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JP2025005256A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract

Figure 2025005256000001
【課題】発光モジュールの温度を効果的に低減できるとともに回路ユニット(回路基板)の温度を効果的に低減することができる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置の一例であるLEDランプ1は、光を照射する発光モジュール10と、発光モジュール10の光照射側とは反対側に位置し、発光モジュール10を支持する金属製のベースプレート20と、発光モジュール10を点灯させるための回路素子52が配置された回路基板51と、回路基板51の発光モジュール10側とは反対側に位置し、回路基板51を支持するヒートシンク60と、を備え、ベースプレート20とヒートシンク60とは離間しており、ベースプレート20と回路基板51との間に断熱層100が存在している。
【選択図】図4

Description

本発明は、照明装置に関し、特に、光源として発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を用いた照明装置に関する。
LED等の固体発光素子は、小型、高効率及び長寿命であることから、様々な製品の光源として利用されている。例えば、LEDを光源とするLED照明が実用化されている。LED照明としては、ダウンライト、シーリングライト又はスポットライト等の照明器具が知られている。
ダウンライト等の照明器具の中には、照明器具の器具本体に口金付きのLEDランプが着脱可能に取り付けられるものがある。この種のLEDランプとして、特許文献1には、GX53口金を有する扁平形の照明装置が開示されている。特許文献1に開示された照明装置は、LEDと、LEDが実装されたLED基板と、LEDを覆う透光カバーと、GX53口金を有する口金ケースと、口金ケースに収納された回路ユニットと、口金ケースの開口部を覆う金属製カバーとを備えている。回路ユニットは、回路基板と、回路基板に実装された複数の回路素子とを有する。
2010-192337号公報
LEDランプでは、さらなる高光束化(高ワット化)が要求されており、高出力タイプのLEDランプの研究開発が進められている。LEDランプを高ワット化すると、LEDの発熱量が増加する。LEDは、発光することでLED自身から熱が発生し、これによりLEDの温度が上昇して光出力が低下する。つまり、LEDは、自身が発する熱によって、発光効率が低下する。このため、LEDの温度を低減するための放熱対策は極めて重要である。この放熱対策の一つとして、ヒートシンクを設けてLEDで発生する熱を放熱させることが考えられる。
この点に関し、特許文献1に開示された照明装置では、LED基板を金属製カバーに取り付けることで、LEDで発生する熱を金属製カバーに伝導して放熱している。つまり、金属製カバーをヒートシンクとして用いている。
一方、LEDの発光時には、LEDを発光させるための回路ユニットからも熱が発生する。具体的には、回路ユニットの点灯回路を構成する回路素子の中には発熱部品が含まれており、この発熱部品から熱が発生する。また、回路素子から熱が発生すると、その回路素子が劣化するだけではなく、他の回路素子も劣化する。特に、回路素子の中には、電解コンデンサ等の耐熱温度が低いものも存在する。このため、回路ユニットの温度を低減するための放熱対策も重要である。
しかしながら、特許文献1に開示された照明装置では、回路ユニットの放熱対策が取られていない。そればかりか、特許文献1に開示された照明装置では、LEDで発生する熱を放熱させるための金属製カバーが回路ユニットの近傍に配置されているので、LEDで発生する熱が金属製カバーを介して回路ユニットに伝わることになる。このため、回路ユニットの回路素子は、発熱部品の影響を受けるだけではなく、LEDで発生する熱の影響も受けることになる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、発光モジュールの温度を効果的に低減できるとともに回路ユニット(回路基板)の温度を効果的に低減することができる照明装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る照明装置の一態様は、光を照射する発光モジュールと、前記発光モジュールの光照射側とは反対側に位置し、前記発光モジュールを支持する金属製のベースプレートと、前記発光モジュールを点灯させるための回路素子が配置された回路基板と、前記回路基板の前記発光モジュール側とは反対側に位置し、前記回路基板を支持するヒートシンクと、を備え、前記ベースプレートと前記ヒートシンクとは離間しており、前記ベースプレートと前記回路基板との間に断熱層が存在している。
本発明によれば、発光モジュールの温度を効果的に低減できるとともに、回路ユニット(回路基板)の温度を効果的に低減することができる。
実施の形態に係るLEDランプを斜め上方から見たときの斜視図である。 実施の形態に係るLEDランプを斜め下方から見たときの斜視図である。 実施の形態に係るLEDランプの分解斜視図である。 実施の形態に係るLEDランプの断面図である。 実施の形態に係るLEDランプの断面斜視図である。 実施の形態に係るLEDランプの断面図である。 実施の形態に係るLEDランプにおける放熱経路を説明するための図である。 断熱層の厚さに対するヒートシンクの厚さの比と回路素子の温度との関係を示す図である。 断熱層の厚さに対するベースプレートの厚さの比とLED発光部及び回路素子の温度との関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態等は、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。また、本明細書において、「上」及び「下」という用語は、必ずしも、絶対的な空間認識における上方向(鉛直上方)及び下方向(鉛直下方)を指すものではない。
(実施の形態)
まず、実施の形態に係るLEDランプ1の全体構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、実施の形態に係るLEDランプ1を斜め上方から見たときの斜視図であり、図2は、同LEDランプ1を斜め下方から見たときの斜視図である。
LEDランプ1は、LEDを光源とする照明装置の一例であり、照明光を照射する。図1及び図2に示すように、LEDランプ1は、全体形状が円柱状で扁平状のフラットランプである。一例として、LEDランプ1の外形サイズは、φ70mmであるが、これに限らない。
また、LEDランプ1は、ソケットに取り付けられる交換形のランプである。つまり、LEDランプ1は、ソケットに着脱可能に取り付けられる。LEDランプ1は、ソケットに取り付けられることで、ソケットを介して供給される電力によって点灯する。ソケットは、天井、壁及び床等の造営材に設置された器具本体又はブラケットに取り付けられたり、造営材に直接設置されたりしている。LEDランプ1がソケットに装着されることで、ダウンライト、スポットライト、又はシーリングライト等の照明器具が構成される。一例として、照明器具は、LEDランプ1と、LEDランプ1が着脱可能に取り付けられるソケットを有する器具本体とを備える。
本実施の形態において、LEDランプ1は、着脱可能にソケットに取り付けられる口金を有する。具体的には、LEDランプ1は、GX53ソケットに着脱自在に取り付けられるGX53口金を有する。なお、LEDランプ1が有する口金は、GX53口金に限るものではなく、GH76p口金等の他の口金であってもよい。
次に、本実施の形態に係るLEDランプ1の具体的な構成について、図3~図6を用いて説明する。図3は、実施の形態に係るLEDランプ1の分解斜視図である。図4は、同LEDランプ1の断面図である。図5は、図4の断面における同LEDランプ1の断面斜視図である。図6は、図4とは別の断面における同LEDランプ1の断面図である。具体的には、図6の断面は、図4の断面を、LEDランプ1の中心軸(光軸)を中心として90度回転させたときの断面である。なお、図4において、回路ユニット50における回路素子52の形状及び個数等は、正確に図示されていない。また、図3、図5及び図6において、回路ユニット50の回路素子52は図示されていない。
図3~図6に示すように、LEDランプ1は、発光モジュール10と、ベースプレート20と、ホルダ30と、透光カバー40と、回路ユニット50と、ヒートシンク60と、筐体70と、口金ピン80とを備える。
本実施の形態において、透光カバー40及び筐体70が外郭部材である。したがって、透光カバー40と筐体70とによってLEDランプ1の外郭筐体が構成されており、この外郭筐体の中に、発光モジュール10とベースプレート20とホルダ30と回路ユニット50とヒートシンク60とが収納されている。
また、本実施の形態におけるLEDランプ1は、高光束の高ワットタイプのランプであり、発光モジュール10への投入電力が9ワット以上である。本実施の形態において、発光モジュール10への投入電力は、9.9ワットである。
発光モジュール10は、光を照射する光源部である。発光モジュール10は、所定の色の照明光を照射する。発光モジュール10は、例えば照明光として色温度が3000K~7000Kの白色光を照射する。発光モジュール10から出射した光は、透光カバー40を透過してLEDランプ1の照明光として照射される。
本実施の形態において、発光モジュール10は、LEDによって構成されたLEDモジュールである。具体的には、発光モジュール10は、COB(Chip On Board)タイプのLEDモジュールであり、基板11と、基板11に直接実装されたLEDチップで構成されたLED発光部12とを有する。LED発光部12から出射する光が、発光モジュール10が照射する光である。
基板11は、LED発光部12に含まれるLEDチップを実装するための実装基板である。基板11を構成する基材としては、セラミック基板、樹脂基板、又は、メタルベース基板等が用いられる。本実施の形態において、基板11の平面視形状は、略矩形である。具体的には、基板11の平面視形状は、正方形の一部(角等)が切り欠かれた形状になっている。なお、基板11の平面視形状は、正方形又は長方形の矩形に限るものではなく、円形等であってもよい。
基板11には、LED発光部12に含まれるLEDチップを発光させるための直流電力を受電する一対の端子と、一対の端子に接続されるとともにLED同士を電気的に接続するための所定のパターンの金属配線とが設けられている。一例として、一対の端子は、基板11の表面に形成された電極である。一対の端子は、一対の電力線を介して回路ユニット50と電気的に接続されている。なお、一対の端子は、電極ではなく、コネクタ端子であってもよい。また、基板11の表面には、金属配線を覆うように絶縁性樹脂材料からなるレジストが形成されていてもよい。これにより、金属配線を保護するとともに絶縁耐圧を確保することができる。
LED発光部12は、基板11に実装されたLEDチップと、LEDチップを封止する封止部材とを有する。本実施の形態において、基板11には複数のLEDチップが実装されている。したがって、封止部材は、複数のLEDチップを封止している。
LED発光部12のLEDチップは、単色の可視光を発するベアチップである。LEDチップは、例えば、通電されれば青色光を発する青色LEDチップである。LEDチップは、例えば基板11にマトリクス状に複数個配置されている。なお、LEDチップは、少なくとも1つ配置されていればよい。
LED発光部12の封止部材は、シリコーン樹脂等の透光性の絶縁性樹脂材料によって構成されている。本実施の形態における封止部材は、LEDチップからの光を波長変換する波長変換材として蛍光体を含んでいる。封止部材は、例えば、シリコーン樹脂に蛍光体を分散させた蛍光体含有樹脂である。つまり、封止部材は、透光性樹脂に蛍光体が含有された蛍光体含有樹脂であり、LEDチップからの光を所定の波長に波長変換(色変換)する。
封止部材に含有させる蛍光体としては、LEDチップが青色光を発光する青色LEDチップである場合、白色光を得るために、例えばYAG系の黄色蛍光体を用いることができる。この場合、黄色蛍光体が、青色LEDチップが発した青色光の一部を吸収して励起されて黄色光を放出する。そして、この黄色光と黄色蛍光体に吸収されなかった青色光とが混ざって白色光となってLED発光部12から出射する。なお、封止部材には、シリカ等の光拡散材及びフィラー等が分散されていてもよい。
図3に示すように、本実施の形態において、LED発光部12の封止部材は、全てのLEDチップを一括封止するように平面視形状が円形となるように形成されている。封止部材の外形は、LED発光部12の外形を規定する。この場合、基板11にリング状の凸部(ダム)を形成することで、液状の封止部材を基板11に塗布したときに液状の封止部材が凸部でせき止められるように構成されていてもよい。
なお、封止部材は、円形以外の形状(例えば矩形状)となるようにLEDチップを一括封止してもよい。また、封止部材は、全てのLEDチップを一括封止するのではなく、複数のLEDチップを列ごとにライン状に封止してもよいし、各LEDチップを1つずつ個別に封止してもよい。
図3~図6に示すように、発光モジュール10は、ベースプレート20に支持されている。ベースプレート20は、発光モジュール10を支持するモジュールプレートである。本実施の形態において、発光モジュール10は、ベースプレート20に配置されて支持されている。ベースプレート20は、発光モジュール10の光照射側とは反対側に位置している。つまり、発光モジュール10は、光照射側が透光カバー40側となるようにベースプレート20に配置されている。
ベースプレート20は、アルミニウム又は銅等の金属材料によって構成された金属製の金属部材である。したがって、発光モジュール10が配置されるベースプレート20は、発光モジュール10で発生する熱を放熱するためのヒートシンクとしても機能する。また、ベースプレート20は、ダイキャスト製の金属部材であってもよいし、金属板をプレス加工して所定の形状に形成された板金製の金属部材であってもよい。本実施の形態において、ベースプレート20は、アルミニウム合金からなるダイキャスト製の金属部材である。
ベースプレート20は、発光モジュール10を支持する基台部21と、基台部21に立設する側壁部22とを有する。本実施の形態において、基台部21は、平板状であり、側壁部22は、筒状である。具体的には、ベースプレート20は、高さが低い有底円筒状の部材である。したがって、基台部21は、円板状であり、側壁部22は、円筒状である。ベースプレート20は、基台部21と側壁部22とが一体に構成されたものであるが、これに限らない。例えば、ベースプレート20は、別体で作製された基台部21と側壁部22とが接合されたものであってもよい。
図4~図6に示すように、基台部21は、発光モジュール10の基板11が載置される載置面を有する。基台部21の載置面と基板11との間には、熱伝導シート又はグリース等が介在していてもよい。これにより、発光モジュール10で発生した熱を効率良くベースプレート20に伝導させることができる。
側壁部22は、基台部21の端部から立設している。側壁部22は、基台部21から回路ユニット50側(回路基板51側)に向かって延在している。本実施の形態において、側壁部22の高さは、一定であるが、これに限らない。例えば、側壁部22の高さを部分的に高くしたり低くしたりしてもよい。また、側壁部22の壁厚は、基台部21の厚さよりも薄くなっているが、これに限らない。つまり、側壁部22の壁厚は、基台部21の厚さと同じであってもよいし、基台部21の厚さよりも厚くてもよい。
ベースプレート20は、筐体70の内面に近接している。具体的には、図4~図6に示すように、ベースプレート20の基台部21の横端面と側壁部22の壁面とが筐体70の内面に近接している。したがって、基台部21の外径と側壁部22の外径と筐体70の内径とは、概ね同じである。ベースプレート20が筐体70の内面に近接していることで、ベースプレート20に伝導した発光モジュール10の熱を筐体70を介して効率良くLEDランプ1の外部に放熱させることができる。
なお、基台部21の横端面及び側壁部22の壁面と筐体70の内面とは接していてもよいし、基台部21の横端面及び側壁部22の壁面と筐体70の内面との間に寸法公差程度の僅かなクリアランスが存在していてもよいが、側壁部22の壁面は基台部21の横端面よりも長いことから、図4~図6に示すように、少なくとも側壁部22の壁面と筐体70の内面とは接しているとよい。これにより、ベースプレート20に伝導した熱を効率良く筐体70に伝導させることができる。
ベースプレート20は、筐体70に固定されている。具体的には、ベースプレート20は、筐体70の側壁部71の上側の内面に固定されている。この場合、ベースプレート20と筐体70の内面とに係止爪及び係止穴等の係止構造(例えば凹凸構造)を設けておいて、ベースプレート20の係止構造を筐体70の係止構造にスナップインにより係止させることでベースプレート20を筐体70に固定することができる。あるいは、ベースプレート20及び筐体70の内面の各々にねじ溝を設けて、ベースプレート20を回転させることで筐体70の内面にねじ込んで固定してもよい。
なお、本実施の形態におけるベースプレート20は有底円筒状であるので、平板状の基台部21と円筒状の側壁部22とで囲まれる部分は空間領域になっているが、これに限らない。例えば、ベースプレート20は、側壁部22を有しない基台部21のみで構成された平板状の金属部材であってもよいし、側壁部22が筒状ではなく柱状で構成された肉厚の平板状の金属部材であってもよい。
ベースプレート20に配置された発光モジュール10は、ベースプレート20に固定されている。ホルダ30は、発光モジュール10を保持するモジュールホルダ(光源ホルダ)である。ホルダ30は、ポリブチレンテレフタレート(PBT;Polybutylene terephthalate)等の絶縁樹脂材料によって構成されている。
本実施の形態において、発光モジュール10は、ホルダ30によって基板11がベースプレート20の基台部21に押さえ付けられた状態で基台部21に固定されている。具体的には、図4に示すように、ホルダ30の一部と基台部21との間に発光モジュール10の基板11の端部を挟み込んだ状態でホルダ30の挿通孔31(図3参照)にネジ91を挿通して、このネジ91をベースプレート20のネジ穴23にねじ込むことで、ホルダ30と基板11とベースプレート20とをネジ91で共締めしている。これにより、ホルダ30で押さえ付けられた状態で発光モジュール10がベースプレート20に固定される。
なお、図3に示すように、3つのネジ91を用いて発光モジュール10をベースプレート20に固定しているが、ネジ91の個数は、3つに限らない。また、図3に示すように、ベースプレート20のネジ穴23は、基台部21の載置面の周縁部に設けられているが、これに限らない。
図4~図6に示すように、発光モジュール10は、透光カバー40で覆われている。透光カバー40は、発光モジュール10を覆う透光性を有するカバー部材である。透光カバー40は、透光性材料によって構成されている。例えば、透光カバー40は、アクリル又はポリカーボネート等の透明樹脂材料又はガラス材料等の透明材料によって構成されている。
透光カバー40は、筐体70の開口部の開口端部に取り付けられる。この場合、透光カバー40と筐体70の開口端部とに係止爪及び係止穴等の係止構造(例えば凹凸構造)を設けておいて、透光カバー40の係止構造を筐体70の係止構造に係止させることで透光カバー40を筐体70に固定することができる。あるいは、透光カバー40及び筐体70の開口端部の各々にねじ溝を設けて、透光カバー40を回転させることで筐体70にねじ込んで固定してもよい。なお、透光カバー40と筐体70との合わせ部分には、エラストマー等で構成されたリング状のパッキン部材が挿入されていてもよい。
透光カバー40は、発光モジュール10から照射した光を透過する。つまり、発光モジュール10から出射した光は、透光カバー40に入射し、透光カバー40を透過して透光カバー40の外部に照射される。
透光カバー40は、発光モジュール10から出射する光に対して光学作用を与える光学部材であってもよい。例えば、透光カバー40は、発光モジュール10から出射する光の配光を制御する配光制御機能を有していてもよい。
本実施の形態において、透光カバー40は、発光モジュール10から出射する光を集光するレンズ作用を有している。つまり、透光カバー40は、発光モジュール10から出射する光の配光角を狭くする光学作用を有する。具体的には、透光カバー40は、フレネルレンズであるレンズ部41を有する。レンズ部41は、透光カバー40の内面(光入射面)に形成された中央突出部と、中央突出部を同心環状に囲む複数の環状突出部とを有する。中央突出部及び複数の環状突出部は、フレネルレンズの輪帯を構成している。
また、透光カバー40の外面には、複数のディンプル(凹部)が形成されている。複数のディンプルは、透光カバー40の外面の全体に敷き詰めるように形成されている。これにより、透光カバー40に光拡散機能を持たせることができるので、発光モジュール10から出射した光を均斉化して複数のLEDチップに起因する粒々感(明暗差)を抑制することができる。
なお、透光カバー40の外面にさらにシボ加工が施されていてもよい。つまり、透光カバー40の外面には、複数のディンプルとシボ加工による微小凹凸構造との両方が形成されていてもよい。これにより、発光モジュール10から出射した光をさらに均斉化することができる。なお、微小凹凸構造を形成する処理は、シボ加工に限るものではない。エッチング処理又はサンドブラスト処理等を施すことで、透光カバー40の外面に微小凹凸構造を形成してもよい。また、微小凹凸構造は、透光カバー40の外面だけではなく、透光カバー40の内面にも形成されていてもよい。
図1及び図3に示すように、透光カバー40の外面には、一対の突起42が設けられている。一対の突起42は、LEDランプ1を回転させて照明器具に取り付ける際にユーザの指が引っ掛かる引っ掛け部として機能する。一対の突起42を設けることで、LEDランプ1を容易に回転させることができるのでLEDランプ1を照明器具の器具本体に容易に取り付けたり器具本体から容易に取り外したりすることができる。
発光モジュール10は、回路ユニット50から供給される電力によって発光する。回路ユニット50は、発光モジュール10を発光させるための電力を生成して発光モジュール10に供給する。具体的には、回路ユニット50は、発光モジュール10に直流電流を供給する。発光モジュール10は、回路ユニット50から供給される直流電流によって発光する。
発光モジュール10と回路ユニット50とは、一対の電力線によって電気的に接続されている。発光モジュール10と回路ユニット50との間にはベースプレート20が存在するので、図3に示すように、ベースプレート20には、一対の電力線を挿通するための貫通孔24が設けられている。貫通孔24は、ベースプレート20の基台部21に設けられている。
回路ユニット50は、発光モジュール10の点灯及び消灯を行うための点灯回路(電源回路)を構成している。具体的には、回路ユニット50の点灯回路は、口金ピン80から供給される交流電力を直流電力に変換する。点灯回路には、例えば定電流回路が含まれている。
なお、回路ユニット50は、点灯回路だけではなく、照明制御回路を含んでいてもよい。例えば、回路ユニット50は、照明制御回路として、調光回路又は調色回路を含んでいてもよい。この場合、照明制御回路は、LEDランプ1の外部から入力された照明制御信号(調光制御信号又は調色制御信号等)に従って点灯回路を制御し、発光モジュール10から出射する光を調光したり調色したりする。なお、発光モジュール10から出射する光を調色する場合、発光モジュール10は、色温度が異なる複数種のLED光源を有するとよい。また、回路ユニット50は、外部機器と無線通信するための無線通信回路等、その他の制御回路を有していてもよい。
図4に示すように、回路ユニット50は、回路基板51と、回路基板51に配置された複数の回路素子52とを有する。回路ユニット50は、筐体70に収納されている。また、回路ユニット50は、ベースプレート20とヒートシンク60との間に配置されている。具体的に、回路ユニット50の回路基板51が、ベースプレート20とヒートシンク60との間に配置されている。
回路基板51は、銅箔等の金属配線が形成されたプリント回路基板(PCB)である。回路基板51は、一方の面のみに金属配線が形成された片面基板であってもよいし、両面に金属配線が形成された両面基板であってもよい。回路基板51に実装された複数の回路素子52は、回路基板51に形成された金属配線によって互いに電気的に接続されている。回路基板51は、例えば、円板の一部が切り欠かれた板状の基板である。
回路基板51には、一対の出力端子と一対の入力端子とが設けられている。一対の出力端子は、一対の電力線によって発光モジュール10と電気的に接続されており、一対の入力端子は、一対の電力線によって一対の口金ピン80と電気的に接続されている。
回路素子52は、発光モジュール10を点灯させるための電子部品である。回路素子52は、半田等によって回路基板51に実装されている。回路基板51には、複数の回路素子52が実装されている。複数の回路素子52は、例えば、電解コンデンサやセラミックコンデンサ等の容量素子、チョークコイルやチョークトランス等のコイル素子(インダクタ)抵抗器等の抵抗素子、FET等のトランジスタ素子、ノイズフィルタ、ダイオード又はICパッケージ等である。
複数の回路素子52には、耐熱温度が低い特定の回路素子52が含まれている。耐熱温度が低い特定の回路素子52としては、電解コンデンサが挙げられる。耐熱温度が低い特定の回路素子52は、回路基板51の発光モジュール10側(ベースプレート20側)とは反対側の面に配置されている。つまり、耐熱温度が低い特定の回路素子は、回路基板51のヒートシンク60側の面である第1面に実装されている。なお、図4に示すように、複数の回路素子52のうちリード付きの回路素子52は、回路基板51のヒートシンク60側の第1面に実装されている。また、複数の回路素子52のうち表面実装型の回路素子52の多くは、回路基板51の発光モジュール10側(ベースプレート20側)の面である第2面に半田実装されている。
図4~図6に示すように、回路基板51は、主面が筐体70の筒軸と略直交する姿勢(横置き)で配置されている。本実施の形態において、筐体70の筒軸は、LEDランプ1の光軸(発光モジュール10の光軸)と同じである。また、回路基板51は、ヒートシンク60の発光モジュール10側の面に載置されている。具体的には、図6に示すように、回路基板51は、ヒートシンク60の側壁部61の端面(図6の上端面)に載置されている。
このように構成される回路ユニット50は、ベースプレート20とヒートシンク60との間に配置されている。具体的には、回路ユニット50の回路基板51がベースプレート20とヒートシンク60との間に配置されている。具体的には、回路基板51は、ベースプレート20で覆われている。本実施の形態において、回路基板51は、ベースプレート20に接しておらず、図4及び図6に示すように、ベースプレート20と回路基板51との間には断熱層100が存在している。つまり、ベースプレート20と回路基板51とは、少なくとも断熱層100を介して離間している。本実施の形態において、断熱層100は、空間領域である空気層である。なお、断熱層100は空気層であるが、図4及び図6では、断熱層100を分かりやすくするために、便宜上、断熱層100にはドット状のハッチングが施されている。
回路ユニット50は、ヒートシンク60に固定されている。具体的には、回路ユニット50の回路基板51がヒートシンク60に固定されている。より具体的には、ネジ92によって回路基板51をヒートシンク60にネジ止めすることで回路基板51がヒートシンク60に固定されている。この場合、ヒートシンク60の側壁部61に回路基板51を載置し、回路基板51に形成された切り欠き部51a(図3参照)にネジ92を挿通し、このネジ92をヒートシンク60に設けられたネジ穴63(図3参照)にねじ込むことで、回路基板51をヒートシンク60に固定している。なお、図3に示すように、2つのネジ92を用いて回路基板51をヒートシンク60に固定しているが、ネジ92の個数は、2つに限らない。また、回路基板51とヒートシンク60とを固定する固定手段は、ネジに限るものではない。例えば、回路基板51及びヒートシンク60の各々に係止構造を設けておいて、互いの係止構造を係止させることで回路基板51とヒートシンク60とを固定してもよい。
ヒートシンク60は、回路ユニット50で発生する熱を放熱する放熱部材である。ヒートシンク60は、アルミニウム又は銅等の金属材料によって構成された金属製の金属部材である。ヒートシンク60は、ダイキャスト製の金属部材であってもよいし、金属板をプレス加工して所定の形状に形成された板金製の金属部材であってもよい。本実施の形態において、ヒートシンク60は、ベースプレート20と同様に、アルミニウム合金からなるダイキャスト製の金属部材である。
ヒートシンク60は、環状である。図3に示すように、本実施の形態において、ヒートシンク60は、全体として円環状であり、略円筒状の側壁部61と、側壁部61の下端の内面から突出する円環状のつば部62とを有する。ヒートシンク60は、側壁部61とつば部62とが一体に構成されたものであるが、これに限らない。例えば、ヒートシンク60は、別体で作製された側壁部61とつば部62とが接合されたものであってもよい。
図4~図6に示すように、側壁部61は、筐体70の筒軸方向に向かって延在している。回路ユニット50の複数の回路素子52の中には、ヒートシンク60に囲まれている回路素子52が1つ以上存在している。具体的には、ヒートシンク60の略円筒状の側壁部61は、回路基板51に実装された複数の回路素子52のうち回路基板51のヒートシンク60側の第1面に実装された回路素子52(主にリード付きの回路素子52)を囲っている。つまり、回路基板51のヒートシンク60側の第1面に実装された回路素子52は、側壁部61に収納されている。これにより、回路基板51の第1面に実装された回路素子52の周辺の熱をヒートシンク60に効率良く伝導させることができる。なお、側壁部61に囲まれる回路素子52には、耐熱温度が低い特定の回路素子52(電解コンデンサ等)が含まれている。
ヒートシンク60は、回路基板51の発光モジュール10側とは反対側に位置している。具体的には、ヒートシンク60は、回路基板51と筐体70の底部72との間に位置している。本実施の形態において、ヒートシンク60は、筐体70の底部72に載置されている。
ヒートシンク60は、回路基板51を支持する支持部材としても機能する。具体的には、ヒートシンク60の側壁部61が回路基板51の外周端部を支持している。図6に示すように、回路基板51は、側壁部61の発光モジュール10側の端面に載置されている。このように、本実施の形態において、回路基板51は、ベースプレート20には接していないが、ヒートシンク60には接している。
また、図4~図6に示すように、ヒートシンク60は、筐体70の内面に近接している。具体的には、ヒートシンク60の側壁部61の壁面が筐体70の内面に近接している。したがって、側壁部61の外径と筐体70の内径とは、概ね同じである。ヒートシンク60が筐体70の内面に近接していることで、ヒートシンク60に伝導した熱を筐体70を介して効率良くLEDランプ1の外部に放熱させることができる。
なお、側壁部61の壁面と筐体70の内面とは接していてもよいし、側壁部61の壁面と筐体70の内面との間に寸法公差程度の僅かなクリアランスが存在していてもよいが、側壁部61の壁面と筐体70の内面とは接しているとよい。これにより、ヒートシンク60に伝導した熱を効率良く筐体70に伝導させることができる。
ヒートシンク60は、筐体70に固定されている。本実施の形態において、ヒートシンク60は、図5及び図6に示すように、ネジ93によって筐体70にネジ止めすることで固定されている。この場合、筐体70の底部72にヒートシンク60を載置し、ヒートシンク60に形成された挿通孔64に(図6参照)にネジ93を挿通し、このネジ93を筐体70の底部72に設けられたネジ穴73(図6参照)にねじ込むことで、ヒートシンク60を筐体70に固定することができる。なお、図3に示すように、3つのネジ93を用いてヒートシンク60を筐体70に固定しているが、ネジ93の個数は、3つに限らない。また、ヒートシンク60と筐体70とを固定する固定手段は、ネジに限るものではない。例えば、ヒートシンク60及び筐体70の各々に係止構造を設けておいて、互いの係止構造を係止させることでヒートシンク60と筐体70とを固定してもよい。
図4~図6に示すように、筐体70は、ベースプレート20と回路ユニット50とヒートシンク60とを収納するケースである。図3に示すように、筐体70は、開口部を有する略有底筒状であり、側壁部71と底部72とを有する。
図4~図6に示すように、筐体70の開口部は、ベースプレート20によって塞がれている。また、筐体70の開口部は、透光カバー40で覆われている。筐体70の側壁部71は、円筒状であり、底部72に立設している。
図2及び図4に示すように、筐体70の底部72は、段差を有するように形成されている。具体的には、底部72の中央部には、外方に向けて円筒状に突出するように形成された突出部を有する。図4~図6に示すように、底部72には、ヒートシンク60が載置されている。また、図4に示すように、底部72には口金ピン80が貫通している。本実施の形態において、口金ピン80は、インサート成型により底部72に固定されている。底部72の中央部の突出部と口金ピン80とによってLEDランプ1の口金が構成されている。
筐体70は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂材料又はアルミニウム等の金属材料によって構成されている。本実施の形態において、筐体70は、PBTによって構成された絶縁筐体である。
口金ピン80は、導電性のランプピンであり、発光モジュール10を発光させるための電力をLEDランプ1の外部から受電する機能を有する。例えば、一対の口金ピン80によって、照明器具のソケットから交流電力(例えばAC100Vの商用電源からの交流電力)を受電する。一対の口金ピン80は、回路ユニット50と電気的に接続されており、一対の口金ピン80で受電した電力は、回路ユニット50に供給される。一対の口金ピン80は、筐体70の筒軸を中心として底部72の対向する位置に設けられている。つまり、一対の口金ピン80は、周方向において180度間隔で設けられている。
一対の口金ピン80は、底部72を貫通している。各口金ピン80の一方の端部は、筐体70の内部に位置しており、回路ユニット50と電気的に接続される。また、各口金ピン80の他方の端部は、筐体70の外部に露出しており、LEDランプ1が照明器具のソケットに装着されたときにソケットの導電部と電気的及び機械的に接続される。したがって、一対の口金ピン80は、LEDランプ1を照明器具に取り付けるための取り付け部としても機能する。一対の口金ピン80が照明器具のソケットに装着されることでLEDランプ1が照明器具に保持されるとともに、LEDランプ1に交流電力が給電される。
次に、本実施の形態に係るLEDランプ1の作用効果について、図7を用いて説明する。図7は、実施の形態に係るLEDランプ1における放熱経路を説明するための図である。なお、図7は、図4の断面に対応している。なお、図7においても、図4と同様に、断熱層100には便宜上ハッチングが施されている。
発光モジュール10が点灯すると、LEDランプ1から照明光が照射される。この場合、発光モジュール10が点灯することで、発光モジュール10から熱が発生する。具体的には、発光モジュール10のLED発光部12から熱が発生する。例えば、発光モジュール10が点灯して発光モジュール10から熱が発生すると、発光モジュール10の温度が100℃以上になる。特に、本実施の形態におけるLEDランプ1は、高光束であるので、発光モジュール10の温度は120℃近くにまで上昇する。
このとき、発光モジュール10は金属製のベースプレート20(第1ヒートシンク)に支持されているので、発光モジュール10で発生した熱は、ベースプレート20に伝導することになる。
一方、発光モジュール10が点灯すると、回路ユニット50における複数の回路素子52に含まれる発熱部品が発熱し、回路ユニット50の温度も上昇する。回路素子52に含まれる発熱部品としては、例えば、FETやIC等の半導体素子、抵抗素子又はコイル素子等がある。
このとき、回路ユニット50の回路基板51は、金属製のヒートシンク60(第2ヒートシンク)に支持されているので、回路ユニット50の周辺の熱は、ヒートシンク60に伝導することになる。
このように、発光モジュール10が点灯すると、LEDランプ1内では、発光モジュール10に熱が発生して発光モジュール10の温度が上昇するとともに、回路ユニット50(回路基板51)にも熱が発生して回路ユニット50の温度が上昇する。つまり、発光モジュール10が点灯することで、LEDランプ1内には2つの熱源が存在することになる。
このため、仮に、ベースプレート20とヒートシンク60又は回路基板51とが接していると、発光モジュール10で発生する熱と回路ユニット50で発生する熱とが干渉しあうおそれがある。例えば、発光モジュール10で発生する熱は、回路ユニット50で発生する熱と比べて高いので、発光モジュール10で発生した熱が回路ユニット50の方へと伝わって回路ユニット50における回路素子52が劣化するおそれがある。また、回路ユニット50で発生する熱が発光モジュール10へと伝導して、発光モジュール10で発生する熱の放熱性が低下するおそれがある。
これに対して、本実施の形態におけるLEDランプ1では、発光モジュール10を支持するベースプレート20と回路ユニット50を支持するヒートシンク60とが離間しており、ベースプレート20と回路基板51との間には断熱層100が存在している。このため、発光モジュール10で発生した熱は、断熱層100によって断熱されるので、回路ユニット50の方に伝わりにくくなっている。
特に、本実施の形態において、断熱層100は、ベースプレート20よりも熱伝導率が圧倒的に低い空気層であるので、発光モジュール10で発生した熱は、ベースプレート20を伝導することになり、断熱層100を経由して回路ユニット50の方に伝わりにくくなっている。
したがって、発光モジュール10で発生した熱は、図7の黒矢印に示される放熱経路で伝導することになる。具体的には、発光モジュール10で発生した熱は、発光モジュール10→ベースプレート20→筐体70の順で伝導してLEDランプ1の外部に放熱されることになる。つまり、発光モジュール10で発生した熱は、回路ユニット50にほとんど伝わることなく、LEDランプ1の外部に放熱される。
しかも、本実施の形態におけるベースプレート20は、基台部21だけではなく、基台部21に立設する側壁部22を有している。そして、この側壁部22は、筐体70に接している。
この構成により、基台部21に伝導した発光モジュール10の熱は、ベースプレート20の側壁部22へと促されて伝導し、側壁部22から筐体70を介してLEDランプ1の外部に効率良く放熱させることができる。
また、本実施の形態におけるベースプレート20は、基台部21と筒状の側壁部22とを有し、側壁部22は、回路基板51側に向かって延在している。
この構成により、ベースプレート20の回路基板51側において、基台部21と筒状の側壁部22とで囲まれる部分に空間領域が形成される。そして、この空間領域も空気層の断熱層として機能することになる。つまり、本実施の形態におけるLEDランプ1では、ベースプレート20と回路基板51との間の断熱層100と基台部21と側壁部22とで囲まれる部分の断熱層とによって、二重の断熱構造になっている。これにより、ベースプレート20に伝導した発光モジュール10の熱が回路ユニット50に伝わることを一層抑制することができる。
また、本実施の形態において、回路ユニット50における複数の回路素子52には、耐熱温度が低い特定の回路素子(電解コンデンサ等)が含まれており、この特定の回路素子は、回路基板51の発光モジュール10側とは反対側の面に配置されている。
この構成により、仮に発光モジュール10で発生した熱が回路ユニット50の方に伝導したとしても、その熱は回路基板51によって断熱されるので、耐熱温度が低い特定の回路素子52の温度が上昇することを抑制できる。これにより、耐熱温度が低い特定の回路素子52が熱劣化することを抑制できる。
しかも、耐熱温度が低い特定の回路素子52はヒートシンク60に囲まれているので、耐熱温度が低い特定の回路素子52の温度が上昇することを一層抑制することができる。また、耐熱温度が低い特定の回路素子52に限らず、ヒートシンク60に囲まれた回路素子52についても、回路素子52の温度が上昇することを抑制することができる。このように、回路素子52をヒートシンク60で囲むことで回路素子52の熱劣化を抑制することができる。
また、ベースプレート20と回路基板51との間に断熱層100が存在することで、回路ユニット50で発生した熱も断熱層100によって断熱されることになり、回路ユニット50で発生した熱が発光モジュール10に伝わりにくくなっている。
したがって、回路ユニット50で発生した熱は、図7の白矢印に示される放熱経路で伝導することになる。具体的には、回路ユニット50で発生した熱は、回路ユニット50→ヒートシンク60→筐体70の順で伝導してLEDランプ1の外部に放熱されることになる。つまり、回路ユニット50で発生した熱は、発光モジュール10にほとんど伝わることなく、LEDランプ1の外部に放熱される。
このように、本実施の形態に係るLEDランプ1によれば、ベースプレート20と回路基板51との間に断熱層100が存在しているので、発光モジュール10で発生する熱と回路ユニット50で発生する熱とは、干渉することなく別々の放熱経路でLEDランプ1の外部に放熱されることになる。したがって、発光モジュール10の温度を効果的に低減できるとともに、回路ユニット50(回路基板51)の温度を効果的に低減することができる。
次に、回路ユニット50の温度低減効果に関して、断熱層100の厚さとヒートシンク60の厚さとが与える影響について実験を行ったので、この実験結果について、図8を用いて説明する。図8は、断熱層100の厚さに対するヒートシンク60の厚さの比と回路素子52の温度との関係を示す図である。
この実験では、図4及び図6に示すように、筐体70の筒軸方向(つまり回路基板51の主面に直交する方向)におけるヒートシンク60の厚さをXとし、筐体70の筒軸方向における断熱層100の厚さをYとしたときに、断熱層100の厚さ(Y)に対するヒートシンク60の厚さ(X)の比(X/Y)を変化させた場合の回路素子52の温度を測定した。図8は、その測定結果を示している。なお、回路素子52は電解コンデンサとし、電解コンデンサの温度を測定した。また、本実験において、筐体70の高さ(A)とベースプレート20の厚さ(Z)は、固定値とした。
ここで、電解コンデンサの温度は95℃以下にすることが好ましい。したがって、図8に示される結果によれば、断熱層100の厚さ(Y)に対するヒートシンク60の厚さ(X)の比は、1≦X/Y≦5の関係式を満たしているとよい。
これは、X/Y<1であると、ヒートシンク60の体積が小さくなってしまい、回路ユニット50の熱を効率良く放熱することができずに、回路素子52の温度を効率良く低減できなくなるからであると考えられる。一方、X/Y>5であると、ヒートシンク60の体積は大きくなるものの、断熱層100の厚さ(Y)が小さくなってしまい、発光モジュール10の熱の影響を受けて回路素子52の温度が上昇することになる。しかも、X/Y>5であると、ヒートシンク60の体積が無駄に大きくなり過ぎてしまい、LEDランプ1の重量及びコストも増加する。
また、発光モジュール10の温度低減効果と回路ユニット50の温度低減効果とに関して、断熱層100の厚さとベースプレート20の厚さとが与える影響についても実験を行ったので、この実験結果について、図9を用いて説明する。図9は、断熱層100の厚さに対するベースプレート20の厚さの比と、発光モジュール10のLED発光部12の温度及び回路素子52の温度との関係を示す図である。
この実験では、図4及び図6に示すように、筐体70の筒軸方向(つまり回路基板51の主面に直交する方向)におけるベースプレート20の厚さをZとし、筐体70の筒軸方向における断熱層100の厚さをYとしたときに、断熱層100の厚さ(Y)に対するベースプレート20の厚さ(Z)の比(Z/Y)を変化させた場合のLED発光部12と回路素子52のそれぞれの温度を測定した。図9は、その測定結果を示している。なお、図9においても、回路素子52は電解コンデンサとし、回路素子52については電解コンデンサの温度を測定した。また、本実験において、筐体70の高さ(A)とヒートシンク60の厚さ(X)は、固定値とした。
ここで、LED発光部12は110℃以下にすることが好ましく、また、電解コンデンサの温度は95℃以下にすることが好ましい。したがって、図9に示される結果によれば、断熱層100の厚さ(Y)に対するベースプレート20の厚さ(Z)の比は、1≦Z/Y≦5の関係式を満たしているとよい。
これは、Z/Y<1であると、ベースプレート20の体積が小さくなってしまい、発光モジュール10での熱を効率良く放熱することができずに、LED発光部12の温度を低減することができなかったからであると考えられる。一方、Z/Y>5であると、ベースプレート20の体積は大きくなるものの、断熱層100の厚さ(Y)が小さくなってしまい、発光モジュール10の熱の影響を受けて回路素子52の温度が上昇することになる。しかも、X/Y>5であると、ベースプレート20の体積が無駄に大きくなり過ぎてしまい、LEDランプ1の重量及びコストも増加する。
次に、ベースプレート20の厚さ、ヒートシンク60の厚さ、断熱層100の厚さ及び筐体70の高さについて、好ましい範囲及び比率を検討したので、その検討結果について説明する。
まず、図4及び図6に示すように、筐体70の筒軸方向における筐体の高さAとし、筐体70の筒軸方向における断熱層100の厚さをYとすると、2≦A/Y≦35の関係式を満たしているとよい。
これは、A/Y<2であると、筐体70の高さが低くなってしまい、リード付きの回路素子52及び発光モジュール10を配置するための十分なスペースを確保することができなくなるからである。一方、A/Y>35であると、ベースプレート20とヒートシンク60とが近づいてしまい、ベースプレート20に伝導した熱とヒートシンク60に伝導した熱とが干渉したり、ベースプレート20とヒートシンク60との間の絶縁距離を十分確保することができなくなったりする。
また、本実施の形態に係るLEDランプ1において、ヒートシンク60の厚さ(X)は、断熱層100の厚さ(Y)以上であるとよい(X≧Y)。これにより、ヒートシンク60の包絡体積を大きくできるので、ヒートシンク60に伝導した回路ユニット50の熱を、発光モジュール10の方に伝導させることなく効率良く放熱することができる。
一例として、ヒートシンク60の厚さ(X)は、10mm以上25mm以下であるとよい。ヒートシンク60の厚さが10mm未満であると、リード付きの回路素子52等の背が高い回路素子52をヒートシンク60で収納することができなくなる。一方、ヒートシンク60の厚さが25mmを超えると、ヒートシンク60の体積が無駄に大きくなり過ぎてしまい、LEDランプ1の重量及びコストも増加する。
また、本実施の形態に係るLEDランプ1において、ベースプレート20の厚さ(Z)も、断熱層100の厚さ(Y)以上であるとよい(Z≧Y)。これにより、ベースプレート20の包絡体積を大きくできるので、ヒートシンク60に伝導した発光モジュール10の熱を、回路ユニット50の方に伝導させることなく効率良く放熱することができる。
一例として、ベースプレート20の厚さ(Z)は、2mm以上25mm以下であるとよい。ベースプレート20の厚さが2mm未満であると、発光モジュール10で発生する熱をベースプレート20に効率良く伝導させることができなくなる。つまり、発光モジュール10の温度を効率良く低減することができなくなるおそれがある。一方、ベースプレート20の厚さが25mmを超えると、ベースプレート20の体積が無駄に大きくなり過ぎてしまい、LEDランプ1の重量及びコストが増加してしまう。
また、本実施の形態に係るLEDランプ1において、筐体70の高さ(A)は、30mm以上70mm以下であるとよい。筐体70の高さが30mm未満であると、回路ユニット50及び発光モジュール10を配置するための十分なスペースを確保することができなくなるおそれがある。一方、筐体70の高さが70mmを超えると、LEDランプ1の全高が高くなり、LEDランプ1を器具本体に取り付けたときにLEDランプ1が器具本体からはみ出してしまうおそれがある。この結果、照明器具の外観を損ねることになり、照明器具の意匠性が低下する。
また、本実施の形態に係るLEDランプ1において、断熱層100の厚さ(Y)は、2mm以上15mm以下であるとよい。断熱層100の厚さが2mm未満であると、回路ユニット50とベースプレート20との十分な絶縁を確保することができなくなるおそれがある。一方、断熱層100の厚さが15mmを超えると、回路ユニット50及び発光モジュール10を配置するための十分なスペースを確保することができなくなるおそれがある。
(変形例)
以上、本発明に係る照明装置等について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態において、ベースプレート20と回路基板51との間の断熱層100は、空気層であったが、これに限らない。具体的には、断熱層100は、熱伝導率が低い絶縁材料からなる絶縁部材等であってもよい。
また、上記実施の形態において、透光カバー40は、発光モジュール10の光を集光する光学作用を有していたが、これに限らない。例えば、透光カバー40は、発光モジュール10の光を発散する光学作用を有していてもよい。また、透光カバー40は、レンズ機能を有していなくてもよい。
また、上記実施の形態において、発光モジュール10は、COBタイプのLEDモジュールであったが、これに限らない。例えば、発光モジュール10は、SMD(Surface Mount Device)タイプのLEDモジュールであってもよい。この場合、発光モジュール10は、基板と、LED発光部として基板に配置された1つ又は複数のLEDパッケージとを有する。LEDパッケージは、ベアチップであるLEDチップがパッケージ化された表面実装型のLED光源であり、容器(パッケージ)と、容器内に実装されたLEDチップと、LEDチップを封止する封止部材とを有する。LEDチップが青色LEDチップである場合、白色光を得るために、封止部材は、黄色蛍光体を含有する蛍光体含有樹脂である。また、LEDランプは、COBタイプのLEDモジュールとSMDタイプのLEDモジュールとを有していてもよい。
また、上記実施の形態において、LED発光部12は、青色LEDチップと黄色蛍光体を含有する蛍光体含有樹脂とによって白色光を放出するように構成されていたが、これに限らない。例えば、赤色蛍光体及び緑色蛍光体を含有する蛍光体含有樹脂を用いて、これと青色LEDチップと組み合わせることにより白色光を放出するように構成してもよい。また、演色性を高める目的で、黄色蛍光体に加えて、さらに赤色蛍光体や緑色蛍光体を混ぜても構わない。また、青色以外の色の光を発するLEDチップを用いてもよく、例えば、青色LEDチップが放出する青色光よりも波長が短い紫外光を放出する紫外LEDチップを用いて、主に紫外光により励起されて青色光、赤色光及び緑色光を放出する青色蛍光体、緑色蛍光体及び赤色蛍光体によって白色光を放出するように構成してもよい。
また、上記実施の形態において、LEDランプ1の口金は、口金ピン80を有するものであったが、これに限らない。例えば、LEDランプ1の口金は、ねじ込み型のエジソンタイプ(E型)の口金であってもよい。エジソンタイプの口金としては、例えば、E26形又はE17形の口金を用いることができる。この場合、LEDランプ1は、電球形LEDランプである。
また、上記実施の形態では、照明装置として、口金を有するLEDランプを例示したが、これに限らない。例えば、本発明は、口金を有していない照明装置にも適用することができる。
その他、上記実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。また、本願出願時の特許請求の範囲に記載された複数の請求項の中から技術的に矛盾しない範囲で2つ以上の請求項を任意に組み合わせたものも本発明に含まれる。例えば、本願出願時の特許請求の範囲に記載された引用形式請求項を、技術的に矛盾しない範囲で上位請求項の全てを引用するようにマルチクレーム又はマルチマルチクレームとしたときに、そのマルチクレーム又はマルチマルチクレームに含まれる全ての請求項の組み合わせも本発明に含まれる。
1 LEDランプ(照明装置)
10 発光モジュール
20 ベースプレート
21 基台部
22 側壁部
51 回路基板
52 回路素子
60 ヒートシンク
70 筐体
100 断熱層

Claims (14)

  1. 光を照射する発光モジュールと、
    前記発光モジュールの光照射側とは反対側に位置し、前記発光モジュールを支持する金属製のベースプレートと、
    前記発光モジュールを点灯させるための回路素子が配置された回路基板と、
    前記回路基板の前記発光モジュール側とは反対側に位置し、前記回路基板を支持するヒートシンクと、を備え、
    前記ベースプレートと前記ヒートシンクとは離間しており、前記ベースプレートと前記回路基板との間に断熱層が存在している、
    照明装置。
  2. 前記回路素子は、複数であり、
    複数の前記回路素子には、耐熱温度が低い特定の回路素子が含まれており、
    前記特定の回路素子は、前記回路基板の前記発光モジュール側とは反対側の面に配置されている、
    請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記ヒートシンクは、環状であり、
    複数の前記回路素子の中には、前記ヒートシンクに囲まれている回路素子が1つ以上存在する、
    請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記特定の回路素子は、前記ヒートシンクに囲まれている回路素子の一つである、
    請求項3に記載の照明装置。
  5. 前記断熱層は、空気層である、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の照明装置。
  6. 前記ベースプレートは、基台部と、前記基台部に立設する筒状の側壁部とを有し、
    前記側壁部は、前記回路基板側に向かって延在している、
    請求項5に記載の照明装置。
  7. 前記ベースプレートの厚さは、前記断熱層の厚さ以上である、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の照明装置。
  8. 前記ヒートシンクの厚さは、前記断熱層の厚さ以上である、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の照明装置。
  9. さらに、前記ベースプレートと前記ヒートシンクとを収納する筐体を備える、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の照明装置。
  10. 前記筐体の高さAとし、前記断熱層の厚さをYとすると、2≦A/Y≦35の関係式を満たす、
    請求項9に記載の照明装置。
  11. 前記ヒートシンクの厚さをXとし、前記断熱層の厚さをYとすると、1≦X/Y≦5の関係式を満たす、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の照明装置。
  12. 前記ベースプレートの厚さをZとし、前記断熱層の厚さをYとすると、1≦Z/Y≦5の関係式を満たす、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の照明装置。
  13. 前記発光モジュールへの投入電力は、9ワット以上である、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の照明装置。
  14. さらに、着脱可能にソケットに取り付けられる口金を備える、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の照明装置。
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