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JP2015018633A - 誘導加熱装置、誘導加熱定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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JP2015018633A - 誘導加熱装置、誘導加熱定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

誘導加熱装置、誘導加熱定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電圧共振型インバータによる誘導加熱装置において、共振周波数変動によるスイッチング素子のスイッチング損失、熱破損を防ぎつつ、誘導加熱を安定動作させる。
【解決手段】励磁コイル101と共振コンデンサ205からなる共振回路、及びスイッチング素子206で電圧共振型インバータを構成する。駆動電流検出回路610はスイッチング素子206に流れる電流値を検出する。ターンオフタイミング検出回路620のコンパレータ621は、電流検出値と制御電圧を比較し、両者が一致するとオフタイミング信号を出力する。PWMタイマ215は、オフタイミング信号で駆動信号をターンオフ制御する。周波数カウンタ630は、オフタイミング信号をカウントする。演算部215は、カウンタ630のカウント値が所定値を超えると、コンパレータの制御電圧を下げるようにする。
【選択図】図6

Description

本発明は、被発熱体を誘導加熱によって加熱する誘導加熱装置、該誘導加熱装置を備えた誘導加熱定着装置、及び該誘導加熱定着装置を備えた画像形成装置に関する。
電子写真プロセスを用いる複写機やプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置では、感光体ドラムに形成したトナー画像を記録紙のシートに転写し、このトナー画像の転写されたシートを、定着手段としての定着/加圧ローラにより加熱圧着することで、画像形成を行っている。
近年、環境問題が重要となり、画像形成装置も省エネルギー化が進んでいる。この画像形成装置の省エネルギー化には、特にトナーをシートに融着する定着装置部の消費電力の低減が重要である。
従来、定着/加圧ローラの加熱には、一般にハロゲンランプヒータが用いられてきた。このハロゲンランプヒータによる加熱方式は、発熱効率が悪く、消費電力が大きくなるため、省エネルギーの画像形成装置を実現する上でネックとなっていた。また、ハロゲンランプヒータによる加熱方式は、定着/加圧ローラが使用可能温度になるまでの立上げ時間が長いという問題もあった。
このような背景から近年、画像形成装置では、誘導加熱方式を利用した定着装置(以下、誘導加熱定着装置)が採用されてきている。
図1に、誘導加熱定着装置の概略構成を示す。図1において、101は励磁コイル、102は加熱ローラ、103は定着/加圧ローラ、104は励磁コイル101への駆動電流を制御する誘導加熱回路部、105は加熱ローラ102の温度を検出する温度センサ、106はシート、107はシート106上のトナーである。
この誘導加熱定着装置は、誘導加熱回路部104の制御下で、励磁コイル101に高周波電流を流して高周波磁束を発生し、この高周波磁束により、加熱ローラ102の表面発熱層に過電流を発生させることで、加熱ローラ102を発熱させ、この加熱ローラ102の熱を定着/加圧ローラ103に伝達する。そして、加熱ローラ102と定着/加圧ローラ103の間を、トナー107の載ったシート106を通過させることで、シート106にトナーを融着させる。また、温度センサ105が加熱ローラ102の近傍に配置され、この温度センサ105により加熱ローラ102の温度が検出されて誘導加熱回路部104にフィードバックされる。誘導加熱回路部104は、この温度センサ105で検出された温度に応じて、励磁コイル101への駆動電流を制御することで、加熱ローラ102を所定の温度に保つようにする。なお、誘導加熱回路部104は、入力電圧や入力電流に応じても、励磁コイル101への駆動電流を制御するようにして、入力電圧や入力電流の変動に関わらず、加熱ローラ102を所定の温度に保つようにする。
このような誘導加熱定着装置は、従来のハロゲンランプヒータを用いる場合に比べて、発熱効率が極めて高く、また、定着/加圧ローラの仕様可能温度までの立上げ時間を画期的に短くできる利点がある。
図1において、励磁コイル101、加熱ローラ(被発熱体)102及び誘導加熱回路部104が誘導加熱装置を構成している。図2に、誘導加熱回路部104の従来の具体的構成例を示す。
商用電源(AC)201から入力される交流電圧は、コンデンサC1,C2,C3とコモンモードチョークコイルL1からなるノイズフィルタ回路202を経由して、ダイオードブリッジ回路(整流回路)203により全波整流される。ダイオードブリッジ回路203で全波整流された電圧は、さらにコンデンサC4,C5及びチョークコイルL2からなるLCフィルタ回路204により平滑化(直流化)されて、共振コンデンサ205とスイッチング素子206からなる直列回路の両端に印加される。スイッチング素子206は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)からなり、ダイオードD1を内蔵している。なお、LCフィルタ回路204の出力電圧は、コンデンサC4,C5の容量にもよるが、商用電源(AC)の周期を残した正弦波状(脈流波形)のままである。
共振コンデンサ205の両端は、外部コネクタ207を介して、二本の信号線によって励磁コイル101の両端に接続されている。この共振コンデンサ205と励磁コイル101がLC並列共振回路を構成している。図1に示したように、励磁コイル101の近傍には被発熱体としての加熱ローラ102が配置され、加熱ローラ102の近傍に温度センサ105が配置されている。
制御CPU210は、ADC(Analog Digital Converter)211,212,213、演算部214、PWM(Pulse Width Modulation)タイマ315を内蔵している。制御CPU210のPWMタイマ315は駆動回路216に接続され、駆動回路216はスイッチング素子206のゲートに接続されている。
電流検出回路208は入力電流を検出し、電圧検出回路209は入力電圧を検出する。温度センサ105は、先に述べたように加熱ローラ102の温度を検出する。制御CPU210は、電流検出回路208からの入力電流検出信号、電圧検出回路209からの入力電圧検出信号、及び、温度センサ105からの温度信号を、それぞれ内蔵されたADC211,212,213でデジタルデータに変換して演算部214へ入力する。演算部214は、ADC211,212,213から入力されたデジタルデータに基づき、加熱ローラ102の加熱電力や温度を一定するように駆動信号PWMのオン幅/オフ幅を演算し、PWMタイマ315のタイマ値を更新する。PWMタイマ(駆動信号生成手段)215は、演算部214の演算結果に従ったオン幅/オフ幅の駆動信号PWMを出力する。駆動回路216は、制御CPU210のPWMタイマ215から出力される駆動信号PWMによってスイッチング素子206をオンオフする。これにより、励磁コイル101へ高周波電流が流れ、高周波磁束が加熱ローラ102に作用することにより、加熱ローラ102の表面に過電流が発生して発熱する。
ここで、励磁コイル101及び共振コンデンサ205からなるLC共振回路と、スイッチング素子206及びこのスイッチング素子206に内蔵されているダイオードD1が電圧共振型インバータを構成している。この電圧共振型インバータの特徴は、スイッチング素子206のコレクタ電圧がゼロボルトになるタイミングで該スイッチング素子206をオフからオンに切り替えることであり、これによりスイッチング素子206での損失を低減することができる。スイッチング素子206のコレクタ電圧がゼロボルトになるには、励磁コイル101と共振コンデンサ205の共振現象により、スイッチング素子206に内蔵されているダイオードD1が導通する必要がある。
この電圧共振型インバータの動作原理について、図3及び図4を用いて詳述する。図3はスイッチング素子206のオンオフ状態と励磁コイル101に流れる電流ILの推移を模式的に表した図であり、図4はスイッチング素子206のゲート電圧Vgeとコレクタ電圧Vce、励磁コイル101に流れる電流ILの波形を示した図である。なお、図3において、一点鎖線で示した部分は不動作状態を表わしている。
図3、図4に示すように、スイッチング素子206のオンオフによる電圧共振状態は、(I)〜(IV)の4つに分けられることが知られている。
(I) スイッチング素子206のゲート電圧(駆動信号PWM)Vgeをハイレベルにしてスイッチング素子206をオンすることにより、直流化された商用電圧が励磁コイル101とスイッチング素子206の間にかかる。これにより、スイッチング素子206を通して励磁コイル101に電流ILが流れ始める。スイッチング素子206のゲート電圧Vgeがオンの間、電流ILは直線状に増加する。また、スイッチング素子206のコレクタ電圧Vceはゼロボルトである。なお、ゲート電圧Vgeのオン時間幅Ton(駆動信号PWMのパルス幅)は、加熱ローラ102で所望の発熱量が得られるように制御CPU210にて設定される。
(II) 設定したオン時間幅Tonが経過して、スイッチング素子206のゲート電圧Vgeがローレベルになり、スイッチング素子206がオンからオフに切り替わると、スイッチング素子206のコレクタ電流はゼロになる。一方、励磁コイル101に磁気エネルギーが蓄積されて逆起電力が発生し、その電流ILにより、共振コンデンサ205が充電を開始する。励磁コイル101に蓄えられていた磁気エネルギーがゼロになると、電流ILがゼロになり、共振コンデンサ205の充電が終了する。この時、スイッチング素子206のコレクタ電圧Vceはピークとなる。
(III) スイッチング素子206はオフのままため、共振コンデンサ205に充電された電荷が励磁コイル101に対して放電を開始する。共振コンデンサ205に充電された電荷がなくなると、すなわち、スイッチング素子206のコレクタ電圧Vceがゼロになると、励磁コイル101に対する放電が終了する。
この(II)から(III)までの動作は励磁コイル101と共振コンデンサ205のLC並列共振回路の共振動作のため、オフ時間Toffは、励磁コイル101のインダクタンス値と共振コンデンサ205のキャパシタンス値により決まる。
(IV) 共振コンデンサ205の放電が終わると、励磁コイル101に発生した逆起電力により、スイッチング素子206に内蔵されたダイオードD1が導通する。このダイオードD1が導通することで、ダイオードD1から励磁コイル101へ電流ILが流れる。また、ダイオードD1が導通することで、スイッチング素子206のコレクタ電圧Vceはゼロボルトである。このコレクタ電圧Vceがゼロボルトの期間に、スイッチング素子206をオフからオンに切り替えることで(ゼロボルトスイッチング)、スイッチング素子206での損失を低減することができる。
図5は、商用電源(AC)一周期間における駆動信号PWM(ゲート電圧)のオンオフと、スイッチング素子206に流れるコレクタ電流Ice及びスイッチング素子206のコレクタ電圧Vceの関係について示した図である。図中、Vacは励磁コイル101の駆動電圧である。
スイッチング素子206に流れる電流(コレクタ電流)Iceは、前記(I)乃至(IV)の電圧共振状態から三角波状の波形となる。この電流Iceのピーク電流値をIce_pkで表すと、Ice_pkは、励磁コイル101の駆動電圧Vac、コイルインダクタンスL、オン時間Tonより、
Ice_pk=Vac*Ton/L (1)
と表わされる。
ここで、VacはLCフィルタ回路204の出力電圧(全波整流された商用電圧)であり、商用電源(AC)の周期を残した正弦波状のため、
Vac=V*|sin(wt)| (2)
である。なお、VはAC電圧の振幅である。
すなわち、スイッチング素子206に流れる電流のピーク電流値Ice_pkは、
Ice_pk=V*|sin(wt)|*Ton/L (3)
と表わされる。つまり、Ice_pkは正弦波上のスロープを描く。
スイッチング素子206のコレクタ電圧Vceのピーク電圧値をVce_pkとすると、該ピーク電圧値Vce_pkは、共振コンデンサ205への充電電荷量すなわち上記ピーク電流値Ice_pkにより決まるため、Ice_pkと同様に正弦波上のスロープを描く。
先に述べたように、電圧共振型インバータは、スイッチング素子のコレクタ電圧Vceがゼロボルトとなるタイミングでスイッチング素子をオフからオンに切り替えることで、スイッチング素子での損失を低減できる利点がある。しかしながら、スイッチング素子のコレクタ電圧のピーク電圧値Vce_pkやコレクタ電流のピーク電流値Ice_pkが、スイッチング素子の定格電圧仕様や定格電流仕様を超えると、過電圧や過電流によるスイッチング素子破損の原因となる。
ここで、先の式(3)において、コイルインダクタンスLは加熱コイルと被加熱体(加熱ローラ)の結合により決まり、加熱ローラの温度特性によってコイルインダクタンスが変動する。一般に常温でのインダクタンスをL0、トナー融解温度近傍でのインダクタンスをL1とすると、加熱ローラの温度上昇によりインダクタンスが低下し、L0>L1となるため、スイッチング素子に流れる電流Iceの時間微分値は大きくなる。そのため、同一オン時間幅でも、トナー融解温度近傍では、スイッチング素子のピーク電流値Ice_pkが大きくなり、スイッチング素子に過電流が流れて破損の原因となる。
かかる問題に対して、スイッチング素子や励磁コイルに流れる電流値を検出し、ピーク電流値を一定にするように制御することで、スイッチング素子の過電流による破損を防止することが従来から知られている。例えば、特許文献1には、励磁コイルに流れる電流値を検出し、これを設定電流値と比較することで、励磁コイルに流れるピーク電流値を一定とするように制御したり、基準値以上のピーク電流の場合に出力を禁止したりして、スイッチング素子の過電流による破損を防止する方法が開示されている。
しかしながら、励磁コイルと加熱ローラによる結合インダクタンスが急激に変動する、整磁合金などの磁性体ローラでは、温度の上昇に応じてインダクタンス値が急激に低下する。先に述べたように、インダクタンス値の低下は、同じオン時間幅でも、スイッチング素子のピーク電流値の上昇を引き起こす。従来のスイッチング素子のピーク電流値を一定にする定電流制御では、インダクタンス値の低下によってスイッチング周波数の増加を引き起こす。同一ピーク電流でのスイッチング周波数の増加は、スイッチング素子の投入電力量の増加を引き起こし、結局、スイッチング素子でのスイッチング損失を増大させ、損失により熱破損の可能性が生じる。そのため、スイッチング素子のピーク電流値を制限すると共に、スイッチング周波数の増加を抑え、スイッチング素子の投入電力量を制限する必要がある。
本発明の課題は、電圧共振型インバータによる誘導加熱装置において、共振周波数変動によるスイッチング素子のスイッチング損失、熱破損を防ぎつつ、誘導加熱を安定動作させることにある。
本発明は、被加熱体と、共振コンデンサと前記被加熱体の近傍に配置された励磁コイルからなる共振回路と、前記共振回路に直列に接続されたスイッチング素子と、前記共振回路と前記スイッチング素子の直列回路に直流電圧を印加する直流電圧供給手段と、前記スイッチング素子をオンオフ駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、前記駆動信号により前記スイッチング素子をオンオフ駆動する駆動手段とを備え、前記スイッチング素子をオンオフすることで、前記励磁コイルに高周波電流を生成し、前記被加熱体に高周波磁束を作用させて該被加熱体を加熱する誘導加熱装置であって、前記スイッチング素子に流れる電流値を検出する駆動電流検出手段と、前記検出された電流値を所定の設定値と比較して一致する毎にオフタイミング信号を出力するターンオフタイミング検出手段と、前記オフタイミング信号により前記駆動信号のターンオフタイミングを制御する制御手段と、一定周期毎に前記オフタイミング信号をカウントするカウンタ手段とを有することを主要な特徴とする。
本発明によれば、カウンタ手段によりスイッチング周波数の変動を確認でき、スイッチング素子のピーク電流値を一定に保ちつつ、スイッチング素子でのスイッチング損失、熱破損を防止することが可能になる。
誘導加熱装置及び誘導加熱定着装置の概略構成図である。 図1中の誘導加熱回路部の従来の構成例を示す図である。 電圧共振型インバータの動作を説明する図である。 同じく電圧共振型インバータの動作を説明する図である。 図2内のスイッチング素子のコレクタ電流及びコレクタ電圧と駆動信号PWMの関係を示した図である。 本発明に係る誘導加熱装置の誘導加熱回路部の一実施形態の構成例を示した図である。 図6内のスイッチング素子のコレクタ電流及びコレクタ電圧、オフタイミング信号、駆動信号PWM、周波数カウンタ値等を示した図である。 周波数カウンタ値に応じてコンパレータの制御電圧を低下させる例を示した図である。 周波数カウンタ値に応じて駆動信号PWMの出力を停止させる例を示した図である。
以下、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。
誘導加熱装置は、図1に示したように、励磁コイル101、加熱ローラ(被発熱体)102、誘導加熱回路部104及び温度センサ105で構成されているとする。本発明の特徴は誘導加熱回路部104の構成、動作にある。
図6は、本発明の一実施形態に係る誘導加熱回路部104の具体的構成例を示す図である。図6において、図2と同一部分には同一符号が付されている。商用電源(AC)201の交流電圧は、ノイズフィルタ回路202を経由し、直流電圧供給手段であるダイオードブリッジ回路203及びLCフィルタ回路204で全波整流、平滑化されて、共振コンデンサ205及び励磁コイル101からなる共振回路(LC並列共振回路)とスイッチング素子206の直列回路に印加される。先に述べたように、LCフィルタ回路204の出力電圧(直流電圧)は、商用電源(AC)の周期残した正弦波(脈流波形)のままである。
図2で説明したように、励磁コイル101と共振コンデンサ205からなるLC共振回路、スイッチング素子206及びスイッチング素子206に内蔵されているダイオードD1が電圧共振型インバータを構成している。駆動回路(駆動手段)216でスイッチング素子206をオンオフ駆動することで、励磁コイル101に高周波電流が生成し、励磁コイル101の近傍に配置された加熱ローラ(被加熱体)102に高周波磁束が作用して、該加熱ローラ102に過電流が発生し加熱する。
図6において、図2と異なる点は、スイッチング素子206に流れる電流値を検出する駆動電流検出回路(駆動電流検出手段)610、及び、スイッチング素子206のオンオフタイミングを制御する制御信号(オフタイミング信号)を出力するターンオフタイミング検出回路(ターンオフタイミング検出手段)620が追加されていること、さらに制御CPU210が、ターンオフタイミング検出回路620のオフタイミング信号をカウントする周波数カウンタ(カウンタ手段)630を内蔵していることである。
駆動電流検出回路610は、スイッチング素子206の電流値Iceに応じた電圧を出力するカレントトランス611、該カレントトランス611の出力電圧を整流するダイオード612、及び該整流された出力電圧を分圧する抵抗613,614からなる。この抵抗613,614で分圧された電圧Ice_detがスイッチング素子206の電流値を表わす。
ターンオフタイミング検出回路620は、コンパレータ621と比較電圧源622からなる。コンパレータ621は、駆動電流検出回路610の抵抗613,614により分圧された電圧Ice_detと比較電圧源622の制御電圧Vcontを比較し、Ice_detがVcontに一致すると、オフタイミング信号OFFDETを出力する。すなわち、ターンオフタイミング検出回路620のコンパレータ621は、スイッチング素子206に流れる電流が所定の値になる毎に、オフタイミング信号OFFDETを出力する。なお、比較電圧源622は可変電圧源で構成され、図6では省略されているが、制御CPU210の演算部214から制御電圧Vcontの設定値を変更できるようになっている。
ターンオフタイミング検出回路620のコンパレータ621から出力されるオフタイミング信号OFFDETは、制御CPU210に内蔵されているPWMタイマ215のリセットと端子へ入力される。PWMタイマ(駆動信号生成手段)215は、リセット端子へオフタイミング信号が入力されると、直ちに駆動信号PWMをハイからロウに切り替える。駆動回路216は、駆動信号PWMがハイからロウに切り替わったことで、スイッチング素子206をオフとする。すなわち、PWMタイマ215は、ターンオフタイミング検出回路620からのオフタイミング信号により駆動信号PWMのターンオフタイミングを制御する制御手段として機能する。
一方、ターンオフタイミング検出回路620のコンパレータ621から出力されるオフタイミング信号OFFDETは、周波数カウンタ630にも入力される。周波数カウンタ630は、一定周期毎に、この入力されたオフタイミング信号OFFDETをカウントする。制御CPU210の演算部214は、この周波数カウンタ630のカウント値を監視して、該カウント値が所定値以上になると、コンパレータ621の制御電圧(設定値)Vcontを下げるか、或いはPWMタイマ215の駆動信号PWMの出力を一時停止するかする。これについては後述する。
図7は、商用電源(AC)一周期間におけるオフタイミング信号OFFDET、駆動信号PWM、スイッチング素子206の電流(コレクタ電流)及びコレクタ電圧Vceの関係、さらに、周波数カウンタ630のカウント値の遷移について示した図である。
駆動回路216は、駆動信号PWMがオンになるとスイッチング素子206をオンとし、駆動信号PWMがオフになるとスイッチング素子206をオフとする。スイッチング素子206をオンとすることにより、直流化された商用電圧Vacが励磁コイル101とスイッチング素子206の間にかかり、スイッチング素子206を通して励磁コイル101に電流が流れ始める。すなわち、スイッチング素子206に電流Iceが流れる。先に述べたように、このスイッチング素子206に流れる電流Iceは三角波状の波形を示す。
ターンオフタイミング検出回路620のコンパレータ621は、比較電圧源622の制御電圧(所定の設定値)Vcontとスイッチング素子206の電流値を表わす電圧Ice_detとが一致した時にオフタイミング信号OFFDETを出力する(ハイとする)。このオフタイミング信号OFFDETがハイになると、PWMタイマ215は、駆動信号PWMをハイからロウに立ち下げる。演算部214で設定された一定期間(オフ時間Toff)を経過すると、PWMタイマ215は、再び駆動信号PWMをロウからハイに立ち上げる。その後、オフタイミング信号OFFDETがハイになると、PWMタイマ215は、再び駆動信号PWMをハイからロウに立ち上げる。以下、同様の動作を繰り返す。
これにより、商用電圧Vacの大きさにかかわらず、スイッチング素子206のピーク電流値(コレクタ電流ピーク値)Ice_pkは常に一定になるように制御される。このスイッチング素子206のピーク電流が一定となることから、励磁コイル101及び共振コンデンサ205により発生するスイッチング素子206のコレクタ電圧Vceのピーク電圧値Vce_pkも一定となる。
スイッチング素子206のピーク電流値Ice_pkは、コンパレータ621の制御電圧Vcontの値で決まる。したがって、この制御電圧Vcontを所望の値に設定することで、AC入力電圧や励磁コイル101のインダクタンス変動に関わらず、スイッチング素子206の過電流や過電圧を防止できる。
次に、周波数カウンタ630の働きについて説明する。周波数カウンタ630は、ターンオフタイミング検出回路620のコンパレータ621から出力されるオフタイミング信号OFFDETを順次カウントしていく。この周波数カウンタ630のカウント値は、一定周期毎にゼロにリセットされる。図7では、商用電圧Vacがゼロになるタイミングで周波数カウントリセット信号を生成し、この周波数カウントリセット信号で周波数カウンタ630のカウント値を零にリセットしている。すなわち、ここでは、周波数カウンタ630は、AC電圧の半周期毎にオフタイミング信号OFFDETのカウント動作を繰り返すとする。商用電圧Vacがゼロになるタイミングは、電圧検出回路209からの信号により検出可能である。具体的には、例えば、制御CPU210に内蔵された演算部214が、電圧検出回路209の電圧検出信号をデジタルデータに変換するADC212の出力を用いて周波数カウントリセットと信号を生成するようにすればよい。
先に述べたように、加熱ローラ(被発熱体)102の温度が上昇すると、励磁コイル101と加熱ローラ102の結合インダクタンスが低下するため、スイッチング素子206に流れる電流値Iceは上昇する。その結果、図7に示すように、スイッチング素子206のピーク電流値を一定にする定電流制御では、一定期間内でのオフタイミング信号OFFDETの発生回数が増加する。換言すれば、駆動信号PWMの周波数が上昇し、スイッチング素子206のスイッチング周波数が増加する。同一ピーク電流でのスイッチング周波数の増加は、スイッチング素子206への投入電力量の増加を引き起こすことになり、スイッチング素子206でのスイッチング損失が増大し、熱破損の問題が生じる。
周波数カウンタ630のカウント値は、スイッチング素子206のスイッチング周波数を反映している。そこで、制御CPU210の演算部214は、この周波数カウンタ630のカウント値を監視して、該カウント値が所定値以上になった場合、コンパレータ621の制御電圧Vcontを下げるか、或いは、PWMタイマ215の駆動信号の出力を一時停止するか制御する。これにより、スイッチング周波数の増加によるスイッチング素子206の熱破損を防止することができる。
図8は、周波数カウンタ630のカウント値が所定値以上になった場合に、ターンオフタイミング検出回路620のコンパレータ621の制御電圧(設定値)Vcontを下げる例を示した図である。
図7と同様に、ターンオフタイミング検出回路620のコンパレータ621は、比較電圧源622の制御電圧Vcontとスイッチング素子206の電流値を表わす電圧Ice_detとが一致した時にオフタイミング信号OFFDETを出力する(ハイとする)。PWMタイマ215は、オフタイミング信号OFFDETがハイになると駆動信号PWMをハイからロウに立ち上げ、一定期間経過すると、再び駆動信号PWMをロウからハイに立ち上げる。これを繰り返すことで、スイッチング素子206のコレクタ電流ピーク値Ice_pk及びコレクタ電圧ピーク値Vce_pkは一定に制御される。
一方、周波数カウンタ630は、一定周期毎にオフタイミング信号OFFDETをカウントしている。この周波数カウンタ630のカウント値は、スイッチング素子206のスイッチング周波数を反映している。加熱ローラ102の温度が上昇すると、励磁コイル101と加熱ローラ102の結合インダクタンスが低下し、スイッチング素子206のスイッチング周波数(PWM周波数)が上昇することにより、周波数カウンタ630の一定周期内のカウント値が増加する。
周波数カウンタ630のカウント値は、制御CPU210の演算部214に入力される。演算部214は、周波数カウンタ630のカウント値が最大周波数カウント値nを超えた場合、強制的に制御電圧Vcontを下げるように比較電圧源622を制御する。制御電圧Vcontが低下したことで,スイッチング素子206のピーク電流値Ice_pk及びピーク電圧値Vce_pkが低下する。この結果、スイッチング素子206の投入電力量が制限されるため、スイッチング素子206の熱破損が防止される。
なお、最大周波数カウント値n及び制御電圧Vcontの低下量は、予めユーザ等が設定しておくようにする。また、制御電圧Vcontは、例えば周波数カウントリセット信号で再び元の値に戻すか、或いは、一定周期内での周波数カウンタ630の最大カウント値が最大周波数カウント値n以下になった時点で戻すかすればよい。
図9は、周波数カウンタ630のカウント値が所定値以上になった場合に、PWMタイマ215からの駆動信号PWMの出力を一時的に停止する例を示した図である。全体の動作は図7や図8と同様であるので、説明は省略する。
制御CPU210の演算部214は、周波数カウンタ630のカウント値が最大周波数カウント値nを超えた場合、PWMタイマ215の動作を一時停止せしめる。すなわち、PWMタイマ215からの駆動信号PWMの出力が停止する。この結果、スイッチング素子206の駆動を停止し、スイッチング素子206に電流が流れなくなるため、スイッチング素子206の熱破損が防止される。
一般に、電流検出回路208や電圧検出回路209は、AC電圧やAC電流を抵抗による分圧やコンデンサにより平滑化することで、該入力電圧及び入力電流を検出している。このため、AC入力電力検出信号は、抵抗およびコンデンサによる応答の遅れが発生する。
図9に示すように、周波数カウンタ630のカウント値が最大周波数カウント値nを超えた場合に、駆動信号PWMの出力を停止させることで、AC電力量に関わらず、結合インダクタンスの急激な変化によるスイッチング素子206への投入電力量の急上昇に対して高速に応答して、スイッチング素子206の動作を高速に停止されることができ、スイッチング素子の熱破損を防止することができる。
なお、PWMタイマ215からの駆動信号PWMの出力は、例えば、周波数カウントリセット信号で再開するか、或いは、一定期間内での周波数カウンタ630の最大カウント値が最大周波数カウント値n以下になった時点で再開すればよい。
以上、本発明の一実施形態としての誘導加熱装置(特に、その誘導加熱回路部)について説明したが、本発明の誘導加熱装置は、図6に示したような構成に限定されるものではない。また、図1に示したように、本誘導加熱装置の被加熱体である加熱ローラ102と定着/加圧ローラ103とを対向させることで、誘導加熱定着装置となる。本発明は、このような誘導加熱定着装置も包含する。さらに、本発明は、このような誘導加熱定着装置を備えた種々の画像形成装置も包含する。
101 励磁コイル
102 被加熱体(加熱ローラ)
103 定着/加圧ローラ
104 誘導加熱回路部
201 商用電源
205 共振コンデンサ
206 スイッチング素子
210 制御CPU
214 演算部
215 PWMタイマ
216 駆動回路
610 駆動電流検出回路
620 ターンオフタイミング検出回路
621 コンパレータ
622 比較電圧源
630 周波数カウンタ
特開2003−345149号公報

Claims (7)

  1. 被加熱体と、
    共振コンデンサと前記被加熱体の近傍に配置された励磁コイルからなる共振回路と、
    前記共振回路に直列に接続されたスイッチング素子と、
    前記共振回路と前記スイッチング素子の直列回路に直流電圧を印加する直流電圧供給手段と、
    前記スイッチング素子をオンオフ駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記駆動信号により前記スイッチング素子をオンオフ駆動する駆動手段と、
    を備え、前記スイッチング素子をオンオフすることで、前記励磁コイルに高周波電流を生成し、前記被加熱体に高周波磁束を作用させて該被加熱体を加熱する誘導加熱装置であって、
    前記スイッチング素子に流れる電流値を検出する駆動電流検出手段と、
    前記検出された電流値を所定の設定値と比較して一致する毎にオフタイミング信号を出力するターンオフタイミング検出手段と、
    前記オフタイミング信号により前記駆動信号のターンオフタイミングを制御する制御手段と、
    一定周期毎に前記オフタイミング信号をカウントするカウンタ手段と、
    を有することを特徴とする誘導加熱装置。
  2. 前記カウンタ手段のカウント値が所定値以上になると、前記スイッチング手段の投入電力量を制限する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 前記スイッチング手段の投入電力量を制限する手段は、前記カウンタ手段のカウント値が所定以上になると、前記ターンオフタイミング検出手段内の前記設定値を下げることを特徴とする請求項2に記載の誘導加熱装置。
  4. 前記カウンタ手段のカウント値が所定値以上になると、前記スイッチング素子の駆動を停止させる手段を有することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱装置。
  5. 前記スイッチング素子の駆動を停止させる手段は、前記駆動信号生成手段からの駆動信号の出力を停止させることを特徴とする請求項4に記載の誘導加熱装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の誘導加熱装置と、該誘導加熱装置の被加熱体としての加熱ローラに対向して配置された定着/加圧ローラとを有することを特徴とする誘導加熱定着装置。
  7. 請求項6に記載の誘導加熱定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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