JP2004224105A - ドライブレコーダ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】あて逃げ事故等の事故に遭遇したとき、あて逃げ車両の特定を行うことができるドライブレコーダ装置を提供すること。
【解決手段】車両前方を撮影する前方カメラ20、後方を撮影する後方カメラ21、前方および後方映像を基準信号に同期して画像メモリの所定領域に書き込む分割映像形成部23を備え、上記画像メモリ情報に車両位置情報および時刻情報を付与してバッファメモリ26に定常的に記録し、衝撃検知センサ28の所定値以上の信号を入力することにより、上記記録情報をストレージメモリ27へ転送し、保存する。
【選択図】 図1
【解決手段】車両前方を撮影する前方カメラ20、後方を撮影する後方カメラ21、前方および後方映像を基準信号に同期して画像メモリの所定領域に書き込む分割映像形成部23を備え、上記画像メモリ情報に車両位置情報および時刻情報を付与してバッファメモリ26に定常的に記録し、衝撃検知センサ28の所定値以上の信号を入力することにより、上記記録情報をストレージメモリ27へ転送し、保存する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両事故発生前後の車両走行環境の記録により、事故原因の解析に役立てるドライブレコーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用ドライブレコーダ装置は、車両事故発生原因を解析するための装置で、事故発生前後の車速、加速度、ブレーキ圧、ハンドル舵角等、車両走行状態を示す車両センサ信号の記録により、車両の走行状態を分析するものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
さらに、車両周辺環境を撮影するカメラを搭載し、事故発生前後の映像を記録することにより、事故発生時の状況をさらに詳しく解析する装置が提案されている。上記装置は、例えば、走行中のカメラ映像を圧縮処理し、リングバッファ構造のメモリに一番古い映像を順次更新するようにして定常的に記録し、事故発生を検出する衝撃検知センサの信号を受信時に、上記メモリへの記録を停止し、上記受信時刻前後の所定時間の記録映像を記録保存部へ転送するものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−6854号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のドライブレコーダ装置では、例えば、あて逃げ事故等の軽度の事故に遭遇した場合、あて逃げ車両の追突前後の挙動を十分に撮影できるとは限らず、あて逃げ車両の情報不足で、特定が困難であるという問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、あて逃げ事故等の事故に遭遇した時、あて逃げ車両の追突前後の挙動を的確に撮影し、あて逃げ車両の特定を行うことができるドライブレコーダ装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のドライブレコーダ装置は、車両前方風景を撮影する第一撮影手段と、車両後方風景を撮影する第二撮影手段と、自車両の現在位置を検出する車両位置検出手段と、現在時刻を検出する時刻検出手段と、前記第一撮影手段および前記第二撮影手段が撮影した映像と、前記車両位置検出手段が検出した車両位置情報と、前記時刻検出手段が検出した現在時刻とをそれぞれ同期させて一定量常時記憶する記憶手段と、自車両への衝撃を検知する衝撃検知手段と、前記衝撃検知手段があらかじめ決められた値以上の衝撃を検知したとき、前記記憶手段に記憶された記憶情報を記録保持する記憶情報保存手段とを備えたことを特徴とした構成を有している。
【0008】
この構成により、車両前方および後方風景を撮影するカメラ映像を基準信号に同期して画像メモリに書き込んだ映像を記録することにより、車両の前後映像を常時同時に記録できるので、追突事故発生前には、あて逃げ車両の車種、車両の色、ナンバープレート等車両の特徴を事前に撮影し、追突事故発生後には、あて逃げ車両の逃走方向を撮影することができ、あて逃げ車両の検出に役立てることができることとなる。
【0009】
また、本発明のドライブレコーダ装置は、前記第一撮影手段または前記第二撮影手段が撮影した映像により撮影した車両の特徴を検出し特徴量を算出する車両特徴量算出手段を備え、前記記憶情報保存手段は、前記車両特徴量算出手段が算出した車両の特徴量を記録することを特徴とした構成を有している。
【0010】
この構成により、撮影した車両の特徴量が算出され、記録されるので、あて逃げ車両の特徴が記録され、あて逃げ車両の特定を確実に行うことができることとなる。
【0011】
また、本発明のドライブレコーダ装置は、前記第一撮影手段または前記第二撮影手段が撮影する撮影方向を変更させるため前記第一撮影手段または前記第二撮影手段の撮影部を駆動する駆動手段と、前記衝撃検知手段による自車両への衝撃検知から衝撃の方向を算出する衝撃検知方向算出手段とを備え、前記駆動手段は、前記衝撃検知方向算出手段が算出した衝撃の方向に基づいて前記第一撮影手段または前記第二撮影手段の撮影部が撮影する撮影方向を駆動することを特徴とした構成を有している。
【0012】
この構成により、自車両への衝撃検知から衝撃の方向を算出して、算出した衝撃の方向に基づいて撮影方向を調整するので、逃走するあて逃げ車両を追尾して撮影することができ、あて逃げ車両の特定を確実に行うことができることとなる。
【0013】
また、本発明のドライブレコーダ装置は、前記第一撮影手段または前記第二撮影手段が撮影する撮影倍率を変更する倍率変更手段とを備えたことを特徴とした構成を有している。
【0014】
この構成により、自車両への衝撃検知から衝撃の方向を算出して、算出した衝撃の方向に基づいて撮影倍率を調整するので、逃走するあて逃げ車両の逃走方向に応じた撮影倍率で撮影することができ、あて逃げ車両の特定を確実に行うことができることとなる。
【0015】
また、本発明のドライブレコーダ装置は、前記第二撮影手段は、広角カメラにより前記車両後方風景を撮影することを特徴とした構成を有している。
【0016】
この構成により、接近する車両の特徴をより詳細に撮影することができ、あて逃げ車両の特定を確実に行うことができることとなる。
【0017】
また、本発明のドライブレコーダ装置は、前記第一撮影手段は、狭角カメラにより前記車両前方風景を撮影することを特徴とした構成を有している。
【0018】
この構成により、逃走するあて逃げ車両を遠方まで撮影することができ、あて逃げ車両のあて逃げ後の行動を長時間監視することができるとともに、あて逃げ車両の特定を確実に行うことができることとなる。
【0019】
また、本発明のドライブレコーダ装置は、車室内を撮影する第三撮影手段を備え、前記記憶手段は、前記第一撮影手段、前記第二撮影手段および前記第三撮影手段が撮影した映像と、前記車両位置検出手段が検出した車両位置情報と、前記時刻検出手段が検出した現在時刻とをそれぞれ同期させて記憶することを特徴とした構成を有している。
【0020】
この構成により、車室内の映像が撮影され、事故前後の状況と同時に記録されるので、事故により自車両の乗員が怪我を負った場合等の証拠とすることができ、事故による被害状況を立証することができることとなる。
【0021】
また、本発明のドライブレコーダ装置は、前記第一撮影手段と前記第二撮影手段と前記第三撮影手段とが撮影した映像のうち少なくとも二つ以上の映像を同期させて表示させるための映像を形成する分割映像形成手段を有したことを特徴とした構成を有している。
【0022】
この構成により、車両の前後および車室内の映像のうち、所望の複数の位置の映像を同期させて確認することができることとなる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
【0024】
まず、本発明の第1の実施の形態におけるドライブレコーダ装置の構成図を、図1に示す。
【0025】
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態におけるドライブレコーダ装置101は、車両前方の所定領域の風景を撮影する前方カメラ20と、車両後方の所定領域の風景を撮影する後方カメラ21と、各部の制御を行う制御部22と、複数のカメラが撮影した映像を画像メモリの所定領域に書き込む分割映像形成部23と、画像メモリに書き込まれた映像を圧縮する圧縮部24と、車両位置を検出するGPS25(GPSとは、Global Positioning System:全地球測位システムのことであるが、ここでは、GPS等を用いた車両位置検出部のことを、単にGPS25とする)と、撮影された映像データを常時記憶し、新しいデータで順次上書きするバッファメモリ26と、必要なデータのみを記憶し、電源が切られても記憶情報を失わないストレージメモリ27と、外部から加わる衝撃を検知する衝撃検知センサ28とを備えている。
【0026】
このような構成において、本発明のドライブレコーダ装置は、例えば、図2に示すように、交差点を右折しようとする自車両10に後方から追突して逃走するあて逃げ車両11の挙動の一部始終を撮影するものである。
【0027】
また、前方カメラ20および後方カメラ21の撮影領域を、図3に模式的に示す。前方カメラ20、後方カメラ21は、それぞれ車両前方、後方の所定領域の風景を撮影するものであり、後方カメラ21は、自車両10に接近するあて逃げ車両11の特徴をできるだけ詳細に撮影するため、広角カメラを搭載する。一方、前方カメラ20は、逃走するあて逃げ車両11を遠方まで撮影するため、狭角カメラを搭載する。
【0028】
制御部22は、本ドライブレコーダ装置101の各部を制御するものであり、タイマーを内蔵し、時刻管理や各部の同期管理をも行うものである。
【0029】
分割映像形成部23は、前方カメラ20および後方カメラ21が撮影した映像を、制御部22から入力される基準信号に同期して、画像メモリの所定領域に書き込むものである。例えば、図4に示すように、画像メモリの左半分の領域に前方カメラ20が撮影した映像を、右半分の領域に後方カメラ21が撮影した映像を書き込む。
【0030】
圧縮部24は、分割映像形成部23に形成され、画像メモリに書き込まれた分割映像を圧縮して、データ量を低減するものである。GPS25は、自車両10の車両位置を検出するものである。
【0031】
バッファメモリ26は、分割映像形成部23に形成され、圧縮部24に圧縮された分割映像を一時記憶するメモリであり、リングバッファ構造を有し、一定量の前記分割映像を記憶して、一番古い情報から順次最新の情報に更新するものである。
【0032】
ストレージメモリ27は、バッファメモリ26に記憶されたデータを転送、あるいは、制御部22を介して直接、必要なデータを記憶し、電源が切られても記憶情報を失わない記憶部である。
【0033】
衝撃検知センサ28は、自車両10に外部から加わる衝撃を検知するもので、特に、外部の車両11が自車両10に追突や接触した場合の衝撃を検知して、あて逃げの判断情報を得るものである。
【0034】
次に、本実施の形態に係るドライブレコーダ装置101の動作について、説明する。図5は、本実施の形態におけるドライブレコーダ装置101の動作を示すフローチャートである。
【0035】
図5に示すように、まず、エンジンキーにより自車両10のエンジンがかけられると、本システムが起動し(ステップS501)、前方カメラ20および後方カメラ21の撮影が開始され、それぞれ自車両10の前後の所定領域が撮影される(ステップS502)。
【0036】
次いで、分割映像形成部23は、前方カメラ20および後方カメラ21が撮影した映像を、制御部22から入力される基準信号に同期して画像メモリの各所定領域に書き込む(ステップS503)。この分割映像形成部23で形成した分割映像は、圧縮部24で圧縮処理され、GPS25により検出された車両位置情報と、制御部22に内蔵されているタイマーの時刻情報とを付与して、バッファメモリ26に記録される(ステップS504)。バッファメモリ26は、上述のように、リングバッファ構造を有し、一番古い情報から順次最新の情報に更新するメモリである。したがって、常に最新の一定時間内の映像が記憶されることとなる。
【0037】
次に、衝撃検知センサ28から入力される信号を検出し、衝撃検知センサ28から所定値以上の信号を入力することにより、自車両10があて逃げ車両11に追突されたと判断する(ステップS505)。あて逃げ車両11に追突されたと判断した場合には、バッファメモリ26からストレージメモリ27への記録情報の転送を開始する(ステップS506)。その後、転送開始から所定時間経過後(ステップS507で判断)、ストレージメモリ27への転送を停止する(ステップS508)。
【0038】
以上により、追突事故前後の車両前後方向の映像を常時同時に記録しているので、あて逃げ車両の車種、車の色、ナンバープレート等車両の特徴が追突事故以前に撮影されるとともに、追突事故以後のあて逃げ車両の逃走状況が撮影され、あて逃げ事故車両の特定に利用でき、事故解明に役立てることができる。
【0039】
また、本実施の形態(図1)の構成において、車室内を撮影するカメラをさらに備え、分割映像形成部23において、前後方向映像と同時に車室内映像を記録することにより(三画面構成)、事故前後の状況と同時刻の車室内状況を記録できるので、例えば、あて逃げ事故により乗員が負傷したかどうかを立証するための証拠とすることができる。
(第2の実施の形態)
【0040】
次に、本発明の第2の実施の形態におけるドライブレコーダ装置の構成図を、図6に示す。
【0041】
図6に示すように、本発明の第2の実施の形態におけるドライブレコーダ装置102は、車両前方の所定領域の風景を撮影する前方カメラ600と、車両後方の所定領域の風景を撮影する後方カメラ601と、車室内を撮影する車室内カメラ602と、複数のカメラが撮影した映像を画像メモリの所定領域に書き込む分割映像形成部603と、画像メモリに書き込まれた映像を圧縮する圧縮部604と、前方カメラ600の撮影方向および倍率を駆動する駆動部605と、車両位置を検出するGPS606(ここでは、上記第1の実施の形態と同様に、GPS等を用いた車両位置検出部のことを、単にGPS606とする)と、各部の制御を行う制御部607と、撮影された映像データを常時記憶し、新しいデータで順次上書きするバッファメモリ610と、必要なデータのみを記憶し、電源が切られても記憶情報を失わないストレージメモリ611と、外部から加わる衝撃を検知する衝撃検知センサ612とを備えている。
【0042】
また、前方カメラ600は、車両前方の所定領域の風景を撮影するものであり、逃走するあて逃げ車両11を遠方まで撮影するため、狭角カメラを搭載する。後方カメラ601は、車両後方の所定領域の風景を撮影するものであり、自車両10に接近するあて逃げ車両11の特徴をできるだけ詳細に撮影するため、広角カメラを搭載する。車室内カメラ602は、事故前後の車室内の状況を把握するために、車室内を撮影するカメラである。
【0043】
分割映像形成部603は、前方カメラ600、後方カメラ601および車室内カメラ602が撮影した映像を、制御部607から入力される基準信号に同期して、画像メモリの所定領域に書き込むものである。圧縮部604は、分割映像形成部603に形成され、画像メモリに書き込まれた分割映像を圧縮して、データ量を低減するものである。
【0044】
駆動部605は、制御部607に制御され、逃走するあて逃げ車両11を追尾し、確実に撮影するため、前方カメラ600の撮影方向および倍率を駆動するものである。GPS606は、自車両10の車両位置を検出するものである。
【0045】
制御部607は、本ドライブレコーダ装置102の各部を制御するものであり、タイマーを内蔵し、時刻管理や各部の同期管理をも行うものである。また、制御部607は、車両特徴量算出手段608と、衝撃検知方向算出手段609とを備えている。
【0046】
車両特徴量算出手段608は、後方カメラ601が撮影した後方車両の特徴量を算出するものである。衝撃検知方向算出手段609は、衝撃検知センサ612が検出した検知結果に基づいて、あて逃げ車両11の追突方向を算出するものである。
【0047】
この衝撃検知方向算出手段609が算出した追突方向に基づいて、上記駆動部605を制御する。すなわち、衝撃検知センサ612の検出結果により、衝撃検知方向算出手段609があて逃げ車両11の追突方向を算出し、この追突方向に基づいてあて逃げ車両11の逃走方向を予測し、予測した方向に前方カメラ600の撮影方向が向くように駆動部605で前方カメラ600の撮影部を駆動する。このように、駆動部605を制御し、前方カメラ600の撮影方向を調整することにより、より確実にあて逃げ車両11の追尾撮影を行うことができる。
【0048】
バッファメモリ610は、分割映像形成部603に形成され、圧縮部604に圧縮された分割映像を一時記憶するメモリであり、リングバッファ構造を有し、一番古い情報から順次最新の情報に更新するものである。
【0049】
ストレージメモリ611は、バッファメモリ610に記憶されたデータを転送、あるいは、制御部607を介して直接、必要なデータを記憶し、電源が切られても記憶情報を失わない記憶部である。
【0050】
衝撃検知センサ612は、自車両10に外部から加わる衝撃を検知するもので、特に、外部の車両11が自車両10に追突や接触した場合の衝撃を検知して、あて逃げの判断情報を得るものである。また、衝撃検知センサ612は、複数の検知センサを有し、衝撃の強さだけではなく、方向をも検知できるようにするものである。
【0051】
次に、本実施の形態に係るドライブレコーダ装置102の動作について、説明する。図7は、本実施の形態におけるドライブレコーダ装置102の動作を示すフローチャートである。
【0052】
図7に示すように、本実施の形態のドライブレコーダ装置102においては、まず、エンジンキーにより自車両10のエンジンがかけられると、本システムが起動し(ステップS701)、前方カメラ600、後方カメラ601および車室内カメラ602の撮影が開始され、自車両10の前後の所定領域および車室内が撮影される(ステップS702)。
【0053】
次いで、分割映像形成部603は、前方カメラ600、後方カメラ601および車室内カメラ602が撮影した映像を、制御部607から入力される基準信号に同期して画像メモリの各所定領域に書き込む(ステップS703)。この分割映像形成部603で形成した分割映像は、圧縮部604で圧縮処理され、GPS606により検出された車両位置情報と、制御部607に内蔵されているタイマーの時刻情報とを付与して、バッファメモリ610に記録される(ステップS704)。バッファメモリ610は、上述のように、リングバッファ構造であるので、常に最新の一定時間内の映像が記憶されることとなる。
【0054】
次に、自車両10の後方に車両が接近した時、後方カメラ601の分岐映像より、後方車両11の特徴量を検出し、結果に時刻情報を付与してストレージメモリ611の所定領域に記録する(ステップS705)。後方車両11の特徴量は、例えば、車両のナンバープレート値を読み取る。ナンバープレート値の読み取りは、特開平5−20488号公報に記載されているように、後方カメラ601の映像より文字情報領域を抽出し、制御部607により特徴量を記憶している文字パターンと照合処理し、一致度の高いパターンをその文字として認識することにより読み取ることができる。
【0055】
次に、衝撃検知センサ612から入力される信号を検出し、衝撃検知センサ612から所定値以上の信号を入力することにより、自車両10があて逃げ車両11に追突されたと判断する(ステップS706)。あて逃げ車両11に追突されたと判断した場合には、バッファメモリ610からストレージメモリ611への記録情報の転送を開始する(ステップS707)。
【0056】
次いで、あて逃げ車両11の逃走を追尾撮影するため、衝撃検知センサ612が検出した検知結果に基づいて、衝撃検知方向算出手段609により、車両10が追突された方向を検出し、逃走方向を算出する。そして、算出した逃走方向により、駆動部605を制御して、逃走方向に前方カメラ600の撮影方向を向ける(ステップS708)。追突された方向は、例えば、衝撃検知センサ612の衝撃検知方向を検出して用いる。衝撃算出方向は例えば、車両右側か左側かを検出するだけでもよい。そして、図8に示すように駆動部605を制御して、算出方向に対応した前方カメラ600の撮影方向を正面、左右の三段階に切り換える。
【0057】
その後、転送開始から所定時間経過後(ステップS709で判断)、ストレージメモリ611への転送を停止する(ステップS710)。
【0058】
なお、本システムにおいて、あて逃げ車両追尾機能をさらに高度化して、車両特徴量算出手段608であて逃げ車両の特徴量を検出し、特徴量が映像の所定領域に位置するように駆動部605の駆動方向を制御する構成としてもよい。また、駆動部605により、前方カメラ600の撮影倍率を可変できる構成とすれば、あて逃げ車両の逃走状態をさらに鮮明に記録することができ、あて逃げ車両の検出に役立てることができる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、車両前方および後方風景を撮影するカメラ映像を基準信号に同期して画像メモリに書き込んだ映像を記録することにより、前後映像を常時同時に記録できるので、あて逃げ車両の車種、車両の色、ナンバープレート等車両の特徴を事前に撮影でき、追突事故発生後はあて逃げ車両の逃走方向を撮影することができ、あて逃げ車両の検出に役立てることができるというすぐれた効果を有するドライブレコーダ装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるドライブレコーダ装置を示すシステム構成図
【図2】あて逃げ事故の状況例を説明する図
【図3】本発明の第1の実施の形態における車載カメラの撮影範囲を説明する図
【図4】本発明の第1の実施の形態における分割映像形成を説明する図
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるドライブレコーダ装置の動作を示すフローチャート
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるドライブレコーダ装置を示すシステム構成図
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるドライブレコーダ装置の動作を示すフローチャート
【図8】本発明の第2の実施の形態における車載カメラの撮影範囲の変化を説明する図
【符号の説明】
10 自車両
11 当て逃げ車両
20 前方カメラ
21 後方カメラ
22 制御部
23 分割映像形成部
24 圧縮部
25 GPS
26 バッファメモリ
27 ストレージメモリ
28 衝撃検知センサ
101、102 ドライブレコーダ装置
600 前方カメラ
601 後方カメラ
602 車室内カメラ
603 分割映像形成部
604 圧縮部
605 駆動部
606 GPS
607 制御部
608 車両特徴量算出手段
609 衝撃検知方向算出手段
610 バッファメモリ
611 ストレージメモリ
612 衝撃検知センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両事故発生前後の車両走行環境の記録により、事故原因の解析に役立てるドライブレコーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用ドライブレコーダ装置は、車両事故発生原因を解析するための装置で、事故発生前後の車速、加速度、ブレーキ圧、ハンドル舵角等、車両走行状態を示す車両センサ信号の記録により、車両の走行状態を分析するものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
さらに、車両周辺環境を撮影するカメラを搭載し、事故発生前後の映像を記録することにより、事故発生時の状況をさらに詳しく解析する装置が提案されている。上記装置は、例えば、走行中のカメラ映像を圧縮処理し、リングバッファ構造のメモリに一番古い映像を順次更新するようにして定常的に記録し、事故発生を検出する衝撃検知センサの信号を受信時に、上記メモリへの記録を停止し、上記受信時刻前後の所定時間の記録映像を記録保存部へ転送するものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−6854号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のドライブレコーダ装置では、例えば、あて逃げ事故等の軽度の事故に遭遇した場合、あて逃げ車両の追突前後の挙動を十分に撮影できるとは限らず、あて逃げ車両の情報不足で、特定が困難であるという問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、あて逃げ事故等の事故に遭遇した時、あて逃げ車両の追突前後の挙動を的確に撮影し、あて逃げ車両の特定を行うことができるドライブレコーダ装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のドライブレコーダ装置は、車両前方風景を撮影する第一撮影手段と、車両後方風景を撮影する第二撮影手段と、自車両の現在位置を検出する車両位置検出手段と、現在時刻を検出する時刻検出手段と、前記第一撮影手段および前記第二撮影手段が撮影した映像と、前記車両位置検出手段が検出した車両位置情報と、前記時刻検出手段が検出した現在時刻とをそれぞれ同期させて一定量常時記憶する記憶手段と、自車両への衝撃を検知する衝撃検知手段と、前記衝撃検知手段があらかじめ決められた値以上の衝撃を検知したとき、前記記憶手段に記憶された記憶情報を記録保持する記憶情報保存手段とを備えたことを特徴とした構成を有している。
【0008】
この構成により、車両前方および後方風景を撮影するカメラ映像を基準信号に同期して画像メモリに書き込んだ映像を記録することにより、車両の前後映像を常時同時に記録できるので、追突事故発生前には、あて逃げ車両の車種、車両の色、ナンバープレート等車両の特徴を事前に撮影し、追突事故発生後には、あて逃げ車両の逃走方向を撮影することができ、あて逃げ車両の検出に役立てることができることとなる。
【0009】
また、本発明のドライブレコーダ装置は、前記第一撮影手段または前記第二撮影手段が撮影した映像により撮影した車両の特徴を検出し特徴量を算出する車両特徴量算出手段を備え、前記記憶情報保存手段は、前記車両特徴量算出手段が算出した車両の特徴量を記録することを特徴とした構成を有している。
【0010】
この構成により、撮影した車両の特徴量が算出され、記録されるので、あて逃げ車両の特徴が記録され、あて逃げ車両の特定を確実に行うことができることとなる。
【0011】
また、本発明のドライブレコーダ装置は、前記第一撮影手段または前記第二撮影手段が撮影する撮影方向を変更させるため前記第一撮影手段または前記第二撮影手段の撮影部を駆動する駆動手段と、前記衝撃検知手段による自車両への衝撃検知から衝撃の方向を算出する衝撃検知方向算出手段とを備え、前記駆動手段は、前記衝撃検知方向算出手段が算出した衝撃の方向に基づいて前記第一撮影手段または前記第二撮影手段の撮影部が撮影する撮影方向を駆動することを特徴とした構成を有している。
【0012】
この構成により、自車両への衝撃検知から衝撃の方向を算出して、算出した衝撃の方向に基づいて撮影方向を調整するので、逃走するあて逃げ車両を追尾して撮影することができ、あて逃げ車両の特定を確実に行うことができることとなる。
【0013】
また、本発明のドライブレコーダ装置は、前記第一撮影手段または前記第二撮影手段が撮影する撮影倍率を変更する倍率変更手段とを備えたことを特徴とした構成を有している。
【0014】
この構成により、自車両への衝撃検知から衝撃の方向を算出して、算出した衝撃の方向に基づいて撮影倍率を調整するので、逃走するあて逃げ車両の逃走方向に応じた撮影倍率で撮影することができ、あて逃げ車両の特定を確実に行うことができることとなる。
【0015】
また、本発明のドライブレコーダ装置は、前記第二撮影手段は、広角カメラにより前記車両後方風景を撮影することを特徴とした構成を有している。
【0016】
この構成により、接近する車両の特徴をより詳細に撮影することができ、あて逃げ車両の特定を確実に行うことができることとなる。
【0017】
また、本発明のドライブレコーダ装置は、前記第一撮影手段は、狭角カメラにより前記車両前方風景を撮影することを特徴とした構成を有している。
【0018】
この構成により、逃走するあて逃げ車両を遠方まで撮影することができ、あて逃げ車両のあて逃げ後の行動を長時間監視することができるとともに、あて逃げ車両の特定を確実に行うことができることとなる。
【0019】
また、本発明のドライブレコーダ装置は、車室内を撮影する第三撮影手段を備え、前記記憶手段は、前記第一撮影手段、前記第二撮影手段および前記第三撮影手段が撮影した映像と、前記車両位置検出手段が検出した車両位置情報と、前記時刻検出手段が検出した現在時刻とをそれぞれ同期させて記憶することを特徴とした構成を有している。
【0020】
この構成により、車室内の映像が撮影され、事故前後の状況と同時に記録されるので、事故により自車両の乗員が怪我を負った場合等の証拠とすることができ、事故による被害状況を立証することができることとなる。
【0021】
また、本発明のドライブレコーダ装置は、前記第一撮影手段と前記第二撮影手段と前記第三撮影手段とが撮影した映像のうち少なくとも二つ以上の映像を同期させて表示させるための映像を形成する分割映像形成手段を有したことを特徴とした構成を有している。
【0022】
この構成により、車両の前後および車室内の映像のうち、所望の複数の位置の映像を同期させて確認することができることとなる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
【0024】
まず、本発明の第1の実施の形態におけるドライブレコーダ装置の構成図を、図1に示す。
【0025】
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態におけるドライブレコーダ装置101は、車両前方の所定領域の風景を撮影する前方カメラ20と、車両後方の所定領域の風景を撮影する後方カメラ21と、各部の制御を行う制御部22と、複数のカメラが撮影した映像を画像メモリの所定領域に書き込む分割映像形成部23と、画像メモリに書き込まれた映像を圧縮する圧縮部24と、車両位置を検出するGPS25(GPSとは、Global Positioning System:全地球測位システムのことであるが、ここでは、GPS等を用いた車両位置検出部のことを、単にGPS25とする)と、撮影された映像データを常時記憶し、新しいデータで順次上書きするバッファメモリ26と、必要なデータのみを記憶し、電源が切られても記憶情報を失わないストレージメモリ27と、外部から加わる衝撃を検知する衝撃検知センサ28とを備えている。
【0026】
このような構成において、本発明のドライブレコーダ装置は、例えば、図2に示すように、交差点を右折しようとする自車両10に後方から追突して逃走するあて逃げ車両11の挙動の一部始終を撮影するものである。
【0027】
また、前方カメラ20および後方カメラ21の撮影領域を、図3に模式的に示す。前方カメラ20、後方カメラ21は、それぞれ車両前方、後方の所定領域の風景を撮影するものであり、後方カメラ21は、自車両10に接近するあて逃げ車両11の特徴をできるだけ詳細に撮影するため、広角カメラを搭載する。一方、前方カメラ20は、逃走するあて逃げ車両11を遠方まで撮影するため、狭角カメラを搭載する。
【0028】
制御部22は、本ドライブレコーダ装置101の各部を制御するものであり、タイマーを内蔵し、時刻管理や各部の同期管理をも行うものである。
【0029】
分割映像形成部23は、前方カメラ20および後方カメラ21が撮影した映像を、制御部22から入力される基準信号に同期して、画像メモリの所定領域に書き込むものである。例えば、図4に示すように、画像メモリの左半分の領域に前方カメラ20が撮影した映像を、右半分の領域に後方カメラ21が撮影した映像を書き込む。
【0030】
圧縮部24は、分割映像形成部23に形成され、画像メモリに書き込まれた分割映像を圧縮して、データ量を低減するものである。GPS25は、自車両10の車両位置を検出するものである。
【0031】
バッファメモリ26は、分割映像形成部23に形成され、圧縮部24に圧縮された分割映像を一時記憶するメモリであり、リングバッファ構造を有し、一定量の前記分割映像を記憶して、一番古い情報から順次最新の情報に更新するものである。
【0032】
ストレージメモリ27は、バッファメモリ26に記憶されたデータを転送、あるいは、制御部22を介して直接、必要なデータを記憶し、電源が切られても記憶情報を失わない記憶部である。
【0033】
衝撃検知センサ28は、自車両10に外部から加わる衝撃を検知するもので、特に、外部の車両11が自車両10に追突や接触した場合の衝撃を検知して、あて逃げの判断情報を得るものである。
【0034】
次に、本実施の形態に係るドライブレコーダ装置101の動作について、説明する。図5は、本実施の形態におけるドライブレコーダ装置101の動作を示すフローチャートである。
【0035】
図5に示すように、まず、エンジンキーにより自車両10のエンジンがかけられると、本システムが起動し(ステップS501)、前方カメラ20および後方カメラ21の撮影が開始され、それぞれ自車両10の前後の所定領域が撮影される(ステップS502)。
【0036】
次いで、分割映像形成部23は、前方カメラ20および後方カメラ21が撮影した映像を、制御部22から入力される基準信号に同期して画像メモリの各所定領域に書き込む(ステップS503)。この分割映像形成部23で形成した分割映像は、圧縮部24で圧縮処理され、GPS25により検出された車両位置情報と、制御部22に内蔵されているタイマーの時刻情報とを付与して、バッファメモリ26に記録される(ステップS504)。バッファメモリ26は、上述のように、リングバッファ構造を有し、一番古い情報から順次最新の情報に更新するメモリである。したがって、常に最新の一定時間内の映像が記憶されることとなる。
【0037】
次に、衝撃検知センサ28から入力される信号を検出し、衝撃検知センサ28から所定値以上の信号を入力することにより、自車両10があて逃げ車両11に追突されたと判断する(ステップS505)。あて逃げ車両11に追突されたと判断した場合には、バッファメモリ26からストレージメモリ27への記録情報の転送を開始する(ステップS506)。その後、転送開始から所定時間経過後(ステップS507で判断)、ストレージメモリ27への転送を停止する(ステップS508)。
【0038】
以上により、追突事故前後の車両前後方向の映像を常時同時に記録しているので、あて逃げ車両の車種、車の色、ナンバープレート等車両の特徴が追突事故以前に撮影されるとともに、追突事故以後のあて逃げ車両の逃走状況が撮影され、あて逃げ事故車両の特定に利用でき、事故解明に役立てることができる。
【0039】
また、本実施の形態(図1)の構成において、車室内を撮影するカメラをさらに備え、分割映像形成部23において、前後方向映像と同時に車室内映像を記録することにより(三画面構成)、事故前後の状況と同時刻の車室内状況を記録できるので、例えば、あて逃げ事故により乗員が負傷したかどうかを立証するための証拠とすることができる。
(第2の実施の形態)
【0040】
次に、本発明の第2の実施の形態におけるドライブレコーダ装置の構成図を、図6に示す。
【0041】
図6に示すように、本発明の第2の実施の形態におけるドライブレコーダ装置102は、車両前方の所定領域の風景を撮影する前方カメラ600と、車両後方の所定領域の風景を撮影する後方カメラ601と、車室内を撮影する車室内カメラ602と、複数のカメラが撮影した映像を画像メモリの所定領域に書き込む分割映像形成部603と、画像メモリに書き込まれた映像を圧縮する圧縮部604と、前方カメラ600の撮影方向および倍率を駆動する駆動部605と、車両位置を検出するGPS606(ここでは、上記第1の実施の形態と同様に、GPS等を用いた車両位置検出部のことを、単にGPS606とする)と、各部の制御を行う制御部607と、撮影された映像データを常時記憶し、新しいデータで順次上書きするバッファメモリ610と、必要なデータのみを記憶し、電源が切られても記憶情報を失わないストレージメモリ611と、外部から加わる衝撃を検知する衝撃検知センサ612とを備えている。
【0042】
また、前方カメラ600は、車両前方の所定領域の風景を撮影するものであり、逃走するあて逃げ車両11を遠方まで撮影するため、狭角カメラを搭載する。後方カメラ601は、車両後方の所定領域の風景を撮影するものであり、自車両10に接近するあて逃げ車両11の特徴をできるだけ詳細に撮影するため、広角カメラを搭載する。車室内カメラ602は、事故前後の車室内の状況を把握するために、車室内を撮影するカメラである。
【0043】
分割映像形成部603は、前方カメラ600、後方カメラ601および車室内カメラ602が撮影した映像を、制御部607から入力される基準信号に同期して、画像メモリの所定領域に書き込むものである。圧縮部604は、分割映像形成部603に形成され、画像メモリに書き込まれた分割映像を圧縮して、データ量を低減するものである。
【0044】
駆動部605は、制御部607に制御され、逃走するあて逃げ車両11を追尾し、確実に撮影するため、前方カメラ600の撮影方向および倍率を駆動するものである。GPS606は、自車両10の車両位置を検出するものである。
【0045】
制御部607は、本ドライブレコーダ装置102の各部を制御するものであり、タイマーを内蔵し、時刻管理や各部の同期管理をも行うものである。また、制御部607は、車両特徴量算出手段608と、衝撃検知方向算出手段609とを備えている。
【0046】
車両特徴量算出手段608は、後方カメラ601が撮影した後方車両の特徴量を算出するものである。衝撃検知方向算出手段609は、衝撃検知センサ612が検出した検知結果に基づいて、あて逃げ車両11の追突方向を算出するものである。
【0047】
この衝撃検知方向算出手段609が算出した追突方向に基づいて、上記駆動部605を制御する。すなわち、衝撃検知センサ612の検出結果により、衝撃検知方向算出手段609があて逃げ車両11の追突方向を算出し、この追突方向に基づいてあて逃げ車両11の逃走方向を予測し、予測した方向に前方カメラ600の撮影方向が向くように駆動部605で前方カメラ600の撮影部を駆動する。このように、駆動部605を制御し、前方カメラ600の撮影方向を調整することにより、より確実にあて逃げ車両11の追尾撮影を行うことができる。
【0048】
バッファメモリ610は、分割映像形成部603に形成され、圧縮部604に圧縮された分割映像を一時記憶するメモリであり、リングバッファ構造を有し、一番古い情報から順次最新の情報に更新するものである。
【0049】
ストレージメモリ611は、バッファメモリ610に記憶されたデータを転送、あるいは、制御部607を介して直接、必要なデータを記憶し、電源が切られても記憶情報を失わない記憶部である。
【0050】
衝撃検知センサ612は、自車両10に外部から加わる衝撃を検知するもので、特に、外部の車両11が自車両10に追突や接触した場合の衝撃を検知して、あて逃げの判断情報を得るものである。また、衝撃検知センサ612は、複数の検知センサを有し、衝撃の強さだけではなく、方向をも検知できるようにするものである。
【0051】
次に、本実施の形態に係るドライブレコーダ装置102の動作について、説明する。図7は、本実施の形態におけるドライブレコーダ装置102の動作を示すフローチャートである。
【0052】
図7に示すように、本実施の形態のドライブレコーダ装置102においては、まず、エンジンキーにより自車両10のエンジンがかけられると、本システムが起動し(ステップS701)、前方カメラ600、後方カメラ601および車室内カメラ602の撮影が開始され、自車両10の前後の所定領域および車室内が撮影される(ステップS702)。
【0053】
次いで、分割映像形成部603は、前方カメラ600、後方カメラ601および車室内カメラ602が撮影した映像を、制御部607から入力される基準信号に同期して画像メモリの各所定領域に書き込む(ステップS703)。この分割映像形成部603で形成した分割映像は、圧縮部604で圧縮処理され、GPS606により検出された車両位置情報と、制御部607に内蔵されているタイマーの時刻情報とを付与して、バッファメモリ610に記録される(ステップS704)。バッファメモリ610は、上述のように、リングバッファ構造であるので、常に最新の一定時間内の映像が記憶されることとなる。
【0054】
次に、自車両10の後方に車両が接近した時、後方カメラ601の分岐映像より、後方車両11の特徴量を検出し、結果に時刻情報を付与してストレージメモリ611の所定領域に記録する(ステップS705)。後方車両11の特徴量は、例えば、車両のナンバープレート値を読み取る。ナンバープレート値の読み取りは、特開平5−20488号公報に記載されているように、後方カメラ601の映像より文字情報領域を抽出し、制御部607により特徴量を記憶している文字パターンと照合処理し、一致度の高いパターンをその文字として認識することにより読み取ることができる。
【0055】
次に、衝撃検知センサ612から入力される信号を検出し、衝撃検知センサ612から所定値以上の信号を入力することにより、自車両10があて逃げ車両11に追突されたと判断する(ステップS706)。あて逃げ車両11に追突されたと判断した場合には、バッファメモリ610からストレージメモリ611への記録情報の転送を開始する(ステップS707)。
【0056】
次いで、あて逃げ車両11の逃走を追尾撮影するため、衝撃検知センサ612が検出した検知結果に基づいて、衝撃検知方向算出手段609により、車両10が追突された方向を検出し、逃走方向を算出する。そして、算出した逃走方向により、駆動部605を制御して、逃走方向に前方カメラ600の撮影方向を向ける(ステップS708)。追突された方向は、例えば、衝撃検知センサ612の衝撃検知方向を検出して用いる。衝撃算出方向は例えば、車両右側か左側かを検出するだけでもよい。そして、図8に示すように駆動部605を制御して、算出方向に対応した前方カメラ600の撮影方向を正面、左右の三段階に切り換える。
【0057】
その後、転送開始から所定時間経過後(ステップS709で判断)、ストレージメモリ611への転送を停止する(ステップS710)。
【0058】
なお、本システムにおいて、あて逃げ車両追尾機能をさらに高度化して、車両特徴量算出手段608であて逃げ車両の特徴量を検出し、特徴量が映像の所定領域に位置するように駆動部605の駆動方向を制御する構成としてもよい。また、駆動部605により、前方カメラ600の撮影倍率を可変できる構成とすれば、あて逃げ車両の逃走状態をさらに鮮明に記録することができ、あて逃げ車両の検出に役立てることができる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、車両前方および後方風景を撮影するカメラ映像を基準信号に同期して画像メモリに書き込んだ映像を記録することにより、前後映像を常時同時に記録できるので、あて逃げ車両の車種、車両の色、ナンバープレート等車両の特徴を事前に撮影でき、追突事故発生後はあて逃げ車両の逃走方向を撮影することができ、あて逃げ車両の検出に役立てることができるというすぐれた効果を有するドライブレコーダ装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるドライブレコーダ装置を示すシステム構成図
【図2】あて逃げ事故の状況例を説明する図
【図3】本発明の第1の実施の形態における車載カメラの撮影範囲を説明する図
【図4】本発明の第1の実施の形態における分割映像形成を説明する図
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるドライブレコーダ装置の動作を示すフローチャート
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるドライブレコーダ装置を示すシステム構成図
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるドライブレコーダ装置の動作を示すフローチャート
【図8】本発明の第2の実施の形態における車載カメラの撮影範囲の変化を説明する図
【符号の説明】
10 自車両
11 当て逃げ車両
20 前方カメラ
21 後方カメラ
22 制御部
23 分割映像形成部
24 圧縮部
25 GPS
26 バッファメモリ
27 ストレージメモリ
28 衝撃検知センサ
101、102 ドライブレコーダ装置
600 前方カメラ
601 後方カメラ
602 車室内カメラ
603 分割映像形成部
604 圧縮部
605 駆動部
606 GPS
607 制御部
608 車両特徴量算出手段
609 衝撃検知方向算出手段
610 バッファメモリ
611 ストレージメモリ
612 衝撃検知センサ
Claims (8)
- 車両前方風景を撮影する第一撮影手段と、
車両後方風景を撮影する第二撮影手段と、
自車両の現在位置を検出する車両位置検出手段と、
現在時刻を検出する時刻検出手段と、
前記第一撮影手段および前記第二撮影手段が撮影した映像と、前記車両位置検出手段が検出した車両位置情報と、前記時刻検出手段が検出した現在時刻とをそれぞれ同期させて一定量常時記憶する記憶手段と、
自車両への衝撃を検知する衝撃検知手段と、
前記衝撃検知手段があらかじめ決められた値以上の衝撃を検知したとき、前記記憶手段に記憶された記憶情報を記録保持する記憶情報保存手段とを備えたことを特徴とするドライブレコーダ装置。 - 前記第一撮影手段または前記第二撮影手段が撮影した映像により撮影した車両の特徴を検出し特徴量を算出する車両特徴量算出手段を備え、前記記憶情報保存手段は、前記車両特徴量算出手段が算出した車両の特徴量を記録することを特徴とする請求項1に記載のドライブレコーダ装置。
- 前記第一撮影手段または前記第二撮影手段が撮影する撮影方向を変更させるため前記第一撮影手段または前記第二撮影手段の撮影部を駆動する駆動手段と、
前記衝撃検知手段による自車両への衝撃検知から衝撃の方向を算出する衝撃検知方向算出手段とを備え、
前記駆動手段は、前記衝撃検知方向算出手段が算出した衝撃の方向に基づいて前記第一撮影手段または前記第二撮影手段の撮影部が撮影する撮影方向を駆動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドライブレコーダ装置。 - 前記第一撮影手段または前記第二撮影手段が撮影する撮影倍率を変更する倍率変更手段とを備えたことを特徴とした請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のドライブレコーダ装置。
- 前記第二撮影手段は、広角カメラにより前記車両後方風景を撮影することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のドライブレコーダ装置。
- 前記第一撮影手段は、狭角カメラにより前記車両前方風景を撮影することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のドライブレコーダ装置。
- 車室内を撮影する第三撮影手段を備え、
前記記憶手段は、前記第一撮影手段、前記第二撮影手段および前記第三撮影手段が撮影した映像と、前記車両位置検出手段が検出した車両位置情報と、前記時刻検出手段が検出した現在時刻とをそれぞれ同期させて記憶することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のドライブレコーダ装置。 - 前記第一撮影手段と前記第二撮影手段と前記第三撮影手段とが撮影した映像のうち少なくとも二つ以上の映像を同期させて表示させるための映像を形成する分割映像形成手段を有したことを特徴とする請求項7に記載のドライブレコーダ装置。
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