JP2005165225A - 3次元構造物の形成方法および露光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 形成される3次元構造物の表面に荒れが生じない3次元構造物の形成方法を提供する。
【解決手段】 露光段階a1において、第1露光段階a11で、感光層53のうち漏れ光の光量が大きい第1領域64を露光し、次に第2露光段階a12で、感光層53のうち漏れ光の光量が小さい第2領域65を露光する。第1露光段階a11では、第2領域65は、未露光の状態である。したがって第1露光段階a11で第2領域65が漏れ光によって露光されても、第2露光段階a12でさらに第2領域65をスポット光によって露光することによって、漏れ光による露光の影響をなくすることができる。これによって漏れ光に起因して感光層53の露光量が不所望にばらつくことを防ぐことができ、露光後に現像される感光層53の表面に荒れが生じることを防ぐことができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、感光層を露光することによって3次元構造物を形成する形成方法に関し、たとえばマイクロレンズアレイを含む3次元構造物の形成方法に関する。
液晶を用いた画像表示分野、または光通信などの分野においては、マイクロレンズアレイを含んで構成される素子が用いられる。従来技術として、マイクロレンズアレイを有する液晶表示素子を用いた投影型液晶表示装置が開示されている(たとえば特許文献1参照)。
図17は、投影型液晶表示装置に用いられる液晶表示素子1を示す断面図である。この液晶表示素子1は、中間基板2と、中間基板2の厚み方向一方A1に設けられる第1マイクロレンズアレイ3と、中間基板2の厚み方向他方A2に設けられる第2マイクロレンズアレイ4とを含んで構成される。
第2マイクロレンズアレイ4を形成する方法として、第1マイクロレンズアレイ3を透過した処理光を用いて、第2マイクロレンズアレイ4を形成する技術が本件出願人によって提案されている。この形成方法では、第1マイクロレンズアレイ3を透過したスポット光によって、感光層を露光する。そして露光後に感光層を現像する。これによって第2マイクロレンズ4に対応した形状に感光層を形成することができる。
図18は、3次元構造物5として形成された感光層を示す斜視図であり、図19は、露光時のスポット光の移動経路を示す図である。以前に提案された技術では、断面形状が台形の感光層を形成するにあたって、スポット光を移動方向上流X1から移動方向下流X2に連続的に移動させて、第1斜面部10、平坦部11および第2斜面部12を順番に露光する。
この露光段階では、スポット光を、形成すべき3次元構造物5の底面となる感光層底面13のほぼ全域にわたって移動させる。このとき、スポット光による移動とともに感光層の露光分布を変化させる。具体的には、第1斜面部10では、露光量を徐々に大きくする。また平坦部11では、露光量を一定に保つ。また第2傾斜部では、露光量を徐々に小さくする。このように感光層を露光させた後で、感光層を現像することによって感光層を台形形状に形成することができる。
図20は、感光層23の露光手順を示す断面図である。第1マイクロレンズアレイ3を構成する複数の第1マイクロレンズ14の間にギャップ部分19が存在すると、現像後の感光層の第1斜面部10の表面に荒れが生じる。この荒れは、第1マイクロレンズアレイ3のうちギャップ部分19を透過した漏れ光8が、散乱光として感光層23に入射することに起因する。
理想的な第1マイクロレンズアレイ3は、第1マイクロレンズ14間のギャップ部分19がない。しかしながら実際には、各第1マイクロレンズ14の間には、作成プロセス上ギャップ部分19をなくすことができない。各ギャップ部分19に入射した漏れ光8は、ギャップ部分19を透過し、集光されることなく感光層23に入射する。
この漏れ光は感光層の特定の位置に若干ながら不均一な露光量分布を与える。この漏れ光は非常に弱いので現像により得られる3次元構造物の高さにはほとんど影響を与えない。しかしながら、漏れ光は、3次元構造物の表面状態には影響を与え、表面荒れを引き起こす。この漏れ光は、露光光の入射角によらず常にギャップ直下に位置する感光層に照射される。そして感光層のうち、露光後も漏れ光に長くさらされる領域に、漏れ光の影響が顕著に現れる。
3次元構造物が台形形状に形成される場合、感光層23は、第1斜面部10が形成される第1斜面領域20と、平坦部11が形成される平坦領域21と、第2斜面部12が形成される第2斜面領域22とに分割される。以前に提案された露光段階にあっては、図20(1)に示すように、まずスポット光9によって第1斜面領域20を露光する第1露光段階を行う。
第1露光段階の間、漏れ光8は、感光層23のうちスポット光9による露光が未完の領域に入射する。また第1露光段階では、スポット光9による感光層23の露光量は少ない。したがって第1露光段階では、露光プロセス全体から見て、漏れ光8による感光層23への影響も小さい。
第1露光段階の後、図20(2)に示すように、スポット光9によって平坦領域21を露光する第2露光段階を行う。平坦部11は、その厚み寸法が大きいので、第2露光段階における感光層23の露光量は、第1露光段階に比べて非常に大きい。第2露光段階において、第1斜面領域20は、スポット光9による露光が既に完了している。したがって第2露光段階の間、漏れ光8が第1斜面領域20に入射し続けると、第1斜面領域20の露光量が予め定める露光量よりも大きくなってしまう。たとえば感光層23を、高さ25μm、幅21μm、斜面角度50°の台形形状に形成する場合、平坦領域21の露光量は、第1斜面領域20の露光量の約7倍に達する。
第2露光段階の後、図20(3)に示すように、スポット光9によって、第2斜面領域22を露光する第3露光段階を行う。第3露光段階における感光層23の露光量は、第2露光段階に比べて小さい。また、スポット光9による第2斜面領域22の露光を完了したときに、感光層全体の露光が完成するので、第2斜面領域22は、漏れ光8の影響をほとんど受けず、第2斜面部12の表面状態に与える影響は小さい。
このような露光方法では、第1露光段階でスポット光9による第1斜面領域30の露光が完了したあとも、第2露光段階および第3露光段階で、第1斜面領域20に漏れ光8が入射し続ける。特に第2露光段階では、漏れ光8による第1斜面領域20の露光量への影響が非常に大きい。これによって第1斜面領域20には、不所望な露光量分布が生じる。そして現像後に得られる3次元構造物5のうち第1斜面部10に、表面荒れが顕著に現れる。
このような3次元構造物に生じる表面荒れは、平坦領域21と第1斜面領域20との露光量の差が大きい場合、あるいは感光層23の露光部分と未露光部分との光透過率の差が大きい場合に大きくなる。また3次元構造物が台形形状以外の場合にも同様に表面荒れが生じる。
したがって本発明の目的は、形成される3次元構造物の表面に荒れが生じない3次元構造物の形成方法を提供することである。
本発明は、透光性の中間基板の厚み方向一方側にマイクロレンズアレイが形成され、中間基板の厚み方向他方側に感光性材料から成る感光層が形成される被形成体について、
形成すべき3次元構造物に基づいて調光した処理光を、中間基板の厚み方向一方から照射して、形成すべき3次元構造物の厚み寸法が大きい部分に対応する感光層の第1領域を露光する第1露光段階と、
形成すべき3次元構造物に基づいて調光した処理光を、中間基板の厚み方向一方から照射して、形成すべき3次元構造物の厚み寸法が小さい部分に対応する感光層の第2領域を露光する第2露光段階と、
露光した感光層を現像する現像段階とを含むことを特徴とする3次元構造物の形成方法である。
形成すべき3次元構造物に基づいて調光した処理光を、中間基板の厚み方向一方から照射して、形成すべき3次元構造物の厚み寸法が大きい部分に対応する感光層の第1領域を露光する第1露光段階と、
形成すべき3次元構造物に基づいて調光した処理光を、中間基板の厚み方向一方から照射して、形成すべき3次元構造物の厚み寸法が小さい部分に対応する感光層の第2領域を露光する第2露光段階と、
露光した感光層を現像する現像段階とを含むことを特徴とする3次元構造物の形成方法である。
本発明に従えば、処理光は、マイクロレンズおよび中間基板を順に透過して、感光層を露光する。このとき処理光は、マイクロレンズによって集光され、スポット光として感光層を部分的に露光する。露光段階中に処理光を調光することで、スポット光を中間基板に沿って移動させるとともに、その光量を変化させることができる。これによって形成すべき3次元構造物に基づいて感光層の露光量を部分的に異ならせることができる。たとえば処理光の調光として、中間基板に対する相対照射角度、照射時間および照射光量などが調整される。
感光層は、露光量の対数に比例して現像後に形成される3次元構造物の厚み寸法が変化する。したがって形成すべき3次元構造物に応じた露光量分布を感光層に与えた後、感光層を現像することによって3次元構造物として感光層を形成することができる。
マイクロレンズ間にギャップ部分が形成される場合、各露光段階では、ギャップ部分を通過した漏れ光が散乱光として感光層に入射する。漏れ光の光量は、処理光の光量に比例するので、漏れ光の光量は、第1露光段階のほうが第2露光段階よりも大きい。第1露光段階では、感光層の第2領域は、スポット光による露光が完了していない状態である。第1露光段階で漏れ光によって第2領域が露光しても、第2露光段階でスポット光が第2領域をさらに露光することによって、漏れ光による第2領域の露光の影響を少なくすることができる。これによって3次元構造物として形成される感光層の表面荒れを小さくすることができる。
また本発明は、各露光段階において、形成すべき3次元構造物の厚み寸法が大きい部分に対応する感光層の領域から露光を開始することを特徴とする。
本発明に従えば、各露光段階を開始してから終了するまでに、処理光の光量は徐々に低下する。これによって漏れ光の光量が大きい時点では、その漏れ光は、スポット光による露光が完成していない感光層の領域に入射しやすい。したがって漏れ光による露光の影響をさらに少なくすることができる。
また本発明は、形成すべき3次元構造物は、中間基板の厚み方向に延びる仮想平面で被形成体を切断した断面形状が、中間基板から厚み方向他方に遠ざかるにつれて厚み方向に垂直な幅方向の幅寸法が小さくなる凸形状であって、
第1露光段階では、形成すべき3次元構造物のうち中間基板と反対側となる頂部分に対応する感光層の頂領域を露光し、
第2露光段階では、形成すべき3次元構造物のうち中間基板側となる裾部分に対応する感光層の裾領域を露光することを特徴とする。
第1露光段階では、形成すべき3次元構造物のうち中間基板と反対側となる頂部分に対応する感光層の頂領域を露光し、
第2露光段階では、形成すべき3次元構造物のうち中間基板側となる裾部分に対応する感光層の裾領域を露光することを特徴とする。
本発明に従えば、漏れ光の影響を小さくして、感光層として凸形状の3次元構造物に形成することができる。たとえば凸形状の例示として、略台形形状、三角形状、シリンドリカルレンズ形状および非球面レンズ形状のいずれであってもよい。
また本発明は、透光性の中間基板の厚み方向一方側にマイクロレンズアレイが形成され、中間基板の厚み方向他方側に感光性材料から成る感光層が形成される被形成体について、
形成すべき3次元構造物に基づいて調光した処理光を、中間基板の厚み方向一方から照射して、形成すべき3次元構造物のうち表面側部分を除いた部分に対応する粗領域を露光する粗露光段階と、
形成すべき3次元構造物に基づいて調光した処理光を、中間基板の厚み方向一方から照射して、形成すべき3次元構造物のうち表面側部分に対応する感光層の仕上げ領域を露光する仕上げ露光段階と、
露光した感光層を現像する現像段階とを含むことを特徴とする3次元構造物の形成方法である。
形成すべき3次元構造物に基づいて調光した処理光を、中間基板の厚み方向一方から照射して、形成すべき3次元構造物のうち表面側部分を除いた部分に対応する粗領域を露光する粗露光段階と、
形成すべき3次元構造物に基づいて調光した処理光を、中間基板の厚み方向一方から照射して、形成すべき3次元構造物のうち表面側部分に対応する感光層の仕上げ領域を露光する仕上げ露光段階と、
露光した感光層を現像する現像段階とを含むことを特徴とする3次元構造物の形成方法である。
本発明に従えば、処理光は、マイクロレンズおよび中間基板を順に透過して、感光層を露光する。このとき処理光は、マイクロレンズによって集光され、スポット光として感光層を部分的に露光する。露光段階中に処理光を調光することで、スポット光を中間基板に沿って移動させるとともに、その光量を変化させることができる。これによって形成すべき3次元構造物に基づいて感光層の露光量を部分的に異ならせることができる。たとえば処理光の調光として、中間基板に対する相対照射角度、照射時間および照射光量などが調整される。
感光層は、露光量の対数に比例して現像後に形成される3次元構造物の厚み寸法が変化する。したがって形成すべき3次元構造物に応じた露光量分布を感光層に与えた後、感光層を現像することによって3次元構造物として感光層を形成することができる。
マイクロレンズ間にギャップ部分が形成される場合、各露光段階では、ギャップ部分を通過した漏れ光が散乱光として感光層に入射する。漏れ光の光量は、処理光の光量に比例するので、漏れ光の光量は、粗露光段階のほうが仕上げ露光段階よりも大きい。粗露光段階では、感光層の仕上げ領域は、スポット光によって露光されておらず、漏れ光が仕上げ領域を露光することがない。これによって、漏れ光による仕上げ領域の露光の影響をなくすることができ、3次元構造物として形成される感光層の表面荒れを小さくすることができる。
また本発明は、感光層の仕上げ領域は、形成すべき3次元構造物のうち表面側部分に対応する領域の一部でかつ、粗露光段階のうちで早期に露光される領域の近傍の領域であることを特徴とする。
本発明に従えば、粗露光段階のうち早く露光される領域は、粗露光段階を進行するにつれて、漏れ光の影響を受けやすい。本発明では、仕上げ領域が粗露光段階のうち早く露光される領域の近傍の領域であるので、漏れ光の影響を受けて粗露光領域の露光量が不所望に変化したとしても、仕上げ露光領域で、その露光量の変動を改善することができる。また仕上げ露光領域を、形成すべき3次元構造物のうち表面側部分に対応する一部の領域にすることによって、仕上げ露光段階に費やす時間を短縮することができる。
また本発明は、透光性の中間基板の厚み方向一方側にマイクロレンズアレイが形成され、中間基板の厚み方向他方側に感光性材料から成る感光層が形成される被形成体について、
形成すべき3次元構造物に基づいて調光した処理光を、中間基板の厚み方向一方から照射して、感光層のうち、各マイクロレンズの間に形成されるギャップ部分に対向する領域以外となる非対向領域を露光する第1露光段階と、
形成すべき3次元構造物に基づいて調光した処理光を、中間基板の厚み方向一方から照射して、感光層のうち、各マイクロレンズの間に形成されるギャップ部分に対向する対向領域を露光する第2露光段階と、
露光した感光層を現像する現像段階とを含むことを特徴とする3次元構造物の形成方法である。
形成すべき3次元構造物に基づいて調光した処理光を、中間基板の厚み方向一方から照射して、感光層のうち、各マイクロレンズの間に形成されるギャップ部分に対向する領域以外となる非対向領域を露光する第1露光段階と、
形成すべき3次元構造物に基づいて調光した処理光を、中間基板の厚み方向一方から照射して、感光層のうち、各マイクロレンズの間に形成されるギャップ部分に対向する対向領域を露光する第2露光段階と、
露光した感光層を現像する現像段階とを含むことを特徴とする3次元構造物の形成方法である。
本発明に従えば、マイクロレンズ間のギャップ部分を透過して、感光層に入射する漏れ光は、散乱光となる。したがって漏れ光は、感光層のうちマイクロレンズアレイのギャップ部分に対向する領域に、主に入射する。このように感光層のうち非対向領域を先に露光することによって、スポット光によって既に露光された領域に漏れ光が与える影響を小さくすることができる。
また本発明は、透光性の中間基板の厚み方向一方側にマイクロレンズが形成されて中間基板の厚み方向他方側に感光性材料から成る感光層が形成される被形成体の感光層を露光する露光装置であって、
被形成体を保持する保持手段と、
保持手段に保持される被形成体に向けて平行光を照射する照射手段と、
保持手段に保持される被形成体に対して、前記平行光が入射する入射角度を調整する入射角度調整手段と、
入射角度調整手段および照射手段を制御して、平行光がマイクロレンズおよび中間基板を透過して集光されたスポット光を感光層上で非連続的に走査させ、形成すべき3次元構造物に基づいて、複数の領域に分割される感光層の領域を個別に露光させる制御手段とを有することを特徴とする露光装置である。
被形成体を保持する保持手段と、
保持手段に保持される被形成体に向けて平行光を照射する照射手段と、
保持手段に保持される被形成体に対して、前記平行光が入射する入射角度を調整する入射角度調整手段と、
入射角度調整手段および照射手段を制御して、平行光がマイクロレンズおよび中間基板を透過して集光されたスポット光を感光層上で非連続的に走査させ、形成すべき3次元構造物に基づいて、複数の領域に分割される感光層の領域を個別に露光させる制御手段とを有することを特徴とする露光装置である。
本発明に従えば、被形成体を保持手段に保持した状態で、照射手段によって平行光を被形成体に向かって照射する。平行光は、マイクロレンズおよび中間基板を順に透過して、感光層に入射する。平行光は、マイクロレンズによって集光されてスポット光として感光層に入射し、感光層を露光する。制御手段は、感光層に照射したスポット光を露光中に非連続に走査させ、形成すべき3次元構造物に基づいて感光層の露光量を部分的に異ならせる。
このように露光装置は、複数の領域に分割される感光層を順番に露光可能である。これによって、上述したように、形成すべき3次元構造物の厚み寸法が大きい部分に対応する感光層の第1領域を露光した後、形成すべき3次元構造物の厚み寸法が小さい部分に対応する感光層の第2領域を露光することができる。また各マイクロレンズアレイを構成する各マイクロレンズの間に形成されるギャップ部分に対向する領域以外となる非対向領域を露光した後、各マイクロレンズアレイを構成する各マイクロレンズの間に形成されるギャップ部分に対向する領域を露光することができる。したがって上述した3次元構造物の形成方法を実行することができる。
また本発明は、入射角度調整手段は、照射手段を保持手段に対して角変位駆動することを特徴とする。
本発明に従えば、照射手段を保持手段に対して角変位駆動することで、スポット光を感光層上で走査させることができる。
また本発明は、入射角度調整手段は、保持手段を照射手段に対して角変位駆動することを特徴とする。
本発明に従えば、保持手段を照射手段に対して角変位駆動することで、スポット光を感光層上で走査させることができる。
本発明によれば、形成すべき3次元構造物の厚み寸法が小さい部分に対応する感光層の第2領域よりも先に、形成すべき3次元構造物の厚み寸法が大きい部分に対応する感光層の第1領域を露光する。これによって漏れ光による第2領域の露光の影響を少なくすることができ、3次元構造物として形成される感光層の表面荒れを小さくすることができる。これによって形成される3次元構造物の品質を向上することができる。
また本発明によれば、形成すべき3次元構造物の厚み寸法が大きい部分に対応する感光層の領域から露光を開始する。漏れ光の光量が大きい時点では、その漏れ光は、スポット光による露光が完成していない感光層の領域に入射しやすい。これによって漏れ光による露光の影響をさらに少なくすることができ、3次元構造物として形成される感光層を滑らかに形成することができる。
また本発明によれば、感光層として凸形状の3次元構造物に形成することができる。たとえば凸形状の例示として、略台形形状、三角形状、シリンドリカルレンズ形状および非球面レンズ形状のいずれかであってもよい。感光層は、その表面に生じる荒れが少ない。これによって形成された感光層の3次元構造物を用いて、表面荒れの少ない第2のマイクロレンズを形成することができる。たとえば第2のマイクロレンズの形状として、略台形形状、三角形状、シリンドリカルレンズ形状および非球面レンズ形状のいずれかであってもよい。
また本発明によれば、粗露光段階のあとに、仕上げ露光段階を行う。これによって漏れ光が仕上げ露光領域に達することを防ぐことができ、3次元構造物として形成される感光層の表面荒れを小さくすることができる。これによって形成される3次元構造物の品質を向上することができる。
また本発明によれば、仕上げ領域を、形成すべき3次元構造物のうち表面側部分に対応する領域の一部でかつ、粗露光段階のうち早く露光される領域の近傍の領域とする。これによって、仕上げ露光に必要な領域を小さくすることができ、表面荒れを防いだうえで、仕上げ露光に費やす時間を短縮することができる。
また本発明によれば、マイクロレンズ間のギャップ部分に対向する対向領域よりも先に、非対向領域を露光する。これによってスポット光によって既に露光された領域に漏れ光が与える影響を小さくすることができ、形成される3次元構造物の表面の荒れを少なくすることができる。
また本発明によれば、露光装置によって、複数の領域に分割される感光層を順番に露光可能である。したがって上述しように形成すべき3次元構造物の厚み寸法が大きい部分に対応する感光層の第1領域を露光した後、形成すべき3次元構造物の厚み寸法が小さい部分に対応する感光層の第1領域を露光することができる。また各マイクロレンズアレイを構成する各マイクロレンズの間に形成されるギャップ部分に対向する領域以外となる非対向領域を露光した後、各マイクロレンズアレイを構成する各マイクロレンズの間に形成されるギャップ部分に対向する領域を露光することができる。したがって上述した3次元構造物の形成方法を実行することができる。
また本発明によれば、照射手段を保持手段に対して角変位駆動することで、スポット光を感光層上で走査させることができる。
また本発明によれば、保持手段を照射手段に対して角変位駆動することで、スポット光を感光層上で走査させることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態である3次元構造物の形成手順を示す断面図であり、図2は、第1の実施の形態における3次元構造物70を示す斜視図である。液晶を用いた画像表示分野または光通信分野においては、マイクロレンズアレイを含む光学素子が用いられる。マイクロレンズアレイは、複数のマイクロレンズを含んで形成される。各マイクロレンズアレイは、一表面部に球面部分またはプリズムなどが形成される。
本発明の第1の実施の形態では、感光層53を有する被形成体50のうち、感光層53を露光および現像する。これによって感光層53を部分的に除去して、感光層53の残余の部分によって3次元構造物70を形成する。3次元構造物70として感光層53を形成した後、後述する工程を経ることによって、被形成体50にマイクロレンズアレイを形成することができる。
被形成体50は、中間基板51と、中間基板51の厚み方向一方A1側に形成される第1マイクロレンズアレイ52と、中間基板51の厚み方向他方A2側に設けられる感光層53とを含む。以下、中間基板51の厚み方向を単に厚み方向A1,A2と称する。
中間基板51は、透光性を有し、たとえば石英によって実現される。第1マイクロレンズアレイ52は、複数のマイクロレンズ54を有する。各マイクロレンズ54は、厚み方向一方A1に向かって突出するレンズ形状に成される。各マイクロレンズ54は、その焦点距離が中間基板51と感光層53との境界面付近に位置するように設計される。
感光層53は、感光性材料によって実現される。感光性材料は、紫外線が露光することによって硬化するネガ型フォトレジスト樹脂によって実現される。また感光性材料は、露光前は光透過率が低く、露光後には光透過率が高くなる性質を有する。このような感光性材料として、たとえばJSR社製THB−120Nが用いられる。感光層53の厚み寸法は、形成すべき3次元構造物70の厚み寸法以上に形成される。
図2に示すように、第1の実施の形態では、3次元構造物70を厚み方向に延びる仮想平面で切断した場合、その断面形状が台形形状となり、中間基板51から厚み方向他方A2に突出する。3次元構造物70は、外周面として、第1平行面71と、第2平行面72と、第1斜面73と、第2斜面74とを有する。第1平行面71は、中間基板51に沿って延び、中間基板51に接する。また第2平行面72は、中間基板51に沿って延び、中間基板51に対して厚み方向他方A2に設けられる。前記仮想平面で切断した場合、第2平行面72は、第1平行面71よりも短く形成される。
また前記仮想平面で切断した場合、第1斜面73は、第1平行面71の一端部と第2平行面72の一端部とを連結する。また第2斜面74は、第1平行面71の他端部と、第2平行面72の他端部とを連結する。第1斜面73および第2斜面74は、厚み方向他方A2に向かうにつれて互いに近接する方向に傾斜する。感光層53の現像後には、このような3次元構造物70が第1マイクロレンズ54毎に複数形成される。
図3は、3次元構造物70の形成手順を示すフローチャートである。3次元構造物70の形成手順として、ステップa0で、被形成体50を準備すると、ステップa1に進み、3次元構造物70の形成動作を開始する。
ステップa1では、中間基板51の厚み方向一方A1から調光した処理光55を照射する。そして形成すべき3次元構造物70の形状に基づいて、感光層53を露光する。処理光55は、紫外線平行光である。処理光55は、第1マイクロレンズアレイ52によって集光されてスポット光57となり、このスポット光57が感光層53のスポット位置56に入射する。
このとき、処理光55を調光して、スポット光57による感光層53の露光時間または露光光強度を調整することによって、スポット位置56に特定の露光量を与えることができる。また処理光55を調光して、被形成体50に対する処理光の入射角度θを変化させることによって、スポット位置56を移動させることができる。このようにして露光中に、スポット位置56を移動させるとともに、スポット位置56における露光量を変化させることによって、3次元構造物70の形状に基づいた露光量分布を感光層53に与えることができる。
感光層53の露光が完了するとステップa2に進む。
感光層53の露光が完了するとステップa2に進む。
ステップa2では、感光層53を現像することによって、露光量分布に応じた3次元構造に感光層53を形成することができる。このようにして感光層53を3次元構造物70として形成すると、ステップa3に進み、感光層53における3次元構造物形成動作を終了する。
ステップa0で準備される被形成体50の感光層53は、潜在的に3次元構造物が含まれ、形成すべき3次元構造物70よりも大きく形成される。観光層53は、第1領域64、第2領域65および第3領域66に分割される。第1領域64は、形成されるべき3次元構造物70のうち、第2平行面72の厚み方向両側の領域となる。第2領域65は、形成されるべき3次元構造物70のうち、第1斜面73の厚み方向両側の領域となる。第3領域66は、形成されるべき3次元構造物70のうち、第2斜面74の厚み方向両側の領域となる。
本実施の形態では、露光段階a1は、第1領域64を露光する第1露光段階a11と、第2領域65を露光する第2露光段階a12と、第3領域66を露光する第3露光段階a13とが順番に行われる。
第1露光段階a11では、図1(1)に示すように、スポット光57を第1領域64に照射して、形成すべき3次元構造物70に基づいて、第1領域64を露光する。第1領域64に含まれる3次元構造物70の一部は、厚み寸法が大きいので、スポット光57が第1領域64を露光する露光量が大きい。したがって漏れ光59が感光層53を露光する露光量も多くなる。なお、第1露光段階a11では、漏れ光59が感光層53に入射する領域67は、未露光状態である。
漏れ光59は、感光層53のうち中間基板51との境界付近に入射する。感光性材料の感光性材料の未露光部分は、露光部分よりも光透過率が低い。したがって感光層53のうち3次元構造物70の表面73,74となる部分は、漏れ光59によって露光されることがない。これによって第1露光段階a11では、3次元構造物70の第1斜面73および第2斜面74の表面形成に与える漏れ光59の影響を小さくすることができる。
第1露光段階a11の後、第2露光段階a12を行う。第2露光段階a12では、図1(2)に示すように、スポット光57を第2領域65に照射して、形成すべき3次元構造物70に基づいて、第2領域65を露光する。第2露光段階a12での感光層53の露光量は、第1露光段階a11での感光層53の露光量よりも小さい。したがって第2露光段階a12における漏れ光59による感光層53の露光量は、全体の露光量に比べて非常に小さく、漏れ光59が感光層53に与える影響も非常に小さい。
また前段階である第1露光段階a11において、漏れ光59によって第2領域65が少々露光していたとしても、第2露光段階a12で、スポット光57によって第2領域65をさらに露光することによって、第1露光段階a11における漏れ光59の影響をさらに少なくすることができる。したがって第2露光段階a12における漏れ光59による、感光層53の第2領域65の露光状態への影響は、非常に小さい。
第2露光段階a12の後、第3露光段階a13を行う。第3露光段階a13では、図1(3)に示すように、スポット光57を第3領域66に照射して、形成すべき3次元構造物70に基づいて、第3領域66を露光する。第3露光段階a13での感光層53の露光量は、第1露光段階a11での感光層53の露光量よりも小さい。したがって第3露光段階a13における漏れ光59による感光層53の露光量は、全体の露光量に比べて非常に小さく、漏れ光59が感光層53に与える影響も非常に小さい。
また前段階である第1露光段階a11において、漏れ光59によって第3領域66が少々露光していたとしても、第3露光段階a13で、スポット光57によって第3領域66をさらに露光することによって、第1露光段階a11および第2露光段階a12における漏れ光59の影響をさらに少なくすることができる。したがって第3露光段階a13における漏れ光59による、感光層53の露光状態への影響は、非常に小さい。
このように第1露光段階a11、第2露光段階a12および第3露光段階a13を順に行うことによって、第2領域65、第1領域64、第3領域66を順に露光する場合に比べて、形成される3次元構造物70の表面状態を大幅に改善することができる。
図4は、露光時のスポット光57の移動経路を示す図である。感光層53を露光するにあたって、図4の矢符75,76,77で示すように、スポット光57を蛇行させる。第1露光段階a11では、形成すべき3次元構造物70の第2平行面71となる感光層底面のうち、第2平行面72に対向する領域78のほぼ全域にわたって、スポット光57を矢符75に示すように連続的に走査させる。このとき感光層53への露光量を一定に維持した状態で、スポット光57を蛇行移動させる。
第2露光段階a12では、形成すべき3次元構造物70の第2平行面71となる感光層底面のうち、第1斜面73に対向する領域79のほぼ全域にわたって、スポット光を矢符76に示すように、連続的に走査させる。このとき形成すべき3次元構造物70の厚み寸法が高い領域から形成すべき3次元構造物70の厚み寸法が低い領域に向かってスポット光57を蛇行移動させ、スポット光57の移動とともに感光層53への露光量を徐々に低下させる。
第3露光段階a13では、形成すべき3次元構造物70の第2平行面71となる感光層底面のうち、第2斜面74に対向する領域80のほぼ全域にわたって、スポット光を矢符77に示すように、連続的に走査させる。このとき形成すべき3次元構造物70の厚み寸法が高い領域から形成すべき3次元構造物70の厚み寸法が低い領域に向かってスポット光57を蛇行移動させ、スポット光57の移動とともに感光層53への露光量を徐々に低下させる。
このように、本実施の形態では、形成すべき3次元構造物70の厚み寸法が小さい部分に対応する感光層53の第2領域65および第3領域66よりも先に、形成すべき3次元構造物の厚み寸法が大きい部分に対応する感光層の第1領域64を露光する。第1露光段階a11で漏れ光59によって第2領域65が露光されても、第2露光段階a12で、スポット光17が第2領域65をさらに露光することによって、漏れ光59による第2領域65の露光の影響を少なくすることができる。同様に、第1露光段階a11で漏れ光59によって第3領域66が露光しても、第3露光段階a13で、スポット光17が第3領域66をさらに露光することによって、漏れ光59による第3領域66の露光の影響を少なくすることができる。これによって3次元構造物として形成される感光層の表面荒れを小さくすることができ、形成される3次元構造物70の品質を向上することができる。
また第1領域64は、各第1マイクロレンズ54の間に形成されるギャップ部分58に対向する領域以外となる非対向領域となる。第2領域65および第3領域66は、各第1ギャップ部分58に対向する対向領域となる。漏れ光59は、散乱光であるので、入射光の入射角度θによらずに常に対向領域を照射する。本発明のように、感光層53のうち、対向領域よりも非対向領域を先に露光することによって、漏れ光58による影響をさらに小さくすることができる。
また図4に示すように、各露光段階a11,a12,a13では、形成すべき3次元構造物の厚み寸法が大きい部分に対応する感光層の領域から露光を開始し、形成すべき3次元構造物の厚み寸法が小さい部分に対応する感光層の領域に向かって、露光を行うことが好ましい。これによって、各露光段階a11,a12,a13を開始してから終了するまでに、処理光55の光量は徐々に低下する。これによって漏れ光59の光量が大きい時点では、その漏れ光59は、スポット光57による露光が完成していない感光層53の領域に入射しやすい。これによって漏れ光59による露光の影響をさらに少なくすることができる。
たとえば第1領域64と、第2領域65および第3領域66との露光量の差が大きい場合であっても、形成される3次元構造物70に表面荒れが生じることを防ぐことができ、形成可能な3次元構造物70の形状の選択肢を増やすことができる。またたとえば感光層53の露光部分と未露光部分との光透過率の差が大きい場合であっても、形成される3次元構造物70に表面荒れが生じることを防ぐことができ、感光層53を実現する感光性樹脂の選択肢を増やすことができる。
図5は、2つのマイクロレンズアレイ54,81を含む基板体80の形成手順を示す断面図である。基板体80の形成にあっては、被形成体50の感光層53を3次元構造物70として形成した後、さらに加工して2つのマイクロレンズアレイ54,81を含む基板体80として形成する。この場合、感光層53に形成される3次元構造物70は、基板体80に形成される第2のマイクロレンズアレイ81に対応する形状に形成される。
基板体80を形成するにあたって、まず図5(1)に示すように、被形成体50を準備する。上述したように、被形成体50は、中間基板51と、第1マイクロレンズアレイ52と、感光層53とを含む。
次に、図5(2)、図5(3)に示すように、中間基板51の厚み方向一方A1から処理光55を照射する。処理光55は、第1マイクロレンズアレイ52を透過して集光されて、スポット光57として感光層23を露光する。そして処理光55を調光することによって、上述する第1露光段階、第2露光段階および第3露光段階を順に経て、形成すべき3次元構造物70に基づいて感光層53を露光する。具体的には、処理光56の入射角θを変化させながら、処理光56による感光層53の露光量を調整することで、感光層内部に露光量分布を与える。なお、形成すべき3次元構造物70は、基板体80に形成される第2マイクロレンズアレイ81に対応する形状である。したがって感光層53は、第2マイクロレンズアレイ81の形状に応じた露光量分布で露光される。
次に、感光層53に現像処理を施すことによって、図5(4)に示すように、第2マイクロレンズアレイ81に応じた形状に感光層53を形成する。次に、被形成体50の厚み方向他方側部分をドライエッチングすることによって、図5(5)に示すように、中間基板51に第2マイクロレンズアレイ81に応じた形状を転写することができる。ドライエッチングの方法としては、反応性イオンエッチング方法およびイオンミリング方法を用いることができる。
このとき、エッチング条件を選択することによって、中間基板51に転写される形状を変更することができる。たとえば3次元構造物70と中間基板51とのエッチングの速度比が、1:2となるようなエッチング条件を選択すると、3次元構造物70の2倍の形状の2倍の形状に中間基板51を形成することができる。以上の工程によって、中間基板2に第2マイクロレンズアレイ81を形成し、第1および第2マイクロレンズアレイ52,81を有する基板体80を形成することができる。3次元構造物70を拡大した形状を中間基板51に形成する場合、3次元構造物70に表面荒れも拡大されてしまう。本発明では、上述したように3次元構造物70に生じる表面荒れをなくすことができるので、エッチング比を高めることができる。
図6は、基板体80を示す斜視図であり、図7は、基板体80を示す平面図である。このように第1マイクロレンズアレイ52の焦点位置付近に形成された感光層53を、第1マイクロレンズアレイ52を介して露光してパターンを形成することで、第1マイクロレンズアレイ52を構成する各第1レンズ54の光軸と、第2マイクロレンズアレイ81を構成する各第2レンズ83の光軸とを互いに一致させることができる。
これによって各マイクロレンズ54,81の光軸合わせを簡単化し、作製工程を簡略化することができる。また感光層53に形成される3次元構造物70をエッチングすることによって、中間基板51に、3次元構造物70の形状を転写することができる。これによって感光層53以外の材料であっても、3次元構造物として形成することができる。この場合、3次元構造物70として形成される感光層53の表面に荒れが少ない状態で形成されるので、転写される中間基板51の表面の荒れについても少なくすることができる。
図8は、上述した3次元構造物70,90の形成に用いられる露光装置300を簡略化して示すブロック図である。露光装置300は、処理光光源351と、球面鏡352と、コリメートレンズ353と、強度補正フィルタ354と、ステージ302と、シャッター355と、制御手段301とを備える。
処理光光源351は、超高圧水銀ランプによって実現され、波長365nmの光、いわゆるi線の紫外線を発生させる。球面鏡352は、処理光光源351の光照射方向一方側に設けられ、その曲率半径の中心が、処理光光源351における発光部の中心と一致するように配置される。コリメートレンズ353は、処理光光源351の光照射方向他方側に配置される。このような配置によって、処理光光源351から発生する処理光である紫外線は、直接または球面鏡352に反射して、コリメートレンズ353に入射し、コリメートレンズ353から略平行光束となる平行光として出射する。処理光光源351から平行光を得る照射手段としては、このような構成に限らず、他の構成によって実現されてもよい。
強度補正フィルタ354は、コリメートレンズ53から出射した紫外線平行光が入射する。強度補正フィルタ354は、予め定める紫外線透過分布を持たせたフィルタであり、透過後の光が光軸に垂直な方向に均一な光強度分布を持つように透過率分布が設計されている。強度補正フィルタ354から出射した紫外線平行光は、被形成体50に入射する。また被形成体50と強度補正フィルタ354との間には、シャッター355が設けられる。シャッター355は、強度補正フィルタ354から出射した紫外線平行光が被形成体50に入射することを阻止することができる。シャッターは、平行光が被形成体50に入射する状態と、入射しない状態とに切換える照射状態切換手段となる。シャッター355は、制御手段301に制御されることによって、紫外線平行光の被形成体50への入射を許容および阻止する。
ステージ302は、被形成体50を変位可能に支持し、被形成体50を着脱可能に搭載する保持手段となる。ステージ302は、被形成体50の入射面の法線と紫外光平行光光軸との傾きを変化可能に構成される。ステージ302は、少なくとも入射面の法線を互いに交差、たとえば直交する2つの仮想軸線まわりに角変位可能に形成される。
本実施の形態では、さらにステージ302を角変位する駆動手段(図示せず)を有する。駆動手段は、ステージ302に保持される被成形体50に対して、平行光が入射する角度を調整する入射角度調整手段となる。制御手段301は、駆動手段を制御することによって、ステージ302とともに被形成体50を2方向に傾斜させる。
本実施例では、紫外光平行光光軸を固定しておき、ステージ302を用いて被形成体50を、紫外線光光軸と平行に延びる第1軸Zに垂直な第2軸Xまわりと、第1光軸Zと第2軸Xに垂直な第3軸Yまわりとについて角変位させる。たとえば図4に示すように、制御手段301は、スポット光が蛇行するようにステージ302の角変位を制御する。また感光層53の露光量分布を変化させるように、ステージ302の角速度を制御する。このように制御手段301が、ステージ302を制御して、紫外線平行光の入射角度、入射角度毎の露光時間を制御することで、感光層53が予め定める所望のパターン形状となるように、感光層53を露光させることができる。なお、ここでは入射角毎の露光時間の制御について説明したが、露光時間を制御する替わりに、照射光強度の制御を行ってもよい。
また制御手段55は、第1露光段階a11を終えてから第2露光段階a12を開始するまで、シャッター55を制御して、処理光による感光層53の入射を阻止する。これによって、第1露光段階a11を終了してから第2露光段階a12を開始するまでに感光層53の露光が進行することを防ぐことができる。同様に、制御手段55は、第2露光段階a12を終えてから第3露光段階a13を開始するまで、シャッター55を制御して、処理光による感光層53の入射を阻止する。これによって、第2露光段階a12を終了してから第3露光段階a13を開始するまでに感光層53の露光が進行することを防ぐことができる。
このような露光装置300を用いることによって、厚み方向一方側から被形成体50に平行光を入射させることができ、感光層53を露光する。制御手段301は、感光層53に照射したスポット光59を露光中に非連続に走査させ、形成すべき3次元構造物70に基づいて感光層53の露光量を部分的に異ならせることができる。
したがって露光装置300は、複数の領域64,65,66に分割される感光層を順番に露光可能である。これによって、形成すべき3次元構造物70の厚み寸法が大きい部分に対応する感光層53の第1領域64を露光した後、形成すべき3次元構造物70の厚み寸法が小さい部分に対応する感光層の第2領域65および第3領域66を露光することができる。したがって上述した3次元構造物70の形成方法を実行することができる。
なお、本実施の形態では、駆動手段がステージ302を角変位させて、前記平行光の入射角度θを調整した。他の実施の形態として、駆動手段が照射手段を各変位させて、前記平行光の入射角度θを調整してもよい。また制御手段301が照射手段自体を制御して、前記平行光の入射角度θを調整してもよい。また、第1の実施の形態では、3次元構造物70の断面形状が台形形状に形成されるとしたが、3次元構造物70が他の形状であっても形成可能である。
図9は、本発明の第2の実施の形態である3次元構造物の形成手順を示す断面図であり、図10は、第2の実施の形態における3次元構造物90を示す斜視図である。第2の実施の形態では、厚み方向に延びる仮想平面で切断したときの3次元構造物90の断面形状が、弓形形状である。具体的には、3次元構造物90は、図10に示すように、その断面形状の縁辺として円弧91と、円弧91の両端を結ぶ弦92とを有する。弦92は、中間基板51に接し、中間基板51に沿って延びる。円弧91は、中間基板51から厚み方向他方A2に向かって突出する。
また3次元構造物90の外周面として、円弧面93と、底面94とを有する。底面94は、前記弦92を含み、中間基板51に接する。円弧面93は、円弧91を含み、中間基板51から厚み方向他方A2に突出する。円弧面93は、第1円弧面部分101と、第1円弧面部分101の両側に設けられる第2円弧面部分102および第3円弧面部分104とを含む。
第1円弧面部分101は、円弧91の頂点103を中心として、その幅が3次元構造物の幅の1/3である面となる。また、第2円弧面部分102および第3円弧面部分104は、第1円弧面部分101の両側にそれぞれ隣接した面となる。また、第2円弧面部分102および第3円弧面部分102は、感光層53のうちギャップ部分58に対向する領域としてもよい。また底面94は、弦92を含み、中間基板51に沿って延びる。感光層53の現像後には、このような3次元構造物90が第1マイクロレンズ54毎に複数形成される。
被形成体50は、第1の実施の形態の被形成体50と同様であるので、同一の参照符号を付し、説明を省略する。また第2の実施の形態では3次元構造物90の形成手順のうち、露光段階以外の他の段階は、第1の実施の形態と同様である。したがって第1の実施の形態と同様の形成段階については、説明を省略する。
ステップa0で準備される被形成体50の感光層53は、形成すべき3次元構造物90よりも大きく形成され、頂領域98、第1裾領域99および第2裾領域100に分割される。
たとえば頂点領域98は中心が3次元構造物の中心と一致し、その幅が3次元構造物の幅の1/3以上1/2以下となる領域に設定される。第1裾領域99および第2裾領域100は残りの領域となる。
頂領域98は、形成されるべき3次元構造物90の円弧面93のうち、第1円弧面部分101の厚み方向両側の領域となる。第1裾領域99は、形成されるべき3次元構造物90の円弧面93のうち、第2円弧面部分102の厚み方向両側の領域となる。第2裾領域100は、形成されるべき3次元構造物90の円弧面93のうち、第3円弧面部分104の厚み方向両側の領域となる。
頂領域98は、感光層53のうち、形成される3次元構造物の厚み寸法が大きくなる部分であって、スポット光57によって露光される露光量が多い。また第1裾領域99および第2裾領域100は、感光層53のうち、形成される3次元構造物の厚み寸法が小さくなる部分であって、スポット光57によって露光される露光量が少ない。たとえば、図7に示すように、各第1マイクロレンズ54を厚み方向Aから見て略6角形に形成されて、各第1マイクロレンズ54がハニカム形状に隙間なく並んで、第1マイクロレンズアレイ53が形成され、第1マイクロレンズ54よりも第2マイクロレンズ83が大きく形成される場合、ギャップ部分19の漏れ光によって、影響を受ける可能性がある領域は、第1マイクロレンズ54の角部分を通過した光が照射される領域である。
たとえば、第1マイクロレンズ54と第2マイクロレンズ83との中心位置が等しく、それらの長軸が同軸となる場合であって、第1マイクロレンズ54の長軸方向長さがLであり、第2マイクロレンズ83の長軸方向長さが(2/3)・Lである場合、第2マイクロレンズ83の長手方向一端部から(1/6)・L以上でかつ(1/4)・L未満の長さに対応する領域800と、第2マイクロレンズ83の長手方向一端部から(3/4)・Lを超えてLまでの長さに対応する領域801とが、漏れ光によって影響を受ける可能性がある領域となる。なお、第1マイクロレンズ54の長軸方向は、対向する対角を結ぶ方向の長さである。
したがって、頂点領域98の長手方向寸法を長手方向一端部から(1/4)・L以上、(3/4)・L以下の範囲に設定される。言換えると頂点領域98は、長手方向中央位置から両側に(1/4)・L以内の長さに対応する領域となり、その長手方向寸法は、(1/2)・L以下となる。
なお、第2マイクロレンズ83を、その長手方向に単純に3等分し、3等分した領域のうち、中央の領域を頂点領域98とし、その頂点領域98の長手方向両側の領域を各裾領域99,100としてもよい。また第1マイクロレンズ54および第2マイクロレンズ83の位置関係、第2マイクロレンズ83の大きさおよび厚さ、使用する感光性材料などによって、中央領域および各裾領域が異なる。
本実施の形態では、露光段階a1は、頂領域98を露光する第1露光段階a11と、第1裾領域99を露光する第2露光段階a12と、第2裾領域100を露光する第3露光段階a13とを含む。感光層53を露光するにあたって、まず第1露光段階a11を行う。第1露光段階a11では、図9(1)に示すように、スポット光57を頂領域98に照射して、形成すべき3次元構造物90に基づいて、頂領域98を露光する。頂領域98に形成されるべき3次元構造物70の厚み寸法が大きいので、スポット光57が頂領域98を露光する露光量が大きくなり、漏れ光59が感光層53を露光する露光量も多くなる。
このとき漏れ光59が感光層53に入射する領域67は、未露光状態であり、形成される3次元構造物90の円弧面93に与える影響は小さい。感光層53のうち、3次元構造物70の第2円弧面部分102および第3円弧面部分104となる部分が、漏れ光59によって露光されることがない。したがって第1露光段階a11では、3次元構造物90の第2円弧面部分102および第3円弧面部分104の表面形成に漏れ光59が影響を与えることが小さい。
第1露光段階a11の後、第2露光段階a12を行う。第2露光段階a12では、図9(2)に示すように、スポット光57を第1裾領域100に照射して、形成すべき3次元構造物90に基づいて、第1裾領域100を露光する。前段階である第1露光段階a11において、漏れ光59によって第1裾領域100が少々露光していたとしても、第2露光段階a12で、スポット光57によって第1裾領域99をさらに露光することによって、第1露光段階a11における漏れ光の影響をなくすることができる。
なお、第2露光段階a12においても、漏れ光59が第1裾領域100および第2裾領域101に入射するが、第2露光段階a12における漏れ光59による第1裾領域100および第2裾領域101の露光量は、全体の露光量に比べて非常に小さい。したがって第2露光段階a12における漏れ光59による、第1裾領域100および第2裾領域101の露光状態への影響は、非常に小さい。
第2露光段階a12の後、第3露光段階a13を行う。第3露光段階a13では、図9(3)に示すように、スポット光57を第2裾領域101に照射して、形成すべき3次元構造物90に基づいて、第2裾領域101を露光する。前段階である第1露光段階a11において、漏れ光59によって第2裾領域101が少々露光していたとしても、第3露光段階a13において、スポット光57によって第2裾領域101をさらに露光することによって、第1露光段階a11における漏れ光59の影響をなくすることができる。
なお、第3露光段階a13においても、漏れ光59が第1裾領域100および第2裾領域101に入射するが、第3露光段階a13における漏れ光59による第1裾領域100および第2裾領域101の露光量は、全体の露光量に比べて非常に小さい。したがって第3露光段階a13における漏れ光59による、第1裾領域100および第2裾領域101の露光状態への影響は、非常に小さい。
このように第1露光段階a11、第2露光段階a12および第3露光段階a13を順に行うことによって、第1裾領域100、頂領域99、第2裾領域101を順に露光する場合に比べて、形成される3次元構造物80の表面状態を大幅に改善することができる。また感光層53に形成される3次元構造物80の断面形状が台形以外の任意の形状であっても、表面の荒れを防いで、3次元構造物80を形成することができる。
なお、形成基板50に第2マイクロレンズアレイ81を形成する場合、3次元構造物80は、略台形形状、三角形状、シリンドリカルレンズ形状および非球面レンズ形状のいずれかであってもよい。また本実施の形態では、第2マイクロレンズアレイ81を形成するために、感光層53を3次元構造物70,90として形成したが、第2マイクロレンズアレイ81を形成する目的以外であっても、3次元構造物70,90として感光層53を形成してもよい。
図11は、本発明の第3の実施の形態である3次元構造物70の形成手順を示す断面図であり、図12は、第3の実施の形態における3次元構造物70の形成手順を示すフローチャートである。第3の実施の形態では、感光層53を第1の実施の形態と同様の3次元構造物70に形成する。3次元構造物70が形成される被形成体50は、第1の実施の形態の被形成体50と同様であるので、同一の参照符号を付し、説明を省略する。また第3の実施の形態では、3次元構造物の形成手順のうち、露光段階以外の他の段階については、第1の実施の形態と同様である。したがって第1の実施の形態と同様の形成段階については、説明を省略する。
図12に示すように、本実施の形態では、露光段階a1は、粗露光段階a21と、仕上げ露光段階a22とを含む。露光段階a1は、粗露光段階a21の後、仕上げ露光段階a22を行う。粗露光段階a21では、形成すべき3次元構造物70のうち表面側部分に対応する仕上げ領域を除いた粗領域を露光する。具体的には、図11(1)に示すように、形成すべき3次元構造物70よりも全体的に厚み方向寸法の小さい仮想3次元構造物70となるような露光量で、感光層53を露光する。この場合、仮想3次元構造物における第2領域65a、第1領域64aおよび第3領域66aを順に露光する。すなわち図11において、スポット光57を紙面右側から左側に向かって走査させる。本実施の形態では、粗露光段階a21の後、仕上げ露光段階a22を行う。
仕上げ露光段階a22では、形成すべき3次元構造物のうち表面側部分に対応する感光層の仕上げ領域を露光する。具体的には、図11(2)に示すように、現像処理を行う前に、もう一度感光層全体に対してスポット光57を走査して、露光を行う。この場合、感光層53の露光量の総和が、形成すべき3次元構造物70となる露光量となるようにする。
これによって粗露光段階a21で、漏れ光59に起因して仮想3次元構造物70の表面に荒れが発生するような、不所望な露光状態に感光層53が露光されたとしても、さらに仕上げ露光段階a22によって露光することで、このような不均一な状態の部分は、パターン内部に埋まり、現像後に形成される3次元構造物70の表面に生じる荒れを防ぐことができる。仕上げ露光段階a22は、3次元構造物70の表面状態を改善する目的であり、感光層53を露光する露光量を大きくする必要がない。
たとえば粗露光段階a21で設定される仮想3次元構造物は、形成すべき3次元構造物に比べて、厚み方向の寸法が所定寸法L3小さく形成される。言換えると、仕上げ露光段階a22では、粗露光段階a21から感光層53の露光位置を所定寸法L3増やせば十分である。この所定寸法L3は、0.1μm以上でかつ5.0μm以下に設定され、好ましくは、1μmに設定される。所定寸法L3は、小さすぎても大きすぎても、3次元構造物70の表面の荒れを解消することができない。
図13は、第3の実施の形態の変形例を説明するための断面図である。前記表面仕上げ段階a22は、3次元構造物70の表面状態を改善する目的であるので、表面荒れが生じやすい第2領域66にのみを表面仕上げ段階a22で露光してもよい。このようにすることによって、表面仕上げ段階a22の処理時間を短縮することができる。なお、図11および図13に示す場合のいずれの場合であっても、仕上げ露光段階a22によって生じる3次元構造物70の厚み方向寸法の増加を考慮して、粗露光段階a22の露光量の条件を決定する。
図14は、本発明の3次元構造物の製造方法を用いて製造した単板式の投影型液晶表示装置の主要な構成を示す断面図である。本実施の形態の投影型液晶表示装置900(以下液晶表示装置900と称する)は、光源402からの光を液晶表示素子420に透過させることによって、スクリーン411に画像を表示する。
この方式では、白色光を赤、緑、青の3原色にそれぞれ分割する光学系と、各色光を制御して合成してカラー画像を形成する3枚の液晶表示素子とをそれぞれ独立に備えた3板式液晶表示装置に比べて、使用する液晶表示素子が1枚ですみ、かつ光学系の構成も単純となるので、低コストで小型の投影型システムに適している。
液晶表示素子420は、マイクロレンズ基板412を有する。マイクロレンズ基板412は、マイクロレンズアレイ406,407と、支持基板421,424と、ブラックマトリクス440とを有する。マイクロレンズアレイ406,407には、微小なマイクロレンズが複数形成されて構成される。支持基板421,424は、マイクロレンズアレイ406,407を支持して透光性を有する。具体的には、支持基板421,424は、マイクロレンズアレイ406,407が接着される。ブラックマトリクス440は、マイクロレンズの光軸と同軸の開口440が形成される遮光膜である。
液晶表示装置900は、白色光源402と、分光手段405と、液晶表示素子420と、投影手段441とを含む。分光手段405は、白色光源402から発生する白色光Wを互いに異なる波長域を有する複数の光G,R,Bに分光する。また液晶表示素子420は、分光手段405によって分光される複数の光G,R,Bを変調して透過させる。投影手段441は、液晶表示素子420によって変調された複数の光をスクリーン411に投影する。また液晶表示装置900は、映像信号生成手段444を有してもよい。映像信号生成手段444は、表示すべき画像に応じた映像信号を生成し、生成した映像信号を液晶表示素子420に与える。
具体的には、液晶表示装置900は、白色光源2の光照射方向一方側に球面鏡403が設けられる。球面鏡403は、その曲率半径の中心が、白色光源402における発光部の中心と一致するように配置される。白色光源2の光照射方向他方側にはコンデンサレンズ404が設けられる。コンデンサレンズ404は、その焦点が白色光源402の発光部の中心と一致するように配置される。このような配置によって、白色光源402から発生する白色光Wは、直接または球面鏡403に反射してコンデンサレンズ404に入射し、コンデンサレンズ404から略平行光束となる白色平行光が出射する。
なお、白色光源402から平行光を得る平行光生成手段としては、このような構成に限らず、たとえば回転放物面鏡を用いる方法、回転楕円面鏡とインテグレータを使用する方法などが適宜選択されてもよい。
コンデンサレンズ404を挟んで、白色光源3と反対側には、3種のダイクロイックミラー5G,5R,5Bがそれぞれ異なる角度で配置される。各ダイクロイックミラー5G,5R,5Bは、分光手段5となる。ダイクロイックミラー5G,5R,5Bは、それぞれ緑、赤、青の色に対応する各波長域の光を選択的に反射し、残余の波長域の光が透過する特性を有する。
各ダイクロイックミラー5G,5R,5Bは、緑色の波長域の光を反射する第1ダイクロイックミラー5G、赤色の波長域の光を反射する第2ダイクロイックミラー5R、青色の波長域の光を反射する第3ダイクロイックミラー5Bの順で、コンデンサレンズ404から遠ざかるとともに、この順にコンデンサレンズ404から出射する白色平行光の光軸の延長線上に配置される。以下、G,R,Bは、それぞれ、緑、赤、青の各色の光を表わす。
3つのダイクロイックミラー5G,5R,5Bの中で、白色光源402に一番近くに設けられる第1ダイクロイックミラー5Gは、白色光源2からの白色平行光が、その反射面に対してたとえば30°前後で入射するように設けられる。その他の第2および第3ダイクロイックミラー5R,5Bは、第1ダイクロイックミラー5Gに対してそれぞれ平行な状態から、液晶表示素子420の入射面に平行でかつ、白色光源402と平行に伸びる軸を角変位軸として、すなわち図14において、紙面に垂直な方向の軸を角変位軸として、予め定められる傾斜角度φずつ順次傾けて配置される。
また、傾斜角度φは、液晶表示素子420の絵素配列ピッチPおよび液晶表示素子420に設けられた第1マイクロレンズアレイ406の焦点距離fを用いて、P=f×tanφを満足するように設定される。このような各ダイクロイックミラー5G,5R,5Bの配置によって緑波長域、赤波長域、青波長域のそれぞれの光G,R,Bが、第1マイクロレンズアレイ406に対してそれぞれ角度2φずれて入射する。
白色光源402からダイクロイックミラー5G,5R,5Bに向かって白色光Wを照射すると、ダイクロイックミラー5G,5R,5Bが各々異なる波長域の光をそれぞれ反射することにより、白色光が三原色の光G,R,Bにそれぞれ分光される。各色の光G,R,Bは、3つのダイクロイックミラー5G,5R,5Bが配置された角度に応じて、各々異なる角度で、液晶表示素子420に入射する。入射した各光G,R,Bは、液晶表示素子420によって形成すべき画像に対応する画素毎にそれぞれ個別に変調される。変調された光G,R,Bは、液晶表示素子420を透過して、投影手段441に向けて出射する。
このようにダイクロイックミラー5G,5R,5Bによって白色平行光が分光された光G,R,Bが液晶表示素子420に入射するので、液晶表示素子420はカラーフィルタを必要としない。これによって液晶表示装置1の光利用効率を高くすることができる。
液晶表示装置900は、液晶表示素子420の光出射側401に、投影手段441としてフィールドレンズ409と投影レンズ410とが設けられる。さらに投影レンズ410の光出射側401には、スクリーン411が設けられる。フィールドレンズ409の焦点位置は、フィールドレンズ409と投影レンズ410と間の位置に設定される。これによって液晶表示素子420から出射して、変調された各色の光G,R,Bは、フィールドレンズ9によって投影レンズ410が設けられる位置に収束され、この投影レンズ410によってスクリーン411に投影される。このようにしてスクリーン411にカラー画像が表示される。なお、フィールドレンズ409を用いずに、液晶表示素子420によって変調される各色の光G,R,Bが、投影レンズ10に直接入射するような構成とすることも可能である。
図15は、液晶表示素子420を拡大して示す断面図である。液晶表示素子420は、対向基板408とマイクロレンズ基板412と有する。対向基板408とマイクロレンズ基板412とは、スペーサ429を介して貼り合わされる。また対向基板408とマイクロレンズ基板412との間には液晶分子が封入される液晶層430が形成される。
対向基板408およびマイクロレンズ基板412は、透光性を有する。これによって液晶表示素子420は、各ダイクロイックミラー5G,5R,5Bによって分光される光G,R,Bが液晶表示素子420の光入射側400から光出射側401に透過可能となる。たとえば対向基板408は、ガラス基板によって実現される。
マイクロレンズ基板412は、液晶層430に対して、光入射側400に配置される。また対向基板408は、液晶層430に対して光出射側401に配置される。対向基板408の光入射側400の表面部には、液晶層内の液晶分子を相変化させるための信号電極428が形成される。またマイクロレンズ基板412の光出射側401の表面部には、ブラックマトリクス440と、信号電極428に対して直交する走査電極(図示せず)が設けられる。信号電極428および走査電極は、透光性を有する透明電極によって形成される。たとえば透明電極は、インジウムスズ酸化物(Indium Tin Oxide,略称ITO)によって実現される。
マイクロレンズ基板412には、第1マイクロレンズアレイ406と、第2マイクロレンズアレイ407と、第1支持基板421と、第2支持基板424と、ブラックマトリクス440とを含んで構成される。なお、第1マイクロレンズアレイ406は、第2マイクロレンズアレイ406よりも光入射側400に設けられる。また第1支持基板421および第2支持基板424は、透光性を有し、第1マイクロレンズアレイ406を挟んで配置される。
言い換えると、第1支持基板421は、第1マイクロレンズアレイ406よりも光入射側400に配置され、第2支持基板424は、第1マイクロレンズアレイ406よりも光出射側401に配置される。第1支持基板421および第2支持基板424は、無機誘電体からなり、少なくとも可視光および紫外光を透光する。また第2支持基板424の光出射側401には、第2マイクロレンズアレイ407が配置される。
第1マイクロレンズアレイ406は、屈折率の異なる第1樹脂層422と第2樹脂層423とによって実現される。第1マイクロレンズアレイ406は、第1樹脂層422および第2樹脂層423の界面に凹凸形状のレンズパターンが複数形成されることによって、第1マイクロレンズアレイ406として機能する。第1マイクロレンズアレイ406を形成する2つの樹脂層422,423のうち、光入射側400の樹脂層422の界面部分が光入射側400に没入して凹所を形成し、光出射側401の樹脂層23の界面部分が光入射側400の樹脂層22の凹所に充填されて第1マイクロレンズが実現される。この場合には、光出射側401の樹脂層423には、光入射側400の樹脂層422の屈折率よりも高いものを用いるのが好ましい。
第2マイクロレンズアレイ407は、屈折率の異なる第3樹脂層425と第4樹脂層426とによって実現される。第2マイクロレンズアレイ407は、第3樹脂層425および第4樹脂層426の界面に凹凸形状のレンズパターンが複数形成されることによって、第2マイクロレンズアレイ407として機能する。第2マイクロレンズアレイ407を形成する2つの樹脂層425,426のうち、光入射側400の樹脂層425の界面部分が光出射側401に没入して凹所を形成し、光出射側401の樹脂層426の界面部分が光入射側400の樹脂層25の凹所に充填されて第2マイクロレンズが実現される。この場合には、光入射側400の樹脂層25には、光出射側401の樹脂層426の屈折率よりも高いものを用いるのが好ましい。
なお、各マイクロレンズアレイ406,407のレンズパターンは、球面レンズ状、六角レンズ状、あるいはかまぼこ形レンズ状でもよい。特に、第2マイクロレンズアレイ407のレンズパターンは、台形プリズム形状であってもよい。これら各マイクロレンズアレイ406,407は、上述したように第2支持基板424によって形成される中間ガラス層424を両側から挟む。
第1マイクロレンズアレイ406を構成する各レンズのレンズ光軸と、第2マイクロレンズアレイ407を構成する各レンズのレンズ光軸は互いに平行となるように形成される。また第1マイクロレンズアレイ406と第2マイクロレンズアレイ407の対向する各レンズのレンズ光軸は互いに一致する。このような構成とすることで、第1マイクロレンズアレイ406を基準として、第2マイクロレンズアレイ407を作製するにあたって、フォトリソ工程を用いることができるため、精度の良い位置合わせを行うことが可能である。これによって第1マイクロレンズアレイ406と第2マイクロレンズアレイ407との位置合わせ精度を±1μm以内にすることができる。
予め定める画像を表示する場合、映像信号生成手段444によって、その画像における各画素に対応した映像信号が信号電極428ごとに与えられる。映像信号によって各信号電極428がそれぞれ個別に駆動することで、各信号電極428に対応する領域の液晶層が部分的に相変化する。
また液晶表示素子420は、構成要素として、走査電極、画素電極、偏光板および配向膜を備えてもよい。なお、図14においては、走査電極、偏光板、配向膜などを簡略化のため省略し、それらの説明についても省略する。
図15には、分光手段5である各ダイクロイックミラー5G,5R,5Bによって分光された光G,R,Bを、破線、一点鎖線、実線でそれぞれ示し、第2マイクロレンズ407を透過したそれらの光G,R,Bの主光線145,146,147を2点差線で示す。各ダイクロイックミラー5G,5R,5Bによって分光された光G,R,Bは、液晶表示素子420に入射すると、第1支持基板421を透過し、第1マイクロレンズアレイ406に入射する。第1マイクロレンズアレイ406に入射した光G,R,Bは、第1マイクロレンズアレイ406によって集光され、第2支持基板424を透過して第2マイクロレンズアレイ407に入射する。
第2マイクロレンズアレイ407に入射した各光G,R,Bは、第2マイクロレンズアレイ407によって互いの主光線145,146,147が略平行となるように屈折される。また各光G,R,Bは、各色にそれぞれに対応した信号電極428によって駆動される液晶層領域に分配照射される。そして各光G,R,Bは、液晶層430に入射する。
このとき信号電極428によって表示すべき画像に対応するように、各信号電極428の駆動状態が変化する。そして液晶層430は、各信号電極428の駆動状態に応じて各信号電極428に対応する部分が相変化する。これによって液晶層430を透過する各光G,R,Bの強度が変調される。変調された光G,R,Bは、対向基板408を透過することで液晶表示素子420から出射する。
上述するマイクロレンズ基板412の構成では、第1および第2マイクロレンズが光進行方向に並ぶ。比較例として第1マイクロレンズのみを配置した構成では、分光される各光G,R,Bの主光線145,146,147は、液晶表示素子420を出射した後も、互いに2φの角度をもって伝搬してしまう。この場合、これらの各光G,R,Bを全て捕捉し投影するためには、大口径の投影レンズ410が必要になる。
これに対して本実施例では、さらに第2マイクロレンズが設けられることによって、分光される各光G,R,Bの主光線145,146,147のそれぞれの拡がりを小さくすることができる。また、第1マイクロレンズの焦点距離は、この第2マイクロレンズの出射側近傍に、第1マイクロレンズから出射された光の焦点が位置するよう設定されている。
このように配置された第2マイクロレンズを有する第2マイクロレンズアレイ407は、フィールドレンズ409と同様の機能を果たし、各光G,R,Bの主光線145,146,147を互いに平行化する。これによって各主光線145,146,147の出射方向を液晶表示素子420の出射面に対して垂直にし、液晶表示素子420からの出射光の拡がり角を小さくすることができる。したがって小口径の投影レンズ410を用いた場合でも、全光を有効に利用することができる。これによって光利用効率が高く、ホワイトバランスのよいカラー画像を得ることが可能になるとともに、コストアップの原因となっていた高価な大口径の投影レンズ410を用いなくてもよくなることから、投影型液晶表示装置全体としてのコストアップを回避することが可能となる。
またこの液晶表示装置は、吸収型のカラーフィルタを用いないので、光の利用効率が向上するとともに、マイクロレンズアレイを通過した後の各色の主光線がほぼ平行になる。したがって投影レンズに達するまでの各色の主光線の拡がりが小さくなり、投影レンズでのケラレによる光量低下をなくして、極めて明るい画像を提供することができる。
図16は、第1および第2マイクロレンズの形成手順を説明するための断面図である。以下、液晶表示素子420として実現された場合に、光入射側400となる側を厚み方向一方側402とし、光出射側401となる側を厚み方向他方側403として説明する。
マイクロレンズ基板の製造手順として、まず、第1レンズ形成段階を開始する。前述した第1支持基板421を準備すると、第1支持基板421の厚み方向他方側403の表面部に低屈折率紫外線硬化樹脂を塗布して、第1樹脂層422を形成する。第1支持基板421は、たとえば無機誘電体基板である石英基板によって実現される。次に、図16(1)に示すように、第1樹脂層422に厚み方向他方側403からスタンパ451を押し付ける。
スタンパ451が第1樹脂層422に接触する接触面には、第1マイクロレンズのパターンと合致する反転パターンが形成される。このスタンパ451を第1支持基板21に向かって十分に押し付けて、スタンパ451と第1支持基板421の間に第1樹脂層422を押し広げて、そのままの状態を保持する。
次に、厚み方向一方側402から第1支持基板421を透過させて、第1樹脂層422に紫外線を照射する。たとえば紫外線は、紫外線ランプによって発生可能である。第1樹脂層422は、紫外線硬化樹脂からなるので、紫外線が照射されると硬化反応を起こして硬化する。これによって第1樹脂層422にスタンパ451の反転パターンが転写成形される。硬化後、スタンパ451を第1樹脂層422から離型する。
次に、硬化された第1樹脂層422の厚み方向他方側403の表面部に、高屈折率紫外線硬化樹脂を塗布して、第1樹脂層422の凹所を埋めて第2樹脂層423を形成する。さらに第2樹脂層423の厚み方向他方側403に、第2支持基板424を貼り付ける。第2支持基板424は、第1マイクロレンズアレイ406と第2マイクロレンズアレイ407との間に挟まれる無機誘電体中間層となるべき基板であって、石英薄板ガラスによって実現される。
次に、第2支持基板424を第1支持基板421に向かって十分に押し付け、厚み方向他方側403から第2支持基板424を透過させて、第2樹脂層423に紫外線を照射する。第2樹脂層423は、紫外線硬化樹脂からなるので、紫外線が照射されると硬化反応を起こして硬化する。この第2樹脂層423は、第2支持基板424を接着する接着層の役割も果たす。なお、第1樹脂層422および第2樹脂層423は透光性を有し、その屈折率は、たとえば、第1樹脂層422は1.41、第2樹脂層423は1.56のものを用いる。
また、所望の厚みより第2支持基板424が厚い場合は、研磨を行うことにより必要な厚みにまで削る工程を加えても良い。このようにして、第1樹脂層422および第2樹脂層423を形成することによって、第1マイクロレンズアレイ406を形成することができ、第1レンズ形成段階を完了する。第1レンズ形成段階が完了すると第2レンズ形成段階を開始する。
まず、図16(2)に示すように、第2支持基板424の厚み方向他方側403の表面部に、高屈折率紫外線硬化樹脂を塗布して、第3樹脂層425を形成する。次に厚み方向他方側403側から第3樹脂層425に紫外線を照射する。第3樹脂層425は、紫外線硬化樹脂からなるので、紫外線が照射されると硬化反応を起こして硬化する。なお紫外線照射前または照射後に第3樹脂層425の厚み方向他方側403の面の平坦化処理を行うことが好ましい。
平坦化処理の方法は2つある。第1の方法は、第3樹脂層425が未硬化の状態で、厚み方向他方側403の面から、予め離型処理を施した石英平面板を押え付け、紫外線を照射して第3樹脂層425を硬化させる方法である。これによって硬化後、石英平面板を分離すると、厚み方向他方側の面が平滑な第3樹脂層425が得られる。第2の方法は、第3樹脂層425を硬化後、研磨処理を行って、第3樹脂層425の表面を平滑化する方法である。
次に、図16(3)に示すように、第3樹脂層425の厚み方向他方側403の表面部にネガ型レジスト材料を塗布して、レンズパターニング用レジスト層442を形成する。本実施の形態では、レンズパターニング用レジスト層442の膜厚は、30μmに設定される。このレンズパターニング用レジスト層442に対して、厚み方向一方側402から第1マイクロレンズ406を通して紫外線を照射し、レンズパターニング用レジスト層442の露光を行う。この露光工程の詳細については、前述した3次元構造物の形成方法を用いることによって実現することができる。
露光工程では、光軸に垂直な方向の強度分布または入射角度を変更した紫外光をレンズパターニング用レジスト層442に照射することで、レンズパターニング用レジスト層442で3次元的なレンズ形状450を形成することを目的としている。具体的には、レンズパターニング用レジスト層442に照射される処理光の強度分布に応じて、レンズパターニング用レジスト層442の感光量を部分的に異ならせ、レンズパターニング用レジスト層42の現像後の残膜量を部分的に変化させて3次元的な形状に形成する。このとき、上述した3次元構造物の形成方法を用いる。
本実施の形態では、第2マイクロレンズアレイ407に対応するレンズ形状となるように、厚み方向一方側402からレンズパターニング用レジスト層442に処理光となる紫外線を照射する。
これによって露光後、現像処理を行うと、図16(4)に示すように、レンズパターニング用レジスト層442に第2マイクロレンズアレイ407に対応するレンズ形状450が刻まれる。この後、ポストベーク処理を行う。
次に、図16(5)に示すように、ドライエッチングを行って、レンズパターニング用レジスト層442に刻まれたレンズパターンの形状を第3樹脂層425に転写する。ドライエッチングの方法としては、反応性イオンエッチング、イオンミリングなどの方法がある。この時、エッチング条件によって、レンズパターニング用レジスト層442に刻まれたレンズ形状450の厚みを拡大したレンズ形状455を第3樹脂層425に形成することができる。
たとえばレンズパターニング用レジスト層442と第3樹脂層425のエッチング選択比が1:2となるようなエッチング条件を選択すると、レンズパターニング用レジスト層42において厚み10μmのレンズ形状450は、第3樹脂層425においては厚み20μmのレンズ形状455に拡大される。レンズパターニング用レジスト層442に刻むレンズ形状450は、このようにエッチング選択比も考慮して決定する。
次に、図16(6)に示すように、レンズ形状455が形成された第3樹脂層425の厚み方向他方側403の表面部に、低屈折率紫外線硬化樹脂を塗布して、第3樹脂層425に形成される凹所を埋めて第4樹脂層426を形成する。次に、厚み方向他方側403から第4樹脂層426に紫外線を照射する。第4樹脂層426は、紫外線硬化樹脂からなるので、紫外線が照射されると硬化反応を起こして硬化する。
紫外線照射前または照射後に第4樹脂層426の厚み方向他方側表面の平坦化処理を行うことが好ましい。平坦化処理の方法としては、前述した方法と同様の2つの方法で行うことができる。なお、第3樹脂層425および第4樹脂層426は透光性を有し、その屈折率は、たとえば第3樹脂層は1.56、第4樹脂層は1.41である。このようにして第3樹脂層425および第4樹脂層426を形成することによって、第2マイクロレンズアレイ407を形成することができ、第2レンズ形成段階を完了する。
第1および第2レンズ形成段階を完了することで、第1および第2マイクロレンズアレイ406,407が形成されるレンズ形成基板448を形成することができる。レンズ形成基板448を形成すると、ブラックマトリクス440を形成するブラックマトリクス形成工程を開始する。
ブラックマトリクス40を形成した後、厚み方向他方側403の表面部に、透明電極膜などを形成することによって、ブラックマトリクス付きマイクロレンズ基板412を製造することができる。さらにマイクロレンズ基板412と対向基板408とをスペーサ429を挟んで貼り合わせ、その隙間に液晶30を注入することによって、図15に示す液晶表示素子420を製造することができる。
この製造方法では第1マイクロレンズアレイ焦点位置付近に形成された感光層を、第1マイクロレンズアレイを介して露光してパターンを形成することで第1マイクロレンズアレイを構成する各レンズの光軸と第2マイクロレンズアレイを構成する各レンズの光軸とを互いに一致させることができるため、光軸合わせを簡単化し、作製工程を簡略化することができる。また、露光方法には大きく分けると透過率分布型マスクを用いる方法と、露光光の集光スポットを走査させる方法が挙げられる。透過率分布型マスクを用いる方法は、第1マイクロレンズアレイに入射する露光光にマスクを用いて予め強度分布を与えておく方法で、同じ構造物を一度に大量に生産する場合に適する。集光スポットを走査させる方法は、第一マイクロレンズに入射する光の入射角を変化させることで、集光スポットの位置を変化させ、感光性材料層の各点に所望の露光量分布を与える方法で、マスクを必要としないため、安価であり、様々なレンズ形状を作製する場合に有効である。
上述した本発明の各実施の形態は、発明の範囲内で構成を変更することができる。たとえば、3次元構造物の形状は、凸レンズ形状以外の任意の形状であってもよい。たとえば3次元構造物は、凹レンズ形状に形成してもよい。また3次元構造物を形成した基板は、液晶表示装置の一部を構成したが、光通信分野などの他の分野に用いてもよい。また第1マイクロレンズアレイ81に入射した処理光を用いて、感光層53を露光する構成であればよく、被形成体50にマイクロレンズアレイ52が固定されていなくてもよい。また3次元構造物を形成後、第1マイクロレンズアレイ52を被形成体50から除去してもよい。また第1マイクロレンズアレイ52の形成方法については、どのような方法で形成してもよい。
50 被形成体
51 中間基板
52 マイクロレンズアレイ
53 感光層
54 マイクロレンズ
55 処理光
57 スポット光
58 ギャップ部分
70,90 3次元構造物
51 中間基板
52 マイクロレンズアレイ
53 感光層
54 マイクロレンズ
55 処理光
57 スポット光
58 ギャップ部分
70,90 3次元構造物
Claims (9)
- 透光性の中間基板の厚み方向一方側にマイクロレンズアレイが形成され、中間基板の厚み方向他方側に感光性材料から成る感光層が形成される被形成体について、
形成すべき3次元構造物に基づいて調光した処理光を、中間基板の厚み方向一方から照射して、形成すべき3次元構造物の厚み寸法が大きい部分に対応する感光層の第1領域を露光する第1露光段階と、
形成すべき3次元構造物に基づいて調光した処理光を、中間基板の厚み方向一方から照射して、形成すべき3次元構造物の厚み寸法が小さい部分に対応する感光層の第2領域を露光する第2露光段階と、
露光した感光層を現像する現像段階とを含むことを特徴とする3次元構造物の形成方法。 - 各露光段階において、形成すべき3次元構造物の厚み寸法が大きい部分に対応する感光層の領域から露光を開始することを特徴とする請求項1記載の3次元構造物の形成方法。
- 形成すべき3次元構造物は、中間基板の厚み方向に延びる仮想平面で被形成体を切断した断面形状が、中間基板から厚み方向他方に遠ざかるにつれて厚み方向に垂直な幅方向の幅寸法が小さくなる凸形状であって、
第1露光段階では、形成すべき3次元構造物のうち中間基板と反対側となる頂部分に対応する感光層の頂領域を露光し、
第2露光段階では、形成すべき3次元構造物のうち中間基板側となる裾部分に対応する感光層の裾領域を露光することを特徴とする請求項1または2記載の3次元構造物の形成方法。 - 透光性の中間基板の厚み方向一方側にマイクロレンズアレイが形成され、中間基板の厚み方向他方側に感光性材料から成る感光層が形成される被形成体について、
形成すべき3次元構造物に基づいて調光した処理光を、中間基板の厚み方向一方から照射して、形成すべき3次元構造物のうち表面側部分を除いた部分に対応する粗領域を露光する粗露光段階と、
形成すべき3次元構造物に基づいて調光した処理光を、中間基板の厚み方向一方から照射して、形成すべき3次元構造物のうち表面側部分に対応する感光層の仕上げ領域を露光する仕上げ露光段階と、
露光した感光層を現像する現像段階とを含むことを特徴とする3次元構造物の形成方法。 - 感光層の仕上げ領域は、形成すべき3次元構造物のうち表面側部分に対応する領域の一部でかつ、粗露光段階のうちで早期に露光される領域の近傍の領域であることを特徴とする請求項4記載の3次元構造物の形成方法。
- 透光性の中間基板の厚み方向一方側にマイクロレンズアレイが形成され、中間基板の厚み方向他方側に感光性材料から成る感光層が形成される被形成体について、
形成すべき3次元構造物に基づいて調光した処理光を、中間基板の厚み方向一方から照射して、感光層のうち、各マイクロレンズの間に形成されるギャップ部分に対向する領域以外となる非対向領域を露光する第1露光段階と、
形成すべき3次元構造物に基づいて調光した処理光を、中間基板の厚み方向一方から照射して、感光層のうち、各マイクロレンズの間に形成されるギャップ部分に対向する対向領域を露光する第2露光段階と、
露光した感光層を現像する現像段階とを含むことを特徴とする3次元構造物の形成方法。 - 透光性の中間基板の厚み方向一方側にマイクロレンズが形成されて中間基板の厚み方向他方側に感光性材料から成る感光層が形成される被形成体の感光層を露光する露光装置であって、
被形成体を保持する保持手段と、
保持手段に保持される被形成体に向けて平行光を照射する照射手段と、
保持手段に保持される被形成体に対して、前記平行光が入射する入射角度を調整する入射角度調整手段と、
入射角度調整手段および照射手段を制御して、平行光がマイクロレンズおよび中間基板を透過して集光されたスポット光を感光層上で非連続的に走査させ、形成すべき3次元構造物に基づいて、複数の領域に分割される感光層の領域を個別に露光させる制御手段とを有することを特徴とする露光装置。 - 入射角度調整手段は、照射手段を保持手段に対して角変位駆動することを特徴とする請求項7記載の露光装置。
- 入射角度調整手段は、保持手段を照射手段に対して角変位駆動することを特徴とする請求項7記載の露光装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003407847A JP2005165225A (ja) | 2003-12-05 | 2003-12-05 | 3次元構造物の形成方法および露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2003407847A JP2005165225A (ja) | 2003-12-05 | 2003-12-05 | 3次元構造物の形成方法および露光装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2005165225A true JP2005165225A (ja) | 2005-06-23 |
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ID=34729766
Family Applications (1)
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| JP2003407847A Pending JP2005165225A (ja) | 2003-12-05 | 2003-12-05 | 3次元構造物の形成方法および露光装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2005165225A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010001782A1 (ja) * | 2008-07-01 | 2010-01-07 | ソニー株式会社 | 露光方法および露光装置 |
| JP2011166158A (ja) * | 2010-02-09 | 2011-08-25 | Carl Zeiss Smt Gmbh | マイクロリソグラフィ投影露光装置の光学ラスタ要素、光学インテグレータ、及び照明系 |
| CN103365021A (zh) * | 2012-04-03 | 2013-10-23 | 元太科技工业股份有限公司 | 可切换彩色模式与黑白模式的电泳显示装置 |
-
2003
- 2003-12-05 JP JP2003407847A patent/JP2005165225A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN103365021B (zh) * | 2012-04-03 | 2015-11-25 | 元太科技工业股份有限公司 | 可切换彩色模式与黑白模式的电泳显示装置 |
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