JP2021072455A - 投影システム - Google Patents
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Abstract
【課題】虚像の位置ずれを精度良く抑制する投影システムを提供する。【解決手段】投影システム(100)は、車両のフロントガラスの前方に虚像を表示する。投影システム(100)は、虚像を表す光をフロントガラスに投影する投影装置(10)と、車両の位置および車外の情報の少なくとも一つを取得する情報取得装置(20)と、情報取得装置が取得した情報に基づいて虚像の表示を制御する表示処理装置(30)と、車両の姿勢変動を検出する検出装置(40)と、車両の姿勢変動に基づいて虚像の表示位置の補正量を設定する補正処理装置(50)と、を備え、虚像を基準位置と補正量とに基づいて表示し、虚像の表示の制御中に所定条件に基づいて虚像の表示位置を基準位置に戻す。【選択図】図2
Description
本開示は、車両のフロントガラスの前方に虚像を表示する投影システムに関する。
特許文献1は、ヘッドアップディスプレイ(HUD)装置を用いて、拡張現実(AR)表示を行う車両情報投影システムを開示している。HUD装置は、車両のフロントガラスに虚像を表す光を投影することで、車両の乗員である視認者に、車両の外界の実景とともに虚像を視認させている。例えば、車両の案内経路を表す虚像を実景内の表示対象(例えば、道路)に対応付けて表示する。これにより、乗員は、実景を視認しながら案内経路を確認することができる。特許文献1の車両情報投影システムは、車速センサを備え、加速度に応じて虚像の表示位置を補正している。これにより、車両の急減速及び急加速時に、虚像の位置ずれが生じることを抑制している。
本開示は、虚像の位置ずれを精度良く抑制する投影システムを提供する。
本開示の投影システムは、車両のフロントガラスの前方に虚像を表示する投影システムであって、虚像を表す光をフロントガラスに投影する投影装置と、車両の位置および車外の情報の少なくとも一つを取得する情報取得装置と、情報取得装置が取得した情報に基づいて、虚像の表示を制御する表示処理装置と、車両の姿勢変動を検出する検出装置と、車両の姿勢変動に基づいて虚像の表示位置の補正量を設定する補正処理装置と、を備え、虚像を基準位置と補正量とに基づいて表示し、虚像の表示の制御中に所定条件に基づいて虚像の表示位置を基準位置に戻す。
これらの概括的かつ特定の態様は、システム、方法、及びコンピュータプログラム、並びに、それらの組み合わせにより、実現されてもよい。
本開示の投影システムによれば、検出装置が検出した車両の姿勢変動に関する変動量が閾値より大きいときに虚像の表示位置を基準位置に戻す。これにより、虚像の位置ずれを精度良く補正することができる。具体的には、車両姿勢の検出誤差を抑制でき、精度の良い車両姿勢の検出が可能になる。
(本開示の基礎となった知見)
センサの出力に基づいて検出した車両の状態(例えば、姿勢)に応じて虚像の表示位置を補正する場合、センサのノイズに起因した補正誤差が発生する。よって、常時もしくは長時間、センサの出力に基づいた補正をしていると、補正誤差が累積されて、虚像の表示位置が、実景内の所定の表示対象(例えば、道路)に対して大きくずれる場合がある。
センサの出力に基づいて検出した車両の状態(例えば、姿勢)に応じて虚像の表示位置を補正する場合、センサのノイズに起因した補正誤差が発生する。よって、常時もしくは長時間、センサの出力に基づいた補正をしていると、補正誤差が累積されて、虚像の表示位置が、実景内の所定の表示対象(例えば、道路)に対して大きくずれる場合がある。
例えば、路面の凹凸などの形状による車両の振動を高精度に検出するために、ジャイロセンサを使用することが考えられる。車両の3軸方向の角度(ロール角、ピッチ角、及びヨー角)は、ジャイロセンサによって検出される角速度を積分演算することによって得られる。しかし、ジャイロセンサは、デバイスの特性により、静止状態でも出力の角速度がゼロにならない。所謂、ドリフトが発生する。よって、角速度の積分演算において、ドリフトによる誤差が累積され、得られる角度に誤差が生じる。この場合、ジャイロセンサの出力に基づいて、虚像の表示位置を補正し続けると、補正誤差が大きくなる。よって、視認者は、虚像の表示に対して違和感を覚える。
本開示の投影システムは、ジャイロセンサなどの検出装置が検出した車両の姿勢変動に関する変動量が閾値より大きいときに、虚像の表示位置を基準位置に戻す。これにより、車両の姿勢変動を検出するセンサのノイズに起因した補正誤差を低減する。例えば、ジャイロセンサのドリフトに起因した補正誤差を低減する。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
以下、第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. 投影システムの構成
図1は、ヘッドアップディスプレイ(HUD)を説明するための図である。図1において、車両200のロール軸をX軸とし、車両200のピッチ軸をY軸とし、車両200のヨー軸をZ軸としている。すなわち、X軸は、Y軸及びZ軸と直交し、虚像Ivを視認する乗員Dの視線方向に沿った軸である。Y軸は、虚像Ivを視認する乗員Dから見て左右方向に沿った軸である。Z軸は、車両200の高さ方向に沿った軸である。
図1は、ヘッドアップディスプレイ(HUD)を説明するための図である。図1において、車両200のロール軸をX軸とし、車両200のピッチ軸をY軸とし、車両200のヨー軸をZ軸としている。すなわち、X軸は、Y軸及びZ軸と直交し、虚像Ivを視認する乗員Dの視線方向に沿った軸である。Y軸は、虚像Ivを視認する乗員Dから見て左右方向に沿った軸である。Z軸は、車両200の高さ方向に沿った軸である。
本実施形態の投影システム100は、車両200のフロントガラス210の前方の実景に虚像Ivを重畳する、所謂、拡張現実(AR)表示を行うHUDシステムである。虚像Ivは、所定の情報を示す。例えば、虚像Ivは、目的地へ案内するための経路、目的地への到達予想時刻、進行方向、速度、種々の警告などを示す図形及び文字である。投影システム100は、車両200に設置され、虚像Ivを表す表示光Lcを車両200のフロントガラス210の表示領域220内に投影する。本実施形態において、表示領域220は、フロントガラス210の一部の領域である。なお、表示領域220は、フロントガラス210の全領域であってもよい。表示光Lcは、フロントガラス210によって、車内の方向に反射される。これにより、車両200内の乗員(視認者)Dは、反射された表示光Lcを、車両200の前方にある虚像Ivとして視認する。
投影システム100は、投影装置10、情報取得装置20、表示処理装置30、姿勢検出装置40、及び補正処理装置50を含む。
投影装置10は、虚像Ivを表す表示光Lcを表示領域220内に投影する。投影装置10は、例えば、虚像Ivの画像を表示する液晶表示素子、液晶表示素子を照明するLEDなどの光源、液晶表示素子が表示する画像の表示光Lcを表示領域220に反射するミラー及びレンズなどを含む。投影装置10は、例えば、車両200のダッシュボード内に設置される。
情報取得装置20は、車両の位置及び車外の情報を取得する。具体的には、情報取得装置20は、車両200の位置を測定して位置を示す位置情報を生成する。情報取得装置20は、さらに、対象物、及び対象物までの距離などを示す車外情報を取得する。対象物は、人、標識、道路などである。情報取得装置20は、車両200の位置情報及び車外情報の少なくとも1つを含む車両関連情報を出力する。
表示処理装置30は、情報取得装置20から得られる車両関連情報などに基づいて、虚像Ivの表示を制御し、虚像Ivの画像データを投影装置10に出力する。
姿勢検出装置40は、車両200の姿勢変動を検出する。
補正処理装置50は、姿勢検出装置40によって検出された車両200の姿勢変動に基づいて、虚像Ivの表示位置の補正量を算出する。
図2は、投影システム100の内部構成を示すブロック図である。
本実施形態において、情報取得装置20は、地理座標系における車両200の現在地を示す位置を検出するGPS(Global Positioning System)モジュール21を含む。具体的には、GPSモジュール21は、GPS衛星からの電波を受信して、受信した地点の緯度及び経度を測位する。GPSモジュール21は、測位した緯度及び経度を示す位置情報を生成する。情報取得装置20は、さらに、外景を撮像して撮像データを生成するカメラ22を含む。情報取得装置20は、例えば、撮像データから対象物を特定し、対象物までの距離を測定する。情報取得装置20は、対象物及び対象物までの距離を示す情報を車外情報として生成する。情報取得装置20は、位置情報及び車外情報を含む車両関連情報を表示処理装置30に出力する。なお、カメラ22によって生成された撮像データが表示処理装置30に出力されてもよい。
表示処理装置30は、通信部31、表示制御部32、及び記憶部33を含む。
通信部31は、所定の通信規格(例えば、LAN、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、USB、HDMI(登録商標)、CAN(controller area network)、SPI(Serial Peripheral Interface))に準拠して外部機器との通信を行う回路を含む。
表示制御部32は、半導体素子などで実現可能である。表示制御部32は、例えば、マイコン、CPU、MPU、GPU、DSP、FPGA、ASICで構成することができる。表示制御部32の機能は、ハードウェアのみで構成してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることにより実現してもよい。表示制御部32は、記憶部33に格納されたデータやプログラムを読み出して種々の演算処理を行うことで、所定の機能を実現する。
記憶部33は、表示処理装置30の機能を実現するために必要なプログラム及びデータを記憶する記憶媒体である。記憶部33は、例えば、ハードディスク(HDD)、SSD、RAM、DRAM、強誘電体メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、又はこれらの組み合わせによって実現できる。
記憶部33には、虚像Ivを表す複数の画像データ33iが格納されている。表示制御部32は、情報取得装置20から得られる車両関連情報に基づいて、表示する虚像Ivを決定する。表示制御部32は、決定した虚像Ivの画像データ33iを記憶部33から読み出して、投影装置10に出力する。さらに、表示制御部32は、虚像Ivの表示位置を設定する。表示制御部32は、虚像Ivを表示するか否か又は表示中か否かを示す表示情報を補正処理装置50に出力する。
本実施形態において、姿勢検出装置40は、角速度を検出するジャイロセンサ41を含む。ジャイロセンサ41は、検出した角速度を、車両200の姿勢変動を示す姿勢変動情報として補正処理装置50に出力する。
補正処理装置50は、通信部51と補正制御部52とを含む。
通信部51は、所定の通信規格(例えばLAN、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、USB、HDMI(登録商標)、CAN(controller area network)、SPI(Serial Peripheral Interface))に準拠して外部機器との通信を行う回路を含む。
補正制御部52は、半導体素子などで実現可能である。補正制御部52は、例えば、マイコン、CPU、MPU、GPU、DSP、FPGA、ASICで構成することができる。表示制御部32の機能は、ハードウェアのみで構成してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることにより実現してもよい。補正制御部52は、補正処理装置50内の図示しない記憶部に格納されたデータやプログラムを読み出して種々の演算処理を行うことで、所定の機能を実現する。
補正制御部52は、機能的構成として、ずれ量算出部52a、補正量算出部52b及び判定部52cを含む。
ずれ量算出部52aは、姿勢検出装置40が出力する姿勢変動情報に基づいて、車両200の姿勢(角度のずれ量)を算出する。例えば、ずれ量算出部52aは、ジャイロセンサ41が検出した角速度を積分演算することによって、車両200の3軸方向の角度(ロール角、ピッチ角、及びヨー角)を算出する。これにより、図1に示すX軸(ロール軸)、Y軸(ピッチ軸)、及びZ軸(ヨー軸)方向における車両200のずれ量(角度)を算出することができる。なお、本実施形態では、3軸方向の全ての角度を算出するが、1軸又は2軸方向の角度を算出してもよい。例えば、Y軸及びZ軸方向の角度のみを算出してもよい。
補正量算出部52bは、車両200の姿勢(角度のずれ量)に応じて、虚像Ivの表示位置の補正量を算出する。具体的には、補正量算出部52bは、ずれ量算出部52aが算出した角度(ピッチ角及びヨー角)のずれ量を画素数に換算して、ずれている分の画素数(以下、「ずれ画素数」ともいう)を元に戻すような補正量を決定する。ロール角については、角度のまま出力される。例えば、ずれ量算出部52aは、ロール角のずれ量を元に戻すような補正量を決定する。本実施形態では、補正量は、Y軸方向及びZ軸方向における画素数によって示される。補正量算出部52bは、算出した補正量を表示処理装置30に出力する。
判定部52cは、内部に備える比較部52dにおいて、姿勢検出装置40の出力又は姿勢検出装置40の出力を演算処理した結果(以後、変動量Vとする)と閾値a(第1閾値)との大小関係を比較して、虚像の表示位置を基準位置に戻すか否かを判定し、判定結果をずれ量算出部52aに出力する。姿勢検出装置40の出力の演算処理は、姿勢検出装置40又は補正処理装置50のずれ量算出部52aや判定部52c、又は、他の構成で行われてもよい。変動量Vは、例えばジャイロセンサ41により検出される角速度、又は角速度を積分した角度(角度の絶対値および角度の変化量)である。判定部52cは、例えば、データをブーリアン型として2値化して出力する。変動量Vが閾値a以下であればTRUE、変動量Vが閾値aより大きいときはFALSEとなる。判定部52cは、データをブーリアン型に限定せず、整数型でもよく、それ以外で出力してもよい。
表示処理装置30と補正処理装置50は、通信部31,51により、双方向に通信する。表示処理装置30は、補正処理装置50に表示情報を出力する。補正処理装置50は、表示処理装置30に補正量を出力する。
図3A〜図3Dを参照して、AR表示について説明する。図3Aは、車両200が傾いていないときの例を示している。図3Bは、図3Aに示す車両200のフロントガラス210から見える実景の例を示している。図3Cは、表示領域220から見える虚像Ivの一例を示している。図3Dは、図3Bに示す実景に図3Cに示す虚像Ivが重なって表示される例を示している。投影システム100は、図3Bに示す実景に図3Cに示す虚像Ivを重畳させる。虚像Ivの基準位置(初期位置)P0は、虚像Ivの種類、車両200の状態(位置及び姿勢)、及び地図データなどに基づいて、決定された位置である。例えば、表示対象230が走行車線であって、虚像Ivが進行方向を示す矢印の場合、基準位置P0は走行車線の中央である。基準位置P0は、例えば、図3Cにおいて、表示領域220内におけるY座標とZ座標の値で設定される。基準位置P0は、外部装置から取得される。外部装置から出力される基準位置P0は、乗員数、荷重の変動、及びガソリンの減少などによる姿勢の変動に基づいて変化する場合があるため、例えば、最初に取得した基準位置(初期位置)と異なる場合がある。なお、表示処理装置30が、車両関連情報及び地図データなどに基づいて、基準位置P0を設定してもよい。表示処理装置30は、車両関連情報に基づいて、虚像Ivの大きさを設定してもよい。
図4Aは、車両200が前傾姿勢になった状態の例を示している。図4Bは、車両200の姿勢変動に応じて、虚像Ivの表示位置が表示対象230からずれた場合を例示している。図4Cは、補正後の虚像Ivの表示位置を示している。
路面の凸凹、車両200の急加速又は急減速などにより、車両200が傾く場合がある。例えば、車両200が急減速すると、図4Aに示すように車両200は前傾姿勢になる。この場合、図4Bに示すように、フロントガラス210から見える表示対象230の位置が車両200の傾きに応じて変動する。そのため、虚像Ivを基準位置P0に表示した場合、虚像Ivが表示対象230からずれる。例えば、図4Bに示すように矢印の先が対向車線231内になる。よって、投影システム100は、車両200の姿勢に応じたずれを戻す方向に虚像Ivの表示位置を調整する。具体的には、図4Cに示すように、補正処理装置50が、車両200の角度に起因した表示位置のずれがない位置P1となるように補正量Cを算出する。すなわち、表示処理装置30は、虚像Ivの表示位置を「基準位置P0+補正量C」に設定する。これにより、投影装置10は、虚像Ivを表示対象230に対応する位置P1に表示することができる。このように、車両200が傾いた場合であっても、虚像Ivの表示位置を補正量Cに基づいて基準位置P0から変更することで、実景内の表示対象230に対応する位置P1に虚像Ivを表示することができる。
図5は、ジャイロセンサ41などのセンサのノイズによって、虚像Ivの表示位置が表示対象230からずれた場合を例示している。上述したように、例えば、ジャイロセンサ41が検出する角速度にはドリフトによる誤差が含まれるため、角速度の積分演算に基づく補正量の算出を長期間継続すると、その補正量に含まれる誤差が大きくなる。この場合、例えば、車両200が実際には傾いていないときであっても、車両200が傾いていることが検出され、補正量Cがゼロにならなくなる。そのため、虚像Ivの補正処理の継続時間が長くなるほど、虚像Ivの表示位置(=基準位置P0+補正量C)が表示対象230より大きくずれてくる。例えば、実際に表示される位置P1(=基準位置P0+補正量C)が、表示対象230に対して表示させたい位置P2とならない。本実施形態は、このセンサのノイズに起因した位置ずれEを低減するために、後述するように、判定部52cの出力、つまり、車両の姿勢変動に関する変動量に基づいて、補正量Cをゼロにリセットする。具体的には、変動量Vが、閾値aより大きいときに、補正量Cをゼロにリセットする。これにより、変動量Vが、閾値aより大きいときに、虚像Ivの表示位置を表示させたい位置P2に戻す。
2. 表示処理装置の動作
図6は、表示処理装置30の表示制御部32が行う表示処理を示している。図6に示す表示処理は、例えば、車両200のエンジンが始動したとき、又は虚像Ivの表示開始を指示するためのボタンが操作されたときなどに開始される。
図6は、表示処理装置30の表示制御部32が行う表示処理を示している。図6に示す表示処理は、例えば、車両200のエンジンが始動したとき、又は虚像Ivの表示開始を指示するためのボタンが操作されたときなどに開始される。
表示制御部32は、情報取得装置20から車両関連情報を取得する(S101)。表示制御部32は、車両関連情報に基づいて、表示する虚像Ivを決定する(S102)。表示制御部32は、虚像Ivの基準位置P0を外部装置から取得する(S103)。表示制御部32は、補正処理装置50から出力される表示位置の補正量Cを取得する(S104)。
表示制御部32は、基準位置P0と補正量Cとに基づいて、投影装置10に虚像Ivを表示させる(S105)。例えば、表示制御部32は、表示対象に対応する虚像Ivの画像データ33iを記憶部33から読み出し、虚像Ivの表示位置を「基準位置P0+補正量C」に設定して、投影装置10に出力する。
表示制御部32は、表示処理を継続するか否かを判断する(S106)。例えば、車両200のエンジンが停止したとき、又は虚像Ivの表示の終了を指示するためのボタンが操作されたときなどに、表示制御部32は表示処理を終了する。表示処理を継続する場合は、ステップS101に戻る。
3. 補正処理装置の動作
図7は、補正処理装置50の補正制御部52が行う補正処理を示している。図7に示す補正処理は、例えば、車両200のエンジンが始動したとき、又は虚像Ivの表示開始を指示するためのボタンが操作されたときなどに開始される。図7の補正処理は、例えば、図6の表示処理と共に開始される。なお、図7に示す補正処理は、虚像Ivの位置補正の開始を指示するためのボタンが操作されたときに開始されてもよい。
図7は、補正処理装置50の補正制御部52が行う補正処理を示している。図7に示す補正処理は、例えば、車両200のエンジンが始動したとき、又は虚像Ivの表示開始を指示するためのボタンが操作されたときなどに開始される。図7の補正処理は、例えば、図6の表示処理と共に開始される。なお、図7に示す補正処理は、虚像Ivの位置補正の開始を指示するためのボタンが操作されたときに開始されてもよい。
ずれ量算出部52aは、ジャイロセンサ41から出力される角速度を示す姿勢変動情報を取得する(S201)。ずれ量算出部52aは、取得した姿勢変動情報に基づいて、車両200の姿勢、すなわち、3軸方向に対する角度であるずれ量を算出する(S202)。具体的には、ずれ量算出部52aは、角速度を積分演算することによって、車両200の角度を算出する。補正量算出部52bは、3軸方向に対するずれ量に基づいて、虚像Ivの表示位置の補正量Cを算出する(S203)。具体的には、補正量算出部52bは、ピッチ角及びヨー角について車両200の角度であるずれ量を画素数に換算して、画素数で示されるずれ量を相殺するような補正量Cを決定する。ロール角については、角度のまま、ずれ量を相殺する補正量Cを決定する。
本実施形態では、補正量Cを「補正量C=−(現時点のずれ量)+(ゼロリセット時のずれ量)」として定義する。以下、ゼロリセット時のずれ量をオフセット値とも称する。オフセット値は、後述するステップS208において設定される。オフセット値の初期値は、例えばゼロである。ステップS203の補正量の算出において、ずれ量算出部52aが、角度単位で、「−現時点の姿勢(角度)+オフセット値(角度)」を算出して補正量算出部52bに出力し、補正量算出部52bは入力した値を画素数に換算してもよい。また、ずれ量算出部52aは、現時点の姿勢(角度)を補正量算出部52bに出力し、補正量算出部52bが、姿勢(角度)を画素数に換算した後で、「−現時点のずれ量(画素数)+オフセット値(画素数)」を算出してもよい。
比較部52dは、変動量V(姿勢検出装置40の出力又は姿勢検出装置40の出力に基づいた演算処理結果)を取得する(S204)。そして、比較部52dは、変動量Vと閾値aとを比較する(S205)。
変動量Vが閾値a以下であれば(S205でYes)、補正量算出部52bは、算出した補正量Cを表示処理装置30に出力する(S206)。これにより、虚像Ivが「基準位置P0+補正量C」で示される位置に表示される。
変動量Vが閾値aより大きい場合は(S205でNo)、補正制御部52は、補正量Cをゼロにリセットする(S208)。具体的には、例えば、ずれ量算出部52aが、オフセット値(角度)を「オフセット値(角度)=姿勢(角度)」に設定する。これにより、ずれ量算出部52aから補正量算出部52bに、「−姿勢(角度)+オフセット値(角度)」で示される角度、すなわち0度が出力される。又は、補正量算出部52bは、ずれ量算出部52aが算出した姿勢(角度)を画素数(ずれ画素数)に換算し、オフセット値(画素数)を「オフセット値(画素数)=ずれ画素数」に設定する。これにより、「−ずれ量(画素数)+オフセット値(画素数)」で算出される補正量Cがゼロになる。このようにして、車両の姿勢変動に関する変動量Vが閾値aより大きいときに、表示位置が基準位置P0に戻される。
補正制御部52は、補正処理を継続するか否かを判断する(S207)。例えば、車両200のエンジンが停止したとき、又は虚像Ivの表示の終了を指示するためのボタンが操作されたときなどに、補正制御部52は補正処理を終了する。補正処理を継続する場合は、ステップS201に戻る。ステップS201に戻った後は、次のS203の補正量の算出において、前のステップS208で設定したオフセット値が使用される。
以上のように、本実施形態では、変動量Vが閾値aより大きいときに、「オフセット値=ずれ量」に設定することで、補正量Cをゼロにする。換言すると、変動量Vが閾値aより大きいときに、表示位置が基準位置P0にリセットされる。「補正量C=−ずれ量+オフセット値」であるため、次に虚像Ivを表示するとき(図6のステップS105)の表示位置である「基準位置P0+補正量C」は、「基準位置P0+オフセット値−ずれ量」に相当する。このオフセット値が、変動量Vが閾値aより大きいときのずれ量に設定されることで、補正処理装置50から表示処理装置30に出力される、センサのノイズに起因した補正誤差がリセットされる。
4. 効果及び補足等
本発明の投影システム100は、車両200のフロントガラス210の前方に虚像Ivを表示する。投影システム100は、虚像Ivを表す表示光Lcをフロントガラス210に投影する投影装置10と、車両200の位置および車外の情報の少なくとも一つを取得する情報取得装置20と、情報取得装置20が取得した情報に基づいて虚像Ivの表示を制御する表示処理装置30と、車両200の姿勢変動を検出する姿勢検出装置40と、車両200の姿勢変動に基づいて虚像Ivの表示位置の補正量Cを設定する補正処理装置50と、を備える。表示処理装置は、検出装置が検出した車両の姿勢変動に関する変動量Vに基づいて虚像の表示位置を基準位置に戻す。
本発明の投影システム100は、車両200のフロントガラス210の前方に虚像Ivを表示する。投影システム100は、虚像Ivを表す表示光Lcをフロントガラス210に投影する投影装置10と、車両200の位置および車外の情報の少なくとも一つを取得する情報取得装置20と、情報取得装置20が取得した情報に基づいて虚像Ivの表示を制御する表示処理装置30と、車両200の姿勢変動を検出する姿勢検出装置40と、車両200の姿勢変動に基づいて虚像Ivの表示位置の補正量Cを設定する補正処理装置50と、を備える。表示処理装置は、検出装置が検出した車両の姿勢変動に関する変動量Vに基づいて虚像の表示位置を基準位置に戻す。
これにより、姿勢検出装置40のノイズに起因した車両姿勢の検出誤差を抑制でき、精度の良い車両姿勢の検出が可能になる。
投影システム100は、変動量Vが閾値a以下のときは、基準位置P0と補正量Cに基づいて虚像Ivを表示し、変動量Vが閾値aより大きいときに、虚像Ivの表示位置を基準位置P0に戻す。具体的には、補正処理装置50は、変動量Vが閾値aより大きいときに、補正量Cをゼロにリセットする。
補正量Cをゼロにリセットすることによって、車両姿勢を検出するために用いられるセンサのノイズの累積に起因した表示位置のずれ量を低減することができる。また、変動量Vが閾値aより大きいとき、すなわち車両200の姿勢変化が大きく、乗員Dから見える外景の変化が大きいときにリセットを行うため、虚像Ivの表示位置がリセットにより変動することによって視認者が違和感を覚えることを抑制することができる。また、変動量Vが閾値aより大きくなる度に補正量がリセットされるため、補正量のリセットの機会が増加する。よって、センサのノイズに起因した車両姿勢の検出誤差を抑制でき、精度の良い車両姿勢の検出が可能になる。また、変動量Vが閾値a以下のときは、車両姿勢に基づいた補正量Cで表示位置が補正される。よって、車両姿勢に起因した表示位置のずれを抑制することができる。
本実施形態では、変動量Vが閾値a以下のときの補正量Cは、変動量Vが閾値a以下のときの車両200の姿勢変動に基づく表示位置のずれ量と、変動量Vが閾値a以下となる前の車両200の姿勢変動に基づく表示位置のずれ量(オフセット値)とに基づいて設定される。
表示処理装置30は、車両200の位置、車外の情報、及び表示タイミングなどに基づいて、虚像Ivを表示するか否かを決定する。これにより、実景の中の表示対象に対応付けて虚像Ivを表示させることができる。よって、視認者に違和感なく、虚像Ivで示す情報を視認させることができる。
なお、ステップS208において、補正量Cをゼロにリセットする方法は任意である。本実施形態では、「補正量C=−ずれ量+オフセット値」としたが、補正量Cを「補正量C=−ずれ量」としてもよい。この場合、ずれ量自体をゼロにすることで、補正量Cをゼロにリセットする。具体的には、ジャイロセンサ41の出力に基づいて車両姿勢を算出する場合に、ずれ量算出部52aにおいて算出される角速度の積分量をゼロにリセットする。
(第2実施形態)
第1実施形態では、オフセット値によって補正量Cを変更した。具体的には、虚像Ivを表示するときは表示位置を「基準位置P0+補正量C」に設定し、このときの補正量Cを「補正量C=−ずれ量+オフセット値(ゼロリセット時のずれ量)」に設定した。本実施形態では、「補正量C=−ずれ量」とし、「基準位置P0’=基準位置P0+オフセット値(ゼロリセット時のずれ量)」として、基準位置をオフセット値によって変更する。オフセット値の初期値は、例えば、ゼロである。
第1実施形態では、オフセット値によって補正量Cを変更した。具体的には、虚像Ivを表示するときは表示位置を「基準位置P0+補正量C」に設定し、このときの補正量Cを「補正量C=−ずれ量+オフセット値(ゼロリセット時のずれ量)」に設定した。本実施形態では、「補正量C=−ずれ量」とし、「基準位置P0’=基準位置P0+オフセット値(ゼロリセット時のずれ量)」として、基準位置をオフセット値によって変更する。オフセット値の初期値は、例えば、ゼロである。
図8は、表示処理装置30の表示制御部32が行う表示処理を示している。第2実施形態の図8のステップS301〜S303,S306は、第1実施形態の図6のステップS101〜S103,S106と同一である。本実施形態では、表示制御部32は、虚像を表示させるときに、補正量と共にオフセット値(画素数)を補正処理装置50から取得する(S304)。表示制御部32は、虚像Ivの表示位置を「基準位置P0’(=基準位置P0+オフセット値)+補正量C(=−ずれ量)」に設定して、投影装置10に虚像Ivを表示させる(S305)。
図9は、補正処理装置50の補正制御部52が行う補正処理を示している。第2実施形態の図9のステップS401〜S405,S407は、第1実施形態の図7のステップS201〜S205,S207と同一である。本実施形態では、補正制御部52は、変動量Vが閾値a以下のときに、補正量と共にオフセット値(画素数)を表示処理装置30に出力する(S406)。このオフセット値は、変動量Vが閾値aより大きいときに設定される(S408)。具体的には、オフセット値を「オフセット値=ゼロリセット時のずれ量」に設定する。これにより、図8のステップS305において、「基準位置P0’(=基準位置P0+オフセット値)」で示される虚像Ivの基準位置P0’がオフセット値によって基準位置P0からシフトされる。
(第3実施形態)
第1実施形態では、補正制御部52は、変動量Vが閾値aより大きいときに補正量Cをゼロにリセットした。本実施形態では、補正制御部52は、補正量Cの大きさをゼロにならないように所定量小さくする。そして、変動量Vが閾値aよりも大きくなる度に補正量Cを徐々に小さくする。
第1実施形態では、補正制御部52は、変動量Vが閾値aより大きいときに補正量Cをゼロにリセットした。本実施形態では、補正制御部52は、補正量Cの大きさをゼロにならないように所定量小さくする。そして、変動量Vが閾値aよりも大きくなる度に補正量Cを徐々に小さくする。
図10は、第3実施形態における補正処理を示している。第3実施形態の図10のステップS501〜S507は、第1実施形態の図7のステップS201〜S207と同一である。
本実施形態では、変動量Vが閾値aより大きい場合(S505でNo)、補正量算出部52bは、ステップS503で算出した補正量Cがゼロか否かを判断する(S508)。補正量Cがゼロでなければ、補正量Cの大きさがゼロにならないように、補正量Cの大きさを所定量(補正量Cよりも小さな値)小さくする(S509)。具体的には、例えば、補正量算出部52bは、「補正量C=−(ずれ量−オフセット値)」において、「オフセット値=所定量」に設定する。所定量は、虚像Ivの表示領域220内の表示位置に応じて、設定されてもよい。補正量Cがゼロであれば、ステップS507に進む。
このように、補正処理装置50は、変動量Vが閾値aより大きくなる度に、補正量Cを所定量ずつ小さくするため、虚像Ivの位置は徐々に基準位置P0に戻る。虚像Ivの位置が急に大きく変わらないため、乗員Dが、虚像Ivの表示位置の変化に対して違和感を覚えることを抑制することができる。すなわち、表示位置のシフトによる見た目の違和感を抑制することができる。
なお、補正量Cを所定量小さくすることに代えて、第2実施形態で示すオフセット値を、変動量Vが閾値aより大きい時のずれ量より一定量小さな値に設定してもよい。
(第4実施形態)
変動量Vが閾値aより大きいときに、第1実施形態では補正量Cをゼロにリセットし、第3実施形態では補正量Cの大きさを補正量Cの大きさがゼロにならないように、所定量小さくした。本実施形態では、補正量Cの大きさに応じて補正量の変化量を変更する。具体的には、補正量Cが閾値b(第2閾値)以上の場合は補正量Cを補正量Cの大きさがゼロにならないように、所定量小さくし、補正量Cが閾値b未満のときは、補正量をゼロにリセットする。
変動量Vが閾値aより大きいときに、第1実施形態では補正量Cをゼロにリセットし、第3実施形態では補正量Cの大きさを補正量Cの大きさがゼロにならないように、所定量小さくした。本実施形態では、補正量Cの大きさに応じて補正量の変化量を変更する。具体的には、補正量Cが閾値b(第2閾値)以上の場合は補正量Cを補正量Cの大きさがゼロにならないように、所定量小さくし、補正量Cが閾値b未満のときは、補正量をゼロにリセットする。
図11は、第4実施形態における補正処理を示している。第4実施形態の図11のステップS601〜S607は、第1実施形態の図7のステップS201〜S207及び第3実施形態の図10のステップS501〜S507と同一である。
本実施形態では、変動量Vが閾値aより大きい場合(S605でNo)、補正量算出部52bは、ステップS603で算出した補正量Cが閾値b以上か否かを判断する(S608)。補正量Cが閾値b以上であれば、補正量Cの大きさがゼロにならないように、補正量Cを所定量(補正量Cよりも小さな値)小さくする(S609)。具体的には、例えば、補正量算出部52bは、「補正量C=−(ずれ量−オフセット値)」において、「オフセット値=所定量」に設定する。補正量Cが閾値bより小さければ、補正量Cをゼロにリセットする。具体的には、「オフセット値=ずれ量」に設定する。
このように、補正処理装置50は、変動量Vが閾値aより大きくなる度に、補正量Cが閾値b以上の場合は補正量を所定量ずつ小さくし、補正量Cが閾値bよりも小さい場合は補正量をゼロにリセットする。これにより、表示位置の補正を車両200の傾きに応じて、見た目に違和感なく行うことができる。
(他の実施形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、上記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。そこで、以下、他の実施形態を例示する。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、上記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。そこで、以下、他の実施形態を例示する。
上記実施形態では、投影装置10、情報取得装置20、表示処理装置30、姿勢検出装置40、及び補正処理装置50がそれぞれ別個の装置である場合を例示した。しかし、複数の装置が一つの装置として一体的に形成されてもよい。例えば、表示処理装置30と補正処理装置50が一つの装置として一体的に形成されてもよい。情報取得装置20と表示処理装置30とが一つの装置として一体的に形成されてもよい。姿勢検出装置40と補正処理装置50が一つの装置として一体的に形成されてもよい。別個に形成された装置は、有線又は無線により互いに通信可能に接続される。なお、投影装置10、情報取得装置20、表示処理装置30、姿勢検出装置40、及び補正処理装置50の全てが一つの装置として形成されてもよい。この場合、通信部31,51はなくてもよい。
上記実施形態では、情報取得装置20がGPSモジュール21とカメラ22を含む例について説明した。しかし、情報取得装置20は、車両200から周囲の対象物までの距離と方向を計測する距離センサを含んでもよく、計測した距離と方向を示す距離情報を表示処理装置30に出力してもよい。情報取得装置20は、車両200の速度を検出する車速センサを含んでもよいし、ナビゲーションシステムを含んでもよい。情報取得装置20は、GPSモジュール21、距離センサ、及びカメラ22などのうち、1つ以上を含んでもよい。この場合、情報取得装置20としての機能を有するGPSモジュール21、距離センサ、及びカメラ22などは、一つの装置に内蔵されてもよいし、個別に車両200に取り付けられてもよい。
上記実施形態では、姿勢検出装置40がジャイロセンサ41を含む例について説明した。しかし、姿勢検出装置40は、車両200の加速度を検出する加速度センサを含んでもよく、検出した加速度を姿勢変動情報として出力してもよい。姿勢検出装置40は、路面からの高さを検出する車高センサを含んでもよく、検出した高さを姿勢変動情報として出力してもよい。姿勢検出装置40は、他の公知のセンサを含んでもよい。姿勢検出装置40は、ジャイロセンサ41、加速度センサ、及び車速センサなどのうちの1つ以上を含んでもよい。この場合、姿勢検出装置40としての機能を有するジャイロセンサ41、加速度センサ、及び車高センサなどは、一つの装置に内蔵されてもよいし、個別に車両200に取り付けられてもよい。
上記実施形態では、表示処理装置30が虚像を基準位置と補正処理装置50が設定した補正量とに基づいて表示し、虚像の表示の制御中に所定条件に基づいて、虚像の表示位置を基準位置に戻す。この所定条件を検出装置が検出した車両の姿勢変動に関する変動量であるとした。そして、変動量が閾値aより大きいときに補正値をゼロにリセットしたり、補正量をゼロにならないように所定量小さくしたりするとした。また、変動量が閾値aより大きいときに補正量が閾値b以上の場合は補正量をゼロにならないように所定量小さくし、補正量が閾値bよりも小さい場合は補正量をゼロにリセットするとした。
この所定条件を、表示処理装置30が虚像の表示の制御中に、虚像の表示/非表示の状態であるとし、虚像が表示されていないとき(虚像の非表示中)に補正量をゼロにリセットするなどとしてもよい。また、この所定条件を、乗員Dのアイポイントと投影システムのアイボックスの関係であるとし、乗員Dの動きによりアイポイントがアイボックスから外れたときに補正量をゼロにリセットするなどとしてもよい。また、この所定条件を、乗員Dの視線であるとし、乗員Dの視線が表示処理装置30が表示している虚像から離れたときに補正量をゼロにリセットするなどとしてもよい。また、この所定条件を、車両の移動速度であるとし、移動速度が閾値cより大きいときに補正値をゼロにリセットするなどとしてもよい。また、情報取得装置20が取得した車両からの外景であるとし、外景の変化が大きいときに補正値をゼロにリセットするなどとしてもよい。
(実施形態の概要)
(1)本開示の投影システムは、車両のフロントガラスの前方に虚像を表示する投影システムであって、虚像を表す光をフロントガラスに投影する投影装置と、車両の位置および車外の情報の少なくとも一つを取得する情報取得装置と、情報取得装置が取得した情報に基づいて、虚像の表示を制御する表示処理装置と、車両の姿勢変動を検出する姿勢検出装置と、車両の姿勢変動に基づいて虚像の表示位置の補正量を設定する補正処理装置と、を備え、虚像を基準位置と補正量とに基づいて表示し、虚像の表示の制御中に所定条件に基づいて、虚像の表示位置を基準位置に戻す。
(1)本開示の投影システムは、車両のフロントガラスの前方に虚像を表示する投影システムであって、虚像を表す光をフロントガラスに投影する投影装置と、車両の位置および車外の情報の少なくとも一つを取得する情報取得装置と、情報取得装置が取得した情報に基づいて、虚像の表示を制御する表示処理装置と、車両の姿勢変動を検出する姿勢検出装置と、車両の姿勢変動に基づいて虚像の表示位置の補正量を設定する補正処理装置と、を備え、虚像を基準位置と補正量とに基づいて表示し、虚像の表示の制御中に所定条件に基づいて、虚像の表示位置を基準位置に戻す。
これにより、虚像の位置ずれを精度良く補正することができる。
(2)(1)の投影システムにおいて、所定条件は、検出装置が検出した車両の姿勢変動に関する変動量であるしてもよい。
(3)(2)の投影システムにおいて、補正処理装置は、変動量Vが閾値aより大きいときに、補正量をゼロにリセットしてもよい。
(4)(2)の投影システムにおいて、補正処理装置は、変動量Vが閾値aより大きいときに、補正量をゼロにならないように所定量小さくしてもよい。
(5)(2)の投影システムにおいて、補正処理装置は、変動量Vが閾値aより大きいときに、補正量が閾値b以上の場合は補正量をゼロにならないように所定量小さくし、補正量が閾値bよりも小さい場合は補正量をゼロにリセットしてもよい。
(6)(2)の投影システムにおいて、変動量Vが閾値a以下のときの補正量は、変動量Vが閾値a以下のときの車両の姿勢変動と、変動量Vが閾値a以下になる前の車両の姿勢変動とに基づいて設定されるとしてもよい。
(7)(2)から(6)の投影システムにおいて、変動量は、姿勢検出装置により検出された角速度であるとしてもよい。
(8)(2)から(6)の投影システムにおいて、変動量は、姿勢検出装置により検出された角速度から演算した角度の変化量であるとしてもよい。
(9)(2)から(6)の投影システムにおいて、姿勢検出装置は、ジャイロセンサ、加速度センサ、及び車高センサのうちの少なくとも一つを含むとしてもよい。
(10)本開示の別の投影システムは、車両のフロントガラスの前方に虚像を表示する投影システムであって、虚像を表す光をフロントガラスに投影する投影装置と、車両の位置および車外の情報の少なくとも一つを取得する情報取得装置と、情報取得装置が取得した情報に基づいて、虚像の表示を制御する表示処理装置と、車両の姿勢変動を検出する姿勢検出装置と、車両の姿勢変動による虚像の表示位置のずれ量を算出する補正処理装置と、を備え、前記虚像の表示の制御中に所定条件に基づいて、基準位置を設定し、基準位置とずれ量とに基づいて虚像の表示位置を設定する。
(11)(10)の投影システムにおいて、所定条件として、出装置が検出した車両の姿勢変動に関する変動量が第1閾値より大きいときは、変動量が第1閾値より大きいときの車両の姿勢変動に基づいて基準位置を設定し、変動量が第1閾値以下のときは、基準位置と補正処理装置が算出したずれ量とに基づいて虚像の表示位置を設定する検出装置が検出した車両の姿勢変動に関する変動量であるしてもよい。
本開示の全請求項に記載の投影システムは、ハードウェア資源、例えば、プロセッサ、メモリ、及びプログラムとの協働などによって、実現される。
本開示は、虚像を表す光を車両のフロントガラスに投影して、フロントガラスの前方に虚像を視認させる投影システムに適用可能である。
10 投影装置
20 情報取得装置
21 GPSモジュール
22 カメラ
30 表示処理装置
31 通信部
32 表示制御部
33 記憶部
40 姿勢検出装置
41 ジャイロセンサ
50 補正処理装置
51 通信部
52 補正制御部
52a ずれ量算出部
52b 補正量算出部
52c 判定部
52d 比較部
100 投影システム
20 情報取得装置
21 GPSモジュール
22 カメラ
30 表示処理装置
31 通信部
32 表示制御部
33 記憶部
40 姿勢検出装置
41 ジャイロセンサ
50 補正処理装置
51 通信部
52 補正制御部
52a ずれ量算出部
52b 補正量算出部
52c 判定部
52d 比較部
100 投影システム
Claims (13)
- 車両のフロントガラスの前方に虚像を表示する投影システムであって、
前記虚像を表す光を前記フロントガラスに投影する投影装置と、
前記車両の位置および車外の情報の少なくとも一つを取得する情報取得装置と、
前記情報取得装置が取得した情報に基づいて、前記虚像の表示を制御する表示処理装置と、
前記車両の姿勢変動を検出する検出装置と、
前記車両の姿勢変動に基づいて前記虚像の表示位置の補正量を設定する補正処理装置と、
を備え、
前記虚像を基準位置と前記補正量とに基づいて表示し、前記虚像の表示の制御中に所定条件に基づいて、前記虚像の表示位置を基準位置に戻す、
投影システム。 - 前記所定条件は、前記検出装置が検出した前記車両の姿勢変動に関する変動量である、
請求項1に記載の投影システム。 - 前記補正処理装置は、前記変動量が第1閾値より大きいときに、前記補正量をゼロにリセットする、
請求項2に記載の投影システム。 - 前記補正処理装置は、前記変動量が第1閾値より大きいときに、前記補正量をゼロにならないように所定量小さくする、
請求項2に記載の投影システム。 - 前記補正処理装置は、前記変動量が第1閾値より大きいときに、前記補正量が第2閾値以上の場合は前記補正量をゼロにならないように所定量小さくし、前記補正量が前記第2閾値よりも小さい場合は前記補正量をゼロにリセットする、
請求項2に記載の投影システム。 - 前記変動量が第1閾値以下のときの前記補正量は、前記変動量が前記第1閾値以下のときの前記車両の姿勢変動と、前記変動量が前記第1閾値以下になる前の前記車両の姿勢変動とに基づいて設定される、
請求項2に記載の投影システム。 - 前記変動量は、前記検出装置により検出された角速度である、
請求項2から6のいずれかに記載の投影システム。 - 前記変動量は、前記検出装置により検出された角速度から演算した角度の変化量である、
請求項2〜6のいずれかに記載の投影システム。 - 前記検出装置は、ジャイロセンサ、加速度センサ、及び車高センサのうちの少なくとも一つを含む、
請求項2から6のいずれかに記載の投影システム。 - 車両のフロントガラスの前方に虚像を表示する投影システムであって、
前記虚像を表す光を前記フロントガラスに投影する投影装置と、
前記車両の位置および車外の情報の少なくとも一つを取得する情報取得装置と、
前記情報取得装置が取得した情報に基づいて、前記虚像の表示を制御する表示処理装置と、
前記車両の姿勢変動を検出する検出装置と、
前記車両の姿勢変動による前記虚像の表示位置のずれ量を算出する補正処理装置と、
を備え、
前記虚像の表示の制御中に所定条件に基づいて、基準位置を設定し、前記基準位置と前記ずれ量とに基づいて前記虚像の表示位置を設定する、
投影システム。 - 前記所定条件として、
前記検出装置が検出した前記車両の姿勢変動に関する変動量が第1閾値より大きいときは、前記変動量が前記第1閾値より大きいときの前記車両の姿勢変動に基づいて基準位置を設定し、
前記変動量が前記第1閾値以下のときは、前記基準位置と前記補正処理装置が算出したずれ量とに基づいて前記虚像の表示位置を設定する、
請求項10に記載の投影システム。 - 前記変動量は、前記検出装置により検出された角速度である、
請求項11に記載の投影システム。 - 前記変動量は、前記検出装置により検出された角速度から演算した角度の変化量である、
請求項11に記載の投影システム。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018079180A JP2021072455A (ja) | 2018-04-17 | 2018-04-17 | 投影システム |
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Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|
| JP2021072455A true JP2021072455A (ja) | 2021-05-06 |
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116642512A (zh) * | 2022-02-16 | 2023-08-25 | 上海博泰悦臻网络技术服务有限公司 | Ar导航处理方法、装置、电子设备及存储介质 |
| CN116774455A (zh) * | 2022-03-10 | 2023-09-19 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 波导平视显示器的校准 |
-
2018
- 2018-04-17 JP JP2018079180A patent/JP2021072455A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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