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JP2009538459A - 近赤外線吸収用pdpフィルタ - Google Patents
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JP2009538459A - 近赤外線吸収用pdpフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は近赤外線吸収用PDPフィルタに関するもので、より詳しくは、PDP(Plasam Display Panel)から放出される近赤外線を遮断するため2〜3種またはそれ以上の多くの種類の染料を多量に使用する方式である従来の近赤外線吸収用PDPフィルタに比べて改善された方式のフィルタとして使用される染料の種類と量を効果的に低減したPDPフィルタに関する。
【解決手段】本発明のPDPフィルタは、近赤外線に対する最大吸収波長が880〜1000nm、好ましくは900〜960nmの染料を含むことを特徴とする。
本発明による場合にはPDPフィルタの生産性が向上し、製造コストが低減するだけでなく、不要な染料による光透過率の減少などの問題も防止できる。
【選択図】図4

Description

本発明は近赤外線吸収用PDPフィルタに関するもので、より詳しくは、PDP(Plasma Display Panel)から放出される近赤外線を遮断するため2〜3種またはそれ以上の多くの種類の染料を多量に使用して広いNIR領域を遮断する方式である従来の近赤外線吸収用PDPフィルタに比べて改善された方式のフィルタとして使用される染料の種類と量を画期的に低減したPDPフィルタに関する。
図1に図示した通り、PDP表面からは種々の帯域の波長を有した電磁気波が発生するが、近赤外線(Near Infrared Ray、簡単にNIR)もその一つである。近赤外線とは、赤外線の波長に近接するほど長い波長を有する電磁気波をいうが、PDPからは約800〜1000nmの範囲の波長を有した電磁気波が主に放出される。
ところが、上記近赤外線は家庭用電子機器、例えば、オーディオ装置、エアコン、ビデオまたはTVなどの装置を作動させるリモートコントローラの作動波長と重なる波長を有する。従って、PDPから放出する近赤外線は電子機器の誤作動の原因となる恐れがあるため、PDP表面からの放出を積極的に抑制する必要がある。
従って、PDPの表面に付着するPDPフィルタには近赤外線吸収層が含まれるが、上記近赤外線吸収層は、基材(base material)と共にPDP表面から放出される近赤外線の波長範囲を吸収できる染料を含むフィルム形態であるか、或いは銀とITOなどを薄膜に交差蒸着したスパッタフィルム(sputter film)の形態を有する。
PDPフィルタは、反射防止層、電磁波遮蔽層、近赤外線遮蔽層、色補正層などで構成される。このような機能性層がそれぞれ独立したフィルムとして存在したり、2つ以上の機能が単一フィルムに合わされた複合フィルム形態で存在することもある。機能性層がそれぞれ独立したフィルムとして存在する場合は製品構造も複雑になり、これをそれぞれ合板するための工程も多くなるという問題があるため、PDPフィルタの製造社は種々の機能の複合化を通して製品の構造を単純化しようと努めている。
PDPフィルタの構造の単純化を通した製造コストの低減方案の一つとして、各フィルムを合板するとき必須として使用されるPSAに機能を与える方法がある。色補正用染料をPSAに含ませた製品は既に常用化して適用されており、さらに近赤外線吸収染料をPSA内に含ませるための試みも増えている。
現在、近赤外線吸収染料を使用して作られる近赤外線フィルムは大体、可視光線透過率に優れ、比較的広い領域(900〜1100nm)の近赤外線を遮蔽するジインモニウム(Diimmonium)系染料を含んでおり、850nm領域を吸収する染料で吸収特性の足りない波長領域を補完する方式で作られる。しかし、このジインモニウム系染料は耐久性に弱く、Tgが80℃以上のバインダー(binder)内でのみ耐久性が保持されるという短所がある。従って、適用できるバインダー(binder)に制約が多く、さらにTgが0℃以下であるしかないPSA内では耐久性が非常に不安である。
従って、NIR層をTgが80℃以上のバインダーを使用して別途の基材にコーティングせず、PSA層に含ませPDPフィルタの構造を単純化するためには、ジインモニウム系染料を含まない近赤外線フィルムを開発しなければならない。しかし、ジインモニウム系染料以外の近赤外線染料は染料の吸収領域が相対的に非常に狭いという短所があるため、PDPフィルタとして使用されるときの波長による効率を考えて近赤外線遮蔽領域を最少化、集中化する必要がある。
その一つとして、特許文献1には、上記のような800〜1000nm帯の波長を吸収するためのフィルタの一例として、800〜920nmの最大吸収波長を有するフタロシアニン(I)と920nm以上の最大吸収波長を有するフタロシアニン(II)を利用することを特徴とする近赤外線吸収フィルタが開示されている。また、上記フタロシアニン(I)またはフタロシアニン(II)も、その作動波長帯域別に細分化して狭い波長範囲で最大吸収波長を有する2種以上のフタロシアニンからなることを特徴としている。上記特許文献1に記載されたように、種々の染料を使用する理由は、広い範囲の波長を全て吸収できる染料は現在まで開発され報告された例が無いためである。
しかし、上記特許文献1による場合には、染料の種類が多くなり染料の追加による工程が複雑となり、各波長帯域別に近赤外線吸収効果を奏することができるよう最少量以上の染料を使用しなければならないため、結局、染料の種類が多くなると全体的な染料の使用量が増加するしかないという問題があった。即ち、染料の使用量が増加するとフィルタのコストが上昇するだけでなく、多量の染料により近赤外線以外の可視光線などの透過率も共に低下して画質が低下するという問題が生じる。
従って、染料の種類と使用量は減少する必要があり、可能であれば一種類の染料のみ使用しても十分な近赤外線吸収効果を有するPDPフィルタを備える必要がある。
特許文献2にはPDPフィルタとして800〜900nmの波長帯域で作動可能なプラズマディスプレイフィルタが開示されている。上記狭い波長帯域で作動する場合には、上述の特許文献1よりは少ない種類の染料を使用することができ、従って、上記特許文献1による問題点をある程度解決することが出来る。本技術はリモートコントローラの受信帯域が800〜900nmに制限される場合に適用可能なもので、現在使用されるリモートコントローラ受信器のように受信帯域が800〜1100nmと広い場合には900nmを超える波長帯から放出される光は吸収できないため、上記波長帯から放出される光による誤作動は防止し難いという問題があり得る。
従って、現在まで提案された如何なる技術も少量の染料のみ使用して可視光線の透過率は高く保持しながらも近赤外線による機器の誤作動を防止することが出来る解答を提示したことはない。
日本特許公開公報2004−309655号 米国特許公報5,804,102号
本発明は上記の問題点を解決するためのもので、近赤外線(NIR)遮蔽波長領域を最少化しながもPDPによるリモートコントローラ送受信信号干渉防止という近赤外線遮蔽フィルムの機能は同一水準以上に維持し、近赤外線遮蔽波長領域を最少化することにより、染料の使用量や使用染料の数を最少化してコストの面で長所を有し、また最少化した染料の使用により可視光線領域の透過率の損失が最少化した高性能の近赤外線吸収用PDPフィルタを提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明のPDPフィルタは、近赤外線に対する最大吸収波長が880〜1000nmの染料を含むことを特徴とする近赤外線吸収用PDPフィルタである。
この際、上記染料の最大吸収波長は900〜960nmであることがより好ましい。
また、880〜1000nmの波長帯域の光透過率が800〜880nm波長帯域の光透過率に比べて10%point以上低いことが効果的で、883nmの光透過率が824nmの光透過率に比べて10%point以上低いことがより好ましい。
そして、880〜920nm波長帯域の光透過率と980〜1000nm波長帯域の光透過率の差の絶対値が5%point以下であることが好ましい。
上記本発明の有利な効果を達成するのに好ましい染料は、シアニン(Cyanine)系、フタロ/ナフタロシアニン(Phthalo/Naphthalocyanine)系、金属錯物の中から選択された1種または2種以上であることが出来る。
そして、上記金属錯物染料は下記の化学式1または2の構造を有する化合物であることが良い。
Figure 2009538459
(上記化学式1において、A1〜A8はそれぞれ独立して水素、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、チオシアナト、シアナト、アシル、カルバモイル、アルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、置換または非置換されたアルキル、置換または非置換されたアリール、置換または非置換されたアルコキシ、置換または非置換されたアリールオキシ、置換または非置換されたアルキルチオ、置換または非置換されたアリールチオ、置換または非置換されたアルキルアミノ、置換または非置換されたアリールアミノ、置換または非置換されたアルキルカルボニルアミノまたは置換または非置換されたアリールカルボニルアミノ基で、上記置換基はハロゲン原子、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基または炭素数1〜16のアルキルアミノ基で、Y1とY2はそれぞれ独立して酸素または硫黄であり、X+は4級アンモニウムまたは4級ホスホニウムを表し、M1はニッケル、プラチナム、パラジウムまたは銅である。)
Figure 2009538459
(上記化学式2において、B1〜B4はそれぞれ独立して水素、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、フルオロアルキル、アシル、カルバモイル、アルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、または置換または非置換されたアリール基、置換または非置換されたナフチル基で、上記置換基は、ハロゲン原子、アルキルチオ、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、1〜16のアルキルアミノ基で、M2はニッケル、プラチナム、パラジウムまたは銅である。)
また、上記フタロシアニン(phthalocyanine)染料は下記の化学式3の化合物で、上記ナフタロシアニン(naphthalocyanine)染料は下記の化学式4の化合物であることが好ましい。
Figure 2009538459
Figure 2009538459
(上記化学式3及び4において、上記Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、置換または非置換されたアルキル基、置換または非置換されたアリール基、置換または非置換されたアルコキシ基、置換または非置換されたアリールオキシ基、置換または非置換された窒素原子を一つ以上有する五角環で、上記置換基はハロゲン原子、アルキルチオ、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、炭素数1〜16のアルキルアミノ基である。)
また、上記シアニン系染料は下記の化学式5の化合物であることが良い。
(化5)
Ar−A−Ar
(上記化学式5において、Aは置換または非置換された炭素数5乃至7の供液二重結合を形成するハイドロカルビレン基で、
Ar及びArはそれぞれ独立して置換または非置換されたアリール基、置換または非置換されたヘテロ環基、または置換または非置換されたヘテロ環を含む複素数環基である。)
この際、上記Aの好ましい例としては下記の化学式6で表されるものが挙げられる。
Figure 2009538459
ここで、Yはハロゲン原子、ニトロ基、シアニン基、スルホン酸基、スルホン酸塩基、スルホニル基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、カルボキシレート基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基または炭素数6〜30のアリール基で、Zは水素原子またはハロゲン基、シアノ基、炭素数1〜8のアルキル基または炭素数6〜10のアリール基である。
また、上記Ar及びArの好ましい例としては下記の化学式7で表されるものが挙げられる。
Figure 2009538459
上記において、置換基Xはアロマチックリング(Aromatic ring)のどこでも置換されることができ、ハロゲン原子、ニトロ基、シアニン基、スルホン酸基、スルホン酸塩基、スルホニル基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、カルボキシレート基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基または炭素数6〜30のアリール基などが例として挙げられ、上記Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、置換または非置換されたアルキル基、置換または非置換されたアリール基、置換または非置換されたアルコキシ基、置換または非置換されたアリールオキシ基、置換または非置換された窒素原子を一つ以上有する五角環で、上記置換基はハロゲン原子、アルキルチオ、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、炭素数1〜16のアルキルアミノ基である。
そして、上記シアニン系染料としては下記の化学式8乃至15の化合物からなる群から選択された1以上の化合物であることが好ましい。
Figure 2009538459
Figure 2009538459
Figure 2009538459
Figure 2009538459
Figure 2009538459
Figure 2009538459
Figure 2009538459
Figure 2009538459
また、上記染料は溶媒及びバインダーと共に基材上にウェットコーティングされた後乾燥して製造されることが良い。
この際、上記溶媒はメチルエチルケトン(MEK)、エチルアセテート(EA)、トルエンの中から選択されることが効果的である。
そして、上記バインダーとして、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などのアクリル系バインダー、スチレン−アクリロニトリル(SAN)樹脂またはポリカーボネート(PC)を使用することが良い。
また、上記染料、溶媒及びバインダーの混合物がコーティング及び乾燥したコーティング層の外郭に共重合体減圧性接着剤(PSA)がさらにコーティングされることが良い。
そして、上記バインダーとして共重合体減圧性接着剤(PSA)を使用することがより好ましい。
本発明は、既存に使用された多量の染料を使用した近赤外線PDPフィルタに比べて少ない種類の染料を使用しても十分な近赤外線吸収性能を有するPDPフィルタを提供するもので、本発明による場合には、PDPフィルタの生産性が向上し、製造コストが低減するだけでなく、不要な染料による光透過率の減少などの問題も防止できる。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の発明者等は従来技術の問題点を解決するため研究をかさねた結果、上述の通りフィルタの近赤外線吸収波長帯域が広くなるほど使用される染料の種類と量が増加するという点を発見し、なるべく狭い波長領域を吸収しても周辺機器の誤作動を防止できる条件を見付ける必要があるという結論に至った。
また、上記条件を充足するためには単純にPDPフィルタの作動波長帯域のみ考えるのではなく、PDP装置から発生する近赤外線の主要波長範囲及び周辺機器のリモートコントローラ受信部の感光度も同時に考えなければならないという事実を発見した。
即ち、TV、エアコン、ビデオなどの周辺機器(以下、簡単に'周辺機器'という)のリモートコントローラ受信部は、リモートコントローラ送信部作動波長以外の波長を有した電磁気波(例えば、太陽光など)による撹乱を防止するため殆ど750nm以下の波長の電磁気波は通過させず遮断するよう自体フィルタ(daylight filter)を受信部の表面に含んでいるため750nm以下の波長は全く問題にならない。
従って、リモートコントローラの誤作動及び感度低下の原因は、リモートコントローラの発信部ではない他のところから放出される上記800〜1200nmの範囲の電磁気波である。リモートコントローラ受信部の立場からみると、PDPから放出される近赤外線は、リモートコントローラの発信部が送る信号の認識を妨害するノイズ(雑音または妨害信号)になる。
PDPから放出される近赤外線の成分を分析してみた。分析に使用されたPDPはLG電子の42インチV5パネルで、上記PDPから放出される近赤外線を測定するための装備はOcean Optics社のHR4000spectrometerであった。測定された近赤外線スペクトラムを図1と図2に表した。そして、この際、近赤外線ピーク(Peak)別及び波長領域別の近赤外線放射輝度の分布をそれぞれ下記の表1及び表2に表した。
Figure 2009538459
表に記載された値は、800〜1000nm領域から放出される総NIRの量を100と仮定したとき、各NIR peak別放射輝度の比率を意味する。
Figure 2009538459
表に記載された値は、800〜1000nm領域から放出される総NIRの量を100と仮定したとき、各波長領域別放射輝度の比率を意味する。
表1、2により、PDPから発生するNIRノイズの中で最も大きい比重を占める成分は824、883、981nmのピークで、その中でも最も大きさが大きいのは883と981nmのピークということが分かる。上記の測定データを波長領域別に分けてみると、880nm〜1000nm領域から発生する近赤外線ノイズが全体の81%を占めることが分かる。
824nm領域の大きい近赤外線発光輝度ピークを含む800〜880nm領域から発生する近赤外線ノイズの比重は全体の約19%と大きくはないが、無視できるような水準でもない。しかし、リモートコントローラの誤作動に影響を与えるもう一つの因子であるリモートコントローラ受信部の波長帯域による感光度を検討した結果、同一性能を維持しながらも相対的に狭い吸収領域を有する近赤外線吸収PDPフィルタを提案することが可能になった。
即ち、リモートコントローラの受信部は送信部で送信した近赤外線を感知するため光ダイオードを使用するが、上記光ダイオードの感光波長帯域が400〜1100nmと広いが波長帯域別に感光度が異なるため多量の電磁気波が到達してもその電磁気波の波長成分に応じて光ダイオードが反応して誤作動を起こす程度は変わることがある。
従って、リモートコントローラ受信部の感光度を考えて、感光度が低い波長帯域にあると、上記波長帯域を有する電磁気波は多量が放出されてもリモートコントローラ受信部の誤作動の原因にならないことができるため、上記波長帯域の電磁気波まで多量に吸収する必要がなくなる。
本発明の発明者等は、このような点に着目して各波長帯域別にリモートコントローラ受信部の感光度の資料を入手、比較して分析した。その結果、市場で販売される殆どのリモートコントローラ受光部センサは880〜1000nmの領域で最大感度を有し、880nm以下の領域の感光度は20%以下ということが分かった。その中で最大感度波長帯域が比較的高い受光部センサ(Sharp社のモデル番号PD410PI、最大感度波長=1000nm)と最大感度波長帯域が比較的低いセンサ(Osram_SF社のモデル番号H 5110、最大感度波長=940nm)の波長別感光度曲線を製造社のデータシート(data sheet)を利用して図3と表3に表した。
Figure 2009538459
表で表した値はセンサにおいて感度が最も高い波長での感度を100としたとき、各波長領域での相対的な感度の平均値を意味する。
上記表3に記載された通り、PDP装置から放出される全体の波長範囲のうちリモートコントローラ受信器に到達する波長範囲に該当する800〜1000nmに対する平均的な感光度は55〜62%水準であったが、各波長帯域別に感光度は著しく差がある。PDP発生の総NIRの19%を占める800〜880nmの波長帯域に対する感光度は13.3〜19.9%に過ぎず、一方880〜1000nmの波長帯域での感度は63.3%以上で、その中でも特にPDP発生の総NIRの32%を占める980〜1000nm波長帯域に対する感光度は80%以上と非常に高い感光度を有していることが分かった。
また、表2の結果からわかるように、PDP NIRの主発生帯域は800〜880、880〜920、980〜1000nmの3帯域に分けられるが、このような結果と上記各波長帯域に対するリモートコントローラ受信部の受信感度をまとめた上記表3の結果からみると、PDPフィルタが最も高い比重に遮断しなければならない波長帯域とそうではない領域を判断することが出来る。
即ち、上記表1及び表2の結果と表3の結果からみると、PDP装置から放出される電磁気波のうち824nm帯域の波長を有した光は、発生する全体NIRの中から占める比重(約19%)も大きくないだけでなく、PDPフィルタによる除去量が多くないとしてもリモートコントローラ受光部での感知度が低いため、周辺機器の誤作動に大きい問題を起こさない反面、880〜920nm及び980〜1000nmの波長帯域の光は発生する量も多く、かつリモートコントローラの感度も高い波長帯であるため、周辺機器の誤作動を起こす可能性が非常に高いと予想できる。
従って、最も多くの近赤外線が放出されることにより、感光度も高い880〜920nm及び980〜1000nm波長帯域の光に対する遮断が最も多く行わる必要があるということが分かる。
従って、本発明の近赤外線吸収用PDPフィルタは880〜1000nm帯域で最大吸収波長(逆にいうと最少透過波長)を有する。また、上述のように883nm波長帯域の近赤外線の放出量が最も大きいという事実と、他の波長帯域の光の吸収度を考えた場合は、上記最大吸収波長は880〜1000nmであることが好ましく、特に900〜960nmの間であることがさらに好ましい。上記のように狭い波長帯域に最大吸収波長を有する場合、上記染料の種類が減少することができ、好ましくは1種類の染料のみ使用することも可能である。
但し、上記染料の種類数は本発明のより好ましい例であり、必ずしも1つに限られる必要はない。即ち、従来発明と区別される本発明の特徴は、従来の場合、全ての波長範囲で一定な吸収度を有するようPDPフィルタを提供するため、種々の染料を多量に添加しなければならず、その結果、染料の総量が増加するという問題があったが、本発明は染料の最大吸収波長帯域が狭いため、2つ以上の染料を使用しても両染料が相互補完作用をするので、一つの染料を添加した分だけもう一つの染料の量が減少することができ、その結果、染料の総量が増加しない。
また、880〜1000nm、好ましくは900〜960nmで最大吸収波長を有しても、吸収曲線は連続した形態を有するため、他の波長の近赤外線吸収が完全に排除されるのではなく、従って、上述の800〜880nm帯域の近赤外線も機器の誤作動を起こす範囲以下に制限することが出来る。
本発明の近赤外線吸収用PDPフィルタの透過率は、上述の通り、880〜1000nmの範囲で最少値を有するが、特に800〜880nmの波長帯域に比べてその透過率の平均値が10%point以上低いことを特徴とする。
また、本発明の発明者等の研究結果によると、より簡単な比較のためには、883nmの光に対する透過率と824nmの光に対する透過率を比較することが出来る。即ち、上述のようにPDPから放出される殆どの光が883nmと824nm付近でピークを示すため、上記両波長での光透過率を判断することにより、近赤外線吸収用PDPフィルタの透過率の代表値と設定することが出来る。
さらに、先に説明したように、上記880〜1000nmの波長帯域中でも上記880〜920nm及び980〜1000nm波長帯域の光に対する遮断が多く行わなければならず、従って、両波長帯域の光に対する遮断率は類似に高い水準に維持、即ち上記両波長帯域の光に対する透過率が類似に低い水準になる必要がある。従って、上記両波長帯域の光に対するPDPフィルタの透過率の差の絶対値は5%以下に制限することが 好ましい。
上記の特徴を有したPDPフィルタは、染料として、シアニン(Cyanine)系、フタロ/ナフタロシアニン(Phthalo/Naphthalocyanine)系、金属錯物などを1種または2種以上含んだものを使用することが出来る。
そして、上記金属錯物染料は下記の化学式1または2の構造を有する化合物であることが好ましい。
Figure 2009538459
(上記化学式1において、A1〜A8はそれぞれ独立して水素、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、チオシアナト、シアナト、アシル、カルバモイル、アルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、置換または非置換されたアルキル、置換または非置換されたアリール、置換または非置換されたアルコキシ、置換または非置換されたアリールオキシ、置換または非置換されたアルキルチオ、置換または非置換されたアリールチオ、置換または非置換されたアルキルアミノ、置換または非置換されたアリールアミノ、置換または非置換されたアルキルカルボニルアミノまたは置換または非置換されたアリールカルボニルアミノ基で、上記置換基はハロゲン原子、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基または炭素数1〜16のアルキルアミノ基で、Y1とY2はそれぞれ独立して酸素または硫黄であり、X+は4級アンモニウムまたは4級ホスホニウムを表し、M1はニッケル、プラチナム、パラジウムまたは銅である。)
Figure 2009538459
(上記化学式2において、B1〜B4はそれぞれ独立して水素、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、フルオロアルキル、アシル、カルバモイル、アルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、または置換または非置換されたアリール基、置換または非置換されたナフチル基で、上記置換基は、ハロゲン原子、アルキルチオ、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、1〜16のアルキルアミノ基で、M2はニッケル、プラチナム、パラジウムまたは銅である。)
また、上記フタロシアニン(phthalocyanine)染料は下記の化学式3の化合物で、上記ナフタロシアニン(naphthalocyanine)染料は下記の化学式4の化合物であることが好ましい。
Figure 2009538459
Figure 2009538459
(上記化学式3及び4において、上記Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、置換または非置換されたアルキル基、置換または非置換されたアリール基、置換または非置換されたアルコキシ基、置換または非置換されたアリールオキシ基、置換または非置換された窒素原子を一つ以上有する五角環で、上記置換基はハロゲン原子、アルキルチオ、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、炭素数1〜16のアルキルアミノ基である。)
また、上記シアニン系染料は下記の化学式5の化合物であることが好ましい。
(化5)
Ar−A−Ar
(上記化学式5において、Aは置換または非置換された炭素数5乃至7の供液二重結合を形成するハイドロカルビレン基で、
Ar及びArはそれぞれ独立して置換または非置換されたアリール基、置換または非置換されたヘテロ環基、または置換または非置換されたヘテロ環を含む複素数環基である。)
ここで上記Aとしては、より具体的には下記の化学式6で表されるものが例として挙げられる。
Figure 2009538459
ここで、Yはハロゲン原子、ニトロ基、シアニン基、スルホン酸基、スルホン酸塩基、スルホニル基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、カルボキシレート基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基または炭素数6〜30のアリール基で、Zは水素原子またはハロゲン基、シアノ基、炭素数1〜8アルキル基または炭素数6〜10のアリール基である。
また、上記Ar及びArは、より具体的には下記の化学式7で表されるものを例として挙げられる。
Figure 2009538459
上記において、置換基Xはアロマチックリング(Aromatic ring)のどこでも置換されることができ、ハロゲン原子、ニトロ基、シアニン基、スルホン酸基、スルホン酸塩基、スルホニル基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、カルボキシレート基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基または炭素数6〜30のアリール基などが例として挙げられ、上記Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、置換または非置換されたアルキル基、置換または非置換されたアリール基、置換または非置換されたアルコキシ基、置換または非置換されたアリールオキシ基、置換または非置換された窒素原子を一つ以上有する五角環で、上記置換基はハロゲン原子、アルキルチオ、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、炭素数1〜16のアルキルアミノ基である。
本発明の使用できる上記シアニン系染料としては、好ましくは下記の化学式8乃至15の化合物からなる群から選択された1以上の化合物であることが出来る。
Figure 2009538459
Figure 2009538459
Figure 2009538459
Figure 2009538459
Figure 2009538459
Figure 2009538459
Figure 2009538459
Figure 2009538459
また、基材としてはポリエチレンテレフタレート(PET)を使用することが好ましく、染料は基材にコーティングされた形態で使用することが好ましい。コーティングは上記染料をメチルエチルケトン(MEK)、エチルアセテート(EA)、トルエンなどの溶媒及びバインダーと共にコーティングした後乾燥させる方式のウェットコーティング法を利用することが出来る。上記バインダーとしてはポリメチルメタクリレート(PMMA)などのアクリル系バインダー、スチレン−アクリロニトリル(SAN)樹脂またはポリカーボネート(PC)を使用するか、共重合体減圧性接着剤(PSA)を使用することが好ましい。PSA以外のバインダーを利用する場合には、コーティング層の外郭に再度PSAなどの粘着剤をコーティングして粘着性を与えることが一般で、PSAをそのままバインダーとして使用する場合には、バインダーにより粘着性が与えられるため、さらに粘着剤をコーティングする必要はない。
上記染料がウェットコーティング法でコーティングされる場合の充分な近赤外線吸収能を有するのに好ましいコーティング層の厚さは3〜20μmで、特にPSAをバインダーとして使用してコーティングする場合の好ましいコーティング層の厚さは20〜30μmである。
100μmの厚さのPET基材上にメチルエチルケトン(MEK)を含む溶媒89gと、染料として最大吸収波長が958nmの日本触媒のフタロシアニン系染料の910B 140mgと、同じくフタロシアニン系染料で、最大吸収波長が911nmの906B 53mg、及びバインダーのアクリル系PSA 11gを混合して約250μmの厚さにコーティングした後、120℃で5分間乾燥して本発明による25μmの厚さの近赤外線吸収フィルムを製造した。
比較例
800〜1200nm帯域の波長を全て吸収できるようにするため、光吸収 波長がそれぞれ約1100nm、850nmであるJapan Carlit社のジインモニウム系染料のCIR1081 600mg及びEpolin社の金属錯物系染料であるV−63 300mgをTg(ガラス転移温度)が90℃以上のアクリル系バインダー30g、メチルエチルケトン溶媒70gと混合して乾燥した後、厚さ10μmの近赤外線吸収フィルムを製造した。上記製作された近赤外線吸収用PDPフィルタでのコーティング層の厚さは10μmであった。
上記近赤外線吸収用フィルタの近赤外線吸収性能試験を次のように行った。
1.波長帯別の近赤外線透過率はフィルタを使用しないときの近赤外線放出量を測定した結果と、フィルタを使用したときの近赤外線放出量を測定した結果を比較して、フィルタを使用しないときの近赤外線放出量に対する放出された近赤外線量の差の比率で求めた。波長帯別の近赤外線放射輝度は、Ocean OPtics社のスペクトロメータのHR4000を使用して測定した。上述した通り、各放射輝度は全体波長帯域の放射輝度を100としたときの分率で表示した。
2.リモートコントローラ受信部としてSharp社のモデル番号PD410PI及びOsram_SF社のモデル番号H5110で製造されたリモートコントローラ受信部の波長別感度曲線を考えてセンサに感知される光の量を計算した。
3.各フィルムの透過率はShimadzu社のuv−visスペクトロメータ(モデル名:uv3101)を利用して測定した。
実施例により製造された近赤外線吸収用フィルタと比較例により製造された近赤外線吸収用フィルタの波長による透過率値を図4のグラフで比較した。
グラフからわかるように、比較例により製造されたフィルタは800nm以上の全体波長に対して均等に近赤外線吸収性能を有するために、種々の染料を使用して全ての波長帯で透過率を減少させようとした反面、実施例により製造されたフィルタは880〜1000nm帯の波長(より詳しくは、900〜960nm)の近赤外線をより多く吸収できるように設計されたものである。
下記の表4に上記実施例と比較例により製造されたPDPフィルタに対する近赤外線吸収試験の結果を表した。
Figure 2009538459
*800〜1000nm帯域から発生する近赤外線の量を100と仮定した。
上記表4の結果からわかるように、本発明による近赤外線フィルタ(実施例)は従来技術(比較例)に比べて800〜880nmの透過率は増加させた反面、880〜920nmでの透過率を減少させた。このような場合、PDPから同一な放射輝度の近赤外線が放出される場合、リモコン受光部から感知される近赤外線の強度は実施例の場合3.6%と3.7%で、比較例の3.6%と3.7%と同一で、大きな差がないと予測される。その理由は、リモートコントローラセンサの感度が低い800〜880nm領域の近赤外線遮蔽の特性を多少犠牲にしても880〜920nm領域を集中して遮蔽するとPDPから放射される近赤外線によるリモートコントローラ受信部の影響を最少化することが出来るためである。
従って、本発明で意図する通り、狭い波長帯域で作用する少量の染料(好ましくは一種類の染料)のみ使用した近赤外線吸収用PDPフィルタの効果を確認することができた。
PDP装置から発生する電磁気波を波長別に並べたグラフである。 図1のグラフを電磁気波波長700〜1100nmの範囲に拡大して表したグラフである。 リモートコントローラ受信部の赤外線波長による相対感度を表したグラフであって、(a)はOsram_SF社のモデル番号H5110の結果を、(b)はSharp社のモデル番号PD410PIの結果を表したグラフである。 本発明の実施例により製造された近赤外線吸収用フィルタと比較例により製造された近赤外線吸収用フィルタの波長による透過率の値を表したグラフである。

Claims (17)

  1. 近赤外線に対する最大吸収波長が880〜1000nmの染料を含むことを特徴とする近赤外線吸収用PDPフィルタ。
  2. 前記染料の最大吸収波長は、900〜960nmであることを特徴とする請求項1に記載の近赤外線吸収用PDPフィルタ。
  3. 880〜1000nmの波長帯域の光透過率が800〜880nmの波長帯域の光透過率に比べて10%point以上低いことを特徴とする請求項1に記載の近赤外線吸収用PDPフィルタ。
  4. 883nmの光透過率が824nmの光透過率に比べて10%point以上低いことを特徴とする請求項3に記載の近赤外線吸収用PDPフィルタ。
  5. 880〜920nmの波長帯域の光透過率と980〜1000nm波長帯域の光透過率の差の絶対値が5%point以下であることを特徴とする請求項1に記載の近赤外線吸収用PDPフィルタ。
  6. 前記染料は、シアニン(Cyanine)系、フタロ/ナフタロシアニン(Phthalo/Naphthalocyanine)系、金属錯物の中から選択された1種または2種以上であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の近赤外線吸収用PDPフィルタ。
  7. 前記金属錯物染料は、下記の化学式1または2の構造を有する化合物であることを特徴とする請求項6に記載の近赤外線吸収用PDPフィルタ。
    Figure 2009538459
    (前記化学式1において、A1〜A8はそれぞれ独立して水素、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、チオシアナト、シアナト、アシル、カルバモイル、アルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、置換または非置換されたアルキル、置換または非置換されたアリール、置換または非置換されたアルコキシ、置換または非置換されたアリールオキシ、置換または非置換されたアルキルチオ、置換または非置換されたアリールチオ、置換または非置換されたアルキルアミノ、置換または非置換されたアリールアミノ、置換または非置換されたアルキルカルボニルアミノまたは置換または非置換されたアリールカルボニルアミノ基で、前記置換基はハロゲン原子、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基または炭素数1〜16のアルキルアミノ基で、Y1とY2はそれぞれ独立して酸素または硫黄であり、X+は4級アンモニウムまたは4級ホスホニウムを表し、M1はニッケル、プラチナム、パラジウムまたは銅である。)
    Figure 2009538459
    (前記化学式2において、B1〜B4はそれぞれ独立して水素、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、フルオロアルキル、アシル、カルバモイル、アルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、または置換または非置換されたアリール基、置換または非置換されたナフチル基で、前記置換基は、ハロゲン原子、アルキルチオ、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、1〜16のアルキルアミノ基で、M2はニッケル、プラチナム、パラジウムまたは銅である。)
  8. 前記フタロシアニン(phthalocyanine)染料は下記の化学式3の化合物で、前記ナフタロシアニン(naphthalocyanine)染料は下記の化学式4の化合物であることを特徴とする請求項6に記載の近赤外線吸収用PDPフィルタ。
    Figure 2009538459
    Figure 2009538459
    (前記化学式3及び4において、前記Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、置換または非置換されたアルキル基、置換または非置換されたアリール基、置換または非置換されたアルコキシ基、置換または非置換されたアリールオキシ基、置換または非置換された窒素原子を一つ以上有する五角環で、前記置換基はハロゲン原子、アルキルチオ、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、炭素数1〜16のアルキルアミノ基である。)
  9. 前記シアニン系染料は、下記の化学式5の化合物であることを特徴とする請求項6に記載の近赤外線吸収用PDPフィルタ。
    (化5)
    Ar−A−Ar
    (前記化学式5において、Aは置換または非置換された炭素数5乃至7の供液二重結合を形成するハイドロカルビレン基で、
    Ar及びArはそれぞれ独立して置換または非置換されたアリール基、置換または非置換されたヘテロ環基、または置換または非置換されたヘテロ環を含む複素数環基である。)
  10. 前記Aは、下記の化学式6で表されることを特徴とする請求項9に記載の近赤外線吸収用PDPフィルタ。
    Figure 2009538459
    ここで、Yはハロゲン原子、ニトロ基、シアニン基、スルホン酸基、スルホン酸塩基、スルホニル基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、カルボキシレート基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基または炭素数6〜30のアリール基で、Zは水素原子またはハロゲン基、シアノ基、炭素数1〜8のアルキル基または炭素数6〜10のアリール基である。
  11. 前記Ar及びArは、下記の化学式7で表されることを特徴とする請求項9に記載の近赤外線吸収用PDPフィルタ。
    Figure 2009538459
    前記において、置換基Xはアロマチックリング(Aromatic ring)のどこでも置換されることができ、ハロゲン原子、ニトロ基、シアニン基、スルホン酸基、スルホン酸塩基、スルホニル基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、カルボキシレート基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基または炭素数6〜30のアリール基などが例として挙げられ、前記Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、置換または非置換されたアルキル基、置換または非置換されたアリール基、置換または非置換されたアルコキシ基、置換または非置換されたアリールオキシ基、置換または非置換された窒素原子を一つ以上有する五角環で、前記置換基はハロゲン原子、アルキルチオ、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、炭素数1〜16のアルキルアミノ基である。
  12. 前記シアニン系染料は、下記の化学式8乃至15の化合物からなる群から選択された1以上の化合物であることを特徴とする請求項6に記載の近赤外線吸収用PDPフィルタ。
    Figure 2009538459
    Figure 2009538459
    Figure 2009538459
    Figure 2009538459
    Figure 2009538459
    Figure 2009538459
    Figure 2009538459
    Figure 2009538459
  13. 前記染料が溶媒及びバインダーと共に基材上にウェットコーティングされた後乾燥して製造されることを特徴とする請求項6に記載の近赤外線吸収用PDPフィルタ。
  14. 前記溶媒は、メチルエチルケトン(MEK)、エチルアセテート(EA)、トルエンの中から選択されたものであることを特徴とする請求項13に記載の近赤外線吸収用PDPフィルタ。
  15. 前記バインダーとして、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などのアクリル系バインダー、スチレン−アクリロニトリル(SAN)樹脂またはポリカーボネート(PC)を使用することを特徴とする請求項13に記載の近赤外線吸収用PDPフィルタ。
  16. 前記染料、溶媒及びバインダーの混合物がコーティング及び乾燥したコーティング層の外郭に、共重合体減圧性接着剤(PSA)がさらにコーティングされることを特徴とする請求項15に記載の近赤外線吸収用PDPフィルタ。
  17. 前記バインダーとして共重合体減圧性接着剤(PSA)を使用することを特徴とする請求項13に記載の近赤外線吸収用PDPフィルタ。
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