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JP2005039155A - 半導体装置の製造方法及びそれに用いる半導体基板の製造方法 - Google Patents
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JP2005039155A - 半導体装置の製造方法及びそれに用いる半導体基板の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法及びそれに用いる半導体基板の製造方法 Download PDF

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Abstract

【課題】 半導体基板をステージ上に保持した状態の該半導体基板の主面にフォトリソグラフィにおける露光光の仮想焦点平面に対する偏差が生じないようにする。
【解決手段】 ウェーハ10をピンチャック20上に保持し、続いて、保持されたウェーハ10の主面に設計パターンを有するマスクを透過した露光光で露光することにより、ウェーハ10の主面に設計パターンを転写する。ウェーハ10の裏面10bは、断面凹凸状の周期が300μm以上であるうねりと、開口径が100μm以下であるピット10cとを有し、うねりの深さと凹部の深さとの算術平均値が200nm以下となるように形成されている。また、露光光の焦点位置とピンチャック20上に保持されたウェーハ10の主面との距離の差が設計ルールの50%以下に設定されている。
【選択図】 図2


Description

本発明は、設計パターンを有するマスクを通した露光光により、半導体基板の主面に設計パターンを転写する半導体装置の製造方法及び該半導体装置に用いる半導体基板の製造方法に関する。
近年、MOS(金属−酸化膜−半導体)型半導体装置の微細化に伴い、線幅を小さくした微細加工が強く要求されている。とりわけ、フォトリソグラフィ技術による微細なレジストパターンの形成技術は微細加工に最も重要である。微細パターンの形成は、露光波長の短波長化と、露光レンズの高NA(開口数)化による解像度の向上とを図るのが一般的である。しかしながら、露光波長の短波長化や光学レンズの高NA化は、微細パターンの形成には有利となるものの、露光光の焦点深度が浅くなるため、十分な焦点深度を確保できなくなる。
このため、被露光面である半導体基板(ウェーハ)とレンズとの距離は、ウェーハ上の各位置で等距離であることが微細加工における重要な要因の1つである。露光光の焦点位置は、ステッパステージに対して焦点距離に応じてチルト(傾き)を与える等の機械的な距離補正によって調節可能である。しかしながら、この焦点距離の補正機構はあくまでも1回に露光する1ショットごとの補正は可能であるものの、1ショット内での補正は不可能であるため、1ショット内での焦点距離の均一性が極めて重要となる。ここで、通常、1ショットの露光領域(=サイト)は、ステッパにおいては25mm×25mm角であり、スキャンステッパにおいては26mm×8mm角である。
ところで、焦点精度を決定する要因はレンズ又はステージ駆動機構等にも依存し、さらには露光するウェーハの主面上に既に形成されているパターンによる段差にも影響を受ける。従って、ウェーハの主面についても、仮想平面(理想的な露光面)からの偏差が小さい、すなわち焦点位置に対する偏差が小さい、いわゆる平坦なウェーハが要求される。このため、従来は、ウェーハの平坦度をデザインルールとほぼ同じレベルまで高めたウェーハを用いることにより、焦点深度が浅くなる事態に対応している。このように、従来の平坦なウェーハとは、基本的に厚さのばらつきが小さいウェーハのことであり、厚さのばらつきが小さいウェーハをステッパステージ上に載置すれば、焦点面との偏差は小さくなって、高精度なパターン形成が可能であるとされている。
Tadahito Fujisawa et al., "Analysis of Wafer Flatness for CD Control in Photolithography", Optical Microlithography XV, Proceedings of SPIE Vol.4691 (2002)
しかしながら、本願発明者は、種々検討を重ねた結果、ウェーハの主面と焦点面との偏差は、実際にはウェーハの厚さの均一性にのみ依存するのではなく、あくまでウェーハをステッパステージ上に保持した状態でウェーハの主面がステッパにおける光学系に対してどのように位置するかであり、実際の露光に即さないウェーハの厚さの均一性の向上が決して微細加工を可能とはしないということを突き止めた。
以下、従来のウェーハとそれを保持するステージとの問題点を図面に基づいて説明する。
図14(a)〜図14(c)は従来の厚さの偏差を最小に抑えられて高い平坦度を有するウェーハがステージ上に保持される場合を模式的に示している。
図14(a)に示すように、ウェーハ100の膜厚が均一で且つウェーハ100が、その表面及び裏面にまったくうねりを持たない理想的なウェーハであれば、何ら問題は生じない。また、ステージ200も理想的な平坦度を有しているなら、ウェーハ100に多少のうねりがあったとしても、ウェーハ100がステージ200に圧着されることにより、うねりが矯正され、その結果、ウェーハ100の主面と仮想焦点平面50との偏差A,B,C,Dの値はすべて等しくなる。
しかしながら、従来の高平坦度を持つといわれるウェーハ100は、実際には図14(b)に示すように、ウェーハ100上の各点で測定された厚さE,F,G,Hの値はたとえ等しくても多少のうねりが生じている。因みに、このようにうねりが生じたウェーハ100は、一般にスネークウェーハと呼ばれる。また、従来のステージ200も理想的な平坦度を持つこともなく、その吸着性も完全ではない。
図14(c)は従来のうねりを有するウェーハ100がステッパステージ210のピンチャック上に保持された様子を表わしている。このように、ピンチャックの上にウェーハ100を真空吸着により圧着して保持すると、ウェーハ100の裏面の状態によっては、さらに偏差が悪化することがある。このことからもフォトリソグラフィ工程において最も重要であるのは、ウェーハ100の平坦度が該ウェーハ100の厚さの均一性で判定されるのではなく、ステッパステージ210のピンチャック上に保持した状態での仮想焦点平面50からの偏差である。この偏差はウェーハ100の裏面の状態及び形状に依存し、さらにはステッパステージ210の方式や形状にも大きく依存する。
すなわち、ウェーハ100には厚さむらがなくても、ウェーハ100の裏面の形状と、ステッパステージ210及びピン211の上端面、さらにはシール部212との相互作用によって、ウェーハ100の裏面と接触しないピン211が発生して、仮想焦点平面50との偏差A,B,C,Dの値がすべて異なってしまうため、ステッパステージ210上に保持された状態でのウェーハ100の主面は決して平坦であるとはいえなくなる。
また、従来は、ウェーハ100の平坦度を厚さの均一性(厚さのむら)に着目して判定しており、その平坦度も、ウェーハ100をステージに保持しないフリーの状態にしておき、静電容量を用いた電気的な方法又はフィゾー干渉計を用いた光学的な方法によりその厚さを測定することによって評価している。さらに、ウェーハ100の裏面はあくまで理想的な平坦面であるチャック(ステージ)によって完全に平坦に吸着され矯正されたとして、ウェーハ100の主面の平坦度を算出している。このような測定方法は、ウェーハ100の厚さむらを測定しているに過ぎず、該ウェーハ100の厚さむらから算出した平坦度は実際のステッパで露光した場合の焦点深度を保証しない。
以上のことから、従来のウェーハステージ210に保持された状態のウェーハ100は、微細且つ高精度なリソグラフィパターンを形成することは困難である。すなわち、従来のように、単にウェーハ100の厚さの均一性を該ウェーハ100の平坦度に読み替えるという評価方法によって、デザインルールが0.15μm以下の世代の半導体装置を高精度に製造することは極めて困難である。
本発明は、前記従来の問題に鑑み、半導体基板(ウェーハ)をステージ上に保持した状態の該半導体基板の主面に、フォトリソグラフィにおける露光光の仮想焦点平面に対する偏差が生じないようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、半導体装置に用いる半導体基板を、その裏面に現われるうねりの周期の最小値、該うねりよりも小さい凹部の深さの最小値、及び両者の算術平均の最小値とを設けると共に、基板ステージ上における半導体基板の主面の平坦度が100nm以下とする構成とする。
具体的に、本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板を基板ステージ上に保持する第1の工程と、保持された半導体基板の主面に設計パターンを有するマスクを透過した露光光で露光することにより、半導体基板の主面に設計パターンを転写する第2の工程とを備え、半導体基板の主面の反対側の面である裏面は、断面凹凸状の周期が300μm以上であるうねりと、開口径が100μm以下である凹部とを有し、うねりの深さと凹部の深さとの算術平均値は200nm以下となるように形成されており、第2の工程において、露光光の焦点位置と基板ステージ上に保持された半導体基板の主面との距離の差(偏差)が設計ルールの50%以下に設定されている。
本発明の半導体装置の製造方法によると、半導体基板の主面の反対側の面である裏面は、断面凹凸状の周期が300μm以上であるうねりと開口径が100μm以下である凹部とを有し、うねりの深さと凹部の深さとの算術平均値が200nm以下となるように形成されており、さらに、露光光の焦点位置と基板ステージ上に保持された半導体基板の主面との距離の差が設計ルールの50%以下に設定されているため、該半導体基板の主面と露光光(光学系)の仮想焦点平面との偏差が小さくなるので、設計ルールが0.15μm以下の微細なパターンであっても、焦点位置のマージンを大きくできる。
本発明の半導体装置の製造方法において、半導体基板の主面は平面方形状の複数のサイトに区画されており、第2の工程は、区画された各サイトを露光光により逐次露光する工程を含み、複数のサイトのうち、中心位置が半導体基板の主面上に含まれるサイトにおいて、露光光の仮想焦点平面と、基板ステージ上に保持された半導体基板の主面との距離の差は、サイト平坦度上面基準最小2乗範囲(SFQR)法により表示した場合に、設計パターンを決定する設計ルールの120%以下であることが好ましい。
このようにすると、露光光の焦点位置と基板ステージ上に保持された半導体基板の主面との偏差を設計ルールの50%以下に確実に設定することができる。
本発明の半導体装置の製造方法は、第2の工程において、基板ステージにおける基板支持部は、半導体基板の裏面に均等に接触されることが好ましい。
この場合に、半導体基板は、基板ステージの基板支持部に大気圧により圧着され、基板支持部は、それぞれが上端面を半導体基板の裏面と対向するように互いに間隔おいて配置された複数の針状部材からなるピンチャック又は複数の同心円状部材からなるリングチャックであることが好ましい。
本発明に係る半導体基板の製造方法は、少なくとも主面及び該主面の反対側の面である裏面にシリコン層を有する半導体基板の製造方法を対象とし、半導体基板の裏面に対して、アルカリ性溶液によるウエットエッチングを行なうことにより、裏面のスライシングによるダメージを除去する第1の工程と、第1の工程の後に、半導体基板の裏面に対して厚さが0.05μm〜1μmの範囲で研磨を行なう第2の工程と、第2の工程の後に、半導体基板の主面に対して該主面が鏡面状態になるまで研磨を行なう第3の工程とを備えている。
本発明の半導体基板の製造方法によると、第1の工程において、半導体基板の裏面に対してアルカリ性溶液による異方性のウエットエッチングを行なうことにより、半導体基板の裏面に、比較的に周期が大きい断面凹凸状のファセットが生じる。その後、第2の工程において、半導体基板の裏面に対して厚さが0.05μm〜1μmの範囲で研磨を行なうため、半導体基板の主面の反対側の面である裏面は、断面凹凸状の周期が300μm以上のうねりと、開口径が100μm以下の凹部とを有し、うねりの深さと凹部の深さとの算術平均値は200nm以下となるので、本発明の半導体装置の製造方法に適用可能な半導体基板を実現することができる。
本発明の半導体基板の製造方法において、第2の工程は、半導体基板の裏面に対して該裏面が鏡面状態になるまで研磨を行なう工程を含むことが好ましい。
本発明の半導体基板の製造方法において、半導体基板はバルクのシリコンからなることが好ましい。
また、本発明の半導体基板の製造方法において、半導体基板は、主面を露出する上部シリコン層と、該上部シリコン層の下側に形成された絶縁層と、該絶縁層の下側に形成され裏面を露出する下部シリコンとからなるSOI基板であることが好ましい。
本発明に係る半導体装置の製造方法及び該半導体装置に用いる半導体基板の製造方法によると、半導体基板の主面と光学系の仮想焦点平面との偏差を小さくできるため、設計ルールが0.15μm以下の微細なパターンであっても、焦点位置のマージンを大きくできるので、パターンニングの精度が向上する。その結果、半導体基板に所望の設計パターンを転写できるので、微細化された設計パターン(素子パターン)を有する半導体装置の高性能化及び高信頼性を実現することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法に用いるウェーハの断面構成を示している。
図1に示すように、ウェーハ10は、例えば径が200mmのシリコン(Si)からなり、その主面(表面)10aは鏡面状に加工されている。また、主面10aの反対側の面である裏面10bの加工状態は、比較的に大きい周期を持つ断面凹凸形状(うねり)の平均周期fを300μmとし、ウエットエッチングにより生じ、うねりよりも小さい凹部(ピット)10cの開口径dを50μmとし、ピット10cの深さRaを150nmとしている。従って、第1の実施形態に係るウェーハ10は、その主面10aの各点で測定された厚さE,F,G,Hの値は互いに等しくはない。ここで、ピット10cの大きさ及び密度、並びにうねりの周期fは、アルカリ性溶液の組成の調整と、該アルカリ性溶液によるエッチング後の裏面10bに対する研磨量によって調整することができる。なお、ウェーハ10の具体的な製造方法については第2の実施形態で説明する。
第1の実施形態に係るウェーハ10の裏面10bにおけるうねりの周期f、並びにピット10cの密度及び深さRaについては、露光工程に用いるステッパのステージを構成するチャックの形状、すなわちピントップの形状及び寸法並びにピン同士の間隔等によってその最適値が変化する。従って、実際には事前にピンチャック上で最も平坦となるように、ウェーハ10の裏面10bに対する加工条件のパラメータを決定する必要がある。
図2は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法であって、本発明のウェーハがステッパステージ上に保持された状態の断面構成を模式的に示している。
図2に示すように、第1の実施形態においては、露光工程に用いるステッパ(露光装置)におけるウェーハ10を保持するステッパステージとしてピンチャック20を用いる。ピンチャック20には、ウェーハ10の裏面10bを支持する複数の支持ピン21がその中央部及び周縁部を除いて設けられている。ピンチャック20の中央部には、ウエハ10の裏面10cを押し上げることにより、ウェーハ10の着脱を可能とする突上げピン(図示せず)が往復する着脱領域が設けられている。また、ウェーハ10が大気圧により各支持ピン21に圧着されるように、ピンチャック20の周縁部には平面環状のシール部22が設けられ、着脱領域の周囲には平面方形状のシール部22がウェーハ10の裏面10b側の空間部の真空度を保持するように設けられている。
図2に示すように、ウェーハ10は、ピンチャック20上では各支持ピン21の上端面(ピントップ)が接触することにより支持されるが、保持されるウェーハ10の裏面10bの形状、例えば裏面10bの荒さ、うねりの程度及び該うねりの周期fによっては、ピントップと接触しない支持ピン21が現われる。例えば、支持ピン21との接触位置が裏面10bの凹部である場合と凸部である場合とでは、ウェーハ10の主面10aの仮想焦点平面50に対する偏差も大きく変化することになる。また、ピンチャック20上における支持ピン21が設けられていない領域、すなわち着脱領域及び周縁部ではウェーハ10は支持されない。
このように、第1の実施形態に係るウェーハ10は、露光工程における露光光の焦点面を仮想的に表わした平面である仮想焦点平面50からのオフセットを調整することができ、該仮想焦点平面50を基準とした偏差A,B,C,Dの各値が最小となるようにウェーハ10の裏面10bが加工されている。すなわち、実際に使用するウェーハステージに合わせてウェーハ10の裏面形状が決定されている。
ところで、図3に示すような平坦度が理想的なウェーハ10Aを考えると、ウェーハ10Aは単体でその主面10a及び裏面10bが共に完全に平面であり、全体でもうねりがなく完全に平坦である。この理想的なウェーハ10Aをピンチャック20に保持した際に、ピンチャック20の各支持ピン21のピントップのそれぞれの位置が1つの平面を形成しているならば、ウェーハ10Aの主面10aと仮想焦点平面50とのオフセット又は偏差であるA,B,C,Dの各値は互いに等しくなるため、完全に平坦なウェーハ10Aといえる。
ところが、図1に示す第1の実施形態に係るウェーハ10は、理想的なウェーハ10Aではなく現実的なウェーハであって、その表面10aは平坦ではあっても、その裏面10bは必ずしも鏡面研磨されているとは限らない。たとえ裏面10bが鏡面研磨されていたとしても表面10aと比べればその平坦度は劣る。しかしながら、このようなウェーハ10を図2に示すピンチャック20上に保持した場合に、仮想焦点平面50からの偏差A,B,C,Dの値は必ずしも等しくならないとは断定できず、A=B=C=Dとなる可能性がある。但し、この場合は、偏差の各値が完全に一致している場合に限らず、100nm以下の偏差又は50nm以下の偏差は実質的に一致しているとみなす。
すなわち、これが本発明の特徴であり、ウェーハ10の裏面10bとピンチャック20の支持ピン21との相互作用によって各偏差A,B,C,Dの値が実質的に等しくなる。前述したように、図1に示す本発明のウェーハ10はその厚さE,F,G,Hの値はそれぞれ異なるものの、ピンッチャック20上では支持ピン21との相互作用によってあたかも厚さが均一で、且つ理想的に平坦なウェーハ10Aとほぼ同等の平坦度を得ることができる。このようなウェーハ10を用いて半導体装置を製造することにより、以下に示すような種々の効果を得ることができる。
以下、第1の実施形態に係るウェーハの平坦度の評価方法を説明する。
ここでは、図1に示した本発明のウェーハ10と、図14(b)に示した従来のウェーハ100とについて仮想平面からの偏差をそれぞれ評価する。
まず、本発明のウェーハ10と従来のウェーハ100の厚さの均一性から求めた仮想平面からの偏差を求める。ここでは、サイト平坦度上面基準最小2乗範囲(Site Flatness Front Side Reference Least Square Range:SFQR)法を用いる。但し、サイトのサイズは22.5×22.5mm角とする。第1の実施形態においては、ステッパのショットサイズをこのサイトのサイズに一致させている。
SFQR法は、各サイトにおいて、仮想平面に対する正側の最大偏差値と負側の最大偏差値の絶対値の合計として表わす手法であって、測定対象のウェーハを1枚の平行平板電極により空気を介在させて挟み込み、ウェーハを挟み込んだ状態で電極間の静電容量を測定することにより、ウェーハの厚さを求め、求めた厚さむらをウェーハの裏面が平坦であるとして再計算する。
図4は測定対象のウェーハの主面を複数のサイトに区画したサイトマップを表わしている。図4においては、径が200mmのウェーハ10を例に採り、その周縁部の幅が3mmの領域を除外領域とし、該除外領域の内側を平坦度適用(Fixed Quality Area:FQA)領域30としている。複数のサイトのうち、FQA領域30に含まれるサイトをフルサイト31と呼び、サイトの中心がFQA領域30に含まれ且つサイトの3辺とFQA領域30の円弧とによって形成される不完全なサイトをパーシャルサイト32と呼ぶ。径が200mmのウェーハ10の場合は、FQA領域30に44個のフルサイト31と16個のパーシャルサイト32とが含まれる。図4に示すように、各サイトにはそれぞれのSFQR値を記入している。
図5は本発明のウェーハ10と従来のウェーハ100とにおける各サイトごとのSFQR値を用いて各ウェーハの平坦度を評価した結果を表わしている。ここで、横軸はSFQR値を表わし、縦軸はSFQR値の累積度数を百分率で表わしている。
本発明に係るウェーハ10は、前述したように、ステッパステージ上における平坦度を確保できるように、アルカリ性溶液によるエッチングによってその裏面10bに対して0.1μm程度の研磨を行なって、裏面10bの形状を平滑で且つうねりの周期fを比較的に大きくすることにより、ピンチャック20がウェーハ10の裏面10bに均一に接触するように加工されている。
これに対し、従来のウェーハ100は、やはりその裏面をアルカリエッチング液で加工されているものの、その後の裏面研磨を行なわず、従って裏面の凹凸形状がウェーハ10と比べて深く、その上、凹凸(うねり)の周期もウェーハ10に比べると小さい。
ところが、図14(b)に示した従来のウェーハ100はその主面と裏面との長周期のうねりの形状は相似であり、図5からは、厚さに関する均一性は従来のウェーハ100の方が本発明のウェーハ10よりも優れている。従って、従来のウェーハ100は、厚さの均一性という観点からは、平坦度及びSFQR値に関して本発明のウェーハ10よりも優れており、この観点からは、従来のウェーハ100は高平坦性を有するウェーハといえる。
次に、ステージ上にウェーハ10及びウェーハ100をそれぞれ保持した状態での仮想焦点平面からの偏差を測定した結果を示す。
図6は本発明に係るウェーハ10をステッパステージ上に保持した状態の該ウェーハ10の主面内におけるSFQR値の分布を示し、図7は従来のウェーハ100をステッパステージ上に保持した状態の該ウェーハ100の主面におけるSFQR値の分布を示している。ここでは、ステッパのフォーカスセンサを用い、各ウェーハの主面の仮想焦点平面からのずれを直接に測定したデータである。
図6に示す本発明に係るウェーハ10は、主面の全面にわたってSFQR値は0.15μm以下の抑えられていることが分かる。このように、本発明に係るウェーハ10は、従来のように厚さの均一性により評価すると、その平坦度は従来のウェーハ100よりも劣っているものの、実際のステッパステージ上に保持されると、露光光学系が認識する(感じる)平坦度は極めて高いことが分かる。
一方、図7に示す従来のウェーハ100は、その主面の3箇所に焦点位置の偏差が大きい、すなわちSFQR値が0.20μmを超える領域が観察される。これは、従来のウェーハの厚さの均一性に優れ且つ従来基準での平坦度が良好ではあっても、実際のステッパステージ上では、ウェーハ100の裏面とステージとの相互作用によって必ずしも平坦度に優れてはいないことが分かる。このように、リソグラフィにおける焦点の余裕度(焦点マージン)は、図7からなる分かるように、従来技術で評価されたウェーハ100の平坦度のみでは決まらないことは明らかである。
図8は本発明に係るウェーハ10と従来のウェーハ100とのステッパステージ上に保持された状態のSFQR値(横軸)とその累積度数を百分率(縦軸)で表わしている。本発明のウェーハ10はその裏面10bの面状態をステッパステージとの相互作用を小さくするように加工されているため、図8に示すように、ステッパステージに保持されて初めて優れた平坦度を現わすため、例えばデザインルールが0.15μm以下の世代の微細な半導体装置を形成するウェーハとして用いることにより、微細化された設計パターンをウェーハ10に確実に転写することができる。
図9は本発明に係るウェーハ10を用いた半導体装置の製造方法によって形成された線幅が公称で90nmのゲートパターンのウェーハ面内における寸法分布を従来のウェーハ100を用いた場合と比較して表わしている。図9に示すように、本発明のウェーハ10を用いた場合には、設計値の90nmに対してゲートの線幅は±5nm以内に分布しているのに対し、従来のウェーハ100を用いた場合には設計値である90nmの主分布に加え80nm付近にも他の分布が観察される。
以上説明したように、第1の実施形態によると、実際のステッパステージ上に保持された状態で露光時の焦点面からの偏差が小さいウェーハ10を用いるため、微細パターンを有する半導体装置を安定して製造することができる。さらに、ウェーハ10の平坦度は該ウェーハ10を単体で評価するのではなく、ステッパ上に保持された状態での平坦度がリソグラフィ工程に大きく影響を与えることが実証される。
なお、本発明は必ずしも逐次露光方式又はスキャン方式のステッパを用いる場合に限られず、例えば、投影露光装置又は近接露光装置のようなウェーハ一括方式の露光装置にも有効である。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。第2の実施形態においては、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法に用いたウェーハ(半導体基板)の具体的な製造方法を説明する。
図10に第2の実施形態に係る半導体基板の製造方法の製造フローを示す。
図10に示すように、スライス工程ST1において、例えばシリコンからなる円柱状のインゴットからウェーハを切り出した後の切断面の加工損傷を除去するために、通常は酸性のエッチング溶液を用いるが、第2の実施形態においては、ウェーハの裏面の粗度を小さくするためにアルカリ性のエッチング溶液を用いてエッチングを行なう。
通常、酸性エッチング溶液には、硝酸(H2NO3)とフッ化水素酸(HF)との混合液が用いられており、この混合液によるエッチ過程は、シリコン表面を酸化してシリコン酸化膜を形成し、続いて形成されたシリコン酸化膜を除去するという2段階の反応であり、同時に発熱反応でもある。このようなエッチ過程によって、ウェーハの裏面には比較的に周期が小さい凹凸状部分が生じ、微視的にも凹凸が激しい状態となる。
これに対し、第2の実施形態においては、裏面エッチング工程ST2において、例えば水酸化カリウム(KOH)又は水酸化ナトリウム(NaOH)等に代表されるようなアルカリ性溶液を用いたウエットエッチングを行なう。このアルカリ性溶液によるウエットエッチングは異方性エッチングであり、その反応を緩やかに進行させることにより、ウェーハの裏面には複数のファセットが発生する。この複数のファセットは比較的に周期が大きい凹凸形状(うねり)を形成する。
次に、裏面研磨工程ST3において、ウェーハ裏面の凹凸周期をさらに大きくするために該ウェーハの裏面を研磨する。このときの研磨量は0.05μm以上且つ1μm以下とする。この裏面研磨により、ウェーハの裏面のうねりの周期が変化し、さらにはアルカリ性のエッチにより生じたファセットの大きさ及び深さが変化する。この裏面研磨により、複数のファセットのうち小さいファセットは消滅する場合もあるため、ファセット密度も変化する。この裏面研磨の研磨量は一義的に決定し得ず、ステッパステージ上に露光対象のウェーハを保持したときに、ステッパの仮想焦点平面からの偏差が最小となるように、うねりの周期f、ピットの深さRa及びファセット密度を研磨で調整する。一般には、裏面に対する研磨量を増やすに従って、ステッパステージにおける種々の形状を有するチャックに対しても適用できるようになる。ここでは、研磨量を1μm以上としてもよいが、その場合は裏面も鏡面状態に近くなる。もちろん、裏面研磨をこのまま続ければ両面研磨ウェーハを得ることができる。
次に、表面加工工程ST4において、ウェーハ表面(主面)に対して通常の鏡面加工を行なう。
図11は第2の実施形態に係るウェーハ10の拡大断面図であり、図12は図11をさらに拡大した部分断面図である。
前述したように、ステッパステージ上のウェーハの平坦度は、ウェーハ自体の膜厚の均一性だけでなく、該ウェーハとステージを構成するチャックとの相互作用を考慮することが重要であり、とりわけウェーハの裏面形状がもっとも重要である。このウェーハとステッパステージとの相互作用は該ステッパステージの平坦度に依存するのはもちろんであるが、理想的にはステッパステージ自体の平坦度を極めて高いレベルにまで追求すれば、後はウェーハ自体の平坦度によって決定されると考えられてきた。
しかしながら、実際のステージは理想的な平坦度を有しておらず、ステージによっては個体差も存在する。なかでもチャック方式には、リングチャック方式とピンチャック方式とがありそれぞれに特徴がある。いずれにせよ、このステージとウェーハ裏面との相互作用を小さくするか、又はステージの平坦度が優れない部分をウェーハの裏面形状により補償することにより、ステッパステージ上でのウェーハの平坦度を向上させる方法が現実的である。
従って、第2の実施形態においては、図11及び図12に示すように、理想的には裏面もウェーハの表面と同様に鏡面研磨を行なうことにより、又はウェーハの裏面を鏡面状態に近い状態とすることにより、ウェーハの裏面とステッパステージとの相互作用を小さく保つことが可能となる。
図12に示すように、ピンチャック方式の場合は、ピット10cの開口径が支持ピン21の上端面よりも小さく、またうねりの周期fは支持ピン21同士の間隔よりも大きいか等しいことが好ましい。なぜなら、ピット10cの開口径が支持ピン51の上端面よりも大きいか等しい場合には、支持ピン21の先端がピット10cに入り込む場合と入り込まない場合とがあり得る。また、うねりの周期fが支持ピン21同士の間隔よりも小さい場合には、支持ピン21の先端がウェーハの裏面に接触しない場合があり得るからである。
より具体的には、凹凸(うねり)の周期fを300μm以上に設定して、支持ピン21同士の通常の間隔である200μmよりも大きくし、且つうねりの深さとピット10cの深さRaとの算術平均値が200nm以下となるように設定する。これにより、ウェーハ10と支持ピン21との相互作用を確実に低減することができる。
比較用として、図13に従来のウェーハ100がピンチャックに保持された様子を拡大して示す。従来のウェーハ100の裏面は、150μm〜300μm程度の比較的に小さい周期の凹凸形状を有しており、この凹凸形状は、ピン211同士の間隔である200μmに近い。このため、ピン211の先端部が、ウェーハ100の裏面における比較的に小さい周期を持つ凹凸形状の凹部と接触したり、凸部と接触したりすることになるので、そのままウェーハ100の主面の平坦性が悪化する。
なお、第2の実施形態においては、従来のウェーハ100とピット10cの深さRaが見かけ上は同一であっても、ウェーハ10の裏面のうねりの周期fを調整することにより、該ウェーハ10のステージ上での実質的な平坦度を確保できる。
また、ウェーハ10の構成はバルクのシリコンに限られず、SOI(Silicon on Insulator)基板であってもよい。
本発明に係る半導体装置の製造方法及びそれに用いる半導体基板の製造方法は、半導体基板(ウェーハ)に微細化された所望の設計パターンが転写され、半導体装置の高性能化及び高信頼性を実現できるという効果を有し、例えばMOS型デバイスや電荷結合素子(CCD)等のように、微細パターンを必須とされる半導体装置の製造方法及び該半導体装置に用いる半導体基板の製造方法に適用できる。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法に用いる半導体基板(ウェーハ)を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法であって、半導体基板がステージ上に保持された状態を示す模式的な構成断面図である。 理想的な半導体基板を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法に用いる半導体基板のサイトマップを示す平面図である。 本発明の半導体基板と従来の半導体基板とにおける各サイトごとのSFQR値を用いて基板単体の平坦度を評価したグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法であって、ステージ上に保持された状態の半導体基板の主面におけるSFQR値の分布を示す図である。 ステージ上に保持された状態の従来の半導体基板の主面におけるSFQR値の分布を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法であって、ステージ上に保持された状態の本発明の半導体基板の主面をSFQR値により評価した平坦度を従来の半導体基板と比較して表わしたグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法によって形成され、線幅が公称で90nmのゲートパターンの主面における寸法分布を従来の半導体基板を用いた場合と比較して表わしたグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る半導体基板の製造方法を示すフロー図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体基板を示す部分的な拡大断面図である。 図11をさらに拡大した部分断面図である。 従来の半導体基板を示す部分的な拡大断面図である。 (a)は従来の半導体基板が理想的な平坦性を有する保持面を持つステージ上に保持された状態を示す構成断面図である。(b)は従来の高い平坦度を有するとされる半導体基板を示す断面図である。(c)は従来の半導体基板が従来のステージ上に保持された状態を示す構成断面図である。
符号の説明
10 ウェーハ(半導体基板)
10a 主面(表面)
10b 裏面
10c 凹部(ピット)
10A 理想的なウェーハ
20 ピンチャック(基板ステージ)
21 支持ピン
22 シール部
30 平坦度適用(FQA)領域
31 フルサイト
32 パーシャルサイト
50 仮想焦点平面

Claims (8)

  1. 半導体基板を基板ステージ上に保持する第1の工程と、
    保持された前記半導体基板の主面に設計パターンを有するマスクを透過した露光光で露光することにより、前記半導体基板の主面に前記設計パターンを転写する第2の工程とを備え、
    前記半導体基板の主面の反対側の面である裏面は、断面凹凸状の周期が300μm以上であるうねりと、開口径が100μm以下である凹部とを有し、前記うねりの深さと前記凹部の深さとの算術平均値は200nm以下となるように形成されており、
    前記第2の工程において、前記露光光の焦点位置と前記基板ステージ上に保持された前記半導体基板の主面との距離の差が設計ルールの50%以下に設定されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記半導体基板の主面は平面方形状の複数のサイトに区画されており、
    前記第2の工程は、区画された各サイトを前記露光光により逐次露光する工程を含み、
    前記複数のサイトのうち、中心位置が前記半導体基板の主面上に含まれるサイトにおいて、前記露光光の仮想焦点平面と、前記基板ステージ上に保持された前記半導体基板の主面との距離の差は、サイト平坦度上面基準最小2乗範囲(SFQR)法により表示した場合に、前記設計パターンを決定する設計ルールの120%以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第2の工程において、
    前記基板ステージにおける基板支持部は、前記半導体基板の裏面に均等に接触されることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記半導体基板は、前記基板ステージの前記基板支持部に大気圧により圧着され、
    前記基板支持部は、それぞれが上端面を前記半導体基板の裏面と対向するように互いに間隔おいて配置された、複数の針状部材からなるピンチャック又は複数の同心円状部材からなるリングチャックであることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 少なくとも主面及び該主面の反対側の面である裏面にシリコン層を有する半導体基板の製造方法であって、
    前記半導体基板の裏面に対して、アルカリ性溶液によるウエットエッチングを行なうことにより、前記裏面のスライシングによるダメージを除去する第1の工程と、
    前記第1の工程の後に、前記半導体基板の裏面に対して厚さが0.05μm〜1μmの範囲で研磨を行なう第2の工程と、
    前記第2の工程の後に、前記半導体基板の主面に対して該主面が鏡面状態になるまで研磨を行なう第3の工程とを備えていることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  6. 前記第2の工程は、前記半導体基板の裏面に対して該裏面が鏡面状態になるまで研磨を行なう工程を含むことを特徴とする請求項5に記載の半導体基板の製造方法。
  7. 前記半導体基板はバルクのシリコンからなることを特徴とする請求項5又は6に記載の半導体基板の製造方法。
  8. 前記半導体基板は、主面を露出する上部シリコン層と、該上部シリコン層の下側に形成された絶縁層と、該絶縁層の下側に形成され裏面を露出する下部シリコンとからなるSOI基板であることを特徴とする請求項5又は6に記載の半導体基板の製造方法。
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