JP2006290356A - スリット形成部材、保護部材およびスリット形成部材作成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 緩衝効果の高い保護部材を提供すること。
【解決手段】 直線状の直線スリット(2)と、前記直線スリット(2)の両端部に前記直線スリット(2)に対して傾斜して形成された一対の端部スリット(3)と、を有する単位スリット(4)が周期的に複数配置されたことを特徴とするスリット形成部材(1)を前記直線スリット(2)に対して垂直な方向に引張った場合に、傾斜して立ち上がる障壁部(17)と各障壁部(17)を連結するリンク部(16)とを有する緩衝効果のある保護部材(13)を作成できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 直線状の直線スリット(2)と、前記直線スリット(2)の両端部に前記直線スリット(2)に対して傾斜して形成された一対の端部スリット(3)と、を有する単位スリット(4)が周期的に複数配置されたことを特徴とするスリット形成部材(1)を前記直線スリット(2)に対して垂直な方向に引張った場合に、傾斜して立ち上がる障壁部(17)と各障壁部(17)を連結するリンク部(16)とを有する緩衝効果のある保護部材(13)を作成できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、陶器の様な破損しやすい物等を保護するための保護部材、前記保護部材を作成可能なスリット形成部材および前記スリット形成部材を作成するスリット形成部材作成装置に関し、特に、多数のスリットが形成されたスリット形成部材、前記スリット形成部材を引張って作成できる保護部材および前記スリット形成部材を作成するスリット形成部材作成装置に関する。
従来から、商店で陶器のような外的な衝撃により壊れやすい物を購入した場合や、引っ越し時に梱包をする場合等に、陶器等の保護対象物を保護するために保護部材(緩衝材)で包装することが行われている。前記保護部材(緩衝包装材)としては、新聞紙等の普通の紙や、ビニール製の気泡シート(いわゆる、「ぷちぷち」)、あるいは、スリットが多数形成されたシートを引張って作成した保護部材が知られている。
図10は従来の保護部材を作成するためのスリット形成部材の説明図である。
図11は図7に示すスリット形成部材を引張った場合に作用する力の方向(力線)を示す説明図である。
図12は図10に示すスリット形成部材を引張って作成された保護部材の説明図であり、図12Aは要部斜視説明図、図12Bは図12AのXIIB−XIIB線断面図である。
図10において、従来の保護部材を作成するためのスリット形成部材01は、直線状のスリット(切断部)02が所定のパターンで形成されている。すなわち、長さaの直線状のスリット02は、スリット02に沿った方向には長さbの非切断部03を挟んで等間隔に形成されると共に、スリット02に垂直な方向には間隔(ピッチ)pだけ空けて配置され、スリット02に垂直な方向に隣接するスリット02どうしはスリット02に沿う方向に(a−b)/2だけずらして形成される。
図11は図7に示すスリット形成部材を引張った場合に作用する力の方向(力線)を示す説明図である。
図12は図10に示すスリット形成部材を引張って作成された保護部材の説明図であり、図12Aは要部斜視説明図、図12Bは図12AのXIIB−XIIB線断面図である。
図10において、従来の保護部材を作成するためのスリット形成部材01は、直線状のスリット(切断部)02が所定のパターンで形成されている。すなわち、長さaの直線状のスリット02は、スリット02に沿った方向には長さbの非切断部03を挟んで等間隔に形成されると共に、スリット02に垂直な方向には間隔(ピッチ)pだけ空けて配置され、スリット02に垂直な方向に隣接するスリット02どうしはスリット02に沿う方向に(a−b)/2だけずらして形成される。
前記図10に示す従来のスリット形成部材01をスリット02に垂直な方向から引張ると、図11に示す力線06に沿って力F1が作用し、図12Aに示すように山折り線(図12Aの一点鎖線参照)07および谷折り線(図12Aの破線参照)08が形成されて網目状の保護部材09が作成される。なお、引張った時に折り線が山折り線07になるか谷折り線08になるかは任意であるため、スリット形成部材01を引張った時に図12に示す山折り線07および谷折り線08が逆になる場合もある。
図12において、作成された保護部材09では、スリット02の両側の非切断部分03aがスリット形成部材01の表面に対して斜めに立ち上がり(図12Bの矢印Y1参照)、保護部材09には側面からみて鋸歯状の凹凸が形成される。この凹凸を有する網目状の保護部材09で陶器等を包装することにより、外的な衝撃を緩衝し、保護している。
図12において、作成された保護部材09では、スリット02の両側の非切断部分03aがスリット形成部材01の表面に対して斜めに立ち上がり(図12Bの矢印Y1参照)、保護部材09には側面からみて鋸歯状の凹凸が形成される。この凹凸を有する網目状の保護部材09で陶器等を包装することにより、外的な衝撃を緩衝し、保護している。
しかしながら、前記従来の保護部材において、新聞紙等を使用する場合、緩衝効果は低く、保護対象物(陶器等)を保護する能力が低いという問題がある。また、気泡シートを使用する場合、包装を解いた後の気泡シートがかさばり、再使用するために保管する際に邪魔になると共に、不燃ゴミとして捨てると環境面から問題がある。さらに、前記図10に示す保護部材09では、凹凸部分が斜めに立ち上がっているので、凹凸部分に外力F2(図12B参照)が作用すると、容易につぶれてしまい(図12Bの矢印Y2参照)、元の平面状態に戻り易いため、緩衝効果が低いという問題があった。
本発明は、前述の事情に鑑み、次の記載内容(O01)を技術的課題とする。
(O01)緩衝効果の高い保護部材を提供すること。
(O01)緩衝効果の高い保護部材を提供すること。
(本発明)
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために、第1発明のスリット形成部材は、
直線状の直線スリットと、前記直線スリットの両端部に前記直線スリットに対して傾斜して形成された一対の端部スリットと、を有する単位スリットが複数配置されたことを特徴とする。
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために、第1発明のスリット形成部材は、
直線状の直線スリットと、前記直線スリットの両端部に前記直線スリットに対して傾斜して形成された一対の端部スリットと、を有する単位スリットが複数配置されたことを特徴とする。
(第1発明の作用)
前記構成要件を備えた第1発明のスリット形成部材に形成された複数の単位スリットは、直線状の直線スリットと、前記直線スリットの両端部に前記直線スリットに対して傾斜して形成された一対の端部スリットと、を有する。したがって、前記スリット形成部材を前記直線スリットに対して垂直な方向に引張った場合、傾斜して立ち上がる障壁部と各障壁部を連結するリンク部とを有する緩衝効果の高い保護部材を作成できる。また、前記単位スリットが形成されたスリット形成部材を引張った場合に延びるため、小さいサイズのスリット形成部材から大きなサイズの部材を作成することができる。
前記構成要件を備えた第1発明のスリット形成部材に形成された複数の単位スリットは、直線状の直線スリットと、前記直線スリットの両端部に前記直線スリットに対して傾斜して形成された一対の端部スリットと、を有する。したがって、前記スリット形成部材を前記直線スリットに対して垂直な方向に引張った場合、傾斜して立ち上がる障壁部と各障壁部を連結するリンク部とを有する緩衝効果の高い保護部材を作成できる。また、前記単位スリットが形成されたスリット形成部材を引張った場合に延びるため、小さいサイズのスリット形成部材から大きなサイズの部材を作成することができる。
(第1発明の形態1)
第1発明の形態1のスリット形成部材は、前記第1発明において、
前記直線スリットの長さをaとし、
前記端部スリットの幅をLとし、
前記直線スリットに沿った直線スリット方向に対して、隣接して配置された前記単位スリットどうしの間のスリット非形成部の幅をbとし、
前記直線スリット方向に垂直なスリット垂直方向に前記単位スリットを配置する間隔をpとした場合に、
前記スリット垂直方向に隣接する前記直線スリットを前記直線スリット方向に(a−b)/2ずらして配置すると共に、L≧pとなるように前記単位スリットを形成したことを特徴とする。
第1発明の形態1のスリット形成部材は、前記第1発明において、
前記直線スリットの長さをaとし、
前記端部スリットの幅をLとし、
前記直線スリットに沿った直線スリット方向に対して、隣接して配置された前記単位スリットどうしの間のスリット非形成部の幅をbとし、
前記直線スリット方向に垂直なスリット垂直方向に前記単位スリットを配置する間隔をpとした場合に、
前記スリット垂直方向に隣接する前記直線スリットを前記直線スリット方向に(a−b)/2ずらして配置すると共に、L≧pとなるように前記単位スリットを形成したことを特徴とする。
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態1のスリット形成部材では、前記スリット垂直方向に隣接する前記直線スリットを前記直線スリット方向に(a−b)/2ずらして配置すると共に、L≧pとなるように前記単位スリットを形成されているので、作成された保護部材において、めくれ障壁部が形成される。したがって、緩衝効果を大幅に高めることができる。
前記構成要件を備えた第1発明の形態1のスリット形成部材では、前記スリット垂直方向に隣接する前記直線スリットを前記直線スリット方向に(a−b)/2ずらして配置すると共に、L≧pとなるように前記単位スリットを形成されているので、作成された保護部材において、めくれ障壁部が形成される。したがって、緩衝効果を大幅に高めることができる。
(第1発明の形態2)
第1発明の形態2のスリット形成部材は、前記第1発明または第1発明の形態1において、
前記直線スリットに対して垂直な方向または前記直線スリットに沿った方向に折り目が形成されたことを特徴とする。
(第1発明の形態2の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態2のスリット形成部材では、前記直線スリットに対して垂直な方向または前記直線スリットに沿った方向に折り目が形成されているので、スリット形成部材を引張った時に、折り目に沿って折り線が形成された保護部材を安定して作成できる。
第1発明の形態2のスリット形成部材は、前記第1発明または第1発明の形態1において、
前記直線スリットに対して垂直な方向または前記直線スリットに沿った方向に折り目が形成されたことを特徴とする。
(第1発明の形態2の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態2のスリット形成部材では、前記直線スリットに対して垂直な方向または前記直線スリットに沿った方向に折り目が形成されているので、スリット形成部材を引張った時に、折り目に沿って折り線が形成された保護部材を安定して作成できる。
(第1発明の形態3)
第1発明の形態3のスリット形成部材は、前記第1発明および第1発明の形態1,2のいずれかにおいて、
紙、布、不織布、金属、ゴム、ウレタンおよび樹脂のいずれかの材料により構成されたことを特徴とする。
(第1発明の形態3の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態3のスリット形成部材は、紙、布、不織布、金属、ゴム、ウレタンおよび樹脂のいずれかの材料により構成することができる。
第1発明の形態3のスリット形成部材は、前記第1発明および第1発明の形態1,2のいずれかにおいて、
紙、布、不織布、金属、ゴム、ウレタンおよび樹脂のいずれかの材料により構成されたことを特徴とする。
(第1発明の形態3の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態3のスリット形成部材は、紙、布、不織布、金属、ゴム、ウレタンおよび樹脂のいずれかの材料により構成することができる。
(第2発明)
前記技術的課題を解決するために第2発明の保護部材は、前記第1発明および第1発明の形態1〜3のいずれかの前記スリット形成部材を前記直線スリットに対して垂直な方向に引張ることにより作成されたことを特徴とする。
(第2発明の作用)
前記構成要件を備えた第2発明の保護部材は、前記第1発明および第1発明の形態1〜3のいずれかの前記スリット形成部材を前記直線スリットに対して垂直な方向に引張ることにより作成される。
前記技術的課題を解決するために第2発明の保護部材は、前記第1発明および第1発明の形態1〜3のいずれかの前記スリット形成部材を前記直線スリットに対して垂直な方向に引張ることにより作成されたことを特徴とする。
(第2発明の作用)
前記構成要件を備えた第2発明の保護部材は、前記第1発明および第1発明の形態1〜3のいずれかの前記スリット形成部材を前記直線スリットに対して垂直な方向に引張ることにより作成される。
(第3発明)
前記技術的課題を解決するために第3発明のスリット形成部材作成装置は、
直線状の直線スリットと、前記直線スリットの両端部に前記直線スリットに対して傾斜して形成された一対の端部スリットと、を有する単位スリットを複数形成するためのスリット形成刃を有するスリット形成型と、シートを支持するシート支持台とを有し、前記スリット形成型を前記シートにプレスすることにより前記単位スリットが複数形成されたスリット形成部材を作成することを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために第3発明のスリット形成部材作成装置は、
直線状の直線スリットと、前記直線スリットの両端部に前記直線スリットに対して傾斜して形成された一対の端部スリットと、を有する単位スリットを複数形成するためのスリット形成刃を有するスリット形成型と、シートを支持するシート支持台とを有し、前記スリット形成型を前記シートにプレスすることにより前記単位スリットが複数形成されたスリット形成部材を作成することを特徴とする。
前記構成要件を備えた第3発明のスリット形成部材作成装置では、直線状の直線スリットと、前記直線スリットの両端部に前記直線スリットに対して傾斜して形成された一対の端部スリットと、を有する単位スリットを複数形成するためのスリット形成刃を有するスリット形成型を前記シートにプレスすることにより前記単位スリットが複数形成されたスリット形成部材を作成することができる。
前述の本発明は、下記の効果(E01)を奏する。
(E01)緩衝効果の高い保護部材を提供することができる。
(E01)緩衝効果の高い保護部材を提供することができる。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(スリット形成部材および保護部材の説明)
図1は本発明の実施例1のスリット形成部材の説明図である。
図1において、実施例1のスリット形成部材1では、紙製のシートに、直線状の直線スリット2と、直線スリット2の両端部に直線スリット2に直角に形成された一対の端部スリット3とを有するH字形の単位スリット4が周期的に複数配置されている。
実施例1のスリット形成部材1では、単位スリット4は、長さaの直線スリット2と、幅Lの端部スリット3とを有している。また、前記単位スリット4は、直線スリット2に沿う方向(直線スリット方向)にスリット方向間隔bを空けて配置されている。すなわち、スリットが形成されていない非切断部6の幅がbに設定されている。また、直線スリット2に対して垂直な方向(スリット垂直方向)には、垂直方向間隔pを空けて単位スリット2が配置されると共に、垂直方向に隣接する単位スリット2どうしは、直線スリット方向に(a−b)/2だけずれて配置されている。また、実施例1のスリット形成部材1では、単位スリット4はp<L(<2p)となるように設定されている。
図1は本発明の実施例1のスリット形成部材の説明図である。
図1において、実施例1のスリット形成部材1では、紙製のシートに、直線状の直線スリット2と、直線スリット2の両端部に直線スリット2に直角に形成された一対の端部スリット3とを有するH字形の単位スリット4が周期的に複数配置されている。
実施例1のスリット形成部材1では、単位スリット4は、長さaの直線スリット2と、幅Lの端部スリット3とを有している。また、前記単位スリット4は、直線スリット2に沿う方向(直線スリット方向)にスリット方向間隔bを空けて配置されている。すなわち、スリットが形成されていない非切断部6の幅がbに設定されている。また、直線スリット2に対して垂直な方向(スリット垂直方向)には、垂直方向間隔pを空けて単位スリット2が配置されると共に、垂直方向に隣接する単位スリット2どうしは、直線スリット方向に(a−b)/2だけずれて配置されている。また、実施例1のスリット形成部材1では、単位スリット4はp<L(<2p)となるように設定されている。
図2はスリット形成部材を引張った時に形成される折り線の説明図である。
図3は保護部材の説明図であり、図3Aは要部拡大図、図3Bは図3AのIIIB−IIIB線断面図である。
前記スリット形成部材1をスリット垂直方向に引張ると、図2に示すように、山折り線11(図2の一点鎖線参照)と谷折り線12(図2の破線参照)が形成され、図3に示すような保護部材13が形成される。図2,図3において、作成された保護部材13は、スリット形成部材1のシート面(水平面)に平行なリンク部16と、リンク部16の両側に接続され且つ傾斜して立ち上がった障壁部17とを有する。実施例1の保護部材13では、単位スリット4がL>pとなるように設定されているので、裏面側が上面になった(めくれた)めくれ障壁部17a(図3参照)が形成される。なお、図2、図3において、前記リンク部16は、直線スリット方向に隣接する単位スリット4の端部スリット3に挟まれた部分により構成され、めくれ障壁部17aは、直線スリット垂直方向に隣接する単位スリット4の端部スリット3に挟まれた部分により構成される。
図3は保護部材の説明図であり、図3Aは要部拡大図、図3Bは図3AのIIIB−IIIB線断面図である。
前記スリット形成部材1をスリット垂直方向に引張ると、図2に示すように、山折り線11(図2の一点鎖線参照)と谷折り線12(図2の破線参照)が形成され、図3に示すような保護部材13が形成される。図2,図3において、作成された保護部材13は、スリット形成部材1のシート面(水平面)に平行なリンク部16と、リンク部16の両側に接続され且つ傾斜して立ち上がった障壁部17とを有する。実施例1の保護部材13では、単位スリット4がL>pとなるように設定されているので、裏面側が上面になった(めくれた)めくれ障壁部17a(図3参照)が形成される。なお、図2、図3において、前記リンク部16は、直線スリット方向に隣接する単位スリット4の端部スリット3に挟まれた部分により構成され、めくれ障壁部17aは、直線スリット垂直方向に隣接する単位スリット4の端部スリット3に挟まれた部分により構成される。
(実施例1の作用)
前記保護部材13を陶器等の保護対象物に巻き付けた状態で、外力が作用すると障壁部17が力を受け、保護対象物への衝撃を緩和できる。また、作用した外力を複数の障壁部17で受けた場合、障壁部17どうしがリンク部16により連結されているため、各障壁部17の移動が規制されるため、従来技術のように元のシート状の状態に戻り難く、緩衝効果を保持できる。特に、実施例1の保護部材13では、裏面側が上方に向いためくれ障壁部17aが設けられているため、作用する外力はめくれ障壁部17aをさらにめくる力として作用するため、元のシート状の状態に戻り難く緩衝効果が大幅に高まる。この結果、実施例1の保護部材13は、従来の保護部材に比べ緩衝性能を大幅に高めることができる。
また、前記障壁部17が立ち上がっているので、保護対象物に巻き付けた場合、一周目の障壁部17と、上側に巻き付けられる二周目の障壁部17とが係合する(絡み合う)。したがって、テープ等を使用しなくても保護部材13が保護対象物に巻き付けられた状態を保持できるので、包装コストを低減できる。さらに、紙製の保護部材13を使用しているので、ビニール製の気泡シートに比べ、かさばらず、容易に保管できると共に、紙製なので容易にリサイクルすることもできる。
前記保護部材13を陶器等の保護対象物に巻き付けた状態で、外力が作用すると障壁部17が力を受け、保護対象物への衝撃を緩和できる。また、作用した外力を複数の障壁部17で受けた場合、障壁部17どうしがリンク部16により連結されているため、各障壁部17の移動が規制されるため、従来技術のように元のシート状の状態に戻り難く、緩衝効果を保持できる。特に、実施例1の保護部材13では、裏面側が上方に向いためくれ障壁部17aが設けられているため、作用する外力はめくれ障壁部17aをさらにめくる力として作用するため、元のシート状の状態に戻り難く緩衝効果が大幅に高まる。この結果、実施例1の保護部材13は、従来の保護部材に比べ緩衝性能を大幅に高めることができる。
また、前記障壁部17が立ち上がっているので、保護対象物に巻き付けた場合、一周目の障壁部17と、上側に巻き付けられる二周目の障壁部17とが係合する(絡み合う)。したがって、テープ等を使用しなくても保護部材13が保護対象物に巻き付けられた状態を保持できるので、包装コストを低減できる。さらに、紙製の保護部材13を使用しているので、ビニール製の気泡シートに比べ、かさばらず、容易に保管できると共に、紙製なので容易にリサイクルすることもできる。
(折り目形成装置の説明)
図4は実施例1のスリット形成部材の折り目形成装置の説明図である。
図5は図4に示す折り目形成装置で折り目が形成されたスリット形成部材の説明図である。
図4において、実施例1の折り目形成装置21は、対向して配置された一対のローラ支持プレート22,23を有している。各ローラ支持プレート22,23には、スリット形成部材1の折り線を付けたい位置に対応して折り目形成ローラ24,26が回転可能に支持されている。したがって、スリット形成部材1が、ローラ支持プレート22,23の間をスリット垂直方向に通過すると、図5に示す折り目(折り癖)が形成される。
図4は実施例1のスリット形成部材の折り目形成装置の説明図である。
図5は図4に示す折り目形成装置で折り目が形成されたスリット形成部材の説明図である。
図4において、実施例1の折り目形成装置21は、対向して配置された一対のローラ支持プレート22,23を有している。各ローラ支持プレート22,23には、スリット形成部材1の折り線を付けたい位置に対応して折り目形成ローラ24,26が回転可能に支持されている。したがって、スリット形成部材1が、ローラ支持プレート22,23の間をスリット垂直方向に通過すると、図5に示す折り目(折り癖)が形成される。
折り目を形成しないスリット形成部材1から保護部材13を作成する際に、折り線が山折り線11または谷折り線12になる可能性は平等であるため、保護部材13の折り線が図2および図3に示す状態に必ずしもならない。図2,図3に示す所定の折り線とそれとは逆の折り線が混在すると、障壁部17による緩衝効果が低下する可能性があり、従来技術の保護部材よりは緩衝効果は高いが、理想的な保護部材13より緩衝効果が低下する可能性がある。また、美観面からも一様な折り線により形成される模様(パターン)である方が望ましい。しかし、図5に示すようにスリット形成部材1に折り目を形成しておくと、図2、図3に示す所定の折り線が形成された保護部材13を作成することができ、緩衝効果の高い保護部材13を安定して作成することができる。
(スリット形成部材作成装置)
図6は実施例1のスリット形成部材作成装置の説明図である。
図6において、スリット形成部材作成装置31は、単位スリット4が形成される前のシートSを支持するシート支持台32と、スリット形成部材1の単位スリット4のパターンに対応する単位スリット形成刃33を有するスリット形成型34とを有する。したがって、シートSにスリット形成型34をプレスすることによって、図1に示すスリット形成部材1を容易に作製することができる。
図6は実施例1のスリット形成部材作成装置の説明図である。
図6において、スリット形成部材作成装置31は、単位スリット4が形成される前のシートSを支持するシート支持台32と、スリット形成部材1の単位スリット4のパターンに対応する単位スリット形成刃33を有するスリット形成型34とを有する。したがって、シートSにスリット形成型34をプレスすることによって、図1に示すスリット形成部材1を容易に作製することができる。
図7は実施例2のスリット形成部材の説明図であり、実施例1の図1に対応する図である。
図8は実施例2のスリット形成部材を引張った時に形成される折り線の説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。
図9は実施例2の保護部材の要部拡大図である。
なお、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図7において、実施例2のスリット形成部材1′では、単位スリット4′は、端部スリット3′が直線スリット2に対して垂直ではなく外側に傾斜して形成されている。このスリット形成部材1′をスリット垂直方向に引張ると、図8に示すように折り線12′13′が形成され、図9に示す保護部材13′が作成される。図9において、実施例2の保護部材13′は、六角形状のリンク部16′と、実施例1の場合よりもめくれ度合いが大きなめくれ障壁部17a′を有する障壁部17′とを有する。
図8は実施例2のスリット形成部材を引張った時に形成される折り線の説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。
図9は実施例2の保護部材の要部拡大図である。
なお、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図7において、実施例2のスリット形成部材1′では、単位スリット4′は、端部スリット3′が直線スリット2に対して垂直ではなく外側に傾斜して形成されている。このスリット形成部材1′をスリット垂直方向に引張ると、図8に示すように折り線12′13′が形成され、図9に示す保護部材13′が作成される。図9において、実施例2の保護部材13′は、六角形状のリンク部16′と、実施例1の場合よりもめくれ度合いが大きなめくれ障壁部17a′を有する障壁部17′とを有する。
(実施例2の作用)
前記実施例2の保護部材13′では、前記めくれ障壁部17a′のめくれ度合いが大きいため、元の状態に戻りにくい。したがって、実施例2の保護部材13′も高い緩衝効果を有する。
前記実施例2の保護部材13′では、前記めくれ障壁部17a′のめくれ度合いが大きいため、元の状態に戻りにくい。したがって、実施例2の保護部材13′も高い緩衝効果を有する。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H06)を下記に例示する。
(H01)前記実施例1において、L>pとしたが、L=pとしたり、L<pとすることも可能である。なお、L=pとした場合、障壁部17は鉛直に立ち上がるため、外的な衝撃が作用した場合、障壁部17がめくれる側に移動する確率と、元に戻る側に移動する確率が同じため、L>pと同程度の緩衝効果が得られない場合がある。また、L<pの場合、めくれ障壁部17aが形成され難いが、リンク部16による規制により緩衝効果が期待できる。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H06)を下記に例示する。
(H01)前記実施例1において、L>pとしたが、L=pとしたり、L<pとすることも可能である。なお、L=pとした場合、障壁部17は鉛直に立ち上がるため、外的な衝撃が作用した場合、障壁部17がめくれる側に移動する確率と、元に戻る側に移動する確率が同じため、L>pと同程度の緩衝効果が得られない場合がある。また、L<pの場合、めくれ障壁部17aが形成され難いが、リンク部16による規制により緩衝効果が期待できる。
(H02)前記各実施例において、スリット形成部材1、1′を紙により構成したが、布や不織布、金属、ゴム、ウレタン(発泡ウレタン等)、樹脂等の任意の材料により構成することができる。したがって、保護対象物に応じて、軽量で緩衝効果の高い保護部材を提供できる。
(H03)前記実施例において、折り目形成装置21を使用して折り目を形成したが、これに限定されず、例えば、スリット形成型34に、折り目を形成するための刃のない尖端部材を設け、シートSに尖端部材を押し当ててシートSを貫通せずに折り目を付けることも可能である。あるいは、折り目に替えてミシン目を作成することも可能である。
(H04)前記実施例2において、端部スリット3を外側に傾斜させたが内側に傾斜させることも可能である。また、直線スリット2の両端の端部スリット3を対称なスリットにより構成したが、非対称のスリットとすることも可能である。また、直線スリット方向の間隔bやスリット垂直方向間隔pを等間隔に設定したが、不等間隔にすることもできる。
(H03)前記実施例において、折り目形成装置21を使用して折り目を形成したが、これに限定されず、例えば、スリット形成型34に、折り目を形成するための刃のない尖端部材を設け、シートSに尖端部材を押し当ててシートSを貫通せずに折り目を付けることも可能である。あるいは、折り目に替えてミシン目を作成することも可能である。
(H04)前記実施例2において、端部スリット3を外側に傾斜させたが内側に傾斜させることも可能である。また、直線スリット2の両端の端部スリット3を対称なスリットにより構成したが、非対称のスリットとすることも可能である。また、直線スリット方向の間隔bやスリット垂直方向間隔pを等間隔に設定したが、不等間隔にすることもできる。
(H05)前記実施例において、折り目形成装置21を使用して、直線スリット2に垂直方向に山折り線および谷折り線を作成したが、これに限定されず、例えば、リンク部16の両側の折り線(山折り線または谷折り線)に対応して、直線スリット2の延長線上のリンク部16中央に直線スリット2に沿った折り線(山折り線または谷折り線)を作成することも可能である。この折り線により、リンク部16の両側に所定の折り線が形成されやすくなることを確認した。したがって、直線スリット2に垂直な折り線に加え、平行な折り線を形成したり、垂直な折り線を省略して平行な折り線を形成することも可能である。
(H06)前記実施例において、スリット形成部材としては、薄いシートに限定されず、段ボールや厚紙のようなシート状部材やプレート状部材を使用することができ、スリット形成部材の厚みは任意に変更可能である。
(H06)前記実施例において、スリット形成部材としては、薄いシートに限定されず、段ボールや厚紙のようなシート状部材やプレート状部材を使用することができ、スリット形成部材の厚みは任意に変更可能である。
スリット形成部材を引張って保護部材(緩衝包装材)を作成するだけでなく、スリット形成部材を金属材料により構成した場合、金属製のスリット形成板(スリット形成部材)を引張ることで、排水路への物や人の進入を防止するための防護用の金網(いわゆるエキスパンドメタル)を作成できる。したがって、金属製のスリット形成部材を引張ることで、面積の小さなスリット形成部材から、面積が大きく強度(緩衝効果、保護効果)が強いエキスパンドメタルを作成することができる。
また、スリット形成部材を紙やビニール等で形成し、半分に折って両端および一方の側縁を接着剤や縫製等で固着することにより、スリットが形成された袋を作成することができる。例えば、この袋の中に、果物を入れると、果物の容積および重さにより、袋が引張られ、袋のサイズが大きくなると共に、障壁部17が立ち上がり中の物を保護できる。すなわち、袋の中に何も入っていない状態では、コンパクトに収納したり、持ち運びができ、使用時には袋の中に物を入れるだけで緩衝効果があり且つサイズが大きくなる袋を作成できる。
さらに、保護部材を別の平板状シートに貼り付けることにより、強度を持たせたシート状コアを作成できる。また、このシート状コアを袋状に構成して、CDやFD等の保護対象物を封入して保護できる封筒として使用できる。また、スリット形成部材から形成された障壁部17を仕切壁とし、土産物や贈答品の箱の中敷きや仕切部材として使用することも可能である。
また、スリット形成部材を紙やビニール等で形成し、半分に折って両端および一方の側縁を接着剤や縫製等で固着することにより、スリットが形成された袋を作成することができる。例えば、この袋の中に、果物を入れると、果物の容積および重さにより、袋が引張られ、袋のサイズが大きくなると共に、障壁部17が立ち上がり中の物を保護できる。すなわち、袋の中に何も入っていない状態では、コンパクトに収納したり、持ち運びができ、使用時には袋の中に物を入れるだけで緩衝効果があり且つサイズが大きくなる袋を作成できる。
さらに、保護部材を別の平板状シートに貼り付けることにより、強度を持たせたシート状コアを作成できる。また、このシート状コアを袋状に構成して、CDやFD等の保護対象物を封入して保護できる封筒として使用できる。また、スリット形成部材から形成された障壁部17を仕切壁とし、土産物や贈答品の箱の中敷きや仕切部材として使用することも可能である。
1…スリット形成部材、2…直線スリット、3…端部スリット、4…単位スリット、6…非切断部、11…山折り線、12…谷折り線、13…保護部材、16…リンク部、17…障壁部、17a…めくれ障壁部、21…折り目形成装置、22,23…ローラ支持プレート、24,26…折り目形成ローラ、31…スリット形成部材作成装置、32…シート支持台、33…単位スリット形成刃、34…スリット形成型、b…スリット方向間隔、L…端部スリットの幅、p…垂直方向間隔、S…シート。
Claims (6)
- 直線状の直線スリットと、前記直線スリットの両端部に前記直線スリットに対して傾斜して形成された一対の端部スリットと、を有する単位スリットが複数配置されたことを特徴とするスリット形成部材。
- 前記直線スリットの長さをaとし、
前記端部スリットの幅をLとし、
前記直線スリットに沿った直線スリット方向に対して、隣接して配置された前記単位スリットどうしの間のスリット非形成部の幅をbとし、
前記直線スリット方向に垂直なスリット垂直方向に前記単位スリットを配置する間隔をpとした場合に、
前記スリット垂直方向に隣接する前記直線スリットを前記直線スリット方向に(a−b)/2ずらして配置すると共に、L≧pとなるように前記単位スリットを形成したことを特徴とする請求項1記載のスリット形成部材。 - 前記直線スリットに対して垂直な方向または前記直線スリットに沿った方向に折り目が形成されたことを特徴とする請求項1または2記載のスリット形成部材。
- 紙、布、不織布、金属、ゴム、ウレタンおよび樹脂のいずれかの材料により構成されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載のスリット形成部材。
- 請求項1ないし4のいずれか記載のスリット形成部材を前記直線スリットに対して垂直な方向に引張ることにより作成された保護部材。
- 直線状の直線スリットと、前記直線スリットの両端部に前記直線スリットに対して傾斜して形成された一対の端部スリットと、を有する単位スリットを複数形成するためのスリット形成刃を有するスリット形成型と、シートを支持するシート支持台とを有し、前記スリット形成型を前記シートにプレスすることにより前記単位スリットが複数形成されたスリット形成部材を作成するスリット形成部材作成装置。
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|---|---|---|---|
| JP2005109017A JP2006290356A (ja) | 2005-04-05 | 2005-04-05 | スリット形成部材、保護部材およびスリット形成部材作成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2005109017A JP2006290356A (ja) | 2005-04-05 | 2005-04-05 | スリット形成部材、保護部材およびスリット形成部材作成装置 |
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| Date | Code | Title | Description |
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