚像であるが、中
心(集光点)の光源像のみが実像となる。すなわち、ロ
ッド型インテグレータ70に入射した光束は内面反射に
より角度方向に分割され、集光点を通りその入射面に平
行な面に沿って多数の光源像からなる二次光源が形成さ
れる。
【0097】したがって、第3実施形態の4極照明(輪
帯照明または円形照明)では、照明光路に選択的に設置
された回折光学素子4a(4bまたは4c)を通過した
光束が、ズームレンズ71を介して、第2回折光学素子
72上に4極状(輪帯状または円形状)の照野を形成す
る。第2回折光学素子72を通過した光束は、インプッ
トレンズ73を介して、ロッド型インテグレータ70の
入射面の近傍に集光する。図14は、第3実施形態にお
ける第2回折光学素子の作用を説明する図である。
【0098】図14(a)に示すように、第2回折光学
素子72が配置されていない場合、ズームレンズ71お
よびインプットレンズ73を介した光束が、ロッド型イ
ンテグレータ70の入射面70a上においてほぼ一点に
集光する。その結果、ロッド型インテグレータ70によ
りその入射側に形成される多数の光源が非常に散逸的に
なり(二次光源全体に対する各光源の充填率が小さくな
り)、実質的な面光源を得ることができなくなってしま
う。
【0099】そこで、第3実施形態では、光束発散素子
としての第2回折光学素子72をインプットレンズ73
の前側焦点位置の近傍に配置している。こうして、図1
4(b)に示すように、第2回折光学素子72を介して
発散された光束が、インプットレンズ73を介して、ロ
ッド型インテグレータ70の入射面70a上において所
定の広がりをもって集光する。その結果、ロッド型イン
テグレータ70によりその入射側に形成される多数の光
源が非常に密実になり(二次光源全体に対する各光源の
充填率が大きくなり)、実質的な面光源としての二次光
源を得ることができる。
【0100】ロッド型インテグレータ70によりその入
射側に形成された4極状(輪帯状または円形状)の二次
光源からの光束は、その射出面において重畳された後、
マスクブラインド12および結像光学系13を介して、
所定のパターンが形成されたマスクMを照明する。な
お、第3実施形態では、ズームレンズ71の前側レンズ
群71aと後側レンズ群71bとの間の光路中に、光源
側から順に、第1V溝アキシコン系7および第2V溝ア
キシコン系8が配置されている。
【0101】したがって、第3実施形態の4極照明にお
いても第1実施形態と同様に、複数の4極照明用回折光
学素子4aを選択的に用いるとともに、第1V溝アキシ
コン系7、第2V溝アキシコン系8、およびズームレン
ズ71の作用を利用することにより、光軸AXを中心と
する円環状の領域において、輪帯状の二次光源を構成す
る各面光源の位置、形状および大きさを適宜変更するこ
とができる。
【0102】また、第3実施形態の輪帯照明においても
第1実施形態と同様に、複数の輪帯照明用回折光学素子
4bを選択的に用いるとともに、第1V溝アキシコン系
7、第2V溝アキシコン系8、およびズームレンズ71
の作用を利用することにより、輪帯状の二次光源の全体
的な大きさおよび形状(輪帯比)、あるいは輪帯状の二
次光源から派生的に得られる2極状の二次光源または4
極状の二次光源を構成する各面光源の位置、形状および
大きさを適宜変更することができる。
【0103】さらに、第3実施形態の円形照明において
も第1実施形態と同様に、複数の円形照明用回折光学素
子4cを選択的に用いるとともに、第1V溝アキシコン
系7、第2V溝アキシコン系8、およびズームレンズ7
1の作用を利用することにより、円形状の二次光源の全
体的な大きさ、あるいは円形状の二次光源から派生的に
得られる2極状の二次光源または4極状の二次光源を構
成する各面光源の位置、形状および大きさを適宜変更す
ることができる。
【0104】なお、図示を省略したが、第2実施形態に
おける波面分割型のオプティカルインテグレータ(マイ
クロレンズアレイ10)に代えて、内面反射型のオプテ
ィカルインテグレータ(ロッド型インテグレータ70)
を用いる第4実施形態も可能である。この場合、回折光
学素子4とロッド型インテグレータ70との間の光路中
に、光源側から順に、ズームレンズ71、第2回折光学
素子(またはマイクロレンズアレイ)72、およびイン
プットレンズ73を配置する点は第3実施形態と同様で
ある。こうして、第4実施形態では、円錐アキシコン系
14、V溝アキシコン系15、およびズームレンズ71
の作用を利用することにより、第2実施形態と同様に多
様な4極照明、輪帯照明、および円形照明を行うことが
できる。
【0105】以上のように、第1実施形態〜第4実施形
態において、V溝アキシコン系(7、8または15)の
間隔を変化させることにより、二次光源の全体の大きさ
および形状がX方向またはZ方向に変化する。その結
果、マスクM上の直交する二方向(X方向およびY方
向)で互いに異なる照明条件を実現することができ、ひ
いてはパターンに方向性があるマスクM上の直交する二
方向で最適な照明条件を設定することができる。
【0106】なお、一対のV溝アキシコン系7および8
だけを備えた第1実施形態および第3実施形態は、メモ
リー(DRAMなど)のリソグラフィー工程に特に好適
である。また、円錐アキシコン系14と1つのV溝アキ
シコン系15とだけを備えた第2実施形態および第4実
施形態は、ロジックデバイス(MPUなど)のリソグラ
フィー工程に特に好適である。さらに、円錐アキシコン
系と一対のV溝アキシコン系とを備えた変形例も可能で
あり、この変形例は半導体デバイスを含む一般的なマイ
クロデバイスのリソグラフィー工程に好適である。
【0107】次に、各実施形態における本発明の特徴的
な構成および作用についてさらに詳細に説明する。ま
ず、第1実施形態(第3実施形態でも同様)では、第1
V溝アキシコン系7(第1アキシコン系)は、光源側か
ら順に、光軸AXに沿って移動可能に構成された第1プ
リズム部材7aと、光軸AXに沿って固定された第2プ
リズム部材7bとから構成されている。また、第2V溝
アキシコン系8(第2アキシコン系)は、光源側から順
に、光軸AXに沿って固定された第1プリズム部材8a
と、光軸AXに沿って移動可能に構成された第2プリズ
ム部材8bとから構成されている。
【0108】このように、第1実施形態では、第1V溝
アキシコン系7および第2V溝アキシコン系8を構成す
る4つのプリズム部材(7a,7b,8a,8b)のう
ち、外側に配置された2つのプリズム部材(7a,8
b)が光軸AXに沿って移動可能に構成され、内側に配
置された2つのプリズム部材(7b,8a)が光軸AX
に沿って固定されている。その結果、第1実施形態で
は、第1プリズム部材7aを光軸AXに沿って移動させ
るための第1移動機構(不図示)と、第2プリズム部材
8bを光軸AXに沿って移動させるための第2移動機構
(不図示)との間隔が十分に大きく確保されるので、移
動機構同士の機械的な干渉を確実に回避することがで
き、ひいてはコンパクトな全体構成を実現することがで
きる。
【0109】また、第2実施形態(第4実施形態でも同
様)においても、円錐アキシコン系14(第1アキシコ
ン系)は、光源側から順に、光軸AXに沿って移動可能
に構成された第1プリズム部材14aと、光軸AXに沿
って固定された第2プリズム部材14bとから構成され
ている。また、V溝アキシコン系15(第2アキシコン
系)は、光源側から順に、光軸AXに沿って固定された
第1プリズム部材15aと、光軸AXに沿って移動可能
に構成された第2プリズム部材15bとから構成されて
いる。
【0110】このように、第2実施形態では、円錐アキ
シコン系14およびV溝アキシコン系15を構成する4
つのプリズム部材(14a,14b,15a,15b)
のうち、外側に配置された2つのプリズム部材(14
a,15b)が光軸AXに沿って移動可能に構成され、
内側に配置された2つのプリズム部材(14b,15
a)が光軸AXに沿って固定されている。その結果、第
2実施形態においても、第1プリズム部材14aを光軸
AXに沿って移動させるための第1移動機構(不図示)
と、第2プリズム部材15bを光軸AXに沿って移動さ
せるための第2移動機構(不図示)との間隔が十分に大
きく確保されるので、移動機構同士の機械的な干渉を確
実に回避することができ、ひいてはコンパクトな全体構
成を実現することができる。
【0111】なお、第1実施形態では、図15に示すよ
うに、第1V溝アキシコン系7および第2V溝アキシコ
ン系8を構成する4つのプリズム部材(7a,7b,8
a,8b)のうち、光軸AXに沿って固定された内側の
2つのプリズム部材(7b,8a)を一体的に1つのプ
リズム部材7a8bとして形成することが好ましい。こ
の構成により、第1V溝アキシコン系7および第2V溝
アキシコン系8における光の透過率を向上させるととも
に、プリズム部材の製造誤差および位置決め誤差を抑え
ることができ、ひいては高精度で高性能なアキシコン系
を実現することができる。同様に、図示を省略したが、
第2実施形態における円錐アキシコン系14およびV溝
アキシコン系15を構成する4つのプリズム部材(14
a,14b,15a,15b)のうち、光軸AXに沿っ
て固定された内側の2つのプリズム部材(14b,15
a)を一体的に1つのプリズム部材として形成すること
が好ましい。
【0112】図16は、円錐アキシコン系およびV溝ア
キシコン系の一般的な光学作用を説明する図である。ま
た、図17は、円錐アキシコン系の円錐状屈折面の頂点
に対応して形成される円形状の影領域およびV溝アキシ
コン系のV字状屈折面の稜線に対応して形成される直線
状の影領域を示す図である。図16を参照すると、光軸
AXに対して平行に円錐アキシコン系またはV溝アキシ
コン系の第1プリズム部材に入射した光線は、その屈折
作用により光軸AXに対して角度αをなして光軸AXか
ら離れる方向に射出され、第2プリズム部材に入射す
る。
【0113】第2プリズム部材に入射した光線は、その
屈折作用を受けた後、光軸AXに対して平行に射出され
る。このとき、第2プリズム部材から光軸AXに対して
平行に射出される光線の光軸AXからの高さh2と、光
軸AXに対して平行に第1プリズム部材へ入射する光線
の光軸AXからの高さh1との差はΔh(=h2−h
1)となる。角度α(単位:度)は、次の式(1)で表
される。
【数1】 α=sin-1{n×sin(90−θ)}+θ−90 =sin-1(n×cosθ)+θ−90 (1)
【0114】ここで、nは、アキシコン系の第1プリズ
ム部材および第2プリズム部材を形成する光学材料の露
光光に対する屈折率である。なお、各実施形態において
光源1としてArFエキシマレーザー光源(波長193
nm)を用いる場合、さらに一般的には例えば200n
m以下の波長を有する光を供給する光源を用いる場合、
蛍石(CaF2)を用いて各アキシコン系(7,8,1
4,15)を形成することにより、レーザー光に対する
耐久性を向上させることができる。
【0115】一方、Δhは、次の式(2)で表される。 Δh=A×L (2) ただし、 A=(tanα× tanθ)/(tanθ−tanα)
【0116】ここで、Lは、各アキシコン系における第
1プリズム部材の屈折面と第2プリズム部材の屈折面と
の光軸AXに沿った間隔(図16を参照)である。さら
に、2θは、円錐アキシコン系における円錐状屈折面の
頂角またはV溝アキシコン系におけるV字状屈折面の交
差角である。
【0117】ところで、第1実施形態の円形照明におい
て、第1V溝アキシコン系7の第1プリズム部材7aの
屈折面と第2プリズム部材7bの屈折面との間隔および
第2V溝アキシコン系8の第1プリズム部材8aの屈折
面と第2プリズム部材8bの屈折面との間隔がともに所
定の間隔に設定された場合、マイクロレンズアレイ10
の後側焦点面に形成される円形状の二次光源には、図1
7(a)に示すように、第1V溝アキシコン系7および
第2V溝アキシコン系8のV字状屈折面の稜線に対応し
て十字状の影領域(図中、空白領域で示す)が形成され
る。
【0118】また、第2実施形態の円形照明において、
円錐アキシコン系14の第1プリズム部材14aの屈折
面と第2プリズム部材14bの屈折面との間隔が所定の
間隔に設定された場合、マイクロレンズアレイ10の後
側焦点面に形成される円形状の二次光源には、図17
(b)に示すように、円錐アキシコン系14の円錐状屈
折面の頂点に対応して円形状の影領域(図中、空白領域
で示す)が形成される。
【0119】この場合、マイクロレンズアレイ10の後
側焦点面に形成される円形状の二次光源の直径D1は、
次の式(3)で表される。また、十字状の影領域を構成
する直線状の影領域の幅D2および円形状の影領域の直
径D2は、次の式(4)で表される。
【数2】 D1=2×f3×(f1×sinψmax)/f2 (3) D2=2×Δh×f3/f2 =2×A×L×f3/f2 (4)
【0120】ここで、ψmaxは、光束変換素子としての
回折光学素子4の最大回折角である。また、f1は、ア
フォーカルレンズ(第1光学系)5の前側レンズ群(第
1レンズ群)5aの焦点距離である。さらに、f2は、
アフォーカルレンズ5の後側レンズ群(第2レンズ群)
5bの焦点距離である。また、f3は、ズームレンズ
(第2光学系)9の焦点距離である。
【0121】式(4)を参照すると、第1プリズム部材
の屈折面と第2プリズム部材の屈折面との間隔Lを零に
することにより、すなわち第1プリズム部材の屈折面と
第2プリズム部材の屈折面とを当接させることにより、
十字状の影領域や円形状の影領域の発生を回避できるこ
とがわかる。しかしながら、円錐アキシコン系14の第
1プリズム部材14aの円錐状の凹状屈折面の頂点部分
およびV溝アキシコン系(7,8)の第1プリズム部材
のV字状の凹状屈折面の稜線部分を所望の面精度で理想
形状に形成することは困難である。また、第1プリズム
部材の屈折面と第2プリズム部材の屈折面とを当接させ
ると、円錐アキシコン系14の第2プリズム部材14b
の円錐状の凸状屈折面の頂点部分およびV溝アキシコン
系(7,8)の第2プリズム部材のV字状の凸状屈折面
の稜線部分が破損し易い。
【0122】そこで、実際には、第1プリズム部材の屈
折面と第2プリズム部材の屈折面とを当接させることは
不可能であり、第1プリズム部材の屈折面と第2プリズ
ム部材の屈折面との間隔Lが所定の値よりも小さくする
ことはできない。その結果、円形状の二次光源において
十字状の影領域や円形状の影領域の発生が不可避であ
る。この場合、特に小σの円形照明を行うと、マイクロ
レンズアレイ10の後側焦点面に形成される円形状の二
次光源の直径D1が小さくなるので、十字状の影領域や
円形状の影領域が二次光源を占める割合が大きくなり、
ひいては照明瞳における光強度分布に与える影響が大き
くなる。したがって、十字状の影領域の幅D2や円形状
の影領域の直径D2をできるだけ小さく抑えることが必
要である。
【0123】具体的には、十字状の影領域や円形状の影
領域の影響を実質的に受けることなく照明瞳において所
望の光強度分布を得るには、十字状の影領域の幅D2や
円形状の影領域の直径D2をマイクロレンズアレイ10
の後側焦点面に形成される円形状の二次光源の直径D1
の1/10以下に抑えること、すなわちD1≦D2/1
0の条件を満足することが必要である。D1≦D2/1
0の条件は、具体的には式(3)および(4)を参照す
ると、次の式(5)で表され、最終的には式(6)で表
される。 2×A×L×f3/f2≦2×f3×(f1×sinψmax)/(10×f2) (5) A×L≦(f1×sinψmax)/10 (6)
【0124】上述したように、V溝アキシコン系(7,
8)の第1プリズム部材のV字状の凹状屈折面の稜線部
分を所望の面精度で理想形状に形成することは困難であ
る。その結果、第1プリズム部材の屈折面と第2プリズ
ム部材の屈折面との間隔Lを所定の値よりも小さくする
ことができず、円形状の二次光源において十字状の影領
域が発生する。そこで、第1プリズム部材の屈折面と第
2プリズム部材の屈折面との最小間隔をできるだけ小さ
くし、ひいては円形状の二次光源において形成される十
字状の影領域の幅D2をできるだけ小さくするには、図
18に示すように、光軸AXと屈折面の稜線とを含む面
(図中、光軸AXを含んで紙面に垂直な面)に沿って分
割された2つのプリズム部材81および82によって第
1プリズム83を構成するのが有効である。
【0125】この場合、たとえば分割プリズム部材81
の光軸AXに沿った面81aに対向する外側端面81b
に保持機構の固定支持面84を当接させるとともに、分
割プリズム部材82の光軸AXに沿った面82aに対向
する外側端面82bに保持機構の可動支持面85を当接
させながら矢印Fに沿って付勢する。こうして、分割プ
リズム部材81の面81aと分割プリズム部材82の面
82aとは、接着剤などを介することなく、いわゆる面
タッチ状態で姿勢保持される。
【0126】ところで、円錐アキシコン系における円錐
状屈折面の頂角2θ(単位:度)またはV溝アキシコン
系におけるV字状屈折面の交差角2θは、理論的には9
0度よりも大きく且つ180度よりも小さいが、実際に
は以下の条件式(7)を満足することが好ましい。 120<2θ<160 (7)
【0127】条件式(7)の下限値を下回ると、同じΔ
hを発生させるのに必要な間隔Lが小さ過ぎて、Δhの
高精度な制御が困難になるので不都合である。また、条
件式(7)の上限値を上回ると、同じΔhを発生させる
のに必要な間隔Lが大き過ぎて、アキシコン系の大型化
を、ひいては装置の大型化を招くので不都合である。こ
のように、アキシコン系における頂角2θまたは交差角
2θについて制約があり、且つアキシコン系における屈
折面の間隔Lについても制約がある。したがって、特に
4極照明において、V溝アキシコン系による各面光源の
移動比率(すなわち移動先の面光源の座標位置に対する
移動元の面光源の座標位置)には光学設計上の制約があ
り、各面光源の移動範囲には制限がある。
【0128】そこで、第1実施形態では、4つの面光源
の中心点を結んで形成される四角形が細長い長方形にな
るような4極状の二次光源を初期的に形成し、第1V溝
アキシコン系7および第2V溝アキシコン系8の作用に
より、さらに多様な4極照明を行うことができる。具体
的には、第1実施形態では、図5に示すように、第1の
4極照明用回折光学素子により、4つの面光源の中心点
を結んで形成される四角形が正方形になるような4極状
の二次光源を初期的に形成し、第1V溝アキシコン系7
および第2V溝アキシコン系8の作用により、各面光源
をその形状および大きさを維持したままZ方向およびX
方向に沿って光軸AXを挟んで対称に移動させる。
【0129】これに加えて、第1実施形態では、図19
(a)に示すように、第2の4極照明用回折光学素子に
より、4つの面光源の中心点を結んで形成される四角形
がX方向に沿って細長い長方形になるような4極状の二
次光源を形成する。また、第1実施形態では、図19
(b)に示すように、第3の4極照明用回折光学素子に
より、4つの面光源の中心点を結んで形成される四角形
がZ方向に沿って細長い長方形になるような4極状の二
次光源を形成する。そして、第1V溝アキシコン系7お
よび第2V溝アキシコン系8の作用により、図中矢印で
示すように、各面光源をその形状および大きさを維持し
たままZ方向およびX方向に沿って光軸AXを挟んで対
称に移動させる。
【0130】上述の各実施形態にかかる露光装置では、
照明光学装置によってマスク(レチクル)を照明し(照
明工程)、投影光学系を用いてマスクに形成された転写
用のパターンを感光性基板に露光する(露光工程)こと
により、マイクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液
晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができ
る。以下、上述の各実施形態の露光装置を用いて感光性
基板としてのウェハ等に所定の回路パターンを形成する
ことによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイ
スを得る際の手法の一例につき図20のフローチャート
を参照して説明する。
【0131】先ず、図20のステップ301において、
1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のステッ
プ302において、そのlロットのウェハ上の金属膜上
にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ30
3において、上述の各実施形態の露光装置を用いて、マ
スク上のパターンの像がその投影光学系を介して、その
1ロットのウェハ上の各ショット領域に順次露光転写さ
れる。その後、ステップ304において、その1ロット
のウェハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステ
ップ305において、その1ロットのウェハ上でレジス
トパターンをマスクとしてエッチングを行うことによっ
て、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各
ウェハ上の各ショット領域に形成される。その後、更に
上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによっ
て、半導体素子等のデバイスが製造される。上述の半導
体デバイス製造方法によれば、極めて微細な回路パター
ンを有する半導体デバイスをスループット良く得ること
ができる。
【0132】また、上述の各実施形態の露光装置では、
プレート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パタ
ーン、電極パターン等)を形成することによって、マイ
クロデバイスとしての液晶表示素子を得ることもでき
る。以下、図21のフローチャートを参照して、このと
きの手法の一例につき説明する。図21において、パタ
ーン形成工程401では、上述の各実施形態の露光装置
を用いてマスクのパターンを感光性基板(レジストが塗
布されたガラス基板等)に転写露光する、所謂光リソグ
ラフィー工程が実行される。この光リソグラフィー工程
によって、感光性基板上には多数の電極等を含む所定パ
ターンが形成される。その後、露光された基板は、現像
工程、エッチング工程、レジスト剥離工程等の各工程を
経ることによって、基板上に所定のパターンが形成さ
れ、次のカラーフィルター形成工程402へ移行する。
【0133】次に、カラーフィルター形成工程402で
は、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3
つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、
またはR、G、Bの3本のストライプのフィルターの組
を複数水平走査線方向に配列したカラーフィルターを形
成する。そして、カラーフィルター形成工程402の後
に、セル組み立て工程403が実行される。セル組み立
て工程403では、パターン形成工程401にて得られ
た所定パターンを有する基板、およびカラーフィルター
形成工程402にて得られたカラーフィルター等を用い
て液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。セル組み立て
工程403では、例えば、パターン形成工程401にて
得られた所定パターンを有する基板とカラーフィルター
形成工程402にて得られたカラーフィルターとの間に
液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。
【0134】その後、モジュール組み立て工程404に
て、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作
を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付
けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素
子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有
する液晶表示素子をスループット良く得ることができ
る。
【0135】なお、上述の各実施形態では、変形照明に
おいて4極状や輪帯状の二次光源を例示的に形成してい
るが、光軸に対して偏心した2つの面光源からなる2極
状の二次光源や、光軸に対して偏心した8つの面光源か
らなる8極状の二次光源のような、いわゆる複数極状あ
るいは多極状の二次光源を形成することもできる。
【0136】また、上述の各実施形態では、照明光学装
置を備えた投影露光装置を例にとって本発明を説明した
が、マスク以外の被照射面を照明するための一般的な照
明光学装置に本発明を適用することができることは明ら
かである。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の照明光学
装置では、アキシコン系の作用により4極状や輪帯状の
二次光源を適宜変化させて、被照射面上の直交する二方
向で互いに異なる照明条件を実現することができる。し
たがって、被照射面上の直交する二方向で互いに異なる
照明条件を実現することのできる本発明の照明光学装置
を組み込んだ露光装置および露光方法では、パターンに
方向性があるマスク上の直交する二方向で最適な照明条
件を設定することができ、良好な照明条件のもとで良好
なマイクロデバイスを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる照明光学装置を
備えた露光装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】マイクロレンズアレイの後側焦点面に形成され
る4極状の二次光源の構成を概略的に示す図である。
【図3】第1実施形態においてアフォーカルレンズの前
側レンズ群と後側レンズ群との間の光路中に配置された
2つのアキシコン系の構成を概略的に示す斜視図であ
る。
【図4】第1実施形態の4極照明において形成される二
次光源に対するズームレンズの作用を説明する図であ
る。
【図5】第1実施形態の4極照明において形成される二
次光源に対する第1V溝アキシコン系および第2V溝ア
キシコン系の作用を説明する図である。
【図6】第1実施形態の輪帯照明において形成される二
次光源に対するズームレンズの作用を説明する図であ
る。
【図7】第1実施形態の輪帯照明において形成される二
次光源に対する第1V溝アキシコン系および第2V溝ア
キシコン系の作用を説明する図である。
【図8】第1実施形態の円形照明において形成される二
次光源に対する第1V溝アキシコン系および第2V溝ア
キシコン系の作用を説明する図である。
【図9】本発明の第2実施形態にかかる照明光学装置を
備えた露光装置の構成を概略的に示す図である。第2実
施形態においてアフォーカルレンズの光路中に配置され
た円錐アキシコン系およびV溝アキシコン系の構成を概
略的に示す斜視図である。
【図10】第2実施形態においてアフォーカルレンズの
光路中に配置された円錐アキシコン系およびV溝アキシ
コン系の構成を概略的に示す斜視図である。
【図11】第2実施形態の4極照明において形成される
二次光源に対する円錐アキシコン系の作用を説明する図
である。
【図12】第2実施形態の輪帯照明において形成される
二次光源に対する円錐アキシコン系の作用を説明する図
である。
【図13】本発明の第3実施形態にかかる照明光学装置
を備えた露光装置の構成を概略的に示す図である。
【図14】第3実施形態における第2回折光学素子の作
用を説明する図である。
【図15】2つのアキシコン系を構成する4つのプリズ
ム部材のうち、光軸に沿って固定された内側の2つのプ
リズム部材を一体的に形成した構成を概略的に示す斜視
図である。
【図16】円錐アキシコン系およびV溝アキシコン系の
一般的な光学作用を説明する図である。
【図17】円錐アキシコン系の円錐状屈折面の頂点に対
応して形成される円形状の影領域およびV溝アキシコン
系のV字状屈折面の稜線に対応して形成される直線状の
影領域を示す図である。
【図18】稜線に沿って分割された2つのプリズム部材
でV溝アキシコン系の第1プリズムを構成した例を示す
図である。
【図19】4つの面光源の中心点を結んで形成される四
角形が細長い長方形になるような4極状の二次光源を初
期的に形成する例を示す図である。
【図20】マイクロデバイスとしての半導体デバイスを
得る際の手法のフローチャートである。
【図21】マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得
る際の手法のフローチャートである。
【符号の説明】
1 光源 4 回折光学素子 5 アフォーカルレンズ 7,8,16 V溝アキシコン系 9 ズームレンズ 10 マイクロレンズアレイ 11 コンデンサー光学系 12 マスクブラインド 13 結像光学系 14 円錐アキシコン系 70 ロッド型インテグレータ 71 ズームレンズ 73 インプットレンズ M マスク PL 投影光学系 W ウェハ 20 入力手段 21 制御系 22〜29 駆動系

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源手段からの光束に基づいて二次光源
    を形成するためのオプティカルインテグレータと、該オ
    プティカルインテグレータからの光束を被照射面へ導く
    ための導光光学系とを備えた照明光学装置において、 前記光源手段と前記オプティカルインテグレータとの間
    の光路中に配置され、前記オプティカルインテグレータ
    への入射光束の入射角度と入射位置との少なくとも一方
    を変化させるための第1アキシコン系と、 前記第1アキシコン系と前記オプティカルインテグレー
    タとの間の光路中に配置され、前記オプティカルインテ
    グレータへの入射光束の入射角度と入射位置との少なく
    とも一方を変化させるための第2アキシコン系とを備
    え、 前記第1アキシコン系は、前記光源手段側から順に、少
    なくとも光軸に沿って移動可能に構成された第1プリズ
    ムと、光軸に沿って固定され且つ前記第1プリズムの屈
    折面と相補的に形成された屈折面を有する第2プリズム
    とを有し、 前記第2アキシコン系は、前記光源手段側から順に、少
    なくとも光軸に沿って固定された第3プリズムと、光軸
    に沿って移動可能に構成され且つ前記第3プリズムの屈
    折面と相補的に形成された屈折面を有する第4プリズム
    とを有することを特徴とする照明光学装置。
  2. 【請求項2】 前記第2プリズムと前記第3プリズムと
    は一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の照明光学装置。
  3. 【請求項3】 前記第1プリズムは凹状断面の屈折面を
    有し、前記第2プリズムは前記第1プリズムの前記凹状
    断面の屈折面と相補的に形成された凸状断面の屈折面を
    有し、 前記第3プリズムは凹状断面の屈折面を有し、前記第4
    プリズムは前記第3プリズムの前記凹状断面の屈折面と
    相補的に形成された凸状断面の屈折面を有することを特
    徴とする請求項1または2に記載の照明光学装置。
  4. 【請求項4】 前記第1プリズムは、光軸と直交する第
    1方向に沿って稜線を有するV字状の屈折面を有し、 前記第1プリズムは、光軸および前記第1方向と直交す
    る第2方向に沿って稜線を有するV字状の屈折面を有す
    ることを特徴とする請求項3に記載の照明光学装置。
  5. 【請求項5】 前記第1プリズムおよび前記第3プリズ
    ムの一方は、光軸を中心とする円錐状の屈折面を有し、 前記第1プリズムおよび前記第3プリズムの他方は、光
    軸と直交する方向に沿って稜線を有するV字状の屈折面
    を有することを特徴とする請求項3に記載の照明光学装
    置。
  6. 【請求項6】 光源手段からの光束に基づいて二次光源
    を形成するためのオプティカルインテグレータと、 前記オプティカルインテグレータからの光束を被照射面
    へ導くための導光光学系と、 前記光源手段と前記オプティカルインテグレータとの間
    の光路中に配置され、前記オプティカルインテグレータ
    への入射光束の入射角度と入射位置との少なくとも一方
    を変化させるためのアキシコン系とを備え、 前記アキシコン系は、円錐状またはV字状の凹状断面の
    屈折面を有する第1プリズムと、該第1プリズムの屈折
    面と相補的に形成された円錐状またはV字状の凸状断面
    の屈折面を有する第2プリズムとを有し、 前記アキシコン系は、照明瞳の近傍において前記円錐状
    の屈折面の頂点に対応して形成される円形状の影領域の
    直径または前記V字状の屈折面の稜線に対応して形成さ
    れる直線状の影領域の幅が光束全体の大きさの1/10
    以下にするための所要の形状および特性を有することを
    特徴とする照明光学装置。
  7. 【請求項7】 前記光源手段からの光束を所定の断面形
    状を有する光束または所定の光強度分布を有する光束に
    変換するための光束変換素子と、 前記光束変換素子と前記オプティカルインテグレータと
    の間の光路中に配置された第1光学系と、 前記第1光学系と前記オプティカルインテグレータとの
    間の光路中に配置された第2光学系とをさらに備え、 前記アキシコン系は、前記第1光学系の光路中において
    前記照明瞳の近傍に配置されていることを特徴とする請
    求項6に記載の照明光学装置。
  8. 【請求項8】 前記光束変換素子としての回折光学素子
    の最大回折角をψma xとし、前記第1プリズムの屈折面
    と前記第2プリズムの屈折面との光軸に沿った間隔をL
    とし、前記円錐状の屈折面の頂角または前記V字状の屈
    折面の交差角を2θとし、前記第1プリズムおよび前記
    第2プリズムを形成する光学材料の前記光束に対する屈
    折率をnとし、前記第1光学系のうちの前記アキシコン
    系よりも前記光源手段側に配置された第1レンズ群の焦
    点距離をf1としたとき、 AL≦(f1×sinψmax)/10 ただし、 A=(tanα× tanθ)/(tanθ−tanα) α=sin-1(n×cosθ)+θ−90(単位:度) の条件を満足することを特徴とする請求項7に記載の照
    明光学装置。
  9. 【請求項9】 光源手段からの光束に基づいて二次光源
    を形成するためのオプティカルインテグレータと、 前記オプティカルインテグレータからの光束を被照射面
    へ導くための導光光学系と、 前記光源手段と前記オプティカルインテグレータとの間
    の光路中に配置され、前記オプティカルインテグレータ
    への入射光束の入射角度と入射位置との少なくとも一方
    を変化させるための蛍石で形成されたアキシコン系とを
    備えていることを特徴とする照明光学装置。
  10. 【請求項10】 前記光源手段は、200nm以下の波
    長を有する光を供給することを特徴とする請求項9に記
    載の照明光学装置。
  11. 【請求項11】 前記アキシコン系は、光軸と直交する
    方向に沿って稜線を有するV字状の凹状断面の屈折面を
    有する第1プリズムと、前記第1プリズムの前記凹状断
    面の屈折面と相補的に形成されたV字状の凸状断面の屈
    折面を有する第2プリズムとを有し、 前記第1プリズムは、光軸と前記稜線とを含む面に沿っ
    て分割されていることを特徴とする請求項9または10
    に記載の照明光学装置。
  12. 【請求項12】 光源手段からの光束に基づいて被照射
    面を照明する照明光学装置において、 所定の方向に沿って稜線を有するV字状の凹状断面の屈
    折面を有するプリズムを備え、 前記プリズムは、前記稜線を含む所定の面に沿って分割
    されていることを特徴とする照明光学装置。
  13. 【請求項13】 前記光源手段からの光束に基づいて二
    次光源を形成するためのオプティカルインテグレータ
    と、 前記オプティカルインテグレータからの光束を前記被照
    射面へ導くための導光光学系と、 前記光源手段と前記オプティカルインテグレータとの間
    の光路中に配置され、前記オプティカルインテグレータ
    への入射光束の入射角度と入射位置との少なくとも一方
    を変化させるための前記プリズムを含むアキシコン系と
    をさらに備えていることを特徴とする請求項12に記載
    の照明光学装置。
  14. 【請求項14】 前記アキシコン系は、光軸と直交する
    方向に沿って前記稜線を有するV字状の凹状断面の屈折
    面を有する前記プリズムと、前記プリズムの前記凹状断
    面の屈折面と相補的に形成されたV字状の凸状断面の屈
    折面を有する第2プリズムとを有し、前記プリズムは光
    軸と前記稜線とを含む面に沿って分割されていることを
    特徴とする請求項13に記載の照明光学装置。
  15. 【請求項15】 被照射面を照明する照明光学装置にお
    いて、 光源手段からの光束に基づいて4極状の光強度分布を有
    する二次光源を照明瞳面に形成するために、前記光源手
    段からの光束を4つの光束に変換するための光束変換素
    子と、 前記光束変換素子と前記照明瞳面との間の光路中に配置
    されて、前記二次光源を構成する4つの実質的な面光源
    のうちの一方の一対と他方の一対とを光軸を挟んで対称
    的に移動させるためのアキシコン系とを備え、 前記光束変換素子は、光軸と直交する第1方向に沿って
    細長く延びた長方形の各隅点を中心として前記4つの実
    質的な面光源の各々を形成することを特徴とする照明光
    学装置。
  16. 【請求項16】 前記アキシコン系は、前記第1方向に
    沿って稜線を有するV字状の凹状断面の屈折面を有する
    第1プリズムと、前記第1プリズムの前記凹状断面の屈
    折面と相補的に形成されたV字状の凸状断面の屈折面を
    有する第2プリズムとを有する第1アキシコン系と、光
    軸および前記第1方向と直交する第2方向に沿って稜線
    を有するV字状の凹状断面の屈折面を有する第3プリズ
    ムと、前記第3プリズムの前記凹状断面の屈折面と相補
    的に形成されたV字状の凸状断面の屈折面を有する第4
    プリズムとを有する第2アキシコン系とを有することを
    特徴とする請求項15に記載の照明光学装置。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16のいずれか1項に記
    載の照明光学装置と、前記被照射面に配置されたマスク
    のパターンを感光性基板に投影露光するための投影光学
    系とを備えていることを特徴とする露光装置。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至16のいずれか1項に記
    載の照明光学装置を介してマスクを照明し、照明された
    前記マスクに形成されたパターンの像を感光性基板上に
    投影露光することを特徴とする露光方法。
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