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JP2537752B2 - プラスチックで一体成形した建物用のドア - Google Patents
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JP2537752B2 - プラスチックで一体成形した建物用のドア - Google Patents

プラスチックで一体成形した建物用のドア

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JP2537752B2
JP2537752B2 JP5320941A JP32094193A JP2537752B2 JP 2537752 B2 JP2537752 B2 JP 2537752B2 JP 5320941 A JP5320941 A JP 5320941A JP 32094193 A JP32094193 A JP 32094193A JP 2537752 B2 JP2537752 B2 JP 2537752B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドア全体ないしはほぼ
全体をプラスチックで一体成形した建物用のドアに関す
る。
【0002】
【従来の技術】建物用のドアは複合材である。すなわ
ち、表面板、力骨、桟、充填材、モール等を組み合わせ
て製造している。このため、製造に手間がかかって安価
に多量生産することが難しい。プラスチックでドアの主
要部を成形することによりこの欠点は解消される。この
ことを実現するドアとして、小型の成形品が開発されて
いる。たとえば、特開昭59−202376号公報に
は、冷蔵庫の製造技術として、表面をプラスチックでブ
ロー成形し、内部に断熱材を充填して組立工数を少なく
することが記載される。この公報に記載される方法は、
建築用ドアの製造に応用できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法で大きな建物用のドアを製造することは難しい。それ
は、ブロー成形した表面材に充分な強度を持たせること
が難しいからである。建物用のドアは、普通のもので幅
が約80cm、高さが約190cmである。このように
大きなドアに使用する表面材を、プラスチックでブロー
成形して充分な強度とすることは難しい。強度をもたせ
るためには表面材を相当に厚くする必要がある。厚いプ
ラスチック板は簡単にブロー成形できない。また、プラ
スチックの原料コストが高なり、ドアは重くなる欠点が
ある。
【0004】さらに、表面をプラスチック板でブロー成
形したドアは、ドアロックや蝶番等を固定する部分を充
分な強度とすることが難しい。とくに、蝶番を固定する
部分は、大きくて重いドアを枠に連結するので、取り付
け部分に強い力がかかる。ブロー成形した薄い表面板に
蝶番を固定すると、固定部分が変形して充分な強度とす
ることができない。蝶番を簡単に設けて充分な強度する
技術が特開平5−149672号公報に記載される。こ
の公報には、蝶番であるヒンジをドアに一体化したドア
の構造が記載される。この公報に記載されるドアのヒン
ジは、一部を細く成形して折曲できるようにしている。
【0005】この構造のドアは、ドアを成形するときに
ヒンジ部分を成形できるので、安価に多量生産でき、し
かも、ヒンジ部分を強くできる特長がある。しかしなが
ら、この構造はドアの一部を薄くして蝶番とするので、
室内用のドアには使用できない。ヒンジがドアの形状を
制限するからである。
【0006】本発明は、従来のこれ等の欠点を解決する
ことを目的に開発されたものである。本発明の重要な目
的は、安価に多量生産でき、しかも形状(意匠)の多様
化に対応できると共に、軽量にして固定部分の強度を高
くして、従来のドアと同じ外観のものとすることもでき
る建物用のドアを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のプラスチックで
一体成形した建物用のドアは、前述の目的を達成するた
めに下記の構成を備える。建物用のドアは、全体ないし
ほぼ全体を発泡プラスチックで一体成形している。ドア
の表面には非発泡層1を、ドアの内部には発泡層2を設
けている。非発泡層1と発泡層2は微細な発泡層3を介
して互いに連結されており、微細な発泡層3は、非発泡
層1に近付くと気泡が微細になり、発泡層2側に近付く
と気泡が大きくなる。さらに、発泡プラスチックの内部
には、硬質の固定部材4をインサートして固定部材4の
表面に密着する部分に非発泡層1を形成している。固定
部材4の表面に密着する非発泡層1は、固定部材4を強
固に保持するために、ドアとの表面の非発泡層1に連結
している。固定部材4の表面に密着する非発泡層1と、
内部の発泡層2も、非発泡層1に近付くと気泡が微細に
なり、発泡層2側に近付くと気泡が大きくなる微細な発
泡層3を介して連結されている。
【0008】
【作用】本発明の建物用のドアは、表面を非発泡層1と
し、内部を発泡層2とし、非発泡層1と発泡層2の境界
においては、非発泡層側に微細な気泡を、発泡層側を大
きな気泡としている。このように、非発泡層1から内部
の発泡層2に向かって気泡が大きくなるように成形した
ドアは、非発泡層1に充分な強度を持たせて全体を軽量
にできる。内部の発泡倍率を高くして表面を強靱にでき
るからである。とくにドアにとって大切な表面の耐衝撃
強度を著しく向上できる。非発泡層1を微細な気泡層が
支持し、微細な気泡層を大きな気泡の発泡層2が支持す
るからである。
【0009】さらに、ドアの内部にインサートされる固
定部材4は、表面に非発泡層1を密着させている。この
非発泡層1は、ドア表面に非発泡層1に連結して、補強
している。ドア表面の非発泡層1に連結されている固定
部材4表面の非発泡層1は、微細な気泡に支持されて充
分な強度となるばかりでなく、ドア表面の非発泡層1に
も連結して補強される。ドアは、開閉するときに固定部
材4に衝撃が作用する。非発泡層1の境界にある微細な
気泡層と発泡層2は、ドアの衝撃を吸収する緩衝層とな
り、衝撃によるドアのショックを和らげることができ
る。実際にはドアを開閉するときに、バタンと大きな音
がせず、靜に閉めることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための建物用のドア例示するものであっ
て、本発明は建物用のドアの構造を下記のものに特定し
ない。
【0011】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0012】図1の正面図と、図2及び図3の断面図に
示すプラスチックで一体成形した建物用のドアは、全体
をプラスチックで一体成形している。ドアを一体成形す
るプラスチックは、硬質の変性ウレタン発泡体である。
変性ウレタン発泡体のドアは、難燃性があるので室内ド
アとして最適である。また、硬質の変性ウレタン発泡体
は2液を混合して発泡成形できるので、大型の射出成形
機を使用する必要がなく安価な成形機で製造できる。ま
た、変性ウレタン発泡体のドアは、安価な型枠を使用し
て成形できる特長もある。このことは、ドアの製造に大
切である。ドアは種々のデザインのものを多品種少量生
産するので、大きな型枠を必要とするからである。た
だ、本発明のドアは、一体成形に使用するプラスチック
材料を変性ウレタンに特定しない。たとえば、ポリ塩化
ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、エポキ
シ樹脂、シリコン樹脂フェノール樹脂等の発泡体とする
こともできる。
【0013】図1ないし図3に示すドアは、外周に沿う
方形状の額縁を両面に成形している。額縁の内側を凹部
として鏡板を成形している。さらにこれ等の図に示すド
アは、外周面の中央に沿ってV字状の溝5を成形してい
る。溝5は、図の鎖線で示すように、ドアの表面に表面
シート6を張るときに、その端部を挿入して綺麗に仕上
げることができる。
【0014】一体成形したドアの表面に表面シート6を
張って表面処理したドアは、張る表面シート6を変更し
て、表面のデザインを変更できる。ただ、一体成形した
ドアの表面には必ずしも表面シート6を張る必要はな
い。プラスチックを発泡成形するときに、非発泡層1の
表面を綺麗に表面仕上げすることもできるからである。
成形するときにドアを表面処理する方法として、成形型
の表面に表面処理するシート材を仮止めする方法があ
る。この方法は、型締めした成形型にプラスチックを注
入し、発泡成形するときに仮止めした表面シート6の模
様をドアの表面に転写して綺麗に表面処理する。さら
に、ドアは一体成形した後で表面を塗装して表面処理す
ることもできる。
【0015】図3はドアの垂直断面図である。この断面
図に示すドアは、下端縁に沿って底溝7を成形して、底
溝7の両側に凸条8を設けている。この構造のドアは、
下端縁の凸条8を切断して簡単に高さを調整できる特長
がある。凸条8は薄いのでドア全体を切断するよりも簡
単に切断してドアの高さを調整できる。
【0016】図4は、一体成形されたドアの表面部分の
拡断面図である。この図に示すように、ドアは表面に非
発泡層1を、内部に発泡層2を設けている。非発泡層1
はドアの表面を綺麗な平滑面とする。発泡層2はドアを
軽量化する。非発泡層1と発泡層2の境界は、非発泡層
1に近付くと気泡が微細になり、ドア内部の発泡層2側
に近付くと気泡がしだいに大きくなるように成形してい
る。ドア全体を軽量にして、表面強度を強くするためで
ある。ドアの表面の非発泡層1は、プラスチックを発泡
成形する型枠で冷却して成形できる。成形型を強制冷却
して低温にすると、非発泡層1の膜圧は厚くなる。非発
泡層1が厚くなると、微細な気泡ができる部分も厚くな
ってドアの表面強度が強くなる。型枠を冷却するには、
型枠が金型であるとこれに冷却水の通路を設け、ここに
冷却水を流す。型枠の温度を調整して、非発泡層1と微
細な気泡のできる層の厚さとを調整する。表面の非発泡
層1を設けたドアは、全体の発泡倍率を高くしてドアと
して充分な強度にでき、とくに表面強度を強くできる。
【0017】さらに、一体成形されるドアは、蝶番やド
アロックを固定するための固定部材4をインサートして
成形される。図5と図6はドアに蝶番9を固定する固定
部材4をインサートする部分の断面図である。これ等の
図に示す固定部材4は金属を溶接して箱型としたもので
ある。固定部材4の外幅は、図6に示すようにドアの外
幅よりも狭く、これがドアの表面に表出しないようにし
ている。箱型の固定部材4は、固定板4Aを溶接してい
る。固定板4Aは、固定部材4の開口部であって、ドア
の側面に接近するところに位置している。固定板4A
は、蝶番9を固定するためのもので、ここに蝶番9をね
じ止する4個のネジ孔を設けている。ネジ孔には、図6
に示すように、蝶番9をねじ止するネジがねじ込まれ
る。
【0018】さらに、固定部材4は図5に示すように、
ドアの内部で外周に突出するアンカー凸部4Bを有す
る。アンカー凸部4Bはインサートされる発泡層2の内
部に突出して、固定部材4をドアの内部に強固に固定す
る。
【0019】図7と図8はドアロック11を固定する固
定部材4を埋設したドアの断面図である。これ等の図に
示すドアは、金属板を溶接して箱型にした固定部材4を
埋設している。固定部材4は、開口部を両側に折り曲げ
て折曲部4Cの背面にナット10を溶接している。ドア
ロック11は、折曲部を貫通してナットにねじ込むネジ
で固定部材4に連結される。この図に示す固定部材4
も、ドアの内部に突出するアンカー凸部4Bを設けてい
る。ドアの内部に固定部材4を強固に固定するためであ
る。この固定部材4はドアロック11を内蔵できるよう
に深い箱型で、ドアの内部に埋設できるように、ドアの
幅よりも狭く作られている。
【0020】アンカー凸部4Bと固定部材4の外側表面
には、図9に示すように、これに密着して非発泡層1が
設けられている。非発泡層1は、図9に示すように、固
定部材4の全表面に密着して成形されている。固定部材
4の表面に形成される非発泡層1は、図5と図6とに示
すように、ドアの表面に形成される非発泡層1に連結さ
れて一体成形されている。固定部材4及びドア表面の非
発泡層1を互いに連結するドアは、固定部材4の埋設強
度が著しく向上する。固定部材4表面の非発泡層1をド
ア表面の非発泡層1で支持できるからである。
【0021】さらに、固定部材4表面の非発泡層1は、
微細な発泡層3を介して発泡層2に連結されている。微
細な発泡層3は、非発泡層1に近付くと気泡が小さくな
り、発泡層2側に近付くと気泡が大きくなる。固定部材
4とドア表面の非発泡層1を互いに連結し、非発泡層1
の内部に微細な発泡層3と発泡層2とを隙間なく充填し
ているドアは、固定部材4表面の非発泡層1がドア表面
に非発泡層1に支持されると共に、内部に充填された微
細な発泡層3と発泡層2とで変形が阻止されるので、固
定部材4を極めて強固に埋設できる。
【0022】
【発明の効果】本発明の建築用のドアは下記の優れた特
長がある。 高級なデザインのドアを安価に多量生産できる。そ
れは、ドアの全体ないしほぼ全体をプラスチックで一体
成形しているからである。プラスチックで一体成形され
るドアは、型枠にプラスチックを注入して発泡成形する
ことにより、同じ形状のものを多量生産できる。とく
に、表面に複雑な模様があっても製造コストが高くなら
ず、高級なデザインのドアを安価に量産できる特長があ
る。 さらに、本発明のドアの特筆すべき特長は、使用原
料を少なくして軽量化できると共に、蝶番やドアロック
等を強固に固定できることにある。それは、本発明のド
アが、埋設する固定部材とドア表面に互いに連結される
非発泡層を形成し、ドアの内部を発泡層とし、発泡層と
非発泡層との間に、非発泡層に近付くと気泡が小さくな
り、発泡層側に近付くと気泡が大きくなる微細な発泡層
を形成しているからである。この構造のドアは、固定部
材の表面に密着する非発泡層を、ドア表面に非発泡層で
支持でき、さらに、非発泡層の内部に微細な発泡層を介
して隙間なく充填されている発泡層が非発泡層の変形を
防止でき、固定部材を強固に埋設して、蝶番やドアロッ
クを確実に固定できる。 ドアの表面強度を強くして軽量にできる。それは、
ドアの表面に微細な発泡層を介して発泡層に支持される
非発泡層を形成しているからである。表面強度が充分で
あるドアは表面の損傷を防止して耐久性のある強靱なド
アとなる。とくに、本発明のドアは、使用するプラスチ
ック量を少なくして表面強度を増強できる特長がある。
したがって、本発明のドアは、原料費を低減して耐久性
のある高級なデザインにできるという未来のドアとして
理想的な特長を実現する。 ドアの高さ調整が簡単にできる。それは、ドアの内
部を発泡層とするので、簡単に切断できるからである。
発泡層はプラスチックの密度が極めて小さく、発泡した
気泡を切断して簡単に所定の寸法に裁断できる。表面に
は非発泡層と微細な発泡層とがあるが、これ等の層は発
泡層に比較して非常に薄く、簡単に切断できる。したが
って、発泡層の表面に微細な発泡層と非発泡層とを形成
した本発明のドアは、下端を切断して簡単に高さを調整
できる特長がある。とくに、内部を発泡層とするドア
は、従来の複合材のドアのように、表面板の内部に力骨
や桟を内蔵していないので、切断部分の制約が少なく、
下端を切断して使用現場に最適な高さに調整できる特長
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるドアの正面図
【図2】図1に示すドアの水平断面図
【図3】図1に示すドアの垂直断面図
【図4】ドア表面の拡大断面図
【図5】ドアの内部に蝶番用の固定部材を埋設する部分
の垂直断面図
【図6】ドアの内部に蝶番用の固定部材を埋設する部分
の水平断面図
【図7】ドアの内部にドアロック用の固定部材を埋設す
る部分の垂直断面図
【図8】ドアの内部にドアロック用の固定部材を埋設す
る部分の水平断面図
【図9】固定部材の表面の拡大断面図
【符号の説明】
1…非発泡層 2…発泡層 3…微細な発泡層 4…固定部材 4A…固定板 4B…アンカー凸部 4C…
折曲部 5…溝 6…表面シート 7…底溝 8…凸条 9…蝶番 10…ナット 11…ドアロック

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアの全体ないしほぼ全体が発泡プラス
    チックで一体成形されると共に、ドアの表面には非発泡
    層(1)が、ドアの内部は発泡層(2)が設けられており、非
    発泡層(1)と発泡層(2)とは微細な発泡層(3)を介して連
    結されており、微細な発泡層(3)は、非発泡層(1)に近付
    くと気泡が小さくなり、発泡層(2)に近付くと気泡が大
    きくなるように成形されており、さらにまた、発泡プラ
    スチックの内部には硬質の固定部材(4)がインサートさ
    れて固定部材(4)の表面に密着する部分に非発泡層(1)が
    形成されており、この固定部材(4)に密着する非発泡層
    (1)は、ドアとの表面の非発泡層(1)に連結されており、
    固定部材(4)の表面に密着する非発泡層(1)と内部の発泡
    層(2)との境界においても、非発泡層(1)に近付くと気泡
    が小さくなり、発泡層(2)に近付くと気泡が大きくなる
    微細な発泡層(3)が設けられているプラスチックで一体
    成形した建物用のドア。
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