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JP2006298022A - プラットホーム隙間調整装置 - Google Patents
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JP2006298022A - プラットホーム隙間調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置を大幅に簡素化できて、プラットホームの大掛かりな改造等を必要とせず、かつ万一誤動作により車両が当たっても車両に損傷を与えないプラットホームの隙間調整装置を提供する。
【解決手段】 車両の乗降口の開口幅以上の長さを有しプラットホームPの先端に車両と対面する向きに垂下される可動ステップAと、可動ステップAの下端部を拘束して上下に案内する案内部材9と、同可動ステップの下端部を同案内部材に沿って上下に往復動させる駆動手段4とを備え、可動ステップAの上部を下向き荷重に対し拘束機能を有し車両側から作用する外力に対して拘束機能が解除される複数の多関節リンク部材1a、1bで構成し、可動ステップAの下端部を上昇させたときに多関節リンク部材1a、1bが車両に向かって水平に突出した踏み板1を形成するように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば鉄道の駅等、軌道用車両乗降場において、乗降客の軌道への転落を防止するために、列車の進入に連動してプラットホームの先端と車両の乗降口との隙間を簡単な構造で調整することができる装置に関する。
従来、鉄道の駅において構内に列車が到着したとき、プラットホームに沿う軌道が直線の場合は、各車両とプラットホームとの間に大きな隙間は生じないが、軌道が曲線を描いている場合は、列車の外側に位置するプラットホームでは各車両の中央部に近い出入り口においてプラットホームとの間に大きな隙間が生じ、列車の内側に位置するプラットホームでは各車両の前後両端部に近い出入り口においてプラットホームとの間に大きな隙間が生じる。
本出願人は、先に特許文献1(特開2000−142381号公報)で、車両とプラットホームとの間の隙間を調整する装置を提案している。
図14は、先端に従来の隙間調整装置010を装備したプラットホームを示す平面図である。図において、本装置010は、曲線を描く軌道の外側に位置するプラットホームPに装着し、TはプラットホームPに到着した列車の車両を示す。図15は、この装置の平面図、図16は図15のA−A矢視断面図である。図16(a)は、ステップ板011が垂下した状態を示し、(b)はステップ板011が水平に上昇した状態を示す。
図14のように、曲線軌道に沿って設けられたプラットホームPに列車が到着すると、車両Tの中央付近に位置する乗降ドアDbとプラットホームPとの隙間は大きく、車両Tの端部付近に位置する乗降ドアDaとプラットホームPとの隙間は小さい。そこで各乗降ドアとの隙間を埋めるために、各乗降ドアに対応してプラットホーム先端隙間調整装置010が設置される。
図15及び16において、符号011は、軌道上に停止した車両Tとの隙間を埋める可動式のステップ板(可動踏み板)、012はステップ板011を駆動する駆動機構、013は、駆動機構012を設置するためにプラットホームPの上面に設置された凹所、014は、プラットホームP上面に着脱可能に取り付けられて凹所013を塞ぐ上蓋(蓋体)である。
ステップ板011は、プラットホームPに停止する車両Tに対して平行に配置されたピン015に軸支され、ピン015の両端は、プラットホームPを成すコンクリート構造体に支持されている。ステップ板011は、ピン015まわりに旋回可能とされ、通常は自重により垂下した状態となっている。また列車の進行方向に平行なステップ板011の幅は、乗降ドアDの幅Lに車両停止精度Sの2倍を加えた大きさとなっている。
駆動装置012は、図16に示すように、プラットホームPの先端から前方に出没可能とされ、前方に出没する過程でステップ板011に下面側から当接する位置に設けられたスライド機構016と、スライド機構016を作動させステップ板011を押して上方に回動させる原動機017とから構成されている。
スライド機構016の先端には、ステップ板011を押し出すに際してステップ板011の旋回が支障なく行なわれるように、ステップ板011の下面に当接して転動するローラ016aが設けられている。
凹所013は、プラットホームPを成す上記コンクリート構造物をくり抜いて形成されており、その内面には、ステップ板011から駆動機構012を介してプラットホームPに作用する荷重を分散させるスライド機構受け(座板)018が設置されている。
スライド機構受け018の上縁には外方に折り返し部018aが設けられており、スライド機構受け018は、折り返し部018aに形成されたボルト穴を通して螺入されたボルト(図示略)によりプラットホームPに固定されている。
かかる装置において、プラットホームPに列車が到着したことが確認されると、原動機017が作動されてスライド機構016が前方にスライドする。スライド機構016は、前方に突出する過程でステップ板011に下面側からローラ16aを当接させた状態でステップ板011を押して上方に回動させる。
ステップ板011は、ステップ機構016が前方に移動した状態でプラットホームPの上面とほぼ面一となり、プラットホームPと車両Tとの隙間が埋まり、乗客は、ステップ板011を橋渡しにして乗降を行なう。
このときステップ板011にかかる荷重は、ステップ機構016を介してプラットホームPに作用するが、この荷重はスライド機構016の自重も含めてスライド機構受け018により分散される。
乗客が乗降を終えると、再び原動機017が作動されてスライド機構016が後方にスライドし、これに追従してスライド板011は下方に回動して垂下した状態に戻り、列車の出発、通過が可能となる。
また特許文献2(特許第2654985号公報)には別な構成を有する隙間調整装置が開示されている。図17及び図18はこの装置の横断側面図であり、図17は可動踏板024が垂下した状態を示し、図18は可動踏板024が水平に位置した状態を示す。図において、プラットホームPの所定位置の先端に平板状の可動踏板024の一端を90度旋回自在にヒンジ035を介して取付板023に枢着し、一方プラットホームPの下面に減速機付電動機030が据え付けられ、電動機030の回転軸030aに設けられたクランク031がコネクチングロッド032を介し可動踏板024の結合部033に伝えられ、可動踏板024はヒンジ035を中心に起き上がりあるいは垂下の動作を行なう。
クランク031の回転は180度を越す動きを可能とし、クランク031の死点に相当する位置を越すとともに、それ以上は回転させないために、円形板より外方に一部が突出する円弧状のストッパ034を備え、これによって外力で逆戻りしないロック作用をもたせている。
かかる構成において、車両がプラットホーム02の定位置に停止したときのみクランク031の回転により可動踏板024をプラットホームPと同一レベルで水平に位置させ、車両とプラットホームとの隙間を少なくする。
特開2000−142381号公報 特許第2654985号公報
特許文献1に開示された装置は、上蓋014を取り外すことにより、駆動機構012を露出させることができ、メンテナンスをプラットホームP上で実施することができ、整備性の向上が図れ、またステップ板011にかかる荷重ならびにスライド機構016の自重がスライド機構受け018により分散されるので、プラットホームPへの荷重負担が軽減されて耐久性が向上する等の長所を有するが、装置が大掛かりになるとともに、万一誤動作が生じて、ステップ板011が後退する前に車両Tが始動を開始して、ステップ板011に当たった場合は、車両Tに損傷を与えてしまうという問題がある。
特許文献2に開示された装置は、可動踏板024が1枚の板で構成されているため、プラットホームPの先端部と車両との隙間が変動した場合には対応できない。また可動踏板024に対する乗降客の負荷が直接電動機030に加わり電動機030の駆動力によって可動踏板024を直接支持しているため、電動機030に過大な負荷がかかるという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、装置を大幅に簡素化できて、プラットホームに設置する場合に、プラットホームの大掛かりな改造等を必要とせず、かつ車両とプラットホームとの隙間寸法が変動しても対応できるとともに、万一誤動作により車両が始動を開始して、隙間調整装置に当たっても車両に損傷を与えない隙間調整装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の隙間調整装置は、
プラットホームから乗客の転落を防止するためにプラットホームと車両との隙間を調整する装置において、
車両の乗降口の開口幅以上の長さを有しプラットホームの先端に車両と対面する向きに垂下される可動ステップと、
同可動ステップの下端部に設けた駆動手段とを備え、
前記可動ステップの少なくとも上部を下向き荷重に対し拘束機能を有し車両側から作用する外力に対して拘束機能が解除される複数の多関節リンク部材で構成し、
前記可動ステップの下端部を上昇又は回転させたときに前記多関節リンク部材が車両に向かって水平に突出した踏み板を形成するように構成したことを特徴とする。
本発明装置においては、前記構成を有する可動ステップを通常はプラットホームの先端に車両と対面するように垂下させておき、車両がプラットホームに進入してきて停止し、乗降客が乗降口から乗降する場合に、予め前記駆動手段により多関節リンク部材で構成される可動ステップの下端部を上昇又は回転させ、下向き荷重に対し拘束機能を有する前記多関節リンク部材の作用により、車両の乗降口に対応した位置に車両側に突出した水平な踏み板を形成する。乗降口が開くと、乗客はこの踏み板を踏んで乗降する。
また乗客が乗降を終え、乗降口が閉まると、前記駆動手段を操作して可動ステップの下端部を下降または上昇の場合と逆回転させ、可動ステップを垂下させる。これによって可動ステップが下降して前記踏み板が解消され、列車の始動に支障をきたさすことがない。
本発明装置において、踏み板を構成する可動ステップの少なくとも上部を下向き荷重に対し拘束機能を有し車両側から作用する外力に対して拘束機能が解除される複数の多関節リンク部材で構成したことにより、下向き荷重に対する拘束機構により、踏み板に乗客が乗ってもそれに耐え得る十分な強度を保有させることができるとともに、可動ステップの下端部の上昇ストローク又は可動ステップの下端部の回転角度を変えるだけで、水平な踏み板の車両側への突出寸法をプラットホームと車両との隙間寸法に応じて所望の値に変えることができる。
また誤動作により車両が可動ステップに接触した場合、車両による外力に対して、踏み板を構成する多関節リンク部材が折れ曲がり、後ろに後退するため、接触による衝撃を緩和することができる。
本発明装置において、好ましくは、前記駆動手段が、可動ステップの下端部を拘束して上下に案内する案内部材と、可動ステップの下端部を同案内部材に沿って上下に往復動させる駆動機構とから構成する。この構成では、可動ステップの下端部を前記駆動手段により上昇させて、プラットホームと車両間に水平な踏み板を形成する。この場合可動ステップの下端部の上昇ストロークを変えるだけで、水平な踏み板の車両側への突出寸法をプラットホームと車両との隙間寸法に応じて所望の値に変えることができる。
あるいは好ましくは、前記駆動手段が、同可動ステップの下端部に出力軸を連結した電動モータで構成する。この構成では、前記電動モータにより可動ステップの可動ステップ端部を回転させることにより、プラットホームと車両間に水平な踏み板を形成する。この場合可動ステップの下端部の回転角度を変えるだけで、水平な踏み板の車両側への突出寸法をプラットホームと車両との隙間寸法に応じて所望の値に変えることができる。
また本発明装置において、好ましくは、下向き荷重に対する拘束機能として、前記多関節リンク部材が水平な踏み板を形成するときに互いに端面が付き合わされるストッパプレートを各多関節リンク部材に設ける。
また本発明装置において、好ましくは、下向き荷重に対する拘束機能として、前記多関節リンク部材間を下面側でヒンジし、同多関節リンク部材が水平な踏み板を形成するときに多関節リンク部材の端面が互いに突き合わされるように構成する。
また本発明装置において、好ましくは、前記踏み板の先端に緩衝用弾性ゴムを装着し、万一誤動作により車両が可動ステップに当たっても同弾性ゴムに緩衝作用を生じさせ、衝突の衝撃を軽減させるようにする。
本発明によれば、車両の乗降口の開口幅以上の長さを有しプラットホームの先端に車両と対面する向きに垂下される可動ステップと、同可動ステップの下端部に設けた駆動手段とを備え、前記可動ステップの少なくとも上部を下向き荷重に対し拘束機能を有し車両側から作用する外力に対して拘束機能が解除される複数の多関節リンク部材で構成し、前記可動ステップの下端部を上昇又は回転させたときに前記多関節リンク部材が車両に向かって水平に突出した踏み板を形成するように構成したことにより、隙間調整装置の基本構成は、複数の多関節リンク部材を含む可動ステップと、可動ステップの下端部に設けた駆動手段のみで済み、簡単な構成で乗客の重量に耐え得る十分な強度の踏み板を形成できるとともに、従来の装置と比べて装置全体の構成を大幅に簡素化することができ、プラットホームに取り付けるに際しても、その施工作業を大幅に軽減することができる。
従って前記可動ステップの重量も軽くて済むため、可動ステップの昇降速度を速くすることができるとともに、可動ステップの下端部の上昇ストローク又は回転角度を変えるだけで、多関節リンク部材によって形成される水平な踏み板の車両側への突出寸法を可変とすることができるので、プラットホームと車両との隙間寸法が変わっても対応することが可能となる。
また誤動作により車両が可動ステップに接触した場合、多関節リンク部材が車両側から作用する外力に対して拘束機能が解除される構成を有するため、車両による外力に対して、水平な踏み板を構成する多関節リンク部材が折れ曲がり、後ろに後退するため、接触による衝撃を緩和することができる。
また好ましくは、下向き荷重に対する拘束機能として、前記多関節リンク部材が水平な踏み板を形成するときに互いに端面が突き合わされるストッパプレートを各多関節リンク部材に設けたことにより、あるいは下向き荷重に対する拘束機能として、前記多関節リンク部材間を下面側でヒンジし、同多関節リンク部材が水平な踏み板を形成するときに多関節リンク部材の端面が互いに突き合わされるように構成したことにより、さらに簡素な構成により、本発明の前記各作用効果を奏することができる。
また好ましくは、前記踏み板部の先端に緩衝用弾性ゴムを装着し、万一誤動作により車両が可動ステップに当たっても同弾性ゴムに緩衝作用を生じさせ、衝突の衝撃を軽減させることができる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載される寸法、材質、形状、その相対位置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明装置の第1実施例に係わる斜視図、図2は、前記第1実施例の組み立て中を示す一部拡大斜視図、図3は、図2のIII部の拡大断面図、図4は、前記第1実施例における踏み板部の斜視図、図5は、図4のV部の拡大断面図、図6は、前記第1実施例の装置の作動手順図である。
図1において、Aは本発明装置の可動ステップであり、可動ステップAのうち上部が踏み板1を構成する。1a及び1bはそれぞれ分離した踏み板片であり、端板2によって互いに回動可能に連結されている。3は、その一端が踏み板片1aの先端と互いに回動可能に連結された支持板で、支持板3の他端は、連結具12によって連結棒6に接続されている。4は踏み板片1a、1bを図1に示すような水平位置又は垂下された状態に移動するモータで、モータ4の回転軸にネジ棒10が連結され、ネジ棒10は基台11によって垂直方向に設置されている。
5は、ネジ棒10に螺合した摺動体で、ネジ棒10の回転により上下に移動する。6は摺動体5に水平方向に連結された連結棒で、連結棒6の両端にはブラケット7が連結され、ブラケット7は、上下方向に貫通孔が設けられて、同貫通口に案内棒9が摺動可能に嵌合しており、ブラケット7は、摺動体5の上下動とともに案内棒9に沿って上下動する。
本実施例の隙間調整装置は、プラットホームPの軌道側に面する前面に設けられた空間sに収納されており、空間sの上部開口fは、通常プラットホームPと同一平面をなす蓋(図示略)によって密閉される。またモータ4のメンテナンスを行なうために、モータ4近辺のみの空間f1を開閉する蓋を別体に設けてもよい。
8は、空間Sの両隅に設けられた支柱であり、図2に示すようにその上部には端板2をリンクピン21によって回動可能に軸支した支持枠14が取り付けられている。13は、踏み板片1aの先端側に取り付けられた緩衝用の弾性ゴムである。
図2〜5は、踏み板片1a、1b部分の骨組み構造を示す拡大図である。図2は踏み板片1a、1bの組み立て中の斜視図であり、支持枠14に端板2がリンクピン21によって回動可能に連結され、これら端板2間に丸棒22が複数列装架されている。また端板2の先端部分にはリンク棒23が装架されており、リンク棒23は、リンクピン21によって支持板3と互いに回動可能に連結されている。24は、踏み板片1a及び1bが互いに水平な状態のときに一対のストッパプレート24a及び24bの端面が互いに対面した状態でそれぞれ2列の丸棒22に固設されてなるストッパである。
図3は図2のIII部拡大断面図であり、ストッパ24は、図3に示すように、ストッパプレート24a及び24bが端面を互いに対接した状態で取り付けられている。25は、ストッパプレート24a及び24bの端面間の隙間を調節するため介装されたシムである。
このような骨組み構造に、図4に示すように、踏み板1a及び1bが被覆固定されて第1実施例の踏み板1を構成する。緩衝用弾性ゴム13は、図5に示すように、板ゴムが弧状にリンク棒23にボルト26で取り付けられてなる。板ゴムに設けられた長尺孔(図示略)へのボルト26の取り付け位置を変更することにより、取り付け長さを変更することができる。
かかる構成の第1実施例において、図6に基づいてその作動手順を説明する。列車がプラットホームPに接近していないときは、図6(a)に示すように、可動ステップAは、プラットホームPの軌道側に面する前面に垂下された状態となっている。列車がプラットホームPに進入後、列車の運転台からの車両停止指令に連動させて、あるいはプラットホームP側で車両の進入を検知しそれに連動させる等の手段により隙間調整装置を作動させるようにする。これにより図6(b)に示すように、モータ4が作動して、摺動体5が上昇し、それに伴って可動ステップAが立ち上がる。列車が停車し、車両の乗降口が開口する以前に、図6(c)のように踏み板1a及び1bからなる踏み板1を水平位置に到達させるようにする。
図6(c)に示すように、踏み板1が水平位置まで到達して、車両側に突出すると、モータ4を停止させ、踏み板1をその位置に固定する。このときストッパプレート24a及び24bの端面が互いに突き合わされた状態であるので、乗降客がその上に乗ってもそれを支える十分な強度を有する。なお図6(d)に示すように、車両側の方向から踏み板1に外力gが加わると、踏み板片1a及び1bが互いに折れ曲がるので、踏み板が損傷することはない。
例えば踏み板のプラットホームPの前面から車両側への突出寸法は、150mm、踏み板の長さは2000mm等に設定される。踏み板の長さは、乗降口の幅よりも長くする。
乗客が乗降を終え、車両の乗降口が閉じた後、列車の運転台からの車両始動指令に連動させて、あるいはプラットホームPで車両の始動を検知して、その検知信号に連動させる等の手段により、可動ステップAを下降させる。
第1実施例によれば、踏み板1は軽量にできているので、モータ4によって瞬時に(例えば1秒)に立ち上げることができる。また踏み板1が水平に位置しているときは、ストッパプレート24a及び24bの端面が互いに突き合わされ、互いの反力により水平状態を保っているので、乗降客が踏み板1の上に乗ってもそれを支える十分な強度を有する。例えば前記寸法の踏み板では、450kgの重量に耐え得ることができる。
第1実施例の装置は、全体として装置が簡素化されており、プラットホームPの大掛かりな改造を要しない。またプラットホームPに形成された開口f1を覆う蓋を開けるだけで、モータ4のメンテナンスを容易にできる。また踏み板1の先端には緩衝用弾性ゴム13が装着されているので、誤動作により車両が踏み板1に接触したとしても、弾性ゴム13によってその衝撃が緩和され、また車両側の外力に対して踏み板片1a、1bが折れ曲がるので、車両に損傷を与えることはない。
次に本発明装置の第2実施例を図7〜9に基づいて説明する。図7及び8は、プラットホームPに装着された第2実施例の装置の側面図である。図において、31は、複数の細長い踏み板片31aが互いに回動可能に連結されてなる踏み板で、その一端はプラットホームPの軌道側前端面の最上部に接続され、他端は1枚板からなる支持板32の一端に接続されている。踏み板31と支持板32とで可動ステップBを構成する。支持板32の他端は、ローラ34を有する摺動台車33に接続されている。摺動台車33は、支柱35に形成された案内レール36に案内されて上下に摺動する。
摺動台車33は、駆動ホィール37及び従動ホィール38間に巻回されたベルト(又はチェーン)39に接続され、ホィール37、38の回動により上下動する。40は、その回動軸が駆動ホィール37に連結され、駆動ホィール37を回動するモータである。ホィール37、38及びモータ40等の機器は、プラットホームPの軌道側前面を形成した凹部に設置され、支柱35によって支持される基台(図示略)に支持されている。
かかる第2実施例の装置において、踏み板31及び支持板32からなる可動ステップBは、列車がプラットホームPに接近していないときは、摺動台車33が下方に降下することによって垂下した状態となっている。
列車がプラットホームPに進入後、列車の運転台からの停止指令に連動して、あるいはプラットホームPに設けられた検知器からの指令により、モータ40が作動して、摺動台車33が案内レール36に沿って上昇を開始する。
板片31aは、車両の乗降口の幅より大きな長さ、例えば2000mmを有する。そして図8に示すように踏み板31が水平に位置した状態になったところで摺動台車33を停止し固定する。なお図8は、モータ40の図示が省略されている。
図9は踏み板31の断面図である。図において、支柱35に取り付けられた支持フレーム41に踏み板片31aが支軸42を中心として回動可能に支持されている。踏み板片31a同士は、踏み板片31aの下面に設けられたヒンジ43の固定板44で互いに回動可能に接続されている。踏み板31は、水平に位置されているときは、踏み板片31aの端面31b同士が付き合わされた状態となっており、踏み板31に乗客が乗っても両側の踏み板片31aから端面31bに加わる反力により踏み板31は水平に保持される。
乗客が乗降を終え、車両の乗降口が閉じた後、列車の運転台からの始動指令に連動して、あるいはプラットホームPに設けられた検知器からの指令により、モータ40が作動して摺動台車33が下降し、可動ステップBが元の垂下した状態にもどる。
第2実施例によれば、第1実施例の作用効果に加えて、さらに摺動台車33の摺動高さを調整することにより、プラットホームPと車両Tとの隙間に応じて踏み板31の車両側への突出寸法を調節できるという作用効果を奏することができる。
次に本発明装置の第3実施例を図10〜13に基づいて説明する。図10は、第3実施例の平面図、図11は、図10のXI−XI断面側面図、図12の(a)は、第3実施例の多関節部の立面図、(b)は同平面図、(c)は関節片61の斜視図、図13は、第3実施例の可動ステップの作動状況を順を追って示す説明図である。
図10〜11において、51は、プラットホームPに設けられた空間Sを覆う覆い板であり、図10に示すように、空間S及び覆い板51ともに駆動モータ設置部のみに設けられた小規模なものとなっている。
52は、多数の関節片61が互いに接続されて構成された多関節部であり、多関節部52の一端は、両端がプラットホームPに水平方向に装架された支軸53に正逆両方向に回動可能に軸支され、他端が空間Sに設けられたサーボモータ54のモータ軸54aに連結されている。55は、多関節部52の上面側関節片61に設けられた踏み板であり、可動ステップCが作動状態の時に覆い板51の上面と同一水準の平面を形成する。56は、可動ステップCが作動状態に時に軌道側先端部に配置される関節片61に設けられた緩衝ゴムである。
なお図10に示すように、サーボモータ54は、モータ軸54aの両側に2個設けられているとともに、可動ステップCが長手方向において真ん中から2分割され、2分割された多関節部52は、それぞれの可動ステップCにおいて2列ずつ設けられている。
次に関節片61の構成を図12により説明する。多関節部52を構成する各関節片61は、左右の側板62、62が上板63及び底板64で連結され、左右の側板62は、それぞれ円筒状の突起65及び円孔66を有する。各関節片61の円筒突起65は隣りの関節片61の円孔66と互いに遊嵌することによって、多数の関節片61が連結した多関節部52が構成される。
各関節片61が互いに連結した状態で上方から力aが加わると、各関節片61に設けられた爪67が隣りの関節片61の底板64の上面に当たり、これによって平面状を成した状態で上方からの荷重に対して剛性を有する平板を形成する。
一方下方からの力bが加わると、円筒突起65と円孔66とは遊嵌されているので、、図11に示すように所定角度まで折れ曲がるように構成されている。
かかる構成の第3実施例において、図13に基づいてその作動手順を説明する。列車がプラットホームPに接近していないときは、図13(a)に示すように、可動ステップCは、下方に垂下した状態となっている。
列車がプラットホームPに進入後、列車の運転台からの車両停止指令に連動させて、あるいはプラットホームP側で車両の進入を検知しそれに連動させる等の手段により隙間調整装置を作動させるようにする。これにより図13(b)に示すように、サーボモータ54が作動して、モータ軸54aを矢印c方向に回転して可動ステップCを上昇させる。
その後サーボモータ54のモータ軸54aをさらに矢印c方向に回転させると、図13(e)に示すような作動状態になってサーボモータ54を停止する。この状態で列車がプラットホームPに進入停止し、乗降口が開いて乗降客が可動ステップCを踏み台として乗降する。
またこの作動状態で、可動ステップCが図13(e)に示すように垂直方向下向きの外力g1を受けても、多関節部52はそれに抗する十分な剛性を有し、図(e)のような平板形状を保つことができる。
なお可動ステップCが図13(e)に示す作動状態に到達したときのサーボモータ54の作動停止の制御は、リミットスイッチ等の位置検知手段を設けて、可動ステップCが図13(e)の作動状態になった時に位置検知手段を作動させてサーボモータ54を停止させてもよいし、あるいは予めモータ軸54aの回転量を設定しておき、設定された回転量となった時にサーボモータ54を停止させるようにしてもよい。
また図13(f)に示すように軌道側から作用する外力g2を受けた場合、図13(f)〜(j)に示すように、容易に折れ曲がり、プラットホームP側に後退することができる。従って誤動作により可動踏板Cが作動状態のまま列車が進入してしまい、可動ステップCに衝突した場合でも、可動ステップCは列車に対して大きな衝撃又は損傷を与えることがない。
本第3実施例では、可動ステップCが作動状態のときその先端に位置する関節片61には緩衝ゴム56が取り付けられているので、何らかが衝突した場合の衝撃を和らげることができる。
第3実施例によれば、サーボモータ54を作動させ、多関節部52からなる可動ステップCの一端に取り付けたモータ軸54aを回転させることにより、可動ステップCを垂下状態から作動位置に変更することができるので、可動ステップCの駆動機構としては実質的にサーボモータのみで済み、装置構成が極めて簡素化される。
またサーボモータ54のモータ軸54aの回転量を変えるだけで、可動ステップCの軌道側での突出量を容易に変更できる。
さらに多関節部52が図12に示すような関節片61で構成されるので、サーボモータ54の回転によって容易に踏み台を形成できるとともに、踏み台に対する上方からの荷重に対して十分な剛性及び強度を保持することができる。
また装置全体の構成が簡素化されるので、プラットホームの大掛かりな改造工事を要せず、施工工事が簡単に済むという利点がある。
以上説明したように、本発明によれば、装置を大幅に簡素化できて、プラットホームに設置する場合に、プラットホームの大掛かりな改造等を必要とせず、かつ可動ステップの軌道側への突出量を容易に調整できるとともに、万一誤動作により車両が始動を開始して、隙間調整装置に当たっても車両に損傷を与えない隙間調整装置を提供することができる。
本発明装置の第1実施例に係る斜視図である。 前記第1実施例における踏み板部分の組み立て中を示す斜視図である。 図2のIII部の拡大断面図である。 前記第1実施例の踏み板部分を示す斜視図である。 図4のV部の拡大断面図である。 前記第1実施例の作動手順を示す説明図である。 本発明の第2実施例に係る側面図(踏み板下降時)である。 本発明の第2実施例に係る側面図(踏み板上昇時)である。 前記第2実施例の踏み板部の拡大断面図である。 本発明装置の第3実施例の平面図である。 図10のXI−XI断面側面図である。 (a)は、前記第3実施例の多関節部の立面図、(b)は同平面図、(c)は関節片61の斜視図である。 前記第3実施例の可動ステップの作動状況を順を追って示す説明図である。 従来のプラットホーム隙間調整装置を装備したプラットホームを示す平面図である。 従来のプラットホーム隙間調整装置の平面図である。 図15のA−A矢視断面図である。 従来の別なプラットホーム隙間調整装置において可動踏板024が垂下した状態を示す横断側面図である。 図17の従来装置において可動踏板024が水平に位置した状態を示す横断側面図である。
符号の説明
A、B、C 可動ステップ
1a、1b 踏み板片
2 端板
3 支持板
4 モータ
5 摺動体
6 連結棒
7 ブラケット
8 支柱
9 案内棒
10 ネジ棒
11 基台
12 連結具
13 緩衝ゴム
14 支持枠
21 リンクピン
22 丸棒
23 リンク棒
24 ストッパ
24a、24b ストッパプレート
25 シム
26 ボルト
31 踏み板
31a 踏み板片
31b 端面
32 支持板
33 摺動台車
34 ローラ
35 支柱
36 案内レール
37、38 ホィール
39 ベルト又はチェーン
40 モータ
41 支持フレーム
42 支軸
43 ヒンジ
44 固定板
51 覆い板
52 多関節部
53 支軸
54 サーボモータ
54a モータ軸
55 踏み板
56 緩衝ゴム
61 関節片
62 側板
63 上板
64 底板
65 円筒突起
66 円孔
67 爪
g1 乗降客の荷重
g2 外力

Claims (6)

  1. プラットホームから乗客の転落を防止するためにプラットホームと車両との隙間を調整する装置において、
    車両の乗降口の開口幅以上の長さを有しプラットホームの先端に車両と対面する向きに垂下される可動ステップと、
    同可動ステップの下端部に設けた駆動手段とを備え、
    前記可動ステップの少なくとも上部を下向き荷重に対し拘束機能を有し車両側から作用する外力に対して拘束機能が解除される複数の多関節リンク部材で構成し、
    前記可動ステップの下端部を上昇又は回転させたときに前記多関節リンク部材が車両に向かって水平に突出した踏み板を形成するように構成したことを特徴とするプラットホーム隙間調整装置。
  2. 前記駆動手段が、前記可動ステップの下端部を拘束して上下に案内する案内部材と、同可動ステップの下端部を同案内部材に沿って上下に往復動させる駆動機構とからなることを特徴とする請求項1記載のプラットホーム隙間調整装置。
  3. 前記駆動手段が、前記可動ステップの下端部に出力軸を連結した電動モータであることを特徴とする請求項1記載のプラットホーム隙間調整装置。
  4. 下向き荷重に対する拘束機能として、前記多関節リンク部材が水平な踏み板を形成するときに互いに端面が付き合わされるストッパプレートを各多関節リンク部材に設けたことを特徴とする請求項1記載のプラットホーム隙間調整装置。
  5. 下向き荷重に対する拘束機能として、前記多関節リンク部材間を下面側でヒンジし、同多関節リンク部材が水平な踏み板を形成するときに多関節リンク部材の端面が互いに突き合わされるように構成したことを特徴とする請求項1記載のプラットホーム隙間調整装置。
  6. 前記踏み板の先端に緩衝用弾性部材を装着したことを特徴とする請求項1記載のプラットホーム隙間調整装置。
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