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JP2530652B2 - 同軸二輪車における姿勢制御方法 - Google Patents
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JP2530652B2 - 同軸二輪車における姿勢制御方法 - Google Patents

同軸二輪車における姿勢制御方法

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JP2530652B2 JP14201387A JP14201387A JP2530652B2 JP 2530652 B2 JP2530652 B2 JP 2530652B2 JP 14201387 A JP14201387 A JP 14201387A JP 14201387 A JP14201387 A JP 14201387A JP 2530652 B2 JP2530652 B2 JP 2530652B2
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    • G05D1/08Control of attitude, i.e. control of roll, pitch, or yaw
    • G05D1/0891Control of attitude, i.e. control of roll, pitch, or yaw specially adapted for land vehicles

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  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は同軸二輪車の姿勢制御方法に関するものであ
る。 (従来の技術) 同一軸の両端に車輪を備えた同軸二輪車は四輪車ある
いは三輪車に比して平面形状のコンパクト化の上で有利
であるが、姿勢の安定制御が克服されない限り実用化は
不可能である。そこで、このような姿勢の不安定な系を
構成する同軸二輪車の駆動軸上に支持された車体から制
御アームを吊下し、車体に対する制御アームの傾斜角を
制御する姿勢制御方式が従来より研究されている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、車体が傾く方向とは逆の方向へ制御ア
ームを傾動し、車体に復元モーメントを与える姿勢制御
方式では、制御アーム駆動用のモータの不感帯あるいは
歯車伝達系のバックラッシュ等の非線型要素に起因する
制御遅れが発生するのみならず、フィードバック制御に
使う車体傾斜角度及び制御アームの傾斜角度という状態
量の短時間サンプリングを基に行われる角速度計算に無
視できない雑音が介在し、実際のフィードバック制御で
は車体の姿勢を安定制御することが極めて難しい。 発明の構成 (問題点を解決するための手段) そこで第1の発明では、両端に一対の車輪を備えた車
軸上の回動可能に支持された車体と、車体に装着された
車輪駆動用モータと、車輪駆動用モータに作動指令を送
る制御コンピュータと、車体の傾きを検出する角度検出
手段とから構成される同軸二輪車を対象とし、前記角度
検出手段により検出される車体の傾斜角度を短時間間隔
にてサンプリングし、車体のサンプリング傾斜角度を状
態変数、フィードバックゲインを係数として前記制御コ
ンピュータ内に予め入力設定された制御入力算出式に前
記サンプリング値を代入して演算し、この演算に基づい
て前記車輪駆動用モータの制御トルクを算出すると共
に、この算出された制御トルク相当の作動を制御コンピ
ュータから前記車輪駆動用モータに指令して同軸二輪車
における姿勢を制御するようにした。 第2の発明では、第1の発明に車輪の回転角度を検出
する第2の角度検出手段を付加した同軸二輪車を対象と
し、前記第1の角度検出手段により検出される車体の傾
斜角度及び前記第2の角度検出手段により検出される車
輪の回転角度を短時間間隔にてサンプリングし、車体の
サンプリング傾斜角度、車輪のサンプリング回転角度及
びこれらサンプリング角度に基づいて算出される角速度
を状態変数、フィードバックゲインを係数として前記制
御コンピュータ内に予め入力設定された制御入力算出式
に前記サンプリング値を代入して演算し、この演算に基
づいて前記車輪駆動用モータの制御トルクを算出すると
共に、この算出された制御トルク相当の作動を制御コン
ピュータから前記車輪駆動用モータに指令して同軸二輪
車における姿勢を制御するようにした。 そして、第3の発明では、第2の発明における同軸二
輪車を構成する車体に支軸を介して傾動可能に支持され
た姿勢制御アームと、車体に装着された姿勢制御アーム
駆動用モータと、姿勢制御アームの傾きを検出する第3
の角度検出手段とを付加すると共に、車輪駆動用モータ
と共に姿勢制御アーム駆動用モータに作動指令を送る機
能を制御コンピュータに組み込んで構成した同軸二輪車
を対象とし、前記第1の角度検出手段により検出される
車体の傾斜角度、前記第2の角度検出手段により検出さ
れる車輪の回転角度及び前記第3の角度検出手段により
検出される姿勢制御アームの傾斜角度を短時間間隔にて
サンプリングし、車体のサンプリング傾斜角度、車輪の
サンプリング回転角度、姿勢制御アームのサンプリング
傾斜角度及びこれらサンプリング角度に基づいて算出さ
れる角速度を状態変数、フィードバックゲインを係数と
して前記制御コンピュータ内に予め入力設定された制御
入力算出式に前記サンプリング値を代入して演算し、こ
の演算に基づいて前記車輪駆動用モータ及び姿勢制御ア
ーム駆動用モータの制御トルクを算出すると共に、これ
ら算出された制御トルク相当の作動を制御コンピュータ
から前記車輪駆動用モータ及び姿勢制御アーム駆動用モ
ータに指令して同軸二輪車の姿勢を制御するようにし
た。 (作用) 即ち、第1の発明では前記第1の角度検出手段により
検出される車体の傾斜角度を短時間間隔にてサンプリン
グすると共に、このサンプリングに基づいて車輪駆動用
モータの制御トルクを算出し、この算出結果に基づいて
車輪駆動用モータのフィードバック制御を行なう。これ
により車輪が車体の傾動方向に向かって移動し、車体に
対して復元モーメントが与えられる。この発明ではサン
プリングされた車体傾斜角度のみから直ちに制御トルク
が算出されるにも関わらず姿勢安定制御は良好である。 第2の発明では前記第1の角度検出手段により検出さ
れる車体の傾斜角度及び前記第2の角度検出手段により
検出された車輪の回転角度を短時間間隔にてサンプリン
グすると共に、それらの角速度を算出し、このサンプリ
ング値及び算出角速度に基づいて車輪駆動用モータの制
御トルクを算出し、この算出結果に基づいて車輪駆動用
モータのフィードバック制御を行なう。これにより車輪
が車体の傾動方向に向かって移動し、車体に対して復元
モーメントが与えられる。この発明では車体及び車輪の
サンプリング角度のみならずそれらより算出された角速
度を用いるため、姿勢安定制御は更に良好である。 第3の発明では、前記第1の角度検出手段により検出
される車体の傾斜角度、前記第2の角度検出手段により
検出される車輪の回転角度及び前記第3の角度検出手段
により検出される姿勢制御アームの傾斜角度を短時間間
隔にてサンプリングすると共に、このサンプリングに基
づいて車輪駆動用モータ及び姿勢制御アーム駆動用モー
タの制御トルクを算出し、この算出結果に基づいて車輪
駆動用モータ及び姿勢制御アーム駆動用モータのフィー
ドバック制御を行なう。これにより車輪が車体の傾動方
向に向かって移動すると共に、制御アームが車体の傾動
方向と反対側へ回動し、車体に対して復元モーメントが
与えられる。この発明では姿勢制御用アームの制御が前
記第1,2の発明に比して一層安定した姿勢制御を可能と
する。 (実施例) 以下、本発明を具体化した一実施例を図面に基づいて
説明する。 第1図に示すように車軸1の両端には一対の車輪2,3
が止着されており、車軸1には四角枠形状の車体4が傾
動可能に支持されている。車体4の上部には支軸5が回
動可能に架設支持されており、支軸5の中央には姿勢制
御アーム6が吊下固定されていると共に、姿勢制御アー
ム6の下端には重錘6aが取り付けられている。重錘6a直
下にて車体4には正逆転可能な車輪駆動用モータ7が装
着されており、第2図に示すようにその駆動軸7aと車軸
1との間には減速歯車列8が介在されている。これによ
り車輪駆動用モータ7の回転駆動が減速して車軸1に伝
達され、車輪2,3が正逆回転する。支軸5の直上にて車
体4には正逆転可能な姿勢制御アーム駆動用モータ9が
装着されており、その駆動軸9aと支軸5との間には減速
歯車列10が介在されている。これにより姿勢制御アーム
駆動用モータ9の回転駆動が減速して支軸5に伝達さ
れ、姿勢制御アーム6が前後に揺動する。 車体4の一側面には第1のロータリエンコーダ11が設
けられており、その回転軸11aが車軸1の延長線上に設
定されている。回転軸11aには一対の接触片12,13が直角
状態に取付けられており、それらの先端が床面に摺動可
能に接触している。これにより鉛直線に対する車体4の
傾斜角度が検出される。車輪駆動用モータ7には第2の
ロータリエンコーダ14が装着されていると共に、姿勢制
御アーム駆動用モータ9には第3のロータリエンコーダ
15が装着されており、両モータ7,9の回転角度、即ち車
輪2,3の回転角度及び鉛直線に対する傾斜角度が検出さ
れる。 車体4の下部にはマイクロコンピュータからなる制御
コンピュータ16が搭載されており、前記各ロータリエン
コーダ11,14,15の検出信号が制御コンピュータ16に入力
される。制御コンピュータ16はこれら入力信号に基づい
て車輪駆動用モータ7及び姿勢制御アーム駆動用モータ
9の制御トルクを算出し、これら制御トルク相当の作動
を車輪駆動用モータ7及び姿勢制御アーム駆動用モータ
9に指令する。
【1】 第3図は第2図を略体化した力学モデルであ
り、車軸1及び車輪2,3からなる車輪部19、車体4に装
着支持されたモータ7,9、制御コンピュータ16等と車体
4とからなる車輪部17が車軸1から距離l1の位置に質点
として表され、姿勢制御アーム6及び重錘6aからなるア
ーム部18が支軸5から距離l2の位置に質点として表され
ている。車軸1及び車輪2,3からなる車輪部19は車軸1
上に重心を持つものと見なし、車軸1と支軸5との距離
はlである。 この力学モデルの運動エネルギーK0は車体部17の運動
エネルギーK1、アーム部18の運動エネルギーK2及び車輪
部19の運動エネルギーK3の総和であり、各運動エネルギ
ーK1,K2,K3は車体部17の質量をm1、アーム部18の質量を
m2、車輪部19の質量をm3とした場合の第2図に示すx−
y座標の座標成分で次のように表される。但し、K3に関
しては質量m3の質点が重心上にあるものとまず仮定す
る。 K1=(1/2)m11 21 2) K2=(1/2)m22 22 2) K3=(1/2)m3 3 2 及びはx及びyの1階微分を表す。 鉛直線に対する車体部17及びアーム部18の傾きを各々
θ1、車輪部19の回転角度をθ、車輪2,3の半径
をr、車体部17の車軸1回りの慣性モーメントをJ1、ア
ーム部18の支軸5回りの慣性モーメントをJ2とすると、 K1=(1/2)m1 ×{(r+l・cosθ)+l1 2θ1 2・sin2θ} =(1/2)m1 ×(r2 3 2+2rl1 ・cosθ+l1 2 1 2) =(1/2)m1r2 3 2 +m1r2l1 ・cosθ+(1/2)J1 1 2 K2=(1/2)m2 ×{(r+l・cosθ−l2 ・cosθ) +(−l・sinθ−l2 ・sinθ)} =(1/2)m2r2 3 2 +m2r(l・cosθ−l2 ・cosθ) −m2ll2 ・cos(θ−θ) +(1/2)m2l2 1 2+(1/2)J2 2 2 K3=(1/2)m3r2 3 2 但し、1,2,はθ12の1階微分であ
る。 車輪部19の運動エネルギーK3に関しては重心回りの慣
性モーメントに基づく回転エネルギーが有り、この慣性
モーメントをJ3とすると運動エネルギーK3は次のように
なる。 K3=(1/2)m3r2 3 2+(1/2)J3 3 2 従って、運動エネルギーKは次のようになる。 K0=K1+K2+K3 =(1/2)・(J1+m2l21 2+(1/2)J2 2 2 +(1/2)・(m1r2+m2r2+m3r2+J33 2 −m2l2l ・cos(θ−θ) +(m2l1+m2l)r ・cosθ −m2l2r ・cosθ ・・・(1) 位置エネルギーPはgを重力加速度として次のように
表される。 P=(m1l1+m2l)g・cosθ−m2l2g・cosθ・・・
(2) 損失エネルギーDは、車体部17の回動に関する粘性摩
擦係数をf1、アーム部18の回動に関する粘性摩擦係数を
f2、車輪部19の回動に関する粘性摩擦係数をf3とすると
次のように表される。 D=(1/2)f2 2 2+(1/2)f3 3 2 ・・・(3) アーム部18及び車輪部19にはトルクT2,T3がそれぞれ
働いていることにより次のラグランジュ(Lagrange)運
動方程式が成り立つ。 d/dt*δ/δ*K−δ−δθ*K +δ/δθ*P+δ/δ*D=Ti (i=1,2,3) ・・・(4) 但し、d/dtは常微分演算子、δ/δi,δ/δθ
偏微分演算子である。 式(4)に式(1),(2),(3)を代入して整理
すれば次のようになる。 A1 +B1・cos(θ−θ +C1・cosθ +D1・sin(θ−θ2 2 +E1・sinθ+f1 =0 ・・・(5) B1・cos(θ−θ+B2 +C2・cosθ +D2・sin(θ−θ1 2 +E2・sinθ+f2 =T2 ・・・(6) C1・cosθ +C2・cosθ +C3 +D3・sinθ 1 2+E3・sinθ 2 2+f3 =T3・・
・(7) 但し、 A1=J1m2l2 B1=−m2l2l C1=(m1l+m2l)r D1=−m2l2l E1=−(m1l1+m2l)g B2=J2 C2=−m2l2r D2=−m2l2l E2=−m2l2g C3=(m1+m2+m3)r2+J3 D3=−(m1l+m2l)r E3=−m2l2r
【2】 次に、第3図の力学モデルの線型制御系の設計
について説明する。 θ及びθが常に余り大きくならないように第3図
の力学モデルが制御されるものとして以下の近似を行な
う。 sinθ≒θ sinθ≒θ cosθ=cosθ=cos(θ−θ)≒1 sinθ 2 2=sin(θ−θ1 2 =sin(θ−θ2 2=0 上記近似に基づいて式(5),(6),(7)は次の
ように線型化される。 =A11θ+A12θ2A13 +A14 +B11T2・・・
(8) =A21θ+A22θ+A23 +A24 +B21T2
・・(9) 但し、 A11=E1B2/Δ A12=−E2B1/Δ A13=f1B2/Δ A14=−f2B1/Δ A21=−E1B1/Δ A22=−E2A1/Δ A23=−f1B1/Δ A24=−f2A1/Δ B11=B1/Δ B21=−A1/Δ Δ =B1 2−A1B2 x1=θ、x2=θ、x3、x4として次の
ベクトル及び行列表示を行なう。 u=T2 前記ベクトル及び行列表示を用いて次の状態方程式及
び出力方程式が得られる。 (t)=・(t) ・・・(11) 状態方程式(10)をラプラス変換すると次のようにな
る。 従って、 (s)=(s−)-1・u(s) ・・・(12) 但し、は単位行列、(s−)-1は(s−)
の逆行列である。 式(12)を出力方程式(11)に代入すると次のように
なる。 (s)=(s−)・u(s) ・・・(13) (s)/u(s)で表される関数は制御理論において
伝達関数と呼ばれるものであり、次のような多項式形式
で表現される。 (s)/u(s) =k(s−σ)(s−σ)(s−σ)(s−σ) ÷(s−λ)(s−λ)(s−λ)(s−λ
・・・(14) 式(14)の(s−λ)(s−λ)(s−λ
(s−λ)は特性多項式、kはゲイン、λi(i=1,
2,3,4)は極と呼ばれる。極λiが複素平面上の右半
面、即ち実数値が正の場合には式(10),(11)で表さ
れる系が不安定、極λiが複素平面上の左半面、即ち実
数値が負の場合には安定であることが制御理論において
周知であり、第3図の力学モデルのシステムパラメータ
が例えば次のような値をとる場合には極が複素平面上の
右半面に存在することが確かめられる。 m1=2.59kg l=0.318m m2=1.52kg ll=0.17 m m2=0.36kg ll=0.20 m J1=0.108 kgm J2=7.01×10kgm J3=5.00×10kgm r=4.5 ×10-2m f1=6.0 ×10Nms f2=4.40×10Nms f3=4.40×10Nms 第3図の力学モデルを安定させるには制御入力u
(t)を加えて不安定な状態から安定な状態へ移行させ
なければならないが、そのためにはu(t)の存在が保
証されていなければならない。u(t)が存在すれば式
(10),(11)で表される第3図の力学モデルは可制御
であり、そのための必要十分条件が可制御行列と呼ばれ
る行列[,,]のランク(階数)
が状態変数x1,x2,x3,x4の数と一致することが制御理論
において周知である。式(10),(11)で表される系は
この必要十分条件を満たし、制御可能である。 式(10),(11)で表される系を状態フィードバック
制御を加えた系への変換は次のように行われる。 (t)=・(t)+c(t) ・・・(15) 但し、は状態フィードバックゲインと呼ばれるベク
トル、cはスカラーである。 式(15)を式(10),(11)に代入すると次の状態方
程式及び出力方程式が得られる。 (t)=・(t) ・・・(17) 状態方程式(16)をラプラス変換すると次のようにな
る。 (s)=(s−−)c・(s) ・・・
(18) 式(18)を出力方程式(17)に代入すると次のように
なる。 (s)=(s−−)c・(s)・・・
(19) 従って、行列(+)の固有多項式が特性多項式
に一致し、行列(+)の固有値が極に一致する。 式(19)の特性多項式を任意に与えられたモニック多
項式に一致させること、即ち行列(+)の固有値
を任意に設定するための必要十分条件は式(16),(1
7)が可制御であることが制御理論において周知であ
る。これにより状態フィードバックゲインを適宜設定
することにより複素平面の左半面の適宜位置に極を配置
し、系の安定化を図ることができる。 第3図の可制御系を表す状態方程式(16)はc=0と
すると 即ち、 (t)=・(t) ・・・(20) 式(20)のフィードバックゲインは以下のように求
められる。 <1>望ましい4つの相異なる対称な極Si(i=1,2,3,
4)を選択する。 <2>すべての極Siが実数のときには実数giを選択し、
次の式を計算する。 fi=(Si・−)gi <3>すべての極Siが複素数α+βj(jは虚数)とと
きにはSi+をSiの共役根αi−βijとし、一数gi,gi
を適当に選び、次の式を計算する。 fi={(α−)gi+βgi+1} ÷{(αi−)+βi2} fi+={(αi−)gi++βigi} ÷{(αi−)+βi2} この計算によりフィードバックゲインは次のように
なる。
【3】 第3図の力学モデルの特別の場合、即ち姿勢制
御アーム6を取り外した同軸二輪車が第4図に示されて
おり、その力学モデルが第5図に示されている。第5図
の力学モデルのラグランジュ運動方程式は式(5),
(6),(7)を利用して次のように得られる。 A1 +C1・cosθ +E1・sinθ+f1 =0・
・・(22) C1・cosθ +C3 +D3・sinθ 1 2+f3 =T3 ・・・(23) 式(8),(9)に対して次の近似を行なう。 sinθ≒θ1 cosθ≒1 sinθ 1 2≒0 この近似により式(22),(23)は次のように線型可
される。 =A11θ+A13 +A14 +B11T3・・・(24) =A21θ+A23 +A24 +B21T3・・・(25) 但し、 A11=E1C3/Δ A13=−f1C3/Δ A14=f3C1/Δ A21=E1C1/Δ A23=f1C1/Δ A24=f3A1/Δ B11=−C1/Δ B21=A1/Δ E1=−m1gl1 C1=m1l1r C3=(m1+m3)r2+J3A1=J1 Δ=A1C3−C3 2 x1=θ、x2=θ、x3、x4として次の
ベクトル及び行列表示を行なう。 u=T3 前記ベクトル及び行列表示を用いて次の状態方程式及
び出力方程式が得られる。 (t)=・(t) ・・・(27) 前記<1>〜<3>に従って計算設定された式(21)
で表されるフィードバックゲインを用いて式(26),
(27)に対して行われたコンピュータシミュレーション
結果が第6図(a),(b)に示されており、このシミ
ュレーションでは後述する数値微分法が使われる。第6
図(a)の曲線C1は車体部17の傾斜角度θの変移、曲
線C2は車輪部19の回転角度θの変移を示し、第6図
(b)の曲線C3は車体部17の傾斜角速度の変移、曲
線C4は車輪部19の回転速度の変移を示す。このとき
のパラメータ及び条件が以下のように設定されている。 m1=2.79kg l=0.318m m2=0 kg l1=0.19 m m3=0.36kg l2=0 m J1=0.12237kgm J2=0 kgm J3=5.00×10kgm r=4.5 ×10-2m f1=6.86×10Nms f2=0 Nms f3=4.40×10Nms Si=(−5±4j,−6±5j) (i=1,2,3,4) =[4.88,1.31,5.37,6.00] (0)=[0,0,π/10,0] なお、(0)=[0,0,π/10,0]は初期条件を表
し、車体部17に対してπ/10(rad/s)の外乱が与えらえ
ており、シミュレーション時間間隔Δtとしては5msが
採用されている。第6図(a),(b)に示すシミュレ
ーション結果は第4図に鎖線で示す平衡位置(θ
0)へ車体部17を復帰させ、以後この平衡状態を維持し
得ることを示している。又、この平衡制御において複素
平面の左半面の左法へ極を配置するほど制御入力が大き
くはなるが、制御系が速く安定化することが見出されて
いる。
【4】 式(22),(23)で表される力学モデルにおい
て姿勢制御アーム6を取り外し、車輪1がほとんど静止
しているものと仮定して車輪1に関する運動を無視する
と共に、sinθ≒θの近似を行なった場合の運動方
程式は以下のようになる。 A1 +f1 +E1・sinθ =J1 +f1 −m1glθ=0 ・・・(59) 式(59)で表される系に対してu(t)=T3のフィー
ドバック制御を加える。 J1 +f1 −m1glθ=u(t) =−ξKθ(t) ・・・(60) 但し、車輪駆動用モータ7のトルク係数、駆動系の減
速比等によって決まる定数である。 傾斜角度θの検出、制御コンピュータ16内での演算
時間、車輪駆動用モータ7への指令入力、減速歯車列8
における伝達遅れ等からなる全体的な制御遅れ時間をΔ
Tを考慮すると、式(60)は次のようになる。 J1 +f1 −m1glθ=−ξKθ(t−ΔT)・
・・(61) θ(t−ΔT)をテイラー(Taylor)展開して2次
以上の微小量を無視すると次のようになる。 θ(t−ΔT)≒θ(t)−ΔTθ(t) これにより式(61)は次のようになる。 J1 +(f1−KξΔT)+(Kξ−m1gl)θ=0
・・・(62) 式(62)をラプラス変換して得られる特性方程式は次
のようになる。 J1s2+(f1−KξΔT)s+(Kξ−m1gl)=0・・・
(63) 式(63)で表される制御系の安定条件が制御理論にお
いて周知のレース−ハーウィッツ(Routh−Hurwitz)の
安定条件に基づいて次のように得られる。 m1gl/ξ<K<ξΔT ・・・(64) 式(64)によれば、フィードバックゲインKの下限は
一定であるが、上限は遅れ時間ΔTによって変化するこ
とが分かる。即ち、遅れ時間ΔTが小さければフィード
バックゲインKの選択範囲が拡がり、適切なフィードバ
ックゲインKの選択自由度が高くなる。 式(64)から選択されるフィードバックゲインKを用
いて式(62)に対して行われたコンピュータシミュレー
ション結果は
【3】における線型制御系における安定し
た姿勢制御と略同様の姿勢安定制御を示し、例えばΔT
=3ms、K=10.0とした場合の姿勢安定性は極めて良
い。 なお、遅れ時間ΔTとしてサンプリング時間Δtを採
用しても何等不都合が生じないことは式(62)で表され
る制御系の実験結果から明らかにされている。
【5】 これまでに述べたフィードバック制御は極配置
法によるが、次に最適制御法によるフィードバック制御
について説明する。 第3図の制御系は式(10)で表される。 式(10)に対して次の評価関数J(u)を最小にする
ように制御入力u(t)を決める。 但し、は4×4、R1×1の正定対称行列とする。J
(u)を最小にすることは可及的に小さい制御エネルギ
ーを初期状態を安定状態へ可及的に近付けることを意味
する。J(u)を最小にする最適入力u0(t)は次のリ
カッチ(Riccati)方程式(29)の解から式(30),
(31)として得られる。 +▲▼−R-1+=0 ・・・(29) =−R-1 ・・・(30) u0(t)=・(t) ・・・(31) 従って、を求めることにより最適入力u0(t)は状
態フィードバックの形で生成することができる。 第3図の可制御系を表す状態方程式(16)のフィード
バックゲインは以下のように求められる。 《1》対角行列,Rを適当に選ぶ。 《2》i=0のときのを+が安定になるように
選ぶ(簡単化のために前記極配置法で計算したを用い
る)。 《3》i=+iとして次のリィプノフ(Lyapno
v)方程式(32)の4×4半正定対称行列解を求め
る。 《4》i+=−R-1 iとおき、i=i+1と
して《3》に戻る。 この繰り返し法によりiの収束値が求められる。 評価関数式(28)の中の重み,Rの取り方は制御系の
制御性能に強い影響を及ぼし、に比べてRを小さくす
ればするほど制御系を迅速に安定化できることが本願発
明者により見出されている。又、第3図の力学モデルで
は車体部17の安定がアーム部18の安定よりも重要である
ので、x1に対応するの対角要素に他よりも大きな重み
をつけるといったの選択が可能である。この意味にお
いて最適制御法が極配置法よりも優れていると言える。
この最適制御法によるシミュレーション結果は前記極配
置法におけるシミュレーション結果と同様に第4図に鎖
線で示す平衡位置(θ=0)へ車体部17を復帰させ、
以後この平衡状態を維持し得ることを示している。
【6】 次に、第3図の力学モデルの非線型制御系の設
計について説明する。 線型制御系の設計の際にはθ及びθが常に余り大
きくならないように第3図の力学モデルが制御されると
いう仮定を行なったが、非線型制御系の設計に際しては
以下の仮定をおく。 車体部17の傾斜角度θは常にあまり大きくならい
ように制御される。 車輪部19の回転加速度は非常に小さい。 車体部17の傾斜角度θが大きいとき、その角速度
は小さい。 アーム部18の傾斜角度θが大きいとき、その角速
は小さい。 車体部17の角速度が大きいとき、傾斜角度θ
は小さい。 アーム部18の角速度が大きいとき、傾斜角度θ
は小さい。 〜の仮定により第3図の力学モデルを表す式
(5),(6),(7)が次のように僅かに簡単化され
る。 A1 +B1・cosθ +E1+θ+f1 =0 ・・
・(33) B1・cosθ +B2 +E2・sinθ+f2 =T2
・・(34) C1 +C2・cosθ +C3 +f3 =T3 ・・・
(35) 式(33),(34)を次のように書き換える。 但し、 T2′=T2−E2・sinθ−f2 ・・・(38) さらに、次のようにベクトル及び行列表示を行なう。 これにより式(34)は次の状態方程式(39)に書き換
えられる。 式(39)におけるは時間的に変化する(時変)係数
であるため、極が時間的に変動すると共に、少なくとも
1つの極が複素平面の右半面にあり、式(39)で表され
る系は非常に不安定であることが分かっている。このよ
うな不安定な系における時変な極を複素平面を左半面の
望ましい位置に固定して系の安定化を図るため、式(3
9)で表される系に対して次のフィードバック制御を行
なう。 T2′=[k1,k2,k3,k4][θ123
・・・(40) これにより式(39)は次のようになる。 式(41)の特性多項式、即ち(+)の固有多項
式は次のようになる。 D(λ) =det{λ−(+)} =|λ−−| =λ(af1−bk2−ck4)λ +(aE1−bk1−ck3−f1k4/Δ)λ −(f1k3+E1k4)λ/Δ−E1k3/Δ ・・・(42) 但し、Δ=ac−b2である。 式(41)で表される系の極はすべて固定されているも
のと仮定しているため、式(42)の係数は時間的に不変
(時不変)でなければならず、,が時変係数である
ことからも必然的に時変となる。この時変な(以
下、tと表す)を求めるために次の式(43)で示す1
つの望ましい安定な線型時不変モデルを選ぶことにす
る。 式(41)で表される制御系を常に式(43)に一致させ
ること、即ち式(41)で表される系の極を式(43)で表
される系の極に一致固定させることができれば式(41)
で表される制御系の安定化が可能である。式(43)の極
を次のように表す。 −αi+βij(α>0,i=1,2,3,4) この特性多項式の次のように表される。 式(41)の特性多項式(42)の係数を式(43)の特性
多項式の係数に常に一致させることにすると、tの各
要素k1,k2,k3,k4は次のようになる。 k1=1/b・(aE1−d2+f1d1/E1−cΔd0/E1−f1 2d0/E1 2)
・・・(45) k2=1/b・(af1−d3+cΔd1/E1+f1cΔd0/E1 2)・・・
(46) k3=−Δd0/E1 ・・・(47) k4=(Δ/E1)・(f1d0/E1−d1) ・・・(48) これらの演算により時変系を表す式(39)の極は常に
安定した線型な時不変モデル(41)の極(−αj−βi
j)に一致し、時変系(39)のフィードバック係数t
は式(45)〜(48)により各サンプリング時刻において
時変量となる。即ち、このフィードバックは一種の適応
制御となっており、時変なシステムパーラメータに対す
るモデルマッチングである。 アーム部18の制御入力T2は式(38)から次のように得
られる。 T2=T2′+E2+sinθ+f2 =t+E2・sinθ+f2 ・・・(49) 車輪部19の制御入力T3は式(35)から次のように得ら
れる。 式(37),(40)を代入すれば 車輪2,3を等速度で移動させるには車輪2,3の角速度
を目標角速度′に近付けさせるような制御入力を
加えればよい。従って、車輪部19の制御入力は次のよう
になる。 各時刻のサンプリング状態量θ12から時変フ
ィードバックゲインtを算出し、この算出値を用いて
式(39)に対して行われたコンピュータシミュレーショ
ン結果が第7図(a),(b),(c)に示されてい
る。第7図(a),(b),(c)の曲線C5,C7,C9は車
体部19の傾斜角度θの変移を示し、曲線C6,C8,C10は
アーム部18の傾斜角度θの変移を示す。このときのパ
ラメータ及び条件が以下のように設定されている。 m1=2.79kg l=0.318m m2=1.40kg l1=0.17 m m3=0.36kg l2=0.20 m J1=0.108 kgm J2=7.01×10kgm J3=5.00×10kgm r=4.5 ×10-2m f1=6.0×10Nms f2=4.40×10Nms f3=4.40×10Nms t=[4.88,1.31,5.37,6.00] (0)=[0,π/10,0,0] なお、(0)=[0,π/10,0,0]は初期条件を表
し、車体部17に対してπ/10(rad/s)の外乱が与えられ
ており、シミュレーション時間間隔Δtとしては10msが
採用されている。第7図(a)における極Siは Si=(−3±4j,−4±5j) (i=1,2,3,4) 第7図(b)における極Siは Si=(−5±4j,−6±5j) 第7図(c)における極Siは Si=(−7±4j,−8±5j) に設定されている。 第7図(a),(b),(c)に示すシミュレーショ
ン結果は第2図に鎖線で示す平衡位置(θ=0)へ車
体部17を復帰させ、以後この平衡状態を維持し得ること
を示している。又、この平衡制御において複素平面の左
半面の左方へ極を配置するほど制御入力が大きくはなる
が、制御系が速く安定化することが見出される。 以上
【2】〜
【6】の制御系設計は対するコンピュー
タシミュレーション結果はいずれも第3図及び第5図の
力学モデルの制御有効性を示しており、この理論的根拠
に基づいて第2図の同軸二輪車が構成されている。この
同軸二輪車における制御システムのブロック回路図が第
10図に示されており、制御コンピュータ16には第11図
(a)、第11図(b)あるいは第11図(c)にフローチ
ャートで示す制御プログラムが組み込まれている。第11
図(a),(b)に示す制御プログラムは線型制御系に
対応するもの、第11図(c)に示す制御プログラムは非
線型制御系に対応するものである。 第11図(a)の線型制御プログラムでは、制御コンピ
ュータ16は制御開始信号入力に伴って第10図のカウント
回路、出力インターフェース回路、データラッチ回路等
の各制御回路を初期化し、ロータリエンコーダ11から出
力される検出信号をカウント回路を介して取り込む。そ
して、制御コンピュータ16はサンプリング値θ及び予
め入力設定されたフィードバックゲインKからなる式
(60)により制御トルクT3を算出し、この算出された制
御トルクT3を第10図のデータラッチ回路及びD/A変換器
を介して駆動部に出力する。データラッチ回路は制御コ
ンピュータ16からの出力データを次のサンプリング時点
まで保持する機能をもっている。 第11図(b)の線型制御プログラムでは、制御コンピ
ュータ16は制御開始信号入力に伴って第10図のカウント
回路、出力インターフェース回路、データラッチ回路等
の各制御回路を初期化すると共に、各ロータリエンコー
ダ11,14,15から出力される検出信号をカウント回路を介
して取り込み、取り込まれた所定個nの組(θ12
)(i)(i=1,2・・・n)のうちn個目のサンプ
リング値(θ12)(n)の微分値、即ち角速度
1,2,)(n)を数値微分で算出する。そし
て、制御コンピュータ16はサンプリング値(θ12
)(n)、算出値(1,2,)(n)及び予め入
力設定されたフィードバックゲインからなる式(20)
により制御トルクT2,T3を算出し、この算出された制御
トルクT2,T3を第10図のデータラッチ回路及びD/A変換器
を介して駆動部に出力する。 第11図(c)の非線型制御プログラムでは、制御コン
ピュータ16は数値微分による角速度算出まで線型制御プ
ログラムの場合と同様に遂行し、次いで時変フィードバ
ックゲインtを算出する。そして、制御コンピュータ
16はサンプリング角度(θ12)(n)、算出値
角速度(1,2,)(n)及び予め算出時変フィー
ドバックゲインtからなる式(49及び51)により制御
トルクT2,T3を算出し、この算出された制御トルクT2,T3
を第8図のデータラッチ回路及びD/A変換器を介して駆
動部に出力する。 線型制御プログラム及び非線型制御プログラムにおい
て遂行される数値微分法を以下に説明する。 サンプリング時間Δt、即ち(θ12)(i)
取り込み時刻と(θ12(i+1)取り込み時刻と
の間隔が十分に小さい場合、角度i(i=1,2,3)が
次のように二次多項式により近似できるものとする。 i(t)≒a+bt+ct2 ・・・(52) 式(52)を微分することにより次のように各速度 が求められる。 n個のサンプリング時点(本実施例では5個) t1=−2Δt t2=−Δt t3=0 t4=Δt t5=2Δt での観測角度θi(1),θi(2),θi(3),θ
i(4),θi(5)と、式(52)のiとの差の2乗
和εは次のように表される。 ε=(i(1)−θi(1))+(i(2)−θi
(2)) +(i(3)−θi(3))+(i(4)−θi
(4)) +(i(5)−θi(5)) ={θi(1)−(a+2bΔt+4cΔt2)} +{θi(2)−(a+bΔt+cΔt2)} +(θi(3)−a) +{θi(4)−(a+bΔt+cΔt2)} +{θi(5)−(a+2bΔt+4cΔt2)) このεを最小にするように式(52)の係数a,b,cが次
のように決定される。 a=(1/70)・(−6θi(1)+24θi(2) +34θi(3)+24θi(4)−6θ(5)) b=(1/10Δt)・(−2θi(1)−θi(2) +θi(4)+2θi(5)) c=(1/14Δt2)・(2θi(1)−θi(2) −2θi(3)−θi(4)−2θi(5)) このように決定されたa,b,cを式(53)に代入すれば
各サンプリング点での角速度θi(n)(n=1,2,3,4,
5)を求めることができる。例えばサンプリング時点t
での角速度は次のように表される。 i(5)=b+2c・2Δt =(1/10Δt)・(26θi(1)−27θi(2) −40θi(3)−13θi(4)+54θi(5))・・・
(54) 即ち、過去の5個のサンプリング角度θi(1)〜θ
i(5)に基づいてサンプリング時点tの角度θiを平
滑化しながらサンプリング時点tの角速度iを算出し
ており、この平滑化により算出角速度は実際の角速度に
精度良く一致する。 サンプリング時間間隔Δtの大小は制御系の安定制御
を左右するものであり、間隔Δtは小さいほどよいが、
サンプリング時点と次のサンプリング時点との間に行わ
れる制御コンピュータ16の演算速度が間隔Δtを左右す
る。そこで、非線型系における時変フィードバックゲイ
ンtの各要素を算出する式(45)〜(48)を次のよう
に書き換える。 k1=(1/b)・(aE1−d2+f1d1/E1 −cΔd0/E1−f1 2d0/E1 2) =(1/b)・(aE1−d2−f1k4/Δ−ck3)・・・(55) k2=(1/b)・(af1−d3+cΔd1/E1 +f1cΔd0/E1 2) =(1/b)・(af1−d3−ck4) ・・・(56) k3=−Δd0/E1 ・・・(57) k4=(Δ/E1)・(f1d0/E1−d1) =−(1/E1)・(d1Δ+f1k3) ・・・(58) 式(45)〜(48)の代わりに式(55)〜(58)を用い
ることにより時変フィードバックゲインtの算出時間
の大幅な短縮が可能となる。 第5図の力学モデルを対象とした線型制御シミュレー
ションと同様のシステムパラメータ値及び初期外乱、設
定された各極Si=(−3±j,−4±2j)に対して得られ
る状態フィードバックゲイン=[4.88,1.31,5.37,6.0
0]に基づいて第4図の同軸二輪車に対するフィードバ
ック制御結果が第8図(a),(b),(c)に示され
ている。第8図(a)の曲線C11は車体部17の傾斜角度
θの変移、曲線C12は車輪部19の回転角度θの変移
を示す。第8図(b)の曲線C13は車体部17の角速度
の変移を示し、第8図(c)の曲線C14は制御トルクT
3の変移を示す。第8図(a)〜(c)の結果は車輪2,3
の移動による頑強な安定性を示し、かなり大きな外乱に
対しても第4図に鎖線で示す平衡位置への車体部17の復
帰が直ちに行われる。 第3図の力学モデルを対象とした非線型制御シミュレ
ーションと同様のシステムパラメータ値をもつ第2図の
同軸二輪車を目標値θ=3radへ走行させる際のフィー
ドバック制御結果が第9図(a),(b)に示されてい
る。第9図(a)の曲線C15は車体部17の傾斜角度θ
の変移、第9図(a),(b)の曲線C16は車輪部19の
回転角度θの変移、第9図(b)の曲線C17は車体部1
7の角速度の変移を示す。第9図(a),(b)に
よれば、最初は車体部17が若干揺動しているため、車輪
2,3の移動による制御は車体部17の姿勢安定を優先する
方向に作用し、小刻みな制御動作を行なっている。車輪
2,3が移動開始後しばらくの間アーム部18も車体部17と
ほぼ同様の位相で小刻みに揺動しており、7秒あたりで
車体部17とアーム部18との揺動が同期し、アーム部18が
大きく揺動する。この時点で車輪2,3が急速に目標位置
に近付くが、この加速による車体部17の安定性がアーム
部18の揺動を抑制している。9秒あたりで車輪2,3が減
速し始め、この減速による車体部17の不安定性がアーム
部18の中底部の揺動部でカバーされている。同軸二輪車
は目標位置θ=3radの若干手前で停止しているが、こ
れは車輪駆動系統の固体摩擦に起因するもののようであ
る。 目標位置をθ=0とした場合の制御結果は第9図
(a),(b)にて同軸二輪車の停止以後の様子と全く
同じであった。 同軸二輪車の静止状態における車体部17の揺動を第8
図(a)と第9図(a)との間で比較すると、車輪部19
とアーム部18とを同時に駆動する姿勢制御方法は車輪部
19のみの駆動による姿勢制御に比べて車体部17の揺動を
はるかに小さく抑えることを可能とし、この意味におい
て第2図の姿勢制御アーム6付き同軸二輪車が第4図の
姿勢制御アーム6無し同軸二輪車に比して姿勢制御に優
れていることが判断される。 なお、本願発明者は姿勢制御アーム6のみによる姿勢
制御実験を行なってみたが、線型制御系及び非線型制御
系のいずれにおいても車体部17を平衡位置に安定維持し
得ないことを見出している。これは、姿勢制御アーム駆
動用モータ9の不感帯あるいは歯車伝達系のバックラッ
シュ等の非線型要素に起因する制御遅れの発生、及びフ
ィードバック制御に使う車体傾斜角度及び姿勢制御アー
ム6の傾斜角度という状態量の短時間をサンプリングを
基に行われる角速度算出に介在する雑音に専ら起因する
ようであり、姿勢制御アーム6のみによる従来の姿勢制
御方法の適用困難性が説明される。 本願発明は勿論前記実施例にのみ限定されるものでは
なく、例えば一対の車輪2,3と車輪駆動用モータ7とを
差動歯車機構を介して接続することにより同軸二輪車に
操舵機能を持たせたり、あるいは一対の車輪2,3を互い
に独立して駆動して操舵機能を持たせることも可能であ
る。 (発明の効果) 以上詳述したように本願第1の発明によれば、車体の
傾きを検出する角度検出手段により検出される傾斜角度
を短時間間隔にてサンプリングし、車体のサンプリング
傾斜角度及びフィードバックゲインを係数として制御コ
ンピュータ内に予め入力設定された制御入力算出式に前
記サンプリング値を代入して演算し、この演算に基づい
て車輪駆動用モータの制御トルクを算出すると共に、こ
の算出された制御トルク相当の作動を制御コンピュータ
から前記車輪駆動用モータに指令して同軸二輪車におけ
る姿勢を制御するようにしたので、前記算出結果に基づ
いて車輪駆動用モータのフィードバック制御が行われ、
車体が傾動すれば車輪が車体の傾動方向へ直ちに移動し
て車体の復元が確実に行われる。 本願第2の発明によれば、車体の傾きを検出する第1
の角度検出手段により検出される傾斜角度及び車輪の回
転角度を検出する第2の角度検出手段により検出される
回転角度を短時間間隔にてサンプリングし、車体のサン
プリング傾斜角度、車輪のサンプリング回転角度及びこ
れらサンプリング角度に基づいて算出される角速度を状
態変数、フィードバックゲインを係数として制御コンピ
ュータ内に予め入力設定された制御入力算出式に前記サ
ンプリング値を代入して演算し、この演算に基づいて車
輪駆動用モータの制御トルクを算出すると共に、この算
出された制御トルク相当の作動を制御コンピュータから
前記車輪駆動用モータに指令して同軸二輪車における姿
勢を制御するようにしたので、前記算出結果に基づいて
車輪駆動用モータのフィードバック制御が行われ、車体
が傾動すれば車輪が車体の傾動方向へ直ちに移動して車
体の復元が確実に行われる。 さらに本願第3の発明では、前記第1の角度検出手段
により検出される車体の傾斜角度、前記第2の角度検出
手段により検出される車輪の回転角度、及び前記第1の
発明の同軸二輪車に付加された姿勢制御アームの傾きを
検出する第3の角度検出手段により検出される傾斜角度
を短時間間隔にてサンプリングし、車体のサンプリング
傾斜角度、車輪のサンプリング回転角度、姿勢制御アー
ムのサンプリング傾斜角度及びこれらサンプリング角度
に基づいて算出される角速度を状態変数、フィードバッ
クゲインを係数として前記制御コンピュータ内に予め入
力設定された制御入力算出式に前記サンプリング値を代
入して演算し、この演算に基づいて車輪駆動用モータ及
び姿勢制御アーム駆動用モータの制御トルクを算出する
と共に、これら算出された制御トルク相当の作動を制御
コンピュータから前記車輪駆動用モータ及び姿勢制御ア
ーム駆動用モータに指令して同軸二輪車の姿勢を制御す
るようにしたので、前記算出結果に基づいて車輪駆動用
モータ及び姿勢制御アーム駆動用モータのフィードバッ
ク制御が行われ、車体が傾動すれば車輪が車体の傾動方
向に向かって移動すると共に、制御アームが車体の傾動
方向と反対側へ回動し、車体の復元が確実に行われる。
第3の発明では姿勢制御アームの姿勢制御作用により第
1,2の発明に比して平衡位置での車体維持安定性がさら
に優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第3の発明を具体化した一実施例を示す斜視
図、第2図はその側面図、第3図は第2図を略体化した
力学モデルを示す側面図、第4図は第1,2の発明の具体
化した一実施例を示す側面図、第5図は第4図を略体化
した力学モデルを示す側面図、第6図(a),(b)は
第5図の力学モデルのコンピュータシミュレーション結
果を示し、第6図(a)は車体部17の傾斜角度θ及び
車輪部19の回転角度θの変移を示すグラフ、第6図
(b)は車体部17の傾斜角度θ及び車輪部19の回転角速
の変移を示すグラフ、第7図(a),(b),
(c)は第3図の力学モデルのコンピュータシミュレー
ション結果を示し、第7図(a)は選択された極Si=
(−3±4j,−4±5j)に基づく車体部17及びアーム部1
8の傾斜角度θ1の変移を示すグラフ、第7図
(b)は選択された極Si=(−5±4j,−6±5j)に基
づく傾斜角度θ1の変移を示すグラフ、第7図
(c)は選択された極Si=(−7±4j,−8±5j)に基
づく傾斜角度θ1の変移を示すグラフ、第8図
(a),(b),(c)は第4図の同軸二輪車における
線型制御結果を示し、第8図(a)は車体部17の傾斜角
度θ及び車輪部19の回転角度θの変移を示すグラ
フ、第8図(b)は車輪部19の回転角速度の変移を
示すグラフ、第8図(c)は制御トルクT3の変移を示す
グラフ、第9図(a),(b)は第1,2図の同軸二輪車
における非線型制御結果を示し、第9図(a)は車体部
17の傾斜角度θ及び車輪部19の回転角度θの変移を
示すグラフ、第9図(b)は回転角度θ及びアーム部
18の傾斜角度θの変移を示すグラフ、第10図は第1,2
図の同軸二輪車における制御ブロック図、第11図(a)
は線型制御プログラムを示すフローチャート、第11図
(b)は別の線型制御プログラムを示すフローチャー
ト、第11図(c)は非線型制御プログラムを示すフロー
チャートである。 車軸1、車輪2,3、車体4、姿勢制御アーム6、重錘6
a、車輪駆動用モータ7、姿勢制御アーム駆動用モータ
9、第1の角度検出手段としてのロータリエンコーダ1
1、第2の角度検出手段としてのロータリエンコーダ1
4、第3の角度検出手段としてのロータリエンコーダ1
5、制御コンピュータ16、車体部17、アーム部18、車輪
部19、角度θ12、角速度1,2,、制御ト
ルクT2,T3、フィードバックゲインK,,t。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の車輪(2,3)と、両車輪(2,3)間に
    架設された車軸(1)と、車軸(1)上に回動可能に支
    持された車体(4)と、車体(4)に装着された車輪駆
    動用モータ(7)と、車輪駆動用モータ(7)に作動指
    令を送る制御コンピュータ(16)と、車体(4)の傾き
    を検出する角度検出手段(11)とからなる同軸二輪車に
    おいて、前記角度検出手段(11)により検出される車体
    (4)の傾斜角度(θ)を短時間間隔(Δt)にてサ
    ンプリングし、車体(4)のサンプリング傾斜角度(θ
    )を状態変数、フィードバックゲイン(K)を係数と
    して前記制御コンピュータ(16)内に予め入力設定され
    た制御入力算出式(60)に前記サンプリング値(θ
    を代入して演算し、この演算に基づいて前記車輪駆動用
    モータ(7)の制御トルク(T3)を算出し、この算出さ
    れた制御トルク(T3)相当の作動を制御コンピュータ
    (16)から前記車輪駆動用モータ(7)に指令する同軸
    二輪車における姿勢制御方法。
  2. 【請求項2】一対の車輪(2,3)と、両車輪(2,3)間に
    架設された車軸(1)と、車軸(1)上に回動可能に支
    持された車体(4)と、車体(4)に装着された車輪駆
    動用モータ(7)と、車輪駆動用モータ(7)に作動指
    令を送る制御コンピュータ(16)と、車体(4)の傾き
    を検出する第1の角度検出手段(11)と、車輪(2,3)
    の回転角度を検出する第2の角度検出手段(14)とから
    なる同軸二輪車において、前記第1の角度検出手段(1
    1)により検出される車体(4)の傾斜角度(θ)及
    び前記第2の角度検出手段(14)により検出される車輪
    (2,3)の回転角度(θ)を短時間間隔(Δt)にて
    サンプリングし、車体(4)のサンプリング傾斜角度
    (θ)、車輪(2,3)のサンプリング回転角度
    (θ)及びこれらのサンプリング角度(θ1)に
    基づいて算出される角速度(1,)を状態変数、フ
    ィードバックゲイン(,t)を係数として前記制御
    コンピュータ(16)内に予め入力設定された制御入力算
    出式(20,49,51)に前記サンプリング値(θ13,1,
    )を代入して演算し、この演算に基づいて前記車輪
    駆動用モータ(7)の制御トルク(T3)を算出し、この
    算出された制御トルク(T3)相当の作動を制御コンピュ
    ータ(16)から前記車輪駆動用モータ(7)に指令する
    同軸二輪車における姿勢制御方法。
  3. 【請求項3】一対の車輪(2,3)と、両車輪(2,3)間に
    架設された車軸(1)と、車軸(1)上に回動可能に支
    持された車体(4)と、車体(4)に傾動可能に支持さ
    れた姿勢制御アーム(6)と、車体(4)に装着された
    車輪駆動用モータ(7)と、同じく車体(4)に装着さ
    れた姿勢制御アーム駆動用モータ(9)と、車輪駆動用
    モータ(7)及び姿勢制御アーム駆動用モータ(9)に
    作動指令を送る制御コンピュータ(16)と、車体(4)
    の傾きを検出する第1の角度検出手段(11)と、車輪
    (2,3)の回転角度を検出する第2の角度検出手段(1
    4)と、姿勢制御アーム(6)の傾きを検出する第3の
    角度検出手段(15)とからなる同軸二輪車において、前
    記第1の角度検出手段(11)により検出される車体
    (4)の傾斜角度(θ)、前記第2の角度検出手段
    (14)により検出される車輪(2,3)の回転角度
    (θ)及び前記第3の角度検出手段(15)により検出
    される姿勢制御アーム(6)の傾斜角度(θ)を短時
    間間隔(Δt)にてサンプリングし、車体(4)のサン
    プリング傾斜角度(θ)、車輪(2,3)のサンプリン
    グ回転角度(θ)、姿勢制御アーム(6)のサンプリ
    ング傾斜角度(θ)及びこれらのサンプリング角度
    (θ13)に基づいて 算出される角速度(1,3,)を状態変数、フィー
    ドバックゲイン(,t)を係数として前記制御コン
    ピュータ(16)内に予め入力設定された制御入力算出式
    (20,49,51)に前記サンプリング値(θ132,1,
    3,)を代入して演算し、この演算に基づいて前記
    車輪駆動用モータ(7)及び姿勢制御アーム駆動用モー
    タ(9)の制御トルク(T3,T2)を算出し、これら算出
    された制御トルク(T3,T2)相当の作動を制御コンピュ
    ータ(16)から前記車輪駆動用モータ(7)及び姿勢制
    御アーム駆動用モータ(9)に指令する同軸二輪車にお
    ける姿勢制御方法。
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