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JP2544082B2 - 立体レ―シングゲ―ム機 - Google Patents
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JP2544082B2 - 立体レ―シングゲ―ム機 - Google Patents

立体レ―シングゲ―ム機

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JP2544082B2
JP2544082B2 JP5296440A JP29644093A JP2544082B2 JP 2544082 B2 JP2544082 B2 JP 2544082B2 JP 5296440 A JP5296440 A JP 5296440A JP 29644093 A JP29644093 A JP 29644093A JP 2544082 B2 JP2544082 B2 JP 2544082B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、模型のレーシングカー
や馬等を模型のコースで走行させて競わせる立体レーシ
ングゲーム機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、実物を模した競馬場やカーレーシ
ング等の競技場に模型のコースを設定し、この模型のコ
ースで馬やレーシングカーを模した複数の遊技体を走行
させ、互いにスピードを競わせるいわゆるレーシングゲ
ームが知られている。
【0003】このようなレーシングゲームにおいては、
遊技体そのものに走行用モータが搭載され、この走行モ
ータを駆動させることによってコース内を遊技体に走行
させるようにしたものもあるが、遊技体に相当速いスピ
ードが得られるような走行用モータを搭載すると、その
ようなモータは嵩高であること、および遊技体の走行状
態を制御しようとすれば、制御機器の一部を遊技体に搭
載しなければならないこと等によって全体的にゲーム機
が大きなものになってしまい、多大な占有空間が必要に
なるとともに、設備コストが大きくなるという問題点を
有している。
【0004】そこで、このような不都合を解消するため
に、模型のコースに沿って溝状のガイド部材を配設し、
このガイド部材の中にチエンやベルト等の移送手段を嵌
め込んでループ体を形成させ、遊技体の外部に設けられ
た駆動手段を用いてコース内を上記ループ体に循環移動
させるようにし、上記ループ体の移動に遊技体が追従す
るように構成されたものが採用されている場合がある。
循環運動をしている移動ループ体に上記遊技体を追従さ
せるために通常永久磁石の吸引力が利用されている。
【0005】このような構成のループ体方式レーシング
ゲーム機においては、遊技体は、モータや制御機器が搭
載されていないため小型にすることが可能であり、しか
も遊技体の走行制御は遊技体の外に固定された駆動手段
に対して行えばよく、信号線の敷設上も好都合である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
のようなループ体駆動方式のレーシングゲーム機におい
ては、移送手段であるループ体は、ガイド部材の底部お
よび側壁部に対して摺動しながら循環移動するため、摺
動抵抗は非常に大きく、それに打ち勝ってループ体を高
スピードで循環移動させるには相当大きな駆動力が駆動
手段に要求される。また上記摺動によってループ体ある
いはガイド部材が摩耗し易く、そのために耐用期間が短
くなり、頻繁に部品交換を行わなければならないという
不都合が存在する。
【0007】また、ループ体がチエンで構成されている
場合は、チエンは一平面上のみで曲折可能であるため、
模型のコースは平面的にしか形成させることができず、
実際のカーレースのような高低差のある立体コース等を
設定することができないという問題点を有している。
【0008】なお、ループ体がベルトで構成されている
場合は、立体コースを形成させることは可能であるが、
ベルト自体が自由に曲折変形する可撓性を備えているた
め、ガイド部材内を循環移動している際に幅方向に揺動
したり上下方向に振動することが多いなど循環移動状態
が安定せず、その結果磁石による遊技体の吸引誘導が確
実に行われ難いという問題点が存在する。遊技体の吸引
誘導が確実に行われないと、ゲームの途中で遊技体が磁
石の誘導から脱落し、ループ体は駆動しているのに遊技
体は動かなくなるという不都合が発生する。
【0009】そして、高低差を有する立体コースを形成
させると、コースの形状は水平面上に形成された曲線コ
ースの他に上下方向にも変化し、全体的にコースが複雑
になるためガイド部材およびループ体の摩耗による損傷
が著しくなる。そのようなことから、従来、ループ体駆
動方式のレーシングゲーム機において、高低差のあるコ
ースはまったく存在せず、ゲームとしての興趣に欠ける
という問題点が存在した。
【0010】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、上記ループ体駆動方式のレ
ーシングゲーム機において、ガイド部材およびループ体
の摩耗損傷を極力減少させることができるとともに、コ
ースの立体的な設定が可能であり、かつ、立体的なコー
ス設定を行っても安定して遊技体を誘導することがで
き、結果として、極めて興趣に富んだ立体コースを有す
る立体レーシングゲーム機を提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
立体レーシングゲーム機は、磁性体が付設された遊技体
を走行させるためのレーシングトラックが備えられ、こ
のレーシングトラックの交差部分に立体交差部が形成さ
れてなる8の字状平板と、少なくとも両側壁部と底部と
を有しかつ上記8の字状平板の裏面に付設された8の字
状を呈する複数条のガイド部材と、各ガイド部材に嵌め
込まれ一部に磁性体が取り付けられたチエンと、上記各
ガイド部材に設けられた駆動手段と、上記各ガイド部材
の側壁部または底部に穿設された切欠き孔からガイド部
材内に没入して上記駆動手段の駆動力を上記チエンに伝
達する伝達手段と、上記駆動手段の駆動制御を行う制御
系とから構成されていることを特徴とするものである。
【0012】本発明の請求項2記載の立体レーシングゲ
ーム機は、請求項1記載の立体レーシングゲーム機にお
いて、上記チエンは、複数のチエン片が交互に互いに直
交した複数の支持軸で結合されて形成され、上記支持軸
回りに回転自在にローラが設けられ、上記ローラの周面
の一部は上記チエン片の側部より露出していることを特
徴とするものである。
【0013】本発明の請求項3記載の立体レーシングゲ
ーム機は、請求項1または2記載の立体レーシングゲー
ム機において、上記伝達手段は、上記駆動手段の回転駆
動により駆動軸回りに回転するように駆動軸に固定され
かつ上記ローラに噛合する歯を有するスプロケットによ
って構成されていることを特徴とするものである。
【0014】本発明の請求項4記載の立体レーシングゲ
ーム機は、請求項2または3記載の立体レーシングゲー
ム機において、上記ローラの少なくとも二つは磁性体で
形成され、上記遊技体には上記磁性体で形成されたロー
ラの数に対応した数の磁性体が付設され、磁性体で形成
されたローラと遊技体に付設された磁性体とが互いに対
向するように寸法設定されていることを特徴とするもの
である。
【0015】
【作用】上記請求項1記載の立体レーシングゲーム機に
よれば、移送体および遊技体に互いに吸引し合うように
磁性体を取り付けることにより、遊技体はチエンの移動
に追従して上記各コースを走行するため、遊技体に駆動
手段を搭載する必要はない。また、レーシングトラック
を同一平面で形成され、遊技体の走行用の溝がにため、
この溝に埃がたまって故障し易くなるという不都合が起
らず、また、レーシングゲームが臨場感に富んだものに
なる
【0016】また、上記駆動手段はゲーム機に付属して
設けられた制御系によって制御され、遊技体は自走する
ようになっているため、制御系を遊技体の走行状態を検
知する磁気センサからの入力結果にもとづいて駆動手段
に適切な駆動信号を送出する制御装置から構成すること
によってゲームの進行を適切に制御することが可能にな
る。
【0017】そして遊技体の走行状態の制御は、定置さ
れた駆動手段の駆動を制御することによって行われ、走
行している遊技体を直接制御するものではないため、移
動していて位置が確定しない遊技体を対象にした制御系
を構築する必要はなく、制御系を簡単な構成にすること
ができるとともに確実な制御が実現する。
【0018】さらに、レーシングトラックは8の字状に
形成され、レーシングトラックの交差部分に立体交差部
が形成されているため、遊技体は8の字状のトラック面
に形成されたコースを、立体交差部において上下で交差
しつつ走行し、平面的には右回りおよび左回り双方の走
行を行うとともに高低差のある走行を行い、レーシング
ゲームを興趣のあるものにすることができる。
【0019】また、上記トラックは8の字状であるた
め、トラック面に形成される複数状のコースの一周の長
さはすべておなじになる。従って、コース毎にレースの
ための走行距離が異なるという不公平は解消され、公平
な競争ゲームが実現する。
【0020】上記請求項2記載の立体レーシングゲーム
機によれば、チエンで形成されたループ体がガイド部材
に嵌め込まれた状態で、上記ローラの周面はガイド部材
の側壁面および底面に当接し、従来のような摺動によっ
てではなく、ローラの回転によってループ体はガイド部
材内を循環移動する。従って、従来に比較してループ体
を小さな力でガイド部材内を循環移動させることができ
るとともに、摺動によるチエンおよびガイド部材の側壁
面や底面の摩耗が有効に抑止される。
【0021】上記請求項3記載の立体レーシングゲーム
機によれば、伝達手段は上記駆動手段の回転駆動により
駆動軸回りに回転するように駆動軸に固定され上記ロー
ラに噛合する歯を有するスプロケットによって構成され
ているため、駆動手段の回転駆動が上記スプロケットを
介して有効にチエンのガイド部材内の循環移動に伝達さ
せることが可能になる。
【0022】上記請求項4記載の立体レーシングゲーム
機によれば、上記ローラが磁性体で形成されているた
め、チエンに別途磁性体を付設する必要はない。また、
遊技体は少なくとも二つの磁性体からなるローラによっ
て誘導されて走行するため、走行状態が安定し、遊技体
の横振れが有効に抑止される。
【0023】
【実施例】図1は、本発明に係る立体レーシングゲーム
機の一例を示す斜視図である。この図に示すように、ゲ
ーム機1の外観は、立方体状の枠台11と、この枠台1
1の上面外周縁部に形成されたパネル部12と、上記枠
台11の上面中央部にパネル部12によって囲まれた状
態で形成されたフィールド部13とから構成されてい
る。図1に示す例においては、特に枠台11の一側部か
ら表示面を上方に突出させてフィールド部13に向かう
ように立設された表示装置14が設けられているが、こ
のような表示装置14の設置は任意であり設けない場合
もある。上記フィールド部13の全体は、透明なプラス
チックからなる蒲鉾状の透明ドーム体15で覆われてお
り、フィールド部13上に設けられた後述する各種設備
を保護している。
【0024】上記フィールド部13には8の字状に形成
されたレーシングトラック(8の字状平板)2が形成さ
れている。このトラック2は、基本的にフィールド部1
3から所定高さに盛り上げられた土手部21の上面に形
成されている。トラック2の8の字の交差部分において
は一方の土手部21にトンネル21aが設けられている
とともに、他方の土手部21は両サイドからトンネル2
1aに向かって高さが漸減するように設定され、トラッ
ク2に先下がりの傾斜が形成された状態になっている。
【0025】そして、8の字の交差部分で一方の土手部
21に設けられたトンネル21a内を他方の土手部21
が潜るようになっており、上記交差部分に所謂トラック
2の立体交差点22が形成されている。なお、本発明の
トラック2は土手部21が形成されることに限定される
ものではなく、フィールド部13と同一平面上にトラッ
ク2を形成させ、立体交差部分にのみ陸橋を設けるよう
にしてもよい。
【0026】このような8の字形状のトラック2のトラ
ック面2aには、複数条のコース23が設けられてい
る。これら複数条のコース23のそれぞれには遊技体で
あるレーシングカーRが配置されており、後に詳述する
駆動機構によって図7に示す制御装置6の制御を受けな
がら自走するようになっている。なお、図1、図3およ
び図7では、コース23が8条である場合を例示してい
るが、本発明はコース23が8条に限定されるものでは
なく、8条未満であってもよく、また9条以上でもよ
い。
【0027】上記パネル部12の表面には、フィールド
部13を取り囲むように競技者用の複数の入力部Kが付
設されている。この入力部Kには数値表示窓32が設け
られ、ゲームが開始される前にこの数値表示窓32に例
えば一着および二着の組合せ番号と賭け倍率が表示され
るようになっている。遊技者は上記組合せと賭け倍率と
を勘案して入力部Kから所望の組合せに対する賭け入力
を行うようになっている。このような複数の入力部Kで
入力装置3が形成されている。
【0028】レーシングゲームは、予め設定された所定
時間毎に自動的に開始されるようになっている。具体的
には、制御装置の中にタイマーが設けられており、この
タイマーに1レースに費やす時間が設定されている。そ
して、この設定された時間内に基準位置Sにレーシング
カーRが整列され、その後一斉にスタートして自走し、
レーシングゲームが行われる。なお、上記基準位置S
は、本実施例の場合、立体交差点22のトンネル21a
上のトラック面2aの一点鎖線で示す位置に設けられて
いるが、この位置に限定されるものではなく、トラック
面2aの適宜の位置に設定することができる。
【0029】レーシングカーRの速度は、制御装置内に
おいて上記賭け倍率を勘案した統計的な演算の基に設定
されるようになっている。従って、賭け倍率の低いレー
シングカーRの着順は、賭け倍率の高いレーシングカー
Rの着順よりも確率的には上位になるが、個々の事象と
しては常に賭け倍率の高いレーシングカーRが負けると
は限らない。
【0030】そして、遊技者は、上記設定された時間内
であってレーシングカーRがスタートするまでの間に、
上記入力部Kから数値表示窓32に表示された賭け倍率
を参考にしながら賭け入力することによってレーシング
ゲームに参加することができる。図1に示す実施例にお
いては、八面の入力部Kが設けられているが、必ずしも
八面の入力部Kが同時に操作されなくても、つまり遊技
者が八人以下であっても、あるいは遊技者がいない状態
であっても、時間がくればゲームは開始されるのであ
る。
【0031】なお、ゲームの進行に関しては、上記の他
に以下のようにすることもできる。すなわち、上記入力
部Kの表面には、0〜9の数字が付されたテンキーや、
入力確定キー、取消しキー等からなる数値入力キー31
および遊技者自身が行った入力を直ちに表示する数値表
示窓32等を設け、競技者は上記数値入力キー31を操
作して所定の賭け数量を入力するように構成するのであ
る。そして、各遊技者が入力した賭け数量の逆数に比例
する賭け倍率が上記表示装置14に出力されるように
し、各遊技者はこの表示装置14に表示された賭け倍率
を参照して賭け数量を適宜変更入力することができるよ
うにするのである。
【0032】そして、ゲームは参加している遊技者によ
る上記入力確定キーの入力操作によって開始されるよう
にするのである。このようにすることによって、参加し
ている遊技者の意志や遊技者相互の駆け引きがゲームに
反映され、レーシングゲームをさらに興趣のあるものに
することができる。このような方式のゲーム進行制御に
ついては、後に図7を基に詳細に説明する。
【0033】レーシングゲームが開始されると、後述す
る制御装置6による制御の基に各コース23に配置され
た複数台のレーシングカーRはコース23上を8の字を
画いて走行し互いに競争する。そして、予め設定された
所定回数だけトラック面2a上の基準位置Sを通過した
ところでそのレーシングカーRの走行は停止され、すべ
てのレーシングカーRが所定回数基準位置Sを通過した
時点でゲームは終了する。そして、ゲームの終了後に上
記表示装置14には着順と賭け倍率とが表示される。
【0034】図2は、チエンからなるループ体の駆動を
説明するためのガイド部材の断面図であり、図3は、複
数のコースからなるトラックを示す平面視の説明図であ
る。また、図4は、チエンからなるループ体の駆動機構
を説明するためのガイド部材、ループ体およびスプロケ
ットの一部切欠き斜視図である。これらの図に示すよう
に、立体交差するように8の字状に形成されたトラック
2は、薄い板状体からなるトラック板24によって形成
されている。そして、このトラック板24の裏面に長溝
状のガイド部材25が取り付けられている。
【0035】上記ガイド部材25は、上方が開口した断
面視コ字状に形成されており、上方に向かって開口した
開口部がトラック板によって閉止された状態でトラック
板24の裏面に付設されている。このガイド部材25内
に移送手段としてのチエン4が嵌め込まれており、この
チエン4の両端部が結合されて8の字リング状のループ
体4aが形成されている。
【0036】上記チエン4は、多数の単位チエンが直列
に帯状に連結されて形成されている。上記単位チエン
は、基体であるチエン片41と、このチエン片41同士
を相互に結合しかつ延びる方向が直交した一対の支持軸
42と、この支持軸42回りに回転自在に軸支されたロ
ーラ43とから構成されている。従って、上記直交した
一対の支持軸42に軸支された一対のローラ43は、そ
れぞれ支持軸42を含む互いに直交した平面上で支持軸
42回りに回動自在になっている。
【0037】そして、上記それぞれのローラ43の周面
の一部は互いに対称な状態で上記チエン片41より外方
に突出しており、図2および図4に示すように、水平面
上で支持軸42回りに回転する一方のローラ43は、そ
の左右の周面がガイド部材25の側壁面25aに当接し
ているとともに、垂直面上で支持軸42回りに回転する
他方のローラ43は、その下部の周面がガイド部材25
の底面25bに当接するように寸法設定されており、決
してチエン片41がガイド部材25の内面に接触するこ
とがないようになっている。
【0038】このような単位チエン4が多数連設されて
上記ループ体4aが形成され、このループ体4aはガイ
ド部材25毎に設けられた駆動機構によってガイド部材
25内を循環移動するようになされている。上記駆動機
構は、図3に示すように、各ガイド部材25毎に対応し
て設けられた駆動モータMと、この駆動モータMに駆動
軸51を介して一体に接続されたスプロケット5とから
構成されている。
【0039】そして、上記スプロケット5とループ体4
aとは、ガイド部材25の底面25bの一部に穿設され
た切欠き孔25cを介して互いに噛合されており、駆動
モータMの回転駆動は駆動軸51およびスプロケット5
を介してループ体4aに伝達されるようになっている。
従って、駆動モータMを回転駆動させれば、この駆動に
応じてスプロケット5に噛合しているループ体4aはガ
イド部材25内を循環移動するようになっている。
【0040】この場合、ループ体4aがガイド部材25
内を循環移動しても、ローラ43がガイド部材25の内
壁面に当接して回転し、決してチエン片41が上記側壁
面25aや底面25bに当たって摺動することはないた
め、ループ体4aはガイド部材25内を滑らかに循環移
動するとともに、ループ体4aおよびガイド部材25の
内面部の摩耗が極力抑制される。
【0041】以上のように構成された駆動機構におい
て、上記チエン片41の上面部であって、ローラ43の
回転に支障のない部分に磁性体である第一永久磁石44
が取り付けられており、この磁石44の上に遊技体であ
るレーシングカーRが配置されている。このレーシング
カーRの底面部にも上記第一永久磁石44に所定の間隔
を保持した状態で対向するように磁性体である第二永久
磁石R1が取り付けられている。なお、上記第一永久磁
石44と第二永久磁石R1とはそれらの対極が互いに対
向するように設定されている。なお、本実施例において
は、磁性体は上記のように第一永久磁石44および第二
永久磁石R1が採用されているが、いずれか一方のみを
永久磁石とし、他方を鉄片等の磁性体にしてもよい。
【0042】一方、レーシングカーRの胴部には軸回り
に回転可能に前輪および後輪からなる合計4輪のホイー
ルR2が設けられ、これらのホイールR2によってレー
シングカーRはトラック板24の表面で走行可能に配置
されている。従って、ループ体4aをガイド部材25に
案内された状態で移動させると、上記第一永久磁石44
はそれに伴って移動し、上記第二永久磁石R1は第一永
久磁石44の移動に誘導された状態で移動するため、第
二永久磁石R1と一体のレーシングカーRもホイールR
2を回転させながらトラック板24の表面を移動し、あ
たかもレーシングカーRがトラック面2a上に区分けさ
れたコース上を走行しているような状態が現出する。
【0043】以下本発明において重要な役割を果たすチ
エン4およびスプロケット5について図5および図6を
基にさらに詳細に説明する。図5は、本発明に係るチエ
ンを例示する斜視図であり、図6は、本発明に係るスプ
ロケットの正面図である。
【0044】まず図5に示すように、本発明に係るチエ
ン4は、上記の通りチエン片41と、互いに隣接するチ
エン片41同士を結合する支持軸42と、この支持軸4
2に軸支されたローラ43とから基本構成されている。
そして上記チエン片41の長手方向一側部には所定の間
隔を有して一対が対向した第一軸座部41aが形成され
ているとともに、同他側部には上記第一軸座部41aに
直交するように設定されかつ互いに所定間隔を備えるよ
うに寸法設定された第二軸座部41bが形成されてい
る。
【0045】また、上記一対の第一軸座部41aによっ
て形成された隙間の距離は、上記一対の第二軸座部41
bの外表面間の距離よりも長目に設定されている。そし
て、チエン片41の第一軸座部41aの隙間に他のチエ
ン片41の第二軸座部41bを挟持させることができる
ようになっている。
【0046】このような一対の第一軸座部41aには互
いに対向するように一対の第一軸孔41cが穿設されて
いるとともにこれらの第一軸孔41cの互いに対向した
部分にはすり鉢状の係止凹部41c’が設けられてい
る。また、上記一対の第二軸座部41bには互いに対向
した第二軸孔41dが穿設されているとともにこれらの
第二軸孔41dの周りには外方に突出するように上記係
止凹部41c’に対応したリング状の係止凸部41d’
が膨設されている。
【0047】従って、一のチエン片41の第一軸座部4
1aの隙間に他のチエン片41の第二軸座部41bを挟
持させた状態では、後者のチエン片41の係止凸部41
d’が前者のチエン片41の係止凹部41c’に嵌合
し、二つのチエン片41は互いに接合された状態になっ
ている。
【0048】そしてこのように二つのチエン片41が互
いに接合された状態で、第二軸座部41bに中心孔43
aが穿設されたローラ43が嵌め込まれ、その後支持軸
42が一方の第一軸孔41c、一方の第二軸孔41d、
中心孔43a、他方の第二軸孔41dおよび他方の第一
軸孔41cに差し通され、その両側端部がかしめられて
一のチエン片41と他のチエン片41とが互いに結合さ
れた状態になる。
【0049】この場合、ローラ43の直径は、第一軸座
部41aおよび第二軸座部41bの横幅よりも大きくな
るように寸法設定されているため、ローラ43が上記の
ように支持軸42に軸支された状態で、ローラ43の周
面はチエン片41から突出した状態になっている。この
ようにして多数のチエン片41が接続されることによっ
てチエン4が形成され、このチエン4の両側端部が接続
されることによってループ体4aが形成されている。
【0050】そして、ローラ43がチエン4に取り付け
られた状態で、ローラ43を中心としてチエン4の長手
方向の両側部には第一軸座部41aおよび第二軸座部4
1bとの間にスプロケット5の歯が嵌め込まれる一対の
噛合孔45が形成された状態になっている。この噛合孔
45は、チエン4の互いに直交した面に交互に一対づつ
が形成された状態になっている。従って、チエン4のピ
ッチは、同一平面上で支持軸42周りに回転可能に軸支
されている隣合ったローラ43の中心間距離L1によっ
て設定されることになる。
【0051】以上のように、チエン4には回転面が互い
に直交したローラ43が、その周面をチエン片41から
幅方向両サイドに突出させた状態で交互に付設されてい
るため、このローラ43の周面が上記ガイド部材25の
側壁面25aや底面25bに当接し、チエン片41とガ
イド部材25の内面部とは互いに接触せず、その結果チ
エン4やガイド部材25の摩耗は有効に抑止されるとと
もに、チエン4から構成されたループ体4aのガイド部
材25内の循環移動が良好に行われる。
【0052】そして、本発明においては上記チエン4は
合成樹脂を原料とし、射出成形によって製造されてい
る。原料として使用され得る合成樹脂については、特に
その種類は限定されるものではなく、どのようなもので
も適用することができる。このような合成樹脂を例示す
れば、汎用合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンス
チレン、ポリメチルメタクリレート、あるいはポリビニ
ルクロライドなどを挙げることができる。
【0053】また、高性能のエンジニアリング合成樹脂
としては、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネ
ート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポ
リフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリイミ
ド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトンあ
るいはポリテトラフルオロエチレンなどを挙げることが
できる。強靱性および耐久性を考慮すれば、エンジニア
リング合成樹脂の使用が好ましい。
【0054】そして、チエン4を合成樹脂製にすること
によって、チエンの軽量化を図ることが可能になるとと
もに、潤滑油を使用しなくても円滑に駆動させることが
でき、給油等の日常メンテナンス作業の軽減が実現され
る等の効果を得ることができ、設備コストおよび運転コ
ストの軽減に大いに貢献することが可能になる。
【0055】つぎに図6を基に上記のようなチエン4を
移動させるためのスプロケット5について説明する。こ
のスプロケット5は、中心部に貫通孔51を有する扁平
な円盤部52と、この円盤部52の周縁部から放射状に
突出した歯部53とから構成されている。上記歯部53
の先端部には上記ローラ43の外周に合致した円弧部5
3aが形成されており、この円弧部53aの両側部に形
成された左右一対の突出片53bが、上記チエン4に形
成されたローラ43の両脇の噛合孔45に嵌まり込むよ
うに寸法設定されている。
【0056】そして、一の歯部53に形成された円弧部
53aの中央部と、上記一の歯部53に隣接する他の歯
部53に形成された円弧部53aの中央部との間の貫通
孔51を中心とした円弧距離L2は、上記チエン4に取
り付けられた回転平面が同一の隣接するローラ43の中
心間距離L1と等しくなるように寸法設定されている。
従って、ローラ43がスプロケット5の歯部53に保持
されるようにチエン4をスプロケット5に掛け渡せば、
スプロケット5を回転駆動させることによってこの回転
駆動をチエン4のガイド部材25内における循環移動に
伝達することが可能になる。
【0057】以下、図7を基に本発明に係る立体レーシ
ングゲーム機の制御の一例について詳細に説明する。な
お、本発明の立体レーシングゲーム機に係る制御方式は
この例に限定されるものではない。図7は、立体レーシ
ングゲーム機の制御系を例示するブロック図である。こ
の図に示すように、上記制御系は、上記各遊技体である
レーシングカーRに対応して設けられた賭け数量を入力
する入力装置3と、各レーシングカーRのレーシングト
ラック2のトラック面2aに設定された基準位置Sの通
過を検出する磁気センサからなる通過検出センサXと、
ゲームに関する情報を表示する表示装置14と、ゲーム
の進行を制御する制御装置6とから基本構成されてい
る。
【0058】上記入力装置3には先に説明した第一入力
部K1から第八入力部K8までの8基の入力部Kが設け
られている。この入力部Kにはそれぞれ数値入力キー3
1および入力結果を確認するための数値表示窓32入が
それぞれ備えられている。そしてこのような入力装置3
からの入力信号はキー操作を行ない、数値表示窓32で
入力値(掛け数量)を確認の後確認キーを押すことによ
って直ちに制御装置6に入力されるようになっている。
【0059】また、上記通過検出センサXは、上記図2
に示すガイド部材25の下部に取り付けられている。こ
の通過検出センサXは、磁性体の存在を磁気的に検出す
る磁気スイッチから構成されており、第二永久磁石R1
を搭載したレーシングカーRが通過したことを検出する
ようになっている。この通過検出センサXの設置位置は
図1に示す基準位置Sが選ばれている。なお、通過検出
センサXは、上記磁気スイッチで構成されたものに限定
されるものではなく、光センサが応用されたものを適用
してもよく、この場合は光センサの受発光面に対応して
形成された光路がレーシングカーRによって遮断された
ときにレーシングカーRによる基準位置Sの通過が検出
される。
【0060】そしてこのような通過検出センサXは、X
1〜X8の8個が設けられており、合計8条あるガイド
部材25のそれぞれに取り付けられている。この通過検
出センサXの検出結果は制御装置6に入力されるように
なっている。また、ループ体4aをガイド部材25内で
循環移動させるための駆動モータMは、M1〜M8の8
基が設けられている。
【0061】また、上記制御装置6には上記入力装置3
からの入力情報および通過検出センサXからの検出信号
を基に各駆動モータMの始動、回転および停止を制御す
る遊技体走行制御部61と、上記賭け数量に応じた賭け
倍率を演算するを賭け倍率演算部62とが設けられてい
る。
【0062】上記走行制御部61には、予め各駆動モー
タMiのスタートや順位を決めるための乱数等を用いた
回転速度の設定や各駆動モータの停止を司るプログラム
が入力されており、統計的な手法をもとに上記賭け倍率
の逆数に見合った確率で順位が決定されるように駆動モ
ータMiを駆動させる制御信号をそれぞれの駆動モータ
Miに出力するように構成されている。なお、上記駆動
モータMの回転数の設定は、一様乱数を発生させ、得ら
れた乱数値と分布関数(正規分布、二項分布あるいはポ
アソン分布等)との対応で行ういわゆるモンテカルロシ
ミュレーションの手法が採用されている。
【0063】また、走行制御部61の内部にはカウンタ
ーが内蔵されており、通過検出センサXiが検出したレ
ーシングカーRの基準位置S通過回数をカウントして記
憶するようになっている。
【0064】そして、この通過回数が予め設定された回
数に到達すれば、その駆動モータMiの駆動を停止させ
る停止信号を駆動モータMiに発信するとともに、上記
停止信号が発信された順に駆動モータMiの番号が走行
制御部61内で並べられ、この並べられた順番でレーシ
ングカーRの順位が決定されるようになっている。この
走行制御部61で検出されたレーシングカーRの順位は
表示装置14に表示されるようになっている。
【0065】以上本実施例においては、トラック面2a
に形成されるガイド部材25の数は8条になっている
が、本発明はガイド部材25が8条に限定されるもので
はなく、8条未満であってもよいし、9条以上であって
もよい。また本実施例においては、図1に示すように、
ゲーム機1の枠台11の一側部に大型の表示装置14を
設けるようにしているが、このような大型の表示装置1
4を設けることなく、入力部Kの数値表示窓32を代用
してもよい。
【0066】本発明の立体レーシングゲーム機の制御系
は以上のように構成されているので、まず複数の遊技者
のゲームへの参加は、各々の入力部Kiの数値入力キー
31から賭け数量を入力することから始められる。そし
て、掛け数量の入力がすべて完了すると、そのことを判
別した制御装置6から賭け倍率演算部62にそのことを
知らせる信号が入力され、それを受けた賭け倍率演算部
62は賭け倍率の演算を行い、演算結果は表示装置14
に出力される。
【0067】そして、遊技者は上記表示装置14に出力
された掛け倍率を勘案して掛け数量を訂正することがで
きるようになっており、遊技者の最終決定は確認キーを
押すことで確認される。従ってすべての遊技者が確認キ
ーを操作した段階でレーシングゲームはスタートする。
【0068】すべての遊技者による賭け数量の入力操作
が完了し、確認キーが押されると、制御装置6は各駆動
手段に始動の指令信号が発信されゲームが開始される。
ゲームが開始されると制御装置6内の遊技体走行制御部
61は各駆動手段の回転速度を経時的に種々異ならせ、
統計的な手法を基に上記賭け倍率の逆数に見合った確率
で順位が決定されるように駆動手段を駆動させる駆動指
令信号が各駆動モータMiに向けて発信される。
【0069】本実施例の場合、上記駆動指令信号は、一
定周期のパルス電流の有効電流部分の比を制御するいわ
ゆるデューティ制御の指令信号が用いられているが、こ
のような信号に限定されるものではなく、電流パルスの
周期を変更するようにしてもよいし、電流値そのものを
制御するようにしてもよい。またパルスモータを用いて
周波数制御を行ってもよい。
【0070】そして、各レーシングカーRの基準位置S
の通過を検出する通過検出センサXからの検出信号が制
御装置6内の遊技体走行制御部61に入力されるとその
都度それがカウントされ通過回数が記憶される。
【0071】そして、レーシングカーRによる予め設定
された所定回数の基準位置Sの通過が完了すると、その
レーシングカーRに対応した駆動モータMiの駆動を停
止させる信号が走行制御部61から駆動モータMiに発
信され、レーシングカーRは停止する。すべてのレーシ
ングカーRが所定回数の基準位置Sの通過を行えば、そ
の時点でレーシングゲームは終了する。そしてゲームの
終了に際し、遊技体走行制御部61において着順が記憶
されており、この着順が表示装置14によって表示され
る。
【0072】本実施例においては、上記表示装置14に
は、基本的にレーシングが開始される前の遊技者の賭け
数量、およびレーシング終了後のレーシングカーRの着
順が表示されるようになっているが、表示装置14の表
示内容は上記賭け数量および着順に限定されるものでは
なく、ゲームを進める上での遊技者に対する各種の案内
事項や、レーシングの進行中には実際のレースの映像を
写し出すようにしてもよい。このようにすることによっ
て、ゲームの進行が円滑に行われるとともに、映像映写
によって臨場感が向上し、ゲームを極めて興趣に富んだ
ものにすることができる。
【0073】以下、レーシングカーRの内部構造の詳細
と、このレーシングカーRを走行させる移送手段として
のチエンの他の実施例について詳細に説明する。図8
は、レーシングカーRの内部構造を例示する分解斜視図
である。この図に示すように、レーシングカーRの内部
には構造材としてのシャーシ7が設けられている。この
シャーシ7の前部には車幅方向に一対の前方ブラケット
71,71が上方に向かって突設されている。そして、
これら一対の前方ブラケット71,71に支持孔が穿設
されており、これらの支持孔に前輪車軸72が軸心回り
に回転可能に差し込まれている。このような前輪車軸7
2の両端部に前記ホイールR2のうちの前輪73が固定
される。従って、車幅方向一対の前輪73,73は前方
ブラケット71,71に設けられた前輪車軸72の軸心
回りに回転可能になる。
【0074】また、シャーシ7の後部には、車幅方向一
対の後方ブラケット74,74が上方に向かって突設さ
れ、この後方ブラケット74,74に穿設された支持孔
にホイールR2のうちの後輪車軸75が差し込まれてい
る。この後輪車軸75の両端部にホイールR2のうちの
後輪76が固定される。従って、車幅方向一対の後輪7
6,76は後輪車軸75の軸心回りに回転可能になる。
【0075】このようなシャーシ7の車幅方向中央部に
は第永久磁石R1をレーシングカーRに取り付けるた
めの貫通孔77が穿設されている。そして本実施例にお
いては、この貫通孔77として、シャーシ7の車長方向
に延びる中心線上に位置した前方貫通孔77aと後方貫
通孔77bとが穿設されている。なお、この貫通孔77
は二つに限定されるものではなく、一つでもよいし三つ
以上でもよい。
【0076】このような貫通孔77に前方磁石ケース8
1aおよび後方磁石ケース81bからなる二つの磁石ケ
ース81が嵌め込まれる。この磁石ケース81は、円筒
体82で形成され、その内部に磁石装填室84が形成さ
れている。また、円筒体82の外径は上記貫通孔77に
嵌合可能な寸法に設定され、その上縁部には環状の鍔部
83が形成されている。この鍔部83の外形は貫通孔7
7の内径よりも大きく設定されている。従って、磁石ケ
ース81が貫通孔77に嵌め込まれた状態で、上記鍔部
83が貫通孔77の周縁部に当止し、磁石ケース81が
貫通孔77から下方に抜け落ちるのが阻止されようにな
っている。
【0077】このような磁石ケース81の磁石装填室8
4には、第永久磁石R1としての扁平な円盤磁石8が
装填される。そして、前方磁石ケース81aには前方円
盤磁石8aが装填され、後方磁石ケース81bには後方
円盤磁石8bが装填される。上記磁石装填室84にはそ
の下部内周面から複数の係止爪85が突設されており、
磁石装填室84に装填された円盤磁石8は、この係止爪
85に阻止されて下方に落下しないようになっている。
【0078】このような前輪73おろび後輪76からな
るホイールR2と、磁石ケース81に装填された円盤磁
石8とが取り付けられたシャーシ7に二点鎖線で示すボ
デイBが装着されてレーシングカーRが完成する。従っ
て、このレーシングカーRがトラック面2aのコース2
3上に置かれると、その下部のチエン4の駆動に誘導さ
れてあたかも自走しているような状態でホイールR2が
回転しながらレーシングカーRはコース23上を走行す
ることになる。
【0079】図9は、レーシングカーRを走行させるた
めの他の実施例に係るチエンの分解斜視図である。この
図に示すように、チエン4は複数の単位チエンが結合さ
れて形成され、この単位チエンは、基体であるチエン片
41と、このチエン片41同士を相互に結合しかつ延び
る方向が直交した一対の支持軸42と、この支持軸42
回りに回転自在に軸支されたローラ43とから構成され
ていること等の基本的な構成については先に図5を基に
説明したものと全く同じである。
【0080】そして、この実施例においては、第二軸座
部41bに取り付けられるローラ43、すなわち垂直方
向に延びる支持軸42に軸支された横向きになっている
ローラ43ついては、その中心部に中心孔43aの穿孔
された扁平な永久磁石からなる磁石ローラ430が適用
されている。
【0081】この磁石ローラ430がチエン4に適用さ
れている代わりに、チエン片41の上面部には先に図2
および図4に示した第一永久磁石44は付設されていな
い。上記磁石ローラ430の個数については特に制限は
ないが、本実施例の場合は、縦向きのローラ43を挟ん
で互いに隣合った前方磁石ローラ431と後方磁石ロー
ラ432との二つの磁石ローラ430が設けられてい
る。
【0082】さらに、本実施例の場合は、図9に示す単
位チエンが組み立てられた状態で、前方磁石ローラ43
0を軸支している支持軸42の軸心と、後方磁石ローラ
432を軸支している支持軸42の軸心との間の距離
が、上記レーシングカーRに付設されている前方円盤磁
石8aの中心点と、後方円盤磁石8bの中心点との距離
に等しくなるように寸法設定されている。
【0083】そしてレーシングカーRに搭載された円盤
磁石8と、チエン4に付設された磁石ローラ430とは
互いにそれらの対極が対向するように設定されているた
め、トラック板24のコース23上にレーシングカーR
が載置されると、上記円盤磁石8と磁石ローラ430と
は互いに吸引し合い、チエン4の移動に追随してレーシ
ングカーRはコース23上を横振れすることなく安定し
て走行することになる。
【0084】この例のチエン4は以上のように構成され
ているので、先の例のようにチエン片41の上面部に別
途第一永久磁石44を付設する必要はない。また、チエ
ン4に複数の磁石ローラ430を適用することによって
レーシングカーRのコース23上のセッティング位置選
択の自由度が増加し都合がよい。
【0085】なお、この例では磁石ローラ430および
円盤磁石8はそれぞれ二つづつとされているが、二つづ
つに限定されるものではなく、それぞれが一つでもよい
し三つ以上であってもよい。
【0086】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の立体レーシ
ングゲーム機においては、チエンに設けられた磁性体に
吸引される磁性体を遊技体に取り付けることにより、遊
技体はレーシングトラックの各ガイド部材に嵌め込まれ
チエンの移動に追従して上記各コースを走行するた
め、遊技体に駆動手段を設ける必要はなく、各ループ体
を上記ガイド部材内で駆動手段の駆動力を得て循環移動
させるように構成することによってゲーム機全体の小型
化を図ることが可能になる。
【0087】また、上記駆動手段の駆動状態はゲーム機
に付属して設けられた制御系によって制御され、この制
御によって遊技体は自走するようになっているため、人
手を介さずにゲームの進行を適切に制御することが可能
になる。
【0088】そして遊技体の走行状態の制御は、定置さ
れた駆動手段の駆動制御によって行われ、走行している
遊技体を直接制御するものではないため、移動していて
位置が確定しない遊技体を対象にした制御系を構築する
必要はなく、制御系を簡単な構成にすることができ、上
記小型化と相俟ってゲーム機の設備コストを削減するこ
とが可能になりその経済的効果は大きい。
【0089】さらに、レーシングトラックは8の字状に
形成され、レーシングトラックの交差部分に立体交差部
が形成されているため、遊技体は8の字状のトラック面
に形成されたコースを、立体交差部において上下で交差
しつつ走行し、平面的には右回りおよび左回りの双方の
走行を行うとともに高低差のある走行を行い、レーシン
グゲームを興趣のあるものにすることができる。
【0090】また、上記トラックは8の字状であり、ト
ラック面に形成される複数状のコースの一周の長さはす
べておなじになるため、コースによって周長が異なり、
その結果コース毎にレースのための走行距離が異なると
いう不公平は解消され、公平な競争ゲームが実現する。
【0091】上記チエンを、チエン片と隣接したチエン
片を相互に結合しかつ交互に直交した支持軸とからなる
チエンで形成し、上記支持軸回りに回転自在にローラを
設け、上記ローラの周面の一部は上記チエン片より外方
に突出させれば、このチエンで形成されたループ体がガ
イド部材に嵌め込まれた状態で、上記ローラの周面はガ
イド部材の側壁面および底面に当接し、従来のような摺
動によってではなく、このローラの回転によってループ
体はガイド部材内を循環移動する。そして、転がり摩擦
の方が摺動摩擦よりも小さな力で移動が可能であり、従
って、ループ体を従来に比較して小さな力でガイド部材
内を循環移動させることができるとともに、摺動による
チエンおよびガイド部材の側壁面や底面の摩耗を有効に
抑止することが可能になる。
【0092】上記伝達手段を、上記駆動手段の回転駆動
により駆動軸回りに回転するように駆動軸に固定され上
記ローラに噛合する歯を有するスプロケットによって構
成すれば、駆動手段の回転駆動が上記スプロケットを介
して確実かつ有効にチエンのガイド部材内の循環移動に
伝達させることが可能になり好都合である。
【0093】上記ローラの少なくとも二つを磁性体で形
成し、上記遊技体に上記磁性体で形成したローラの数に
対応した数の磁性体を付設し、磁性体で形成されたロー
ラと遊技体に付設された磁性体とが互いに対向するよう
に寸法設定すれば、チエンに別途磁性体を付設する必要
はなく、チエンの構成を簡単なものにすることができ
る。また、遊技体は少なくとも二つの磁性体からなるロ
ーラによって誘導されて走行するため、走行状態が安定
し、遊技体の横振れが有効に抑止され好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る立体レーシングゲーム機の一例を
示す斜視図である。
【図2】チエンからなるループ体の駆動を説明するため
のガイド部材の断面図である。
【図3】複数のコースからなるトラックを示す平面視の
説明図である。
【図4】チエンからなるループ体の駆動機構を説明する
ためのガイド部材、ループ体およびスプロケットの一部
切欠き斜視図である。
【図5】本発明に係るチエンを例示する一部が分解され
た状態の斜視図である。
【図6】本発明に係るスプロケットの正面図である。
【図7】本発明に係る制御系を例示するブロック図であ
る。
【図8】レーシングカーの内部構造を例示する分解斜視
図である。
【図9】本発明に係る他の実施例のチエンを示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
1 ゲーム機 11 枠台 12 パネル部 13 フィールド部 14 表示装置 2 トラック 2a トラック面 21 土手部 22 立体交差点 23 コース 24 トラック板 25 ガイド部材 25a 側壁面 25b 底面 25c 切欠き孔 3 入力装置 K 入力部 31 数値入力キー 32 数値表示窓 4 チエン 4a ループ体 41 チエン片 41a 第一軸座部 41b 第二軸座部 41c 第一軸孔 41c’ 係止凹部 41d 第二軸孔 41d’ 係止凸部 42 支持軸 43 ローラ 430 磁石ローラ 43a 中心孔 44 第一永久磁石 45 噛合孔 5 スプロケット 51 貫通孔 52 円盤部 53 歯部 53a 円弧部 53b 突出片 6 制御装置 61 遊技体走行制御部 62 賭け倍率演算部 7 シャーシ 71 前方ブラケット 72 前輪車軸 73 前輪 74 後方ブラケット 75 後輪車軸 76 後輪 77 貫通孔 8 円盤磁石 81 磁石ケース 82 円筒体 83 鍔部 84 磁石装填室 85 係止爪 B ボデイ R レーシングカー R1 第永久磁石 R2 ホイール M 駆動モータ X 通過検出センサ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体が付設された遊技体を走行させる
    ためのレーシングトラックが備えられ、このレーシング
    トラックの交差部分に立体交差部が形成されてなる8の
    字状平板と、少なくとも両側壁部と底部とを有しかつ上
    記8の字状平板の裏面に付設された8の字状を呈する複
    数条のガイド部材と、各ガイド部材に嵌め込まれ一部に
    磁性体が取り付けられたチエンと、上記各ガイド部材に
    設けられた駆動手段と、上記各ガイド部材の側壁部また
    は底部に穿設された切欠き孔からガイド部材内に没入し
    て上記駆動手段の駆動力を上記チエンに伝達する伝達手
    段と、上記駆動手段の駆動制御を行う制御系とから構成
    されていることを特徴とする立体レーシングゲーム機。
  2. 【請求項2】 上記チエンは、複数のチエン片が交互に
    互いに直交した複数の支持軸で結合されて形成され、上
    記支持軸回りに回転自在にローラが設けられ、上記ロー
    ラの周面の一部は上記チエン片の側部より露出している
    ことを特徴とする請求項1記載の立体レーシングゲーム
    機。
  3. 【請求項3】 上記伝達手段は、上記駆動手段の回転駆
    動により駆動軸回りに回転するように駆動軸に固定され
    かつ上記ローラに噛合する歯を有するスプロケットによ
    って構成されていることを特徴とする請求項1または2
    記載の立体レーシングゲーム機。
  4. 【請求項4】 上記ローラの少なくとも二つは磁性体で
    形成され、上記遊技体には上記磁性体で形成されたロー
    ラの数に対応した数の磁性体が付設され、磁性体で形成
    されたローラと遊技体に付設された磁性体とが互いに対
    向するように寸法設定されていることを特徴とする請求
    項2または3記載の立体レーシングゲーム機。
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