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JP2542286B2 - せんべい生地・魚介類等混入せんべい - Google Patents
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JP2542286B2 - せんべい生地・魚介類等混入せんべい - Google Patents

せんべい生地・魚介類等混入せんべい

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JP2542286B2 JP2333693A JP33369390A JP2542286B2 JP 2542286 B2 JP2542286 B2 JP 2542286B2 JP 2333693 A JP2333693 A JP 2333693A JP 33369390 A JP33369390 A JP 33369390A JP 2542286 B2 JP2542286 B2 JP 2542286B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、せんべい生地および魚介類等混入せんべい
の改良に関する。具体的には冷凍の魚介肉、家禽肉、畜
肉、あるいはウニその他の魚介類の卵巣等(以下、「魚
介類等」と言う)を澱粉懸濁液中に混合撹拌してせんべ
い用生地とし、それら魚介類等の鮮度、風味を最高限に
発揮するせんべい生地、及び、同生地を用いた製品たる
魚介類等混入せんべいに関する。
[従来の技術] 魚介類等が混入されたせんべいを製造する従来技術と
しては、肉片と小麦粉または米粉を混合撹拌して生地を
調製し、この生地を加工することで製造するものが知ら
れている。また小麦粉や米粉の代わりに馬鈴薯澱粉や餅
とうもろこし澱粉(ワキシーコーンスターチ)、甘薯澱
粉、小麦粉澱粉、米澱粉、あるいはタピオカ澱粉等の澱
粉を用いる技術も公知である。本発明はこれらのうち後
者に関する。後者の技術としては、粉砕した魚介類等を
水に濡らし、これを乾燥澱粉中に混ぜ、混合撹拌して魚
介類等の肉片各々に澱粉をまぶすか、あるいは逆に澱粉
を水で湿らせ、この湿った澱粉を魚介類等に付着させる
ことで魚介類等を被覆し、このようにして調製した生地
を加熱した鉄板等に挟んで澱粉をα化すると共に魚介類
等を熱変成することで行っている。
[解決しようとする課題] しかるに上記従来技術によるときは、澱粉は水を十分
含有していないから、このような生地を焼成しても澱粉
を完全にα化することが難しく、結果、できあがったせ
んべいは生焼きの状態で口溶けが悪かった。完全α化の
ためには澱粉に熱量を十分に吸収させる必要があるが、
澱粉中の含水率が低すぎるためその達成は困難であっ
た。しかるに澱粉中の含水率を十分に取るときは、澱粉
は水と即座に分離する性質があるため、細肉片を水と澱
粉の懸濁液中に浸漬しても澱粉は短時間の間に水から分
離し、該細肉片外周面に均一に水と澱粉の懸濁液(以下
単に「懸濁液」という)を保持させることは至極困難で
ある。もっともここで「完全α化」とは、例えばご飯に
ついて言えば適度の水と適度の加熱により芯のないよく
炊けた状態に変化させることを言い、厳密な意味で100
%α化したことまで指すものではない。このようによく
炊けたご飯でも再度水を加えて加熱すれば更に吹きこぼ
れ微小ながらα化が進行するものである。
次に、魚介類あるいは畜肉の種類によっては年間を通
じて一定量を確保することが難しい。そこでそれらの細
肉片を用いる工業生産にとっては冷凍物で対応するほか
ないが、冷凍物を解凍する際にドリップ(肉汁)が発生
し、このドリップが懸濁液中に混入すると、生地乾燥時
間を長時間取られ、また生地焼成時に製品の浮き(パフ
率。または見掛け比重)に著しい悪影響を及ぼし、さら
に製品の風味や色も悪影響を受ける。これは澱粉に比し
ドリップは極めて乾燥しにくく、アミノ・カルボニル反
応(非酵素的褐変反応)が過度に進行するためと考えら
れる。さらに、えび等の魚介類は生体組織的に腐敗し易
い欠点を持つが、冷凍物の解凍工程、細肉片化工程およ
び混合撹拌工程において細肉片の鮮度が落ちる問題があ
る。特にえびの頭部の黒変(酵素的褐変反応)が容易に
進行し、品質低下、風味劣化は避けられない。
本発明は上記種々の課題を解決して、十分な含水率
で、かつ澱粉が均一に散在する澱粉懸濁液を調製し、一
方、魚介類等の細片からのドリップが懸濁液中に混入す
ることを極力抑えて製品の浮き、風味および色を良好に
し、かつ、魚介類等の細肉片の腐敗を防止しつつ、風味
を阻害することのないせんべい生地、及び魚介類等混入
せんべいを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の煎餅生地は、半解凍状態でシャーベット状に
すり身にした冷凍物の魚介類等を、澱粉懸濁水中に混合
し、該混合体の品温を融点温度帯またはそれ以下数度内
の温度帯にて撹拌されてなることを特徴とする。また、
本発明のせんべい生地または魚介類等混入せんべいは、
上記せんべい生地を熱した金属板間で加熱することによ
り澱粉を完全α化し魚介類等を熱変性することを特徴と
する。さらに本発明の魚介類等混入せんべいは、上記せ
んべい生地を、さらに少なくとも乾燥、エージング、焼
成の各工程をかけることによって保存性を持たせること
を特徴とする。
[実施例] 以下、本発明の一実施例につき、図面に基づいて詳細
に説明する。
第1図は本発明に係るえびせんべい生地を製造する装
置の概念図である。
まづ高鮮度冷凍えびのブロックを用意する。この冷凍
えびとしては、頭部および甲殻を含むえび丸ごと(以
下、「えび全体」という)と、頭部および甲殻を除いた
えびのむき身とを、重量比4:6程度に混合させて用いる
ことが好ましい。というのは、甲殻は加工食品に香ばし
さを付与するからその混入は好ましい。しかし同時に粉
っぽい食感も与えるから、甲殻を多量に混入することは
好ましくない。一方、甲殻にはカルシウム、キチンキト
サン等の栄養分も含まれており、この点からも甲殻を含
有させることは有利である。さらに、頭部にはいわゆる
ミソと呼ばれる部分があるが、うま味はこのミソにこそ
集中しているから、ミソを含む甲殻(えび全体)を混合
することが好ましい。もっともこのミソは油分が多く味
が濃厚になり過ぎる嫌いもあり、さらに腐敗が最も速く
進行する部分でもあるので、取り扱いが難しく、その含
有は少量のみ許される。そこでえび全体:むき身=4:6
程度にするのが最も好ましいが、その混合比は可変であ
る。
次に第1図において、この用意した冷凍えびのブロッ
ク(品温−25℃)を、低温(0℃)の解凍室に導入し、
緩慢に解凍する。この場合、ブロックの中心部と表面部
との格差を可能な限り近付けることができる解凍機によ
り解凍することが品質保持面からより好ましい。ブロッ
ク温度が約−5℃まで上昇した時点で、えびをカッタボ
ックス4内に入れ回転するカッタ5で片肉化する。この
肉片6をチョッパ7内に投入し、さらに微細化する。こ
のチョッパ7は従来技術の挽肉機と基本構造は同様で、
本体7aと該本体の底部に設けられた押出スクリュ7bと該
押出スクリュ7bの先端に設けられた直径約1.6mm(可
変)の多孔金板7cとから構成されている。チョッパ7を
経て微細化された微細肉8は、かかる機械的工程におい
ても殆ど細胞破壊されることが少なく、半解凍状態のシ
ャーベット状をなしている。これは温度がなお融解点に
十分達していないからである。この微細肉8を撹拌容器
10内に投入する。撹拌容器10には一定分量の馬鈴薯澱粉
11(水分約17%)(以下、単に「澱粉」と言う)および
一定量の水12が入れられている。この撹拌容器10内にさ
らに一定分量の水12をホース13で供給する。そして作業
者が撹拌棒14でこれらえびの微細肉8、澱粉11、水12の
3者をよく撹拌する。このとき必要に応じて調味料、香
料、香辛料等も添加される。上記3者の混合比率は、1
例として、重量比で、えびの微細肉片5:澱粉1:水1であ
る。ちなみにこのときの調味料は、0.001重量部を占め
る。これら3種の原料の混合体A全体の水分は、撹拌初
期段階で78%である。冷凍えびの1バッチは120〜180kg
前後とし、潜熱利用による温度上昇抑制を確保するのに
最適な分量とする。この微細肉8が澱粉11と水12の懸濁
液15中で約15分〜20分間混合・撹拌され混合体(微細肉
片・澱粉・水)Aが調製される。使用する水12の水温は
16〜18℃(冷却水定温が好ましい)で、シャーベット状
の微細肉8(−5℃)および澱粉11と攪拌器1内で混合
されて、混合体Aの品温は−3〜−4℃程に保持され
る。このとき澱粉11と水12の懸濁液15は霜降り状に微細
肉8外表面に付着した状態である。この−3〜−4℃の
品温は、えび自体の融解点(凝固点)でもあるため微細
肉8はなお潜熱を保有しており、完全解凍するまでに通
常以上のエネルギが要求される。融解点は魚介類等の種
類、添加する調味料の種類および量等により異なるが、
上記混合体Aの品温を融点温度帯またはそれ以下数度内
の温度帯域で撹拌し、シャーベット状に保持することに
より、かなりの時間に亙って細肉片を冷凍状態に保持す
ることができる。換言すれば環境温度の如何に本質的に
左右されることなく、半解凍された冷凍えびの品温と相
まって融解点近似温度を長時間に亙って維持でき、解凍
に伴う品質劣化を極力抑え、ドリップの発生を効果的に
回避することができる。
このえびの微細肉8の外表面への懸濁液15の被覆は、
従来技術で解決できなかった水12と澱粉11との分離抑制
を、本発明において解決するものである。こうして澱粉
11を完全α化に十分な水分を含有させた上で均一にえび
の微細肉8外表面に付着させることができる。さらにこ
のとき、ドリップはシャーベット状の微細肉8内に大部
分保持されているから、澱粉懸濁液15に混入することを
効果的に抑制できる。
上記のようにして調製したえびせんべい用生地を、一
定量に小分割し、この小分割した混合体Aを約135℃に
熱した一対の鉄板間に挟み込み、成形して約2.5〜3.0分
間加熱する。すると澱粉はシャーベット状に含有された
氷水を使って完全にα化され、同時に微細化されたえび
の肉片は各々完全に熱変性する。この火入後の混合体B
の水分は50%程である。そしてこれはそれ自体で食用に
供することができる。さらにこの混合体Bをえびせんべ
い用中間生成品として取り扱い、さらに加工処理するこ
とによって水分5%のえびせんべいに加工することがで
きる。
以下にはこの最終製品たるえびせんべい製造の1実施
例を第2図に基づき説明する。第2図は本発明の冷凍魚
介類等のブロックを用いて最終製品たるせんべいに仕上
げるまでの製造工程を描いた流れ図である。第2図に示
す流れ図は、従来の小麦粉とか米粉とかを主原料として
せんべいを製造する工程と大略同一であるが、原料をえ
びと澱粉とする場合、通常のせんべい製造工程の使用で
は、いわゆる浮き(フワフワした軽い状態)をせんべい
に付与することが極めて困難である。本発明における困
難克服の工夫は、要するに、生地を上記の工程で調製
し、ドリップを組織内に保持し得たことに起因する。換
言すれば、澱粉懸濁液は浮くが、ドリップが混入すれば
浮きが悪くなる。そこでドリップが多量に発生しせんべ
い生地中に細部に亙って混入してしまう方法で加工すれ
ば、澱粉とドリップとの混合により澱粉単独なら持って
いる浮力が損なわれ、極端に浮きの悪い堅いせんべいが
出来上がる。これを浮きの十分にある軽いせんべいに仕
上げるには、ドリップ発生を極力抑制し、その混入を防
止して澱粉懸濁液の浮力を全面的に発揮させるため、細
肉片と懸濁液とを出来る限り分離維持することが要求さ
れる。本発明にあってはかかる分離維持が十分になされ
得る。また、澱粉の完全α化には水の十分なる存在が必
要だが、従来技術ではこれが確保できなかった。しかる
に本発明によれば、上述した通り澱粉の完全α化に必要
な十分な水分が保有されているので、この点に対する解
決もできた。
[発明の効果] 上記した所から既に明らかなように、本発明によれば
魚介類等の鮮度を最高限保持し、かつ製品たるせんべい
の浮きを確保するドリップ抑制を達成することができ
る。また澱粉懸濁液中の澱粉を均一に散在させ、かつ十
分な水分を保有してせんべい生地を調製することができ
るから、澱粉の完全α化が可能である。さらにこれら生
地を一定温度で一定時間加熱することにより、容易に水
分50%程度のおいしい加工生地を製造することができ
る。さらにこの魚介類等混入せんべいに一定の工程処理
を加えることにより、保存性のある細魚介類等混入せん
べいを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るせんべい生地を製造する装置の概
念図である。 第2図は本発明の最終製品たる魚介類等混入せんべいの
製造工程を原料の調製から描いた流れ図である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半解凍状態でシャーベット状にすり身にし
    た冷凍物の魚介類等を、澱粉懸濁水中に混合し、該混合
    体の品温を融点温度帯またはそれ以下数度内の温度帯に
    て撹拌した煎餅生地。
  2. 【請求項2】請求項1の煎餅生地を、熱した金属板間で
    加熱することにより澱粉を完全α化し魚介類等を熱変性
    した煎餅生地または魚介類等混入煎餅。
  3. 【請求項3】請求項2の煎餅生地または魚介類等混入煎
    餅を、さらに少なくとも乾燥、エージング、焼成の各工
    程をかけることによって保存性を持たせた魚介類等混入
    煎餅。
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JPS592657A (ja) * 1982-06-25 1984-01-09 Saka Makoto 魚介類入りせんべいの製造方法

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