JP2004303164A - 車種判別システム、車種判別制御装置、及び車種判別方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車種変更履歴テーブル118と、ナンバープレート取得装置114、115と、車種判別用センサ111,112113と、判別処理手段117と備え、車種変更履歴テーブル118には、登録ナンバーと登録車両車種とを関連付けて記憶し、ナンバープレート取得装置114、115は、進入車両のナンバープレートを撮像して該進入車両を特定する。車種判別用センサ111,112113は、該進入車両の諸元データを取得する。判別処理手段117は、取得ナンバーと該諸元データとに基づいて、進入車両の進入車両車種を判別する。一方、取得ナンバーが登録ナンバーに一致するとき、判別処理手段117は、進入車両車種が登録ナンバーに関連付けられている登録車両車種であると判別する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車種判別システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
有料道路の料金収受システムには、車両の車種を判別する車種判別システムが設けられる。有料道路を走行する車両のユーザには、車種判別システムによって判別された車種に応じて通行料金が課せられる。
【0003】
車種判別システムは、一般に、各種のセンサによって得られる車両の構造を示す諸元データ(例えば、車高、車長、軸数、軸距等)と、車両のナンバープレートに記述されているナンバーとに基づいて車種を判別する。車両の諸元データを取得するために、車種判別システムには、例えば、車両分離機、踏板、車長検出器が設けられる。一方、車両のナンバーを取得するためには、車両のナンバープレートを撮像する撮像装置が車種判別システムに設けられ、該撮像装置によって得られる撮像画像に対して画像処理を行うことにより、車両のナンバーが取得される。車種判別システムには、取得された車両の諸元データとナンバーとに基づいて車種を判別する車種判別ロジックが組み込まれ、車種判別システムは、その車種判別ロジックを使用して車両の車種を判別する。
【0004】
車両の車種を正確に判別することは、通行料金を適正に課すために重要である。しかし、車両の形状及び構造は多種多様であり、従って、最良の車両判別ロジックをもってしても、ある程度の誤判別が発生することは現状では避けられない。
【0005】
車種の誤判別が発生しない車種判別ロジックを定めることの困難性は、一つには、市中を走行する車両の形状及び構造が不変でないことに起因している。車両メーカは、新しい構造を有する車両を開発し、市場に投入する。新しい構造を有する車両の車種が、従前の車種判別ロジックによって正しく判別されるかは、保証され得ない。これは、ある時点において車種を的確に判別できる車種判別ロジックが、後の時点においては最適でない可能性があることを意味している。このような問題に対処する車種判別装置は、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1は、ニューラルネットワークによって車両を判別する車種判別装置を開示している。
【0006】
車種を誤って判別することは、ユーザから料金を多く徴収する可能性を発生させる。このため、車種判別ロジックは、車種を誤って判別するくらいなら、車種が不明であると判別するように作成される。
【0007】
車種の誤判別が発生し得ること、及び車種が不明と判断され得ることを考慮して、料金を収受する料金所には、しばしば収受員が配置される。収受員により、料金の適正な収受が行われる。収受員は、車種判別装置によって判別された車種が誤っている場合、車種を人手によって訂正する。料金は、訂正された車種を用いて算出される。これは、人による車種の判別より優れた車種判別技術を作り出すことの困難性をいみじくも示している。
【0008】
しかし、車種の誤判別が多数発生すれば、収受員が車種を訂正する手間が増加し、従って、料金の収受のサービスタイムが増加する。更に、車種の誤判別が多数発生することは、収受員の労力を増加させ、多数の収受員の配置が必要となるため好ましくない。同様に、頻繁に車種が不明であると判別されることは、サービスタイムの増加と収受員の労力の増加を招き好ましくない。
【0009】
車種の誤判別は、一般に、同一の車両に対して何度も発生する傾向にある。従って、その車両に乗車するユーザは、車種の誤判別によって料金の収受がもたつくという不利益を何度も受けることになる。これは、該ユーザが有料道路を利用する利便性を著しく損ねる。
【0010】
このような車種の誤判別は、最良の車種判別手段である人による車種判別の結果を活かすことによって回避され得ると考えられる。人の判断による車種判別の結果を生かして車両の車種をなるべく正確に判別することができ、望ましくは、同一の車両に対して何度も車種を誤って判別することを防止することができる車種判別システムを提供することが望まれる。
【0011】
【特許文献1】
特開平7−55444号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、人の判断による車種判別の結果を生かして、車両の車種をなるべく正確に判別することができる車種判別システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、人の判断による車種判別の結果を生かして、同一の車両の車種を誤って判別することを防止することができる車種判別システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されている。但し、付加された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0014】
本発明による車種判別システムは、車種変更履歴テーブル(118)と、ナンバープレート取得装置(114、115)と、車種判別用センサ(111〜113)と、判別処理手段(117)と備えている。車種変更履歴テーブル(118)は、登録ナンバーと該登録ナンバーによって特定される登録車両の車種である登録車両車種とを関連付けて記憶する。ナンバープレート取得装置(114、115)は、進入車両のナンバープレートを撮像して該進入車両を特定するナンバーを取得する。車種判別用センサ(111〜113)は、該進入車両の諸元データを取得する。判別処理手段(117)は、ナンバープレート取得装置(114、115)が取得したナンバーが、車種変更履歴テーブル(118)に記憶されている登録ナンバーのいずれにも一致しないとき、該ナンバーと該諸元データとに基づいて、該進入車両の進入車両車種を判別する。一方、該ナンバーが該登録ナンバーのうちの一の登録ナンバーに一致するとき、判別処理手段(117)は、進入車両車種が車種変更履歴テーブル(118)において該一の登録ナンバーに関連付けられている登録車両車種であると判別する。このような車種判別システムは、車種変更履歴テーブル(118)に、過去に誤判別された車両のナンバーと、収受員によって判断された該車両の車種を関連付けて記憶することが可能であり、人の判断による車種判別の結果を生かして、車両の車種をなるべく正確に判別することができる。
【0015】
当該車種判別システムは、更に、車線監視盤(102)と、登録処理手段(117)とを備えていることが好ましい。この場合、記述の判別処理手段(117)は、該進入車両車種を示す車種判別結果情報を車線監視盤(102)に送信する。車線監視盤(102)は、車種判別結果情報に示されている進入車両車種を表示し、且つ、車線監視盤(102)を操作する収受員(106)によって判別された進入車両の車種である収受員判別車種を示す車種変更指令(108)を生成し、登録処理手段(117)は、車種変更履歴テーブル(118)に、進入車両を特定するナンバーを登録ナンバーとして登録し、収受員判別車種を登録車両車種としてナンバーと関連付けて登録する。このような構成は、過去に誤判別された車両のナンバーと、収受員によって判断された該車両の車種とを関連付けて車種変更履歴テーブル(118)に登録することを可能にする。
【0016】
本発明による車種判別システムが、車種変更履歴テーブル(118)とナンバープレート取得装置(114、115)と車種判別用センサ(111〜113)と判別処理手段(117)とをそれぞれ含む複数の車種判別装置(101)を備えている場合、車種判別装置(101)のうちの任意の一の車種判別装置に含まれる該判別処理手段(117)は、他の車種判別装置に含まれる車種変更履歴テーブル(118)にアクセス可能であることが好適である。このような構成は、他の車種判別装置に含まれる車種変更履歴テーブル(118)に登録された登録ナンバー及び登録車両車種を利用して、より誤判別を減少することを可能にする。
【0017】
本発明による車種判別システムは、ナンバープレート取得装置(114、115)と車種判別用センサ(111〜113)と判別処理手段(117)とをそれぞれに含む複数の車種判別装置(101)と、車種変更履歴テーブル(118)を記憶するサーバ(121)とを備え、車種変更履歴テーブル(118)が複数の車種判別装置(101)で共用されることが好適である。このような車種判別システムは、一の車種判別装置によって得られた登録ナンバー及び登録車両車種を他の車種判別装置によって利用することを可能にし、また、車種変更履歴テーブル(118)のメンテナンスを容易化する。
【0018】
本発明による他の車種判別システムは、進入車両(210)の諸元データを取得する車種判別用センサ(111〜113)と、車種判別ロジックに従って、該諸元データに基づいて進入車両(210)の車種を判別する処理装置(226)と、収受員による操作に応答して、収受員(215)によって判別された進入車両(210)の車種である収受員判別車種を示す車種修正情報(216)を生成するターミナル端末(206)と、車種判別ロジック校正装置(205)とを備えている。処理装置(226)は、該諸元データを示す車種判別ログ(212)を該車種判別ロジック校正装置(205)に送信する。車種判別ロジック校正装置(205)は、車種判別ログ(212)と車種修正情報(216)とに応答して該車種判別ロジックを修正する。当該車種判別システムは、該車種判別ロジックが、車両(210)の諸元データに基づいて判別した車種と、収受員(215)が判断した該車両(210)の正しい車種とがなるべく一致するように車種判別ロジックを修正可能であり、人の判断による車種判別の結果を生かして、車両の車種をなるべく正確に判別することができる。
【0019】
例えば、車種判別ロジックに閾値が記述され、且つ、該車種判別ロジックが、該閾値と該諸元データとを比較する手順を含む場合には、該車種判別ロジック校正装置(205)は、該車種判別ログと該車種修正情報とに応答して該閾値を調節することが好適である。
【0020】
処理装置(226)が、排他的に活性化され、且つ、それぞれに該車種判別ロジックを使用して該車種を判別する第1判別処理部(226b)及び第2判別処理部(226c)を含む場合、車種判別ロジック校正部(205)は、該閾値を変更する場合、該第1判別処理部(226b)及び該第2判別処理部(226c)のうち、活性化されていない一の判別処理部が使用する該車種判別ロジックに記述されている該閾値を変更し、該一の判別処理部を活性化するとともに、他の判別処理部を非活性化することが好適である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明による車種判別システムの実施の形態を説明する。
【0022】
(実施の第1形態)
図1は、本発明による車種判別システムの実施の第1形態を示す。実施の第1形態では、本発明による車種判別システムが、料金自動収受システム100に適用される。料金自動収受システム100は、車種判別装置101と、車線監視盤102と、料金自動収受機103と、発進検知器104とを備えている。
【0023】
車種判別装置101は、車線105に進入する進入車両の車種を判別する。車種を判別するために、車種判別装置101は、図2に示されているように、車両分離器111と、踏板112と、車長検知器113と、撮像カメラ114と、画像処理機115と、記憶装置116と、処理装置117とを備えている。
【0024】
車両分離器111、踏板112、及び車長検知器113は、進入車両の構造を示す諸元データ(例えば、車高、車長、軸数、軸距等)を取得するために使用されるセンサである。車両分離器111は、光センサを用いて進入車両の通過の有無、及び、該進入車両の車高を示す信号を生成する。踏板112は、車線105に埋設され、踏板112が進入車両のタイヤに踏まれた位置に対応する信号を生成する。車長検知器113は、進入車両の車長に対応する信号を生成する。車両分離器111、踏板112、車長検知器113が出力する信号から、進入車両の諸元データを得ることができる。
【0025】
撮像カメラ114と画像処理機115とは、進入車両のナンバープレートに記述されているナンバーを画像処理によって取得するために使用される。撮像カメラ114は、進入車両のナンバープレートを撮像し、該ナンバープレートの撮像画像を生成する。画像処理機115は、該撮像画像に対して画像処理を行い、該ナンバープレートに記述されているナンバーを取得する。取得されたナンバーは、進入車両を特定することを可能にする。
【0026】
記憶装置116は、車種変更履歴テーブル118と車両管理キュー119とを記憶する。車種変更履歴テーブル118には、過去に車種が誤って判別された履歴がある車両のナンバーと、その車両の車種とが関連付けて登録されている。車両管理キュー119には、その時点において課金処理の対象である進入車両のナンバーが一時的に記憶される。車両管理キュー119は、車種変更履歴テーブル118にナンバーと車種とを登録する際に参照される。
【0027】
処理装置117は、車両分離器111、踏板112、車長検知器113が出力する信号から得られる該進入車両の諸元データと、該進入車両のナンバーと、車種変更履歴テーブル118とを用いて、進入車両の車種を判別する。処理装置117は、該進入車両の諸元データと該進入車両のナンバーとから、進入車両の車種を判別する車種判別ロジックを備えている。該進入車両のナンバーが、車種変更履歴テーブル118に登録されていない場合、処理装置117は、該車種判別ロジックに従い、進入車両の諸元データと進入車両のナンバーとに基づいて進入車両の車種を判別する。一方、該進入車両のナンバーが、車種変更履歴テーブル118に登録されている場合には、処理装置117は、該車種判別ロジックを使用しない。この場合、処理装置117は、該ナンバーを検索キーとして車種変更履歴テーブル118を検索し、進入車両の車種が、該ナンバーに関連付けられた車種であると判別する。
【0028】
処理装置117は、進入車両の車種を判別した後、該進入車両のナンバーと車種とを示す車種判別結果情報107を生成する。図1に示されているように、車種判別結果情報107は、料金自動収受器103に送信され、更に、料金自動収受器103を介して車線監視盤102に転送される。
【0029】
車線監視盤102は、車種判別装置101によって判別された車種が誤っている場合に、誤った車種を正しい車種に訂正するため、及び車種判別装置101によって車種が不明であると判定されたときに、正しい車種を入力するために使用される。車線監視盤102は、車種判別結果情報107を受信し、車種判別結果情報107に示されているナンバーと車種とを表示画面(図示されない)に表示する。収受員106は、表示画面に表示された車種が、進入車両の正しい車種でない場合、又は、車種が不明であると表示された場合、正しい車種を車線監視盤102に入力する。正しい車種が入力された場合、車線監視盤102は、進入車両のナンバーと入力された正しい車種とを示す車種変更指令108を生成し、料金自動収受器103に供給する。
【0030】
料金自動収受機103は、ユーザに課される料金を該進入車両の車種から算出し、更に、該料金をそれに設けられた料金投入口から受け取る。基本的には、料金自動収受機103は、車種判別装置101から供給される車種判別結果情報107に示されている車種(車種判別装置101が判別した車種)に基づいて料金を算出する。しかし、車線監視盤102から車種変更指令108を受けた場合、料金自動収受機103は、車種変更指令108に示されている正しい車種に基づいて料金を算出する。
【0031】
更に料金自動収受機103は、車種変更指令108を受けた場合、車種変更履歴登録指令109を生成して車種判別装置101に出力する。車種変更履歴登録指令109には、車種変更指令108に記述されたナンバー及び車種、即ち、車種が誤って判断された、又は、車種が不明であると判断された車両のナンバー及びその車両の正しい車種とが示されている。図2を参照して、車種判別装置101の処理装置117は、車種変更履歴登録指令109に記述されている車両のナンバーと、該車両の正しい車種とを車種変更履歴テーブル118に登録する。
【0032】
図1を参照して、発進検知機104は、進入車両の発進を検知し、料金自動収受システム100から発進したことを示す発進検知信号110を料金自動収受機103に供給する。発進検知信号110に応答して料金自動収受機103は、該進入車両から料金を受け取る料金収受処理を停止する。
【0033】
実施の第1形態では、料金自動収受システム100は、下記の動作によって料金を収受する。車線105に侵入した進入車両が車種判別装置101の前を通過し始めると、車種判別装置101は、車両分離器111、踏板112、車長検知器113、撮像カメラ114、及び画像処理器115を用いて、該進入車両の諸元データ、及びナンバーを取得する。
【0034】
該進入車両が車種判別装置101の通過し終わると、車種判別装置101の処理装置117は、該進入車両の車種を判別する。該進入車両の車種の判別方法は、該進入車両のナンバーが、車種変更履歴テーブル118に登録されているか否かに応じて異なる。該進入車両のナンバーが、車種変更履歴テーブル118に登録されていない場合、処理装置117は、該車種判別ロジックに従い、進入車両の諸元データと進入車両のナンバーとに基づいて進入車両の車種を判別する。一方、該進入車両のナンバーが、車種変更履歴テーブル118に登録されている場合には、処理装置117は、該車種判別ロジックを使用しない。この場合、処理装置117は、該ナンバーを検索キーとして車種変更履歴テーブル118を検索し、進入車両の車種が、該ナンバーに関連付けられた車種であると判別する。
【0035】
更に処理装置117は、判別した車種を示す車種判別情報107を料金自動収受器103に送信する。更に、処理装置117は、該進入車両のナンバーを車両管理キュー116に登録する。
【0036】
車種判別情報107を受信すると、料金自動収受機103は、車種判別情報107に示されている車種に基づいて料金を算出し、該料金の支払いを受け付け始める。
【0037】
更に料金自動収受機103は、車種判別情報107を車線監視盤102に送信する。車線監視盤102が車種判別情報107を受信すると、車線監視盤102の表示画面には、車種判別情報107に示されている進入車両のナンバーと車種とが表示される。
【0038】
収受員106は、進入車両の車種を目視によって監視する。表示画面に表示されている車種(即ち、車種判別装置101によって判別された車種)が誤っている場合、及び、表示画面に車種が不明であると表示されている場合、正しい車種を車線監視盤102に入力して車種の訂正を行う。正しい車種の入力は、進入車両が、料金自動収受機103の前に到達する前に行われる必要がある。車種判別装置101によって判別された車種が正しい場合には、収受員106は、車線監視盤102に対して何らの操作も要求されず、従って車種変更指令108は出力されない。
【0039】
引き続いて行われる料金自動収受システム100の動作は、収受員106によって車種が訂正された場合(即ち、車種判別装置101によって判別された車種が誤っている場合)と、車種判別装置101によって判別された車種が正しい場合とで異なる。
【0040】
正しい車種が車線監視盤102に入力され、収受員106によって車種が訂正された場合、車線監視盤102は、進入車両のナンバーと、その進入車両の正しい車種とを示す車種変更指令108を出力する。料金自動収受機103は、車種変更指令108を受信した場合、車種変更指令108に示されている正しい車種に基づいて、正しい料金を算出する。更に、料金自動収受機103は、算出された正しい料金を収受する。料金を収受し、又は発進検知信号110を発進制御機104から受信すると、料金自動収受機103は、該進入車両から料金を受け取る料金を収受する動作を停止する。
【0041】
更に、料金自動収受機103は、発進検知信号110を発進制御機104から受信すると、進入車両のナンバーと、該進入車両の正しい車種とを示す車種変更履歴登録指令109を生成して車種判別装置101に供給する。車種判別装置101の処理装置117は、車種変更履歴登録指令109に示されているナンバーと車種とを関連付けて車種変更履歴テーブル118に登録する。更に、処理装置117は、車種変更履歴登録指令109に示されているナンバーを車両管理キュー119から削除し、動作を完了する。
【0042】
該進入車両への課金が、料金自動収受システム100によって再度行われる場合、車種判別装置101は、該進入車両の車種は、車種変更履歴テーブル118に記載された車種であると判別し、これにより、該進入車両の車種が再び誤って判別されることが防止される。
【0043】
一方、車種判別装置101によって判別された車種が正しい場合には、料金自動収受機103は、その車種を用いて算出された料金を収受する。料金を収受し、又は発進検知信号110を発進制御機104から受信すると、料金自動収受機103は、該進入車両から料金を収受する動作を停止する。
【0044】
更に、料金自動収受機103は、発進検知信号110を発進制御機104から受信すると、車種判別装置101によって判別された進入車両の車種が正しい旨を、該進入車両のナンバーとともに車種判別装置101に通知する。処理装置117は、通知されたナンバーを車両管理キュー119から削除し、動作を完了する。
【0045】
このように、本実施の形態では、車種を誤って判別された車両のナンバーと、その車両の正しい車種とが、車種変更履歴テーブル118に登録されて学習される。車種変更履歴テーブル118に登録されたナンバーを有する車両の車種を判別する場合には、車種変更履歴テーブル118に登録された車種が、該車両の車種と判別され、再び該車両の車種が誤って判別されることが防止される。
【0046】
図3に示されているように、図1の料金自動収受システム100が複数設けられる場合、各料金自動収受システム100の車種判別装置101はネットワーク120によって接続され、各車種判別装置101は、他の車種判別装置101の車種変更履歴テーブル118にアクセス可能であることが好適である。各車種判別装置101は、自己に進入した進入車両のナンバーが、他の車種判別装置101の車種変更履歴テーブル118に登録されている場合、他の車種判別装置101の車種変更履歴テーブル118において該ナンバーに関連付けられている車種を、該進入車両の車種として判別する。これにより、各車種判別装置101は、他の車種判別装置101に蓄積されている車種の判別結果を有効に利用し、一層に正確に車種を判別することが可能になる。
【0047】
(実施の第2形態)
図4は、本発明による車種判別システムの実施の第2形態を示す。実施の第2形態では、一の料金所に、複数の料金自動収受システム100が設けられる。料金自動収受システム100は、それぞれに車種判別装置101と車線監視盤102と料金自動収受機103と発進検知器104とを有し、従って、車種判別装置101と車線監視盤102と料金自動収受機103と発進検知器104とは、それぞれ複数設けられる。
【0048】
本実施の形態では、図5に示されているように、車種判別装置101の記憶装置116には、車種変更履歴テーブル118は用意されない。その代わり、図4に示されているように、車種変更履歴テーブル118を保存するサーバ121が、車種判別装置101とは別に用意される。サーバ121は、該料金所において一つだけ用意されている。単一のサーバ121上にある車種変更履歴テーブル118が、全ての車種判別装置101によって共通に使用される。
【0049】
実施の第2形態では、料金自動収受システム100は、下記の動作によって料金を収受する。車線105に進入した進入車両が車種判別装置101の前を通過し始めると、実施の第1形態と同様に、車種判別装置101は、車両分離器111、踏板112、車長検知器113、撮像カメラ114、及び画像処理器115を用いて、該進入車両の諸元データ、及びナンバーを取得する。
【0050】
更に車種判別装置101の処理装置117は、サーバ121にアクセスし、該進入車両のナンバーがサーバ121上の車種変更履歴テーブル118に登録されているかを判断する。処理装置117は、ナンバーが車種変更履歴テーブル118に登録されている場合、そのナンバーに関連付けられている車種が、該進入車両の車種であると判断する。一方、ナンバーが車種変更履歴テーブル118に登録されていない場合、処理装置117は、車両分離器111、踏板112、車長検知器113、撮像カメラ114、及び画像処理器115によって取得された該進入車両の諸元データ、及びナンバーに基づいて該進入車両の車種を判別する。
【0051】
車種判別装置101の処理装置117は、該進入車両の車種を判別した後、該進入車両のナンバーと車種とを示す車種判別情報107を料金自動収受機103に送信する。
【0052】
進入車両に課せられる料金は、車線監視盤102と料金自動収受機103とを用いて実施の第1形態と同様の過程によって収受される。車種判別装置101が進入車両の車種を正しく判別したときは、その車種に基づいて料金が算出される。料金自動収受機103は、進入車両の車種が正しく判別された旨を示す情報を該進入車両のナンバーとともに車種判別装置101に送信する。処理装置117は、送信されたナンバーを車両管理キュー119から削除し、動作を完了する。
【0053】
一方、車種判別装置101が進入車両の車種を誤って判別した場合には、収受員106によって車線監視盤102に入力された正しい車種が車種変更指令108によって料金自動収受機103に伝達され、伝達された車種に基づいて料金が算出される。更に料金自動収受機103は、該進入車両のナンバーと収受員106によって入力された正しい車種とを示す車種変更履歴登録指令109を車種判別装置101に送信する。車種判別装置101は、車種変更履歴登録指令109を受信した場合、車種判別装置101の処理装置117は、車種変更履歴登録指令109に示されているナンバーと車種とを関連付けてサーバ121の車種変更履歴テーブル118に登録する。更に、処理装置117は、車種変更履歴登録指令109に示されているナンバーを車両管理キュー119から削除し、動作を完了する。
【0054】
本実施の形態では、実施の第1形態と同様に、車種変更履歴テーブル118に登録されたナンバーを有する車両の車種を判別する場合には、車種変更履歴テーブル118に登録された車種が、該車両の車種と判別され、再び該車両の車種が誤って判別されることが防止される。更に、車種変更履歴テーブル118が屋外に設置される車種判別装置101ではなく、サーバ121によって管理されるため、車種変更履歴テーブル118のメンテナンスが容易である。更に、本実施の形態の車両判別システムは、一の車種変更履歴テーブル118のコピーを他の料金所のサーバ121に記憶させることにより、該他の料金所に車種判別の学習の効果を反映させることができる点で好適である。
【0055】
本実施の形態において、図6に示されているように、車種判別装置101が、サーバ121に保存されている車種変更履歴テーブル118を適宜のタイミングでダウンロードして車種変更履歴テーブル118の複製118’を生成し、その複製118’を用いて進入車両の車種の判別を行うことが可能である。この場合、車種判別装置101は、進入車両のナンバーが複製118’に登録されているかを検索し、該ナンバーが複製118’に登録されている場合、複製118’において該ナンバーに対応付けられている車種を、該進入車両の車種であると判断する。車種判別装置101内にある複製118’は、高速でアクセス可能であり、複製118’に基づいて車種の判別を行うことにより、車種判別装置101が車種の判別を行うのに必要な時間を短縮化できる。
【0056】
更に図7に示されているように、車種判別装置101(図7では、それらを互いに区別するために、車種判別装置101A〜101Dと記述されている)がそれぞれに保持する複製118’は、車種変更履歴テーブル118の一部であり、且つ、全ての複製118’によって車種変更履歴テーブル118の記録されている情報の全てをカバーするように構成され得る。即ち、車種変更履歴テーブル118が分散して保持されることが可能である。この場合、一の車種判別装置101は、他の車種判別装置101が保持する複製118’にアクセス可能に構成される。このように車種変更履歴テーブル118が分散して保持されることは、テーブル容量を大きくすることができる等の利点がある。
【0057】
(実施の第3形態)
図8は、本発明による車種判別システムの実施の第3形態を示す。実施の第3形態では、本発明による車種判別システムが、図8に示されている料金収受システム200に適用される。入口料金所201には、車種判別装置203、通行券自動発行機204、及び車種判別制御コンピュータ205が設けられ、出口料金所202には、ターミナル装置206が設けられる。
【0058】
車種判別制御コンピュータ205とターミナル装置206とは、ネットワーク207によって接続され、車種判別装置203と車種判別制御コンピュータ205とは、LAN208によって接続される。ネットワーク207は、サーバ209に接続され、サーバ209によりネットワーク207が管理される。
【0059】
車種判別装置203は、入口料金所201に進入する車両210の車種を判別し、その車種を示す車種判別情報211を通行券発行機203に送信する。図9は、車種判別装置203の構成を示すブロック図である。車種判別装置203は、車両分離器221と、踏板222と、車長検知器223と、撮像カメラ224と、画像処理機225と、処理装置226と、インターフェース227とを備えている。
【0060】
車両分離器221、踏板222、及び車長検知器223は、車両210の構造を示す諸元データ(例えば、車高、車長、軸数、軸距等)を取得するために使用されるセンサである。車両分離器221、踏板222、及び車長検知器223の動作は、実施の第1形態における車両分離器111、踏板112、及び車長検知器113の動作と同じである。車両分離器221、踏板222、車長検知器223が出力する信号から、車両210の諸元データを得ることができる。
【0061】
撮像カメラ224と画像処理機225とは、車両210のナンバープレートに記述されているナンバーを画像処理によって取得するために使用される。撮像カメラ224と画像処理機225との動作は、実施の第1形態における撮像カメラ114と画像処理機115との動作と同様である。
【0062】
処理装置226は、主制御部226aと、第1判別処理部226bと、第2判別処理部226cとを有している。主制御部226aは、車種判別装置203の全体を制御する。第1判別処理部226bと第2判別処理部226cとは、いずれも、車両210の構造を示す諸元データと、車両210のナンバーとから車両210の車種を判別する車種判別ロジックを搭載している。第1判別処理部226bと第2判別処理部226cとは、排他的に活性化される。第1判別処理部226bと第2判別処理部226cとのうちの活性化された一方が、車種判別ロジックを実行し、車両210の車種を判別する。
【0063】
第1判別処理部226bと第2判別処理部226cとが使用する車種判別ロジックは、車両分布マップを用いて表現可能である。図10は、車種判別ロジックを表現する車両分布マップの例を示している。図10の車両分布マップは、車両210の構造を示す諸元データA及び諸元データBに基づいて、車両210を車種1、車種2、車種3、及び車種不明のいずれかに分類する車種判別ロジックを示している。図10の車両分布マップは、2次元空間で表現されている。しかし、現実には、車種判別ロジックにおいて使用される諸元データの種類の数は、3以上であることが一般的であり、従って、車両分布マップは、一般には、多次元空間として表現され得る。更に、判別される車種の種類の数も、一般には、3には限定されない。
【0064】
車両分布マップにおける空間は、閾値によって複数の領域に分割される。車種判別ロジックは、諸元データと閾値とを比較し、該諸元データに対応する位置が該複数の領域のいずれに属するかを判断する。それらの領域のそれぞれには、車種が対応付けられている。処理装置226は、車両210の諸元データに対応する位置が属する領域に対応付けられている車種が、車両210の車種であると判断する。例えば、図10の車両分布マップでは、車両210から得られた諸元データA、Bに対応する点が
A2≦A,
B3≦B,
を満たす領域内にある場合、その車両210の車種は車種3であると判別される。
【0065】
図10に示されている車両分布マップでは、諸元データA及び諸元データBに基づいて、殆どの車両を問題なく3つの車種に分類できる。しかし、諸元データA、Bが、下記条件式:
A1≦A<A2,
B1≦B<B2,
を満たす領域(白抜きで表された領域)は、車種1に分類される車両と車種2に分類される車両の諸元データA、Bの分布が重なっている領域であるため、この領域に属する車両は、車種を特定できず、車種不明に分類される。
【0066】
処理装置226は、車種判別ロジックを用いて車両210の車種を判別すると、処理一連番号を生成し、更に、生成した処理一連番号と、車両210のナンバーと車種とを示す車種判別情報211を生成する。車種判別情報211は、通行券発行機203に送信される。
【0067】
更に処理装置226は、該処理一連番号と、車両210の車種判別に使用された諸元データと、判別された車両210の車種とを示す車種判別ログ212を生成し、車種判別制御コンピュータ205に送信する。後述されるように、車種判別ログ212は、車種判別制御コンピュータ205が既述の車種判別ロジックの修正が必要かを判断し、修正された車種判別ロジック(修正判別ロジック)213を生成するために使用される。
【0068】
インターフェース227は、車種判別装置203が通行券自動発行機204及び車種判別制御コンピュータ205と通信するために使用される。インターフェース227は、処理装置226が生成した車種判別情報211を通行券自動発行機204に送信する。更に、インターフェース227は、処理装置226が生成した車種判別ログ212を車種判別制御コンピュータ205に送信する。更にインターフェース227は、車種判別制御コンピュータ205が生成した修正判別ロジック213を受信して、処理装置226に引き渡す。
【0069】
図8を参照して、通行券自動発行機204は、車種判別装置203が生成する車種判別情報211に応答して通行券214を発行する。通行券214には、車種判別情報211に示されている処理一連番号、車両210の車種、及び入口料金所201を識別する入口料金所IDが記録される。車両210に乗車するユーザは、通行券214を出口料金所202まで携帯する必要がある。
【0070】
出口料金所202では、ターミナル装置206を用いて通行券214に記録されている処理一連番号、車両210の車種、及び入口料金所IDが読み取られ、これらの情報に基づいて料金の収受処理が行われる。出口料金所202の収受員215は、車両210に乗車するユーザから通行券214を受け取り、ターミナル装置206に設けられている通行券確認機に挿入する。通行券214が挿入されると、ターミナル装置206は、通行券214に記載されている処理一連番号、車両210の車種、及び入口料金所IDを読み取る。通行券214に記録されている車両210の車種が正しい場合には、その通行券214に記載されている車両210の車種、及び入口料金所IDに基づいて料金が算出され、料金が収受される。
【0071】
ターミナル装置206を操作する収受員215は、目視により、通行券214に記録されている車両210の車種が正しいかを判断する。通行券214に記録されている車両210の車種が正しくない場合、収受員215は、自己が確認した正しい車種をターミナル装置206にマニュアルで入力する。この場合、ターミナル装置206は、入力された正しい車種に基づいて料金を算出し、料金が収受される。
【0072】
収受員215によって正しい車種が入力された場合、ターミナル装置206は、更に、通行券214に記載されている処理一連番号と、マニュアルで入力された正しい車種とを示す車種修正情報216を生成し、ネットワーク207を介して車種判別制御コンピュータ205に送信する。
【0073】
車種判別制御コンピュータ205は、車種判別装置203から送られる車種判別ログ212と、ターミナル装置206から送られる車種修正情報216に基づいて車種判別装置203に搭載されている車種判別ロジックの修正が必要かを判断する。修正が必要と判断した場合、車種判別制御コンピュータ205は、修正判別ロジック213を生成して、車種判別装置203に供給する。車種判別ロジックの修正及び修正判別ロジック213の生成の手順の詳細は後述される。
【0074】
車種判別装置203は、車種判別制御コンピュータ205から修正判別ロジック213を受信すると、車種の判別に使用される車種判別ロジックを、供給された修正判別ロジック213に切り替える動作を行う。図9を参照して、車種判別ロジックの切り替えは、処理装置226に第1判別処理部226bと第2判別処理部226cとの2つの判別手段が設けられていることを利用して、車種判別装置203の車種判別動作の障害にならないように行われる。まず、車種判別制御コンピュータ205は、第1判別処理部226bと第2判別処理部226cとのうち、活性化されていない一の判別処理部が使用する車種判別ロジックを、車種判別制御コンピュータ205から供給された修正判別ロジック213に書き換える。続いて、車種判別装置203がアイドリング状態になったときに、車種判別制御コンピュータ205は、活性化されている他の判別処理部を非活性化し、車種判別ロジックが書き換えられた該一の判別処理部を活性化する。これにより、車種判別装置203の車種判別動作を阻害することなく、車種の判別に使用される車種判別ロジックが、修正判別ロジック213に書き換えられる。
【0075】
図11から図13は、車種判別ロジックが車種判別制御コンピュータ205によって修正され、より最適化される過程を説明する図である。以下では、図10の車両分布マップに表現される車種判別ロジックが車種の判別に使用されると仮定して説明が行われる。図10の車両分布マップに表現される車種判別ロジックでは、上述のとおり、諸元データA、Bを用いて車両210の車種が判別される。
【0076】
(ステップ1)
入口料金所201に車両210が進入すると、車種判別装置203は、車両210の諸元データA、Bを取得し、その諸元データA、Bを用いて車両210の車種を判別する。更に、車種判別装置203は、判別した車両210の車種、車種の判別に使用した諸元データA、B、及び、処理一連番号を、車種判別ログ212として車種判別制御コンピュータ205に送信する。車種判別制御コンピュータ205は、車種判別ログ212をその内部に保存する。
【0077】
車種判別コンピュータ205は、車種判別装置202が有しているものと同一の車両分布マップを有している。車種判別コンピュータ205は、車種判別ログ212に示されている諸元データA、Bを車両分布マップ上にマッピングして、その一組の諸元データA、Bによって特定される位置が、車両分布マップ上のいずれの領域に属するかを判別することが可能である。図11は、車種判別コンピュータ205による領域の判別の例を示している。例えば、図11の例では、車種判別コンピュータ205は、ある一組の諸元データA、Bに対応する位置231が、
A1≦A<A2,
B<B1,
によって規定され、車種1に対応付けられた領域232に属すると判別することができる。
【0078】
(ステップ2)
出口料金所202において、処理一連番号、及び車種判別装置230によって判別された車種が記録された通行券214を用いて料金の収受が行われる。車種判別装置203によって判別された車両210の車種が誤っている、又は不明である場合、収受員215によって正しい車種が入力される。正しい車種が入力されると、入力された正しい車種と通行券214に記載されている処理一連番号とを示す車種修正情報216が生成され、車種判別制御コンピュータ205に送信される。
【0079】
車種判別制御コンピュータ205は、車種修正情報216に示されている処理一連番号を検索キーとして、その内部に保存されている車種判別ログ212を検索することにより、車両210の車種の判別に使用された諸元データA、Bを取得する。更に、車種判別制御コンピュータ205は、車種修正情報216に示されている車種が、諸元データA、Bを車両分布マップの上にマッピングすることによって定まる車種と食い違うか否かを判断する。
【0080】
この判断の結果、車種判別制御コンピュータ205は、ある車種に分類されていた車両が、他の車種に分類されるべきである事例(すなわち、誤判別)が存在することを認識する。
【0081】
更に、車種判別制御コンピュータ205は、この誤判別が、車両分布マップ上の領域を規定するいずれの閾値に起因するかを判断し、この誤判別の起因させた閾値について、該閾値を修正するための候補事象が1件発生したことを記憶する。
【0082】
例えば、図12の例では、車種判別制御コンピュータ205は、その諸元データA、Bが車種1に対応付けられている領域に属し、従って、車種1と判別されていた車両が、車種2に判別されるべきである旨を認識する。更に、車種判別制御コンピュータ205は、この誤判別が閾値B1に起因することを認識し、閾値B1を修正するための候補事象が1件発生したことを記憶する。
【0083】
(ステップ3)
ある閾値を修正するための候補事象が一定の件数に達すると、車種判別制御コンピュータ205は、該閾値が、繰り返し誤判別を発生させるような不適切な値に定められていると認識し、該閾値を適切な値に修正する。図13に示されている例では、閾値B1が小さくなるように修正される。これにより、車種1に対応付けられていた領域の一部が車種不明に対応付けられる。これにより、従来は、位置231に対応する諸元データA,Bを有する車両が、誤って車種1に判別されていたのに対し、修正以後は、該車両が車種不明に判別され、少なくとも誤判別は避けられる。
【0084】
閾値を修正した後、車種判別制御コンピュータ205は、閾値が修正された車両分布マップによって表現される修正判別ロジック213を車種判別装置203に送信する。車種判別装置203は、上述の手順によって自己が使用する車種判別ロジックを修正判別ロジック213に切り換える。以上の手順を繰り返すことにより、車種の判別に使用される車種判別ロジックに記述されている閾値が最適に調整される。
【0085】
以上に説明されているように、本実施の形態では、車種判別装置203から送られる車種判別ログ212と、収受員215によって操作されるターミナル装置206から送られる車種修正情報216とに基づいて、車種判別ロジックに記述されている閾値が最適に修正される。これにより、車種判別ロジックを、収受員215による正しい車種の判別の結果を反映して最適に修正し、車種の誤判別を少なくすることができる。
【0086】
【発明の効果】
本発明により、人の判断による車種判別の結果を生かして、車両の車種をなるべく正確に判別することができる車種判別システムが提供される。
また、本発明により、人の判断による車種判別の結果を生かして、同一の車両の車種を誤って判別することを防止することができる車種判別システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による車種判別システムの実施の第1形態を示す。
【図2】図2は、実施の第1形態で使用される車種判別装置101の構成を示す。
【図3】図3は、実施の第1形態の車種判別システムの変形例を示す。
【図4】図4は、本発明による車種判別システムの実施の第2形態を示す。
【図5】図5は、実施の第2形態で使用される車種判別装置101の構成を示す。
【図6】図6は、実施の第2形態の変形例で使用される車種判別装置101の構成を示す。
【図7】図7は、車種変更履歴テーブル118が、複数の車種判別装置101に分散化させて保持される変形例を示す。
【図8】図8は、本発明による車種判別システムの実施の第3形態を示す。
【図9】図9は、実施の第3形態で使用される車種判別装置203を示す。
【図10】図10は、車種判別ロジックを表現する車両分布マップを示す。
【図11】図11は、車種判別ロジックによって車種1と判別された車両の諸元データA、Bがマッピングされた車両分布マップを示す。
【図12】図12は、車種判別ロジックによって車種1と判別され、且つ、収受員215によって車種2に修正された車両の諸元データA、Bがマッピングされた車両分布マップを示す。
【図13】図13は、閾値B1が修正された車両分布マップを示す。
【符号の説明】
100:料金自動収受システム
101:車種判別装置
102:車線監視盤
103:料金自動収受機
104:発進検知器
105:車線
106:収受員
107:車種判別情報
108:車種変更指令
109:車種変更履歴登録指令
110:発進検知信号
111:車両分離器
112:踏板
113:車長検知器
114:撮像カメラ
115:画像処理機
116:記憶装置
117:処理装置
118:車種変更履歴テーブル
119:車両管理キュー
120:ネットワーク
121:サーバ
201:入口料金所
202:出口料金所
203:車種判別装置
204:通行券自動発行機
205:車種判別制御コンピュータ
206:ターミナル装置
207:ネットワーク
208:LAN
209:サーバ
210:車両
211:車種判別情報
212:車種判別ログ
213:修正判別ロジック
214:通行券
215:収受員
216:車種修正情報
Claims (10)
- 登録ナンバーと、前記登録ナンバーによって特定される登録車両の車種である登録車両車種とを関連付けて記憶する車種変更履歴テーブルと、
進入車両のナンバープレートを撮像して前記進入車両を特定するナンバーを取得するナンバープレート取得装置と、
前記進入車両の諸元データを取得する車種判別用センサと、
前記進入車両の車種である進入車両車種を判別する判別処理手段
とを備え、
前記ナンバーが前記登録ナンバーのいずれにも一致しないとき、前記判別処理装置は、前記ナンバーと前記諸元データとに基づいて前記進入車両車種を判別し、
前記ナンバーが前記登録ナンバーのうちの一の登録ナンバーに一致するとき、前記判別処理手段は、前記進入車両車種が前記車種変更履歴テーブルにおいて前記一の登録ナンバーに関連付けられている登録車両車種であると判別する
車種判別システム。 - 請求項1に記載の車種判別システムにおいて、
更に、
車線監視盤と、
登録処理手段
とを備え、
前記判別処理手段は、前記進入車両車種を示す車種判別結果情報を前記車線監視盤に送信し、
前記車線監視盤は、前記車種判別結果情報に示されている前記進入車両車種を表示し、且つ、前記車線監視盤を操作する収受員によって判別された前記進入車両の車種である収受員判別車種を示す車種変更指令を生成し、
前記登録処理手段は、前記車種変更履歴テーブルに、前記進入車両を特定する前記ナンバーを前記登録ナンバーとして登録し、前記収受員判別車種を前記登録車両車種として前記ナンバーと関連付けて登録する
車種判別システム。 - 複数の車種判別装置を備え、
前記複数の車種判別装置のそれぞれは、
登録ナンバーと、前記登録ナンバーによって特定される登録車両の車種である登録車両車種とを関連付けて記憶する車種変更履歴テーブルと、
進入車両のナンバープレートを撮像して前記進入車両を特定するナンバーを取得するナンバープレート取得装置と、
前記進入車両の諸元データを取得する車種判別用センサと、
前記進入車両の車種である進入車両車種を判別する判別処理手段
とを含み、
前記車種判別装置のうちの任意の一の車種判別装置に含まれる前記判別処理手段は、他の車種判別装置に含まれる車種変更履歴テーブルにアクセス可能であり、
前記判別処理手段は、前記ナンバーが、全ての前記車種変更履歴テーブルに記憶されている前記登録ナンバーのいずれにも一致しないとき、前記判別処理装置は、前記ナンバーと前記諸元データとに基づいて前記進入車両車種を判別し、
前記ナンバーが前記登録ナンバーのうちの一の登録ナンバーに一致するとき、前記判別処理手段は、前記進入車両車種が前記車種変更履歴テーブルにおいて前記一の登録ナンバーに関連付けられている登録車両車種であると判別する
車種判別システム。 - 登録ナンバーと、前記登録ナンバーによって特定される登録車両の車種である登録車両車種とを関連付けて記憶する車種変更履歴テーブルを記憶するサーバと、
複数の車種判別装置
とを備え、
前記複数の車種判別装置のそれぞれは、
進入車両のナンバープレートを撮像して前記進入車両を特定するナンバーを取得するナンバープレート取得装置と、
前記進入車両の諸元データを取得する車種判別用センサと、
前記進入車両の車種である進入車両車種を判別する判別処理手段
とを含み、
前記判別処理手段は、前記ナンバーが、前記車種変更履歴テーブルに記憶されている前記登録ナンバーのいずれにも一致しないとき、前記判別処理装置は、前記ナンバーと前記諸元データとに基づいて前記進入車両車種を判別し、
前記ナンバーが前記登録ナンバーのうちの一の登録ナンバーに一致するとき、前記判別処理手段は、前記進入車両車種が前記車種変更履歴テーブルにおいて前記一の登録ナンバーに関連付けられている登録車両車種であると判別する
車種判別システム。 - 進入車両の諸元データを取得する車種判別用センサと、
車種判別ロジックに従って、前記諸元データに基づいて前記進入車両の車種を判別する処理装置と、
収受員による操作に応答して、前記収受員によって判別された前記進入車両の車種である収受員判別車種を示す車種修正情報を生成するターミナル端末と、
車種判別ロジック校正装置
とを備え、
前記処理装置は、前記諸元データを示す車種判別ログを前記車種判別ロジック校正装置に送信し、
前記車種判別ロジック校正装置は、前記車種判別ログと前記車種修正情報とに応答して前記車種判別ロジックを修正する
車種判別システム。 - 請求項5に記載の車種判別システムにおいて、
前記車種判別ロジックには、閾値が記述され、且つ前記車種判別ロジックは、前記閾値と前記諸元データとを比較する手順を含み、
前記車種判別ロジック校正装置は、前記車種判別ログと前記車種修正情報とに応答して前記閾値を調節する
車種判別システム。 - 請求項5に記載の車種判別システムにおいて、
前記処理装置は、排他的に活性化され、且つ、それぞれに前記車種判別ロジックを使用して前記車種を判別する第1判別処理部及び第2判別処理部を含み、
前記車種判別ロジック校正部は、前記閾値を変更する場合、前記第1判別処理部及び前記第2判別処理部のうち、活性化されていない一の判別処理部が使用する前記車種判別ロジックに記述されている前記閾値を変更し、前記一の判別処理部を活性化するとともに、他の判別処理部を非活性化する
車種判別システム。 - 車種判別ロジックを使用して進入車両の車種の判別を行う車種判別装置から、前記判別に使用される前記進入車両の諸元データを示す車種判別ログを受け取り、ターミナル端末から、収受員によって判別された前記進入車両の車種である収受員判別車種を示す車種修正情報を受け取り、前記車種判別ログと前記車種修正情報とに応答して前記車種判別ロジックを修正する
車種判別制御装置。 - 登録ナンバーと、前記登録ナンバーによって特定される登録車両の車種である登録車両車種とを関連付けて記憶する車種変更履歴テーブルを用意するステップと、
進入車両のナンバーを取得するステップと、
前記進入車両の諸元データを取得するステップと、
前記ナンバーが前記登録ナンバーのいずれにも一致しないとき、前記ナンバーと前記諸元データとに基づいて前記進入車両車種を判別するステップと、
前記ナンバーが前記登録ナンバーのうちの一の登録ナンバーに一致するとき、前記進入車両車種が前記車種変更履歴テーブルにおいて前記一の登録ナンバーに関連付けられている登録車両車種であると判別するステップ
とを備えた
車種判別方法。 - 進入車両の諸元データを取得するステップと、
車種判別ロジックに従って、前記諸元データに基づいて前記進入車両の車種を判別するステップと、
前記諸元データを示す車種判別ログを生成するステップと、
収受員による操作に応答して、前記収受員によって判別された前記進入車両の車種である収受員判別車種を示す車種修正情報を生成するステップと、
前記車種判別ログと前記車種修正情報とに応答して前記車種判別ロジックを修正するステップ
とを備えた
車種判別方法。
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